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相談室(No.8001〜8100)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

ご相談メールの投稿はこちらからお願いします。

なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。

当相談室にお寄せいただいたメールについては、編集・引用・公開させていただく権利を当会(神奈川乳癌治療研究会)が有するものとします。また、名前、メールアドレス等個人情報保護の観点から、皆様から頂戴したご相談のメールは、一定期間の後、アドレスも含めて削除させていただいております。再度ご相談いただく際はその旨ご留意いただき、掲載No.を書き添えて下さるようお願い致します。

 

目 次

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件  名

担 当

8100 08/07/05 K.T. ハーセプチン予防治療について 高橋
8099 08/07/05 N・M HRE2陽性について 高橋
8098 08/07/05 K  左乳房の外上の方のしこり
8097 08/07/05 H  病理診断
8096 08/07/05 B  ホルモン療法の効果について
8095 08/07/05 H.K. 転移乳がんの治療について
8094 08/07/05 C.H. 左胸の張りと痛み&しびれ
8093 08/07/05 K.A. 再発後の治療について(HPNo.5096-2)
8092 08/07/05 A.T.  病理結果&術後の状態について
8091 08/07/05 全摘
8090 08/07/02 抗癌剤治療後の血管痛について 
8089 08/07/02 母の治療法に関して(HPNo.6686-5)
8088 08/06/30 S.O. 再発乳がんの治療について 高橋
8087 08/06/30 M.T. 術後の放射線治療について(HPNo.8042-2) 高橋
8086 08/06/30 N  再発リスク 高橋
8085 08/06/30 Y.N.  再手術 高橋
8084-1
8084-2
08/06/30
08/07/20
S.N. 転移後の治療について
転移後の治療について(2)
高橋
高橋
8083 08/06/28 R.K. アントラサイクリン系はトリプルネガティブにちゃんと効果がありますか?(HPNo.7812-2) 高橋
8082 08/06/27 K.M. 押すと乳頭から出血が・・・ 高橋
8081 08/06/27 Y.H. 乳房のしこりと痛み(HPNo.7851-2) 高橋
8080-1
8080-2

8080-3
08/06/27
08/07/29
08/10/03
N  センチネルリンパ節生検について
生検は必要ではないのでしょうか?
術後療法について
高橋
浜口
鈴木
8079 08/06/27 S   局所再発の生存率 高橋
8078 08/06/27 K.A 左脇の違和感 高橋
8077-1
8077-2

8077-3
08/06/27
08/07/07
08/07/12
手術をした乳房に18oの新しいものが映っていました
手術をした乳房に18oの新しいものが映っていました(2)
乳頭の痛みと痒み
高橋

俵矢
8076 08/06/26 T.N. 良悪性の鑑別をする為にはどうしたらよいのでしょうか? 高橋
8075 08/06/26 乳がんで摂ってはいけないもの 高橋
8074-1
8074-2
08/06/26
08/07/16
fukka 術後10年の異型過形成
術後10年の異型過形成病理検査について
高橋
徳田
8073 08/06/26 今後の治療方針について 高橋
8072 08/06/26 H.K 化学療法をすべきかどうか 高橋
8071 08/06/26 T.S. 予後について(2)(HPNo.8055-2) 清水
8070 08/06/25 圧迫骨折のコルセット使用について(HPNo.8003-3) 清水
8069 08/06/25 J.K. 乳癌治療後の生活不安(HPNo.5974-5) 清水
8068 08/06/25 Y.S. 非浸潤癌の治療について 清水
8067 08/06/24 手術について  清水
8066 08/06/24 ゆう タキサン系薬剤の副作用について(HPNo.7915-3) 清水
8065 08/06/24 トイプードル センチネルリンパ節生検(HPNo.8054-2) 清水
8064 08/06/24 再発率はどのくらいですか? 清水
8063 08/06/24 T  アリミデックスの副作用でしょうか? 清水
8062 08/06/24 AT 妊娠希望時の乳がん治療について 清水
8061 08/06/24 H.N. 今後の治療について 清水
8060 08/06/24 MA 水がたまることと乳がん 清水
8059 08/06/22 H.T.  腋窩リンパ漏の処置について 清水
8058 08/06/22 H  乳輪のぽつぽつ 清水
8057 08/06/22 K  腫瘍マーカーが上昇傾向にあります(HPNo.3958-2) 清水
8056-1
8056-2

8056-3
8056-4
08/06/22
08/08/12
08/09/12
08/12/28
C.I.  温存手術後、取り残しの可能性がある場合の治療方針
微小浸潤癌の術後化学療法の効果について
抗癌剤の選択について
今後の治療と検査について
清水
吉田
清水
加藤
8055-1
8055-2
08/06/20
08/06/26
T.S.  予後について
予後について(2)
清水
清水
8054-1
8054-2

8054-3
08/06/20
08/06/24
08/07/11
トイプードル 今後の治療方針
センチネルリンパ節生検
術後のホルモン療法について
清水
清水
8053 08/06/20 A・A 石灰化と乳線実質について 清水
8052 08/06/20 S  術後の生活について 清水
8051 08/06/20 Y.I.  治療方針について(HPNo.7961-2) 清水
8050 08/06/20 Y.O.  ホルモン治療 注射の有無について(2)(HPNo.8036-2) 清水
8049 08/06/18 M  ホルモン治療するべき? 首藤
8048 08/06/18 H・O 左乳房温存術後の治療について 首藤
8047 08/06/18 icb  転移について 首藤
8046 08/06/18 N.M. 全摘手術(HPNo.8027-2) 首藤
8045 08/06/18 sro 病理組織結果の見方について(HPNo.7948-2) 首藤
8044 08/06/18 k. 局所腫瘍の縮小効果について 首藤
8043 08/06/18 W  術後補助療法について 首藤
8042-1
8042-2
08/06/18
08/06/30
M.T.  微小浸潤乳管癌の術後治療について
術後の放射線治療について
首藤
高橋
8041 08/06/18 Y.K.  MRIだけでは分からないのでしょうか? 首藤
8040 08/06/18 S.H. 病理診断について(HPNo.7766-2) 首藤
8039 08/06/18 H 化学療法の個別化について 首藤
8038 08/06/18 NN 右乳房の乳頭近くにあるしこりについて 首藤
8037 08/06/15 H.K.   治験薬 ZD9393について(HPNo.8017-2) 首藤
8036-1
8036-2
08/06/15
08/06/20
Y.O.  ホルモン治療 注射の有無について
ホルモン治療 注射の有無について(2)
首藤
清水
8035 08/06/15 E  内視鏡手術について 首藤
8034 08/06/15 S  再発? 首藤
8033 08/06/15 R  紡錘細胞癌について(2)(HPNo.8010-2) 首藤
8032 08/06/15 Y.O.  今後の治療について 首藤
8031 08/06/13 Y 副作用(2)(HPNo.8004-2) 鈴木
8030 08/06/13 H  乳癌と小脳の関係について 首藤
8029 08/06/13 A  アポクリン癌について 首藤
8028 08/06/13 ティラミス 再発の不安 首藤
8027-1
8027-2
08/06/13
08/06/18
N.M. マイクロパピラリィ
全摘手術
首藤
首藤
8026 08/06/12 N  免疫細胞療法の乳癌への有効性 首藤
8025 08/06/12 Y.O.  再手術と術後の治療について 首藤
8024 08/06/12 M  アロマシンについて 首藤
8023 08/06/10 M  右脇のしこり 首藤
8022 08/06/10 ゆう FECの副作用について(HPNo.7915-2) 首藤
8021 08/06/10 M  圧迫骨折の予後について(HPNo.8003-2) 首藤
8020 08/06/10 N.U. 乳腺腫疑い 首藤
8019 08/06/09 I  全摘がベストの治療だと言われましたが・・・ 鈴木
8018 08/06/09 S.S.  乳がん検診結果について 鈴木
8017-1
8017-2
08/06/09
08/06/15
H.K. 治験薬 ZD9393について
治験薬 ZD9393について(2)
鈴木
首藤
8016 08/06/09 k・k ハーセプチン投与について(HPNo.7117-2) 鈴木
8015 08/06/08 K・T 腫瘍マーカー 鈴木
8014 08/06/08 A   えくぼについて 鈴木
8013 08/06/08 Y  乳房の張りについて 鈴木
8012 08/06/08 N   生理について(HPNo.3967-4) 鈴木
8011 08/06/08 P  左胸に極小ののう胞あり(4_)と診断されました 鈴木
8010-1
8010-2
08/06/08
08/06/15
R  紡錘細胞癌について
紡錘細胞癌について(2)
鈴木
首藤
8009 08/06/08 W   温存手術後の治療法について 鈴木
8008 08/06/08 H  手術痕の肉芽 鈴木
8007 08/06/08 Y.J.  痒みと黄色い汁が・・・ 鈴木
8006 08/06/08 MK リンパ転移について 鈴木
8005 08/06/08 A  しこりに痛みはあるの? 鈴木
8004-1
8004-2
08/06/08
08/06/13
Y  副作用?
副作用?(2)
鈴木
鈴木
8003-1
8003-2

8003-3
8003-4
08/06/08
08/06/10
08/06/25
08/08/15
M  タキソールとタキソテール
圧迫骨折の予後について
圧迫骨折のコルセット使用について
免疫細胞療法の有効性について
鈴木
首藤
清水
小池、川本
8002 08/06/08 E,R,  悪性ではない? 鈴木
8001 08/06/08 乳首からの出血について 鈴木

 

 

 

No.8100】  08年07月05日   K.T. 
ハーセプチン予防治療について

初めて相談させていただきます。55歳。昨年夏に乳頭腺管癌グレードUで温存手術をうけました。センチネルリンパ節生検はマイナスでした。術後の病理検査で ホルモン受容体が2つともマイナス、HER2が2+でした。化学療法CEを10月から4クールの予定を、副作用がきつく、3クールで終了。その後1月から追加照射もあって、30回の放射線治療をうけました。3月から、ハーセプチンが保険適用になったので FISH法陽性であったこともあり、6ヶ月〜1年の予定でハーセプチン治療を受けています。その治療期間ですが、予防治療は始まったばかりなので、1年やったほうがいいのか、6ヶ月で終了していいのか、主治医もなんともいえないので、「患者の意思を尊重してきめましょう」ということでした。5回目終了後の心エコーと心電図は異常がなく、治療を続けても大丈夫でした。6ヶ月でやめていいものなのか、副作用が大丈夫ならば1年続けるべきか迷っています。アドバイスをよろしくお願いいたします。

ご質問をどうもありがとうございます。HER2過剰発現を有する乳癌症例では、その他の予後因子(腋窩リンパ節転移の有無、個数など)に関係なくハーセプチン治療を1年以上継続することによって、再発リスクを50%に減ずることができる、という報告がありますので、これをご参考にされてお選び下さい。最終的には御本人と主治医の先生でご相談して決めてくださいね。(文責 高橋)

 

No.8099】  08年07月05日   N・M
HRE2陽性について

HRE2陽性について、素朴な疑問です。私はHRE2が2+ですが、フイッシュ法で陰性であれば、ハーセプチンの効果はないということになるようですが、安心してよいものでしょうか。あくまでも陽性なので、リスクはあると考えればいいのでしょうか。

ご質問ありがとうございます。ハーセプチンに関するご質問ですね。
手術や検査で採取した組織の癌細胞の表面を調べて、Her2蛋白がほとんどない人を0、あまりない人を1+、かなりある人を2+、たくさんある人を3+と分類します。このうち、3+の方がハーセプチンの治療の対象となります。全乳癌患者さんのうちHer2蛋白が陽性の人は約20%です。また2+の人でもFISH法という検査でHer2遺伝子の増殖が見つかった場合は治療の対象となります。安心してよいかどうかの判断はHer2のみでは難しいですが、2+の人でFISH法という検査で陰性であれば、ハーセプチンの効果は認められないと考えます。お答えになっていますでしょうか。またお分かりにならないことがございましたら、ご連絡ください。(文責 高橋)

 

No.8098】  08年07月05日   K 
左乳房の外上の方のしこり

お忙しいとは思いますが、相談にのっていただけたらと思い、メールをさせていただきます。私は2度出産を経験した32歳です。昨日、1ヶ月前から気になっていた左乳房の外上の方のしこりが気になり、検査を受けました。友人や母も定期健診でひっかかり、病院で超音波、レントゲン検査をして良性のしこりと言われたみたいですが、私は同じ病院で細胞診で細胞を取る検査をしました。膿の様なものが出てきました。症状は乳房左上が痛みます。しこりは丸いものと長細いもので触ると痛いです。父母共に癌家系ですし、20歳の弟も今、脳腫瘍で闘病中なのでとても怖いです。1週間後の結果までいてもたってもいられず、お聞きしたいと思いますが、乳癌の可能性があるから精密検査ということなのでしょうか? 膿は癌の場合もたまりますか? お返事をいただけたら幸いです。

直接拝見しているわけではありませんので推測でお話しすることになりますが、乳房内に体液のたまった袋ができる乳腺嚢胞かも知れません。嚢胞はほとんどが良性であり、なかに褐色の液体が入っていることが多く、それとわかれば通常放置し経過観察とします。次回の診察時に詳しくお聞きになってください。(文責 谷)

 

No.8097】  08年07月05日   H 
病理診断

石灰化、カテゴリー3という診断結果が出ています。次はマンモトーム生検になりそうです。乳がんは特に病理診断が大変難しいと聞きました。どこでも同じ結果が出るということではないのですよね? 乳腺病理の第一人者でいらっしゃる坂元先生という方がいらっしゃると聞いたのですが。よろしくお願いいたします。

マンモトーム生検の結果で、良性・悪性の判断しにくいケースも確かにあります。しかし、どの施設でもトレーニングされた病理医が判断するのであれば、まず問題は生じないと考えていただいてよろしいかと思います。坂元吾偉先生は乳癌病理の日本の第一人者であり、現在は坂元記念クリニックを東京新宿区で開院されておられますが、担当の病理の先生や主治医の先生がどうしても判断しかねるときに、坂元先生に病理のスライドを見ていただくことも選択肢にいれてよいかもしれません。(文責 谷)

 

No.8096】  08年07月05日   B 
ホルモン療法の効果について

2007年5月、右胸温存で手術しました。55歳閉経、大きさ23*14*8mm、ly0 v0 n3/39 ER40% PgR90% HER2- ステージUb。放射線照射、FEC4クール、ドセタキセル4クール終了後、2008年3月よりフェマーラを飲んでいます。ホルモン療法の効果について教えてください。先日読んだ本では、ERの方がホルモン療法に影響が大きいとありました。私の場合40%では効果は薄いのでしょうか。PgR90%は何かプラスの面がありますか。たとえば、ER0% PgR100%と、ER50% PgR50%は、どう違うのですか(こんな数字、実際あるか知りませんが・・・)。無知な質問ですが、よろしくお願いします。

ER,PgRにもいくつかの判定法がありますが、一般的にはER、PgRともに10%以上を陽性と判定しております。よって貴女の場合ER,PgRともに陽性と判断でき、ホルモン剤の効果が期待できます。ただこの数字はがん細胞の中で特殊抗体を用いて核が染色された細胞の割合を示すものであり、必ずしもホルモン剤の効果の強さと一致しているわけではありません。よってあまり数字にこだわらず、ER,PgRともに陽性と認識していただくのが的確と考えます。(文責 谷)

 

No.8095】  08年07月05日   H.K. 
転移乳がんの治療について

昨年11月に乳がん検診でマンモグラフィをうけたところ、左胸に広範囲に石灰化が認められました。針生検を行った所、非浸潤ガンが見つかったため、左胸全摘出の手術を予定していました。ところが術前の全身検査で左腋リンパ節に転移がみつかり、左腋からの組織も調べたところ浸潤ガンがみつかり、PET検査では左大たい骨、縦隔リンパにも転移と思われる黒いかげがみつかりました。そのため手術はキャンセルとなり、「ホルモン+、HER2-」なので、3ヶ月に一度のリュープリンと一日1錠のノルバデックスによる治療を3月から始めています。いくつか質問がありますので、よろしくお願いします。32歳女性です。
1) 腫瘍マーカーの検査を定期的にしていますが、治療前はCEAが1.0 NCC−ST−439が11.0 CA15-3が4.9でした。今ではCEAが0.7、NCC-ST-439が1.0、以下CA15-3が3.4となっています。これはホルモン剤がきいていると解釈してもよいのでしょうか?
2) 遠隔転移していても腫瘍マーカーの数値がこんなに低い場合はありますか?
3) 主治医はビスホスホネートはまだ治療に加える必要はないと言っていますが、それでよいのでしょうか?

1) このデータだけで効果ありと判定するのは時期尚早ですが、NCC-ST-439(正常値は7以下)は11.0から1.0以下とかなり低下しており、ホルモン剤が効いている可能性は十分にあると思われます。
2) 腫瘍マーカーは遠隔転移の有無や程度と必ずしも一致しないことがあり、遠隔転移が多く認められても腫瘍マーカーが正常のこともしばしば認められます。
3) これらのホルモン剤が今後効果をあらわす可能性があり、まず暫時ホルモン剤の効果を期待して経過をみてから、経過しだいではビスホスホネートや抗癌剤の使用なども選択肢に加えてゆくのがベストと考えます。突然に大変な環境におかれとても戸惑っておられることとお察し申し上げますが、乳癌の場合ホルモン剤がとても効くケースも少なからずみられ、まずこれに期待して前向きにがんばっていただきたいと思います。(文責 谷)

 

No.8094】  08年07月05日   C.H.
左胸の張りと痛み&しびれ

初めて質問いたします。私は34歳、既婚、出産経験ナシです。私は元々生理不順で、大体35〜45日周期で生理が来るのですが、その都度、胸は張っていたのです。でも、ここ半年くらい、左胸の痛みが目立ち(随時痛いのではなく、痛かったり痛くなかったり)、肩の下の胸筋部分の圧迫感?、あと、若干手がしびれている時がある気がします(違和感程度)。しこりはあるようなないような…もう怖くて、みんなしこりの様にも…。去年の8月に会社の健康診断を受けまして、触診、マンモ、超音波をやり、「◆マンモ:異常なし ◆触診:異常なし ◆超音波:左低エコー像」と記入してあり、結果は「経過観察(12ヶ月)」。そして、来月8月にまた検診を受けます。経過観察って、そもそもなんですか? ネットで調べると、良とも悪とも言えないから、もうしばらく様子を見て…と記してありました。調べたら、余計に怖くなってきて…。1年後検査を受ければ良いということなのでしょうか?因みに、一昨年の結果は、乳腺症という結果でした。私としては、気になって仕方がないので、今にでも検査を受けたいのですが、そうしょっちゅうレントゲンを受けてもよいものなのでしょうか?検査を受けた方がいいのでしょうか?マンモトーム生検というのを受けた方がいいのでしょうか?

貴女の場合、左の乳腺に良性の変化が少し現れたため、痛みが強くなったり超音波上で低エコー(黒っぽくうつる)であったりしたのだと考えられます。このような状態を一般的に乳腺症と呼んでおりますが、これそのものは悪性化することもほとんどなく放置してかまいません。しかし最初そのような症状であった方のなかで何年か後に癌に発展するケースがごくまれにあるため、われわれはそのような状態を拝見した際、1年後に再度検診を受けてくださいとのメッセージを込めて「1年の経過観察」といった評価をいたします。あまり心配しすぎることなく今後も自己検診を続けていただいた上、年に1回の定期検診をお受けになっていただきたいと思います。(文責 谷)

 

No.8093】  08年07月05日   K.A. 
再発後の治療について(HPNo.5096-2)

HPNo.5096にて相談させていただきました。肺に転移して治療が変わるときでしたので、頂いた回答はとても励みになりました。ありがとうございました。
飲み薬はノルバデックスからアリミデックスに変わり、点滴もEC療法の後タキソール24週と終わらせることができました。2個あったものが1つは消えて、もう一つは半分の大きさになりました。この治療が終わって1年8ヶ月経っています。この間アリミデックスの服用とCT、腫瘍マーカーの検査を受けています。今回撮ったCTで半年前に撮った時よりも大きくなっているのでアロマシン錠25mgを90日分処方されました。90日後にCTを撮ります。腫瘍マーカーの数値は問題ないと聞いています。アロマシン錠はPCで検索してもあまり出ていません。アリミデックスと似た副作用があると説明は受けているのですが、効能の違いはどのようなものでしょうか? お忙しいところ申し訳ありません。

アロマシンもアリミデックスと同様アロマターゼ阻害剤に分類される薬剤であり、効能も副作用もアリミデックスとほぼ同様とされております。ただ化学構造がアリミデックスと違いステロイドに似ているためステロイド系アロマターゼ阻害剤などとよばれますが、臨床的には他のアロマターゼ阻害剤とあまり差はないとされております。しかしアリミデックスが無効になったのちにもアロマシンが効くケースも認められており、このことより、主治医の先生もアリミデックスからアロマシンに変更されたのだと思います。一方副作用に関しても、ほてりなどの更年期様症状や関節痛などの骨粗しょう症様の症状などが見られることがあることも、アリミデックス同様です。アロマシンで肺の腫瘤が再び縮小してくれることを願っております。(文責 谷)

 

No.8092】  08年07月05日   A.T. 
病理結果&術後の状態について

乳がんと告知され昨年から術前療法を半年後、この春、左全摘とリンパカクセイ手術しました。
1) 告知されたときは、太針生検で3回刺した結果、がんと診断されました。その際、ホルモンレセプター(ER)はマイナスということでした。このたび全摘手術の病理結果でエストロゲンはプラスで、プロゲステロンはマイナスで、術後の現在、ホルモン療法(リュープリン3ヶ月ごとの皮下注射と経口ノルバデックス20)になりました。ホルモンレセプターというのは、血液検査でわかるものなのでしょうか?病理検査ではっきりわかるものなのでしょうか?
2) ハーツー受容体に関しては、プラス2と結果が出たものの、フィッシュ法での結果がいまだに出ておらずにいます。ハーツーに関しては、術前療法前から結果がでておらず、病理結果後にプラス2といわれました。判読不明状態ということはまれにあるのでしょうか?  
3) 術後、体重が2キロほど減って、食欲はあるのですが、肝臓もしくは胆嚢のあたりが違和感あり、肝臓の機能に関する血液検査と肝エコーで異常なし。右太ももと右後ろ骨盤に、じわーとまれの違和感あり。レントゲン4枚をとりましたが、異常なし、甲状腺検査も異常なしでした。術後やせてくるのが心配です。ちなみにホルモン療法の薬3週間使用後、起床時と就寝時にめまいがして耳鼻科でセファドールを処方され、 今、めまいはおちついてます。術後にやせるのは、ホルモン療法の副作用なのでしょうか? 

