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相談室(No.7901〜8000)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

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なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。

当相談室にお寄せいただいたメールについては、編集・引用・公開させていただく権利を当会(神奈川乳癌治療研究会)が有するものとします。また、名前、メールアドレス等個人情報保護の観点から、皆様から頂戴したご相談のメールは、一定期間の後、アドレスも含めて削除させていただいております。再度ご相談いただく際はその旨ご留意いただき、掲載No.を書き添えて下さるようお願い致します。

 

目 次

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No

日 付

名 前

件  名

担 当

8000 08/06/08 術後の検診について 鈴木
7999 08/06/06 Y.Y ホルモン療法(HPNo.7987-2) 須田
7998 08/06/06 Y.A. 乳がん検診(2)(HPNo.7986-2) 須田
7997 08/06/06 タスオミン 須田
7996 08/06/06 H.O. 放射線省略とタモキシフェン服用について 須田
7995 08/06/06 アリミデックス服用で血糖値が上がりますか?(HPNo.7778-3) 須田
7994-1
7994-2
08/06/06
08/09/16
K.N. 手術まで、まだ1ヶ月以上待たなければなりません
術後補助療法の選択について
須田
清水
7993 08/06/06 K. 再発転移性乳がん(閉経前)ホルモン療法中です 須田
7992 08/06/06 OY paget病などの疑いもあるのでしょうか?(2)(HPNo.7972-2) 須田
7991 08/06/06 SAYURI ホルモン療法について 須田
7990 08/06/06 K・N 乳癌と母乳 須田
7989 08/06/02 Y.I. センチネルで陽性であったにもかかわらず、あえてリンパ切除をしなかった場合の治療法について(HPNo.7944-2) 加藤
7988 08/05/31 SONA 乳癌患者の加圧トレーニングについて 須田
7987-1
7987-2
08/05/31
08/06/06
Y.Y リュ-プリンについて
ホルモン療法
須田
須田
7986-1
7986-2
08/05/31
08/06/06
Y.A. 乳がん検診
乳がん検診(2)
須田
須田
7985 08/05/31 ママさん 線維腺腫と言われました 須田
7984 08/05/31 M.M. 全摘か温存にするか迷っています 須田
7983 08/05/31 K.M. 発見時に遠隔転移している確率は? 須田
7982 08/05/31 T  初期乳がんの可能性? 須田
7981 08/05/31 T.T. 乳癌手術後の治療について 須田
7980 08/05/31 蚯蚓のような腫れ症状について 加藤
7979 08/05/31 ゆき 乳がんの肺転移による咳について他 加藤
7978 08/05/31 le 10年無再発率&乳房再建について 加藤
7977 08/05/31 H  乳房温存手術後の治療について 加藤
7976 08/05/31 N  ハーセプチンの保険適用について 加藤
7975 08/05/31 YM 術後治療について(HPNo.7917-2) 加藤
7974 08/05/31 Y.N 副作用でしょうか? 加藤
7973-1
7973-2
08/05/30
08/07/29
kirikiri 粘液癌の乳房内再発の治療について
重粒子線・陽子線・放射線治療について
清水
浜口
7972-1
7972-2
08/05/30
08/06/06
OY  paget病などの疑いもあるのでしょうか?
paget病などの疑いもあるのでしょうか?(2)
清水
須田
7971 08/05/30 Y  乳がん検診について 清水
7970-1
7970-2

7970-3
7970-4
08/05/30
08/09/17
09/11/17
10/06/23
これまでの治療法について
副作用?
今後の治療について
ホルモン剤服用期間について
清水
清水
高橋
高橋
7969 08/05/30 アリミデックスについて 清水
7968 08/05/29 T.M タキサン系薬剤治療を受けることについて 加藤
7967 08/05/29 miki 授乳中の乳房の痛み 加藤
7966 08/05/29 よめぽん 妊娠中の乳がん検診 加藤
7965 08/05/29 T  アリミデックス 加藤
7964 08/05/29 S  ピルの服用としこり 加藤
7963 08/05/29 S.N. 再発率をおさえる治療法について 加藤
7962 08/05/27 N  術前抗癌剤療法と健康補助食品 加藤
7961-1
7961-2
08/05/27
08/06/20
Y.I. 術前抗ガン剤と手術について
治療方針について
加藤
清水
7960 08/05/27 N  しこりが大きくなっています 加藤
7959 08/05/27 t.a 大きいしこりを発見して 加藤
7958 08/05/27 まりん 骨転移について 加藤
7957 08/05/27 K.K 腫瘍マーカーNCC-ST439について 加藤
7956 08/05/27 S.Y.  ハーセプチン 加藤
7955 08/05/20 M Her2について 片山
7954 08/05/20 M.M. Her2の考え方 (HPNo.7924-3) 片山
7953 08/05/20 SO 関節痛について 片山
7952 08/05/20 S  乳がん検査の所見について 片山
7951 08/05/20 腫瘍マーカー(HPNo.7483-4)    片山
7950 08/05/20 M  骨転移の治療法について 片山
7949 08/05/19 K 今後の治療について(HPNo.5201-4) 片山
7948-1
7948-2

7948-3
08/05/19
08/06/18
08/11/16
sro 手術法&術前化学療法と術後化学療法について
病理組織結果の見方について
抗がん剤の回数について
片山
首藤
西川
7947 08/05/19 S  術後の治療について 片山
7946 08/05/19 骨転移の自覚症状について 片山
7945 08/05/19 S  断乳後のしこりについて 片山
7944-1
7944-2
08/05/18
08/06/02
N.I.  リンパ節を切除するかどうか迷っています
センチネルで陽性であったにもかかわらず、あえてリンパ切除をしなかった場合の治療法について
片山
加藤
7943 08/05/18 M.S.  4ミリの変化 片山
7942 08/05/18 M.M.  ハーツーがプラス2でした(HPNo.7924-2) 片山
7941 08/05/18 M.A. 乳輪のただれ 片山
7940 08/05/15 M.C. 私の場合、抗がん剤は必要でしょうか? 片山
7939 08/05/15 M   画像診断について 片山
7938-1
7938-2

7938-3
08/05/15
08/07/22
08/09/19
JOON  肋骨のしこりについて
骨転移について
骨転移の治療について
片山
徳田
須田
7937 08/05/15 ok 非浸潤性乳管癌の乳房温存手術後のホルモン療法の有無について 片山
7936 08/05/15 K.S 断片陽性について 片山
7935 08/05/15 H.K.  転移性乳癌の治療について 片山
7934 08/05/15 H 術後の抗癌剤について(HPNo.7901-2) 片山
7933 08/05/15 M  精密検査、もう少し後でも大丈夫でしょうか? 西川
7932 08/05/15 M 今後の治療について(HPNo.7571-2) 西川
7931 08/05/15 G  ゾラデックス単独(HPNo.7731-3) 西川
7930 08/05/15 タキソールについて(HPNo.7832-2) 西川
7929 08/05/15 Y  ハーセプチンについて 石山
7928 08/05/15 M H 病理結果について(ステージと術後治療に関して) 石山
7927-1
7927-2
08/05/12
08/07/22
Y.A. 術後の抗がん剤治療について
リンパ節について
石山
徳田
7926 08/05/12 O.Y. センチネルリンパ節生検の必要性(2)(HPNo.7893-2) 石山
7925 08/05/12 H・K 胸壁+鎖骨下リンパ照射は必要ですか? 石山
7924-1
7924-2

7924-3
08/05/12
08/05/18
08/05/20
M.M. 硬ガン
ハーツーがプラス2でした
Her2の考え方
石山
片山
片山
7923 08/05/12 クロクロ 自己検診について 石山
7922 08/05/10 M.Y. 脇のしこり 石川
7921-1
7921-2
08/05/10
08/10/11
G.Y.  術後の痛み
乳房の痛み&夫婦生活について
石川
高橋
7920 08/05/10 K.K.  ハーセプチンについて 石川
7919 08/05/10 K  手指のこわばり 石川
7918 08/05/10 T   リンパ節転移多数 石川
7917-1
7917-2
08/05/10
08/05/31
M.Y.  ホルモン療法について
術後治療について
石川
加藤
7916 08/05/10 S  指先の痺れ(HPNo.7308-2) 石川
7915-1
7915-2

7915-3
7915-4
7915-5
7915-6
7915-7
7915-8
7915-9
08/05/10
08/06/10
08/06/24
08/07/12
08/07/25
08/08/15
08/11/04
09/01/29
09/09/27
ゆぅ FECの副作用について
FECの副作用について(2)
タキサン系薬剤の副作用について
抗がん剤の効果について
タキソテール
治療方針について
放射線治療について
タスオミン
生理の再開と治療方針について
石川
首藤
清水
俵矢
浜口
緒方
鈴木
清水
石川
7914 08/05/10 G.I.  抗がん剤の選択について 石川
7913 08/05/10 S.T.  乳管内乳頭腫について 石川
7912 08/05/10 M グレードとは? 石川
7911 08/05/10 E  放射線治療の効果について 石川
7910 08/05/10 M.A. 乳房のしこり 再発? 石川
7909 08/05/10 Y.O.  ジェネリック 石川
7908 08/05/10 N 術後補助療法について 石川
7907 08/05/10 K.I.  HER2について 石川
7906 08/05/10 M.K.  抗がん剤の必要性 石川
7905 08/05/10 BB 19歳の男子です 石川
7904 08/05/10 M.I.  マンモトーム生検について 石川
7903 08/05/10 N.S.  術後療法について(HPNo.7640-2) 石川
7902 08/05/10 H.K 再発転移 石川
7901-1
7901-2
08/05/10
08/05/15
H 追加照射&術後の抗癌剤について
術後の抗癌剤について
石川
片山

 

 

 

No.8000】  08年06月08日  K
術後の検診について

昨年6月に両側乳がんで温存手術をし、中リスクでしたが、化学療法はせずにリュープリンとノルバデックスのホルモン治療を受けています。3ヶ月ごとに血液検査をしてきましたが、約1年経ったので、骨シンチ、胸部レントゲン、マンモグラフィーをするように言われています。マンモグラフィーは受けるつもりですが、骨シンチについては効果があまりないという意見も見受けますし、また費用も高く、医療費の有効な使い方が、どうかもすっきりしないものがあります。しかし、骨転移などは初期に発見できると有効な治療手段があるという記述もみつけたりで、どうしたものか悩んでいます。骨シンチ検査を受ける必要はあるでしょうか。

患者さまにとって、あまり良い話ではないのかもしれませんが、再発病変を早期に発見しても、必ずしも予後には結びつかないと言われています。小さいうちに再発病変を見つけるのと、症状が出てから見つかるのと、治療方針に大きな違いはなく、また、再発病変が完治するというのは、ハードルが高いという悲しい現実があるからです。従って、日本乳癌学会、アメリカ臨床腫瘍学会のガイドラインでも、術後の検診は必要と謳っていません。
一方、マンモグラフィは、早期乳癌を発見するのに役立ちます。早期乳癌は治療をしっかりすれば完治しますので、マンモグラフィを年1回撮影する、というのは、ガイドラインでも推奨されています。日本では、念のためにという検診(腹部超音波、乳腺超音波、骨シンチ、胸部レントゲンなど)が行われています。患者さまの心情からすれば、再発も早期に発見して、というところですが、厳しい現実もあるということです。(文責 鈴木)

 

No.7999】  08年06月06日  Y.Y
ホルモン療法(HPNo.7987-2)

追加で質問です。リュ-プリンとノルバ服用中に既に閉経になっているかなど調べる方法はありますか? LH, FSH, E2, Pgとは?? これを血液検査で調べるとわかるのでしょうか? 現在42歳で、出来れば子供がほしく最後のチャンスかと・・・。すでに閉経していたら、このまま薬を続けようかと思いまして。もしリュ-プリンを二年で中止して、ノルバ単独にして妊娠した場合、ノルバの影響が子供におきるのでしょうか? ノルバの効き目は服用を止めると何日位で消えるのでしょうか? 

リュ-プリンとノルバデックスの服用を中止して、ホルモンの血液検査をすれば分かります。ノルバデックスには、妊娠及び分娩への影響、並びに胎児への移行が報告されており、妊娠していない事を確認してから使用しなければなりません。また、治療中は、ホルモン剤以外の避妊法を用いる事になります。(文責 須田)

 

No.7998】  08年06月06日  Y.A.
乳がん検診(2)(HPNo.7986-2)

ありがとうございます。調べてみます。35歳ですが、40歳から受けられると聞きましたが、いかがでしょうか?

厚生労働省が推奨している触診+マンモグラフィ検診は、40歳以上が対象者になっています。(文責 須田)

 

No.7997】  08年06月06日  Y
タスオミン

2005年12月に左胸皮下全摘手術を受け、抗がん剤4クール、ゾラの注射丸2年を終え現在タスオミンを服用しています。タスオミンは飲み始めて2年と少し経ちます。1ヶ月くらい前から喉の痛み(ムズムズ)と咳が止まりません。内科で血液検査、肺のレントゲンを撮りましたがどちらも異常なしでした。タスオミンの副作用に喉の痛みと咳と書いてあったのですが、私のこの症状は副作用なのでしょうか?もし副作用だったらこのまま服用を続けても大丈夫でしょうか?

タモキシフェン(タスオミン)では、1%未満で間質性肺炎が出現する事がありますので、経過観察を含め、主治医の診察を受けて下さい。(文責 須田)

 

No.7996】  08年06月06日  H.O.
放射線省略とタモキシフェン服用について

このたびはお世話になります。40代前半、独身です。2月のマンモグラフィとエコーで石灰化、3月のマンモトーム生検でADHの診断を受け、4月末に石灰化部分の切除手術をしました。術後の病理診断で、次のようなDCISがありました。
・組織学的に0.3×0.2cmの範囲で篩状および充実性パターンを示す微小な乳管内癌を認める。
・背景の乳腺には軽度の異型を持った異型上皮が低乳頭状に増殖した異型乳管増殖症相当の乳管が散見される。
・VNPIでは、size1点(3mm)、margin1点(>10mm)、pathologoc score1点の合計3点。
・免疫組織化学的に腫瘍細胞はER(+,約90%)PgR(+,約70%)。
主治医の先生とは、今回は放射線を省略し、経過観察としてもよいが、予防的にタモキシフェンの服用を検討するかどうかという話をしています。放射線省略については、IPIのスコアと、もし同側に再発した場合に温存療法を選択できる可能性があるということで、いちおう納得していますが、妥当でしょうか。また、タモキシフェン服用の目的は、主に対側乳がんの発生を抑えるためだと思いますが、やはりリスクよりベネフィットのほうが大きいでしょうか。次回、今月中旬に受診しますが、ご意見をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

石灰化部の分布にもよりますが、DCISが多発していなければ放射線照射の省略はあり得ます。また、もし万一多発であり、2〜3年後に同側乳癌が出現した場合は、温存療法を選択できると思います。タモキシフェンの服用は、同側乳癌の多発があった場合に、その多発乳管内癌が大きくなるのを抑えるための予防的な意味です。効果と副作用のバランスを考慮しながら使っていく事になります。(文責 須田)

 

No.7995】  08年06月06日  A 
アリミデックス服用で血糖値が上がりますか?(HPNo.7778-3)

HPNo.7778で相談させていただいた者です。現在アリミデックスを服用していますが、この薬で血糖値が上がる事がありますでしょうか? 膝から下がピリピリと痛みます。初めは左足だけでしたが、最近は両方の足が痛むのですが・・・。糖尿病の可能性もあり得るでしょうか。ご回答、宜しくお願いします。

アリミデックスに血糖値が上昇するという副作用の報告はありませんが、筋・骨格系に1%未満の頻度で関節痛、硬直が発生します。膝下のピリピリは、アリミデックスの服用と関係があるかもしれません。受診して、主治医にご相談下さい。(文責 須田)

 

No.7994-1】  08年06月06日  K.N.
手術まで、まだ1ヶ月以上待たなければなりません

ご相談させて頂きます。よろしくお願いします。42才になります。4月下旬に胸にしこりを見つけて、乳腺外科が近くになく外科に行き、診察を受けました。触診、エコーで良性ではとのことでしたが、年齢的に万が一の事があるかもしれないと言われ、摘出生検を受けました。病理の結果、乳ガン(クラス5)でした。現在、紹介状を頂き、乳腺外科のいる病院で手術の順番待ちです。予定では7月上旬になるそうです。診断は、初期の乳ガン(1.5pほど)で、乳房温存で部分切除になるそうです。いろいろとネットで検索してみると、摘出生検を受けた場合、細胞が散りやすいとか、摘出生検を受けているとセンチネルリンパ節生検は適応外になるというのを知りました。手術までまだ1ヶ月以上待たなくてはならないので、かなり不安になってきました。実際は、どうなのでしょうか?

乳腺外科で摘出生検を行なう場合、一般的には目的とする病変を含めた形で、ある程度大きめに摘除して調べる事になります。ただし、病変の大きさが大きい場合や腫瘤として確認できない場合などでは、やむを得ず病変部に切り込む形で生検が行なわれる事もあります。このような場合に、「細胞が散りやすい」という表現になりますが、生検を行なってから約1ヶ月くらいの間には治療を開始する事になりますので、あまり問題にはならないと思います。また生検を行なう事によって、生検の影響で腋窩リンパ節の腫脹出現し、本来のセンチネルリンパ節との区別が難しくなる場合も稀にありますが、いずれにしても不安点、疑問点に充分お話を伺い、納得のいく治療を選択することが大切です。(文責 須田)

 

No.7994-2】  08年09月16日  K.N.
術後補助療法の選択について

3才になります。以前HPNo.7994でご相談させていただきました。その節はありがとうございました。当初の予定より1ヶ月近く早まって、無事に手術を終えました。
6/24 部分切除術 センチネルリンパ節生検
7/23 最終病理にて、リンパ節に転移がみつかる(1/3)
8/19 リンパ節郭清術
9/ 8 乳癌(浸潤性乳管がん) ステージUa、腫瘍径1.5×1.2p、リンパ節転移 1/31、ホルモン感受性乳癌、HER2 陰性、細胞の顔つき 1 

選択肢としては、
1)放射線療法(5週間)→ホルモン療法
2)化学療法→放射線療法(5週間)→ホルモン療法

今日、乳腺内科の先生と、術後の補助治療のことで話をしてきました。乳腺外科の先生は、腫瘍径が小さいのにリンパ節に転移があるので、年齢的にも化学療法をやっておいた方がよいということでしたが、内科の先生は、「必ずしも必要ではない、私的にはやらなくてもいいのでは?」と、おっしゃっていました。先生は、私の場合はどうお考えになりますか? お忙しいところ申し訳ありませんが、ご意見を伺えると幸いです。よろしくお願いします。

貴女の乳がんの術後補助療法はとしては、St Gallenのコンセンサスでも、NCCNのガイドラインでも化学療法が推奨されています。私は乳腺外科の先生と同じ意見で化学療法をお勧めします。ちなみに、Adjuvant OnlineでのDATAは、まず他病死が2.3%で、10年生存率が、無治療で88.7%、ホルモン療法単独で+2.7%、化学療法単独で+3.7%、ホルモン療法と化学療法の併用で+5.3%で、10年無再発率では無治療が72%、ホルモン療法単独が+9.3%、化学療法単独が+11.8%、ホルモン療法と化学療法併用が+17.1%でした。(文責 清水)

 

No.7993】  08年06月06日  K.
再発転移性乳がん(閉経前)ホルモン療法中です

再発転移性乳がん(閉経前)ホルモン療法中です。
1) 第一次から第四次ホルモン療法とは?ノルバデックス+ゾラデックスで第一次第二次でしょうか?
2) 服薬開始後生理がある間は効果はないものでしょうか?
3) ホルモン剤抵抗性(耐性)とならないようにする方法はないでしょうか?
4) ホルモンレセプターの陽性率によって奏功期間は変わりますか?
5) ノルバデックスが効く期間が長いと、次のホルモン剤も長く効く可能性は高いでしょうか? 

