No.13039 ベージニオの治療効果と一旦停止治療について

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2024.02.17 ヒロ 0 Comments

37歳に初発。その後、放射線治療とゾラデックス等のホルモン治療を20年続けて来ましたが、55歳で肺とリンパに転移し、ベージニオとフェマーラ内服に変更になりました。ベージニオとフェマーラ服用治療になってから4年経ち、今年の5月で5年目になります。CTでは肺の腫瘍が小さくなっているとの事で、主治医は「ベージニオを辞めてフェマーラだけにしても良いかも」という提案もされました。

1)現在、肺の腫瘍が小さくなっているという事ですが、分子標的薬治療で、腫瘍が小さくなっている部位と大きくなっている部位(肺以外の腫瘍)が同時に見られる事はありますか? 薬が血液を通して全身に回っているのであれば、全身の癌に効いていますか?
2)ベージニオ停止の件ですが、副作用が酷く治療が続けられない場合や、耐性ができて薬の効果がなくなった時は中止という方法を取るかもしれませんが、今の様に腫瘍は落着いている場合も一旦中止する事もあるのでしょうか? 分子標的薬を止めれば腫瘍がどう変化するのかは分からない為、不安ですが、一般的に腫瘍が落ち着いている時はベージニオを一旦中止し、フェマーラだけの治療方法もあるのでしょうか? また、一旦中止する事で、耐性が出来やすくなる、という事はないでしょうか?

お忙しい中、申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

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2024.02.18 鈴木 0 コメント

ご質問有難うございます。再発病変の治療を精一杯頑張られていると察します。残念ながら、完治の難しい病状なので、種々の薬剤を使い、副作用と向き合いながら治療を継続していくというのが基本的な考え方です。

1)肺転移は小さくなっているということですが、一般的に、他の部位の病変にも同様に効果を発揮しているはずです。時に、転移した先で、性格が変わり、一部では効くが、他は今一つ、ということもありますが、全身に効果的である方が圧倒的に多いと考えます。

2)現在の治療が、4年もの間、効果が認められているのであれば、副作用と効果の天秤はバランスがとれていますので、敢えて、ベージニオを休薬するという選択肢は無い、と思います。副作用がきつい、金銭的にきつい、などがなければ、継続しておいた方が良いと考えます。仮に中止して、再度、悪化した場合、ベージニオを再開した時の効果は保証できるものではありません。主治医が、どのような根拠で中止を進言したかは不明ですが、今一度、よく相談された方がよいと思われます。(文責 鈴木)

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