取り留めのない質問で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

1) ホルモンレセプターは癌組織を特殊な抗体で染色して、その染色状況によって陽性か陰性かを判断しております。術前の針診断と切除標本でこの結果が異なったのは、術前の針生検で採取された組織は癌組織の一部に過ぎず、癌全体の性質とは異なった性質の部分がおそらく採取されたことによると考えられます。
2) HER-2の測定は、通常HER2タンパクの過剰発現を調べるIHC法とHERー2遺伝子の過剰発現を調べるFISH法がよく用いられ、IHC法で0または1+の場合HER-2陰性、3+の場合HER-2陽性、その中間の2+の場合FISH法の結果で陽性か陰性かを決定しております。よって、貴女の場合FISH法の結果でHER-2の結果が判定されることになるのですが、判定が保留の理由は私にはよくわかりません。主治医の先生にお聞きになってください。
3) ホルモン療法により人工的に更年期と同様のホルモン環境となってしまうため、更年期様の症状が出現することはしばしばあります。めまいは、あるいはホルモン治療の副作用なのかも知れません。しかし体重減少は直接の因果関係はなさそうです。さらにお痩せになるようでしたら、食欲は問題ないとはいえ、まず胃腸の検査が必要であると考えます。(文責 谷)

 

No.8091】  08年07月05日   A
全摘

初めてお便りさせていただきます。5mmのガンを温存手術で取りましたが、検査のあと、極小のものが数個散らばっており、ほかにもある可能性があるとのことで再手術で全摘出をいたしました。結果2つぐらいの極初期のガンがみつかり、摘出の意味はあったとは思ったのですが、術後いろいろな本を読んだあと、温存のまま放射線治療という選択をもっと望めばよかったかなと後悔もしています。ただ放射線はなく、ホルモン剤だけの服用なので、仕事復帰も楽かなとは思っています。年齢も50歳ですので、美容以外は気になるものもないのですが、小さく散らばってしまったのが珍しいと言われましたが、そういう状態もあるのかどうか。あまり本などには書いてないので、全摘を自分のなかで納得させるためにも、先生のご意見をいただきたいと思います。

乳癌の場合、一度に同側乳房の何箇所かにがんができることは時々見られます。ご指摘の通り、それらが小さいものであれば放射線治療でも治癒しうる可能性はあると考えられますが、治療の確実性を考えれば、やはり貴女に施行したように乳房を全摘するのが一般的です。その結果より考えても、最も標準的な治療をお受けになられたことになると思います。(文責 谷)

 

No.8090】  08年07月02日   N
抗癌剤治療後の血管痛について  

いつも拝見し参考にさせていただいております。化学療法AC4サイクルをH20年1月より5月まで行いました。点滴は左腕で全て行いました。血管痛は2サイクル目が終了する頃からありましたが、今はおそらく薬液が通ったであろう血管の凹みが3カ所(手首上、肘関節下2カ所:3cm〜8cm位の長さ)あります。凹みは、終了当初より今の方がはっきり現れてきました。凹みを触ったりおさえたりすると、痺れるような痛みがあります。凹みや痛みは時が経てば和らぐのでしょうか?治療の必要はあるのでしょうか?よろしくお願いします。

AC療法で用いられているアドリアマイシンの組織障害性により、血管炎が生じたものと考えられます。治療終了後1ヶ月以上たっている計算になりますので、特に治療は要せずこのまま経過を見るよりなさそうですが、時間とともにまだいくらかは軽快してゆくと考えられます。(文責 谷)

 

No.8089】  08年07月02日   S 
母の治療法に関して(HPNo.6686-5)

以前、何度かお世話になりましたHPNo.6686です。母の治療法に関して再びご相談させていただきます。領域再発の診断後、タキソテールを4週間に1回、ハーセプチンを週に1回投与(フェマーラフェマーフを再発前から引き続き服用しています)。7クールを終えたところで、PET-CTによる効果検査を行った結果、画像上、腫瘍が消失していたため、タキソテールは8クールで終了し、ハーセプチンのみ投与しています。また、心臓の検査も(心エコー、心電図、レントゲン)定期的にし、特に問題無く、現在に至ります。近々、6ヶ月検査でPET-CTを行う予定です。つきましては、以下についてアドバイスをいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
1) 6ヶ月検査の結果、特に問題無い場合でも、ハーセプチン投与を続行した方がよろしいでしょうか。、
2) 検査の結果、再々発が発見された場合の治療法は、ハーセプチンとの相乗効果が期待できるビノレルビンやカペシタビンなどの併用療法が良いのでは、と、こちらの相談室で以前教えていただきました。繰り返しになり誠に恐縮ですが、医療は日進月歩ですので、再度確認させてください。現在も良いと思われる治療法は変わりませんか。
3) ビノレルビンやカペシタビンの副作用を教えていただけますか。

1) これに関しては確たるエビデンスはありませんが、検査上では腫瘍の残存を認めなくとも、細胞レベルでは腫瘍細胞がまだ残存している可能性は充分にあると考えますので、私なら今しばらくハーセプチンを続行したいと考えます。しかしこのままずっと検査で認めないとすると、いつハーセプチンをやめるのかは、非常に難しい問題です。
2) それでよいと思います。
3) ビノレルビンの主な副作用としては、骨髄抑制に伴う白血球減少と頻度は少ないが重篤なものとしては間質性肺炎が知られております。また、薬剤の組織障害性が非常に強いため、薬剤の血管漏出が生じないように細心の注意が必要となります。一方カペシタビンの副作用としては、手足の皮膚のひびわれや発赤を伴う手足症候群が有名ですが、その他としては骨髄抑制などがあります。(文責 谷)

 

No.8088】  08年06月30日   S.O.
再発乳がんの治療について

妻の事で、初めてのご相談ですが、よろしくお願いいたします。
1)病歴
2000/01  右全摘手術 ステージU。その後半年毎の定期検査では異常なし。 
2004/02 骨転移が判明 第6胸椎1箇所。 2004年 2ヶ月に1回 ティロックA 5mg アリミデックス1mg 一錠/日 マーカー異常なし。 
2005年5月 ティロックA5mg→アレディア90mgに変更、11月 CA15-3 以前の14〜17が25へ上昇、生活面では何等異常なし。 
2006年2月 ティロックA 10mgを1ヶ月に1回に変更、6月 ティロックA 10mgを2ヶ月に1回に変更。CA15-3は28〜30 骨シンチ、CT、マンモグラフィーほか変化なし、生活面では何等異常なし。2007年1月 骨シンチで新たに第3腰椎と胸骨先端に転移が見つかる。ゾメタ4mg、エルシトニン4単位を毎月に薬種変更。8月 新たに頭部右前方に骨転移、合計4箇所。9月 CA15-3 39 、CEA 155 でウイクリータキソテールNK(100mg/回 68mg/u)を始める。3週を1クールとし休みなしの毎週投与。11月 毛が無くなる。生活面では異常なし。
2008年1月 眼も悪くなり、手の皮膚、爪などの老化現象が顕著になるが元気は変わらず。2月 検査結果は進行なし。処置が有効と判断。4月 ウイクリータキソテールNK(100mg/回 68mg/u)を28週継続し精神的に辛く、バイウイクリータキソテールNK(150mgを申し出→130mg/回に決定)に変更。初めての意思表示。5月 CT他検査結果は進行なし。臓器類には特定できる異常なし。 6月 生活面では異常なし。爪、皮膚の老化現象が急速に回復。但しマーカー値が急上昇中。血液検査では貧血、脂質、肝機能は最悪ですが、体重はスリムで、元気そのものです。現在 バイウイクリータキソテールNK(130mg/回)  ビスホスホネート ゾメタ4mg、エルシトニン4単位 1回/月 アリミデックス1mg 1錠/日。

2008年  マーカー推移
     CA15-3   BCA225  CEA
 2月   50     190   50
 3月   67     230   78
 4月   106     210   178
 5月   151     210   365
 6月   177     190   448

2) ご相談
主治医からはウイクリーに戻すことを薦められています。家内は、「絶対いやだ、量を増やすことを考える」と決めています。体の中で何らかの急激な変化が起きているのでしょうが、生活態度からは何の変化も認められません。薬種変更、量的変更についてご意見を頂けたらありがたいです。

奥様とともに一生懸命病気と闘っていらっしゃる旦那様、素敵ですね。乳癌再発に対し、ホルモン治療とタキソールによる治療が行われているのですね。もし腫瘍マーカーがこのまま上昇していくようであれば、タキソールにこだわらずに別の薬剤による治療を考慮しなければならないと思います。以前に使用していなければ、アンスロサイクリン系も考慮に入れて、また別のホルモン療法も候補に挙げながら、主治医の先生とよくご相談されてお決めになってくださいね。(文責 高橋)

 

No.8087】  08年06月30日   M.T. 
術後の放射線治療について(HPNo.8042-2)

HPNo.8042で質問させていただいた者です。その節はアドバイスありがとうございました。術後の治療については、何を大切にしたいかを再度考え、閉経や妊娠への影響に対するリスクなどから、化学療法は行わず、放射線のみを行うことにいたしました(先生方のご意見はさまざまだったようです)。また、最終病理結果でHer2 が+3であったため、私の希望としてはハーセプチンを行いたかったのですが、現時点ではハーセプチンのみを行った場合のデータはなく、希望する場合には化学療法との組み合わせになるとのことで、断念いたしました。放射線治療は来月の初旬から行う計画で、手術から7週間後の治療開始になります。通常は、術後2〜3週間後に開始すると知り、不安になり投稿させていただきました。ここ2週間程、術後の胸に時々ちくちくとした痛みがあるのですが、再発をしている、などという可能性は考えられますでしょうか。

M.T.様はご自分で一生懸命に勉強され、ご自分の意思で治療をお決めになる姿勢が、とてもすばらしいと思います。放射線治療は、最近は抗癌剤治療が一段落する半年後から行う施設も多く、特に放射線治療開始時期はお気になさらなくて大丈夫です。また術後に傷がちくちくする方は少なくありませんので、ご心配なさらないでください。ただし、これも主治医によくご確認の上、最終判断をされてくださいね。(文責 高橋)

 

No.8086】  08年06月30日   N 
再発リスク

去年の秋トリプルネガティブ乳がんと診断され、半年間抗がん剤後、6月に手術しました。年齢46歳です。有難い事に、結果3センチあった原発巣が全て消えましたが、リンパ節5個取り、内1個転移がありました。私の場合、pCRを得たと思っていいのでしょうか? 最も予後が悪いと言われるこの乳がんは、少しでも残っているとやはり厳しい覚悟が必要でしょうか? それとも乳房の中が完全消去していれば、全身にも効いていると予想されて、再発リスクも期待できるでしょうか? これから放射線治療に入りますが、再発リスクが何%ぐらいなのか気になって仕方ありません。素人判断で、リンパ節に転移ありと思うだけで怖いです。無病再発期間と再発リスクが予想できたら教えて下さい。

トリプルネガティブ乳癌は、確かに予後が悪いというお話が広まっており、ご心配されていることと思います。治療により、乳房内に全く病理学的に癌細胞が存在しなければpCRと定義づけする場合と、腋窩リンパ節まで病理学的に消失した場合にpCRとするかの定義が分かれます。なお、現在術前化学療法と術後化学療法の生命予後に差はないといわれていますので、adjuvant onlineで治療前のN様のデータを現時点で分かる範囲で入力いたしますと、腫瘍3cm、リンパ節転移あり(治療前も1個と想定)、ER(-)として1、0年以内での再発率は60%となります。ただし化学療法とホルモン療法を組み合わせることにより、再発率は21.4%低下させることができます。従って、N様の統計上の数字は38.6%の再発率となります。これは、治療開始前のデータから算出したデータですので、治療によりpCRに近づいていることが明らかですので、腫瘍の治療効果がかなり期待できるので、実際にはもっと良い数字になると判断します。現在、適切な治療を受けられているようですので、引き続き主治医の先生とご相談されながら、治療を継続なさってくださいね。(文責 高橋)

 

No.8085】  08年06月30日   Y.N.
再手術

5月13日に浸潤性乳管癌で右乳房部分切除で手術しました。リンパ節転移なしで、ステージ1Aで早期発見でしたが、病理検査の結果、充実線癌で、リンパ節なし、腫瘍の悪性度2〜3、ER陰性、HER2陰性、脈管なしです。中リスクです。乳首のそばまで癌細胞がきていましたので、再度手術で乳首をわって調べるとのことです。私はこの際全摘しても良いのですが、先生は全摘しなくても良いと言われ、7月8日に再手術をすることにしています。先生の意見をお聞かせください、お願いします。63歳です。手術後にFECを4 タキソテール4 されるそうです。よろしくお願いします。

“乳首のそばまで癌細胞が来ていた“という主治医の先生の言葉が、もし「切除した断端に癌細胞が残っていた」という意味なのであれば、乳首を含めて乳房切除を行った方が、局所の再発は予防できると思います。でもお話からは、主治医の先生は「乳首をわって調べる」という表現をされているようなので、乳頭近くの乳腺や乳管をもう少し切除することによって、癌を取りきれるとご判断されているのだと思います。いずれにしても、乳房温存手術の場合には顕微鏡でしっかり断端に癌細胞がいないことを確認し、その後放射線治療の追加を行った場合、残存乳腺内の再発は5年間で5-10%と考えられています。そして、乳房内に局所再発した場合には、その時点でしっかりと追加切除や乳房切除を行えば、生存率に差はないと報告されています。7月8日まで、お時間はありますので、主治医の先生によく確認しながら方針をお決めになってくださいね。応援しています。(文責 高橋)

 

No.8084-1】  08年06月30日   S.N.
転移後の治療について

2001年9月、38歳で発症。右乳房3cmしこり、温存術にて摘出。ER/PRともに陽性、腋下リンパ節転移数4、Her-2は調べていません。放射線治療、EC療法(4クール)、ノルバデックス5年、ゾラデックス2年。7年半経過し、2008年6月、45歳で転移が判明。CTと骨シンチ、エコーの結果、現在わかっているのは、右(患側)鎖骨上下のリンパ節に、局所領域再発。左(健側)乳房に3cmの腫瘍、転移か原発か不明。右胸鎖関節、鎖骨、左肋骨に転移。両側肺野に不整形小結節多発。
主治医から勧められた治療法は、右鎖骨のリンパ節と左乳房の腫瘍を切除し、組織を調べた上で、全身の治療として抗癌剤を投与するというものでした。鎖骨上の腫瘍を手術で取りきれるかどうか、造影剤を入れてのCTで確認した上で、治療方針を決めることになっています。基本的には、「局所再発の治療は、切除。健側原発の治療も、切除。遠隔転移の治療は、全身の治療としてホルモン剤と抗癌剤。」というふうに認識していますが、それが同時に起きた場合の治療法については、何を優先すべきか、決断しかねています。
1) 全身治療の前に、取れる範囲にある腫瘍を、すべて取り除くという方法は、有効か?
2) 免疫力の低下を避けるため、切除ではなく生検という選択は、有効か?
3) 初発時はER陽性なので、まずはホルモン治療を優先すべきかと考えるが、はじめから抗癌剤と併用する方が有効か?
 
転移後の治療に正解がないのは承知していますが、諸先生方のご意見を聞かせていただきたく、宜しくお願いします。

手術から7年半経過してからの再発とのこと、最善の治療を探してまいりましょうね。まず、今の状況を冷静に分析すると、多発骨転移、多発肺転移があるとのことですので、全身化学療法とホルモン治療をベースにお考えになった方が良いかと思われます。
1) 取れる腫瘍を全部取るという考え方は、乳癌に関しては根拠がない治療になってしまいます。リンパ節や左乳房腫瘍の組織診断を、針生検や摘出生検にて行い、再度ホルモンレセプターやハーセプチンを調べて、今後の有効な全身の治療を見つけた方が良いと思います。
2) 従いまして、生検が望ましいと思います。できるだけ傷を付けないという点において、針生検(コアニードルバイオプシー)が可能であれば理想的です。
3) 転移・再発乳癌に対する治療は、ホルモン療法と化学療法を同時併用することの有用性は証明されていません。従って、ホルモン療法または化学療法の順次投与が乳癌診療ガイドラインでも推奨されています。また、閉経前転移・再発乳癌に対する一次ホルモン治療は、LH-RHアナログとタモキシフェンの併用療法が推奨されます。一方、転移・再発乳癌に対する一次化学療法はアンスラサイクリンまたはタキサンを含む治療が推奨されます。ただし、術後にEC療法すなわちアンスロサイクリン系を使用されているので、再度アンスロサイクリン系を使用する場合には心毒性、つまり心臓に関する副作用にご注意下さい。これらの治療を順次行っていくのがよいと思います。

主治医の先生と時間をかけてゆっくりお話をされ、またお分かりにならないこと、ご不安なことがございましたら、ご質問下さい。いつも私たちはここで待っていますからね。(文責 高橋)

 

No.8084-2】  08年07月20日   S.N.
転移後の治療について(2)

早々に回答いただきまして、ありがとうございました。(術後7年半は誤りで、正確には6年8ヶ月でした)
その後、大阪で最近開業された著名な乳腺外科医のDr.に、フィルム等を持参して、サードオピニオンを得た上で、主治医と話し合いました。サードオピニオンの医師も、主治医とほぼ同意見でした。「健側の乳房の腫瘍は、確率的にほぼ原発と考えられる。3cmという大きさと、取り易い場所にあることから、切除するべき。放射線治療はすべきだが、術後の補助療法としての化学療法は省略。鎖骨上リンパ節の腫瘍については、生検でよい。全身の治療としてホルモン療法が効く場合は、ホルモン療法。効かない場合は化学療法」
私の気持ちや家庭の事情をゆっくり聞いてくださった上で、「骨も肺もリンパ節もまだ軽い転移の状況だから、今のうちに取れる所にある腫瘍なら切除した方が、腫瘍を大きく残したままホルモン剤や抗癌剤を使うよりも、敵が少ない分、効果的だと思う」と、腫瘍切除を勧める理由を説明され、ホルモン療法だけで何とかしたいと希望していた私も、しぶしぶですが納得しました。その後、いつもよりゆっくり時間を取ってくださった主治医とも話し合い、鎖骨上リンパ節と健側腫瘍の切除目的で、入院、手術を決めました。主治医いわく、「鎖骨上のリンパ節は、近くに大きい動脈が二つあり、生検レベルでよい、などと高をくくっていては危険だし、生検でも4cmくらいの傷が残るから、体側乳房の腫瘍を取るなら、同時に取りたい」。入院を待つ間、ホルモン剤をとリクエストすると、ノルバデックスのみ再開。ゾラは効かないかもしれないのに、無駄!と却下されました。このことから、たとえホルモン受容体陽性だとしても、主治医は化学療法を勧めるように思います。両者の奏功する確率を比較し、化学療法の方が効果がある人が多い、とおっしゃっていましたから。おそらく、主治医の経験では、ホルモン療法で腫瘍が劇的に小さくなるような症例は少ないが、抗癌剤では、それが少なからずある。看護師さんも、「再発して来られた患者さんも、最近は抗癌剤が効いて完全寛解になる人が増えている」と言っておられました。が、昨夜オペが早まったと連絡が入り、今さらですが、入院・手術に対して恐れの気持ちが出て、思いがけず、動揺が生じてきました(落ち着いていたつもりなので、本当に予想外です)。入院中の子どもたちの世話が心配で、病院へ行くのが嫌でたまりません。とりあえず一週間は延期してもらいましたが、結論は出せていません。そこで先生の優しいお言葉に甘えて、再度質問させていただきたく存じます。
1) 「骨も肺もリンパ節もまだ軽い転移の状況だから、今のうちに取れる所にある腫瘍なら切除した方が、腫瘍を大きく残したままホルモン剤や抗癌剤を使うよりも、敵が少ない分、効果的だと思う」 このご意見について、他の先生のご意見も伺いたく存じます。
2) 体側乳房の腫瘍を生検レベルの切除しかしない場合、それが原発であったなら転移よりも病勢が強いと考えられるので、ホルモン療法、化学療法と悠長に取り組んで、効果がなければ、さらに腫瘍が大きくなり、あっという間に転移が拡がる懸念があるでしょうか?
3) いずれにせよ術後に化学療法をするのであれば、体側乳房の腫瘍は、術前化学療法のように生検後に化学療法をして、小さくならなければあらためて切除する、というやり方もあるのではないのでしょうか?

少し、精神的に不安定になっていることもあり、まとまりのない文章になってしまい、申し訳ございませんが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

お急ぎのところお返事が遅れまして申し訳ありません。S.N.様のご不安な気持ちがひしひしと伝わって参りますが、一生懸命に色々な先生の話を聞かれて、自分で選ぶべき道を探している姿は、とても素晴らしいことだと思います。決してあきらめずに、より良い治療法を選んでいけるように、私たちもお手伝いをさせていただきます。まず、「健側の乳房の腫瘍は、確率的にほぼ原発と考えられる。3cmという大きさと、取り易い場所にあることから、切除するべき。放射線治療はすべきだが、術後の補助療法としての化学療法は省略。鎖骨上リンパ節の腫瘍については、生検でよい。全身の治療として、ホルモン療法が効く場合は、ホルモン療法。効かない場合は化学療法」というご意見はごもっともだと思います。そのことは、まず大前提としてご質問にお答えさせていただきます。

1)一つ一つ慎重に考えないといけませんね。まず健側乳房の腫瘍は、良性悪性の鑑別が必要なので、針生検を行い、悪性であれば局所の制御という意味では腫瘍切除術(乳房切除か乳房温存手術か)を行ってもよいかと思います。ただし、これ以外の骨・肺・リンパ節を可能な限り切除するというのは、エビデンスがあるとは言えないので、もう一度主治医の先生にご相談くださいませ。
2)健側の腫瘍が原発であることが確認されたからといって、勢いがあると判断する必要はないと思われます。あくまでも、今後の全身状態を左右するのは他の部分の転移であると考えます。先にお伝えしたとおり、健側の腫瘍切除は局所で腫瘍が顔を出さないように、出血しないようにする局所制御が第一の目的です。この腫瘍を切除しないと、あっという間に病気が広がるという考え方はしなくて良いです。
3)おっしゃるとおりだと思います。私なりの考えをお伝えしますと、リンパ節生検にてもともとの癌細胞の性格(ホルモン感受性、Her2)をチェックすること、これと同時に健側乳房の腫瘍も生検も行い同様に性格をチェックし、全身のホルモン療法や、化学療法の方針を組み立てられた方が良いかと思います。その結果、健側腫瘍が完全に消失してしまういわゆるpCR(病理学的完全奏効)の可能性もあり、そうすれば切除乳房も非常に小さくて済む可能性があります。敢えて、急いであっちもこっちも切除して、というお考えはしなくてよろしいのではないでしょうか。

以上、ご参考になりましたでしょうか。ただ、著明な乳腺外科の先生や主治医の先生のお考えも再度ご確認いただき、分からない点は何度でもご相談をされてください。そして、またつらいことがございましたら、いつでもご連絡をくださいませ。私たち、神奈川乳癌治療研究会のメンバーはいつもあなたのそばにいますからね。(文責 高橋)

 

No.8083】  08年06月28日   R.K.
アントラサイクリン系はトリプルネガティブにちゃんと効果がありますか?(HPNo.7812-2)

以前HPNo.7812で相談させていただいた者です。前回は丁寧にご回答頂きありがとうございました。現在母は無事にFEC5回を終え、残すところ1回になりました。副作用は想像以上に軽く、自覚できる副作用といえば投与後の軽い吐き気と脱毛のみだそうです。そこでネットで気になる記事を見つけ、不安を覚えたので質問です。アントラサイクリン系抗がん剤は、HER2陰性患者には効かないのですか? 「もしかして母は今無駄な治療をしているのでは」と思い、非常に不安です。母がFECをしたことで10年生存率はどの位あがるとお考えでしょうか? すでに手術をしていますし、どのように今回の治療の効果を調べるのかも疑問です。そしてFECを6回終了したら、次はどのような治療に入るのでしょうか? 現在かかっている病院の先生にお聞きしたくても、母の前では聞けないので、不安、疑問ばかりが募ります。どうかよろしくお願いします。

ER(-),PgR(-),Her2(-)のいわゆるトリプルネガティブ乳癌に関しては、「分からないことが多い、有効な治療がまだ見つかっていない、予後が悪い。」など、悲しくなるような情報が皆様に伝わっていると思います。ただし、トリプルネガティブ乳癌の患者様に対する予防治療については、まだ検討中であり今後大量化学療法も含めて有効な治療を見つけるために研究が続けられています。ザンクトガレン2007において、ホルモン非反応性(ER(-),PgR(-))でHer2陽性の方に対して85%の先生方が、アンスロサイクリン系を選択すると答えていますが、ホルモン非反応性(ER(-),PgR(-))でHer2陰性、すなわちトリプルネガティブの方に対しては有効な化学療法はどれがよいかは、見解が分かれました。よってHer2陰性患者様にアンスロサイクリン系が効かないというよりも、トリプルネガティブ乳癌の患者様にはアンスロサイクリン系を含め有効な治療がみつかっていないということになります。ただし、お母様に関して行われている治療は決して無効な事が行われているのではありません。トリプルネガティブの方ではホルモン治療とハーセプチンによる有効性が期待できないので、標準的な化学療法をまずしっかり行おうという方針は正しいと考えます。なお、基本的にはアンスロサイクリン系の薬剤投与ののちタキサン系薬剤へ移行していくのが一般的です。
もし主治医の先生にご質問をされたい場合は、病院で御本人受診ということで窓口に申し込み、御家族だけで受診されれば落ち着いてお話が聞けると思います。生存率に関しても、実際に治療を担当されている先生のご意見をお聞きになってみてください。
トリプルネガティブ乳癌に関しては未知の事が多いのですが、細胞内でDNAを傷害する機所の薬剤である白金製剤、アルキル化剤、イリノテカン、ドキソルビシンなどが効くのではないか・・・と言われており、今年9月の日本乳癌学会でも検討される予定です。有効な治療のヒントが見つかると信じてお母様を支えてあげてくださいね。(文責 高橋)