一般的な話になりますが、手術前後に行なう薬剤の治療目的は、微小転移を根絶させて癌の再発を防止する事ですが、転移再発後の薬剤の治療の意味は、また別になります。再発或いは他臓器に転移した乳癌は、現時点では一部の例外を除いて完全に治癒させることはできません。まず、この事実を認識する事が重要で、転移・再発乳癌に対しては、副作用が許容できる範囲の薬剤量を使用し、癌と共存することが治療目的であり、言い換えれば、QOL(生活の質)を重視した治療を行うという事になります。
転移・再発乳癌の場合、原則としてホルモン療法から開始し、効果がなくなったら次のホルモン剤に切り替え、合計3〜4種類を順番に使用します。治療しても効果が認められない場合はホルモン療法を終了し、抗癌剤治療に移行します。
1) ホルモン療法の場合、閉経前後で使用する薬剤が異なる場合がありますが、貴女の場合は閉経前ですので、第一次でLH-RHアゴニスト(ゾラテックス)と抗エストロゲン剤(ノルバテックス)とを同時に行う使用法が、最も治療効果が優れていると報告されています。
2) ホルモンの血中濃度が下降していなので、その通りです。
3) ホルモン剤を使用していると、いずれホルモン剤抵抗性になります。ホルモン剤の効かない細胞が残ってくるからです。
4)5) ケースバイケースです。個々で異なります。(文責 須田)

 

No.7992】  08年06月06日  OY
paget病などの疑いもあるのでしょうか?(2)(HPNo.7972-2)

丁寧なご回答ありがとうございます。掲載HPNo.7972のものですが、再度お聞きしたい事がございます。paget病はマンモグラフィ、エコーでは見つける事ができないのでしょうか? paget病は、そのほとんどが非湿潤性癌で、マンモグラフィとエコーで異常がない場合はpaget病ではないという風に聞いたのですが・・・。次は皮膚科に行こうと思っていたのですが、再度乳腺外来へ行った方がよいでしょうか?

Paget病は、乳管から発生した乳癌が乳頭、乳輪に拡大してきたもので、乳頭、乳輪部の腫瘤を作らない病変であり、マンモグラフィーやエコーでは描出が困難です。湿疹様病変〜乳頭・乳輪部の糜爛(ビラン)で、病変があるかどうかを確認する事はできますので、そういう症状が認められる場合は、受診して下さい。ビラン部分の細胞診を行なって診断する事になります。貴女の場合、メール内容から判断して、まず皮膚科でご相談なさるのがよいのではないでしょうか。(文責 須田)

 

No.7991】  08年06月06日  SAYURI
ホルモン療法について

いつも、サイトを興味深く拝見し、参考にさせていただいております。今年39歳を迎えるのですが、ゾラデックスの2年間を終了して、もう1年になるのですが、生理が戻ってきません。子供がほしい訳ではないのですが、もう閉経しているのでしょうか? なんだか不安です。現在ノルバデックスを服用しているのですが、閉経後の方はアリミデックスを服用すべきではないのでしょうか? また、閉経しているかどうかは、どうやって判断するのでしょうか・・・。もし、完全に閉経しているのであれば、薬が効かず、再発してしまうのではと、毎日不安です。主治医は「まだその年で閉経はないでしょう。もう少ししたら生理が来るのでは・・・」と、閉経か否かの検査の話はしていただけません。また、聞きづらいのです。自身で産婦人科の方で検査してみた方が良いのでしょうか? ご回答お待ちしております。

閉経かどうかは、血液中の黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモン、エストラジオール濃度を測定して確認します。乳腺外科外来での血液検査で判定できますので、主治医にお願いして下さい。。また、ホルモン剤についても、その結果によって主治医とご相談下さい。(文責 須田)

 

No.7990】  08年06月06日  K・N
乳癌と母乳

非浸潤癌により、乳頭と皮膚を残した全摘手術をしました。乳頭を残すことに不安がありましたが、医師より「乳頭の裏までほじって、さらにレーザーで焼く処理をするから大丈夫」と言われました。その後、妊娠・出産し、その全摘した方の乳頭はもちろん母乳は出ないと思っていたのですが、少量ですが母乳が出ます。お乳を作る小葉とはつながっていないであろうと思われる乳頭から母乳が出るのはどういうことなのでしょうか。まだ乳腺が残っているということに不安を感じます。

乳頭温存の場合、おそらく術中の迅速診断か、摘除された乳腺の病理標本の検査時に、乳頭側断端に癌細胞がないことを確認していると思います。今回の乳頭分泌に関しては、乳頭部にある、乳管を含む少し残存する乳腺からの分泌だと思われます。一応細胞診と、分泌液中のCEAを測定して、異常がないことを確認してもらって下さい。
また、万一乳頭側の再発があった場合は、手術後2〜3年を経て乳頭部のビラン又は湿疹様の変化が生じ、いわゆるパジェット癌として発育してきますが、再切除によってコントロールできる可能性が高いと考えます。不安点、疑問点は、貴女の現在の状況を最も把握して下さっている主治医に、充分ご相談下さい。前向きに治療と取り組むためにも、納得のいく治療を受ける事が大切です。(文責 須田)

 

No.7989】  08年06月02日  Y.I.
センチネルで陽性であったにもかかわらず、あえてリンパ切除をしなかった場合の治療法について(HPNo.7944-2)

7944で相談させていただいた者で、34歳、子供なしです。センチネルで陽性であったにもかかわらず、あえてリンパ切除をしなかった場合の治療法について質問です。リンパ切除をした場合と比較して術後の治療法はどのように変わるのでしょうか。切除しないため、どの程度奥のリンパに転移しているか分からないので、最大限転移していることを想定した薬物治療を行うことで、再発・転移のリスクを何%下げることができるのでしょうか。また、切除した場合、主治医は理学療法士という仕事を続けることは勧められないと言われましたが、仕事を継続した結果生じる浮腫等のリスクがどの程度か推測できますでしょうか? 乳房温存術後に放射線→化学療法を行うのが多いようですが、米国では局所再発のリスクが高くないなら化学療法→放射線治療を行うことが多いと聞きました。これについてどう思われますか?

転移があると確認されれば、その個数によってリスクに差がでますが、おっしゃるように最大限転移していることを想定して薬物治療を行えば、治療法の差はなくなります。ただ、ベースラインリスク(薬物治療を行わなかった時の再発リスク)が明確ではなくなるため、実際に治療によってどのくらいリスク軽減が可能になるかという計算は難しくなります。浮腫は、郭清する範囲によって生じるリスクに差が出ます。センチネル陽性の場合でも、郭清する範囲によってリスクはある程度最小限にできますので、現在の仕事の負担等も考慮して主治医と相談する価値はあるように思います。仕事の継続を十分視野に入れた上での治療方針決定が望ましいでしょう。センチネル陽性の場合に郭清を行うvs行わないという比較臨床試験が海外でスタートしたのですが、リクルートできず途中で中止となってしまいました。この試験が行われていれば、もう少し明確な答えを御用意できたでしょう。放射線療法に関しては、私も原則として化学療法後に行っています。(文責 加藤)

 

No.7988】  08年05月31日  SONA
乳癌患者の加圧トレーニングについて

初めてご相談させていただきます。
1.乳癌により、右胸乳房を切除。
2.2年後に、右胸の皮膚転移、ハーセプチン+タキソールの組み合わせで6か月投与。
3.その後症状が治まったので、6か月ハーセプチン単独投与。
4.次に、左鎖骨付近のリンパ節に転移がみられた為、更にタキソールを加えての3か月投与。
5.その後症状が治まっったので、3か月ハーセプチン単独投与。
6.次に、右鎖骨付近のリンパ節に転移がみられた為、またタキソールを加えての投与で、今に至ります。

ここのところ、体重が増加したこともあり、ダイエットと肩こり等の解消の為に、今話題の加圧トレーニングを試してみたいと思いました。その加圧トレーニングを行うことによって成長ホルモンを促し、ダイエット効果や免疫力を向上させる働きなどもあると資料などに書かれていました。そこで、一番気になることは、成長ホルモンと女性ホルモンの関係です。ホルモンの受容体がプラスの為、女性ホルモンが活発になってしまうと、乳癌にとって良くありません。加圧トレーニングをしても良いかどうかの判断をお聞きしたいです。主治医は、加圧トレーニングのことをご存じ無く、回答はもらえませんでした。どうぞ宜しくお願い致します。

加圧トレーニングによって血中の女性ホルモンが上昇するかどうかは、データがないので不明です。また、乳癌治療に影響するというデータもないようです。加圧トレーニング自体、最近行なわれるようになったもので、私自身も知識がありません。(文責 須田)
 

No.7987-1】  08年05月31日  Y.Y
リュ-プリンについて

2005年11月の術後にCE×4クール、その後放射線終了後の2006年5月からリュ-プリン、タスオミンを服用しています。4月の検診でリュ-プリン2年がたちましたが、主治医は、「後1年位続けても良いし、止めてもどちらでもいい」と言いますが、素人の私にはどちらの選択がいいのか迷っています。大きさ3.5×1.1センチ、ly0D0、グレード3、センチネル6個中転移は0、エストロゲンは−、プロゲステロン+(30%)、HER2−です。

1) 血液中のエストロゲンを調べて決める方法もあるみたいですが、有効なのでしょうか? 基準値などはあるのでしょうか?
2) 現在42歳ですが、タスオミンのみで生理が戻ると再発の可能性が上がるのでしょうか? 上がるとすると後1年リュ−プリンを続けても43才で生理が戻る可能性がたかいです。(CE終了後すぐに生理が戻りました)
3) タスオミンは5年とありますが、最低でも何年続けたほうが良いのでしょうか?

一般に術後の補助療法として、ホルモン療法を最低5年間続けることが推奨されています。閉経前の場合は、手術後に卵巣でのエストロゲン合成を抑えるために、LH−RHアゴニスト(リュ-プリン)の皮下注射を行ないます。2〜5年間継続するという考え方や、閉経する年齢(通常52歳)まで継続するという考え方があり、治療期間については定まった見解はありません。主治医と充分ご相談下さい。(文責 須田)

 

No.7987-2】  08年06月06日  Y.Y
ホルモン療法

追加で質問です。リュ-プリンとノルバ服用中に既に閉経になっているかなど調べる方法はありますか? LH, FSH, E2, Pgとは?? これを血液検査で調べるとわかるのでしょうか? 現在42歳で、出来れば子供がほしく最後のチャンスかと・・・。すでに閉経していたら、このまま薬を続けようかと思いまして。もしリュ-プリンを二年で中止して、ノルバ単独にして妊娠した場合、ノルバの影響が子供におきるのでしょうか? ノルバの効き目は服用を止めると何日位で消えるのでしょうか? 

リュ-プリンとノルバデックスの服用を中止して、ホルモンの血液検査をすれば分かります。ノルバデックスには、妊娠及び分娩への影響、並びに胎児への移行が報告されており、妊娠していない事を確認してから使用しなければなりません。また、治療中は、ホルモン剤以外の避妊法を用いる事になります。(文責 須田)

 

No.7986-1】  08年05月31日  Y.A.
乳がん検診

乳がん検診は、どこでやっていますか?費用はいくらくらいですか?

乳癌検診は、各保険組合、又は市町村で、婦人検診の一環として行なわれています。日時、場所、費用等は、加入している保険組合、又は居住している市町村に直接問い合わせて下さい。大部分は補助があり、個人負担は1〜2割だと認識しています。(文責 須田)

 

No.7986-2】  08年06月06日  Y.A.
乳がん検診(2)

ありがとうございます。調べてみます。35歳ですが、40歳から受けられると聞きましたが、いかがでしょうか?

厚生労働省が推奨している触診+マンモグラフィ検診は、40歳以上が対象者になっています。(文責 須田)

 

No.7985】  08年05月31日  ママさん
線維腺腫と言われました

現在妊娠中なのですが、妊娠前から左胸にしこりがあり、脇から胸側面がチクチクしたり鈍痛がしたりしていました。先日病院に行ったところ、しこりは線維腺腫と言われました。エコーで、他につながっているようなアメーバのような三つの黒い影がみえましたが、これは血管だろうと言う事でした。「次は授乳後に来て下さい」と言われましたが、もしこの影が血管ではなかったらと不安です。妊娠中は進行が早いと聞きますし、以前から左胸だけが痛いのも不安でなりません。宜しくお願いします。

おそらく線維腺腫と考えられる画像だったのだと思われますが、三つの黒い影についても、画像を拝見して直接診察しなければ何ともいえません。しこりが大きくなったり、固くなったりして変化した場合には、授乳後まで待たずに再度受診して下さい。いずれにしても、これ以上の事は直接診察しなければ分かりませんので、心配が大きいのであれば、セカンドオピニオンで別の意見を聞くのも選択肢の一つです。同じ診断であれば安心できるのではないでしょうか。(文責 須田)

 

No.7984】  08年05月31日  M.M.
全摘か温存にするか迷っています

今回は手術の方法をご相談させて頂きます。年齢は47歳 組織診断の結果、硬癌 Ng1 Hg2 ホルモン感受性+ ハーツ+2 大きさ1.8センチ、全摘か温存にするか悩んでいます。全摘すれば取り残しがないし再発の心配が少ないように思いますが、ただ傷が大きい分、体のダメージも心配しています。それと皮膚に近いしこりは全摘にしたほうがよいと聞いた事があります。手に触れてわかるしこりは皮膚に近いと判断するのでしょうか。全摘すれば乳の部分がなくなる事で再発はないと考えてよいのでしょうか。全摘か温存、どちらが正しい選択でしょうか? 手術予定は6月下旬です。回答、宜しくお願いします。

胸筋温存乳房切除術(全摘)と乳房温存療法(乳房温存術+術後乳房照射)では、治療成績が同じであるというエビデンスがあり、どちらの治療を行っても同等ということになります。従って、主治医は、患者さんに治療成績以外のメリット・デメリットを充分説明して、どちらの治療を選ぶかを選択していただくことになります。主治医と充分ご相談の上、納得のいく治療を受けて下さい。(文責 須田)

 

No.7983】  08年05月31日  K.M. 
発見時に遠隔転移している確率は?

36歳主婦、出産経験なしです。先日乳頭から黄色い分泌液が出て、乳腺外科を受診したところ、乳頭付近に2.5cmほどの可動性のしこりも見つかり、エコー、マンモ、分泌液の細胞診を行いました。細胞診の結果は、「クラス2で良性だけど、100%ガンじゃないとは言い切れない」と言われ、しこりに針を刺す検査もして、結果は1週間先です。最近になって背中と腰や胸が痛み出し、手足もしびれを感じています。母を乳癌でなくしているため、もうすでに遠隔転移しているのではないかと不安でたまりません。実際、発見時に遠隔転移していることって、どのくらい起こりうるのでしょうか? 漠然とした質問で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

乳癌はある程度の大きさになると、全身病であるという考え方になります。乳癌を手術した時点で微小転移のある確率が高い人も含めて、術後の補助療法を行った上でも再発が起こってくる割合は、術後5年までに、およそ25%と言われています。従って、発見時では、全身療法としての補助療法を行っていないわけですから、もう少し多くなります。(文責 須田)

 

No.7982】  08年05月31日  T 
初期乳がんの可能性?

初めて投稿させていただきます。36歳で、7歳の子供がいます。4月末に人間ドックにて、エコーで左0.7mmの腫瘤があり、マンモでは右に微細円形石灰化の区域性でカテゴリー3と記載され、精密検査の表をいただきました。触診では異常なし。その後5月頭に大きな病院の乳腺外科でマンモとエコーを受けましたが、エコーでは左のしこりはなくなっており、右に関しては乳房を4つに分けるとちょうど右脇の横あたりに薄く丸い小さな石灰化が何個かありました。エコーではまったく両乳とも異常所見もなく、石灰化も写らないくらのものだそうです。右側に関しては、かなりぎゅ〜としぼると、少しですがミルクのような白いものが1つの穴からでます。左に関しても1つの穴から透明のものがでます。ただ絞らないと出ないものです。下着につくとかもなく、絞っても出ないときもあります。マンモの映像を見た先生数人の診断では、「石灰化も丸く(いびつではない)薄いものなので90パーセント良性でしょう。ただ10パーセントの確立でガンもあるので、ガンを否定したい場合はマンモトームのある病院を紹介します。」と言われました。「次は3ヶ月後にエコーをまたします」とのことで予約しました。見ていただいた先生は乳腺専門だし、読影医と言うでしょうか?その免許をお持ちの方です。あと診断の中で、区域性が気になっていましたので聞いたところ、「区域と言われればそうですが、微妙なところだ」ということです。乳首に向かってのラインではないとのこと。カテゴリーも2に近い3と言われました。この診断を信じてよいのでしょうか?
1) マンモの画像で石灰化が薄く丸いものは、悪性は少ないのでしょうか? 悪性ならはっきりと写るとは言われました。
2) 予約しているように3ヶ月待ってもう1度エコーをして、その時に変化があればマンモトームを受けたほうがいいんのしょうか? それともすぐにでもマンモトームを受けたほうがいいでしょうか? もしもガンなら早いほうがいいのかと思いまして・・・。やはりガンの可能性がありますか? あっても初期でしょうか?
3) 人間ドックを受けたときに風邪をひいていたのですが、胸部X線で両肺の下肺野に小粒の点々が点在していると書いてありました。このレントゲンに関しては、主人にも同じ内容が書かれていました。主人は、半年に1回の職場での検査では異常は全くなく、ドック当日も先生に「綺麗な肺ですね」と言われたにもかかわらず、診断が私と似たような内容でした。右側にある石灰化が肺に転移していたらと思うと怖いのですが、そこまでいく段階ではないのでしょうか? 咳は寝るときに少し出ます。喉がかゆい感じもあります。お忙しいところ申し訳ございませんが、よろしくお願いします。

マンモグラフィーのカテゴリー判定3とは、「90%良性だが、10%乳癌である可能性がある」という事です。「2に近い3」といっても、カテゴリー分類では3になります。カテゴリー3とは、「100人のうち90人は癌ではないが、10人に癌が見つかります」という意味です。貴女がその10人に入るかどうかは、次の検査(マンモトーム、生検)を行なわなければ判りません。心配で仕方がないというのであれば、癌である事を否定し、診断をつけるためにも早めに生検することをお勧めいたします。(文責 須田)

 

No.7981】  08年05月31日  T.T.
乳癌手術後の治療について

今月、乳癌の乳房温存手術、リンパ郭清手術を受けました。転移はなく、腫瘍の大きさは2.5センチ、ホルモンレセプター共に+++、HER2+、グレードは2でした。主治医から、今後の治療として、放射線治療、ホルモン治療、抗がん剤治療を薦められました。自分なりにいろいろ調べて放射線治療とホルモン治療は受けようと思うのですが、薦められたFEC100は脱毛、嘔吐など副作用が強いという印象があり、抗がん剤治療について思案しております。年齢は38歳です。
1) 私の場合、抗がん剤治療は必要なのでしょうか?
2) ホルモン療法+抗がん剤と、ホルモン療法のみとでは再発率にどれくらい差があるのでしょうか?
3) 抗がん剤のメリットとデメリットを教えてください。

