8月に右胸の部分切除をしました。年齢60歳。病理結果は、SHA TI 、NO、M0、 ステージ1、センチネルリンパ節生検あり、リンパ節郭清なし、再建術なし。
【病理所見】 : 組織型 浸潤性乳管癌、腫瘍の大きさ 0.8cm、センチネルリンパ 陰性、腋窩リンパ節清 なし、リンパ節転移の数1個中0、エストロゲン受容体 陽性scoy8%、プロゲステロン受容体陽性5%、HER2受容体、染色法0、脈官浸潤陽性静脈、組織学的グレード 2、断端 陰性、ki67 10~20%、以上の結果です。
ルミナールA、M 【遠隔転移】0 なのですが、脈管浸潤があった事にショックです。先生はたまたま見た所にあったから心配要らないと言われましたが、ネットを見ると、脈管浸潤のある人は抗がん剤をやった方が良いと書いてありますが、先生は、放射線治療とホルモン療法で治療していくみたいです。先生の考え方でいいのか、他の先生の意見も聞きたく質問させて頂きました。
1)脈管浸潤がある為、この時点で血液にのっていって、遠隔転移を起こしている可能性はありますか。結果はM遠隔転移なしですが…
2)結果の【M遠隔転移なし】は、病理の何をみてそう判断されたのでしょうか? 手術前の検査は、単純C T、胸のレントゲン、血液検査、マンモ、エコーです。
3)後諸事情で放射線治療がすぐに出来ませんが、11月頃でも効果に影響はないのでしょうか?
宜しくお願い致します。
1)脈管浸潤の有無に関わらず、浸潤性乳管がんであれば脈管の中にがん細胞は流れていると考えます。ですから病理で脈管浸潤の像が見えたというのは主治医の先生がおっしゃるようにたまたま見えただけと考えます。
2)“M遠隔転移なし”というのは病理ではなく、自覚症状や画像診断で明らかな遠隔転移の所見がないということで、遠隔転移が絶対にないということではありません。例えばCTは通常5mm間隔で撮りますから5mm以下の転移巣は発見できません。それなのでM0であっても術後の補助治療が必要なのです。貴女の病理所見(エストロゲン受容体 陽性scoy8%、プロゲステロン受容体陽性5%、はAllred scoreでの8と5ではないでしょうか?)からは内分泌療法単独が勧められます。
3)11月でも問題ないと思います。(文責 清水)