 

No.8082】  08年06月27日   K.M.
押すと乳頭から出血が・・・

現在、妊娠5週目(検査薬にて)の妊婦です。4月の健康診断で「小さなしこりのようなものがある」と触診で診断され、マンモグラフィー(4月)もエコー(5月)も受けましたが、「異常ないだろう」という結果でした。最近、妊娠がわかり、お風呂で胸をさわり、しこりと言われた部分を触っていると、赤茶色の血がにじみました。押さないと血はでませんが、乳頭からの出血は乳がんとよく言われているので、とても心配です。乳がんの可能性があるのでしょうか。また、妊娠時期にそういった症状がある場合もあるのでしょうか。

K.M.様のおっしゃるとおり、乳頭から出血(血性分泌物)がある場合には注意が必要です。一般に、血性乳頭分泌の70%は乳管内乳頭腫です。乳管内乳頭腫は基本的には良性ですので、経過観察で良いかと思います。ただし、血性乳頭分泌の残り30%は乳がんと言われています。特に、授乳期以外の血性乳頭分泌は精密検査が必要です。両方の乳頭から血性分泌物が見られる場合には、ホルモンあるいは降圧薬の影響によることなども考えられますが、片側のみの分泌は要注意です。
K.M.様は妊娠初期ということで、レントゲンを使用した検査も避けた方がよいので、再度超音波検査での診断や、乳腺MRIが可能な病院であれば、少しでも不安が解消されるのではないでしょうか。乳腺外科を受診されてご相談くださいませ。私たち医師はいつでも、皆様の不安を取り除いてさし上げるために全力を尽くしますからね。(文責 高橋)

 

No.8081】  08年06月27日   Y.H.
乳房のしこりと痛み(HPNo.7851-2)

HPNo.7851でお世話になった者です。回答ありがとうございます。実はあのあと、両胸や両脇付近のピリっといった痛みやズキっとする痛みに悩まされるようになり(生理周期にそって程度が変わるとはっきりとはいえない)、不安になったので病院で触診と超音波検査を受けたところ(まだ若いという理由でマンモは受けていません)、右の乳腺に多少水がたまっているが心配ない、とのことでした。痛みはホルモンバランスが崩れているためと言われましたが、これは何か薬等で改善、軽減できますか? 担当のお医者様からは直接胸の痛みを治すような薬はなく、避妊用ピルを飲むと治る場合もあると言われたのですが、これも100%ではないのと、更年期などに影響がでたりしそうで、まだ処方してもらっていません。
あと、前回の相談の続きのようなものなのですが、両胸にある、表面がデコボコしたしこり(下のほうを押すと痛く、胸全体を手でつかむと大きなしこりと思える)は、乳腺であると思っていいのでしょうか? 病院での検査の際に、緊張しすぎて聞き忘れてしまいました。胸がブラもいらないほど少ししかないので、人よりも乳腺に触れやすいのかなとは思うのですが・・・。回答、よろしくお願いします。

症状から推測すると乳腺症でよいかと思います。乳腺症の痛みは、Y.H.様がおっしゃるようにホルモンバランスが崩れているために起こると言われています。Y.H.様は21歳とお若いので、今後自然にホルモンバランスが整い、痛みが改善してくるのではないかと思います。どうしても痛みが我慢できない場合は、女性ホルモンを抑える薬などで対応することもありますが、ほとんどは自然軽快すると思います。なお、乳腺症の方の乳腺は触るとごつごつした印象を受けますので、Y.H.様の乳房は特に心配のない状態であると考えられます。どうしてもご心配な場合は、再度乳腺外科を受診されてよくお話を伺ってきてください。緊張しないように、質問をメモに書いていくと良いかもしれませんね。(文責 高橋)

 

No.8080-1】  08年06月27日   N  
センチネルリンパ節生検について

はじめてご相談させていただきます。43歳、小学生2人の母です。先週病院で、2.3センチの浸潤性子葉癌と診断されました。ER、PgRともに陽性です。自分は温存を望み、医師も「術前化学療法、部分切除、放射線治療でよいのでは」と言われました。が、そこの病院では設備がない為、温存術は選択出来ず、他院を探している状況です。病院により、検査でリンパ節転移を探す所と、術前にセンチネルリンパ節生検をするところがあるようですが、それは、術直前のほうがより有効だからでしょうか。他の方の相談の回答で、「腋窩は深いので手術です」と書かれていましたが、だから術前にするのでしょうか。わたしは、麻酔で意識がない時にセンチネルリンパ節生検をされて、転移が見つかり、郭清されるのがこわいです。自分なりの病院選択で混乱しています。どうかよろしくお願いいたします。

突然の乳がんの告知で、お気持ちが揺れ動いていることはよくわかります。ただし、今こそ気持ちをしっかり持って正しい判断をしなければいけないと思います。現在のN様の状況では、腫瘍が乳頭から十分な距離があれば温存手術の適応となると思います。そして、手術後に放射線治療をお受けになることによって残存乳房内の再発率を下げることができます。術前化学療法については、乳房切除術が必要な方を乳房温存手術可能にするための治療と考えていただいても良いかと思いますので、現時点で乳房温存手術可能でしたら、まず手術で良いのではないでしょうか。
センチネルリンパ節生検は、できるだけリンパ節郭清を避けるために行っている検査です。病院によりやり方は多少異なりますが、私たちは患者様が全身麻酔にかかってから、まず腋の下の小さな切開でセンチネルリンパ節生検を行い、その結果を迅速病理検査(顕微鏡検査)で待っている間に、乳房温存手術を行います。そして、病理検査でセンチネルリンパ節転移陽性と診断されれば腋窩リンパ節郭清を麻酔が覚める前に行うこととしています。腋窩リンパ節郭清の問題点としては、術後リンパ浮腫が挙げられます。N様が不安なお気持ちは分かりますが、転移リンパ節を取らずに、後になって局所でリンパが腫れ上がり、痛みや出血を起こすこともありますので、必要と判断されればしっかりと郭清をされるのが良いかと思います。
乳房温存手術や乳房切除術、センチネルリンパ節生検やリンパ節郭清術、いずれも主治医とよくご相談の上、行うかどうかの最終決定権はN様にあります。まずは信頼できる主治医を見つけることが何より重要です。N様のことを心から応援しております。私たちでお役に立てることがございましたら、いつでもご相談くださいませ。(文責 高橋)

 

No.8080-2】  08年07月29日   N  
生検は必要ではないのでしょうか?

先日相談させて頂きました。No.8080のNと申します。丁寧な回答を受け、病院探しができましたこと、感謝申し上げます。今回は検査について伺います。最初は温存ということでしたが、エコーで2つ目の小さな腫瘍が見つかり、造影剤を使ったMRIで新たに広範な病変がみられました。その為、全切除術をすすめられました。組織診は浸潤性小葉癌か硬癌のどちらかで、2つめの腫瘍は細胞診の結果待ちです。ステージUaで、リンパ節の転移の可能性はないということです。このMRIで見られた広範な病変は擬陽性ということは考えなくていいのでしょうか? 生検は必要ではないのでしょうか。温存から全切除になるので切り過ぎにならないのか教えていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

病変の広がりを診断するには造影MRI検査は有用で、乳管内進展などの非浸潤癌成分も描出可能です。しかし、微小な病変では良悪性の鑑別が困難なことも少なくありません。細胞診で悪性が出ない場合には再度主治医と相談されたらよいでしょう。浸潤性小葉癌は多発する傾向が高いことが知られており、注意が必要です。(文責 浜口)

 

No.8080-3】  08年10月03日   N  
術後療法について

以前にも相談させて頂きました43歳の小学生2人の母です。的確なお答えに安心し、前に進むことが出来、感謝しております。今回は病理結果を得て、今後の治療についてご相談させてい頂きます。8月中旬に右全摘とセンチネルリンパ節生検をしました。昨日、浸潤性小葉癌、リンパ節転移0/3、ER+ PgR+、HER2 0、癌の浸潤径4cm、脈管浸襲なし、核異型度は小葉癌の為判定できず。以上の結果を得ました。主治医から、浸潤径4cmだけが気になるので、「1)抗がん剤治療CAF→ホルモン療法 ゾラデックス+ノルバデックス  2)ホルモン療法」の順でお話がありました。次回、化学療法の先生と話してから決めてほしいということでした。ホルモン陽性でHER2陰性だと、抗がん剤は効果があまり無いと聞いたことがあります。もしそうなら、
1) それでも浸潤径4cmを考慮して抗がん剤治療はするべきでしょうか。
2) 一般型と特殊型の浸潤性小葉癌では考え方も違うのでしょうか。
3) 術後2ヶ月近く経つことになりますが、日があくことは、問題ないのでしょうか。

先生のお考えをお聞かせ下さい。よろしくお願い致します。

化学療法を行うか否か、判断に悩むところですが、薬剤の副作用と効果とを勘案して考える必要があります。医師によっても意見の分かれるところです。化学療法を行うことで、どれほど再発率を抑えられるかが判断材料になると思いますので、主治医と相談の上、決めて下さい。個人的には4cmであれば、他の因子が悪性度が高くなくても化学療法はお勧めします。浸潤性小葉癌ですが、組織学的に特徴があるものの、化学療法と、ホルモン療法に関しては、一般の乳管癌と同様に考えます。化学療法までの期間は、早いにこしたことはありませんが、3ヶ月くらいまでであれば予後に差はありません。それを超えて化学療法が遅延すると予後に影響が出てきます。(文責 鈴木)

 

No.8079】  08年06月27日   S 
局所再発の生存率

術後3年以内に局所再発した場合の5年生存率20パーセントという情報があったのですが、5年で80パーセントの人は亡くなってしまうという事なのでしょうか?

一般的に、乳癌手術後の局所再発は、再手術や放射線治療によって対応します。局所再発自体は、手術部位の再発ですので直接生存率へは影響しないと思います。局所再発ではなく、遠隔転移(肝臓、肺など)に関してはおっしゃるように非常に生存率が悪い状況です。生存率の解釈はS様のおっしゃるとおりです。(文責 高橋)

 

No.8078】  08年06月27日   K.A
左脇の違和感

33才の2児(4才2才)の母親です。左の乳が若いころから亀裂.陥没です。断乳して1年8ヶ月ぐらいになりますが、まだ左だけかすのようなものがつきます。一人目の妊娠時に副乳がでてきて、授乳時には白い乳らしい分泌物も少しありました。今は目立たなくなりましたし、分泌物もありません。少し前から左脇に違和感があり、鈍痛のような筋肉痛のような痛みです。気になって腕を上げてみたら、副乳の下の皮膚がつっぱり、米粒程度へこんでいます。副乳の真下あたりから皮膚をひっぱると、へっこんでいるのがよくわかります。癌などが怖くなって調べていて、こちらにたどり着きました。何かわかることがありましたら教えてください。よろしくお願いします。

お二人のお子様の子育て、ご苦労様です。陥没乳頭は乳頭からばい菌が入りやすいので炎症を起こしやすく、かすのような物が乳頭に付着することはあると思います。また、左腋の違和感を訴えられて、外来受診される方は非常に多いのですが、ほとんどは本当に筋肉痛だけということも多いです。ただし、副乳に発生する乳癌も確かに存在しますので、乳腺エコーやマンモグラフィーなどで乳癌検診をお受けになることをお勧めいたします。まずは、勇気を持って乳腺外科を受診されてください。きっと安心できると思いますよ。(文責 高橋)

 

No.8077-1】  08年06月27日   H
手術をした乳房に18oの新しいものが映っていました

私は12月に左乳房に9oの癌が見つかり、温存療法で手術をしました。リンパをはじめ他には転移がなく、癌の顔付きも良く、術後放射線療法を受け、ホルモン剤を服用しています。1期です。6ヶ月過ぎたので、超音波や骨シンチ、血液検査を受けたのですが、手術をした乳房に18oの新しい物が映っていました。2ヶ月様子を見て、もう1度超音波を取るとのことですが、6ヶ月の間に2p近いものが出来るのでしょうか。癌は1pになるのに7,8年かかると聞いていますし、取り残しか、又、3年前から、のうほう?左右に1ヶずつ合って、それは大きさが変わらないので、様子を見ている状態ですが、関係有るのかどうか。間違ったものを手術されたのかといろいろ不安です。癌でなければ、そういうものが半年のうちに出来るものなのか、それも知りたいです。どうぞよろしくお願いします。

乳癌の手術をお受けになって6ヶ月経過してからの定期検査で、新しいしこりがみつかったとのこと。不安なお気持ちで一杯でしょう。H様のおっしゃるとおり、半年間で18mm まで増大することは稀ではあるとは思いますが、絶対にないとは言い切れないと思います。乳房温存術後の、がん細胞遺残の可能性は30-40%あり、これを放射線治療でコントロールしても、5年間でおよそ5-10%の乳房内再発が起こると考えられています。お話からは、術後の変化なのか再発なのかの判断は難しいので、もしお悩みでしたら針組織診や摘出生検での確定診断をお勧めいたします。主治医の先生とよくご相談の上、方針を決定されてください。(文責 高橋)

 

No.8077-2】  08年07月07日   H
手術をした乳房に18oの新しいものが映っていました(2)

HPNo.8077です。その節はありがとうございました。もう1度担当の先生にお話しをお伺いに行きました。超音波で写っているのは乳腺症だと言われました。15o×12oです。それらをすべて生検はできないので、2ヶ月様子を見るということです。又、マンモグラフィには写らないということでした。超音波で良性か悪性か判断出来るものなのでしょうか。マンモグラフィに写らないとは? 又、乳腺症になる原因は何でしょうか? 乳腺症から癌になったりするのでしょうか。どうぞよろしくお願いします。

温存療法後の乳房内に一部変化した部位があり、これが超音波で腫瘤様に確認できるのだと思います。私は直接拝見しておりませんので詳しいことは申し上げられませんが、悪性の可能性は低いと考えられるが、癌の手術後でもあり慎重にフォローしてゆきたいという主治医の先生のご意見だと思います。純粋に乳腺症なのか、それとも術後の変化を乳腺症と表現しているのかなど不明ですが、そのあたりも含め再度主治医の先生によくお聞きになられてはいかがでしょうか?(文責 谷)

 

No.8077-3】  08年07月12日   H
乳頭の痛みと痒み

HPNo.8077です。ご回答ありがとうございました。度々申し訳ございませんが、前より気になっていることがありますので、どうぞよろしくお願いいたします。12月に温存療法で手術をした訳ですが、手術をする前から、又、手術後も時々、乳頭が痛くなったり、痒くなったりします。乳頭にも癌ができるのでしょうか。もしそれが癌だとしたら、手術の時のあらゆる検査で分かっていたものでしょうか。先日の超音波で、別の所にのうほうがあり、乳腺症と言われましたが、それとも関係あるのでしょうか。見た所は何も皮膚には出来ていません。宜しくお願いします。

パジェット病といって、乳頭のびらんを作る乳癌もありますが、文面から拝見するかぎりは違うように思います。しかし断言はできないので、主治医の診察時にたずねてみてください。(文責 俵矢)

 

No.8076】  08年06月26日   T.N.
良悪性の鑑別をする為にはどうしたらよいのでしょうか?

37歳、匿名希望です。先日検診で初めてマンモグラフィを受け、1年後経過観察、両側、多発、良悪性の鑑別を要する石灰化形態 微細円形、良悪性の鑑別を要する石灰化分布散在性という結果が届きました。良悪性の鑑別をする為にはどうしたらよいのでしょうか。1年後の受診で問題ないでしょうか。進行してしまうのではないかと、不安になっております。ご助言いただければ幸いです。

マンモグラフィーの読影は、マンモグラフィー検診精度管理中央委員会で認定された読影医によって行われていると思われますので、その前提でお話します。私たち検診マンモグラフィー読影認定医は一定の基準により、読影を行っております。石灰化を私たちが見つけたときには、まず明らかな良性か、明らかには良性と断言できない石灰化かを見分けます。明らかな良性の石灰化であれば合格とし、明らかには良性と断言できない場合には、「良悪性の鑑別を要する石灰化」の項目にチェックをつけて、性状や分布状況により良性と悪性の区別をつけていきます。「微細円形で散在性の石灰化」は、その時点で良性と分類されます。従って、T.N.様の石灰化は今回の検診では総合的に良性と診断されておりますので、ご心配なさらなくてよいかと思います。もしどうしてもご心配でしたら、お近くの乳腺外科を受診されもう一度お話を聞かれてみてはいかがでしょうか。ご不安なお気持ちのまま、1年間を過ごさない方が精神的にもよろしいかと思います。乳癌検診は安心を得るためのものです、ご心配ごとは残さずに必ず解決しておきましょう。(文責 高橋)

 

No.8075】  08年06月26日   C
乳がんで摂ってはいけないもの

カスピ海ヨーグルトは乳がんに良いとインターネットサイトで見てから摂るようにしていたのですが、また別のサイトでは、牛乳や乳製品は乳がんに良くないとあり、摂って良いのか悪いのかわからなくなってしまいました。サプリでは大豆イソフラボンは摂らないほうがいいとありました。乳がんで摂ってはいけない(摂らないほうがよい)食品やサプリ、漢方薬などがあれば教えて下さい。その他食生活に関して注意点があれば、そちらも教えて下さい。よろしくお願いいたします。)

大豆食品を多く摂る人は乳癌の発症は少ないと言われています。しかし、サプリメントで摂った場合に乳癌の発症が減るという証拠はありません。逆に大豆イソフラボンのサプリメントは、エストロゲンと構造が似ているので乳癌になる可能性が高まるのではないかと指摘されています。サプリメントでの服用はお勧めできません。その他、市販の健康食品は安全性を十分に確認されていないものも含まれており、抗癌剤治療やホルモン療法を行っている場合には思わぬ影響を及ぼす場合があるので、避けておいた方がよいと思われます。現在診察をしてくださっている主治医の先生に、具体的にはおたずねくださいませ。(文責 高橋)

 

No.8074-1】  08年06月26日   fukka
術後10年の異型過形成

40歳で乳がん右乳房全摘出、ステージV(2.8cmひとつ、リンパ転移あり。エステロゲンについてや詳しい状況はわかりませんが、浸潤性だったと思います)。その後FR-E、リュープリン、ノルバデックス、再度リュープリンの6年の抗がん剤を経て、4年は何も服用せず。転移もなく、10年後の今回、これで終わりにしましょうということで、一応検査をしました。マーカーも異常はなく、骨シンチも異常なし、マンモも異常なし、ところが超音波で、左胸ののう胞の上の方に異型過形成が見つかりました。サイズは1.1cm、VBになります。手術をして、掻き取るということですが、
1) その手術はオーバーサージェリーになりますか?
2) 術後には抗がん剤などの治療は普通はしないのでしょうか。
3) まだ閉経前ですが、ガン化へのリスクはこの手術でなくなりますか?

今回はしこり(細胞)ではなく、医師の話では組織ということでしたが、組織は手術すれば全くなくなりますでしょうか。すみません、実は、本来の主治医が転院し、新しい主治医になり、まだ1回目の診察です。もう10年だし、簡単に解放できると思っていたらしく、私も慣れていないので、なかなか聞けません。よろしくお願いします。

乳癌の手術後ようやく10年が経過し、一息つけるかなと思っていた矢先の今回の検査結果に、ご不安なことと思います。また主治医の変更により、なかなかご質問がしにくい状況とのことで、できる限りお役に立てますようにお答えしたいと思います。
異型過形成は前癌病変または境界病変とされています。通常は生検後に病理学的に診断されます。Fukka様の場合は生検をされての診断なのでしょうか。(文中のVbとは針細胞診の結果なのですか。)
異型過形成と診断された女性の約10%が10〜15年の間に浸潤性乳管癌を発症するとの報告があります。従って、必要な手術としては腫瘍摘出生検です。その後、病理検査により確定診断を得、異型乳管過形成と診断された場合には、厳重に経過観察をしていくという方針で良いかと存じます。実際には再度主治医の先生と、異型過形成と診断した根拠と今後の治療方針について、ご相談してみてください。しっかりと切除生検を行い、組織の検査で診断を改めて検討し、今後の方針を決定していただいてくださいね。(文責 高橋)

 

No.8074-2】  08年07月16日   fukka
術後10年の異型過形成病理検査について

6月28日に 術後10年後の異型過形成についてご相談させていただいたfukkaです。7月11日超音波エコー後、日帰りで組織切除後病理検査に回っています。傷は5cm弱。腫瘍摘出は親指大。ところが摘出前のマーキングのために再度超音波エコーを撮りますと、他2箇所ほど同じような腫瘍が見つかりました。触れることはできませんが、エコーでは異型過形成と見れるとのことです。実際摘出したものも、腫瘍として外からは触れられるものではなく、エコーを撮りながら針金を入れ、それをたどって切除しました。
7月14日の再診では、「すべて取りきれていないため、結果が良かったにしろ、悪かった場合は当然、全身麻酔で取りましょう」とのことでした。言葉としての結果は、28日の病理検査結果を待ってのことですが、異型過形成が複数ある場合、どのように判断されますでしょうか。もちろんリスクは下げた方がいいのはわかっておりますが、実際にひとつと、3つでは、判断は違うのでしょうか。繰り返しの質問になり、申し訳ありません。よろしくお願いします。

異型過形成は、がんではありません。したがって、完全に取り切る必要はないと思いますが、残されたしこりががんを否定できないのであれば、切除して確認すべきです。また、がんの発生のリスクは高いので、定期的な検診が必要です。(文責 徳田)

 

No.8073】  08年06月26日   T 
今後の治療方針について

41歳、こどもあり、Vc(左5センチ、脇 鎖骨リンパ転移あり)、パーセプチン(−)、ホルモン剤(+)。半年、化学療法を行い、PET検査にて腫瘍を確認できない状態。
@全摘(すべてのリンパをとる。ただし鎖骨リンパ残す) 放射線後 ホルモン剤治療
A放射線後 ホルモン剤治療

1) @またはA選択をしなくてはいけません。どちらの選択がよいのでしょうか。
2) リンパ腺をとること、原発をとることで予後は変わるのでしょうか。
3) 局所再発の可能性はどの程度あるのでしょうか。
4) 原発をとることで遠隔転移は防げるのでしょうか。

副作用(浮腫など)がなく、できるだけ今までの生活を維持していける選択をしたいと考えています。この考えはリスクが高すぎるのでしょうか。予後を悪い方向に向かわせるのでしょうか。

お話のキーワードから推察させていただきますと、鎖骨リンパ節転移陽性という判断で、術前化学療法をお受けになっているのですね。順調に治療をなさっており、PETで腫瘍を確認できなくなっている状態とのこと。この設定でお話をさせていただきます。
術前化学療法により腫瘍が縮小した場合に手術をする目的としては、局所の制御です。折角術前化学療法を行ったのであれば、温存療法を行いたいですね。また、この際にリンパ節郭清をおこなうことにより、局所の病気の制御が可能になると思われます。ただし、明らかに転移リンパ節が残るのであれば、リンパ節郭清を行う意味がないのではないかと思います。
1) もし病気が縮小しリンパ節転移も明らかでなくなっているのであれば、乳腺MRIによる病変の広がりの分析の後、乳房温存療法+センチネルリンパ節生検を行うのも一つの選択肢ではないかと思います。その後には放射線治療および再発リスクの解析後、追加の治療の検討をされるべきであると思います。
2) 基本的には病変やリンパ節を切除することは、局所の制御が目的ですので、予後は変わらないと考えられています。
3) このお話だけでは、局所再発の可能性について詳しい分析は難しいです。一般的には、乳房温存手術と放射線治療を行った場合の乳房内再発率は5年間でおよそ5〜10%と考えられています。乳房全摘での乳房内再発率はステージT〜Uであれば10年間で約2%です。乳房内再発は実際には再切除が可能であり、生存率に影響は与えないということになります。
4) 先ほどもお話しましたように、原発やリンパ節を切除することは局所の制御ですので、全身への転移を防ぐための治療ではありません。
 
インターネット上でも乳癌に関する色々な情報が交錯し、T様を不安にさせることも多いと思います。でも、乳癌に関しては患者様お一人お一人に本当にふさわしい治療を、主治医とご相談の上で決めていくことが何より重要と思われます。わからないことがたくさんあると思いますが、主治医の先生ともう一度ご相談の上、今後の方針をお決めくださいね。(文責 高橋)