忙しい中恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。

1) 乳がんがある程度の大きさになると、CTやMRI等の画像で確認できない微小転移がある確率が高くなります。つまり、全身病である確立が高くなるという考え方です。その目安として、リンパ節の転移の有無、腫瘍の大きさ、ホルモンレセプター、HER2、癌細胞のグレード、年齢等を考慮して、大まかなリスク分類を行なっています。貴女の場合、術後の上記結果から判断すると中リスクで、ホルモン療法と抗癌剤治療が推奨されており、主治医がそのような提案をなさったわけです。放射線治療については、「乳房温存術+放射線治療」を行なう事によって、胸筋温存乳房切除術と同等の成績が得られる事になります。従って、温存術を行なった場合は、放射線治療を行うことになります。
2) リンパ節転移陰性乳癌に対してホルモン療法のみを行なった場合、年間再発率を26%減少させますが、抗癌剤を加えると上乗せ効果として更に26%減少させることができます。
3) 抗癌剤のメリットとしては、年間再発率を26%減少させる事ができますが、デメリットとしては、副作用として脱毛・嘔吐等があることと、医療費が高くなる等が考えられます。いずれにしても主治医と充分ご相談の上、納得のいく治療法を選択することが大切です。(文責 須田)

 

No.7980】  08年05月31日  F 
蚯蚓のような腫れ症状について

大変お忙しい中、お世話になります。私は28歳・既婚(子なし)です。一つ気になる点があります。2日前ぐらい、風呂上りに不意に手触りで右乳下の外側に蚯蚓のような(血管のような)腫れに気付きました。腫れの部分の長さは縦10センチ程で、硬くはなく、痛みは下から上に沿って触る時、ちくちく感があります。外観的には変わりありません。以前はこのような症状がなく、心配で眠れないです。これは一体なんでしょうか?アドバイスをよろしくお願いします。

おそらく血管が炎症をおこし、蚯蚓腫れのようになっているのだと思います(モンドール病という名前がついています)。数週間で自然に治りますので、あまり心配なさらずにお待ちください。ただ、しこりを触れる場合は病院を受診された方が宜しいでしょう。(文責 加藤)

 

No.7979】  08年05月31日  ゆき
乳がんの肺転移による咳について他

この度は母(56歳)の相談にあがりました。担当医師の他に意見を伺いたいと思いました。よろしくお願いいたします。
1年9ヶ月前に右乳房にしこり(浸潤癌)が見つかり、右乳房全摘術・右腋かリンパ節郭清を施しました。そのときの癌の大きさは4p、リンパ節に3つの転移があったと説明を受けました。術後は抗がん剤(薬名は不明ですみません)とホルモン剤・アリミデックス錠の飲用を一年間続け、今年2月の検査では転移は見受けられなかったようです。ホルモン剤は現在も服用中です。ところが今年4月上旬に咳が出始め、一ヶ月半経っても治まらないため、手術を受けた病院に検査入院し、肺に水を入れて細胞を取る方法で検査したところ、肺に乳がん細胞によく似たものがあると確認されました。そこで、とりあえず咳止めにと処方された薬がリン酸コデインなのですが、一週間経ってもいっこうに治まりません。そこでお聞きしたいのですが、
1) この薬は普通どれくらいで効果が現れるものなのですか。
2) 副作用で便秘になっているようなのですが、市販の便秘薬を服用してよいのでしょうか。
3) 今の母の状態で、家業である農業の仕事を疲れない程度ならやってよいのでしょうか。それとも安静が一番なのでしょうか。

1) 効果があるとすれば、通常すぐ現れます。
2) 服用しても構いません。
3) 御負担にならない程度であれば、行っても宜しいかと思います。(文責 加藤)

 

No.7978】  08年05月31日  le
10年無再発率&乳房再建について

お世話になります。42歳独身未婚。粘液癌(純型)3.5センチx2.0センチで、乳房1/4切除術を行いました。リンパは転移がなかったので、とりませんでした。純型なので安心して乳房再建手術を受けられると思っておりましたら、病理の結果、グレード3と出ました。現在の治療はノルバッデクスのみ。ER・PRGともに陽性、HER2陰性です。

1) 10年無再発率はどのくらいでしょうか? 
2) 再建は2−3年待った方がよいでしょうか? 

1)リンパ節転移陰性とすれば、70-80%位かと思われます。
2)原則として待つ必要はあまりありませんが、少し間をおいてからを進める場合もあります。(文責 加藤)

 

No.7977】  08年05月31日  H 
乳房温存手術後の治療について

私の姪29歳のことで、ご相談申し上げます。今年3月半ばに乳房温存手術を受け、現在放射線治療を行っています。エストロゲン、プロゲステロン、HER2の結果がまだわかっていませんが、ホルモン剤ノルバデックスかゾラデックスを飲んでいるようです。ホルモン受容体の結果がわからないのに、こういった薬を飲んでいて害はないのでしょうか? また、結果が今の段階でもわからないようなのですが、再検査で3月に切除をしたものを、この時期になってもまだ保存しているのでしょうか? とても心配です。検査結果がないと、ホルモン療法はできないのですか? また抗ガン剤はしておいた方がよろしいのでしょうか? 放射線治療が始まっているのですが、抗ガン剤を投与するとなると、放射線が終わってからになりますでしょうか? よろしくお願いいたします。

ホルモン療法を行うにあたっては、ホルモン受容体の結果が判明してからの方が宜しいでしょう。もちろん抗がん剤も手術の結果が判明してから、必要かどうか考慮していくことになります。現在放射線治療中でしたら、抗がん剤投与は原則として放射線治療終了後になります。(文責 加藤)

 

No.7976】  08年05月31日  N
ハーセプチンの保険適用について

現在、術前化学療法中です。FEC療法4回が終了し、次回からタキソールとハーセプチンを併用することになっています。この投与条件でハーセプチンは保険適用になりますか? ハーセプチンは保険がきく場合ときかない場合があるそうですが・・・。また、1回の投与に費用はどのくらいかかりますか?

御病状にもよりますので、適応の詳細は病院へお尋ねください。一回の費用は投与量にもよりますが、2万円弱くらいとなります(ハーセプチンのみ、週一回投与で3割負担とすれば)。(文責 加藤)

 

No.7975】  08年05月31日  YM
術後治療について(HPNo.7917-2)

HPNo.7917のお返事ありがとうございます。主治医に相談の結果、薬が変更になりました。今回は抗癌剤を言われ、戸惑っています。グレード2(核異型3 核分裂像1)、核異型3は、リスクが高いのでしょうか。抗癌剤治療をやったほうがいいのでしょうか。ご意見をお聞かせください。

リスクは決して高いものではありませんが、ホルモン感受性の程度によっては考慮することになるかもしれません(主治医に御確認ください)。ただ、抗がん剤を追加することによるリスク減少はわずかなものです。リンパ節転移陰性、ホルモン感受性陽性の方の中で、どの方が抗がん剤を必要とするかという問題は、ここ数年色々と研究が進んでいます。最近は遺伝子を調べることによって、適応を決める方法も行われるようになってきています(oncotypeDXなど)。ただ、費用がかなりかかります。(文責 加藤)

 

No.7974】  08年05月31日  Y.N
副作用でしょうか?

2005年12月に手術し、抗がん剤4回・ゾラの注射2年がすみ、現在タスオミンを服用して丸2年が経ちました。副作用も軽くすんでいたのですが、咳とのどの痛みが1ヶ月以上とれません。内科と耳鼻科に通ったのですが、風邪でもアレルギーでもなさそうです。タスオミンの注意すべき副作用にのどの痛みと咳、とあったのですが、私の今の症状は副作用なのでしょうか? もし副作用だったら、今後タスオミンを服用し続けても大丈夫でしょうか?

タスオミンの副作用の可能性は少ないように思われますが、御心配でしたら少しの間休薬を考慮してみても宜しいでしょう。(文責 加藤)

 

No.7973-1】  08年05月30日  kirikiri
粘液癌の乳房内再発の治療について

現在40歳です。約6年前、35歳で右乳房粘液癌(ステージU約2.8センチ)を温存手術後、放射線50グレイとCMF4クールを行いました。リンパ節への転移は一応なしという判断で、切除は行っていません。その後、半年に一度の検診を続けていましたが、最近になって、しこりが発見されました。しこりは手術痕に隠れて発見されにくく、既に2センチになっており、細胞診で粘液癌が確認されました。現在の主治医からは温存手術を強く勧められていますが、1回目の手術をしてくださった先生にセカンドオピニオンを求めたところ、「あなたの癌は乳管を伝って広がるタイプだから、取りきれない可能性が高い。今回は放射線治療ができないし、若いから再再発のリスクが高いし、再発を繰り返すと癌の顔つきが少しずつ悪くなるから全摘(+必要なら再建)を勧める」と言われました。自分では「残せるものはできるだけ残したい。でも最優先するのは命の安全性で、そのためには全摘もやむをえない」というスタンスですが、非常に悩んでいます。6月中旬に手術が予定されていますが、今のところは、とりあえず1回温存手術をしてみて、病理検査の結果を見てから再度考えようかと思っていますが、このような考え方でよいのでしょうか。また、「乳管を伝って広がるタイプ」かどうかについては、現在の主治医からは言われたことがないのですが、どんな検査をするとわかるのでしょうか。教えていただければ幸いです。

通常の浸潤性乳管がんであれば、乳房内再発に対しては乳房切除が標準的な治療です。さて、粘液癌ですが、最初の乳がんが純粋型の粘液癌であれば、命に関わる再発は少なく、長い時間をかけて局所に再発する特徴があります。そういった粘液癌の特徴を考えると、再度乳房温存手術を行うという選択肢がでてきます。しかし、それでも、標準的な治療は何かと聞かれれば乳房切除ということになります。特に、二度目の癌が純粋型の粘液癌でなく、浸潤性乳管がんの要素が混じってくるようであれば(これは細胞診ではわからず、摘出した標本で判断します)(このことが主治医の先生がおっしゃる顔つきが悪くなるということかもしれません)やはり乳房切除、再建が勧められます。ですから、現在のあなたの判断に間違いはないと思います。“乳管を伝って広がるタイプ”ということを調べる特別な検査はありません。病理検査でEIC(Extend Intraductal Component)の所見が強いかどうかで判断します。しかし、通常の乳がんは多かれ少なかれ乳管内を進展する性質を持っているので、Extend(著名な)という言葉がつくように、乳管内の広がりが著名な場合にEIC陽性と病理報告書に記載されます。主治医の先生の話がこのことなのかどうか確認されてはどうでしょうか。(文責 清水)

 

No.7973-2】  08年07月29日  kirikiri
重粒子線・陽子線・放射線治療について

HPNo.7973でご相談させていただいたkirikiriと申します。結局、主治医と再度相談し、6月に乳房温存手術を受けました。病理結果は次のとおりです。
Mucinous mixed type (other histological component:Solid-tubular)←ちなみに初発はMucinous pure type Intraductal spread:+, Pattern:Local, Type: Solid, EIC:-,Extent of spread of cancer cells: 1.8*1.3*4.5, Sizw of invasive ca.: 1.8*1.3*4, Noninvasive ca.:Invasive ca: 0.1:10, Strucural atypia:3, Nuclear atypia:2, Nuclear grade:2, Number of mitotic figure:5-10, Surgical margin:+, Accompanying views:Fibrocystic disease, Calcification:none エストロゲン:3+, プロゲステロン:-, Her2:- 断端陽性:しこりは乳房の付け根から乳首に向かって縦に長く伸びており、乳首付近は取りきれた(段端陰性)けれど、乳房下部(裾野付近)に2か所、1ミリ大の取り残しがある、と言われました。(←PETで厳重経過観察し、大きくなるようなら追加切除、ということになっています)

現在最も大きな問題ですが、手術前に撮影したCTで、右側(しこりがある胸と同じ側)肺門リンパ節に3センチ大の転移巣が見つかり、PET検査で悪性と確定しました(それ以外の遠隔転移等はありませんでした)。CTは6年前の手術直後に、放射線治療の位置決めのため一度撮りましたが、その際は特に転移巣は指摘されず、その後、6年間撮ったことがなかったため、この転移巣については、今までまったく指摘されませんでした(その間、半年に一度胸部レントゲンは撮影していたけれど、特に指摘されず)。主治医(外科医)によると、肺門部の転移巣は手術できないそうです。今は、全身の微小転移の予防も兼ねて、ゼローダを飲んでいます。2クール終えて先日CTを撮りましたが、転移巣の大きさ変わらず、「大きさが変わらないのはゼローダが効いているためか、そもそも大きくならない癌なのか、現時点では判断できない」ということで、あと2クール追加して様子を見ることになりました。ゼローダによる治療を一定期間続けたあと、主治医からは、「三次元ピンポイント照射ができる施設で、肺門部リンパ節を治療したほうがいい」と言われていますが、具体的にどの施設で、というサジェスチョンはいただいていません(主治医は外科医で、最新の放射線治療についてはあまりご存知ないところもあるそうです)。選択肢は、「@通常放射線の定位照射(三次元ピンポイント) A重粒子線 B陽子線」のいずれかになると思います。@については既に鹿児島の施設で治療を行っている放射線科の先生にご相談し、「照射可能」と言われていますが、ABについては、これから施設に問い合わせる段階です。
そこで質問ですが、もし、重粒子線もしくは陽子線による治療が可能と言われた場合、通常の放射線ピンポイント照射と、重粒子線・陽子線と、どちらが私にとってベターな治療法なのでしょうか?放射線治療は一箇所に一度しかできないと聞いたので、慎重に選択したいと思っていますが、3つの違いがよくわかりません。癌のタイプや部位によって、得意不得意があるのでしょうか?(治療費や治療期間の違いについては理解していますので、それ以外の医学的なご意見をいただきたいと思います)
よろしくお願いいたします。

通常の放射線治療では癌だけでなく周囲の正常細胞にも影響が出るため、分割して照射するなど工夫して治療するのですが、陽子線、重粒子線は体の中にある癌の病変部に集中して照射をすることが可能であり、手術と同様の効果が体に負担をかけずにできることが期待されます。特に重粒子線はその強い細胞を死に至らしめる能力により、酸素濃度が低いなどの放射線抵抗性の癌に対しても効果があると言われており、他に治療法が確立されていない癌に対し試験的に治療が開始されています。転移再発乳癌については、手術や放射線治療といった局所療法の効果には限界があり、ホルモン化学療法といった全身療法の効果が期待できるため、放射線治療は骨転移の疼痛や他の治療の効果が期待しにくい脳転移などに限られているのが現状です。その特性からは通常の放射線や陽子線よりも重粒子線が優れた治療と考えますが、乳癌のリンパ節転移に対する局所療法の効果は確立しておらず、現時点では試験的な治療であると考えます。(文責 浜口)

 

No.7972-1】  08年05月30日  OY
paget病などの疑いもあるのでしょうか?

20歳女です。不安な事があるのでご相談いたします。4日か5日前ごろからの話です。もともと軽いアトピー持ちで、中学の頃から乳輪が荒れたり治ったりを繰り返していました。最近また再発したかなと思い保湿剤をぬったのですが、左の乳輪がとても悪化してしまい皮膚科に行きました。そこでは軟膏を処方してもらったのですが、その次の日に左脇の下が痛くなり、しこりのようなものができたと感じたので怖くなり、昨日大学付属病院の乳腺外科に行きました。マンモグラフィとエコーで調べたところ異常なしで、左乳首の炎症から菌が入りリンパ腺が腫れているという診断でした。『他の病気ではないですよね?』と聞くと、『違います。がんなどではありません。』と言っていただき、フロモックス錠という飲み薬のみを一週間分処方してもらいました。皮膚科の軟膏を塗り、飲み薬を昨日の昼から飲んでいますが、今のところ治りそうな気配はなく、とても痛くて、治るのかどうかが心配です。もし治らなかった場合paget病などの疑いもあるのでしょうか? 乳腺外科でガンではないと言われたし、年齢も20歳なので大丈夫だろうと自分に言い聞かせています。

乳頭乳輪がびらんを起こす病気として、悪性の代表がPaget病ですが、mailの内容からは、主治医の先生がおっしゃるように、アトピー同様に自分の体からの分泌物に皮膚がかぶれた乳頭びらんだと思います。通常はステロイドの軟膏で軽快します。いつまでも治らないようならば、びらん部分の細胞診を行えばPagetかどうか鑑別できます。一週間内服と軟膏治療して再診してください。(文責 清水)

 

No.7972-2】  08年06月06日  OY
paget病などの疑いもあるのでしょうか?(2)

丁寧なご回答ありがとうございます。掲載HPNo.7972のものですが、再度お聞きしたい事がございます。paget病はマンモグラフィ、エコーでは見つける事ができないのでしょうか? paget病は、そのほとんどが非湿潤性癌で、マンモグラフィとエコーで異常がない場合はpaget病ではないという風に聞いたのですが・・・。次は皮膚科に行こうと思っていたのですが、再度乳腺外来へ行った方がよいでしょうか?

Paget病は、乳管から発生した乳癌が乳頭、乳輪に拡大してきたもので、乳頭、乳輪部の腫瘤を作らない病変であり、マンモグラフィーやエコーでは描出が困難です。湿疹様病変〜乳頭・乳輪部の糜爛(ビラン)で、病変があるかどうかを確認する事はできますので、そういう症状が認められる場合は、受診して下さい。ビラン部分の細胞診を行なって診断する事になります。貴女の場合、メール内容から判断して、まず皮膚科でご相談なさるのがよいのではないでしょうか。(文責 須田)

 

No.7971】  08年05月30日  Y 
乳がん検診について

36歳既婚、子供2人です。5月初めに健康診断で乳がんの超音波検査をしたところ、「乳腺のう胞症の疑い」と「乳腺腫瘤の疑い」との結果が書面で届きました。送られてきた画像には7mm程度のものが2ヶ所黒っぽく写っていました。すぐに地元の乳腺外科を受診し 「触診・マンモグラフィ・超音波」をしていただきましたが、すべて異常なしで、画像にも写真にも何も写りませんでした。3週間前の健康診断では黒っぽく2ヶ所も写っていたのに消えてしまうものなのでしょうか?

乳腺は生理のサイクルで変化しています。ですから、3週間で所見が変わることはよくあることで、少なくとも消失したのであれば心配ありません。乳がんの影が消失することはありませんから。(文責 清水)

 

No.7970-1】  08年05月30日  L
これまでの治療法について

初めてメールさせて頂きます。36歳の昨年の夏、定期検診に行き、左右のエコー、マンモグラフィー、そしてしこりのある左乳房に対して、細い針での細胞診を受けました。画像診断では良性であろうとのことでしたが、細胞診の結果は「疑わしい」と出まして、左乳房からの血性乳頭分泌も確認され、CEAが1000と出ました。その後、MRI、太い針での針生検を受けましたが、「腫瘍は乳管内に存在」し(主治医から、前がん病変で、このまま放置するとがん化する可能性が高いと言われました)、良悪の鑑別が困難であることから、確定診断と最低限の治療のための手術を昨年11月に乳房温存術という形で受け、病理検査の結果、「低悪性度の非浸潤性乳管がん(Tis期)」と診断されました。また、手術前から、もし術後の病理検査で「がん」と診断されても、「Tis期の非浸潤がん」ということも分かっていました。術後の病理検査では、「グレード1(low grade)、ly0、v0、ER(+)>80%、PgR(+)>80%、HER2(−)score0、断端陽性あり(脂肪織にかかっているので心配することはないと言われました)」ということで、局所再発と対側予防として今出来うるMAXの治療方法として放射線治療とホルモン療法の単独治療もしくはその組み合わせを提示されました。主治医の話では、私のようなDCISは外国では無治療の場合がほとんどだそうです。そのような話を聞いたものですから、術後の治療の決定をなかなか躊躇してしまいました。断端陽性反応が出ているものの、脂肪織の部分であり、その他は手術で完全に取り切れているとのことでしたが、やはり不安でしたので、結局放射線治療とホルモン療法を受けることにしました。放射線治療は既に30回終了し、今はノルバデックス服用で定期通院しております。
放射線治療を終えて3ヶ月ですが、照射部分の赤い発疹やかさつき、皮膚の表面が白い粉をふいたような状態が続いています。特に赤い発疹は、皮膚がんなのではないかと心配です。また、ノルバデックスも局所再発と対側予防的投与ということで、5年のところを、私の場合は2年でいいと言われています。最近は、あまり病気のことについて深く考えないでおこうと思うようになったのですが、やはり再発のことを考えると不安です。Tis期の10年生存率は95%と高いようですが・・・。手術に至るまでの検査や手術を受けるという私の決定、及び放射線治療とホルモン療法を受けるという私の決定は適切であったのか、また、過剰治療にあたるのか、さらに放射線治療後の皮膚症状についてもご教示頂ければ幸いです。なお、術前のセカンドオピニオンは、違う意見を言われた場合余計に迷ってしまうので、結局見送り、手術を受けました。
お忙しいところ、長い文章で申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。

Tis期の乳がんの治療として、貴女が選択した治療は極めて標準的と考えます。意見が別れるとすれば、最後のノルバデックスの服用でしょう。ノルバデックスを内服するメリットは、わずかに乳房内再発が減少すること、反対側の乳がんの発生を抑えることで、デメリットは子宮体がんのリスクが若干高くなること、更年期障害用の副作用があることです。これを天秤にかけてメリットが大きいと判断した方は内服されています。内服は原則として5年が推奨されますが、天秤のバランスがかなり拮抗しているので、2年という選択肢もあるかもしれません。貴女が、ノルバデックスのメリットが大きいと判断し、かつ副作用が強くなければ、しっかり5年内服されたら良いのではないでしょうか。皮膚の症状は、診察した訳ではないので何とも言えませんが、治療後3ヶ月であればまだ放射線による皮膚炎が一番考えられます。放射線の皮膚への影響がとれるには一年くらいかかります。心配であれば、一度、放射線治療の先生の診察を受けることをお勧めします。(文責 清水)

 

No.7970-2】  08年09月17日  L
副作用?

