2025年10月、左乳房全摘、術後病理結果により、主治医から、「内分泌治療の他に化学療法も考えた方が良い」というお話があり、オンコタイプDXの紹介を受け、申し込みました。主治医からまだ化学療法の具体的なご提案はありませんが、化学療法の副作用が不安で、検査結果が出る前に心構えをしておきたく、勉強中です。私の場合、一般的にどんな薬剤が勧められるのか、参考まで教えていただけないでしょうか。
62歳、浸潤性小葉癌、しこりの大きさ5.2㎝、サブタイプ ルミナ―ル、ER:50%、PgR:0%、HER2:0、Ki67:5-10%、核グレード1、リンパ管浸潤:なし、血管浸潤:なし、リンパ節転移なし、ステージⅡB
診療ガイドラインを読んで、「標準治療はAC療法あるいはEC療法、+タキサン系薬剤追加が効果的」と認識しましたが、副作用が強そうで心配です(※私はお酒が飲めません)。そして、「アンスラサイクリン療法の代わりに、TC療法3週毎4回投与する方法もよく使用される」とありましたが、その方法は副作用の辛さも比較的軽減されるのではないかと思ったのですが、いかがでしょうか? 私の場合、TC療法も比較的お勧めの選択肢に入るでしょうか? それから、オンコタイプDXの結果、再発スコアが26~28といった微妙な数値だった時も、化学療法がお勧めでしょうか? よろしくお願いいたします。
Oncotype DxのRS>=26であれば化学療法が推奨されます。レジメンは、おっしゃる通りAC or EC->Taxan(3週回しか2週回し)もしくはTCです。副作用はAC,ECの場合に問題となるのは脱毛だけで、吐き気や発熱は副作用を抑える薬がよくなってきているので問題にならなくなってきています。したがって問題はタキサンの痺れ、浮腫、皮膚障害、だるさなどで、これは未だに対症療法のみです。そしてタキサンはどちらのレジメンでも使いますから、副作用の辛さはどちらのレジメンでも変わりないと思います。主治医の先生の使い慣れたレジメンが良いのではないでしょうか。RS26前後というのは悩ましいところです。どこかで線を引かなければいけないのですが、臨床試験のDATAから差がつくのは26点だったということです。これは過去の臨床試験に参加した方の解析DATAの結果ですから、これを参考にして貴女の治療法を主治医の先生と話し合ってくださいということです。(文責 清水)