 

No.8072】  08年06月26日   H.K
化学療法をすべきかどうか

48歳、二児の母です。5月末に左乳房温存手術を受けました。先日、病理検査の結果が出たのですが、今後の治療に化学療法をするべきか悩んでいます。少しでも参考になるご意見をいただければと思い、投稿しました。
腫瘍の大きさ 2.5×1.0cm、 リンパ節転移の個数 0/5、 腫瘍の悪性度 2、 ER + Storong、 PgR + Storong、 HER2 1+、 脈管への侵襲 あり、切除した中にガンは納まっていたとのことです。術後療法の選択基準からいうと、ホルモン反応性(あり)の中リスクの場合は、(ホルモン療法のみ)か(化学療法+ホルモン療法)のいずれかになりますが、主治医からは、「どちらにするかは、選択してください」と言われました。放射線療法は必須と言われていますので、「@(放射線療法)+(ホルモン療法)、A(化学療法)+(放射線療法)+(ホルモン療法)」のいずれかを選択するということです。主治医といろいろお話をした中では、「ホルモン反応性が高いので、これだけでいけそうですが、少しのリスクも除いておきたいと思うのであれば、化学療法もやりましょう」とのことでした。私自身は、できることなら化学療法は副作用のことも考えると避けたいと思っています。ただ、中リスクとはいうものの、リスクファクターが5つのうち3つもヒットしているのが気になっています。少しでも参考になるご意見をいただければ助かります。

乳房温存手術をお受けになって、傷も少しずつ癒えてきてやっと一息つける頃に、顕微鏡の結果が戻ってくる、皆様が本当につらく感じる時期であると思います。主治医の先生がおっしゃっていますように、これは本当に皆様のお気持ちに従って治療方針を決めていく以外にないのです。抗癌剤の副作用がご心配なお気持ちも良く分かります。ただし、その副作用もできるだけ辛くないように調整していくのもまた、主治医の役割でもあります。私は、お悩みになっていらっしゃる方には、「まず挑戦してみて無理だと思ったらいつでもやめて良いですよ」とお伝えしています。どちらの方法が良いのか、これは確率の問題であって、誰にも実は答えが分からないのです。とにかく、後悔なさいませんように、これがベストと思われる治療を、主治医の先生と今一度ご相談なさって、お決めになってください。何度も申しますが、これが正解というものはありません。逆に申しますと、あなたが主治医とともに選ばれたすべてが正解なのです。前向きなお気持ちで、ぜひ主治医の先生とよくご相談されて、しっかりとした治療をお受けくださいませ。わたしたちは、いつでも応援していますからね。もし、またご不安なことがございましたらご相談ください。 (文責 高橋)

 

No.8071】  08年06月26日   T.S.
予後について(2)(HPNo.8055-2)

返事をありがとうございます。その通りだと思います。誰にも人の予後なんてわかりません。でも同じような性質の方のデータがあるなら知りたいです。英語はわからないので、教えていただければうれしいです。私は、現在32歳、乳癌以外の病気はありません

申し訳ありません。本当は腫瘤径も必要だったのですが、とりあえず2−3cmとして計算してみます。違っていたら連絡してください。計算し直します。手術のみの場合の10年生存率は47.4%、化学療法を行ったことで23.9%リスクが減少しています。ここまでがversion 8.0の結果ですが、ハーセプチンのでデータが加わっていませんので、臨床試験のデータ、ハーセプチンを術後一年使うとでは再発が大凡半減するというデータですから、更に14%程度リスクが減少すると考えて良いのではないでしょうか。そうなると10年生存率は49.4+23.9+14で87.3%ということになります。後半は私の私見が混じっていますが、73.3%までは間違いありません。(文責 清水)

 

No.8070】  08年06月25日   M  
圧迫骨折のコルセット使用について(HPNo.8003-3)

HPNo.8003-2では、お世話になり有難うございました。今回は、コルセットの件についてお尋ねいたします。主治医は圧迫骨折の時、整形外科に行くようにおっしゃいませんでしたが、希望して同じ病院の整形に行きました。新しく赴任された先生で、コルセットは必要だが、胸椎第5,8で位置が高いため作れないそうです。インターネットで装具の検索をすると、高い位置の胴衣の固定装具の写真が載っていましたが、別の病院か、コルセットを作っておられる同病院の業者のかたにお尋ねしてみたほうが良いでしょうか。背骨の変形を防ぎたいので、専門外かもしれませんが、分かる範囲でお教え願えれば幸いです。

確かに専門外なので詳しいことはわかりませんが、私の患者さんで、胸椎(確か3番目だったと思います)圧迫骨折で、Star Warsに出てくる帝国軍の兵士の甲冑のようなコルセットを着けていた記憶があります。セカンドオピニオンを受けた方が良いかもしれません。(文責 清水)

 

No.8069】  08年06月25日   J.K.
乳癌治療後の生活不安(HPNo.5974-5

2年前に乳癌と診断され、何度かご相談したHPNo.5974のJ.K.です(06/11/06)。先生方に頂いた回答を参考に、主治医とよく相談し、納得のいく治療ができたと思います。相談室のおかげです。有難うございます。現在は3ヵ月ごとの健診を受けています。特に異常はないのですが、気になっている事があるのでまた相談させて下さい。
1) 検診血液検査の結果 @白血球の数値が低い。毎回4000前後。  A貧血気味。ヘモグロビン毎回1000前後。先月から鉄分(フェロミア)を処方。
2) これまでの経過  抗癌剤FEC治療:4クール 2006/8、 右乳房温存手術 2006/11、 放射線治療:25回 2007/1 。

抗癌剤や放射線治療から身体が回復していないという事でしょうか? 現在、歯科医にインプラント治療を薦められていますが、身体がよい状態になってからのが良いでしょうか? また、インプラント手術するとMRIなど癌の治療や検査に支障があるでしょうか? 歯科医にも病気の事を話し、当然相談している事なのですが、不安なので、こちらの先生方のご教授頂きたくメールいたしました。宜しくお願いいたします。

白血球数については個人差が大きいので、4000前後でも全く心配ありません。貧血も、どこかに出血があるとか、徐々に下がっているというのでなければ心配ないと思います。いずれにしても主治医の先生が貴女の状態は一番良く把握しているのですから、一度相談されたら如何でしょうか。インプラントの素材が問題ですが、最近のインプラントが金属製ということはないのではないでしょうか。金属製でなければ全く問題ありません。歯科の先生に相談されるのが一番だと思います。(文責 清水)

 

No.8068】  08年06月25日  Y.S.
非浸潤癌の治療について

46歳、3児の母です。マンモトームで右乳房に非浸潤癌と診断されましたのが去年の8月、その時の組織診断ではER8、PgR8、HER2 2 。核異型、分裂スコア各1、グレード1。浸潤は認められず、ただ石灰化はAC領域と広範囲で有り、微少浸潤の疑い有り。適切な治療としては全摘を勧められました。家庭の都合、早期発見なのに全摘に納得がいかず手術の延期、全摘以外の方針をお尋ねしました所、術前ですが、ホルモン療法(ゾラデックス、ノルバディックス併用)を今に至るまで毎月行っています。10ヶ月の間、MRI2回、CT、エコー各1回を実施しました。6月初旬に全摘手術の予定日まで決まっていましたが、その10日前に直近で実施したMRI、エコーの結果を見て、担当医が今は手術の必要性が無いと無期延期になりました。まだホルモン療法は続けるのですが、ゾラデックスをリュープリンに変更の予定です。 お尋ねしたいのは非浸潤癌でホルモン療法が効いた場合、このまま手術せずに済むのか、 癌細胞は消えてなくなるか? 治療をやめたらどうなるのか? いつまで続ける必要があるのでしょう? このままでいいのか不安です。助言をお願いします。

まず始めに確認します。早期の乳がんだから乳房温存できて、進行乳がんだから全摘するという考え方は捨ててください。逆に、非浸潤癌であれば、乳房を全摘することで再発の心配の全くない根治が期待できる一方、進行乳がんでは全摘しても生存率が上がる訳ではないので、大きすぎて取りきれない場合を除いて全摘する理由はないのです。次に術前内分泌療法についてですが、主治医の先生が貴女の希望を考えて、次善の策として考えたのでしょうが、いくつかの臨床研究はありますが現時点ではエビデンスのある治療法とは言えません。Allread scoreでER8, PR8ですから内分泌療法がよく効くだろうことは想像つきますが、このまま手術せずにすむのか、がん細胞が消えるのか、いつまで続けるのかなどの答えは残念ですがありません。それでは回答として実もふたもないので、精一杯考えれば、MRI, エコー検査等で縮小し続けている限りホルモン療法を続け、効かなくなったら手術というのはどうでしょう。世界で第一例目(多分?)の術前内分泌療法によるpCR例になって、われわれのようなエビデンスで凝り固まった者の目を開かせ、新しい治療法の道を切り開いてください。(文責 清水)

 

No.8067】  08年06月24日   K
手術について

アドバイスを受けたくメールいたします。2007年6月に左胸にしこりが見つかり、マンモグラフィー・細胞診・組織診としましたが、結局葉状腫瘍か腺維腺腫か判断がつきませんでした。その頃、娘の受験と甲状腺がんの手術をしてあまり年月が経っていなかったので、取り合えず経過観察にしていました。一年間で1.6ミリから1.8ミリになり、痛みも少し感じるようになりました。主治医は摘出を強く薦めないのですが、毎回、「取るのも一つの方法だよ」と言います。何故なら、取ってみて悪性とは限らないけど良性である確証もない状態だからね・・・と言います。このまま経過観察する意味に疑問を感じているのも事実ですが、手術する決心もつきません。41歳、主婦、子供二人。今までに子宮筋腫、甲状腺がん等の手術経験あり。手術をしてみるべきでしょうか。

一年間で0.2mm(ひょっとして0.2cmの間違い?)の増大であれば、葉状腫瘍の可能性は低いと思います(葉状腫瘍は大きくなるスピードが速いのが特徴です)。ですから基本的には繊維腺腫と考えて経過観察でも良いと思います。しかし、繊維腺腫の手術自体は局所麻酔で30分程度の手術で、子宮筋腫や甲状腺がんの全身麻酔の手術とは比べ物にならないくらい簡単な手術ですから、気になっているならば切除するというのもお勧めです。私の個人的な意見としては、40歳以上の患者さんの場合はたとえ良性らしい所見であっても積極的に手術をお勧めしています。その理由は40歳代になると乳がんの頻度が増えてくること、稀に、良性と思っていたら実は癌だったという経験があることで、手術が絶対に嫌だという患者さん以外には積極的に手術をお勧めしています。(文責 清水)

 

No.8066】  08年06月24日   ゆう 
タキサン系薬剤の副作用について(HPNo.7915-3)

HPNo.8022で再度相談したゆうです。3回目のFEC投与前に主治医の先生の触診を受けました。やはり、先生の触診でも、かなりしこりが小さく縮小していて、FECの効果がかなり出ているとのことでした。先生は、「2回目からこれほど縮小しているから、治療は順調で良かったね。」と言われ、来週4回目FEC最後の投与となります。たぶん、4回目で効果の測定をすると思いますが、その後タキサン系の薬に変えて4回治療をするようです。タキサン系といえば、タキソールかタキソテールだとネットにありますが、このタキサン系の副作用はFECと比べて強いのでしょうか? また、色素沈着した指や爪の色は抗がん剤治療が終われば元にもどりますか? あとFECでしこりを縮小させ、タキサン系ではどのような効果が得られるのでしょうか? タキサン系の副作用を軽減するお薬はありますか?

パクリタキセル(毎週法)はFECより楽だという患者さんが多く、ドセタキセル(3週法)は半々です。色素沈着は化学療法が終了すれば徐々に回復します。術前化学療法の目指すところはpCR(病理学的完全寛解;癌のあった場所を切除して顕微鏡で検査してがん細胞が完全に消失している状態)です。pCRになる確率はFEC単独よりタキサンを加えた方が高くなるのです。ですから、触ってしこりが触れなくなった次の段階は、顕微鏡で見ても癌がなくなった状態を目指してタキサンを加えるのです。パクリタキセルの副作用としては手足のしびれが有名で、漢方、Vit.B12, Vit.Eなどが良さそうと言われていますが、決定的な予防薬はないようです。ドセタキセルでは倦怠感が特徴的です。いずれも若干の関節痛、筋肉痛がありますが程度はひどくはありません。(文責 清水)

 

No.8065】  08年06月24日   トイプードル 
センチネルリンパ節生検(HPNo.8054-2)

ありがとうございます。ほんとうにおっしゃるとおりです。こんなに親切に回答していただいて、何故か胸が熱くなりました。しっかり闘っていこうと思います。お顔がみえないですが、ご親切本当に感謝しています。来週センチネルリンパ節生検を受ける予定です。これは、手術前には誰もが必ず受けなくてはならない検査なのでしょうか? MRIやCT、血液検査等では分からない部分なのですね。検査といっても2時間の手術と書いてありましたが・・・。

乳がんの全身治療を検討する上で腋窩リンパ節に転移があるかないかは、とても重要な情報です。センチネルリンパ節生検(以下SLNBと略します)が行われる前は、たとえ8mmの乳がんでも全例腋窩リンパ節郭清を行っていました。その結果、乳房は温存できたが腕は浮腫んでしまうということが時々起きていました。リンパ節転移がある場合は仕方がないとしても、リンパ節転移がない患者さんの腋窩リンパ節郭清をなんとか省略できないかと考えてでてきたのがSLNBです。傷も小さく、腋窩への侵襲も小さいので、体への負担はかなり小さいです。頑張れば局所麻酔でもできるような手術(私も検査だとは思いません。手術です。)ですが、腋窩は深く、神経も多いので、全身麻酔の方が楽だと思います。通常は手術中に迅速診断でリンパ節の割面を病理の先生に診てもらって転移がないことを確認します。もし転移があれば郭清を追加します。顕微鏡でなければ見えないがん細胞を調べる検査ですから、MRIや血液検査では代わりになりません。8mmの乳がんで、リンパ節転移の可能性は低いといっても、癌を侮ってはいけません。手を抜くことなく、できることはきちんと行った方が良いと思います。(文責 清水)

 

No.8064】  08年06月24日   U 
再発率はどのくらいですか?

Invasive lobular ca. 32x27 f,  ly2,  v0 Nuc atypism: score 2,  No mitosis score1 , Nuc: grade 1 Metastasis of ca. axillary;1/4、   level 2 0/5 、  level 3 0/0
ER;TS(7)=PS(5)+IS(2) PgR, TS(6)=PS(5)+IS(1) HER2 (-) FISH法
46才にて発見。閉経前につき、ゾラ+AIにて現在3年目、ゾラは今でも続けています。化学療法はしませんでした。
所見;検体は全摘された右側乳腺です。中型の大きさの比較的均一な異形細胞が小葉内を充満して増殖し、小胞巣、索状構造を形成し、間質増生を伴って浸潤しています。Invasive lobular ca.と思われます。ca.は 32x27の大きさで、脂肪織に達しています。Hyperplasticな小葉組織がCA..から離れた乳腺組織内に散見されます。
他に持病はありません。Adjuvant! Onlineでは再発率はどのくらいですか? もし化学療法をやっていれば、更にどのくらい下げることができたのでしょうか? 今更考えても仕方ありませんが・・・。お忙しい所を、申し訳ありません。

Lobular ca.についてのデータはありませんが、一般的に通常の浸潤性乳管がんとあまり予後が変わらないということで、同じ条件の浸潤性乳管がんで調べました。ゾラ+AIという治療はまだevidenceがありませんが、今年のASCOでゾラ+AIとゾラ+TAMの成績は同じという発表がありましたので、内分泌療法はゾラ+TAMで計算しました。化学療法もいろいろあるのですが、リンパ節転移陽性ということでAC->Taxaneで計算しました。結果は再発率と生存率があるのですが、10年生存率で出しました。術後無治療で10年後までに乳がんで死亡する確率は20%、ホルモン療法のみでは6%減少、化学療法のみでは8%減少、両方行うと12%減少する、という結果でした。ちなみに他病死の確率は3%でした。(文責 清水)

 

No.8063】  08年06月24日   T 
アリミデックスの副作用でしょうか?

2005年ステージ1で乳房温存手術を受け、放射線治療も受け、今ホルモン治療、アリミデックス服用3年目です。服用後1年で指のこわばりがあり、骨の検査は異常なしでした。昨年から膝関節に異常があり、変形性膝関節症と診断を受けてヒアルロン酸の注射を2週間に1回受けています。アリミデックスの副作用でしょうか?立ち仕事が多いので毎日つらいです。「ステージ1なので、ホルモン治療は受けなくても良いのでは?」と思っています。5年間服用した方が良いでしょうか?

アリミデックスの副作用で関節痛がありますが、貴女の場合、整形外科で変形性膝関節症と診断されている訳ですから、それによる痛みと考えるべきでしょう。変形性膝関節症の痛みに更にアリミデックスの副作用が加わっている可能性も否定できませんが、それを疑うなら一ヶ月程度アリミデックスの服用を休んで症状が軽快するかどうかをみてみてはどうでしょう。それで痛みが軽快する場合は、薬を変更するか中止するかを検討されたら如何でしょうか。臨床試験では5年間服用した場合結果が良かったということで、3年でどうかという試験はありませんから3年で中止した場合効果が落ちるかどうかはわかりません。しかし、副作用が強ければ中止するのはやむを得ないと思います。(文責 清水)

 

No.8062】  08年06月24日   AT
妊娠希望時の乳がん治療について

42歳女性です。3年ほど前から右乳房に違和感があり、高温期にはしこりらしきものも感じたため、今回触診、エコー、マンモグラフィーをやったところ、触診エコーでは異常が見られませんでしたが、マンモグラフィーの石灰化病変でカテゴリー4となり、来週にマンモトーム生検を受けることになりました。しかしマンモトームを受けるかどうかいまだ迷っています。と言うのも、私はここ一年で二回の稽留流産を繰り返していて、まだ子供を持つ夢を諦められないでいるのです。もし非浸潤乳管がんだった場合、マンモトームでがんを刺激して活動が早くなることを恐れています。出来れば、0期のがんならば、このまま経過観察して、1年間もしくは2年間は子作りをトライしてみたいのです。それとは同時に癌じゃない可能性もあるのだし、はっきりさせた方がいいと思う自分もいます。石灰化は見えるか見えないかの細かい粒が、乳腺に沿って広がっているようです。ここ一年、妊娠流産の影響か両方の乳首に白いブツブツが出来ていました。こういった乳腺の問題が石灰化につながることもあるのでしょうか?
まとめて見ると
1) マンモトームは寝た子を起こすような検査にならないか?妊娠を希望している場合、中止した方がいいか?
2) マンモトームで早期がんが発見された場合、その後の妊娠は可能か? 経過観察をしながら妊娠出来るか?
3) がんの治療中に妊娠が発覚したらどうしたらいいのか?
4) 妊娠中のがん治療は可能か?

以上です。年齢的に妊娠は最後のチャンスだと思っていますので、この一年を無駄にしたくない気持ちが強いです。よろしくお願いします。

1) マンモトーム検査が寝た子を起こすようなことはありません。放射線を使う検査なので原則として妊娠中は控えた方が良いでしょうが、妊娠していなければ問題ありません。もちろん妊娠の希望の有無は問題ありません。
2) マンモトーム検査では乳がんかどうかの診断とER,PR,Her2の診断がつきますが、それ以上の情報、特に癌の進行度は、手術をして、がん組織全体および腋窩リンパ節の情報を加えないとわかりません。乳がんと診断された場合でも、妊娠希望であることを主治医の先生にはっきり伝えることで妊娠可能であるように治療を組み立てていくことは可能です。
3) 化学療法やホルモン療法中は避妊が勧められますので、治療中に妊娠が発覚することはまれです。逆に妊娠に気づかずに治療に入ってしまう心配はあります。先生も確認すると思いますが、治療に入る前には妊娠しているかどうか、妊娠の可能性があるかどうか、主治医の先生にきちんと伝える必要があります。それによって 治療方針も変わってきます。
4) 結論から言うと可能です。しかし妊娠中の乳がん治療というのはとても難しいのです。というのは、妊娠中の乳がん治療では妊娠月数、癌の状態、妊娠継続の希望の有無など様々な相反する条件を考慮して最適な治療を考えなければいけないので、通常のガイドラインも使えませんし判断に悩むことが多く難しいのです。
貴女の場合はまだがんと診断された訳ではありませんから、まずはきちんと診断することが第一です。そこで万一乳がんと診断された場合は、主治医の先生とよく相談されて挙児と治療の両立を目指してください。(文責 清水)

 

No.8061】  08年06月24日  H.N.
今後の治療について

はじめてご相談させていただきます。先月、右乳頭腺管癌、乳房部分切除手術を受けました。センチネルリンパ節生検によるリンパ節転移はありませんでした。病理検査結果ですが、ER(+)PgR(+)、HER2(1+)、癌の浸潤径 6ミリ、核異型度(2)、脈管浸襲(軽度)でした。年令は44才です。再発リスクは中リスクになるかと思います。術後治療として、第一候補:ホルモン治療単独、第二候補:抗がん剤→ホルモン剤 ということでした。どちらにするか自分で考えるように時間をいただきましたが、どうしても脈管浸襲が気になり、まだ決定できずにいます。脈管浸襲が軽度ですが、有るということは、癌細胞が体にまわっているということになるのでしょうか?その場合、抗がん剤治療を受けず、ホルモン治療だけでは転移しないかと不安があります。抗がん剤治療を受けない場合は、希望があれば、放射線治療を受けることも可能と言ってくださいました。一般的には、どちらの治療が選択されるでしょうか?どうぞ宜しくお願いいたします。

脈管侵襲については誤解が多いのですが、St. Gallenで予後因子として問題となるのは脈管侵襲が著名な場合のみで、軽度の場合は問題ありません。浸潤性乳管癌であれば顕微鏡検査で脈管内にがん細胞が見えても見えなくても脈管内をがん細胞が流れていると考えるのです。ですから脈管侵襲が”軽度”ということと”ない”ということは同じことなのです。中リスクの場合、ホルモン単独でいくか、化学療法を加えるかの判断が一番難しいところです。一つの判断基準はER,PRの陽性度がどの程度あったか(Allred score等による定量評価)で、高度陽性であればホルモン単独で良いと考えます。そうでない場合の判定は難しいです。最近は遺伝子を調べて判断することができるようになりましたが、米国へ検体を送って行う検査なので50万円程度かかるという問題があります。あとは皆さんの考え方次第で、再発の不安を強く訴える方では後で後悔しないように化学療法を加えることが多いですし、化学療法の副作用を極度に嫌う方の場合は化学療法を加えない場合が多いです。蛇足ですが、化学療法を加えても加えなくても、放射線治療は、ガイドラインにあるように、乳房内再発を抑えるために行った方が良いと思います。(文責 清水)

 

No.8060】  08年06月24日   MA
水がたまることと乳がん

初めてメールさせていただきます。29歳未婚です。先日病院でエコー検査を受けて乳がんはないと診察を受けたのですが、乳房の中で水がたまっている部分が多いとのことでした。水がたまることは異常ではないそうですが、押すと痛みはあります。水がたまっている部分が将来の乳がんの発生につながる関係はあるのでしょうか? もし関係があるならば、今後の水のたまりを防ぐ方策には例えばどのようなことがあるのでしょうか? 無知からくる不安だとは思いますが、お知恵を貸していただけると幸いです。

水がた貯まることと将来の乳がんの発生は全く関係ありません。水が貯まるのを防ぐ方法もありません。乳房内の水というのは、元々乳管内に自然に存在しているもので、量が少ないため普段は自覚されません。しかし、超音波検査を行うとそれが見えてしまうのです。水が貯まっている時は押すと痛いというのが普通(特に生理前)で、あまり痛みが強いようなら穿刺しして水を抜くこともあります。乳腺症の変化の強い方に水が貯まる現象がよく見られます。(文責 清水)

 

No.8059】  08年06月22日   H.T. 
腋窩リンパ漏の処置について

ご回答お願い申し上げます。乳癌症例において根治的手術で腋窩リンパ節郭清を行ったが、術後、数週間後に腋窩リンパ漏が発現した。2週間しても改善傾向は見られず。処置方法に難航しています。解決・処置にいい方法があれば教えてください。

現在腋窩にはドレーンが入っているのでしょうか?ドレーンの留置期間が長くなるとリンパ漏はなかなか止まらなくなるので、抜去した方が良いと思います。その後しばらく皮下に貯まりますが1ヶ月程度吸収されます。ドレーンを抜いた後、挿入部からだらだら漏れている場合は圧迫でがんばるか、挿入部を縫合閉鎖して皮下に貯めて吸収を待つのが良いのではないではないでしょうか。現在のリンパ漏というのが、皮下に貯まっている状態でしょうか?その場合は、皮下に貯まったリンパ液をあまりこまめに穿刺せず、貯まった圧で他にドレナージされると考えた方が良いようです。患者さんが張ってつらいというときだけ穿刺して後圧迫しますが、圧迫はあまり有効でないことが多いようです。自然にしても約一ヶ月くらいで次第に吸収されていきます。術後のリンパ漏は時間が経てば必ず止まります。(文責 清水)

 

No.8058】  08年06月22日   H 
乳輪のぽつぽつ

1ヶ月くらい前から乳輪のぽつぽつのひとつだけ2〜3ミリくらい大きくなりました。痛くも痒くもありませんし、右の乳輪のひとつだけです。大きくなったまま戻りません。これは何でしょうか?