No.7970で相談させて頂いた者です。その節はご回答有難うございました。さて、昨年12月下旬からノルバデックスを服用しておりますが、5月下旬を最後に月経が来ておりません。6月には念のため、婦人科で子宮体がんの検査をしましたが、異常無しでした。また、子宮内膜症も特に問題無しでした。ただ、ごく微量の不正出血が、今でもほぼ毎日続いております。ノルバデックスの副作用として、無月経を主治医の先生から聞いたことがありますが、これは、薬の副作用から来ているものなのでしょうか? それとも、私のような30代後半の女性でも閉経する方がいらっしゃると新聞などで目にしたことがありますが、もう閉経してしまったのでしょうか? 元々月経不順で、大体の周期が50〜60日という感じでしたので(半年来ない時期もありました)、今回は少し長すぎると思い、不安になってメールさせて頂きました。それから、温存手術を受けた部分を押さえると痛みがあり、そのすぐそばの組織も押さえると痛みます。日常生活に支障をきたすような痛みではないのですが、やはり心配です。7月の定期通院の際に主治医の先生に伝えたところ、エコー検査をして下さいましたが、特に異常なしとのことでした。放射線治療は、1月中旬より計30回照射し、2月下旬に終了、既に半年が経過しました。放射線照射による組織のむくみから来ているのでしょうか? それとも単なる乳腺症なのでしょうか? もしくは、手術で切除部分以外の組織の血流が悪くなっていることから来ているのでしょうか?(温存手術で、切除部分よりも広範囲で皮膚を剥がすこともあるのでしょうか?) お忙しいところ、誠に恐れ入りますが、よろしくお願い申し上げます。

ノルバデックスの内服による月経への影響は、月経が止まる人、不順になる人、全く変わらない人と様々で、かなり個人差があります。ですから、現在の月経異常はノルバデックスの副作用というか影響と考えて良いと思います。創の痛みの原因は、貴女が考えた原因のどれも可能性があります。少なくとも超音波検査で異常ないのですから、再発の心配はしなくてよいと思います。後は時間の問題だと思います。(文責  清水)

 

No.7970-3】  09年11月17日  L
今後の治療について

No.7970で相談させて頂いた者です。今年38歳です。2007年11月に左乳房温存手術を受け、病理検査でDCISと診断、その後放射線治療を受け、現在はノルバデックスを服用しております。10月に、術後2年目の骨シンチ及び胸部〜腎CT(単純+造影)検査を受けました。先日の診察で、骨シンチは異常無しでしたが、CTの画像で、肝臓に黒い影が数箇所映っていることが判明し、近々腹部エコー検査で良性か悪性か調べる予定です。
CTの担当医の所見欄に、『左腋窩、縦隔LN腫大なし、 肺野 結節なし、 肝 S6に8mm、S7に18mm、S8に6mmのLDAあり→metaの可能性大』と、書かれてありました。

1) DCISでもmetaの可能性はあるのでしょうか? Tis期と診断されても、このようなケースもあり得るのでしょうか?
2) 腹部エコーだけで、良性か悪性の判断がつくのでしょうか? 精度が低いのであれば、エコーの結果だけで抗がん剤は飲みたくありません。実は今回の造影CT検査で造影剤の副作用が少し出ました。腹部エコーの結果次第では、MRIも必要となりますか? また、造影剤を使用したMRIと、使用していないMRIの結果は大差あるのでしょうか?
3) 腹部エコーで悪性と出た場合、抗がん剤治療となると言われました。私の場合は、どのような抗がん剤になりますか?

なお、4年前の会社の健診で腹部エコーを受けた際、「肝血管腫の疑い」と診断されたことがありますが、主治医にそのことを伝えたところ、そのような映り方ではないと言われました。拙文で誠に申し訳ございませんが、ご回答よろしくお願い申し上げます。

ご質問どうもありがとうございます。DCISで十分な治療をお受けになっているのに、検査で不安な結果が報告されてしまったのですね。少しでもお力になれましたら幸いです。

1) DCISでもmeta.(転移)の可能性はゼロではありません。ただし可能性は非常に低く、胃や大腸や膵臓など転移の原因が他にないかどうかの精密検査も行っていただいた方がよろしいかと存じます。
2) 腹部エコーだけでは確定診断は得られません。肝臓の転移を疑った場合に、最も信頼度が高いのは造影肝臓MRIです。使用する造影剤がCTとは異なりますので主治医の先生や放射線科の先生に、副作用のことをご相談くださいませ。十分に注意しながら造影MRIをおこなえる場合もございます。また造影剤を使用しない全身MRI(diffusion MRI)はPET検査に引けをとらない検査と言われており、造影剤を使用しないMRIでも意義はあると思います。
3) 乳がん再発であれば、基本的には内分泌療法の変更が最初の治療になると思います。今は、ノルバデックスの内服だけでしたら、LH-RH アナログを追加しアロマターゼ阻害薬を追加する、といった選択肢があると思います。それで効果が見られない場合には、抗がん剤治療になると思います。いずれにしても最新の組織が採取できるのが一番ですので、場合によってはエコーを行いながら針生検で肝臓の組織を採取してくることも考慮にいれなければいけません。

以上つらいお話が続きますが、体全体で何が起きているのかをおちついて突き止めることが大切です。慌てず、何か見落としていることがないかどうか、主治医の先生と相談しながら原因を突き止めていってくださいね。またお困りの時には、いつでもご相談くださいませ。(文責 高橋)

 

No.7970-4】  10年06月23日  L
ホルモン剤服用期間について

いつも参考にさせて頂いております。HPNo.7970で相談させて頂いた者です。39歳、未婚です。2007年11月に乳房温存手術を受け、DCISと診断され、2007年12月下旬よりノルバデックスを服用しております(放射線治療は2008年1月から30回受けました)。ノルバデックスの服用期間については、当初、2年の服用期間でよいとの主治医のお話でしたが、昨年2009年4月に主治医が転勤されました。今の主治医は、当初は「副作用が強くなければ5年」とおっしゃっていましたが、先日3ヶ月の定期検査(採血)を受けたところ、「診察の度に無月経やのぼせ、ほてりなどの症状を気にしているようだから、既に2年服用したから、今後服用をどうしますか?」と聞かれました。その場で決断できなかったので、とりあえずは3ヶ月分のお薬を頂いてきましたが、今の主治医曰く「ノルバデックス服用5年は浸潤癌の方対象で、非浸潤癌については、明確なデータがない。再発危険のピークである術後2年を経過し、昨年のCT検査、骨シンチでも異常がなかったので、ここでホルモン剤を止めるのも一つの選択肢。ホルモン剤を飲まなくても、放射線治療を受けているので、再発率はほとんどゼロに近い」とのことでした。私が一番気にしている点は、生理が全く無いことです。将来結婚、出産も考えていますので、このままノルバデックスを5年服用となると、41歳までということになり、もうこの辺りで服用を止めてもいいかなと思う反面、再発が怖く、やはり服用を続けた方がいいのかと、非常に迷っています。次回の9月の診察までに自分なりの考えを今の主治医に伝えなければと思っていますが、何卒ご回答の程、よろしくお願い申し上げます。

ご質問どうもありがとうございます。非浸潤がんにたいして手術を行って、再発予防のためにノルバデックスを内服されているのですね。主治医の先生のおっしゃるとおり、必ずしもホルモン治療は必須ではございませんので、あくまでもL様のご出産のご希望を叶えてさしあげるのが一番だと思います。胸の定期検診は引き続き慎重に行っていただいて、ノルバデックスは終了として、赤ちゃんを授かるのが最もL様にふさわしい選択肢かと存じます。主治医の先生とご相談の上、またお分かりにならなければご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.7969】  08年05月30日  K 
アリミデックスについて

初めて投稿させて頂きます。適切なアドバイスに感謝を申し上げます。私は現在59才で、左乳房を4年半前に全摘しました。癌の場所は乳首の近くで、大きさは1.4で、リンパは見張りばんと次の個所が癌ではないが、心配だから深く取ったそうです。結果は「リンパには入っていません」と、ドクターに言われました。今は四ヶ月に一度の検査です。私が気になる事は、現在有る大事な右の方のお乳ですが、どうしてエコー検査をして下さらないのか不思議です。一度痛かったので、予約でない日にドクターに言って検査して頂いたら何んともなく、「再発してなくて良かったね・・・」と。「再発し易いんだよ!」と言われるわりには納得できません。通っているクリニックは、手が痛いとかを訴えると直ぐ「再発したかな〜」と落ち込む事を口に出します。手術してから現在までホルモン剤を朝一回服用しています(手術してから二年半頃までフェアストン)。以後替わってアリミデックスで、朝一錠服用しています。
ドクターに手の強張り・頭痛・足の強張り等、色々訴えても、「私に合ってる薬だから」と言われますと何も言葉がありません。骨も心配です。ご相談されている皆様方、私の投稿を見られて、軽いではないかと中には思う方がいらしゃましたら、同じ病を経験なさった方と気持ちは一緒です。くどくど書き込み致しましたが、宜しくお願いいたします。

術後の定期検査のガイドラインでは一年に一度のマンモグラフィー検査が推奨されています。反対側の乳がんが発生する率は一年で0.7%と言われています。言い換えると乳がんの手術をした人100人中7人が10年の間に反体側の乳がんになるということです。貴女の場合は最初の乳がんが早期なので、最初の癌の再発の心配は少なく、反対側の乳がんの検診をきちんとすることが勧められます。フェアストンもアリミデックスも反対側の乳がんの発生を抑える力があります。手のこわばりなどはアリミデックスの副作用です。主治医の先生がおっしゃるように我慢できる範囲であれば継続することが勧められますが、症状が強いようであれば、薬を換えるという選択肢もあります。(文責  清水)

 

No.7968】  08年05月29日  T.M
タキサン系薬剤治療を受けることについて

術後3年半経過し、現在60歳です。病理はホルモン感受性2つともー、センチネル0/4、脈管浸潤なし、HER2+、1.28cmの浸潤硬癌でした。温存手術後CAF、放射線をうけ、フルツロンカプセルを服用後、現在無治療です。術後補助化学療法としてハーセプチン使用が承認されましたので、FISHを受けましたがマイナスで治療法が限られることへの不安をぬぐえません。今回HPNo.7914の質問を拝見いたしまして、これからタキサン系薬剤治療を受けることについてご教示くださいますよう、宜しくお願いいたします。                           

術後3年半経過した時点で、タキサンによる治療を受けるメリットがどれだけあるかについて、具体的に数字を出すのは難しいでしょう。再発治療としてはファーストラインになってくるでしょうが、一般的にこれから念のために行っておくということは少ないと思われます。(文責 加藤)

 

No.7967】  08年05月29日  miki
授乳中の乳房の痛み

ただいま授乳中ですが、授乳後に乳首から乳腺にかけて電気がビリビリと走るような痛みが続く時があります。これがまた痛くて、夜中になると眠れません。子供の検診の時に保健師サンに聞いたのですが、「初めて聞いた。多分おっぱいをいっぱい吸われて頑張って作ってる証拠なんじゃない?」と、言われました。あまりにも痛い時があるので気になり始めました。どうか教えてください。

メールの内容からは、特に心配のない痛みであるように思います。しこりや発赤など乳房に変化がなければ、大丈夫でしょう。(文責 加藤)

 

No.7966】  08年05月29日  よめぽん
妊娠中の乳がん検診

丁度1年ほど前に胸のしこりが気になって乳がん検診を受けました。エコー・マンモグラフィ両方してもらいましたが、「異常ないでしょう。が、しこりがあるし、年齢もある(35歳)ので1年に1度くらいは検診を受けましょう。」と、お医者さんに言われました。ですが去年の秋に妊娠し、今、妊娠8ヶ月後半です。妊娠中でも検査は受けたほうがいいでしょうか? それとも出産した後に受けたほうがいいでしょうか? 友人に、出産して半年で乳がんが発覚し手術した子がいて、「妊娠中の方が進行が早いから気をつけて」と、言われました。彼女は再発し、また辛い治療を受けています。とても怖いです。

しこりに変化がないのであれば、あせらずに出産後でもよいと思います。もし大きくなっていたり、他に新たなしこりがあるような場合は受診をお勧めします。(文責 加藤)

 

No.7965】  08年05月29日  T 
アリミデックス

初めて投稿させていただきます。60歳になる義母ですが、昨年の7月に乳ガンの温存手術をしました。放射線治療後アリミデックスを飲んでいますが、毎朝目を覚ますと同時に動悸があり、ふらふらして立てない状態で、血圧が200にもなります。もともと高血圧でアムロジンを飲んでいて、甲状腺の手術も2年ほど前にしてチラージンも飲んでいます。何か関係があるのでしようか? アリミデックスの副作用ではないのでしょうか? 毎朝この状態になりだしたのは、アリミデックスを飲み出してからです。義母もこんな状態で5年間も飲み続けられないと言っています。何か他に病気があるのでしょうか? 血圧と甲状腺と乳ガンの3つの病院にかかっていますが、どこも納得のいく答えをもらえずに、義母は毎朝苦しんでいます。どうしたらいいのでしょうか? 教えてください、お願いします。

アリミデックスを服用されてからということであれば、まず主治医と相談の上、アリミデックスを休んでみてはいかがでしょうか? 薬の影響でないとすれば、検査が必要になるかもしれません。(文責 加藤)

 

No.7964】  08年05月29日  S 
ピルの服用としこり

ピルを服用して約一年になろうとしています。もう少しで受診を再度受けることになっているのですが 、そのまえに胸にシコリを発見してしまいました。 大きさは ピンポン玉ぐらいで 右胸の乳首のやや右上にあります。押すと上下・左右に動きます。乳癌の可能性もなくもないので、後日受診する予定ですが、受診する前に気になって仕方ありません(ピルを最初に処方してもらうときは、なんの異常もありませんでした) 。このしこりが何なのか、考えられるとしたら何なのかを教えていただいてよろしいでしょうか?お返事 お待ちしております。

メールの内容からでは何ともいえませんが、しこりがある場合でも良性のもの(のう胞や線維腺腫など)のことも多くありますので、あまり心配なさらずに受診してみてください。(文責 加藤)

 

No.7963】  08年05月29日  S.N.
再発率をおさえる治療法について

いつもたいへん参考にさせていただいております。今年2月末に左乳がん手術を受け、全摘をしました。「しこりは3×2センチ、ER+、PR−、HER2−、t2」で、リンパ節転移が無しという結果で、中間リスクという見解です。いま抗がん剤FEC(3週間ごと6回)を受けている途中です。抗がん剤が終了したらホルモン療法を開始する予定です。主治医の先生には、手術から術後治療まで感謝をしておりますが、再発・転移のことを考えると不安でいっぱいになります。ネットで、「免疫療法」という治療法があることを知りました。しかし、たいへん高額な治療代金が必要ですので、すぐにとびつくことは出来ません。一般論でいいのですが、お医者様は「免疫療法」をどのようにみておられるのでしょうか。やはり再発率を下げる有効な治療法としてとらえてよいものでしょうか。私の場合、抗がん剤→ホルモン剤治療で十分でしょうか。これに免疫療法をプラスすべきか自分勝手に悩んでいます。どうかご意見をお聞きください。

免疫療法については、まだ確立されたデータが得られておらず、現段階では再発率を下げる有効な治療法として捉えるのは難しいかもしれません。主治医の意見も聞いてみてはいかがでしょうか?(文責 加藤)

 

No.7962】  08年05月27日  N
術前抗癌剤療法と健康補助食品

私は今乳癌の術前療法をうけています。抗がん剤はCEFをうけて二回目です。健康補助食品で、ビタミンやミネラルなどはとっていいものなのでしょうか。また、抗がん剤をうけているとき血便がでたりしますか?

サプリメントの一部は抗がん剤の効果に影響を及ぼす可能性もありますので、主治医に確認されてからのほうがよいでしょう。血便がでることはあまりありませんが、続くようでしたら報告されたほうが宜しいかと思います。(文責 加藤)

 

No.7961-1】  08年05月27日  Y.I.
術前抗ガン剤と手術について

25才の姪が乳ガンと診断され、現在クリニックで術前抗ガン剤を受けています。CE4クールでタキソールの予定で開始しましたが、現在3回終了しており、次回初回評価をすることになっています。もし小さくなっていなかったら薬剤を変えてでも継続したほうがいいのでしょうか。手術に変更した方がいいのでしょうか。どの段階で、手術に切り替えるのでしょうか、教えてください。今の抗ガン剤を中断し、手術して術後抗ガン剤を再開することはよくないんでしょうか。CEも初回より副作用が強く、1回量が少なくなっているようで、回数を増やし予定量行なったほうがよいでしょうか。手術はやはり大きな病院でしたいと思っているようです。治療を分散するような事は良くないでしょうか。今までの検査結果は、大きさ2cm、石灰化が広範囲にみられ、腫瘍が皮膚に近い、充実腺ガン、ホルモン・HER2共に陰性、遠隔転移なしもセンチネル(+)。

CEの効果がみられないようでしたら、タキソールに変更になると思います。手術への切り替えは、病状の進行具合や抗がん剤の効果、副作用等を総合的に考慮し決定することになります。手術を他の施設で行うことは可能であると思いますが、クリニックで確認されてみて下さい。(文責 加藤)

 

No.7961-2】  08年06月20日  Y.I.
治療方針について

HPNo.7961です。CEを4クール終え、評価にて腫瘍が1cm程度まで小さくなったと言われました。今後、手術を先にするか、引き続き化学療法(タキソテール)をするかと言われています。どちらを優先して、治療した方がより効果的なのでしょうか。また、CEが副作用が強く、1回量が少なくなっており、回数を増やして予定量行わなくても、今後の再発リスクが高くなるような事はないんでしょうか。タキソール、タキソテールの違いと選択基準を教えてください。25才の娘なら、どちらの方がいいのでしょうか。

CEの効果があって良かったですね。現在の術前化学療法の考え方では、引き続きタキサン系の抗がん剤を使うことが推奨されます。その理由は、タキサン系の抗がん剤を加えた方がpCR率(手術をしたときに癌が完全に消失した状態になっている率)が高くなることが知られているからです。pCRとなった場合、その予後は良好と言われています。回数を増やして予定量を行った場合と副作用で減量した場合の効果の比較は不明ですが、参考になるデータとして、ある術後の臨床試験でretrospective(後ろ向き)に、予定量を投与できた群と副作用で減量した群に分けて効果を検討したらその差はなかったという報告があります。術前化学療法で使うタキサンで、タキソールとタキソテールのどちらが良いかは不明です。しかし、術後補助療法では比較試験があり、どちらもほぼ同じでした。ただ、タキソールは3週に一度の投与法より毎週投与法が効果が高く、タキソテールは3週投与法が毎週投与法より効果が高いようです。このデータの問題点は、タキソールの投与量は日本と米国で変わらないのですが、タキソテールの投与量は日本で認められている70mg/m2でなく100mg/m2のデータであるということです。姪ごさんの場合、いわゆるtriple negative(ER,PR,Her2すべて陰性)で、現在の乳がんの中では最も悪性度の高い乳がんです。厳しい結果も覚悟した上で、あきらめずにできる治療を一つずつ行っていってください。(文責 清水)

 

No.7960】  08年05月27日  N 
しこりが大きくなっています

昔から左乳房の下に1センチくらいのしこりがありました。3年前にエコーをしたときもはっきり映っていましたが、癌ではないと言われ、普段は何の違和感もないのでそのままにしていましたが、ここ3日前からブラのワイヤーがあたるせいか痛みを感じ、数年ぶりにしこりの存在を思い出し、触るとしこりがとても大きくなっています。急に大きくなったから痛みを感じたのだと思います。体を反ると凸っとたんこぶのように腫れていますし、青くなっているので、主人や友人には「血管が腫れているのではないか?」と言われました。しこりが3センチくらいはっきりあり、触ると動くしこりです。今ブラも痛いし、つけていなくても痛みを感じるようになりました。これは何ですか?脂肪の塊ですか?一体何の何科で受診すべきなのでしょうか?不安でたまりません…教えてください!

