No.13322 治療法がいくつもあってよくわかりません

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2025.12.07 U 0 Comments

手術を10月30日に終えました。手術後検査で、HER2陽性 スコア3 グレード3 ki67 27.3% ホルモン受容体すべて陰性 腫瘍の大きさ 3.4×1.0 浸潤部 0ミリ センチネルリンパ転移陰性 リンパ管血管 なし 断片陰性 となっており、非浸潤癌という結果で、手術の後、化学療法は無治療と言われました。どの先生も、非浸潤は無治療といいます。では本当に非浸潤だったのか、数ミリ単位、1週間の猶予で、間違えてはいないか心配になり、病理診断のセカンドオピニオンを受けたほうがいいか悩んでいます。

主治医からは、5ミリまでは抗がん剤をしないと言われていたので、数日前までは、微小浸潤癌がもしあったとしても、5ミリのものを見過ごすことはないだろうと、セカンドオピニオンは受けない様に考えておりましたが、こちらの相談窓口で、同じHER2陽性グレード2の方が、2ミリの浸潤癌で、化学療法を勧められていたので、またセカンドオピニオンを検討し始めました。HER2 グレード3の場合は、浸潤何ミリから化学療法していくのでしょうか? また、針生検ではなく、細胞診の時に3度出血しました。がん細胞の中の血管から血が出たと見られます。このがん細胞の中の血管から血が出たということは、血管に穴があいたということになりますし、血ができったならば、がん細胞の中の血管は空洞になり、その中から血管を通り、かん細胞が全身を巡るということはありますか? また、上記の場合でも非浸潤なら抗がん剤はいらないのでしょうか。

術後1ヶ月で、しこりのようなものができました。医師は、エコーを見ながら、肉芽ではないかと言いましたが、経過観察なしです。エコーを見る前日に、セカンドオピニオンにて触診があり、とても痛かったので、それが原因でしこりになったのでしょうか? また、触診が原因で肉芽になることはありますか? 触診の場合でしこりができたのなら、治りますか? よろしくお願いいたします。

 

 

 

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2025.12.07 清水 0 コメント

先に結論を言うと、他の先生が言うように抗がん剤は不要です。非浸潤がんの場合、非浸潤部で調べたER,PgRHer2,Ki67の結果と、その後浸潤がんに発展したとして、その浸潤部のER,PgRHer2,Ki67の結果が同じとは限りません。転移を起こすのは浸潤しているがんですから、非浸潤ガンのER,PgRHer2,Ki67の情報は転移を防ぐための役にはたちません。”本当に非浸潤だったのか?”というのは良い質問です。非浸潤がんという診断は、標本を5mmの幅で切った面を顕微鏡で見て、そこに浸潤がなければ非浸潤がんと診断されます。これは世界的な基準です。そしてそのように診断した非浸潤がんは100%ではありませんが、99%以上の確率で転移しません。残りの1%は、5mmの割面の間に小さな浸潤がんが隠れていたケースです。ですから、貴女が言うように貴女の非浸潤がんでも小さな浸潤がんが隠れていた可能性はゼロではありません。しかい極めて稀なことなので、そのことを想定して抗がん剤を行った場合、抗がん剤の副作用のデメリットに比べて得られる効果は極めて小さいと言えるので、非浸潤がんには抗がん剤治療は推奨されません。浸潤がんでの話になりますが、Her2陽性の浸潤がんの場合の化学療法の適応は10mm以上の場合で、5mm以下の場合は行わない、5〜10mmは主治医と患者さんの相談で決めるという考え方が一般的だと思います。細胞診で出血したからといって、そこからがんが全身に広がることはありません。乳がんの診断に穿刺吸引細胞診が使われ始めた頃、癌に針を刺すとがんが広がるから、針を刺す検査を行うべきでないと言う意見がありましたが、そのような事実はないこと、小さな侵襲で正確に診断できるメリットが大きいことから、現在では細胞診や針生検が標準的な検査手段となっています。術後に創の下にしこりができることはよくあることで心配ありません。まして触診で肉芽ができることもありません。(文責 清水)

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