乳輪部にあるモンゴメリー腺と呼ばれる分泌腺です。心配ありません。(文責 清水)

 

No.8057】  08年06月22日    K 
腫瘍マーカーが上昇傾向にあります(HPNo.3958-2)

以前HPNo.3958でお世話になりました。現在41歳、3年前にステージ1で温存術後、ホルモン治療中です。順調に3年経過しました。今回は腫瘍マーカーについて教えてください。
CA15-3 9.3→12.6→12.9→11.8→13.6→14.3
NCC-ST439 1.0以下→1.0→1.1→1.2→2.1→1.5
CEA  0.6〜0.8
術後定期的に血液検査を行っていますが、正常範囲内ではあるものの、この3年間でジワジワとCA15-3、NCC-ST439が上昇傾向にあるため、再発の可能性があるのかと思うと不安です。画像検査などの他の検査もしたほうがよいのでしょうか? 参考までに今後どのようにしたらよいか、ご意見お聞かせください。よろしくお願いします。

数値の変化は変動の範囲内と思われます。心配であれば一度画像検査を行っても良いのではないでしょうか。(文責 清水)

 

No.8056-1】  08年06月22日    C.I.
温存手術後、取り残しの可能性がある場合の治療方針

40歳、9歳、5歳、2歳の3児の母です。3人とも母乳で育てました。乳癌の温存手術後、取り残しがある可能性が高く、追加手術を局部麻酔でしましたが、麻酔の効きが悪く、私が痛がってしまったために、予定していた部分をほとんど切除できなかったそうです。それでも、主治医は、もし今回の病理検査で癌が出なければ放射線でもいいのではないかと提案されています。私としては、癌を取り残したままで、放射線治療に移ることに非常に不安を感じており、今後の治療方針について相談させてください。何を伝えれば、判断の材料になるのかわからなかったので、今までの流れをすべて説明させてください。

●12月に乳癌検診(マンモグラフィー・エコー)でしこり発見。ただ、しこりの範囲がはっきりしないタイプで、細胞診は難しい。主治医もエコーの様子を見て、癌には見えないとおっしゃっていました。
●12月末 造影剤MRI 放射線科医は乳癌の疑いが強いという所見。以下その所見の写しです。「左乳腺上部領域では、30mmの範囲で区域的な濃染像が認められます。形態的には、既存乳腺構造はよく保たれています。ダイナミックススタディでは、早期濃染プラトー型の増強パターンを呈しており、乳癌(DCISlike)を強く疑います。早期増強は、乳頭直下に及んでいます。 右乳腺には明らかな異常所見は指摘できません。リンパ節腫大(−) 」
●2月マンモトーム生検。3月病理の結果、非浸潤癌がみつかる。
●4月末乳房温存手術(乳房の1/6扇状切除) 迅速病理検査の結果=断端マイナス センチネルリンパ節生検マイナス
●5月末 永久病理検査の結果 取りだした部分の片側に、0,2ミリの浸潤癌があり、同じ側に非浸潤癌が広範囲に広がっていることがわかる。グレードは2 エストロゲン受容体5/8 プロゲステロン5/8 HER2陰性。3カ所をとって行った迅速病理検査の断端部はマイナスだったが、片側に非浸潤癌が広範囲にあったことを考えると、癌が露出している可能性が高い。
主治医から2つの治療方針の提示
1)このまま放射線+ホルモン療法 再発すればその時点で全摘
2)追加手術をして、放射線+ホルモン療法

とりあえず、MRIをとってその広がりを確認する。

●6月3日 造影剤MRI検査 放射線科医の所見は、術後の傷で判定不能。以前切除した部分(4cm×5cm)の横(1cm×5cm)を局部麻酔で切除してみることにする。
●6月12日日帰り手術。麻酔の効きが悪く、途中から私が激しく痛がったために、直径1.5cmの肉片しかとれなかった。取り除いた部分は、乳首に近い部分で、断端検査をした部分の近く。非浸潤癌が大きく広がっていたのは、乳首から遠い外側と思われる。

現在、その病理検査の結果待ちです。来週、今後の治療方針をきめる約束をしていますが、私は、もう一度全身麻酔で(局部麻酔があまりに痛かったので・・・)、問題の部分を取りだしていただきたいと思っています。できれば、迅速病理検査をもう一度していただいて、陽性であれば、全摘もやむを得ないと考えています。問題なのは、主治医は、どこまで癌が広がっているかが特定できないとおっしゃっていることです。私としては、こどもたちのために命を延ばせるのなら全摘でかまわないと、最初の手術から申していますが、主治医は、そんなに簡単に全摘と言ってはいけないとおっしゃってこられました。
1) この状態で考えられる治療と、もし先生なら選択されるであろう治療とその理由をお示しいただけませんか?
2) 私は、3月に脳動脈瘤のクリッピング手術、4月に乳癌の温存療法で、全身麻酔の手術を経験していますが、これからすぐに全身麻酔の手術を受けると危険性があがるということがありますか?
3) 以前の相談室の回答で、放射線は術後12週以内に実施した方がいいと書いてありましたが、もう9週になります。追加手術になる場合は、その後12週という考え方で大丈夫ですか?
4) ホルモン療法についてですが、8段階のうちの5というレベルで、ホルモン療法は効果があるといえますか? あるとすれば、どの薬が効果的だと考えられますか?
5) 術前、マンモグラフィーでもエコーでもとらえきれなかった広範囲に渡る非浸潤癌があったのに、術後の経過観察で、癌が再発しても分かるのでしょうか?

長々と欲張った質問をしまして、申し訳ございません。どうぞ、ご助言よろしくお願いします。

1) 貴女が最初から全摘を考えていたようなので、全摘が望ましいと思います。温存にこだわるなら放射線治療でしょう。貴女の場合0.2mmの浸潤癌ですから全身再発の可能性はかなり低く、問題は乳房内再発だと思います。そうなると、全摘か放射線治療かどちらかの選択になります。全摘は乳房内再発をゼロにしますから、治療効果だけを考えたら全摘です。
2) 全身麻酔のリスクは初回と同じと考えて良いと思います。
3) 12週以内の方が若干乳房内再発のリスクが低くなるということです。その場合は初回の手術から計算します。しかし、今の状態で大切なことは、若干の乳房内再発のリスクより、十分考えて納得できる治療を選択することだと思います。
4) 40歳で閉経前であれば、ノルバデックス(Tamoxifen)が推奨されます。
5) そのことも考慮すると全摘が望ましいのではないでしょうか。乳房温存した場合、確かにfollow upが難しいです。(文責 清水)

 

No.8056-2】  08年08月12日    C.I.
微小浸潤癌の術後化学療法の効果について

【No.8056】 温存手術後、取り残しの可能性がある場合の治療方針で相談させていただきました。その節は、とても分かりやすくご説明をいただきまして、ありがとうございました。その後、追加切除の病理検査で、断端陽性でしたので、7月8日に乳房全摘手術を受けました。全摘後の病理検査の結果は、癌の遺残なしということでした。
40歳、0.2mmの浸潤癌、センチネルリンパ節(−)、核異型度2、リスク分類 中、ly(−)、ER: 4+1=5、PgR: 3+2=5、HerceptTest 0。

1) 【No.8156】微小浸潤癌(今後の治療について)のご相談で、「1mm未満であれば、微小浸潤癌とよばれ、非浸潤癌に近いリスクです。化学療法までする必要はないと考えます。」とお答えですが、化学療法をする効果は全くありませんか? 
2) 主治医の先生からAdjuvant! Onlineのデータとして、ベースラインリスクで再発リスクは18% リスク抑制として、ホルモン療法単独7% 抗癌剤単独8% ホルモン療法+抗癌剤 12% と教えてもらいましたが、これは妥当な値ですか?
3) 乳癌は予防治療をしっかりしておかなければ再発転移した後の完治は難しいと聞きましたので、将来後悔したくないので、できれば今の段階で、体内に隠れているかもしれない微小転移を完全にたたいておきたいという希望があるのですが、この考え方は間違っているでしょうか。
4) もし抗癌剤をするとすれば、どのようなものが適当だと考えられますか?主治医の先生からはFECを提案されています。
5) 主治医の先生からホルモン療法として、ゾラデックス(2年)+タモキシフェン(5年)と提案されましたが、ホルモン療法だけの場合、5年後(45歳)で、閉経していない場合、再びエストロゲンの影響を受けて、癌の増殖が活発になる可能性が高くなることはありませんか?

抗癌剤の副作用はとても怖いのですが、まだ2歳の子どもも抱えておりますので、できるだけ生存率を上げる努力をしたいと考えています。また、リスクカテゴリーが中間リスクであり、ガイドラインにも、化学療法→ホルモン療法とあることも気にかかっています。アドバイスをよろしくお願いします。

1) 全くないとは言い切れませんが、標準的にはホルモン剤でしょう。
2) 個人的な経験からAdjvant onlineの再発リスクは少し高い感じがいたします。リスク抑制もオーバーな感じですが、ホルモン+抗癌剤が一番抑制効果が高いのは確かでしょう。
3) 正しいと思います。
4) 隠れているかもしれない微少転移を完全に抑えたいと思いますが、もし化療を行うのならFECあるいはTC(ドセタキセル+サイクロフォスファミド)でしょう。
5) このホルモン療法を行っても何処かに癌が残っていた場合には、そのような事も可能性としてはあります。

私も癌になってあなたと同じように考えるかも知れません。主治医と良く相談してください。(文責 吉田)

 

No.8056-3】  08年09月12日    C.I.
抗癌剤の選択について

いつも丁寧で温かいアドバイスを頂き、勇気づけられています。再び質問させていただきます。40歳、0.2mmの浸潤癌、センチネルリンパ節(−)、核異型度2、リスク分類 中、ly(−)、ER: 4+1=5、PgR: 3+2=5、HerceptTest 0。微少浸潤癌ではありますが、セカンドオピニオンもいただき、将来の不安を少しでも取り除くために抗癌剤治療を選択することにしました。以前もお話しましたが、乳腺科の主治医は、FECを勧めてくれました。こちらの相談室では、「FECあるいはTC(ドセタキセル+サイクロフォスファミド)でしょう」とおっしゃっていただきました。セカンドオピニオンを頂いた先生には、「AC(60/600)あるいはEC(90/600)あたりが安全であり、今回の治療目的に沿ったものだろう。4クールだと、初めての点滴を受けて1週間は辛い思いをするけど、2週間目にはどんどんよくなって、3週間目には元気になれるので、そこで2回目を打ったら、もう半分打ったことになるから、精神的にもかなり楽だから頑張れると思う。CEF(100)は好中球減少性発熱が高頻度に出るから、そこまでやる必要はないと思う。タキサンの追加は不要であろう」と言われました。セカンドオピニオンの先生のご意見を参考にECをやることに決めましたが、現在かかっている腫瘍内科の主治医には、「4クールでいいの? 普通ECはあとでタキサンをやるから4クールだけど、単独なら6クールやった方がいいんじゃないの?」と言われました。先生方、皆さん、おすすめくださる抗癌剤の種類が違っていて、何も分からない患者としては、どう進むべきか悩ましいところです。

1)それぞれの抗癌剤の効果の違いの分かるデータがありますか?
2)ECの4クールと6クールの効果の違いはどの程度ですか?
3)EC4クール、FEC、TCというレジメンは、それぞれ、どのようなタイプの患者さんに標準的に使われるものですか?

1) AC, EC, FEC, CAFという所謂Anthracycline containing regimen(アンスラサイクリン(アドリアシンやエピルビシンの総称)を含むレジメン)の優劣の判断は臨床試験が複雑で、解釈、判断が難しいのです。データの一部をお示しすると、AC=CMF, AC=EC, FE(50)C=CMF, CE(120)F>CMF, FE(!00)C>FE(50)C, A(60)C=A(90)C, Anthracycline>CMF 。これらのデータをみて、ある医師はFを加えた方が良いと判断し、ある医師はEの量を増やせば良いと考えます。エビデンスにうるさい米国でさえ、このグループはAnthracycline containing regimenとして一塊にして扱っています。ですから、おおむね大同小異と考えて、どれを選んでも大きな違いはないと考えてください。何を選ぶかより、adriacinなら体表面積あたり60mg、Epirubicin(ファルモルビシン)なら最低でも体表面積あたり90mgを使うということが大切です。ちなみに160cm, 50kgの方でおおよそ体表面積が1.5ですから、1コースでの投与量はadriacinで90mg、epirubicinで135mgになります。
2) EC4とEC6の比較はありませんが、AC4とAC6は同じというデータあるので、ECの場合は通常4コースが多いです。
3) EC4はリンパ節転移はないが化学療法が推奨される場合(ER(-),PR(-)、St Gallenの中リスクに相当される方等)に使われることが多いです。FECは量が少ないとき(ファルモルビシンで50mg)はECと同じでFEC100といわれるファルモルビシン100mgの場合はリンパ節転移が陽性の方に使われることが多いようです。TCは最近一つの臨床試験でACに勝ったので話題になっています。今までにACに勝ったレジメンとして認知されているTACやAC->Paclitaxelより投与期間が短いというメリットがあること(どのくらいACより強いかという効果の比較は不明)、心臓疾患があってAnthracyclineが使えない方にも安全に投与できるという特徴があります。(文責 清水)

 

No.8056-4】  08年12月28日    C.I.
今後の治療と検査について

HPNo.8056で、抗癌剤の選択についてご相談させていただきました。いつもご丁寧にご説明いただき救われています。40歳、0.2mmの浸潤癌、センチネルリンパ節(−)、核異型度2、リスク分類 中、ly(−)、ER: 4+1=5、PgR: 3+2=5、HerceptTest 0。4月、6月に温存手術、7月に全摘手術をし、今月初め、9月末から始めたEC4クールを終了しました。

1)全摘の傷跡のすぐ下側、胸の中心から5cm入ったところに1cm大のグリグリが、傷跡の上2cmあたりに2cm大のグリグリを感じます。全摘後の再発は考えられますか? 全摘後の検査は、マンモはできませんので、エコーで行うほかないと思うのですが、エコーで癌かそうでないかを判別することは容易ですか?

2)一年前にマンモグラフィー、10ヶ月前にマンモトームをして以来、検査をしていません。乳がんが見つかって1年になるので、これを機会に検査をお願いしようと思うのですが、検査の内容としては、「 1 対側マンモグラフィー  2 エコー  3 血液検査  4 造影剤CT  5 骨シンチ  6 PET 」をお願いしたいと思っているのですが、過剰ですか? 今後の検査の時期と内容について、先生のお考えをお聞かせください。

3)もし、今全摘跡のしこりが再発だとすれば、ECの効果が無かったということだと思いますが、今からタキサンを追加することには意味がありますか? この相談室の他の方の質問の中に、ホルモン陽性でHER2陰性の人は、アントラサイクリン系の抗癌剤よりタキサン系の方が効きやすいと初めて知って、抗癌剤の選択を謝ったのではないかと不安に思っています。たとえ、そのしこりが癌でなくても、タキサン系の抗癌剤治療を追加した方がいいのでしょうか?

不安に駆られる度に、ご相談させていただいて申し訳ありません。お忙しいと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

1) エコーで判別が難しい場合もあります。
2) しこりが局所再発でない場合は、1−3の検査で十分なように思います。
3) しこりの病理結果、遠隔転移の有無などにもよりますが、局所再発ということであれば局所治療、化学療法(タキサン)は一つの選択肢になり得るでしょう。再発でなければ一般的には勧められません。(文責 加藤)

 

No.8055-1】  08年06月20日    T.S.
予後について

去年8月左乳房切除術、病理結果、充実腺管癌+硬癌。リンパ節1個転移あり、リンパ管血管侵襲あり、異型度3ホルモン、感受性−HER2 3+。術後FEC4回、ドセタキセル4回終了、現在ハーセプチン投与中。私の予後を知りたいです。

貴女の予後は誰もわかりません。しかし、貴女の癌と同じ性質の癌にかかった人たちがどうなったかはわかるので、そのデータを参考にします。しかし、そのデータも施設で差があります。できるだけ数の多いデータの信頼性が高いと考えると、日本人と米国人の人種差は若干ありますが、Adjuvant! OnlineというWEB上のsoftがわかりやすく(但し英語ですが)お勧めです。現在はVersion 8で、Her2のデータを組み込んだversion 9はまだできていませんが、参考になると思います。ちなみに、必要なデータは、年齢、乳がん以外に現在どのような病気を持っているか、リンパ節転移個数、異型度、ホルモン感受性、治療法です。自分で英語を訳すのが面倒なら、年齢と乳がん以外の病気情報を教えていただければ、こちらで調べて結果をお送りします。もう一つ、今年のASCO(全米臨床腫瘍学会)の報告で、かつてはHer2(+)乳がんは最も予後の悪い乳がんだったが、ハーセプチンが登場して今では他のタイプより予後の良い乳がんになったという報告がありました。(文責 清水)

 

No.8055-2】  08年06月26日    T.S.
予後について(2)

返事をありがとうございます。その通りだと思います。誰にも人の予後なんてわかりません。でも同じような性質の方のデータがあるなら知りたいです。英語はわからないので、教えていただければうれしいです。私は、現在32歳、乳癌以外の病気はありません

申し訳ありません。本当は腫瘤径も必要だったのですが、とりあえず2−3cmとして計算してみます。違っていたら連絡してください。計算し直します。手術のみの場合の10年生存率は47.4%、化学療法を行ったことで23.9%リスクが減少しています。ここまでがversion 8.0の結果ですが、ハーセプチンのでデータが加わっていませんので、臨床試験のデータ、ハーセプチンを術後一年使うとでは再発が大凡半減するというデータですから、更に14%程度リスクが減少すると考えて良いのではないでしょうか。そうなると10年生存率は49.4+23.9+14で87.3%ということになります。後半は私の私見が混じっていますが、73.3%までは間違いありません。(文責 清水)

 

No.8054-1】  08年06月20日     トイプードル
今後の治療方針

人間ドックでマンモグラフィーを受け、再診するようにとのことで、エコーで影がみつかりました。生検の組織診で、8mmのinasive ductal carcinoma,papillotubular typeと言われました。 核異型には乏しい乳管上皮細胞の微小管増殖がみられ、辺縁で間質反応を伴っています。背景に砕骨方型巨細胞が散見されます。NA=1,MI=1,NG=1,TF=2,NS=1,MC=1,HG=1となっていますが、間質反応の意味や、この数字の意味を教えていただけないでしょうか? 来週センチネルリンパ節生検を受ける予定です。リンパ節転移がなければ手術ですが、抗癌剤治療はできるだけ避けたいと思っています。「リンパ節転移なら、先に抗癌剤治療で手術」と言っていますが、局部の摘出のみになる方法はないのでしょうか? 「NK細胞療法などは素人療法」と医者に言われました。抗がん剤の副作用で正常な細胞をこわしてしまうのがこわいのです。本来自分のもっている正常な組織のまま癌と戦う方法はないのでしょうか?   

まず初めに、“抗癌剤治療はできるだけ避けたいと思っています”という発言は、気持ちはわかりますが、これから乳がんと闘おうというときに丸腰で戦おうと言っているに等しいと思います。まず敵を知ること、次に自分が使える武器について知ることが大切で、使うか使わないかはその後で決めるべきことだと思います。お説教じみて申し訳ありません。回答に入ります。NA(Nuclear Atypizm;核異型度;1はおとなしいということ)) MI (Mitotic Index;細胞分裂している細胞の多さ(1は少ないということ)) NG (Nuclear Grade;核のグレード、NAと同じ意味だと思います)、TF (Tuble Formation;管腔形成度;分化度ともいい、1は分化している)、NS, MCは不明です。HG (Histological Grade;組織学的悪性度;NG,MI,TFのscoreを合計したものの分類で1はおとなしい癌ということです)。8mmの浸潤性乳管癌であればリンパ節転移の可能性は極めて低く、あとはER,PRというホルモン感受性の指標のどちらかが陽性で、Her2が陰性(HG1であれば多分陰性)であれば、化学療法の必要性はないと思います。このように、相手のことをよく知れば、武器を持っていても使わずにすむこともあるのです。結論を急がずに、まずよく勉強してください。主治医の先生に習うのが一番良いのですが、足りない部分の勉強のお手伝いはさせてもらいます。(文責 清水)

 

No.8054-2】  08年06月24日     トイプードル
センチネルリンパ節生検

ありがとうございます。ほんとうにおっしゃるとおりです。こんなに親切に回答していただいて、何故か胸が熱くなりました。しっかり闘っていこうと思います。お顔がみえないですが、ご親切本当に感謝しています。来週センチネルリンパ節生検を受ける予定です。これは、手術前には誰もが必ず受けなくてはならない検査なのでしょうか? MRIやCT、血液検査等では分からない部分なのですね。検査といっても2時間の手術と書いてありましたが・・・。

乳がんの全身治療を検討する上で腋窩リンパ節に転移があるかないかは、とても重要な情報です。センチネルリンパ節生検(以下SLNBと略します)が行われる前は、たとえ8mmの乳がんでも全例腋窩リンパ節郭清を行っていました。その結果、乳房は温存できたが腕は浮腫んでしまうということが時々起きていました。リンパ節転移がある場合は仕方がないとしても、リンパ節転移がない患者さんの腋窩リンパ節郭清をなんとか省略できないかと考えてでてきたのがSLNBです。傷も小さく、腋窩への侵襲も小さいので、体への負担はかなり小さいです。頑張れば局所麻酔でもできるような手術(私も検査だとは思いません。手術です。)ですが、腋窩は深く、神経も多いので、全身麻酔の方が楽だと思います。通常は手術中に迅速診断でリンパ節の割面を病理の先生に診てもらって転移がないことを確認します。もし転移があれば郭清を追加します。顕微鏡でなければ見えないがん細胞を調べる検査ですから、MRIや血液検査では代わりになりません。8mmの乳がんで、リンパ節転移の可能性は低いといっても、癌を侮ってはいけません。手を抜くことなく、できることはきちんと行った方が良いと思います。(文責 清水)

 

No.8054-3】  08年07月11日     トイプードル
術後のホルモン療法について

HPNo.8054からご相談しています。質問にいつも丁寧にお答えくださって感謝しています。先日センチネルリンパ生検をうけ、結果陰性でした。17日に外科手術をうける予定です。現在50歳、8mmの浸潤性乳頭腺管がんです。組織診結果は前に教えていただいたとおりで、がんの顔つきはおとなしいとのことです。ホルモン感受性もあり、Her2陰性の場合、術後放射線治療とホルモン治療があると聞いています。術後のホルモン療法についてですが、どの薬剤をどのように組み合わせるかは医師によって違うと本で読みました。放射線については納得できたのですが、ホルモン療法の抗エストロゲン剤の副作用のところに子宮体がんを誘発する可能性があるというところが気になります。閉経前です。まだホルモン療法に入るまでは時間がありますが、事前に勉強しておきたいと思います。ホルモン剤の組み合わせとはどういうものがあるのでしょうか? 
それと昨日乳癌公開講座に参加しました。乳癌未来予想図と題した講演で、今後は化学療法が進み手術しなくてよい時代がくるようなお話もありました。術前化学療法をもちいた場合、小さくて顔つきの悪いがんには効果的で、がんが消えてなくなっていいるケースが80パーセントを越えていたそうです。私の場合は、顔つきはおとなしいのでラジオ派治療がもしかしたら効果的かとも、そのお話の中で感じましたが、これはまだ導入されたばかりで保険もきかないとのことでした。術後のへこみ具合も気になりますが、おなかの脂肪をとってまで埋め込みたいとも思いません。術後きちんと納得した再発予防治療をうけたいと思いますので、アドバイスお願いします。