まず病院を受診しましょう。外科(乳腺外科あるいは乳腺科)になります。(文責 加藤)

 

No.7959】  08年05月27日  t.a
大きいしこりを発見して

去年10月にしこりを発見したので、病院で針で水をとる検査を受けました。医師からは、「身体に悪いものではない」と言われたので安心していましたが、半年後そのしこりが大きくなってきたので、再度病院にいきました。それが今年4月の後半でした。その時、この前より深く針を刺して水をとりました。その1週間後結果を聞きました。その時に"Vb"と言われました。同日、再び検査を受け一週間後"V"という結果でした。5月22日にCTの検査等を受けに再び病院に行くのですが、先生にどんなことを聞いておけばいいのですか? セカンドオピニオンを受けている時間は、私の今の状態であるのでしょうか? ご返答お願いします。

まず御病状、治療方法について医師から説明がありますので、さらに確認したいことがあれば質問されるのがよいと思います。事前にもし質問がいくつか考えられれば、それを記入したメモをあらかじめ用意しておかれるのがスムーズでしょう。まずあわてないことが一番大切で、セカンドオピニオンを受ける時間はあると思います。乳がんは急に進行することはあまりありませんので、多少時間がかかっても、十分納得をしてから治療を始めることが大切です。(文責 加藤)

 

No.7958】  08年05月27日  まりん
骨転移について

3年前に乳がんの温存手術をしました。リスクはLOWリスクですが、グレードがVだったので、ホルモン療法(ゾラ2年、ノルバ5年)の治療を行なっています。3ヵ月毎の血液検査に加え、1年毎にCT、マンモ、骨シンチ等の検査をしていますが、3年目の検査で骨シンチの肋骨の一部に黒いものが出ていると言われました。血液の腫瘍マーカーやCT等に問題はないそうです。半年後、もう一度骨シンチをやるということでしたが、不安でしかたがありません。骨転移の症状や治療法を教えてください。よろしくお願いします。

異常がなくても一部に黒いものがでることはあります。6ヶ月後の再検査で宜しいかと思います。症状としては痛みの他、神経に伴う症状が出現する場合もあります。治療は化学療法(抗がん剤)、ホルモン療法、分子標的阻害剤などの全身療法や、手術、放射線療法などの局所療法があります。再検査では多くの方は異常なしとなりますので、あまり心配なさらずに結果を待ちましょう。(文責 加藤)

 

No.7957】  08年05月27日  K.K
腫瘍マーカーNCC-ST439について

術後ホルモン療法中なのですが、このたびの血液検査で、腫瘍マーカーのNCC-ST439が、1.2になりました。今までは、ずっと1以下で推移していたので不安になりました。主治医は、問題ないとおっしゃっているのですが・・・。それ以上は主治医に聞けない雰囲気なのです。本当に大丈夫なのでしょうか?

腫瘍マーカーの正常範囲内でのわずかな変化は気にされなくてよいでしょう。大丈夫です。(文責 加藤)

 

No.7956】  08年05月27日  S.Y.
ハーセプチン

昨年8月、妻が乳がん手術を受けました。ホルモン受容体++のため、放射線のほかホルモン療法(タモキシフェン+リュープリン)に取り掛かりましたが、担当医は、ハーツー3+のためハーセプチンも加えたいとのことでした。ご存知のように、もつれ国会のため、この春からハーセプチンが術後療法として承認されました。厚生労働省が承認したのは、3週間ごと1年間のハーセプチン単独投与です。担当医は、国会承認前は「承認されたら、抗がん剤と組み合わせてすぐに治療を始める」という方針でしたが、最近は「ホルモン療法が効果を発揮しているので、このまま様子を見ましょう。ハーセプチンは高価ですしね。」という判断です。そこで、ご質問です。
1) いろいろインターネットでの情報を総合すると、ハーセプチン単独ではあまり効果はなく、他の抗がん剤と併用することでシナジー効果があるようですが、この考えは間違いでしょうか。(つまり、極論すると、ハーセプチン単独投与はあまり意味がない。)
2) ハーセプチンとナベルビンやタキサンを組み合わせた術後療法は、保険適用にならないのでしょうか。
3) 上記が保険適用可能の場合、ナベルビンやタキサンもハーセプチンと同じく1年間の投与が必要でしょうか。

ハーツー3+が気にかかるものですから、アドバイスお願いいたします。

1) ハーセプチンは抗がん剤を併用することによって、より高い効果が期待できる薬剤ですが、単独投与でも効果は期待できます。術後補助療法としてホルモン療法+ハーセプチンはまだ確立された治療法ではありません(これから期待される組み合わせではありますが・・・)。
2) タキサンは保険適応になります。
3) 3ヶ月の投与が一般的です。(文責 加藤)

 

No.7955】  08年05月20日  M
Her2について

ご相談内容でハーツーについての説明を拝読しました。私の場合(-)という結果を頂いているのですが、これはIHC法2+をFISH法で結果判定されたものととらえるのか、2+の(陰性)と1+や0の場合も含めて(-)ととらえるのか? 教えて下さいますか? 3ヶ月に一度の通院のため、主治医に伺えるのもだいぶ後になりますので、参考にしたく宜しくお願いします。

IHC法で0、1+の場合が陰性で、FISH法では陽性か陰性かという判断になります。IHC法2+のうち25%くらいがFISH法で陽性になるといわれています。ひとつ前の質問も参考にして下さい。(文責 片山)

 

No.7954】  08年05月20日  M.M.
Her2の考え方 (HPNo.7924-3)

HER2の回答、ありがとうございます。現在詳しく組織診断をしている所ですが、+2では陽性と考えハーセプチンの薬を使う事が多いのでしょうか? フィッシュ法で+2と判定が出た場合は、陰性と考えて良いのでしょうか? IHC法で+2でもフィッシュ法で+3になることは多く症例はあるのでしょうか? 回答宜しくお願いします。

HER2タンパクの過剰発現は免疫組織化学的方法(IHC法)で、HER2遺伝子の過剰発現はFISH法で検査されており、FISH法では、蛍光を発するHER2遺伝子の数と対象となるCEP17の数との比で遺伝子増幅の有無を判定する方法がとられています。CEP17 は17番染色体のセントロメア部分のことであり、ほとんどの正常細胞ではHER2と同数が認められ、HER2/CEP2の比が2.0以上の場合(PathVysion法によるシグナル比が2.0以上の場合)にHER2遺伝子の増幅があると判断されることになりますので、FISH法では陽性か陰性かという結果となり、2+、3+という表現はありません。IHC法で2+のうち約25%位がFISH法で陽性になるとされています。(文責 片山)

 

No.7953】  08年05月20日  SO
関節痛について

今月51歳になります。2007年3月に7ミリの浸潤ガンの温存手術をし、5月に放射線治療と共にノルバデックスの服用を始めました。手術後から全く生理がなかったため、2007年10月にフェマーラに変更しました。2008年1月頃から、手、手首、肘、膝の関節が痛み出し、現在は特に膝の痛みが強くなり、階段の上り下り、立ったり座ったりが辛くなってきました。主治医の先生に痛みのことを申し上げたところ、「副作用かもしれない、痛み止めを出しましょうか」と言われましたが、痛み止めの副作用も心配で断りました。ノルバデックスの服用時には特に副作用もなかったのですが、フェマーラによる副作用の可能性は高いのでしょうか。ノルバデックスに戻した場合は効果はどの程度下がるのでしょうか。またフェマーラの服用を続ける場合、関節痛の薬やサプリメントの服用についてはどうでしょうか。最近鍼治療をためしておりますが、何か悪影響はあるでしょうか。

フェマーラによる副作用の可能性が高いと思います。添付文書上は5%未満の頻度となっておりますが、実際の臨床上の経験では3割位の印象です。投与開始後3か月くらいで出現することが多いようです。有効な対処法はあまりなく、関節運動を繰り返すことで時間の経過とともに改善することが多いですが、投薬の継続による症状は不変が5割、改善が2割、増悪が3割位といわれます。どうしても症状がとれず服薬継続が困難な場合は他のアロマターゼ阻害剤やタモキシフェン、トレミフェンなどのいわゆるSERMへの変更や、場合により休薬とすることで7割位の方に改善がみられるようです。(文責 片山)

 

No.7952】  08年05月20日  S 
乳がん検査の所見について

お世話になります。47歳主婦、出産経験あり、第一子授乳時に乳腺炎経験(左右どちらかは忘れました)有り。会社からの乳がん検診で精密検査の紹介状が届きました、動揺していたため開けてしまいました。所見の内容は、「第1読影医師・・・不均一高濃度、左UM,腫瘤・・・4×3p、円または楕円、明瞭、等濃度。第2読影医師・・・乳腺散在、左1U、22.0、腫瘤・・・4×3明瞭と、評価困難にチェックが有り 石灰化にはチェックは有りません。右カテゴリー1、左カテゴリー3です。触診では異常なし。」 4年前にマンモの検査では異常ありませんでした。乳がんでしょうか? 悪性? それ以外なら何が疑われますか? 精密検査って、かなり良くないから? カテゴリー3でも限りなく4に近いのでしょうか? 腫瘤が大きすぎるのと、最近左乳房の真ん中から下外側半分がチクチクした痛みや触るといたいのが気になります。親しい友人が乳がんになり、5年間の闘病生活の末、昨年末に亡くなり、プロセスを間近に見ているのでとっても不安です。教えて下さい、よろしくお願いします。

カテゴリー3は「おそらく良性だが悪性を否定できない」という分類であり、所見からは良性の線維腺腫やのう胞が疑われるが、超音波など他の検査が必要であるというニュアンスです。恐れず精密検査を受けて下さい。(文責 片山)

 

No.7951】  08年05月20日  S 
腫瘍マーカー(HPNo.7483-4)

HPNo.7844で以前投稿したものです。血液検査の中で腫瘍マーカーの数値は何という項目で表示されていますか? 検査項目名称がありすぎて、どれが腫瘍マーカーなのかわかりません。おしえてください。

一般にCEA(<5.0ng/ml),CA15-3(<25.0U/ml),1-CTP(<4.5ng/mg)などを測定することが多いと思います。(  )内は基準値で、施設により若干の差はあると思います。(文責 片山)

 

No.7950】  08年05月19日  M 
骨転移の治療法について

骨転移の為、放射線治療を行う事になりました。歯の状態が良くないのと、治療中の為、ゾメタが出来ません。3週間ぐらい前から左足の付け根が痛くて歩く事が苦痛ですし、上げ下げも出来ません。今まで1年半アロマシン、アルミデックス、フェアストンとホルモン剤を変え治療してきましたけれど、マーカー値は上がる一方です。CA15-3. 200. CEA 12.と高い数値です。今フェマーラになっております。放射線は初めてですので凄く心配です。副作用はありますでしょうか? 予定としましては35グレイ、1日おき、週3回4週間となっております。この様な場合、他に治療方法はあるのでしょうか? やはり放射線が1番の選択なのでしょうか?

股関節の部分(おそらく骨盤か大腿骨頭部)への転移と考えられ、胸椎などに比べると比較的周囲の臓器への影響が少なく照射できる部位かと思います。疼痛にも効果が期待できますし、また荷重がかかる場所なので、それを防ぐ観点からも照射をしていただいた方がよろしいと思います。(文責 片山)

 

No.7949】  08年05月19日  K
今後の治療について(HPNo.5201-4)

以前HPNo.5702でお世話になったものですが、今後の治療方針で迷っています。アドバイスをお願い致します。今まで、FEC、タキソール+ハーセプチン、タキソテール+ハーセプチン、ゼローダ+ハーセプチン、ゾラ+ノルバテックス、TS-1と薬を使用してきましたが、現在ナベルビン+ハーセプチンを使っていますが効果がなくなってきて、腫瘍マーカーが3ケタにアップしてきたので薬を変えたいのですが、今度変える場合はどのような薬がありますか?
1) 初めにFECを使ったのですが、Fのファルモルビシンを使用したのですが、Aのアドリアマイシンの方が良かったのですか? 同じ、アンスラサイクリン系薬なので、どちらを使っても変わりないのでしょうか?
2) まだ閉経前なのですが、主治医は「抗がん剤と閉経後に使うホルモン剤を使うのもいいかもしれないね。」と言われていました。閉経前で、閉経後の薬を使っても問題ないのでしょうか? もし問題あるのなら、どのようなことが考えられますか?
3) 再発で、もう治療方法も限られているので、標準治療は難しいと思うので、標準治療とは違いますが肝動注も行いました。他に治療法があったら教えてください。

お忙しいところ恐縮ですが、ご意見をお聞かせください。

1) ファルモルビシンは一般名:エピルビシン塩酸塩(Epirubicin Hydrochloride)で、その頭文字をとってEとなります。心毒性の問題などから使用できる体表面積あたりの量がアドリアマイシンと異なりますが、効果は変わらないと思います。
2) アロマターゼ阻害剤のことだと思いますが、閉経前の年齢であっても化学療法の副作用などで生理がなく、血中の女性ホルモンの値が低値で閉経後のレベルであれば投与を考慮することもあります。LH-RHアゴニスト(ゾラデックスなど)とアロマターゼ阻害剤の併用療法が有用である可能性はあり、国内でも今年の初めから臨床試験が始まったところです。
3) ホルモン療法としてはヒスロンH(MPA)、化学療法としてはCMF が考えられます。(文責 片山)

 

No.7948-1】  08年05月19日  sro
手術法、また術前化学療法と術後化学療法どちらを選べばいいか迷っています

私は24歳女性です。2006.12の乳頭からの出血、しこりを発見し、乳腺科診察、様々な検査をしたが、良・悪性の診断が困難で経過観察でした。その後、2007年に入り二ヶ月ごとに検診に行くと、毎回5ミリずつ大きくなったため、2007.10月手術してしこりのみ切除しました。その病理の結果は、一つの病院では良性、もう一つの病院で病理のみ診てもらうと、「症例の少ないめずらしいものだが、非浸潤がん」との診断に。先生によると、非浸潤がんなら他の臓器に飛ばないということで、経過観察となる。その後も2ヶ月に一度診察していたが、同じ乳頭からの出血がはじまり、術後からあった胸のゴリゴリとした部分も存在、またリンパの腫れがみられました。検査の結果、細胞診により脇のリンパは癌と診断され、胸は以前と同じ境界病変であろうとのことです。しかし、胸に浸潤癌がないと脇のリンパに癌は転移しないため、どこかに存在するだろうとのことです。
1) 乳がんの手術に内視鏡のものがありますが、日本でまだ10年の歴史しかなく、生存率・再発率のデータなどがないのではと不安です。傷がきれい・少なくても、小さな癌まですべて取りきって欲しいため、内視鏡のデメリットを教えてください。
2) 抗がん剤を術前にすれば抗がん剤の効果が目に見えてわかるが、効かないときは癌が大きくなってしまう。術後の抗がん剤だと、抗がん剤が効いているかが目安でしかないと効きました。統計では術前も術後も生存率に変わりはないそうですが、どうなのでしょうか? この化学療法の前後でのメリット・デメリットも教えてください。そして、わたしの場合、今の予想では術前療法なら何ヶ月化学療法をして、手術、手術後も化学療法をするのか?や、術後の化学療法なら何ヶ月行うのでしょうか?

