No.13295 HER2 乳がん手術を行う病院について

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2025.10.26 匿名 0 Comments

先生によって違う見解のことを言われており、どれが本当かわかりません。総合病院で受けることが安心なのですが、がん発見から2ヶ月半、針生検から1ヶ月半での手術となります。また、個人病院では2週間後にできます。ここで、このHER2の進行速度について医師に聞いた時、「・1ヶ月半くらいであれば今と変わらない ・個人差があるのでわからない ・1ヶ月半くらいなら、ゼロ期は0期のまま ・ゼロ期から一期になるかもしれない」などと、いろいろな意見があり、どれが本当かわかりません。そこで質問なのですが、

1)もし針生検の結果と同じくゼロ期の場合、HER2陽性であっても1ヶ月半後は、ゼロ期のままなのでしょうか?

2)もし、HER2浸潤癌があったとすれば、1ヶ月半程度で何ミリくらい進むのでしょうか?

3)全摘希望なのですが、全摘でも取り残しから再発が考えられるのでしょうか?

4)微小転移であればリンパをとらないと言われましたが、がん細胞はあってもリンパを取らず、大丈夫なのでしょうか?

5)HER2であっても6ミリまでの浸潤は化学療法しないと言われましたが、大丈夫なのでしょうか?

6)個人病院での手術の場合、フットポンプがないので弾性ストッキングのみの使用となりますが、血栓予防はできるのでしょうか?(循環器のデータ記載あり)

7)手術までの時間の長さと医師の手術経験は、HER2の場合、どちらを優先させたらいいのでしょうか? 

非浸潤癌、そして浸潤癌の場合をお願い致します。

造影MRI 【所見】

右乳腺には著変ありません。左乳腺E-C-D領域にまたがる塊状~深部乳管に沿ったmass like lesionsが見られ、DWI高信号、T2WI-FSで一部水の含有が多く、ダイナミックではいずれも早期濃染されます。濃染後の時間信曲線はwashout~plateau〜persistentが混在しています。分布は区域性で、DCISないし一部が浸潤癌の可能性を考えます。左乳頭との最短距離は腹位撮像で1.5cm程度と考えられます。撮像範囲に腋窩リンパ節転移を認めません。

【診断】 : 左乳癌疑い:DCISないし一部が浸潤癌の可能性

2025.10.8 『針生検の結果』 •HER2/neu(IHC#)

2+の際、DISH法を実施

DHER2/neu(DISHI#)

Left breast, CD (CNB): Ductal carcinoma in situ High-grade DCIS, papillary type, nuclear grade 2(3+1), comedonecrosis(+)

IHC: ER- (0%), PR- (0%, HER2+ (3+), Ki-67 LI: 27.3% (242/887)

提出された組織3全てに、腫瘍組織が見られ、種々の程度に拡張した乳管内に大型・高異型度腫瘍細胞の乳頭状増殖を認めます。部分的にコメド壊死をともなっています。腫瘍細胞の浸潤性増殖はありません。High-grade DCIS, papilary typeの像です

【循環器症状まとめ】

20年前より時々不整脈を自覚(心房性期外収縮、治療不要)。2022年以降、胸痛、トロポニン2.8が出たため循環器受診。造影CT、心エコー・心電図異常なし。冠攣縮性狭心症の判別を勧められるが様子見とする。コロナワクチン後に一過性の頻脈や心室性期外収縮を認めたが、治療不要。2025年5月の検査でも同様に全ての検査で心室性期外収縮以外は異常なし。現在もストレスなどで時々不整脈を感じるが、一過性。シャワーや音に反応することもある。現在は、ストレスのせいか不整脈を感じることが多い

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2025.10.27 清水 0 コメント

情報が錯綜しているのですが、針生検の結果では 非浸潤性乳管がんだったと理解しました。

1)ER,PR,Her2といったsubtypeは浸潤がんでの評価なので、非浸潤性乳管がんの場合は通常は考慮しません。ですから非浸潤部がHer2陽性でも陰性でも変わりはありません。貴女の現在の状態は針生検をした部位が非浸潤がんだったということなので、現時点でも病変の全てにおいて浸潤がないとは言い切れません。ですから最終的に切除した標本を検査して、どこにも浸潤がなかった場合に0期と診断されます。       

2)Her2陽性だろうと陰性だろうと、がんがどのくらいの速さで大きくなるかは個人差が大きいので、言い当てることはできません。

3)全摘後でも局所再発(全摘した後の皮膚に再発)は数%あります。

4)微小転移があった時に腋窩郭清をした場合としなかった場合で生存率や、腋窩再発率に差がなかったという臨床試験があるので、微小転移があった場合は腋窩郭清をしないというのが現在の標準的な考え方です。腋窩郭清をしなくても大丈夫というのではなく、腋窩郭清をしてもしなくても結果に変わりがないから郭清をしないということです。

5)これも同じ答えです。5mm以下の浸潤がんの場合、極めて再発率が低いので化学療法を行なってもその効果を確認できません。10mm以上のHer2陽性浸潤がんの場合は抗Her2薬と化学療法の併用で転移を抑制できることが証明されています。5〜10mmのところが悩ましいところです。

6)乳癌の手術時間は短いので、Foot Pumpの必要はありません。(多くの病院では念のためにといって使っていますが…)循環器の検査結果からも血栓症のリスクは高くないです。

7)手術までの時間の長さと医師の手術経験の関係を調べた研究(浸潤がん、非浸潤がんを問わず)はありませんのでわかりません。(文責 清水)

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