閉経前乳癌の方の術後に多く用いられるホルモン剤には、LH-RHアゴニストに分類される酢酸ゴセレリン(商品名ゾラデックス)、酢酸リュープロレリン(商品名リュープリン)と、SERMに分類されるクエン酸タモキシフェン(商品名ノルバデックス、タスオミンなど)、クエン酸トレミフェン(商品名フェアストン)などがあります。通常どちらか単剤で用いるか、またはLH-RHアゴニストとSERMを1種類ずつ組み合わせて、治療を行います。(文責 谷)

 

No.8053】  08年06月20日     A・A
石灰化と乳線実質について

46歳で15歳の子がおります。市の検診(マンモ)で左のM・Lに『腫瘤=ナシ 石灰化=微小円形、集蔟  随伴するその他の所見=アリ(乳腺実質=局所的非対称性陰影)』、カテゴリー3、要精密検査と診断されました。石灰化とカテゴリーの意味は概ね理解できましたが、『局所的非対称性陰影』とは具体的にどの様な事でしょうか。また、予想される精密検査とはどの様な検査でしょうか。因みにマンモの受診は初めてです。 

『局所的非対称性陰影』とは、マンモグラフィーで一部濃く見える部分があるということです。そのような場合、多くの場合は乳腺の重なりによるのですが、その濃い部分に腫瘤が隠れているということが完全に否定できないので、カテゴリー3になります。40歳代なので既に2方向撮影はしていると思うので、次に行う検査は超音波(エコー)検査です。それで腫瘤陰影がなければ『局所的非対称性陰影』は乳腺の重なりだったということになります。エコーで腫瘤陰影があれば、次は細胞診です。(文責 清水)

 

No.8052】  08年06月20日     S  
術後の生活について

初めてメールさせていただきます。術後の生活について質問させてください。先日、58歳になる母が乳がんの手術を行い、リンパ腺を含む左乳房を全摘出しました。再来週(6月27日)には退院予定となっておりますが、術後の治療(抗がん剤・放射線)は未定で、16日の月曜日に決定する見込みです。そんな中、父が、子供も手を離れた淋しい母のために、治療の励みになればと、以前より熱望していた「犬」を飼ってあげたいといっているのです。そこで質問なのですが、退院後にそのようなペットを飼っても大丈夫なのでしょうか? 飼育の負担はもちろんですが、犬が新たな病気の感染源となりかねないのかが心配なので質問させてもらいました。ご返答のほど、よろしくお願いいたします。

問題ないと思います。それで気持ちが安らぐなら、それに変わるものはないと思います。ただ、腕のことを考えると、できたら大型犬は避けた方が良いかもしれません。(文責 清水)

 

No.8051】  08年06月20日   Y.I.  
治療方針について(HPNo.7961-2)

HPNo.7961です。CEを4クール終え、評価にて腫瘍が1cm程度まで小さくなったと言われました。今後、手術を先にするか、引き続き化学療法(タキソテール)をするかと言われています。どちらを優先して、治療した方がより効果的なのでしょうか。また、CEが副作用が強く、1回量が少なくなっており、回数を増やして予定量行わなくても、今後の再発リスクが高くなるような事はないんでしょうか。タキソール、タキソテールの違いと選択基準を教えてください。25才の娘なら、どちらの方がいいのでしょうか。

CEの効果があって良かったですね。現在の術前化学療法の考え方では、引き続きタキサン系の抗がん剤を使うことが推奨されます。その理由は、タキサン系の抗がん剤を加えた方がpCR率(手術をしたときに癌が完全に消失した状態になっている率)が高くなることが知られているからです。pCRとなった場合、その予後は良好と言われています。回数を増やして予定量を行った場合と副作用で減量した場合の効果の比較は不明ですが、参考になるデータとして、ある術後の臨床試験でretrospective(後ろ向き)に、予定量を投与できた群と副作用で減量した群に分けて効果を検討したらその差はなかったという報告があります。術前化学療法で使うタキサンで、タキソールとタキソテールのどちらが良いかは不明です。しかし、術後補助療法では比較試験があり、どちらもほぼ同じでした。ただ、タキソールは3週に一度の投与法より毎週投与法が効果が高く、タキソテールは3週投与法が毎週投与法より効果が高いようです。このデータの問題点は、タキソールの投与量は日本と米国で変わらないのですが、タキソテールの投与量は日本で認められている70mg/m2でなく100mg/m2のデータであるということです。姪ごさんの場合、いわゆるtriple negative(ER,PR,Her2すべて陰性)で、現在の乳がんの中では最も悪性度の高い乳がんです。厳しい結果も覚悟した上で、あきらめずにできる治療を一つずつ行っていってください。(文責 清水)

 

No.8050】  08年06月20日  Y.O. 
ホルモン治療 注射の有無について(2)(HPNo.8036-2)

さっそくのご回答、どうもありがとうございます。「ひとつの選択肢」とのことですが、何が選択の基準となる要素であるかを教えて頂けますでしょうか。よろしくお願いいたします。

とても難しい質問です。この質問に答えるには、閉経前、リンパ節転移、Her2陰性乳がんの方を対象に、タモキシフェン vs タモキシフェン+ゾラデックスの臨床試験を行わなければなりませんが、そのような試験はありません。臨床試験が行われない大きな理由は、基本的に予後が良いタイプなので差がつかないことが予想されるからだと思います。どちらもほぼ同じと考えて良いと思いますが、リンパ節転移陽性の患者さんのデータからは、若干ゾラデックスを加えた方が良いのかもしれません。後は患者さんの希望というか、考え方によるのだと思います。ほぼ同じなら、ノルバデックス単独で良いと考えるか、たとえ100人に一人、1000人に一人でも再発の少ない治療を希望するというのであればゾラデックスを加えた方が良いと考えるかです。しかし、ゾラデックスを加えることによる副作用として早期閉経による骨密度の減少がありますから、注意が必要です。(文責 清水)

 

No.8049】  08年06月18日  M 
ホルモン治療するべき?

お世話になります。50歳 昨年、微細な石灰化がバラパラとあり、いろいろな検査をしましたが診断がつかず、最終的にマンモトームで非浸潤性がんと診断され全摘しました。
comedotype 異型度1 波及度g 切除断端(-) リンパ節転移なし HER2(-) ホルモン(+) 。主治医には、「非浸潤といっても、大きなしこりのあるタイプではないので念のためにホルモン治療を」と勧められたが、副作用と子宮への影響を考えると、恐くて悩んだ末していませんでした。ただ、最近引越し、転院した先の主治医からまた勧められ、飲んでみて副作用があまりきつければ、その時中止してもいいと言われ、やはりリスクが少なくなるなら飲んだほうがいいのか・・・、できることなら飲みたくないのですが・・・。
1) 私のような場合も飲んだほうがいいのでしょうか。低リスクの場合はあまり効果は変わらないのでは? もし、下がるとしたらどれくらいの%でしょうか。
2) 5年後に、飲んでいた場合と飲まない場合と予後は変わってくるのでしょうか。
3) もし、薬(ノルバデックス)を途中でやめたら、最初から飲まないのに比べ悪影響はないのでしょうか。閉経も微妙な時なので。
以上、宜しくお願いします。

非浸潤癌に対するホルモン療法の意味合いは、温存乳房からの再発と反対側乳房における発癌の予防というものです。理論的に非浸潤癌は転移を起こさず、よって生命予後と無関係なわけですから。ノルバデックスの婦人科的副作用は、内服時および内服終了後も発現される可能性があるとされています。(文責 首藤)

 

No.8048】  08年06月18日  H・O
左乳房温存術後の治療について

平成19年8月乳癌とわかり、平成19年9月より抗癌剤を受けました。今年(平成20年)5月15日に左乳房温存手術を受けました。6日間の入院。6月11日に再診したときの病理の結果が、「リンパ節転移(+)・ホルモン感受性(−)・HER2たんぱく質3 顔つき3」とのことでした。また、手術したところに癌が残っている可能性50%とのこと。全摘手術を再度受けるか、このまま治療をするか、私自身はこのまま治療していきたいと思っているのですが、そうすると、この先どのような症状が出てくるのかをしりたいのと、あと、どのくらい働けるのか、担当医は、痛みはとってくださると言って下さっています。ご返答のほど、よろしくお願いいたします。

温存乳房内再発の可能性はあると思います。働ける期間などはこちらでは何ともいえません。よく担当医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.8047】  08年06月18日  icb 
転移について

初めて相談させていただきます。63歳の母のことなのですが、先月末に乳ガンの告知を受けました。
1) 右の上外部に3.5cm(のう胞の中に癌)と2.1cmの2個で、硬ガンとのことです。手術を受ける前提で検査をしてる中で、腫瘍マーカーのNCC-ST-439が高値で、骨シンチで頚椎に集積が見られました。この場合、骨転移の可能性はかなり高いのでしょうか? レントゲン撮影を追加でして、次回の受診時に結果を聞く予定です。
2) 骨転移の場合、治療は化学療法になりますと言われました。母はホルモン感受性が両方とも陽性だったのですが、第1治療としてはやはり抗癌剤になるのでしょうか? 他の所の転移は無いと言われましたが、骨転移があった場合の治療は薬主体で、手術はもうしない事になるのでしょうか?

よろしくお願いします。

1) 骨シンチと腫瘍マーカーだけでは何ともいえません。 骨転移の診断としてはMRIやPETが有効です。
2) 基本的にはホルモン療法から始めるべきでしょう。ビスホスホネート剤も有効です。(文責 首藤)

 

No.8046】  08年06月18日  N.M. 
全摘手術(HPNo.8027-2)

AC-4クールパクリタキセル週1回で8回やります。今現在1クールの2週間目です。3月に温存手術を行いまして、11月に全摘手術になります。残念でなりません。マイクロパピラリィが微小浸潤・脂肪とリンパ管に1つあります。ホルモンER+、癌の顔つき2です。全摘手術になるか相談したいと思います。炎症性乳癌になると医師に聞きました。

温存術後の温存乳房再発であればその後の治療として全摘になる可能性が高いと思います。(文責 首藤)

 

No.8045】  08年06月18日  sro
病理組織結果の見方について(HPNo.7948-2)

HPNo.7948にて以前質問させていただきました。その節は本当にありがとうございました。以前こちらで相談の後、MRIの結果乳頭まで病変が広がっており、全体では乳房の3分の1広がっていたため、胸筋温存乳房切除術、腋窩リンパ節郭清を行いました。手術五日後に、一回目のCEを行いました。病理の結果を聞くと「胸には非浸潤癌しか見当たらなかったが、脇のリンパは癌であるため、胸に浸潤部分が隠れているだろう」「乳腺は完全にとりきれているため、放射線は必要ない」「今後ホルモン受容体、ハーセプチンの結果が出次第、今後の治療を考えていく。思ったより結果がよかったため、以前は抗がん剤をCEとタキサン系の二種類を行う予定だったが、もしかすると一種類にすることもありえる」とのことでした。ここで私が疑問なのが、病理の結果に「margin (+)」とあり、これは断片陽性ということなのではないか?ということです。病理の結果の見方が素人には難しくわかりません。もし断片陽性ならば、放射線は本当に必要ないのでしょうか? 質問は以下です。
1) 断片陽性なのか否か。陽性ならば放射線は本当に必要ないのか。(私は年齢が24と若いこともあり、最大限に局所・遠隔再発率を下げたいと考えています。)
2) 病理の結果は必ずしも正しいのでしょうか?(病理の先生によって違ったりするのでしょうか?)
3) CEを投与中ですが、最近はCEFをしている方が多いため、CEはそれに劣っていないか心配です。
4) 抗がん剤を一種類にすること、二種類にすることのメリット・デメリットを教えてください。   

以下詳しく病理の結果を記載しますが、相談室に載せるのは控えていただきますよう、よろしくお願い致します。(もし載せないと回答が難しいのであれば、必要な箇所のみ記載していただいて結構です。)

Diagnosis : Ductal carcinoma, in sutu, of the right breast, total resection.
pTis, g, n( +,1/25) (LI,1cm大)
margin(+)
See comment.
所見:右乳腺全摘材料。
Semiserial section の46スライド(#1-46)、リンパ節LI(#47),LII(#48)
DCIS/Ductal spread: #17,#21,#22,#25-27,#30,#31,#34
いわゆるcribriform cancinoma の形態をしめし、ほとんどがintraductal componentと思われる。はっきりした浸潤像が無いが、リンパ管の拡張が目立ち、 リンパ節転移があることから浸潤巣が隠れている可能性が高い。あるとしたらpapi-tubか。
Nuclear grade:2,non-comedo necrosis(-)
ly or v : - , g
n(+,1/25)(LI 1/21, LII 0/2)
pTis (tumor size=4.0cm)
margin (2-5mm)
DCIS/ductal spread: #34(skin)
margin( <2mm )
DCIS/ductal spread:#17,#21,#25,#30(muscle),
for Her2,PR,ER:#30
margin(+):#16,#20で標本上は露出

病理結果は以上です。お忙しいところ長々と質問をお願いして、申し訳ありません。どうぞよろしくお願いします。

1) 断端は陽性でしょう。局所療法として放射線療法は充分加味されるべきものでしょう。
2) 病理診断が診断医によって異なることは皆無ではありません。
3) CEとCEF、ACとFAC、FECなどの比較優越性ははっきりとしません。 一般にタキサンとの組み合わせではCE,ACなどが使用されることが多いです。
4) メリット:相加(二つの薬剤の効果の足し算)、相乗(二つの薬剤の効果のかけ算)が期待できる。 デメリット:副作用が倍増される可能性。(文責 首藤)

 

No.8044】  08年06月18日  k.
局所腫瘍の縮小効果について

局所腫瘍に縮小効果を認めた場合、例えば3cm→2cmならば転移腫瘍1cm→0に近い?と考えられるでしょうか? それとも30%縮小率として1cm→0.7cmくらいの効果でしょうか。少しでも良い方に考えたくて…お聞きします。

局所の腫瘍のことなのか、再発巣のことなのか不明ですが、腫瘍径が縮小しているのであれば治療効果がでているのだ、と楽観的に考えましょう。(文責 首藤)

 

No.8043】  08年06月18日  W 
術後補助療法について

いつも参考にさせて頂いております。母の術後療法の件でお伺いしたいことがあり、メール致しました。私の母52歳は、昨年11月に乳がんが見つかり手術をしました。リンパ節への転移等は見られませんでしたが、Her2の値が+3、ホルモン感受性が−だったため、術後に放射線治療+抗がん剤治療(AC4クール、タキソテール4クール、ハーセプチン1年)を医師から勧められました。現在は、タキソテール1クールが終わったところです。

1) 母の場合、転移がなかったため、ハーセプチンは単独投与になると言われましたが、その方針は適切だと思われますか? 私は、ネット等でタキソテール(またはタキソール)との併用でより効果が高くなると読んだ事があったので、疑問が残りました(参考までに知りたいのです)。しかしながら、実は、タキソテールの1クール開始前から、肝機能の数値が悪化してしまいました(ALP,AST,r-GTPだったと思います)。とりあえず、1クールは終了しましたが、その後、胆汁の流れをよくする薬を処方され飲んでいますが、正常値にはまだ戻っていません。結局、医師からは、タキソテールを中止し、ハーセプチンの投与を進められています。
2) もともとタキソテール4クールを予定していたものを、1クールでやめてしまうのは、再発率に多少なりとも影響がでますか?
3) 肝機能の悪化は、抗がん剤治療の影響なのでしょうか?  (母は、以前胆のうの手術をし、胆のうがありません。また、甲状腺も殆どありません。)
  
お忙しいところ恐れ入りますが、参考までにご教授いただきたくお願いいたします。

1) 併用使用のほうが効果が高いという報告もありますが、厚労省に申請された臨床試験自体がハーセプチン単独で行う方法であったがため、日本における補助療法としてのハーセプチン療法は単独投与となったわけです。お上には逆らえません。
2) 1クールで終了したグループと、4クール施行したグループの比較試験があれば明らかですが、実際のところ不明です。しかし常識的に考えると1クールでは効果は減弱しているでしょう。
3) 抗癌剤投与により肝機能障害が発症し、かつ中止で改善するのであれば抗癌剤の影響でしょう。(文責 首藤)

 

No.8042-1】  08年06月18日  M.T. 
微小浸潤乳管癌の術後治療について

38歳、未婚です。先日、左乳房温存手術を受け、最終病理診断の結果が出ました。
「組織型:非浸潤癌主体の微小浸潤乳管癌、リンパ節転移:なし、ホルモン治療の有効性:なし、HER2:3+、癌の大きさ:1.3×0.9、【核異型度:3、切除標本:6.0×4.8、断端:−。腫瘍間質ではリンパ球の浸潤が比較的目立つようで、腫瘍の核異型度は高度。核分裂像を中程度の頻度で認める(6/10HPF)。」との診断です。
上記を受け、術後治療は、化学療法やハーセプチンを行った方がよいのか、または、腫瘍のほとんどは非浸潤癌であるため、放射線のみで良いのか悩んでいます。治療法をご教示いただけたらと思い、投稿させていただきました。お忙しいところ大変恐縮ですが、宜しくお願いいたします。

再発、転移などは浸潤癌が引き起こすものですから、主に浸潤性乳管癌の部分の細胞のHer2の状態や核異型度を参考にして補助療法を考えるのもよいかと思います。よく主治医にご相談ください。(文責 首藤)

 

No.8042-2】  08年06月30日  M.T. 
術後の放射線治療について

HPNo.8042で質問させていただいた者です。その節はアドバイスありがとうございました。術後の治療については、何を大切にしたいかを再度考え、閉経や妊娠への影響に対するリスクなどから、化学療法は行わず、放射線のみを行うことにいたしました(先生方のご意見はさまざまだったようです)。また、最終病理結果でHer2 が+3であったため、私の希望としてはハーセプチンを行いたかったのですが、現時点ではハーセプチンのみを行った場合のデータはなく、希望する場合には化学療法との組み合わせになるとのことで、断念いたしました。放射線治療は来月の初旬から行う計画で、手術から7週間後の治療開始になります。通常は、術後2〜3週間後に開始すると知り、不安になり投稿させていただきました。ここ2週間程、術後の胸に時々ちくちくとした痛みがあるのですが、再発をしている、などという可能性は考えられますでしょうか。

M.T.様はご自分で一生懸命に勉強され、ご自分の意思で治療をお決めになる姿勢が、とてもすばらしいと思います。放射線治療は、最近は抗癌剤治療が一段落する半年後から行う施設も多く、特に放射線治療開始時期はお気になさらなくて大丈夫です。また術後に傷がちくちくする方は少なくありませんので、ご心配なさらないでください。ただし、これも主治医によくご確認の上、最終判断をされてくださいね。(文責 高橋)

 

No.8041】  08年06月18日  Y.K. 
MRIだけでは分からないのでしょうか?

3月に健康診断で、乳がん検診を受けました。触診、マンモグラフィ、横と縦(実は乳首から黄色い汁が数年前から出ていたので、両方撮りました) 。1週間後、エコーと細胞を採りましたが、結果、どちらともいえないということでした。3ヶ月後の6月に再度エコーをとりましたが、2ミリほど大きくなっているとの事でした。「あまり心配は要らないが、来週、MRI検査と麻酔をして少し大きい注射で又、患部から抜き取り、調べて白黒つけたほうがいい」と言われ不安です。患部に注射針を差し込んで細胞を傷つける事にならないか等、素人の心配で一杯です。MRIだけでは分からないのでしょうか? 宜しくお願いします。

MRIは画像診断ですから、100%の診断に至らないこともあり得ます。患部に針を差し込むいわゆる針生検は広く安全に乳癌診断に用いられている検査です。(文責 首藤)

 

No.8040】  08年06月18日  S.H. 
病理診断について(HPNo.7766-2)

以前、No7766で良性しこりの摘出について相談させて頂いた者です。しこりを抱えたままの生活に不安を感じて、5月にしこりを摘出しました。手術前にしこりの大きさを検査すると、2センチだったしこりが成長し、3センチほどになっていました。そして、そのしこりとは別にもうひとつ小さいしこりが見つかり、同時に摘出しました。今月、病理の結果がでましたが、はっきりとした癌の診断ではなく、とても珍しいタイプで、ごく一部だけに悪性が現れているとのことでした。主治医は、癌と確定されていないので癌の治療には入れないのでと、大学病院で再度、病理診断をしていただくことになりましたが、その結果が出るのが一ヵ月後になります。そこで、教えていただきたいのですが、万一癌であった場合、一ヶ月も放置しておいて大丈夫なのでしょうか?その間に進行することはないのでしょうか?一度、摘出手術を受けているので、癌が活発になるのではと心配です。摘出しても、はっきりした病理診断がでないというのは、よくある事なのでしょうか?よろしくお願い致します。

術後一ヶ月は予後に関係ないと思います。良・悪性診断に難渋することはしばしばあります。複数の病理医の診断が必要なこともありますね。(文責 首藤)

 

No.8039】  08年06月18日  H
化学療法の個別化について

いつも拝見させていただいています。化学療法の個別化についてよくわからないところがあります。HER2(−)、ER(+)だとタキサン系は効かない、とか、AC療法よりTC療法の方が良さそうだ、とか、HER2(−)の人はAC療法は効かないからTC療法の方が良い、等、?? でもHER2(−)の人はタキサン系は効かないのではなかったか?? するとACもTCも効かない?? どこかで思考経路が間違ってしまったようですが、自分の解釈のどこがおかしのかよくわかりません。失礼な質問で申し訳ありません。よろしくお願いいたします。

さまざまな臨床試験データのさまざまな結果があり、全体的なコンセンサスを得るにはもう少し時間がかかるものだと思います。(文責 首藤)

 

No.8038】  08年06月18日  NN
右乳房の乳頭近くにあるしこりについて

28歳になったばかりです。右乳房の乳頭近くにあるしこりについての相談です。1年半前に左乳房にしこりがあり乳腺線維腺腫と診断を受け、それから定期的に超音波で様子をみています。一番最近は2月に両胸超音波検査し、異常なしだったのですが、3月くらいに右乳房の乳頭近くにころころ動くしこりを見つけました。左胸の線維腺腫のようにまんまるでなく、触った感触も若干違い、少しやわらかいように感じます。まるくないのが気になります。乳がんが硬いとは限らないと聞きますし、2月の検査結果で、「新たな何かもみつかっていません」と言われていたので、これは一体なんだろうと常に不安を感じます。分泌物などはありません。次の検査は8月1日ですが、それまで待っていても大丈夫でしょうか。よろしくお願いします。

メールの内容からは腫瘤がどういうものであるとの診断はできません。気になるのであれば早めの受診をおすすめします。(文責 首藤)

 

No.8037】  08年06月15日  H.K.
治験薬 ZD9393について(HPNo.8017-2)

クエン酸タモキシフェン錠20mgを1日1回服用していますが、治験終了後も3年間続けなければなりません。今は、治験の関係上無料ですが、終了後は有料になるので、1ヶ月いくらになるのかわかれば教えてください。

ご自身の保険などによっても金額は違いますので実際に受診されている病院の事務あるいは薬剤科にお問い合わせください。(文責 首藤)

 

No.8036-1】  08年06月15日  Y.O. 
ホルモン治療 注射の有無について

41歳、出産経験なし。昨年5月に左乳房温存手術を受け、放射線治療(25回50グレイ)の後はノルバデックスの服用のみの治療になりました。ホルモン治療では、最初の2年はゾラデックス(orリューブリン)の注射を併用して生理を止めている患者さんが多いように思いますが、私の場合もその方がよくはないのかと悩んでいます。先日主治医に相談したところ、希望ならば可能、こちらからぜひやった方がいいとは言えない、(私の病理の場合の)ゾラデックス+ノルバとノルバのみの治療成績の差が分からない、閉経状態にすることによる副作用とのトレードオフだとの答えでした。もう少し年齢が若いとか、リンパに転移があったとか、そういうことがあれば勧めただろうけれど、そうではなかったので・・・とのこと。1年間ノルバを服用してみて、生理は周期が若干間遠にはなりましたが、止まってはいません。

1) ゾラデックスの注射を治療に加えなくても大丈夫でしょうか。 その理由も合わせて教えて下さい。
2) ちなみにノルバのみという治療になるのは、どういう場合なのでしょうか。

Invasive ductal carcinoma, NOS. Tuble formatnion: score 2、 Plemorphism: score 2、 Mitotic figures: score 1、 f, ly2, v1, INF β、 腫瘍径: 11mm×10mm、 リンパ転移なし(0/8)、 HER2: +1、 ホルモンレセプター: 両方とも90%以上

以上、アドバイスのほどよろしくお願いいたします。

臨床試験の結果からは、リンパ節転移陽性の場合にゾラデックス+タモキシフェンのほうがタモキシフェン単独よりも再発率が低いとされています。リンパ節転移陰性であればタモキシフェン単独というのもひとつの選択肢でしょう。(文責 首藤)

 

No.8036-2】  08年06月20日  Y.O. 
ホルモン治療 注射の有無について(2)

さっそくのご回答、どうもありがとうございます。「ひとつの選択肢」とのことですが、何が選択の基準となる要素であるかを教えて頂けますでしょうか。よろしくお願いいたします。

とても難しい質問です。この質問に答えるには、閉経前、リンパ節転移、Her2陰性乳がんの方を対象に、タモキシフェン vs タモキシフェン+ゾラデックスの臨床試験を行わなければなりませんが、そのような試験はありません。臨床試験が行われない大きな理由は、基本的に予後が良いタイプなので差がつかないことが予想されるからだと思います。どちらもほぼ同じと考えて良いと思いますが、リンパ節転移陽性の患者さんのデータからは、若干ゾラデックスを加えた方が良いのかもしれません。後は患者さんの希望というか、考え方によるのだと思います。ほぼ同じなら、ノルバデックス単独で良いと考えるか、たとえ100人に一人、1000人に一人でも再発の少ない治療を希望するというのであればゾラデックスを加えた方が良いと考えるかです。しかし、ゾラデックスを加えることによる副作用として早期閉経による骨密度の減少がありますから、注意が必要です。(文責 清水)

 

No.8035】  08年06月15日  E 
内視鏡手術について

はじめて相談させていただきます。左胸に1.3センチのしこりがみつかり、超音波生検で癌と判明しました。その後、内視鏡で手術してもらえる病院で手術を希望しているのですが、内視鏡でも、切除の方法が、扇型に切り取る場合と、筒型に切り取る場合がある、ということですが、この2つのどちらになるのかは、何か基準があるのでしょうか? また、生検後、しこりを中心にだんだん胸が痛くなってきたのですが、癌が急速に進行してしまうことはあるのでしょうか? よろしくお願いします。

切除方法の基準は各病院によって異なるようです。当該病院担当医によく説明を受けてください。癌の進行に関してはメールでは判断しかねます。(文責 首藤)

 

No.8034】  08年06月15日  S  
再発?