1) 腫瘤の大きさと乳房の大きさの関係で、内視鏡を使った手術でも乳房の変形が大きくなる場合があり、乳房全体としこりの大きさのバランスを見極めて実施することが多く、腫瘤の大きさが3p以下で、切除範囲が乳房全体の1/3を超えないなどの条件を設けている施設もあり、温存術の場合は術後放射線療法が併用されます。乳房全摘手術にも内視鏡を使う施設もあり、乳房に傷がつかず、表面の皮膚が残せるため、後に乳房を再建する時に、より美しく出来るというメリットがあります。デメリットとしてはどうしても今までの手術よりも時間がかかったり、特殊な検査・手術機器が必要となるため、現在のところはできる施設は限られているという点が最も大きいと考えられます。
参考までに乳癌の内視鏡手術を行っているおもな医療機関をあげておきます。

亀田メディカルセンター(千葉県鴨川市)(電)0470・92・2211
駿河台日大病院(東京都千代田区)(電)03・3293・1711
東京医科歯科大(東京都文京区)(電)03・3813・6111
加藤乳腺クリニック(滋賀県草津市)(電)077・566・7808
京都府立医大(京都市)(電)075・251・5111
大阪大(大阪府吹田市)(電)06・6879・5111
広島市民病院(広島市)(電)082・221・2291
川崎医大(岡山県倉敷市)(電)086・462・1111
山口大(山口県宇部市)(電)0836・22・2111
徳島大(徳島市)(電)088・631・3111
鳥取大(鳥取県米子市)(電)0859・34・8174
九州中央病院(福岡市)(電)092・541・4936

2) 術前化学療法の目的の一つは温存率の向上で、薬が効いて腫瘍が縮小すれば、当初大きくて温存できなかった乳癌症例で温存術が可能になるものが増えてくることです。もう一つは効く薬を投薬しているのだという効果が目に見えて分かることであり、手術をした時に癌がほとんど消えていれば予後が非常に期待できることになります。確かに効かない場合もあり、薬の変更や手術など他の治療法を行っていくわけですが、総じて生命予後に差はないといわれています。(文責 片山)

 

No.7948-2】  08年06月18日  sro
病理組織結果の見方について

HPNo.7948にて以前質問させていただきました。その節は本当にありがとうございました。以前こちらで相談の後、MRIの結果乳頭まで病変が広がっており、全体では乳房の3分の1広がっていたため、胸筋温存乳房切除術、腋窩リンパ節郭清を行いました。手術五日後に、一回目のCEを行いました。病理の結果を聞くと「胸には非浸潤癌しか見当たらなかったが、脇のリンパは癌であるため、胸に浸潤部分が隠れているだろう」「乳腺は完全にとりきれているため、放射線は必要ない」「今後ホルモン受容体、ハーセプチンの結果が出次第、今後の治療を考えていく。思ったより結果がよかったため、以前は抗がん剤をCEとタキサン系の二種類を行う予定だったが、もしかすると一種類にすることもありえる」とのことでした。ここで私が疑問なのが、病理の結果に「margin (+)」とあり、これは断片陽性ということなのではないか?ということです。病理の結果の見方が素人には難しくわかりません。もし断片陽性ならば、放射線は本当に必要ないのでしょうか? 質問は以下です。
1) 断片陽性なのか否か。陽性ならば放射線は本当に必要ないのか。(私は年齢が24と若いこともあり、最大限に局所・遠隔再発率を下げたいと考えています。)
2) 病理の結果は必ずしも正しいのでしょうか?(病理の先生によって違ったりするのでしょうか?)
3) CEを投与中ですが、最近はCEFをしている方が多いため、CEはそれに劣っていないか心配です。
4) 抗がん剤を一種類にすること、二種類にすることのメリット・デメリットを教えてください。   

以下詳しく病理の結果を記載しますが、相談室に載せるのは控えていただきますよう、よろしくお願い致します。(もし載せないと回答が難しいのであれば、必要な箇所のみ記載していただいて結構です。)

Diagnosis : Ductal carcinoma, in sutu, of the right breast, total resection.
pTis, g, n( +,1/25) (LI,1cm大)
margin(+)
See comment.
所見:右乳腺全摘材料。
Semiserial section の46スライド(#1-46)、リンパ節LI(#47),LII(#48)
DCIS/Ductal spread: #17,#21,#22,#25-27,#30,#31,#34
いわゆるcribriform cancinoma の形態をしめし、ほとんどがintraductal componentと思われる。はっきりした浸潤像が無いが、リンパ管の拡張が目立ち、 リンパ節転移があることから浸潤巣が隠れている可能性が高い。あるとしたらpapi-tubか。
Nuclear grade:2,non-comedo necrosis(-)
ly or v : - , g
n(+,1/25)(LI 1/21, LII 0/2)
pTis (tumor size=4.0cm)
margin (2-5mm)
DCIS/ductal spread: #34(skin)
margin( <2mm )
DCIS/ductal spread:#17,#21,#25,#30(muscle),
for Her2,PR,ER:#30
margin(+):#16,#20で標本上は露出

病理結果は以上です。お忙しいところ長々と質問をお願いして、申し訳ありません。どうぞよろしくお願いします。

1) 断端は陽性でしょう。局所療法として放射線療法は充分加味されるべきものでしょう。
2) 病理診断が診断医によって異なることは皆無ではありません。
3) CEとCEF、ACとFAC、FECなどの比較優越性ははっきりとしません。 一般にタキサンとの組み合わせではCE,ACなどが使用されることが多いです。
4) メリット:相加(二つの薬剤の効果の足し算)、相乗(二つの薬剤の効果のかけ算)が期待できる。 デメリット:副作用が倍増される可能性。(文責 首藤)

 

No.7948-3】  08年11月16日  sro
抗がん剤の回数について

毎回本当にありがとうございます。
その後術後の抗がん剤として、CEを4クール、タキソテールを4クール行いました。術後の病理の結果、非浸潤癌の部分では、「ER陽性(95%)、PgR陰性、HER2は1+。リンパ節転移部分ではER陽性(95%)、PgR陽性(95%)、HER2は0」だったため、今後ノルバテックス10年、リュープリン5年計画で治療を続ける予定です。
今回の質問は、抗がん剤の回数についてです。私の場合術後の抗がん剤であるため、CE、タキソテールともに効き目があるのかの判断ができません。しかし、術前の治療の方は効いていればCEを6クール、タキソテールを6クールされる方もよくみかけます。多めにすればそれだけいいというものではないのかもしれませんが(副作用もありますし)、少しでも再発率が少なくなるのなら追加の抗がん剤も今なら頑張れると思います。抗がん剤の回数はどのようにして決めるのでしょうか? そして私のような場合、追加する意味は大きいでしょうか? また、今からCEを追加するとタキソテールをはさんでいるため(初回投与から時間があいている)効きにくいのでしょうか? 20代であることや、リンパ節に癌があったことが気がかりで、再発が心配でしかたありません。返答よろしくお願い致します。

術後の補助化学療法において、腋窩リンパ節転移陽性例などに対する方法としてCEを4クール+タキソテールを4クール行うことは比較的標準的に行われていると考えます。CEを6クール、タキソテールを6クール行う方法については一部の症例に使用されることはあるかもしれませんが、標準的ではないと思います。CEの6クールというのはFECやCEFの間違いではないでしょうか。また、回数は増やせば効果が上がるかというと決してそうではありません。よって、今回の受けられた治療の経過からすると追加の化学療法は必要はないと思われます。(文責 西川)

 

No.7947】  08年05月19日  S 
術後の治療について

32歳の主婦、子供が一人います。今月初めに乳がんの手術を受けました。しこりは1センチだったため、温存でした。当初はステージ1だと思っていましたが、術後、病理の結果でしこりの周囲の乳管内にも2.5センチがん細胞が広がっていたことが認められました。リンパ節および肺、肝臓への転移は無く、ホルモンレセプターは共にマイナス、Her2がプラスでした。病期はステージ2、T2N0M0 とのことでした。今後の治療方法については、放射線治療を考えております。更に再発、転移の予防のために抗がん剤治療を受けた方がいいのでしょうか。放射線は主治医の先生から必須といわれ、抗がん剤は本人の意思に任せるといわれ(タキソールORタキソテール)、自分では決められずに困っています。35歳以下の若年性であること、Her2陽性の進行性の癌だったことを考えると、再発や転移がとても心配です。どうかアドバイスをいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。

St.Gallenのコンセンサス会議のガイダンスによれば、32歳とお若いことと、T2であること、Intermediate risk となり、ホルモンレセプターが陰性のこと、HER2が陽性のことより、化学療法+ハーセプチンが推奨されることのなります。患者様の全身状態、合併症の有無、社会的状況など様々な因子を考慮しなければなりませんが、私であればアントラサイクリンが含まれた化学療法(AC,EC,FAC,FECなど)の後にハーセプチン1年間をお勧めすると思います。(文責 片山)

 

No.7946】  08年05月19日  N
骨転移の自覚症状について

いつも参考にさせていただいております。07年2月上旬、43歳の時に右乳房切除術+センチネル生検(腫瘍約3cm)でリンパ節転移認めず。粘液がん、ER(+)、PR(+) どちらも強陽性、ハーツー(−)、核異形度1。ノルバディックス服用+月一回ゾラテックスをしております。2週間ほど前より右肋骨下に痛みがあり、物を持ち上げるのが辛い時があります。骨転移の痛みと、疲労による筋肉・神経痛的な痛みでは、自覚症状としてどのような違いがあるのか、判別できる点があれば、お教えいただければ幸いです。先々月、検診のエコー、腫瘍マーカーとも異常なし、性質の大人しいタイプの癌であるらしく、日頃の小さな痛みにあまり神経質になることはないと、骨シンチの必要性はないように主治医から言われておりますが、やはり不安もあります。新しい仕事を始めたばかりで、転移乳がんであった場合、後々のこともあり、基本治療はどのようなものになるのか、概略お教えいただければ幸いです。お忙しいところ申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

骨転移とそれ以外の原因による痛みの違いというのは、様々なバリエーションもあり難しいところだと思いますが、敢えて言えば筋肉痛などではしばらくすれば軽快することが多いが、骨転移によるものでは経過を見ていても良くならず、悪化するであろうという点でしょうか? 転移でなくても何らかの原因で気がつかぬうちに骨折している(ひびが入っている)こともあるので、一度病院で診てもらって下さい。万が一骨転移であった場合、痛みのある部位への放射線療法や、抗がん剤治療への切り替えの可能性が考えられます。(文責 片山)

 

No.7945】  08年05月19日  S 
断乳後のしこりについて

初めてメールさせていただきます。35歳女性、昨年7月に第一子を出産しました。ずっと母乳で育てていましたが、今年5月初旬に断乳しました。断乳と同時に母乳外来にて指導・マッサージを受ける等、ケアを行っていましたが、断乳後5日後に、発熱、乳房の赤み、腫れ等の症状が出たため、母乳外来を受診してマッサージをしてもらいました。その後、発熱や乳房の赤み等は治まったのですが、乳房に2〜3cmほどのしこりが残ってしまいました。助産師さんによれば、奥のほうで詰まっているようでマッサージにてしこりを取り除くことはできないとのこと。癌化する等の心配はないし、このままにしておいても問題ないといわれました。自分なりに調べたところ、「しこりがあることによって、癌になった場合に発見が遅れる、次回の出産・授乳時にトラブルになりやすいなどの問題がある。」との記述をみつけました。そこで質問なのですが、このしこりは、このままにしておいても本当に問題ないのでしょうか? あるいはあらためて専門の乳腺科を受診したほうが良いのでしょうか? その場合、どのような治療がなされるのでしょうか? お忙しいところ恐縮ですが、ご教示いただければ幸いです。よろしくお願いします。

経過からみて、まず乳腺炎の名残や乳汁のうっ帯(乳瘤)が考えられると思いますが、念のために一度乳腺外科を受診なさることをお勧めします。(文責 片山)

 

No.7944-1】  08年05月18日  N.I. 
リンパ節を切除するかどうか迷っています

34歳、出産無しです。手術を予定しています。2センチ以下と近くに8ミリほどの乳癌がありますが、転移はありません。リンパ節にも今のところ転移の徴候はないとのことでした。ただ、手術中のセンチネル検査で転移があった場合にリンパ節を切除するかどうか迷っています。主治医によるとセンチネルに転移があっても、それ以外のリンパに転移がない場合が7〜8割あると言われ、本人が決めてほしいと言われました。ネットの文献によると、転移があっても、リンパの切除をした人としない人とでは生存率に差がないというのもありました。実際はどうなのでしょうか? 仕事を続けたいので、出来れば切除は避けたいと思っています。お願いします。

センチネルリンパ節生検の正診率は施設による差はあるものの95%以上と非常に高いですが、転移があるのに転移陰性と判断される場合もわずかながらあり、そのような中から経過観察中に腋窩リンパ節再発してくるのは、0.5%くらいと非常に低い数値です。センチネルリンパ節転移陽性例では、奥のリンパ節にも転移があったり、残した場合に再発してくる可能性が若干高くなることが考えられますが、特に微小転移(2o以下)であれば、バックアップの郭清をしてもそれ以上の転移がない場合がほとんどで、このような症例ではこれ以上の郭清を省略できる可能性はあると思います。しかしながら今のところ、日本の乳癌診療ガイドライン(外科療法:2005)では、「術前・術中、臨床的に明らかな腋窩リンパ節転移陽性症例の腋窩郭清はレベルVを含む腋窩リンパ節郭清を行うことが望ましい」となっており、また米国 <NCCNコンセンサスのカテゴリー:2A>では、「NCCNガイドラインはレベルIおよびIIの郭清を提唱している。一般的に米国の外科医はレベルIおよびIIの郭清を行うが、明らかな転移がある場合はレベルIIIの郭清をおこなう」とされております。(文責 片山)

 

No.7944-2】  08年06月02日  N.I. 
センチネルで陽性であったにもかかわらず、あえてリンパ切除をしなかった場合の治療法について

7944で相談させていただいた者で、34歳、子供なしです。センチネルで陽性であったにもかかわらず、あえてリンパ切除をしなかった場合の治療法について質問です。リンパ切除をした場合と比較して術後の治療法はどのように変わるのでしょうか。切除しないため、どの程度奥のリンパに転移しているか分からないので、最大限転移していることを想定した薬物治療を行うことで、再発・転移のリスクを何%下げることができるのでしょうか。また、切除した場合、主治医は理学療法士という仕事を続けることは勧められないと言われましたが、仕事を継続した結果生じる浮腫等のリスクがどの程度か推測できますでしょうか? 乳房温存術後に放射線→化学療法を行うのが多いようですが、米国では局所再発のリスクが高くないなら化学療法→放射線治療を行うことが多いと聞きました。これについてどう思われますか?

転移があると確認されれば、その個数によってリスクに差がでますが、おっしゃるように最大限転移していることを想定して薬物治療を行えば、治療法の差はなくなります。ただ、ベースラインリスク(薬物治療を行わなかった時の再発リスク)が明確ではなくなるため、実際に治療によってどのくらいリスク軽減が可能になるかという計算は難しくなります。浮腫は、郭清する範囲によって生じるリスクに差が出ます。センチネル陽性の場合でも、郭清する範囲によってリスクはある程度最小限にできますので、現在の仕事の負担等も考慮して主治医と相談する価値はあるように思います。仕事の継続を十分視野に入れた上での治療方針決定が望ましいでしょう。センチネル陽性の場合に郭清を行うvs行わないという比較臨床試験が海外でスタートしたのですが、リクルートできず途中で中止となってしまいました。この試験が行われていれば、もう少し明確な答えを御用意できたでしょう。放射線療法に関しては、私も原則として化学療法後に行っています。(文責 加藤)

 

No.7943】  08年05月18日  M.S. 
4ミリの変化

2ヶ月前に総合病院の乳腺外科でエコー検査を受けた際、「4ミリのしこりがあるが、乳腺症に伴う変化だと思うので半年後にまた検査しましょう」と言われました。4ミリでは、超音波で良性悪性の判断はつかないのでしょうか。先生によると「超音波も年々性能がアップしているため、ギリギリの変化まで映し出してしまう」ということでしたが・・・。画像は扁平で中が黒かったです。「のう胞とは違うようだ」とおっしゃっていました。悪いものであれば早くとってもらったほうがいいのに、経過観察していく間に大きくなっていったりしないのか・・・と、非常に不安が募ります。4ミリの変化の場合、組織診やしこりを摘出しての検査などはしないものなのでしょうか。

小さいしこりでもマンモグラフィーなど他の検査との総合判断で診断がつく場合もありますが、実際5o以下では良悪性の判断が困難であることが多いと思われます。数か月後に再検査で経過を追うことになりますが、悪性の可能性の度合い、切除生検のしやすさ(非常に困難な場合もあります)、そしてご本人の心配・希望などで手術が考慮される場合もありますので、主治医の先生とよくご相談ください。(文責 片山)

 

No.7942】  08年05月18日  M.M. 
ハーツーがプラス2でした(HPNo.7924-2)

以前、硬癌のご説明を頂きありがとうございました。今日組織診断の結果が出ました。ハーツーがプラス2でしたが、よく説明がなく、どのような状態なのか教えて頂けますでしょうか? ホルモンレセプターは陽性です。

ハーセプチンという分子標的治療薬を使う目安となるハーセプテストという検査で、結果が2+であったということになります。乳癌細胞の表面に発現されたHER2(ハーツー)タンパクを免疫組織学的方法(IHC法:モノクロナール抗体による免疫染色)で検査して、0、1+、2+、3+と4段階で判定し、2+、3+をHER2過剰発現と評価することになっています。スコア3+の症例と、スコア2+の症例のうちFISH法という別の検査により、HER2遺伝子の過剰発現が確認された症例が、ハーセプチンを使用できる対象症例となります。(文責 片山)

 

No.7941】  08年05月18日  M.A.
乳輪のただれ

どうしても不安が拭い切れず、ご相談させていただきます。10年ほど前、下着のこすれによる乳輪のただれがあり、その当時は皮膚科で軟膏をいただきました。軟膏はよく効いたのですが、完治せず、その後も同様の症状で悩まされてきました。2年半前から中国で働いておりますが、この2年半の間も一進一退を繰り返してきました。数か月ほど前から右の乳輪にまた痒みが起こり、我慢できずに掻き壊してしまいました。その後、そこがジクジクした感じになり、かさぶた状のものが出来ました。掻かないように我慢し、一時は良くなりかけたのですが、最近、また痒みが酷かったことから掻いてしまい、今はその部分が盛り上がってしまっています。痒みはそれほど酷くないのですが、少しヒリヒリすることはあります。先週、日系病院で抗生剤入り軟膏をいただきましたが、良くなっているどころか、酷くなっています。というのは、それまでは無かった黄色い分泌物が出るようになり、下着に付着してしまうのです。しかも、絶えず滲み出てくる感じですので、今は患部にガーゼを当てて、下着への付着を防いでいます。いただいた抗生剤入り軟膏の使用を止めましたが、一向に良くなる気配がありません。色々調べてみたところ、いわゆるパジェット病なのではないかという不安も生まれてきてしまいました。左側の乳輪はなんともないのですが・・・。ちなみに、胸の腫れやしこり、乳首からの分泌物などは一切ありません。アドバイスをいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

経過が長く、一度軽快した既往からは乳頭部の湿疹である可能性が高いと思われますが、やはりパジェット病の可能性も否定しきれず、一度乳腺外科を受診なさることをお勧めいたします。(文責 片山)

 

No.7940】  08年05月15日  M.C.
私の場合、抗がん剤は必要でしょうか?

38歳、二児の母です。閉経前。母が乳がんでした。4月に左乳房摘出手術+同時再建による組織拡張器挿入。病理結果は、「粘液癌14mm、リンパ節転移なし(0 / 3)、ER+ PgR+、HER2−、脈管侵襲あり、核異型度は粘液癌の為定義なし」と言われました。以上の結果から、ホルモン治療だけでもいいし、PgRが+だけど数値が低いのと脈管侵襲が中度あるのが主治医としては引っ掛かるが、抗がん剤はやってもやらなくてもいいと言われました。抗がん剤をやる場合は、CAF療法かCMF療法と言われています。私の場合、抗がん剤は必要でしょうか? 脈管侵襲中度という結果は、再発の危険性が高いのでしょうか? また抗がん剤をやる時は、できれば脱毛の少ないCMFを選びたいのですが、効果のほどはどうなのでしょうか? できるだけ再発転移の可能性を低くしたのですが、悩んでおります。どうぞ宜しくお願い致します。

再発の中間リスクで、内分泌療法か、化学療法→内分泌療法がすすめられることになリます。CMF療法は再発の24%を防ぐことができ(100人再発する可能性がある人たちの24人を再発から救ってくれる)、CAF療法ではさらに残りのうちの12%くらい再発を減少させます。閉経前ホルモン感受性の方は、CMF療法と同等の効果のある治療法として、LH-RHアゴニスト(ゾラデックス、リュープリンなど)の選択肢もあり、副作用などの点から主治医の先生とよく相談して治療法を決めて下さい。(文責 片山)

 

No.7939】  08年05月15日  M 
画像診断について

今月初めに左乳房乳がんの診断を受け、MRI、CT、リンパエコー、骨シンチの検査を受けました。腫瘍は23mm。肺や骨に転移は見られませんでしたが、左腋下に3mm程のしこりがある、との結果でした。確かに画像には左に丸い影が映ってましたが、同じように右腋下にも影が映っています。今の私の状態からは患部と反対側に転移する可能性は低く、もしかしたら炎症か、体質によっては癌じゃなくてもこのように映る、との説明でした。そういう体質的な事で腫瘍と疑われるような形で映る事はあるのでしょうか?

