49歳女性です。2025年に浸潤性乳管癌で部分切除、放射線照射、抗癌剤(AC療法4回、ドセタキセルは最後は肺炎で中止になり3回)、昨年11月からホルモン療法でアナストロゾールを飲んでいます。抗癌剤をやる前に血液検査と最終月経から1年経過していたので、閉経は確認しています。ステージ2B、33ミリのしこりで、リンパ節転移1個、ki67は39%、オンコタイプDXは19でした。ホルモン剤を飲み始めてから、肩、肘、膝、手指の関節痛とこわばりで、念の為リウマチ検査をしましたが、問題無し。整形外科でセレコキシブ、テプレノンカプセル、エペリゾン、桂枝加朮附湯を処方してもらい、しばらく飲みましたが、桂枝加朮附湯は効き目がよくわからず辞めました。乳腺外科では、ドセタキセルのしびれが残っていて牛車腎気丸とメチコバールを今も飲んでいます。ワントラム、トラムセット系の薬は以前に嘔吐が続いて大変だったので飲めません。とにかく肩、肘、膝、手指の関節痛とこわばりがひどくて、まだホルモン療法を始めて5ヶ月しか経っていませんが、この先5〜10年飲み続けるとなるときついです。主治医からタモキシフェンに変えることもできるとは言われていますが、子宮癌のリスクや、アナストロゾールより再発抑制効果はやや劣ること、ホットフラッシュなどまた別の副作用なども聞いています。ただ、年齢的にも更年期ぐらいなので、ホルモン剤だけのせいでは無いかもしれません。
1)アナストロゾールをしばらく休薬することは可能なのでしょうか?(可能でしたらどのくらい休薬できますか) 休薬して症状がおさまるようであればホルモン剤が原因となりますよね。
2)タモキシフェンに変えたとして副作用がつらい場合、アナストロゾールに戻ることはできますか?
3)タモキシフェンを飲んで子宮癌になるリスクより乳癌の再発抑制効果のほうが高いと聞いたことがありますが、どうですか?
4)アナストロゾールもタモキシフェンも副作用でダメだった場合は、他の薬はありますか?
5)ホルモン剤を飲まないという選択肢はありますか?
お忙しいところすみません。回答いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
1)おっしゃるように、現在の症状が自身の更年期症状なのか薬の副作用なのかを鑑別するためには、一時服薬を停止してみるのがよいと思います。通常は1ヶ月程度止めて症状の変化をみます。
2)戻ることは可能ですが、通常は、違うアロマターゼ阻害剤や抗エストロゲン剤に変えることが多いと思います。
3)はい、米国で行われたタモキシフェンの乳がんの予防効果をみる臨床試験の結果では、乳がんの予防効果の方が子宮体癌の発生率よりはるかに高いことがわかっています。また蛇足ですが、タモキシフェンによって発生する子宮体癌はおとなしい性質なので、不正性器出血に気づいてから検査をして治療すれば治ると言われています。ですから米国ではタモキシフェン内服中の子宮体癌検診は推奨されていません。
4)どちらの薬でどのような副作用なのか、どちらの薬の副作用がより強いかなどを考慮して、トレミフェン(抗エストロゲン剤)、エクセメスタン(アロマターゼ阻害剤)、レトロゾール(アロマターゼ阻害剤)に変更します。
5)副作用が強ければ内服しないという選択肢もあります。アロマターゼ阻害剤による更年期症状は、女性ホルモンが少ない状態に体が慣れてくると治ってくることが多いので、しばらく頑張っていただくことが多いです。また症状は更年期症状なので、整形外科より婦人科で更年期症状に効く漢方などを処方してもらうと症状が改善する方もいます。それでもダメなら内服中止です。(文責 清水)




