右胸部分切除、下記病理結果を受け現在AC- T治療中です。全クール(4/8 終了中)。
浸潤性乳管癌(invasive ductal carcinoma)、最大浸潤径:14×13×7 mm、腫瘍全体(非浸潤部含む):58×39×37 mm、リンパ節転移あり(2/2個に転移、最大4.7 mm)、病期:pT1c, N1a → 臨床病期IIA、組織学的グレード:Ⅱ、ホルモン受容体:ER陽性(スコア3b)、PgR陽性(3b)、HER2:陰性(1+、FISHでも陰性)、Ki-67:40%(やや高め)、サージカルマージ(断面陽性)
初回の部分切除手術の際にセンチネルリンパ生検のみ(当初微小転移とみなされた為)、リンパ節郭清省略での手術でした。ドキソルビシン4回が終了した時点で、今後の治療について改めて主治医に確認した所、抗がん剤終了後、断面陽性から、胸は再手術にて全摘予定です。ここまでは自分自身納得しております。ただ、主治医によると、リンパ節については抗がん剤の効果で消えていると確認出来た場合は郭清する必要はないかな、と。初回手術の段階でも、リンパ節転移有りなのに、なぜリンパ節郭清しなかったのかな?と、私の中で不安が募っていた中、消えていたら郭清不要という主治医の考えに更に不安が募ってしまいました。仮に本当に抗がん剤効果で消えているのが確認出来た場合、リンパ節郭清しなくても予後に影響はないのでしょうか? 現在42歳です。家族子供の為にも再発率を可能な限り下げたく、現在も治療を頑張っているので、郭清を省略し予後に影響があると困ってしまいます。リンパ節郭清が必要かどうかアドバイスをいただきたいです。よろしくお願いしたします。
ご質問有難うございます。治療の流れが、あまり一般的ではないように思います。断端陽性であれば(とくに浸潤がんの成分で断端陽性の場合)、先に追加切除を行い、そこで、腋窩リンパ節郭清を行う(ただ、2個の転移なので、腋窩に放射線照射を行うことで郭清を行わないという戦略も許容される)。 断端が非浸潤がんの成分で陽性の場合は、追加切除を行わずに放射線照射でコントロールする、というのが一般的と思われます。ただ、リンパ節転移を認めたことから、追加切除より先に全身治療を行うというコンセプトで治療されているのだと思いますので、考え方は間違っていないかと思いますが、化学療法終了後に、リンパ節が消失していたら、腋窩郭清を省略するというのも、いくらか疑問の残る戦略です。改めて、セカンドオピニオンなどで意見を伺うのも悪くないのではないでしょうか?
腋窩のリンパ節に関しては、転移があることが問題で、郭清をしても、予後の向上につながりませんので、必ずしも郭清を行うものではありません。(文責 鈴木)