どの検査で映っていた、どのような影なのか(腫瘍?リンパ節?骨への転移を疑う影?)が分かりませんが、いずれにしても径3mmですと質的診断(良悪性の判断)は難しいと思います。(文責 片山)

 

No.7938-1】  08年05月15日  JOON 
肋骨のしこりについて

約2年前に浸潤性小葉癌ステージ3bと診断され左乳房全摘と皮膚移植をしたJOONといいます。何度か相談をさせていただいています。グレード1、ホルモン受容体陽性、HRE2陰性、リンパ節転移13個中1個、胸骨傍リンパ節と腋かリンパ節を切除しています。腫瘍径は5cm胸骨にがっちり固定されていました。術後からすぐに抗がん剤治療と抗ホルモン剤の治療をしています。抗がん剤は今年1月から中止となり、今は抗ホルモン剤(ノルバテックス)のみの治療です。骨転移が疑われて検査をしていましたが、なんとかパスしています。肋骨の痛みがなかなか引かないので、何気なく左胸側の一番下の肋骨の所を触ってみると、右側にはない大きなしこりに触れてしまいました。とても硬く、痛みはありません。場所はわき腹に近い肋骨の端部分でしょうか。軟骨が骨に張り付いているような感じです。1月にレントゲンを撮った時には何も異常はありませんでした。今まで何もなかったところなので、とても心配になりました。早めに診察を受けた方がよろしいでしょうか?

実際に拝見していないのではっきりしたことは申し上げられませんが、局所、胸壁などの再発腫瘤が急に目立ってくることは時に経験しますので、主治医の先生に診ていただいて下さい。(文責 片山)

 

No.7938-2】  08年07月22日  JOON 
骨転移について

HPNo.7938質問をいたしましたJOONです。浸潤性小葉癌ステージVbで、丁度2年前に左乳房全摘手術と皮膚移植をしました。腫瘍経は5cm、胸壁にがっちり固定されていました。リンパ節への転移は13個中1個だけでした。グレード1、ホルモン受容体陽性、HER2陰性、おとなしい癌ということで、術後からノルバテックスの服用と5FUの点滴をウィークリで半年続けた後、月1回のエンドキサンの点滴を今年の1月まで続けてきました。合計で1年半抗がん剤をしてきました。その間もずっと一番下の肋骨が痛く、検査を色々としていましたが異常はなく過ごしてきました。HPNo.7938での質問は肋骨にしこりができて不安という内容でした。最近はしこりにも痛みが出て来たため、骨シンチをした結果、痛みのあるしこりのところと同じ場所に集積を認められ、経過からみて骨転移と診断されました。薬もアロマシンに変わり、4週に1度のゾメタでの治療が始まりました。発見時がステージVbではありましたが、おとなしい癌と聞いていたのでびっくりしています。術後2年での転移は予後は厳しいですか?年齢は49歳です。

ご存知のとおり、再発の予後は厳しいです。今の再発部位は、命に関わらない骨転移ですから、副作用の少ない治療からはじめましょう。乳癌には、たくさんの治療薬があります。それを順次使って、進行を抑え、治癒できるような新しい薬剤を待ちましょう。(文責 徳田)

 

No.7938-3】  08年09月19日  JOON 
骨転移の治療について

いつもお世話になります。HPNo.7938で相談させていただいたJOONです。9月12日にあまりの激痛で病院に駆け込みました。痛み止めと安定剤がきれてしまって、痛みのため3日間一睡も出来ませんでした。ゾメタで痛みが取れると聞いていましたが、ある程度は取れても完璧には取れないものですか? あとは鎮痛剤でコントロールしていくのでしょうか? 抗ホルモン剤も、転移が分かってからはノルバテックスからアロマシンに変わり、12日に病院に駆け込んでからはヒスロンHに変わりました。朝夕2回で、あわせて4錠を服用しています。ヒスロンHとはどういう薬なのでしょうか? 副作用はありますか? 発見時ステージVbで局所進行癌(浸潤性小葉癌)でしたが、幸いリンパ節転移1個、グレード1だったので安心していました。おとなしい癌でも急に暴れ出すこともあると聞いたことがあります。術後2年での転移なので、私もそうなのでしょうか? また皮膚移植した胸骨に近いところが痛みます。押すとかなり痛みます。胸骨傍リンパ節もとっていますが、ポートが入っていたり、移植に近い部分だったりするので、痛いのでしょうか? 新たな骨転移も考えられますか? 今のところは、治療法としては4週間に1度のゾメタとヒスロンHの服用に変わりはないと主治医は言っています。ヒスロンHの次の抗ホルモン剤もありますか? 抗がん剤はとても辛かったので、出来れば抗がん剤は使わない治療を続けていきたいと願っています。沢山書きましたが、どうぞよろしくお願いいたします。

ゾメタで骨転移の痛みがコントロールできない場合は、鎮痛剤も必要になってきます。ヒスロンHは合成黄体ホルモン剤で、一般に進行再発乳癌の二次治療以降に用いられます。作用機序は複雑で、明らかでないところもありますが、ER、PGRを介したエストロゲン作用抑制、下垂体性腺系の抑制によるエストロゲン産生の抑制などと、直接乳癌細胞に作用して抗腫瘍効果を示すほか、血管新生抑制作用も報告されています。
HER2 は、どうだったのでしょうか。ハーセプチンが使える可能性があるかどうか、主治医にお聞きになって下さい。
胸骨傍リンパ節、ポート等では、あまり痛みは来ないようです。骨シンチ、PET-CT等の検査を行い、新しい骨転移の無いことを確認して下さい。(文責 須田)

 

No.7937】  08年05月15日  ok
非浸潤性乳管癌の乳房温存手術後のホルモン療法の有無について

初めてご相談させていただきます。42才で閉経前です。2月に乳癌の診断を受けました。その時点では浸潤しているかどうかは微妙なところということでした。3月に乳房温存手術を受け、その結果は、リンパ節を2つとったのですが転移もなく、浸潤もしていない「非浸潤性乳管癌」という診断を受けました。しかし、断端部の一部が陽性で、取り残しが疑われるとのことで、4月に再度、乳房温存手術を受けました。2度目の手術もガンの浸潤は無く、すべて取りきったとのことでした。ガンの大きさは、1度目は85mm×42mm×15mm、2度目は6mm×1mm×14mmとのことでした。乳房温存手術を受けたので、現在、放射線治療を受けている最中です。ホルモン療法に関しては、私(患者)の希望があればしてもよいとのことで、強く勧められませんでした(ホルモン療法を行うとしたら、タモキシフォンを5年服用とのことでした)。ホルモン療法を受けるかどうか迷っているのですが、何を基準に判断したらよいのかわかりません。ガンの大きさも大きいし、温存手術を受けているということで副作用のことを考えても、ホルモン療法はうけたほうがよいのでしょうか? 主治医の先生からは「やりたくなったら申し出て下さい」と言われているのですが、術後1ヶ月がたってしまいました。ホルモン療法の開始時期を遅らすのは、あまりよいことではないのでしょうか? お忙しい中申し訳ありませんが、ご回答よろしくお願い致します。

乳癌診療ガイドラインによれば、非浸潤癌に対する術後の内分泌治療については、いくつかの臨床試験において、タモキシフェンを投与することにより、同側乳房内再発、および対側乳癌を減少させる可能性はあるが、生存率に関しては非投与群と差がなく、推奨グレードはC(エビデンスは十分とはいえないので、日常診療で実践する際には十分な注意を必要とする)となっており、毒性とのバランスを考慮して判断することになります。(文責 片山)

 

No.7936】  08年05月15日  K.S
断片陽性について

先日病理の結果が出ました。残念ながら断片が陽性でした。病理の結果は下記の通りでした。「組織型 浸潤癌(乳頭線管癌)、リンパ節転移 無し、ER(+) PgR(+)、HER2 0、年齢 40歳、癌の浸潤径 微小、脈管浸襲 なし、核異型度 1」
主治医のお話では、取り残しはほんの少しであること、今後の治療方針としては追加手術+放射線を勧めるが、乳房にこだわりがあるのであれば、放射線+ホルモン療法(ノルバデックス服用)で様子を見て、ダメなら手術、でもよいとの事でした。私としては、手術後とても体力が落ちてしまい、ここでまた手術をすると体力回復に相当な時間を要するのではという不安、そして乳房変形の不安もあります。取り残しは乳頭の下にあるため、乳頭が外を向いたり上にずれたりの可能性があるとのことです。また、放射線+ホルモン療法を選んだ場合、リスクが上がるのではという不安、また副作用への不安もあります。この二つの治療方針を比べた場合、リスクはどちらが低いのか、また、身体的にどちらが楽なのか、アドヴァイスをいただけたらと思います。よろしくお願いします。

「癌の浸潤径 微小」という記載が良く分かりませんが、非浸潤癌の部分がわずかにあるということならば、局所治療としてこれ以上の切除は行わず、放射線治療にゆだねるというのもひとつだと思います。浸潤癌の要素がかなり残っている可能性があるのならば、追加切除も考慮されると思います。このあたりのニュアンスは主治医の先生によくお尋ねください。(文責 片山)

 

No.7935】  08年05月15日  H.K. 
転移性乳癌の治療について

今年1月に左乳がん、左腋リンパ節転移が7個ありと診断され、左乳房全摘出手術を予定していました。術前の全身検査をすすめていったところ、PET-CT検査ならびに骨シンチにて左大たい骨上部と縦隔リンパの一部に転移と思われる集積が見つかったため、予定していた手術をキャンセルし、ホルモン治療から始めることになりました。今は3ヶ月に一度のリュープリンの注射とノルバデックスを一日一錠服用しています。この間行った超音波検査では、腋にあった一番大きい腫瘍が3ミリほで縮小しており、腫瘍マーカーのNCC-ST-439は11から1以下まで下がっていました。32歳女性です。いくつか質問がありますので、よろしくお願いします。
1)骨転移と思われる集積が発覚してから4ヶ月がたちますが、全く痛みがなく、全身症状も何もありません。人によって個人差があるのはもちろんですが、一般的にどれくらいで痛みがでてくるのでしょうか?
2)骨、ならびに縦隔リンパに転移しているのにホルモン剤の服用だけで大丈夫でしょうか? 併用して骨粗しょう症予防のビスフオスフオネートも処方してもらったほうがよいのでしょうか?

1) 骨転移の場所とその程度により症状の出方は様々だと思います。骨膜まで進展したり、骨折などで変位が起これば症状が出ることが多いですが、それ以前に出現することもあります。
2) 骨転移を伴う進行乳癌と考えられますが、すぐに生命に危機を及ぼす臓器転移がなく骨転移のみで経過しており、しかも効果があるようなのでしばらく今の治療法を続けられてよろしいかと思います。ビスフォスフォネートは骨転移治療の初期から併用して良い薬と考えます。(文責 片山)

 

No.7934】  08年05月15日  H
術後の抗癌剤について(HPNo.7901-2)

お忙しい中、ご回答くださいましてありがとうございました。ここでまたご相談なのですが、化学療法について少なかったかもしれないということですが、ある本には、FECの場合4週おきに6クールと書いてありました。私の場合、術前に3週おきに4クールしましたので、あとFECを2クールかタキサン系を4クールしておいた方が、より再発を防げるということになるのでしょうか。担当医は「AC療法にする予定を少しきつめのFECにしたので、これ以上やらなくていいでしょう」というお返事でした。術後さらに投与しておいたほうがよいのか迷っています。投与するとなると、何が(薬の名前と回数)いいのでしょうか。ご無理申し上げますが、よろしくお願いします。(私はトリプルーで、リンパ節転移なし。切除断端ー、年齢40の後半です)

ER(-)、PgR(-)、HER2(-)で、リンパ節転移がないIntermediate risk ということになります。様々な補助化学療法の臨床試験における結果では、タキサン系を追加投与したほうが成績が良くなるというデータが多いようですが、これらの試験は西欧の、主にリンパ節転移陽性症例が対象になっていることが多く、そのままあなたの場合に当てはめることは難しいと思われます。タキサン系の追加による上乗せ効果は少ないように思えますが、副作用との兼ね合いもあり、主治医の先生とよく相談なさってください。クール数の追加による効果の上乗せの判断も難しく、また薬の投与量(特にアントラサイクリン:AやE)も問題になってきますが、HER2(-)の群では投与量を増やしても成績に差がなかったというデータはあります。(文責 片山)

 

No.7933】  08年05月15日  M
精密検査、もう少し後でも大丈夫でしょうか?

3月上旬に人間ドック専門施設でマンモグラフィーと触診を受けた所、触診は異常なかったのですが、マンモでは構築の乱れにより、精密検査を受けるよう指示されました。結果が来たのが3月中旬なのですが、家の事情で病院に行くことが出来ず、最近やっと時間が出来たので受診しようと思っています。受診予定の病院に行く用事があり、乳腺外来で伺うと、非常に込み合っているので出来れば来月に、と言われました。検査してから2ヶ月も伸ばしてしまうのは不安なので、他の小規模病院の受診を考え始めましたが、考えあぐねています。構築の乱れであれば、もう少し検査を先延ばししても大丈夫でしょうか?それとも別の医療機関を受診した方がいいですか?昨年秋に父をガンで亡くした為、少し不安です。

マンモグラフィでの構築の乱れは、良性でも悪性でも起こりえます。よって先延ばしが大丈夫であるとは言い切れませんが、ひと月の違いによる影響は大きくはないと考えます。ご心配が強いのならばエコー検査を行っていただける医療機関でしっかりと診察をお受けください。(文責 西川)

 

No.7932】  08年05月15日  M
今後の治療について(HPNo.7571-2)

お世話になっております。1月23日にHPNo.7571で質問させていただきましたMと申します。その後、手術した病院での再調査・説明と、別の病院でのセカンドオピニオンを受けました。最終病理診断結果では、ADH(異型過形成)とDCIS(非浸潤性乳癌)がごく僅かだけ出たということで、最初の主治医の先生は治療不要の判断をしたようなのですが、異型性について説明がなく、後から異型性を伴うものとの説明がありました。
他の先生からは、温存乳房の再発予防に放射線治療と、対側乳房への予防に2〜5年(5年が望ましいとのこと)のホルモン療法(ノルバデックス)を勧められました。最初の主治医の判断と、後の先生の治療方法の間で、どちらを選択していいものか、悩んでいます。

1) 切除した腫瘍(DCIS)は、ごくわずかのものであり、最初の主治医の先生は、治療が一切不要の判断をしたような気がするのですが、すでに腫瘍は切除済みで、いろいろな負担を考えても、放射線治療やホルモン治療をすべきでしょうか。全く治療を行わず、経過だけみても問題ないのでしょうか。
2) 妊娠・出産を考えるとき、治療をするのとしないのでは、どちらが望ましいでしょうか。治療する場合には、一度妊娠出産をしてから行うのがいいか、それとも、一気に治療してしまってから行うのがいいでしょうか。どちらがリスクが高いでしょうか。
3) 放射線治療をした際、一度照射した部分に再発した場合に、再度放射線治療はできるのでしょうか。一度照射すると同じ場所にできないのでは、と友人に言われたのですが・・・。放射線治療の体の負担が心配なのですが、副作用などありますでしょうか。
4) 放射線治療だけをする、もしくはホルモン療法だけする、というような、いずれかだけを行うということも可能でしょうか。
5) 断端陰性の場合、放射線療法・ホルモン療法は不要というお話を聞いたのですが、断端陰性でしたが、私のケースは当てはまるでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。

1) DCISと診断されている場合、ごくわずかでも残存乳房での再発予防のため放射線照射は有効と考えます。ホルモン治療については絶対的なものではありませんが、対側乳癌の予防には効果は認めれております。
2) 妊娠、出産による病状への影響については様々な報告があるようですが、現在のところ妊娠により大きな影響は来さないようです。ただし、治療を先行した場合はその後の卵巣機能への影響について考えておかなければなりませんので、よく主治医とご相談ください。
3) 放射線照射を行った場合、再発した場合は再照射は行わないことが多いです。放射線による副作用は局所の皮膚障害(やけどや皮膚炎など)、軽度の全身倦怠感、多くは
ないですが肺炎などがあげられます。
4、5) 放射線療法の意味とホルモン療法の意味合いが異なります。温存術を受けられた場合は局所再発予防目的で放射線照射は勧めれます。ホルモン療法のみの選択は放射
線照射のできない方などに限定されるのではないでしょうか。断端陰性であっても再発することはあり、現在のところ残存乳房への放射線照射は勧めれます。ホルモン療法についてはDCISのタイプにもより検討が必要です。(文責 西川)

 

No.7931】  08年05月15日  G 
ゾラデックス単独(HPNo.7731-3)

1) HPNo.7762でノルバデックスで子宮筋腫が悪化しないか心配をしていたものですが、1ヶ月ノルバデックスを服用してみたところ大変な生理がやってきました。こちらにも多数書き込みがあるように、生理がなくなってしまう(間隔が開く)悩みをよく耳にしますが、私の場合通常の生理が来た後3日後にまた高温期に入り、その10日後にとてつもない月経量を伴う生理が来たのです(まだ進行中)。通常の生理も1週間は続いていたので、その後の1週間でここまで内膜が厚くなるものかと不思議になるほどの量です(入浴中も就寝中もお構いなしに出っ放しです)。生理がなくなるかもしれないと少し期待していたのに、ま逆の副作用に戸惑っていますが、このような症状が現れる人もいるのでしょうか? それとも重大な疾患があるのでしょうか?
2) 主治医に相談したところ、あっけなくノルバデックスは中止となり、来月からゾラデックス単独投与となりました。ゾラデックスの単独治療という人もあまり聞かないのですが、何もやらないよりは良いというレベルなのであれば、副作用も怖い注射ですので、なるべくなら受けたくないと思ってしまいます。ゾラデックスの単独使用は有効でしょうか?
3) 有効な場合、2年間のゾラデックスが終了してもまだ30代後半ですが、その後はどうしたら良いのでしょうか?

