No.13304 二次発がんに関して

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2025.11.12 M 0 Comments

37歳、浸潤径1.5cm、リンパ節転移なし、ホルモン受容体陽性、グレード3、ki6730%、オンコタイプ23、ddEC.ddパクリタキセル後、温存手術のため放射線治療済。ホルモン治療を開始するところです。TS1について非常に迷っており、後悔しないために、チャレンジしようと思っていますが、二次発がんのリスクにさらされる期間が年齢的には長いほうだと思うので、そこが気になっています。アンスラサイクリンと放射線治療は効果が上回るというような説明で納得しています。TS1をやるかどうかは自分の考え次第だと思うのですが、あまりTS1での二次発がんの情報は出てこないのですが、基本的には抗がん剤である以上は、そのリスクはあるという解釈をするしかないのでしょうか? アンスラサイクリン等は出てきますが、TS1での情報は中々探せずにいます。

 

 

 

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2025.11.12 須田 0 コメント

2次発がんとは、癌治療終了後に、また別の新たな癌を発症することを言います。二次発がんの発生は、放射線治療や化学療法などの癌治療により正常な細胞がダメージを受けたことが原因であると言われています。TS1も抗癌剤ですので、2次発がんのリスクはあることになります。ホルモン療法を開始するにあたり、TS1の追加を主治医から勧められたのだと思いますが、これについては下記のPOTENT試験が根拠になっています。

内分泌療法にTS1を併用することの有用性を検証した臨床試験にPOTENT試験があります。①再発リスクが中等度または高度 ②ER陽性・HER2陰性の患者さんで、5年間の標準的術後内分泌療法単独の患者群と、5年間の標準的術後内分泌療法に1年間TS1を併用した群に分けて、浸潤性の病変の無い生存が延長するかを比較しました。TS1を併用することにより浸潤性の病変の発生リスクが37%低減されたという結果になりました。

貴女の場合、HER2の記載はありませんが、上記の①・②の条件を満たしていると主治医は判断され、「TS1追加についてもアンスラサイクリン・放射線治療と同じような意味合いで効果が上回る」と判断されたのではないでしょうか。主治医と相談なさって納得のいく治療を選択して下さい。(文責 須田)

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