No.13269 乳がん治療中のビタメジンの服用について

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2025.09.14 N 0 Comments

術前化学療法ddAC→ddP、手術、放射線治療を終え、現在エスワンタイホウとタモキシフェンを服用中です。痺れの緩和のため、パクリタキセル投与の途中からビタメジン配合カプセル50を1日1カプセル服用し、現在も手足のこわばりがあるため(エストロゲンが減っているせいかもとのこと)、ビタメジンを服用しています。

ここからが本題なのですが、『最近の報告において、化学療法前と化学療法中にビタミンB12を摂取していた人は、再発および生存期間が有意に短くなっている。』という記事を目にしました。現在服用しているビタメジンにもビタミンB12が含まれているため、この記事の対象になるのでしょうか。今からでも服用をやめた方がよいのか心配です。(現在は痺れなし、手足のこわばりのみ。ビタメジンが手足のこわばりに効果があるのかも知りたいです。) よろしくお願いいたします。

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2025.09.14 清水 0 コメント

どのような報告か知らなかったので調べてみました。2019年にJCOという有名な雑誌に載った論文で、Vit.B12を化学療法前から化学療法中に内服していた群では、内服していない群に比べて再発率が高く、生存率が低かったという報告です。貴女のような化学療法前は内服していないで化学療法中に内服した群では、内服しなかった群と変わりなかったようです。1000人程度のこうした研究はいろいろな因子が複雑に絡むため、この結果だけからVit.B12の摂取は良くないとは言いきれません。論文の最後に“栄養補助食品に関する臨床試験が少ない現状で、化学療法中の栄養補助食品の使用の是非について患者さんと話すときに、この経験的なDATAを参考として提供できる”と書いてあります。要するに、暗に気楽にサプリメントを使わない方が良いのではないかと言っているのだと思います。しかし、パクリタキセルの副作用の痺れに効いているのであれば一考の余地があると思います。(文責 清水)

論文Dietary Supplement Use During Chemotherapy and Survival Outcomes of Patients With Breast Cancer Enrolled in a Cooperative Group Clinical Trial (SWOG S0221) 

Journal of Clinical Oncology Volume 38, Number 8 https://doi.org/10.1200/JCO.19.01203

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