No.13296 乳がんのこれからの治療方針について

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2025.10.26 匿名 0 Comments

乳がんの治療方針が決まりました。年齢は64歳です。8月に右胸の部分切除をしました。病理結果 は、SHA TI 、NO、M0、ステージ1、センチネルリンパ節生検あり、リンパ節郭清なし、再建術なし。

【病理所見】 : 組織型 浸潤性乳管癌、腫瘍の大きさ 0.8cm、センチネルリンパ 陰性、腋窩リンパ節清 なし、リンパ節転移の数1個中0、エストロゲン受容体 陽性scoy8%、プロゲステロン受容体陽性5%、HER2受容体、染色法0、脈官浸潤陽性静脈
組織学的グレード 2、断端 陰性、ki67 10~20%、以上の結果です。

10月に病院に行き部分切除した部分から5ミリの輪切りにしたところ、2ミリの浸潤癌もあった事を聞きました。2ミリも浸潤癌、グレード1、ki10%以下の大人しい癌と聞きました。治癒方針が決まりました。放射線15回2.8Gy. 部分放射3回2.8Gy、ホルモン療法10年です。その後は個人病院に移り、3か月ごとの血液検査、半年ごとのエコー、1年に一回のマンモ予定です。遠隔転移が心配なので毎年CTを取って欲しいのですが、症状が出てからでないと転移したか分からないと言われました。大学病院ですが、毎年症状がないのにやる必要はないみたいですが、何処の大学病院でもそういうものなのでしょうか? 私の乳がんの場合、遠隔転移をする確率は高いのでしょうか?「脈管浸潤ありです」、よく意味が分かりません。何処か違う病院で毎年CT撮影をしてもらった方が良いのでしょうか? 長文になりましたが、ご回答頂けたらと思います。

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2025.10.27 清水 0 コメント

遠隔転移の有無を探すために術後CT検査を行うことは、欧米でも日本でも術後の経過観察のガイドラインで推奨されていません。ですから、標準的な治療を行なっている施設では、どこでも通常行っていません。その理由は、定期的なCT検査をしてもしなくても生存率に差がないこと、検査には限界があって小さな転移巣は見つけられないこと(偽陰性)、逆に転移でないのに転移疑いと診断される偽陽性があること、更には放射線被曝というデメリットがあることがわかっているからです。検査をしても生存率が改善しないことを理解し、放射線被曝のリスクも理解し、CT検査で小さい転移巣は見つからないことも理解した上でも検査をご希望ということであれば、検査することは可能です。貴女の乳癌は浸潤径が2mmでリンパ節転移のない乳がんと理解していますが、極めて遠隔転移の可能性は低いと思います。”脈管浸潤あり”というのは、たまたま検査をした断面の脈管(リンパ管か血管)のなかにがん細胞いるのが見えましたよということです。一見大変なことように思いますが、浸潤がんであれば脈管の中にがん細胞がいるのは当たり前のことなので、見えたか見えなかったかの違いです。逆に”脈管浸潤なし”といわれたからといって転移の心配がないということではありません。それはたまたま見えなかっただけと考えます。(文責 清水)

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