よろしくお願いします。当時34才、グレード3、ルミナールb、リンパ節転移3個。術後病理結果は、腫瘍サイズ22×18、リンパ転移3、核グレード3中程度のリンパ管侵襲、軽度の小静脈侵襲、ER陽性(3+)PgR陽性(3+)HER2陰性、Ki-67は43.7%で浸潤性乳管癌。結果を受けて、アンソラサイクリン系四回、タキサン系四回とホルモン治療、放射線治療を行いました。服用から10年が経過し、今年1月より無治療になっております(この間、無月経)。
それから半年後、出血があり、諸々調べて、子宮内膜ポリープ(内膜肥厚)にて子宮内膜掻爬、異型なしのホルモンバランスによる肥厚であることがわかりました。掻爬後45日後の現在、出血があります。先週腹痛で婦人科に行き、エコーで内膜肥厚があり、ホルモン数値をはかるため採血し、結果待ちの状態です。生理の復活かと思われますが、ホルモンが戻ったということは再発リスクが高まってしまうということでしょうか? また、ホルモン治療追加とかしないで大丈夫なのでしょうか? 6月に出血したあたりから、股関節、腰やお尻の奥(全て左側)が傷んだりしびれたりしていて(整形外科受診中)、転移も気になります。この10年、いつもどこかで再発転移のことがよぎり、どこかいたむと不安感でいっぱいになってしまいます。乳腺外科に相談に行くべきでしょうか?
34才という若い時期に乳がんとなり、その後抗がん剤治療、放射線治療、ホルモン治療を頑張ってお受けになったことで、再発せず10年間経過したとの由、まずは数々の困難をご自身で乗り越えてきたことに心より敬意を表します。現在のガイドラインではホルモン剤服用の推奨は5-10年間であり、術後10年まで来れば再発の可能性も十分に低いと考えております。そのため服用を終了することで女性ホルモンの値が元に戻ってくることも想定した上で、服用を中止として良いとの判断になります。出血が生理によるものかどうか、女性ホルモンの値がどのくらいかは、次回の受診でお聞きいただけるものと思いますが、いずれにせよ乳腺外科の判断では、このままで問題なしと考えます。ただ股関節の痛みや下腹部の痛みが生じて転移再発がご心配なのであれば、それは一度乳腺外科を受診して追加検査をするべきかどうかの判断を仰ぐことをお奨めいたします。(文責 谷)