57歳で、7年ほど前に乳癌で胸を切りました。去年PETCTを受けたところ肺への転移と診断され、紹介された大学病院で検査手術を受けたのですが、結果サルコイドーシスだったと診断されました。転移ではないと聞いて安心していたのですが、1週間ほど前にお風呂に入っているとき、7年ほど前に切ったほうの胸にシコリがあるのが分かりました。もちろん7年前からずっと病院に検診に行っていて、3月にエコー検査したのですが、問題ありませんでした。今とても不安です。やはり再発なのですか?7年経つのですが、再発の確立はどのくらいあるのでしょうか? お忙しい中申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。

メールの内容からは再発の有無は分かりません。治療をお受けになった病院を受診されることをおすすめします。(文責 首藤)

 

No.8033】  08年06月15日  R 
紡錘細胞癌について(2)(HPNo.8010-2)

先日HPNo.8010で相談させてもらった紡錘細胞癌者です。その後、受診し、化学療法についての説明がありました。AC4回+タキサン4回とのことでしたが、ADMではなくepi−ADMを使用するとのことです。今週の金曜日に第1回目の予定です。そこで3つ質問があるのですが、
1) epi−ADMはADMとどう違うのか?
2) 他の乳癌に関する本も見たのですが、ACとCAF、ECとCEF、Fがつくのとつかないのではどう違うのか? 効果に差があるのか?
3) 現在39歳(今月で40歳になります)ですが、結婚、妊娠の希望もあります。生理は再開するのでしょうか? 妊娠の可能性や再発の可能性について教えてください。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。

1)ADMと同様のアントラサイクリン系薬剤で、ADMよりも心臓障害の軽い薬を目指して開発されたものです。
2)Fは5−FUです。Fがつくレジメンのほうが若干効果が高いようです。タキサンとの組み合わせではACやECが選択されることが多いです。
3)生理が再開する可能性はありますが、完全閉経する場合もあります。よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.8032】  08年06月15日  Y.O. 
今後の治療について

回答ありがとうございました。追加で質問させて頂いてよろしいでしょうか。
1) 浸潤癌は非浸潤癌が乳管から出てきただけでなく、性質が違うのですか。非浸潤癌であれば外にでても転移する可能性が小さいということなのでしょうか。
2) ホルモン療法により局所的再発率が減少できるということですが、局所的再発率というのは切除した反対側の残った乳房に癌が出来ることですか。
3) 癌が出来た乳房は乳頭、乳腺全てを切除しているのですが、ここにも再発する可能性があるのでしょうか。
4) 非浸潤癌で乳房を切除しても、ホルモン療法をしたほうが良いということでしょうか。

よろしくお願いします。

乳管の外にはリンパ管や血管がありますから、浸潤癌となった時点で脈管に侵襲して転移を起こす可能性が発生します。浸潤癌・非浸潤癌ともに温存乳房における局所再発および反対側乳房内における癌発生を抑制する効果があると考えられています。(文責 首藤)

 

No.8031】  08年06月13日  Y
副作用(2)(HPNo.8004-2)

お返事をいただき、ありがとうございます。腕の方は、手術でなったものか、体位のものか、わかりません。先生もわからないと言ってました。じきに良くなるしか言ってくれませんでした。右利きの私は、文字書くのも、長い時間無理だし、料理を盛付けた皿さえ持てないのです。まだまだ不自由はたくさんありますけど、手の平が左の方へ曲がって来ました。転移もなく、初期の段階で手術をしていただいて、腕の方は仕方ないのかなぁと思っています。今日から、ホルモン注射とホルモンの飲み薬がはじまりました。先生は、二つの治療が有効だと言っていましたが、悪化した可能性なんでしょうか? 毎回血液検査もし、白血球がいつも低めなだけでm後は異常はないみたいなのですが、大丈夫なのでしょうか?

悪化したからではなくて、女性ホルモンの分泌は、頭から卵巣に「女性ホルモンを出しなさい」という命令がおりてきます。それに対して、卵巣が働いて女性ホルモンを分泌します。この分泌された女性ホルモンが乳癌細胞にくっついて、増殖を促します。この、頭から出る命令を押さえるのが、月に1回の注射です。さらに、その注射の影響をかいくぐって分泌された女性ホルモンが、乳癌細胞にくっつくところを押さえるのが内服のホルモン剤です。閉経後は、この2種類を用いてホルモン療法を行います。決して悪化したからではありません。(文責 鈴木)

 

No.8030】  08年06月13日  H  
乳癌と小脳の関係について

今年63歳になる母は、昨年10月頃に歩き方がおかしいと言われ、脳神経外科を受診しました。症状は確かにたくさんあるけれど、脳のMRIでは異常がないと言われました。が…やはり、「字が書けなくなった、ろれつがまわらない、足がふらつく」の症状が強くなった気がして、大きな病院を紹介してもらい、いろいろ検査した結果、乳房に悪性の腫瘍があることがわかりました。温存手術の結果、まだ初期で転移もなく、再発の可能性は10パーセントと言われました。が、「足がふらつく ろれつがまわらない 字が書けない」の症状はますます強くなります。脳神経内科では、腫瘍のせいで小脳に異常をきたすことがあると言われましたが、乳癌の悪性腫瘍で小脳に異常をきたすことは、よくあることなのでしょうか…。悪性腫瘍に対する免疫が働くことで、小脳に異常をきたすことが・・・と、自分でネットなどで調べたのですが、悪性腫瘍を手術でとりのぞいても、体内にはガン細胞は残っているものなのでしょうか…。教えてください。

乳がんの作用によって小脳に異常がきたすということですが、直接的影響(脳転移など)が無い限り可能性は低いと思います。お母様の神経症状は、乳がんとは別のものと考えても良いのではないでしょうか。(文責 首藤)

 

No.8029】  08年06月13日  A 
アポクリン癌について

乳がん手術後、病理結果は、ホルモン(-) HER2(-) リンパ転移がひとつあり。アポクリン癌と診断されました。ACとパクリタキセル、放射線の治療を行います。この癌とは一体どういう癌なのでしょうか? 乳がんとアポクリン癌のどちらが先にくるものなのでしょうか? 

浸潤癌の特殊型の一つです。大局的には乳がんの一部でしょう。アポクリン癌だとして特に治療法が違うものではありませんし、浸潤性乳管癌との比較でも予後に差はありません。( 文責 首藤)

 

No.8028】  08年06月13日  ティラミス
再発の不安

昨年8月下旬に左乳房全摘出とリンパ節切除術を受けました63歳です。病理結果は、「異型細胞の増生、異型細胞の多様性、核分裂象(20/10hpt)異型細胞の浸潤は乳腺外の脂肪層に及び、リンパ転移(5/23)で、ER(+)PgR(+)HER2 3(+) 腺管形成3 核の多形成3 核分裂3のgrade3」でした。あまり良くわかっていませんが、あまり良くない結果でしょうか? 不整脈、バセドウ病、心疾患も有り、ハーセプチン等の治療は回避してアリミデックスの服用になりました。半年前から骨の薬のアクトネルも服用しています。左脇から二の腕の浮腫みはずーっと続いています。これは皆さん同じみたいなのですが、左の時のようなしこりではないのですが、右乳房がチクチクして、小さな筋子状のしこりがあります。次の外来は7月初めです。術後段々診察の間隔が長くなると、こんなことくらいで予約外で聴きに行くのも悪いかなあと思う気持ちと、再発なのかと思う不安でいっぱいです。私くらいの症状の人で、どのくらいから再発とかは有るのでしょうか? 又グレード的には軽い方なのでしょうか? よろしくお願いします。

グレード的には悪性後は高いほうでしょう。インターネットの検索On Lineでは化学療法+ホルモン療法の治療後成績で50%程度の再発率があります。HER2が陽性でしたら、ハーセプチンを補助療法に追加することをおすすめします。心毒性が指摘されていますが、化学療法と違い一時的なものが多く、心機能を慎重に観察しながらであれば、ほぼ問題なく投与可能です。(文責 首藤)

 

No.8027-1】  08年06月13日  N.M.
マイクロパピラリィ

マイクロパピラリィについて教えてください。充実性乳管癌の周りにあります。

比較的新しい病理学的概念です。通常の浸潤癌よりも悪性度が高いという指摘がありますが、臨床的には同じ大きさの浸潤性乳管癌(充実性、乳頭、硬癌)と予後に変わりがないという報告もあります。充実性腺管癌の周りにある程度でしたら、それほど気にされることはないと思います。(文責 首藤)

 

No.8027-2】  08年06月18日  N.M.
全摘手術

AC-4クールパクリタキセル週1回で8回やります。今現在1クールの2週間目です。3月に温存手術を行いまして、11月に全摘手術になります。残念でなりません。マイクロパピラリィが微小浸潤・脂肪とリンパ管に1つあります。ホルモンER+、癌の顔つき2です。全摘手術になるか相談したいと思います。炎症性乳癌になると医師に聞きました。

温存術後の温存乳房再発であればその後の治療として全摘になる可能性が高いと思います。(文責 首藤)

 

No.8026】  08年06月12日  N 
免疫細胞療法の乳癌への有効性

免疫細胞療法の乳癌への有効性をお教えください。特に再発防止に有効ではないかと期待していますが、いかがでしょうか。

有効性は現状では確固たる臨床試験を経て確立されたものとはいえません。一般的乳腺専門医の知識も、インターネット検索エンジンにて検索可能な知識の範疇でしょう。(文責 首藤)

 

No.8025】  08年06月12日  Y.O. 
再手術と術後の治療について

先日もご相談させて頂いた妻の乳がんで相談させて下さい。
妻(54歳、閉経前)が昨年の乳がん(マンモ)検診で石灰化が見つかり、経過観察の後に4月にマンモトーム生検を受けて非浸潤性の乳がんと診断されました。がんは1mm以下の小さいものでしたが乳房全体に広がっていたので、5月に術後無治療でいいように、乳房全部の切除とセンチネル生検の手術を受けました。生検の結果は0/5個でリンパ節への転移はありませんでした。術後は順調です。術後3週間経過して、切除部の病理検査結果を聞きました。切除した部分は非浸潤がんでしたが、全切除してもらったはずが取り残しがあって、その部分の断面がPositiveでした。取り残し部分(切除した円形の乳房の端に1cmくらいの丸くかけている部分が取り残し部分ということでした。病理検査でその欠けた部分の近くにがん細胞があったとのコトです。)を再度手術で切除してもらうことにしましたが、術後の治療でご相談があります。
1) マンモトームでがんの部分を切ってから1ヶ月後に全体を切除、取り残して1ヶ月後に再手術となりますが、その間にがん細胞は乳管から飛び出し他の場所に移動している可能性はないのでしょうか?
2) 非浸潤がんならば無治療を希望していたのですが、切断面がPositiveと言うことは一時的にも切断面からがんがでている可能性があって、浸潤がんと同じと考えてホルモン療法などの治療が必要、あるいは治療したほうがよいのでしょうか。また、ホルモン療法をするとしない場合に比べ、リスクはどの程度減らすことが出来るのでしょうか。

回答をよろしくお願いします。

1) 可能性は無視できると思います。
2) 切断面に非浸潤癌が露出していたということであり、非浸潤癌が浸潤癌に進展したということではありません。基本的に非浸潤癌としての治療が行われると思います。ホルモン治療により局所的再発率などを約1/2に減少できると思います。(文責 首藤)

 

No.8024】  08年06月12日  M
アロマシンについて

アロマシンについてお尋ねいたします。ネットで検索しますと、「1説に、骨塩融解なく骨粗しょう症を予防」、「2説に、副作用に骨粗しょう症、骨折」と、ででいます。骨転移があるので、どちらの説が正しいのかお教えください。

アロマシンには通常のアロマターゼ阻害剤として女性ホルモン産生を抑制し、結果として骨粗鬆症を惹起する作用とともに、自身が弱い男性ホルモン作用を持っており、これが逆に骨粗鬆症を予防することとなっています。 両者拮抗する作用ですが、全体的には「他のアロマターゼ阻害剤よりは骨に対する悪影響がやや少ない」程度にお考えになればよいと思います。(文責 首藤)

 

No.8023】  08年06月10日  M 
右脇のしこり

20歳の学生です。私は、右の脇に痛みのない皮膚にくっついたような1cm程度のしこりが2個あります。しこりは4年前からあり、皮膚科に2年前行った時、触診でバイ菌が剃刀から入ったと言われました。しかし、月経がくると大きさが変化し、2cm程度の大きさになって、痛くなります。その度とても怖くて心配です。まだ二十歳とはいえリンパ節転移ではないかと思ってしまいます。病院に行ったほうがいいのでしょうか。教えてください。お願いします。

メールの内容からは副乳など、癌とは無関係なものが推定できますが、一度専門医の診察をお受けになることをおすすめします。(文責 首藤)

 

No.8022】  08年06月10日  ゆう 
FECの副作用について(HPNo.7915-2)

HPNo.7915で、「術前抗がん剤FECについて」質問させていただきました。アドバイスありがとうございました。先生のおっしゃったとおり、2回目の副作用は1回目に比べきつかったです。また、2回目のFECを終えて、今週3回目のFEC投与になりますが、2回目の投与後しこりが急に小さくなったようです。今は、慎重に探さないと手に触れない感じです。これも先生がおっしゃったとおりでした。それで、副作用について質問ですが、最近手の先が黒ずんで見えますが、皮膚の色素沈着は副作用であわられるものでしょうか?私の気のせいでしょうか?また、抗がん剤で生理が止まるというレスをネットで見ましたが、私は生理があります。今後生理が止まるのでしょうか。

皮膚の色素沈着や爪の変形・変色などはおおよそ化学療法の副作用といえます。またFECのC、つまりサイクロフォスマミドは卵巣機能抑制効果が強く、ために閉経前の女性において生理が止まったり不順になることがあります。これも予想される副作用の一つです。(文責 首藤)

 

No.8021】  08年06月10日  M 
圧迫骨折の予後について(HPNo.8003-2)

HPNo.8003で一度お尋ねしたMです。丁寧なご回答有難うございました。今回は、圧迫骨折の予後についてお尋ねいたします。
現在、骨折が判明して2ヶ月目です。治療は、ゾメタ(2回目)、アロマシン、利尿剤を使用しています。最近は、ロキソニンなしでも生活できるようになりましたが、鈍痛があり、疲れやすく、長くは立っていられません。1、2時間に一度横にならないと、息苦しく、耐えられなくなります。右肋骨下部もよく痛みますが、骨痛か肋間神経痛か転移性肝臓ガンの痛みかは分かりません。また、圧迫骨折で、呼吸制限が起きると書いてありますが、胸水もたまり始めているので、息苦しさの原因もわかりません。このような状態がなかなか改善されません。ゾメタをつずけていくと、すこしずつでも良くなってゆくのでしょうか。また、このような状態で、良くなって、長く生きられるでしょうか。お答え願います。

ゾメタは基本的には骨転移に作用するものですが、最近の研究では癌細胞にも直接的な作用があることが判ってきました。単一的な効果だけでなく、再発乳がんに対する広範囲な作用も期待できそうです。がんばってください。(文責 首藤)

 

No.8020】  08年06月10日  N.U.  
乳腺腫疑い

初めて質問させていただきます。36歳、未婚、出産経験はありません。先日、乳がん検診(触診)を受け、「乳腺腫疑い」でマンモの予約をするように指示されました。その時に何度も「検診は初めてですか」と聞かれ、だんだんと気になってきて仕方がありません。マンモの予約は1ヶ月くらい先です。ずっと以前(たぶん10代)から、脇の下のへこんだ処にしこりがあることも、急に気になりだしました。皮膚を切っぱるとくっついてくる、形のはっきりしない、1pくらいのもので、時々痛みます。まだ触診しかしていないのに、落ち着きのない質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

メールの内容からは、副乳などが想像できます。落ち着いてマンモグラフィーを待ちましょう。(文責 首藤)

 

No.8019】  08年06月09日  I 
全摘がベストの治療だと言われましたが・・・

51才、既婚です。先月乳がんの告知をうけました。大きさは2×2.3で、マンモ、細胞診から、ステージU-aだろうとの事です。場所は乳頭の所なので、全摘がベストの治療だと言われました。超音波治療を試したいと話ましたが、場所と顔つきのあまりよくないガンなので、早く対処したほうがいいとの事で、今月の17日に手術を受ける事にしました。セカンドオピニオンでも全摘をすすめられたので納得はしたはずなのですが、最後にご意見を伺いたいと思います。

乳頭の近くにあるから、全摘・・・、これは賛否分かれると思われます。乳頭と一緒に部分切除も可能であれば、個人的には温存術を行ったりもします。ただ、美容的な側面からすれば、全摘で再建をした方が良いかもしれません。主治医と患者との相談で決めています。手術術式で予後に違いは有りませんので、全摘も部分切除も全く生存率は同等ですから、乳頭を切除しても部分切除で納得できれば、そちらでもいいのではないでしょうか?ガイドラインでも、乳頭からの距離で温存術が不可能とはなっておりません。極端な言い方ですが、顔つきの悪いのは今に始まったことではなく、腫瘍が出来たときに決まっている顔つきですので、あせって早く対処した方が良いというわけではありませんから、迷わせる言い方で申し訳ありませんが、今一度、考えてもいいのではないでしょうか?(文責 鈴木)

 

No.8018】  08年06月09日  S.S. 
乳がん検診結果について

いつも参考にさせて頂いております。今回、妹の件で、初めてメールさせていただきます。
タイ在住の妹が現地の人間ドックを受けたところ、子宮がんと乳がんの項目に異常がありました。子宮がんは、前がん状態で、6月13日現地で手術を行う予定でおります。乳がんについては、人間ドックの担当医から、カテゴリー4なので組織的診断を提案されましたが、同じ病院の乳腺外科の医師からは、現状では、良性か悪性かの判断もできず、3ヶ月後に再検査して治療を決めればよい、と言われたそうです。マンモグラフィーは、はっきりしないが小さい塊があるかもしれないとの診断で、超音波では”明らかなしこりを発見”とあり、しこりの大きさは、0.7x0.5x0.78pと書いてあったそうです。
医師により診断が異なるため、どうすべきか本人が悩んでおります。このような場合、どちらの診断を優先させるべきでしょうか。カテゴリー4は、がんの可能性が2〜94%と書いてあるようで、本人もかなり不安に思っております。これだけの情報でご判断を仰ぐのは難しいと思いますが、何かしらアドバイスを頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。

確かに6mm、7mmというと、本当にしこりなのか、単なる脂肪の固まりなのか、固い乳腺の一部なのか分からず、経過を見て、大きさ、形に変化が出たら生検をする、細胞診を行う、ということはあります。6mmで組織診というと、かなり繊細なテクニックが要求されるので、細胞診で強く癌を疑うとか、病理診断が難しい、ただし癌の確定診断がつかない、などの時は、組織診が必要になるでしょう。あとは、そのしこり?の形で、悪性を疑わせる形なのか、色合いなのか、乳腺外科医の判断になると考えられます。別の乳腺外科医に画像を見ていただくのも一考かと思われます。(文責 鈴木)

 

No.8017-1】  08年06月09日  H.K. 
治験薬 ZD9393について

平成18年11月に乳ガンの部分摘出手術を受けました。今は、ホルモン療法で、担当医のすすめでZD9393の治験をやっています。再発を予防するため、注射によるホルモン剤を2年、内服のホルモン剤を5年と言うことで、手術から1年半が経過しました。今日、3ヶ月に1回の注射によるホルモン剤をうってきましたが、1ヶ月くらい前から膝の痛みが有り、担当医に聞いてみたところ、「ホルモン剤の副作用ですね」と言われました。副作用が出ても、ホルモン療法を続けた方が、良いのでしょうか? それと気になるのが、ZD9393は治験のため、平成21年1月までは無料ですが、それ以降は、1年でどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

あくまでも再発予防としての治療法であるということ、また、再発してからの治癒はハードルが高くなり、今が治すチャンスであるということ、それと感じる副作用のバランスで、どれに重点があるかで考えればよろしいと思います。あまりに膝が痛くて日常生活もままならないのであれば、注射はやめるべきであると考えます。それでも頑張る気持ちが強ければ続けてはいかがでしょう。治験終了後ですが、これは費用の問題ではなく、その時点で終了になり、投与を受けることは出来なくなります。
おそらくこの治験は3ヶ月に1回の注射で、どれくらい再発を抑えられるだろうか・・ということの検証試験ですので、2年間の投与で終了になります。(文責 鈴木)

 

No.8017-2】  08年06月15日  H.K. 
治験薬 ZD9393について(2)

クエン酸タモキシフェン錠20mgを1日1回服用していますが、治験終了後も3年間続けなければなりません。今は、治験の関係上無料ですが、終了後は有料になるので、1ヶ月いくらになるのかわかれば教えてください。

ご自身の保険などによっても金額は違いますので実際に受診されている病院の事務あるいは薬剤科にお問い合わせください。(文責 首藤)

 

No.8016】  08年06月09日  k・k
ハーセプチン投与について(HPNo.7117-2)

HPNo.7117でご相談させて頂きました折は、有り難うございました。本年2月より、ハーセプチンが保険適用になったと言う事で、今ひとつご相談させて頂きたく思います。私は、2007年4月(57才)右全摘、浸潤乳管癌(硬癌){腫瘍6o×6o・リンパ節6/9・ER90%PgR0%・HER2(2+)・グレード2・脈管浸しゅう、リンパ管@血管(−)・術前、1年経過後共に遠隔転移なし}。EC4クール後、アリミデックス錠・カルシウム剤の投与を受けております。HER2(2+)と、ハイリスクであるため5月よりハーセプチンの投与を受け始めました。

