10月初旬に左乳房全摘をしました。49歳、閉経前です。病理結果が出て、主治医からホルモン治療を勧められ、『強い希望があれば抗癌剤しますが、上乗せが1%程しかないので…』と言われましたが、希望しませんでした。ホルモン療法は、タモキシフェン5年とリュープリン2年です。どちらも始めています。これで良かったのかと考える事があります。
口頭説明 :
*左乳房全摘 *浸潤性乳管癌 T1bN0MX *腫瘍径 9㎜ *センチネルリンパ節除去→リンパ節転移なし *ルミナールタイプ(AかBか言われていません) (手術前からホルモン療法になると言われていました)
電子カルテ上から、*Ki-67 15% *グレード2(どちらのものか分かりません)の記載が見られました。
体験者の皆さんは、再発しないためにはどうしたら良いかと考えます。しかし、再発するかどうかは誰にもわかりません。医療者である私たちはどう考えるかというと、再発する確率が最も低くなる治療は何かを考えます。そのためには、過去の臨床試験の結果によって転移再発の確率が最も低くなると証明された治療をお勧めします。しかし、治療には副作用がありますから、それも考慮に入れなければいけません。そして一番大切なのは、治療を受ける体験者の方の人生観というか、物事の考え方も大事になります。貴女の場合、腫瘍系も小さく、リンパ節転移もなく、ルミナルタイプなので、お勧めできる標準的な治療はホルモン療法です。しかし、自分は治療の副作用は厭わないので、少しでも(たとえ1%でも)転移再発の確率を下げたいと考えるのであれば化学療法を受けることも可能です。でも治療効果は小さく、副作用が強い化学療法を避けてホルモン療法を選択したのであれば、あとは迷わずに治療を進めてください。(文責 清水)