次回の診療までに時間がある為、質問させていただきます。2025年12月 両側乳房全摘、46歳、両側センチネルリンパ節生検→陰性
【右】浸潤性乳管がん 8×4mm 断片陰性
f, Ly0,V0 ,Ki-67 index:10% pT1b, pN0(sn),cM0, pStage IA 組織学的グレード2 核グレード1
【左】浸潤性乳管がん 14×13mm 断片陰性
f, Ly1,V0 ,Ki-67 index:20% pT1c, pN0(sn),cM0, pStage IA 組織学的グレード2 核グレード1
ER:陽性90%以上 PR:陽性90%以上 HER2:陰性(1+)
右のサブタイプ結果次第でオンコタイプDXを提案されています。左は、術前から確認できていた上記以外にも非、浸潤のものが3〜4個あったことが病理検査でわかりました。これらそれぞれに対するサブタイプ検査は必要ないものでしょうか? 非浸潤とはいえ、すでに複数のがんを確認できている以上、オンコタイプ検査をするまでもなく化学療法が必要ではないでしょうか。オンコタイプDXの結果が、抗がん剤治療の種類や期間に影響しますか? 術前検査の骨シンチやCTは行っておりません。センチネルリンパ転移なしですが、リンパ管侵襲を認められた今、全身検査をした方がよいのでしょうか? 長くなり恐縮ですが、よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
1)右のサブタイプの結果によりオンコタイプ検査を検討とのことですが、リンパ節転移なし、で腫瘍も小さく、Ki67も低値ですので、化学療法の適応、効果が極めて限定的と考えますので、オンコタイプ検査は不要と考えます。
2)左の非浸潤癌に関しては、仮に多発していても非浸潤癌であれば、予後に影響しませんので、各々で、サブタイプ検査は行わない(厳密には、個々がどれくらいの距離をおいて発生しているのかにもよりますが、狭い範囲に多発しているようですと、個々には検査をやりきれない、一方、全く、別の領域に多発しているのであれば、やる意味はあるかと思います。ただ、どちらにしても非浸潤癌であれば、今後の治療内容に影響しない)
3)むしろ、左に関して、オンコタイプを検討しても良いかもしれません。それは多発ということでなく、浸潤癌の成分の悪性度が、Ki67の値、グレードを鑑みて、やや高いように思われます。
4)センチネルリンパ節に転移なしで、リンパ管侵襲が+ということで、全身検査は行わないのが通常と思います。どうしても、再発、転移というイメージ、不安がつきまといますので、そこは、主治医と相談の上、検査を追加してもらったらよいと思います。(文責 鈴木)




