こんにちは、相談させてください。64歳です。同じ方の胸の皮膚に硬癌型の浸潤癌の転移があってから14年です。ER(+)、PgR(+)、Her2(-)。昨年再検査した値も変化なしでした。長年ホルモン療法剤での治療を続け、2年前イブランスとレトロゾールを試すも1クール途中で血液検査後中止。7か月前からイブランスとレトロゾールを飲み始め、2か月後に最低量の75mg.に減薬、休薬しながら途中ベージニオやトルカプに変える話もあったものの、イブランスのまま4か月経過。減薬、休薬の理由は白血球値低下です。多臓器への転移は認められません。皮膚転移の患部は少しずつ増大していますが、少し痒みと時折痛みがある程度です。イブランスによるだるさ以外は、日常生活は休息をとりながら支障なく過ごせる日が多かったです。
最近の検査後、「白血球値低下とイブランスの効果が無くなってきているようです」と主治医の説明があり、休薬に入り、ゼローダかTS-1に薬を変える提案がありました。何が良いのか思案していた中、こちらの相談室を拝見させてもらい、ベージニオを選びたい気持ちでいます。どうぞよろしくお願いいたします。
イブランスもベージニオも「CDK4/6阻害薬」で、ホルモン受容体陽性・HER2陰性の手術不能または再発乳癌に、内分泌療法と一緒に使われる薬です。日本ではイブランスが先に広く使われ、その後ページニオが使われるようになり、現在は両剤の効果に大きな差はないと考えられており、副作用の出方により使い分けるのが一般的となっています。ベーニジオには、下痢や間質性肺炎などの副作用が出ることがあります。
イブランス使用後にベージニオに切り替えすることについては、①イブランスが効かなくなった後にベーニジオへ切り替えた場合の「効果を直接比較した臨床試験」は国内で進行中です。 ②副作用が主な理由でベーニジオへ切り替えた場合、切り替えて奏功した症例報告も散見されます。 ①、②いずれにしても、副作用の種類や強さが異なるため、ご本人の年齢、体力、既往歴、これまでの副作用の出方など個々の症例毎に使用が検討され、明確な標準治療のパターンは確立していないため、主治医が総合的に判断する事になると思います。
貴女がイブランス使用後にベージニオに切り替えすることを考える場合、A)イブランスは「効かなくなった」のか、「副作用のための中止」なのか B)ベーニジオに切り替えることにどの程度のメリットとデメリットがあるのか C)ほかの内分泌療法や分子標的薬、化学療法等の選択肢。これらA)B)C)について、貴女の病気の情報が一番分かっている主治医にご相談し、納得のいく治療を選択をしてください。(文責 須田)