1)ハーセプチンの投与を受ける場合、Fish法は必ず必要な検査なのでしょうか。私の場合、主治医の先生は、HER2(2+)60%強発現(3+)に近いことと、ハイリスクなのでFish検査はしなくて良いでしょう”という事でした。
2)Fish法で陰性は、再発投与の場合も効果が期待できないものなのでしょうか。

ご多忙中と存じますが、宜しくお願い致します。

HER2が2+の場合はFISH法を行うべきで、3+に近いというのは無理があるかと思われます。最近では3+でもさらに基準が厳しくなりつつありますので、やらないより、念のためやっておこうでは費用もかかる治療法ですので、しっかりと検査してはいかがでしょうか?再発予防のハーセプチンの試験では、免疫組織染色で3+かFISH陽性というのが条件ですので、FISH陰性例での検討はなされておりません。ただ、再発乳癌においては2+と3+で、明らかに効果に違いが生じていますので、しっかりと検査した方が良いと思われます。(文責 鈴木)

 

No.8015】  08年06月08日  K・T
腫瘍マーカー

いつも拝見しております。ありがとうございます。乳がん術後1年半経ち、先日肺・肝臓CT、骨シンチ、腫瘍マーカー検査をしました。今まで6ヶ月ごとに検査して問題ありませんでしたが、今回は腫瘍マーカーのNCC-ST-439が10という数字で基準値を超えていると言われました。その他は問題ないという事です。本来の基準値と10という数値は、どの程度の異常値でしょうか? よろしくお願いします。

腫瘍マーカーは、あくまでも目安として考えましょう。基準値はありますが、正常でも基準値を超えることもありますし、来月には正常にもどることもありますので、上昇傾向にあるもの、今まで正常であったものが極端に上昇したもの、などは精密検査をした方がよいでしょう。(文責 鈴木)

 

No.8014】  08年06月08日  A 
えくぼについて

先日、腕を上にあげたときに、左胸の左上あたりにえくぼのようなくぼみができているのを見つけ、すぐに乳腺外来を受診して、マンモ、エコー、触診と診察を受けたのですが、しこりはないそうで、「乳がんのえくぼはしこりの上にできるものなので、これは悪いものではないです。」とのことで、乳がんではないという診断結果でした。しかし、自宅でもう一度よく調べてみると、どうやら皮膚が下の組織と癒着している?ような感じで、腕を伸ばすとその部分がひきつれます。腕を上げないとくぼみはでません。こういった症状は、乳がん以外ではどのようなケースが考えられるのでしょうか? 思えば、時々左胸がズキズキするときがあったのですが、それが関係あったのでしょうか・・・。癒着する原因がわからず、悶々としています。

確かに皮膚のひきつれは、乳癌が周囲の脂肪組織、靭帯に浸潤するために起こるものですが、時に乳房をぶつけて、中に血腫ができ、周囲の脂肪組織が壊死(脂肪壊死)したときなどにも起きます。乳腺外科での診察を受けているのであれば、しばし経過観察してはいかがでしょうか? ひきつれの具合、形に変化があるときは乳腺外科の受診をして下さい。(文責 鈴木)

 

No.8013】  08年06月08日  Y 
乳房の張りについて

25歳女性です。前回の生理1週間ほど前から両胸が張り、もうすぐ生理がくるんだなぁと思っていました。生理はきちんときたのですが、それからもずっと両胸の張りがあり、いつのまにか胸の大きさが1サイズ弱位大きくなってきました。全体的に張っているので、全体的にしこりがあるってことなのでしょうか? また、たまにピリピリっとした痛みがあります。知識がない分、どんな病気なのか色々調べてはみるのですが、わかりません。よろしくお願い致します。

女性ホルモンが乳腺に作用して、乳房の張り、ピリピリ感を感じています。病気ではなく生理現象ですので、あまり心配されなくて良いでしょう。このように生理の前に乳房の張り、痛みを感ずるような時は、「乳腺症」という、病態です。病気ではなく、硬い乳腺と柔らかい乳腺が混在するために、女性ホルモンの影響で、いろいろな症状が出ます。癌化するわけでもありませんが、ご心配なら乳腺外科の受診をお勧めします。(文責 鈴木)

 

No.8012】  08年06月08日  N 
生理について(HPNo.3967-4)

以前にHPNo.3967でお世話になり、ありがとうございます。今回は生理再開についてどう考えたらよいか、教えていただきたいのです。ノルバデックスは今も服用中です。ゾラデックスは2006年10月に終了してから生理が止まり、もう生理はないものと心していたのですが、2008年5月31日に生理の再開があり、信じられない気持ちでいます。量も以前と同じくらいです。現在45才4ヶ月です。3月の血液検査で異常なしと主治医に言われています。NCC−ST439だけが8.1と基準オーバーしていましたが、誤差の範囲なので大丈夫と言われました。そこで質問が4点あります。どうぞよろしくお願いします。

1) この年齢で生理が再開することはあるのでしょうか?
2) ゾラデックス終了後生理が止まっていたときと、生理が再開されたときでは、血中の女性ホルモンの量は変わるのでしょうか?
3) 生理が再開すれば、再発率はあがるでしょうか?
4) 希望としてゾラデックスを打って、生理を止めたいのですが、そのような治療は可能でしょうか?

月経が再開することは十分あります。女性ホルモンに関しては、ゾラデックス注射中は閉経後の状態にありますが、月経発来後は閉経前の状態に戻ります。ホルモン感受性がある乳癌であれば、月経が再開することについて癌の増殖が促される可能性はありますが、明確な答えはありません。その際に、ゾラデックスを注射して月経を止めることも可能ですが、何年注射するのか、2年なのか?3年なのか?また中止後に、再び発来した場合どうするかなど、といった問題も懸念されています。副作用、ライフスタイルなどとよく相談の上、決めて下さい。(文責 鈴木)

 

No.8011】  08年06月08日  P  
左胸に極小ののう胞あり(4_)と診断されました

宜しくお願い致します。今年1月マンモ左右で計4枚、エコー異常なし 左胸に極小ののう胞あり(4_)と診断され、通院の必要なしと診断されました。5月下旬、のう胞が気になり他院を受診し、マンモ左右で計6枚とエコーをしましたが、同じ所見でした。昨日、入浴後に右胸の乳輪ぎりぎり内側に極小のこげ茶のにきび?出来物?を見つけ、力強く潰してしまい、かなり出血しました。ここ半年前位からあり、潰さなければ出血しなかったと思います。本日5月下旬に受診した病院に行き相談したところ、乳頭からは全く分泌物がない事、前回のエコー、マンモではのう胞以外は全く異常がな事、出血した場所にしこりが触れない事、既に出血が止まっていて出血場所も消えてしまい、細胞診や乳管造影などの検査には至りませんでした。やはり乳管内乳頭腫などを疑い、検査をして頂ける病院を探すべきでしょうか? 現在は茶色い乳輪と同じ色で、どこから出血したか分らなくなってしまったので、様子を見た方が良いでしょうか?

出血したのは、皮膚の問題で、乳腺の中にできたしこりが原因ではないのでは?そうであれば、嚢胞も癌化しませんから、全く心配しなくていいと思います。乳管内乳頭腫は、表面からは腫瘤を触れず、超音波でわかるものなので、その心配もなさそうです。(文責 鈴木)

 

No.8010-1】  08年06月08日  R 
紡錘細胞癌について

初めてメールさせていただきます。39歳、未婚です。2008年3月末に左胸にしこりを発見し、受診。クラス5、ステージはU期b。5月16日に乳房温存手術を受けました。病理検査の結果、ER(−)、PR(−)、Her2(1+)、リンパ節転移なしでしたが、紡錘細胞癌のため、癌の悪性度が高く、化学療法をすることに。
1)症例が少なく、どんな化学療法になるのか? 有効か?
2)再発の確率は?
3)あれば、類似した症例を紹介してほしい

お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。

紡錐細胞癌は、以前は「いわゆる癌肉腫」と分類されていましたが、最近は「特殊型」に分類され、0.14%の頻度です。一般的な特徴として、腫瘍型の割にリンパ節転移が低いものの、早期に血行性転移が起こるとも言われています。ただ、本疾患に特異的な治療法はなく、通常の乳癌に準じて治療を行うのが現状です。予後に関しても、一定の見解は得られていません。ご相談の例では、ホルモン感受性が陰性ですので、アンスラサイクリンを中心とした化学療法が必要になるかと思います。加えてタキソール、タキソテールを行うかは意見が分かれるところだと思います。主治医とよく相談の上、治療法を決定して下さい。(文責 鈴木)

 

No.8010-2】  08年06月15日  R 
紡錘細胞癌について(2)

先日HPNo.8010で相談させてもらった紡錘細胞癌者です。その後、受診し、化学療法についての説明がありました。AC4回+タキサン4回とのことでしたが、ADMではなくepi−ADMを使用するとのことです。今週の金曜日に第1回目の予定です。そこで3つ質問があるのですが、
1) epi−ADMはADMとどう違うのか?
2) 他の乳癌に関する本も見たのですが、ACとCAF、ECとCEF、Fがつくのとつかないのではどう違うのか? 効果に差があるのか?
3) 現在39歳(今月で40歳になります)ですが、結婚、妊娠の希望もあります。生理は再開するのでしょうか? 妊娠の可能性や再発の可能性について教えてください。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。

1) ADMと同様のアントラサイクリン系薬剤で、ADMよりも心臓障害の軽い薬を目指して開発されたものです。
2) Fは5−FUです。Fがつくレジメンのほうが若干効果が高いようです。タキサンとの組み合わせではACやECが選択されることが多いです。
3) 生理が再開する可能性はありますが、完全閉経する場合もあります。よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.8009】  08年06月08日  W 
温存手術後の治療法について

温存手術後の治療法についてお聞かせ下さい。38才、3.6x2.9センチ 粘液癌(純型)、リンパ節転移なし、グレード2、脈官侵襲聞いてません。ホルモン感受性 有、her-2 陰性。タモキシフェン5年間の服用のみでよいと言われましたが、リンパ節もとってないしグレードも3よりの2らしいので、不安です。また抗癌剤が効かないタイプとも言われたのですが、少しでも効くなら、抗癌剤をしてできるかぎり再発を抑えたいのですが、ご意見お聞かせ下さい。よろしくお願い致します。

純型の粘液癌でリンパ節転移がなく、ホルモン感受性が有るのであれば、術後はホルモン療法のみでよいでしょう。純型の粘液癌はリンパ節転移の頻度も低く4-15%くらいで、腋窩リンパ節郭清も不要では?と言われております。ただし、純型でも将来、遠隔転移を来す症例もありますので、長期の経過観察は必要です。(文責 鈴木)

 

No.8008】  08年06月08日  H  
手術痕の肉芽

術後、一年半になる者です。内視鏡にて手術をしたので、右脇下10センチほどのみ切除しています。二ヶ月くらい前から、手術痕の真下に五ミリほどのしこりがあります。しこりの位置は、切除痕の下ほうです。皮膚が弱かった為、半年ほど傷あとが治るのにかかりました。その間は水分がつかないようにしていました。主治医に聞いたところ、「症状からすると縫合糸の肉芽ではないか?」と言われました。遠方な為、実際みてもらったわけではないのですが、その位置の再発は考えにくいとのことでした。乳腺もその位置まではないだろうということでした。この肉芽というのは、よくできるものなのでしょうか。何が原因で、できるのでしょうか。増大しなければ、ほっておいてもいいものなのでしょうか。皮膚の表面ではなく、脂肪の中?のような感じで、触るとつまめますし、コロコロしています。

手術時の操作で、脂肪組織や乳腺組織に出血が起きたり、異物(縫合に使う糸)、機械が入ったりすることで、それらを治そうとする生体の反応により、リンパ球、線維芽細胞、マクロファージなど、局所に炎症を起こす細胞、異物を除去する細胞、除去したあとの埋め合わせをする細胞などが集まり、かたまりとなるものです。普通に指を切っても、怪我のあとは固くしこるのと一緒の原理です。傷の真下であれば、その可能性が高いと思われます。(文責 鈴木)

 

No.8007】  08年06月08日  Y.J. 
痒みと黄色い汁が・・・

年齢は29歳です。だいぶ前から右胸が痛がゆく、つい触ってしまっていたのですが、最近乳首が乳輪も含め半分だけボコッと腫れ、硬くなり、黄色い汁が出るようになりました(少し白くカサカサな部分もあります)。ネットで調べれば調べるほど心配になり相談いたしました。わりと最近マンモグラフィーは受けたのですが、その時は異常は無いとの事でした。でも、こんなに汁が出るのは初めてです。どうぞ宜しくお願いいたします。

乳腺の問題というより、皮膚炎がひどくなったのだと思います。軟膏でよくなることが多いので、乳腺外科を受診して下さい。(文責 鈴木)

 

No.8006】  08年06月08日  MK
リンパ転移について

68歳主婦です。3月末の乳がん温存手術でリンパ郭清を行い、リンパに4個の転移が見つかりました。リンパへの転移は、通常1個から2個、3個…と1個すつ増えていくものなのでしょうか? また、どのくらいの期間でリンパまで転移してしまったのでしょうか?1個の転移に対し少なくとも半年は必要とするなど、一般論で結構ですので、ご回答をお願い致します。

必ずしも1個ずつではありません。リンパ節に転移するまでの期間は、明確に答えがありません。ずっと放置をしていればリンパ節に転移もしますが、非常に小さな乳癌で発見され、悪性度がそれほど高くなくてもリンパ節転移をしていることもあります。期間の問題ではなく、乳癌の顔つき、悪性度などが問題になります。(文責 鈴木)

 

No.8005】  08年06月08日  A 
しこりに痛みはあるの?

6月1日(日)から急に右脇の下辺りに痛みを感じてきて、同様に延長線上の胸の内側が痛くなってきました。2日後くらいに触ってみると脇の下辺りの所にしこりみたいな物が出来ていました。脇の下辺りの痛みを感じる1時間くらい前にズボンを脱ごうとしてフローリングの所で右側から足が縺れたままドスンと音がするくらい転んでしまいました。この痛みとしこりみたいな物は、打撲のせいなのでしょうか?

一般的にしこりは痛みがないことが多いです。乳腺が女性ホルモンの関係で痛くなっているのではないでしょうか?そうだとしたら、しこりっぽく感じているのは、しこりではなく、固くなった乳腺ではないかと思われます。また、転んだことも影響しているかもしれません。あまりに強くぶつければ、血のかたまり(血腫)はできますから、それをしこりっぽく感じている可能性もあります。ただ、脇の下は、ほとんど乳腺組織がありませんので、あまり病気と考えない方がいいでしょう。(文責 鈴木)

 

No.8004-1】  08年06月08日  Y  
副作用?

私は39歳になります。2年前に右側の乳房を温存手術しました。その結果、右腕全体のしびれと親指、一差し指が全く曲がらなくなり、検査の結果、正中神経麻痺と診断されました。リハビリにも通い、自分でも頑張り、1年たったある日、突然曲がりはじめたのですが、握力は10くらい、しびれは全く治りません。思うように指先も使えません。後、ホルモン療法を現在行っているのですが、更年期の症状は、みんななるみたいなのですが、この頃、右目の視力ががくんと落ち、たちくらみでもない、めまいでもない、貧血? ぐらっとなるような間隔と、もの忘れみたいなのが出てきました。この症状は一体なんなんでしょうか? 副作用によるものなのですか? 右腕の方は治らないと思うので・・・。腕は、今までにこのような症状はみたことないと言われました。

右腕の症状は???
手術時の操作によるもの?可能性は否定できないと思われますが、腋窩のリンパ節郭清の際、深いところまで郭清をすると、その可能性はあるかもしれません。手術時の体位によるもの?手術時に右腕を伸ばした状態で数時間過ごしますので、それにより正中神経が圧迫を受けた、これも可能性として考えられます。現在の経過から、今後、劇的に良くなることは難しいかもしれませんが、あきらめず、リハビリを続けましょう。その他の視力、ふらつき、物忘れ・・・などは、更年期症状と思われます。日常生活をおくる上で、正中神経麻痺はともかく、更年期症状が負担になるようであれば、ホルモン療法から離れて、元気に楽しく、好きなことをして過ごすのも、ご本人にとっては大事な治療であると考えます。更年期症状は、若干の慣れもでてきますが、2年経ってその症状であれば、今後大きな変化はないかもしれません。あまり頑張りすぎず、ご本人の歩調に合わせて治療していきましょう。(文責 鈴木)

 

No.8004-2】  08年06月13日  Y  
副作用?(2)

お返事をいただき、ありがとうございます。腕の方は、手術でなったものか、体位のものか、わかりません。先生もわからないと言ってました。じきに良くなるしか言ってくれませんでした。右利きの私は、文字書くのも、長い時間無理だし、料理を盛付けた皿さえ持てないのです。まだまだ不自由はたくさんありますけど、手の平が左の方へ曲がって来ました。転移もなく、初期の段階で手術をしていただいて、腕の方は仕方ないのかなぁと思っています。今日から、ホルモン注射とホルモンの飲み薬がはじまりました。先生は、二つの治療が有効だと言っていましたが、悪化した可能性なんでしょうか? 毎回血液検査もし、白血球がいつも低めなだけでm後は異常はないみたいなのですが、大丈夫なのでしょうか?

悪化したからではなくて、女性ホルモンの分泌は、頭から卵巣に「女性ホルモンを出しなさい」という命令がおりてきます。それに対して、卵巣が働いて女性ホルモンを分泌します。この分泌された女性ホルモンが乳癌細胞にくっついて、増殖を促します。この、頭から出る命令を押さえるのが、月に1回の注射です。さらに、その注射の影響をかいくぐって分泌された女性ホルモンが、乳癌細胞にくっつくところを押さえるのが内服のホルモン剤です。閉経後は、この2種類を用いてホルモン療法を行います。決して悪化したからではありません。(文責 鈴木)

 

No.8003-1】  08年06月08日  M 
タキソールとタキソテール

乳癌歴7年の67歳女性です。化学物質に過敏で病院恐怖症もあり、抜けられない仕事もあって、5年間様々な代替療法を行いました。胸膜播種による胸水貯留でドレナージと癒着術をうけ、それ以来ホルモン療法を続けています。現在は、骨転移もあり、ゾメタとアロマシンと利尿剤(胸水が少したまり始めている)です。CA-15-3は130です。半月前アロマシンに変えたばかりで、効果の程はまだわかりません。もし効果のない場合、タキソールかタキソテールをと思います。副作用、効果などの違いをお教え下さい。また、どちらがよりベストなのでしょうか。よろしくお願いします。

毎週のタキソール、3週に1回のタキソテール、どちらも副作用、効果の面で大きな違いはありません。ただ、白血球減少はタキソテールで多くなるのと、体内に水分貯留の傾向がありますので、現在の病状からするとタキソテールよりはタキソールの方が使いやすいかと思われます。どちらも、関節痛、末梢神経のしびれ、爪の変化、脱毛などがみられ、末梢神経のしびれ、爪の変化などは、投与量が増えれば、蓄積性に強く出てくる傾向にあります。いずれにしても、ご本人の症状、副作用と相談しながらの治療になりますから、主治医とよく相談の上、決めて下さい。(文責 鈴木)

 

No.8003-2】  08年06月10日  M 
圧迫骨折の予後について

HPNo.8003で一度お尋ねしたMです。丁寧なご回答有難うございました。今回は、圧迫骨折の予後についてお尋ねいたします。
現在、骨折が判明して2ヶ月目です。治療は、ゾメタ(2回目)、アロマシン、利尿剤を使用しています。最近は、ロキソニンなしでも生活できるようになりましたが、鈍痛があり、疲れやすく、長くは立っていられません。1、2時間に一度横にならないと、息苦しく、耐えられなくなります。右肋骨下部もよく痛みますが、骨痛か肋間神経痛か転移性肝臓ガンの痛みかは分かりません。また、圧迫骨折で、呼吸制限が起きると書いてありますが、胸水もたまり始めているので、息苦しさの原因もわかりません。このような状態がなかなか改善されません。ゾメタをつずけていくと、すこしずつでも良くなってゆくのでしょうか。また、このような状態で、良くなって、長く生きられるでしょうか。お答え願います。

ゾメタは基本的には骨転移に作用するものですが、最近の研究では癌細胞にも直接的な作用があることが判ってきました。単一的な効果だけでなく、再発乳がんに対する広範囲な作用も期待できそうです。がんばってください。(文責 首藤)

 

No.8003-3】  08年06月25日  M 
圧迫骨折のコルセット使用について

HPNo.8003-2では、お世話になり有難うございました。今回は、コルセットの件についてお尋ねいたします。主治医は圧迫骨折の時、整形外科に行くようにおっしゃいませんでしたが、希望して同じ病院の整形に行きました。新しく赴任された先生で、コルセットは必要だが、胸椎第5,8で位置が高いため作れないそうです。インターネットで装具の検索をすると、高い位置の胴衣の固定装具の写真が載っていましたが、別の病院か、コルセットを作っておられる同病院の業者のかたにお尋ねしてみたほうが良いでしょうか。背骨の変形を防ぎたいので、専門外かもしれませんが、分かる範囲でお教え願えれば幸いです。

確かに専門外なので詳しいことはわかりませんが、私の患者さんで、胸椎(確か3番目だったと思います)圧迫骨折で、Star Warsに出てくる帝国軍の兵士の甲冑のようなコルセットを着けていた記憶があります。セカンドオピニオンを受けた方が良いかもしれません。(文責 清水)

 

No.8003-4】  08年08月15日  M 
免疫細胞療法の有効性について

HPNo.8003でお世話になったMです。その節は有難うございました。今回は、活性化自己リンパ球療法についてお尋ねいたします。以前あるドクターから値段の割りに効果が少ないと聞きましたが、薬に多くを期待できないので、免疫療法か高濃度ビタミンC点滴療法を検討中です。補助療法として、どちらが良いかお教え願います。

活性化自己リンパ球療法に関しては、原発性肝細胞癌の術後再発予防として有効であったとの報告がありますが、乳癌に関しては有効性は示されていません。一方、高濃度ビタミンC点滴療法に関しても一部の海外では、乳癌に対して治療効果が認められたとの報告がありますが、いずれにしても確立された治療法ではないと思われます。また、現在のところ明らかな有害事象は報告されていませんが、未報告の副作用が存在する可能性も十分に考えられます。どちらの補助療法を選択するかに関しましては、現在の治療や体調も考慮し、主治医とよく相談の上、検討いただければと思います。(文責 小池、川本)

 

No.8002】  08年06月08日  E,R,
悪性ではない?

「しこり」がみつかって1年になりますが、その間、エコ-は3ヶ月毎に、他MRI1回の検査をしてきましたが、いずれも 「悪い顔はしていない」と言われてきました。今回、1年経つので、エコ−と一緒にマンモグラフィ−の検査をしましたが (1年前にマンモ撮影しています)、「1年前と大きさが変わっていない。成長していない悪性は有り得ない」と言われました。で、質問ですが 「乳がんは進行が遅い」と言われますが、先生の言葉どおりなのでしょうか・・・? まれに私のように(もし悪性として)1年経っても進行しないガンもあるのでしょうか・・・? お返事頂きたく、再々投稿させて頂きました。よろしくお願いします。

1年経って、大きさも形も変わっていなければ、まず問題ありません。あとは年1回の検診でよろしいかと思われます。もし不安であれば、その部分を切除してしまうのもいいのかもしれませんが。大きさのかわらない「ほくろ」を切除して、病理を確かめる必要はないのと一緒ですから、何もその必要はありません。いかに進行が遅いといっても、1年間、全く発育しないというのは考えにくいと思います。(文責 鈴木)

 

No.8001】  08年06月08日  R 
乳首からの出血について

乳首からの出血や液体が出る症状は1回だけなのでしょうか? それとも、その後も押してみたりすれば、何度も出るのでしょうか?

乳頭からの出血は、1回だけというより、原因となる病変があれば、何回となく出てきます。自然に出ることもありますが、押さえて出ることもあります。いずれにせよ、出血するのであれば、乳腺外科の受診をお勧めします。(文責 鈴木)

 

 

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