No.13404 左側乳がん全摘半年後の心電図変化について

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2026.06.16 U 0 Comments

いつもご回答をありがとうございます。現在、乳癌(左側)の全摘手術から半年が経過しております。非浸潤性乳管癌でした。術後の放射線治療や薬物療法は行っておらず、現在困っている点についてご相談させてください。

​【現在の症状と経緯】

日常的に胸の痛みがあり、それが「乳癌術後の傷に関連する痛み」なのか「心臓由来の痛み」なのかの判断が困難です。痛みは1日に数十回生じることもあります。

​【検査と診断の状況】

家庭用心電計(HCG-801)にて波形を記録した際、「ST上昇」が確認されました。軽いのですが、傷みを感じた時、この波形が出る時もあれば、通常の異常なしの波形もでます。一番は狭心症のような全体的な痛みではなく、ちょっと、念のため波形をとっておこうか、くらいの痛み方です。循環器内科を受診し、「冠攣縮性狭心症」の疑いと言われましたが、冠動脈CTの結果は異常なしでした。また医療機関にて、心エコー検査、​血液検査、​24時間ホルター心電図、​1誘導・1週間心電図、​12誘導心電図を行いましたが、いずれも異常は認められませんでした。

​​痛みの質は、狭心症によく見られる「胸が締め付けられるような痛み」とは異なり、自身の感覚としては乳癌術後の傷の痛みに近いと感じることもあります。心臓の真ん中あたりが痛むこともありますが、安静時や記録中には異常が捉えられません。現在、「コニール(4mg)」を一日2回、「ヘルベッサ30ミリ」を一日1回寝る前服用中ですが、依然として家庭用心電計ではST上昇の波形が確認される状況です。コニールも飲んでいて3時間後に波形が出たりしており、コニールがきいているのか、そもそも冠攣縮性狭心症ではないのでは?など、本当にわかりません。

左側の乳房全摘により、胸部に脂肪がほとんどない状態です。肋骨が浮き出ており、心臓の拍動が目視できるような状態ですが、この状態で胸部誘導の家庭用心電計を直接胸に当てた場合、乳癌術後(組織欠損・欠乏)という身体状況の影響を受け、波形が誤って「ST上昇」として記録されてしまう(あるいは正しい計測が阻害される)可能性はあるのでしょうか。​乳癌の主治医に相談したところ明確な回答が得られなかったため、多くの乳癌患者さんを診療されている先生のご経験から、同様の症例や知見について伺いたくご相談いたしました。

 

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2026.06.17 0 コメント

「乳癌術後疼痛症候群」というコトバが有り、乳癌の術後に頻回に創周囲に痛みが生ずることは、しばしば認められます。よって今回の痛みが乳癌手術を受けたためなのか、また心臓に異常を来したからなのかはわかりません。一方で乳房を切除した胸壁は、痩せ型の男性と同様と考えてよく、痩せ型の男性というだけで、みんなに「ST上昇」が見られるわけはないでしょうから、術後の胸壁と心電図波形の間には関連がないものと考えます。(文責 谷)

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