イレギュラーな展開に困ってしまいましたので、以上3点についてまた質問させてください。よろしくお願いいたします。

1) ノルバデックスにより完全に閉経しないことも少なくありません。
2) 再発や再発リスクの低い状況であればゾラデックス単独治療も選択の一つと考えます。
3) 2年間の治療終了時に主治医と相談の上、内服の再開を検討してみるかゾラデックスの使用延長も検討してみるとよいと思います。(文責 西川)

 

No.7930】  08年05月15日  C
タキソールについて(HPNo.7832-2)

No.7832で質問させていただいたCです。先日はありがとうございました。
1) 私の母もがんで闘病中です。卵巣がんでTJ療法(タキソールとカルボプラチン)を行ったところ、病巣が大きくなった上、腎機能低下をおこしました。今はタキソテールに変更して効いています。タキソールを使うにしても、私は乳がんなので効き方は違うのかもしれませんが、母の体質を受け継いでいるだろうことを考えると、タキソールで本当に大丈夫かどうか不安です。主治医は大丈夫とおっしゃるのですが・・・。母に効果のあったタキソテールの方がいいのでしょうか? どう思われますでしょうか?
2) 現在、術後補助療法の化学療法中で、タキソールを3週投与1週休×3→ECを3週毎投与×4行うことになっているのですが、順序としてはそれでいいのでしょうか? インターネット検索していると、大体ECを先に行うように書かれています。順序が違うと効果も変わるようなことも書いてあり、心配になっています。今からでも先にECを行う方がいいのでしょうか?
3) 以下の場合、再発・転移の確率はどれぐらいになるものなのでしょうか?何となく主治医には聞きにくくて・・・。よろしくお願いします。
充実腺管癌、年齢40歳、腫瘍径 約4cm、脇窩リンパ節転移T 8/18個(うち3個は脂肪に転移。手術時に切除済)、グレード1、ER(2+)PgR(1+)、f(3)ly(-)v(-)、HER-2(1+)、遠隔転移 肺、肝、骨(-)、ステージ UB。現在化学療法(タキソール)中で、その後EC→放射線療法→ホルモン療法(ゾラデックス+ノルバデックス)を行う予定。子供希望なので、ホルモン療法は2〜3年で止めるつもりです。

1) お母様とは病気の種類が異なることとタキソールの副作用については個人個人で異なることより、主治医のおっしゃるようにタキソールでの治療選択で問題ないと思います。
2) 一般的な術語補助療法ではEC療法を先行することが多いです。しかしアメリカのMDアンダーソンでのトライアルではタキサン先行での補助療法のデーターがあり、同じような結果が出ているようです。いま方法を変更するよりも現在の方法を継続されてはいかがでしょうか。
3) adjuvant onlineで計算をすると、何も治療を行わない場合には10年後までに再発する確率は約52%であり、ホルモン療法、化学療法のコンビネーションにより32.5%の再発抑制効果が得られる計算となります。これは海外のデーターを参考にしたものであり、HER2に関しては関与していないため参考値として考えてください。(文責 西川)

 

No.7929】  08年05月15日  Y
ハーセプチンについて

いつも参考にさせて頂いております。ハーセプチンについてお伺いしたい事があります。
私の母は、現在AC療法4クールが終了し、この後タキソテール、続いてハーセプチンの投与が始まります。そこで質問があります。基本的な事で恐縮なのですが・・・。
1) ハーセプチンの投与ですが、weekly投与が標準なのでしょうか? 3週ごとの場合もあるようですが、どんな違いがあるのでしょうか?
2) ハーセプチンの初回投与の際、3日ほど入院をと言われています。心機能に影響がでる可能性があるからと聞いていますが、一般的に入院するものなのでしょうか? 入院と聞くと不安になります。

お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

再発予防でハーセプテスト3+の方には3週投与も保健適応になりました。患者さんの年齢にもよりますが、ACを外来でやられているのなら、ハーセプチンは外来で良いと思います。(文責 石山)

 

No.7928】  08年05月15日  M H
病理結果について(ステージと術後治療に関して)

4月あたまに温存手術をしました。年齢は33歳です。術前検査ではリンパ転移は見受けられないとのことでしたので、センチネルリンパ生検を行いましたが、術中診断にて陽性反応がだったため、腋下リンパ郭清に切り替えました。病理結果は、「乳頭腺管癌、大きさ1.1×0.9センチ、転移1/18(センチネルリンパ1個のみ)、異型度は2、ホルモンはER-80%陽性、PgR-80%陽性、HER2は陰性、断端陰性」でした。そこで質問です。
1) 主治医からは、「リンパ転移はセンチネルリンパ1個のみだったので、ほぽ転移はなしと考えてよい」と言われました。リスク分類としては、「リンパ節転移なしだが、リスクファクターあり」の中リスクとのことでした。リンパ転移なしとの分類ということは、ステージとしてはTになるのでしょうか?  それとも、1個といえどもリンパ転移はありとみなし、ステージUaとなるのでしょうか?
2) 術後治療としては、抗がん剤AC療法4クールの後、放射線、ホルモン療法(リュープリン+ノルバデックス)を提案されています。この治療法は最適でしょうか? 色々ネットで情報を見ていると、最近ではFEC療法やAC+タキサン療法が主流であるようで、自分の治療法は最適なものなのかどうか迷いが出てしまいました。 主治医の先生は、「私がまだ若いため妊娠の可能性を残す、リンパ転移の状況、ホルモン感受性が強い」ことを総合的に考え、最適だと思われる治療計画を立ててくれたようです。基本的に主治医を信じていますが、化学療法について勉強不足だったこともあり、他の先生の意見もお聞きしたいと思いました。抗がん剤は、来週に始める予定ですので、いまさらなのですが、ご意見頂けたらと思います。宜しくお願いします。

「リンパ転移はセンチネルリンパ1個のみだったので、ほぽ転移はなしと考えてよい」と言うのは意味が分かりません。リンパ節転移陽性は重要なリスクですので、T1N1でステージ2と思います。提示されているような治療が適当と思います。(文責 石山)

 

No.7927-1】  08年05月12日  Y.A.
術後の抗がん剤治療について

病理結果と術後治療について教えてください。42歳、乳房温存手術を受けました。病理の結果では、「浸潤性乳管癌[硬癌]、しこりの大きさ10mm、リンパ節転移なし(0/13)、ly(+)、v(−)、断端(−)、ER(3+)、PR(3+)、c-erbB-2(−)、腺腔形成10%以下 score3、核異型 中等度 score2、核分裂像3個/10強拡視野 score1、Total score6 グレード2」でした。術後治療として、放射線治療とホルモン療法という事です。抗がん剤治療はやってもやらなくてもいいと言われました。病理結果ではグレード2の診断ですが、先生からは核異型と核分裂像のスコアからグレード1と診断を受けました。

1) 抗がん剤治療を受けるのと受けないのとでは再発率、生存率にどの位の違いが出ますか? また、やるべきでしょうか?
2) グレードは何になりますか?
3) 低リスク、中リスクのどちらに該当しますか。

宜しくお願い致します。

1) 抗がん剤治療は抗がん剤の種類にもより大きく異なります。一般的には5%−40%のリスク低減効果があります。
2) グレードはな何のグレードか不明です。核異型度、組織学的異型度のもたくさんの基準があります。
3) 中リスクでしょうか。ly陽性などもリスクです。(文責 石山)

 

No.7927-2】  08年07月22日  Y.A.
リンパ節について

今回はリンパ節について教えて下さい。手術前の検査はマンモグラフィー、エコー、細胞診、CT、MRI、骨シンチをやりました(センチネル生検はやっていません)。エコーの検査ではリンパ節の腫れは無いという事でしたが、MRI、CTにて腫れているリンパ節が1個あり、先生からは、「エコーのときは無かったので、細胞診による炎症性の腫れだと思う」との診断でした。確かに検査は激痛を伴い、2~3日は痛みがありました。手術後の病理の結果、リンパ節転移は0/13で、やはり炎症性のものだったのだろうということです。
1) 腫れたリンパ節は今回の腫瘤にとってのセンチネルリンパ節と考えていいのでしょうか? 
2) 私の腫瘤は上の内側の領域で、腋下リンパ節よりも鎖骨下リンパ節に近い所に出来ていました。リンパ節転移は必ず腋下リンパ節からなのでしょうか?

以上よろしくお願いします。

1) センチネルリンパ節かどうかはわかりません。
2) 腋窩リンパ節に転移がなく、鎖骨下や、胸骨傍のリンパ節に転移することもありますが、その可能性は、5%以下です。(文責 徳田)

 

No.7926】  08年05月12日  O.Y.
センチネルリンパ節生検の必要性(2)(HPNo.7893-2)

回答ありがとうございました。一般的には、センチネルリンパ節生検を受けることのリスクより、念のために生検をするのが普通なのでしょうか。

各施設でそのリスクやセンチネルの方法も違います。また今の所、健康保険の適応がありません。(文責 石山)

 

No.7925】  08年05月12日  H・K
胸壁+鎖骨下リンパ照射は必要ですか?

43歳。昨年10月に乳房全摘+リンパ切除レペルUを実施しました。骨シンチ・CT共に異常なし。病理結果、腫瘍3×2×1cm。solid tubular >=scirrhous。 atypia(スペル?です)=2 mitosis=1。 レペルI6/11 レベルU0/5  手術後 ER(+)Pgr(++)HER2=0でした。手術後、AC4クール、タキソール12クール終了しました。今後、ホルモン剤内服する予定です。今、胸壁+鎖骨下リンパ照射をするかどうか悩んでいます。副作用が少ないなら、悩んでいるより実施したほうが良いかな?と思いますが、化学療法中、かなりリンパ球が減りました。免疫療法が有効であると言われているので、これ以上免疫力が下がる治療をしたくないという思いもあります。助言を頂けるとありがたいです。宜しくお願いします。

放射線はやることが強く推奨されています。免疫力が落ちるかどうかは解明されていませんから、気にしても仕方無いと思います。(文責 石山)

 

No.7924-1】  08年05月12日  M.M
硬ガン

連休中にしこりを見つけ、病院で「1.5センチの初期の乳ガン」と言われました。今は細胞診の結果待ちです。気になるのは、硬ガンなので、ガンでも悪いほうに入るとの事ですが・・・。ガンの種類で手術や治療が大きく変わるのでしょうか? 回答、宜しくお願いいたします。

乳がんで4割は硬癌ですので、それほど違いはありません。細胞診の結果がでない以上、乳がんの確定診断が出た訳ではないと思います。(文責 石山)

 

No.7924-2】  08年05月18日  M.M
ハーツーがプラス2でした

以前、硬癌のご説明を頂きありがとうございました。今日組織診断の結果が出ました。ハーツーがプラス2でしたが、よく説明がなく、どのような状態なのか教えて頂けますでしょうか? ホルモンレセプターは陽性です。

ハーセプチンという分子標的治療薬を使う目安となるハーセプテストという検査で、結果が2+であったということになります。乳癌細胞の表面に発現されたHER2(ハーツー)タンパクを免疫組織学的方法(IHC法:モノクロナール抗体による免疫染色)で検査して、0、1+、2+、3+と4段階で判定し、2+、3+をHER2過剰発現と評価することになっています。スコア3+の症例と、スコア2+の症例のうちFISH法という別の検査により、HER2遺伝子の過剰発現が確認された症例が、ハーセプチンを使用できる対象症例となります。(文責 片山)

 

No.7924-3】  08年05月20日  M.M
Her2の考え方

HER2の回答、ありがとうございます。現在詳しく組織診断をしている所ですが、+2では陽性と考えハーセプチンの薬を使う事が多いのでしょうか? フィッシュ法で+2と判定が出た場合は、陰性と考えて良いのでしょうか? IHC法で+2でもフィッシュ法で+3になることは多く症例はあるのでしょうか? 回答宜しくお願いします。

HER2タンパクの過剰発現は免疫組織化学的方法(IHC法)で、HER2遺伝子の過剰発現はFISH法で検査されており、FISH法では、蛍光を発するHER2遺伝子の数と対象となるCEP17の数との比で遺伝子増幅の有無を判定する方法がとられています。CEP17 は17番染色体のセントロメア部分のことであり、ほとんどの正常細胞ではHER2と同数が認められ、HER2/CEP2の比が2.0以上の場合(PathVysion法によるシグナル比が2.0以上の場合)にHER2遺伝子の増幅があると判断されることになりますので、FISH法では陽性か陰性かという結果となり、2+、3+という表現はありません。IHC法で2+のうち約25%位がFISH法で陽性になるとされています。(文責 片山)

 

No.7923】  08年05月12日  クロクロ
自己検診について

初めて質問させていただきます。32歳です。月に1回自己検診していますが、母が乳がんだったこともあり、しこりのようなものを感じると、心配になって何度も触ってしまいます。(年に1度はマンモと超音波検診も受けています。) そこで、ふと思ったのですが、しこりを触りすぎることによって、乳がんのしこりが破れる(?)などしてガン細胞が広がってしまうことってあるのでしょうか? 母に「触りすぎるのはよくない。しこりが破れて広がってしまうよ」など言われて、更に不安になってしまいます。アドバイス頂けたらと思います。

癌があればそのような心配も出るかもしれませんが、いま癌でなければ余計な心配ではないですか。一般的に月一回(月経終了後)の自己検診をおすすめしています。(文責 石山)

 

No.7922】  08年05月10日  M.Y.
脇のしこり

ここ1週間くらいに脇に1cmくらいのしこりが出来て、触ったり脇を絞めると少し痛みがあります。今はしこりの周りに5〜6個にきびが出来ていて、膿がたまっている感じです。ばい菌がはいっただけとかならまだいいのですが、今までこういう痛みなんかが出たことがなかったのと、脇にしこりというと悪い方に考えてしまって、とても不安です。よろしくお願いします。

乳癌は考えにくいと思います。悩んでいるより乳腺科の受診をお勧めします。(文責 石川)

 

No.7921-1】  08年05月10日  G.Y. 
術後の痛み

56歳、今年1月16日左乳房センチネル温存手術をしました。「1.3ミリ ER+ PgR+ HER2 0 悪性度3」で、リンパ管に2個の浸潤性の病巣があったとの事でした。2月初旬からアリミデックスを服用、3月初旬から放射線治療を30回しました。3月末から、肩こりならぬ背中こりのように重だるく、時折ですが肋骨の一部がジリジリと違和感を感じる事があります。無意識で胸をかばって歩いているせいなのか、お買い物で荷物を持ったりするためか、はたまた最近では肺転移や骨転移していたのでは?と心配になってきました。11月の検診時には8ミリだったのが、たった2ヶ月間に5ミリも成長していた事になります。年末の術前検査では転移は無いとの事でしたが…。次回診察は今月5月末です。この頃では、月末まで待てないような気持ちになっています。2センチ未満であれば遠隔転移は考えられないものでしょうか。お教えください。

2センチ未満でも遠隔転移が起こり得ます。(文責 石川)

 

No.7921-2】  08年10月11日  G.Y. 
乳房の痛み&夫婦生活について

7921でお世話になりました。
1) 最近、術側乳房の乳首をはじめ、上側、下側と全体に痛みがあります。我慢出来ないほどでもないのですが、特に乳首がとても敏感で結構痛みます。先日、触診では特に異常無しとの事でしたが、次回の2ヶ月後まで様子をみていていいものでしょうか?
2) 乳癌は女性ホルモンに関係するようですが、夫婦生活の性交とホルモンとの関係はないのでしょうか? 控えた方が良いとか? 既に閉経はしておりますが、時折、主人と共にどうなのだろうかと話をしており、相談させて頂きました。宜しくお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。今年1月に左乳房温存手術とセンチネルリンパ節生検をされたのですよね。何か体に変化があると、ご病気が悪くなったのではないかとご心配になるお気持ちはとってもよくわかります。少しでもお力になれましたら嬉しいです。
1) おそらく乳房切除後疼痛症候群とよばれるものであろうと考えます。特にご病気の悪化というわけではないと考えますが、乳房切除後に神経が過敏な状態となり悩まされてしまう方がいらっしゃいます。あまりにもつらい場合にはペインクリニックを主治医にご紹介いただき、少しでも早く悩みを解決してもらうようにしましょう。ただし、ペインクリニック受診ですぐに解決ができるかどうかは個人差がありますので、「ちょっと相談に行ってみようか」ぐらいのお気持ちで、過剰にご期待されないようにして受診されてくださいね。
2) 性交は乳がんの危険因子ではありませんし、ご夫婦の愛情を深めることはとっても良いことだと思います。これからも大切にしてもらってくださいね。

また、ご心配ごとがございましたらご相談ください。(文責 高橋)

 

No.7920】  08年05月10日  K.K.
ハーセプチンについて

今回はハーセプチンについてご質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。3月に乳がんの診断を受けて、細かい検査の結果、今週、右側2つ多発性 約2.4cm、転移なし、Her2 3+、グレード2と診断されました。Her2 3+は、たちの悪い癌ということを聞いて、とても心配しております。今年の3月にこのHer2の乳がん患者に効くというハーセプチンが、転移していない患者の術後補助療法としても保険が適用になったと理解しておりますが・・・。主治医の話だと、転移していない場合は術前に化学療法を始めた患者のみが、術後の補助療法として保険が適用となり、手術後に化学療法またはホルモン療法を始める患者には保険外になると言われたように思います。私の勘違いでしょうか? ハーセプチンの保険適用とするには、術前の化学治療が必要なのでしょうか?

ハーセプチンの保険適用には、術前の化学治療は必要ないと私は理解していますが。(文責 石川)

 

No.7919】  08年05月10日  K  
手指のこわばり

術前化学療法(AC3クール、パクリタキセル12回)後、3月6日左乳房全摘術をしました。その後、4月19日よりアリミデックスが開始されています。化学療法中に生理がなくなり、その頃から、両手小指の付け根の関節がこわばるようになり、最近は起床時に曲げるとばねのように弾み、痛みがあります。乳がんの治療や閉経に関与しているのか、整形外科的な病気なのか、どこかに受診したほうがよいのか迷っています。ご指導よろしくお願いいたします。

化学療法やアロマターゼ阻害剤の影響も考えられなくありません。まず主治医に相談してください。 (文責 石川)

 

No.7918】  08年05月10日  T . 
リンパ節転移多数

56歳の母の乳がんについてお聞きしたいのですが、今年4月に右全摘&腋窩リンパ節郭清手術を乳腺専門病院で受けました。この時点で、浸潤性乳管癌でステージ2期bと言われました。最初から腋窩リンパ節が腫れていると言われていたので転移の覚悟はしていたのですが、33/34個と非常に多く、主治医には、「ハイリスクで何も治療しなければ80%再発する」と言われています。現在は遠隔転移はなく、鎖骨や胸骨傍のリンパにも腫れは見られないと言われています。
<病理検査の結果>
腫瘍の大きさ 4×1.5、リンパ節転移 33個、悪性度 grade2、血管・リンパ管侵襲あり(確か2という数字が書かれていました)、ER陽性、PR陰性、HER2 1+ 。

病理検査の結果が出ても、U期bと言われているようです。V期のような気がするのですが、実際の病期を教えてください。これから抗がん剤治療(FEC3回、タキソール3回)を3週間に一度投与し、終わった後に放射線、ホルモン療法を同時に行います。放射線は鎖骨と胸骨傍に逆L字にかけると言っていました。胸壁にはかけなくてもよいのでしょうか? また、この治療方法が本当に最善なのでしょうか? 母のように腋窩リンパ節転移が30個以上あっても転移しない方もいるのでしょうか? 10個以上リンパ節転移のデータはあるようですが、転移数10個と30個では予後は大きく変わってくるのでしょうか? よろしくお願いいたします。

t2n2m0で、stage VAと考えます。ふつう、手術時に癌の遺残がなければ胸壁にはかけないと思います。行われている治療方法は最善と思います。腋窩リンパ節転移が30個以上あっても再発なしの患者さんを少なからず、私は経験しています。転移数10個と30個では予後がやはり違ってくると思いますが、さほど大きく変わらない印象をもっています。(文責 石川)

 

No.7917-1】  08年05月10日  M.Y. 
ホルモン療法について

2月に温存法にて手術しました。52歳です。病理検査の結果は、「サイズ1.3×1.0cm、リンパ他転移なし、Nuclear grade Greade2、エストロゲンレセプター・プロゲステロンレセプター 陽性、HER2 1+」。最終月経は昨年夏ですが、「ノルバデックス」が処方されました。その後色々検索していると、閉経後は「アロマターゼ阻害薬」がいいとみかけます。先生でしたら、どちらを処方されますでしょうか? 担当医に相談したほうがいいのでしょうか? ご指導宜しくお願いいたします。

閉経後はアロマターゼ阻害薬が一般的ですが、閉経かどうか迷うときには、どちらにも適応のあるノルバデックスが処方されることは、少なくありません。閉経かどうかは、血中のホルモンを測定すればわかります。担当医に率直に相談されたらいかがですか。(文責 石川)

 

No.7917-2】  08年05月31日  M.Y. 
術後治療について

HPNo.7917のお返事ありがとうございます。主治医に相談の結果、薬が変更になりました。今回は抗癌剤を言われ、戸惑っています。グレード2(核異型3 核分裂像1)、核異型3は、リスクが高いのでしょうか。抗癌剤治療をやったほうがいいのでしょうか。ご意見をお聞かせください。

リスクは決して高いものではありませんが、ホルモン感受性の程度によっては考慮することになるかもしれません(主治医に御確認ください)。ただ、抗がん剤を追加することによるリスク減少はわずかなものです。リンパ節転移陰性、ホルモン感受性陽性の方の中で、どの方が抗がん剤を必要とするかという問題は、ここ数年色々と研究が進んでいます。最近は遺伝子を調べることによって、適応を決める方法も行われるようになってきています(oncotypeDXなど)。ただ、費用がかなりかかります。(文責 加藤)

 

No.7916】  08年05月10日  S 
指先の痺れ(HPNo.7308-2)

前回HPNo.7308(術後の治療方針について)で相談させて頂いております。その後、抗がん剤を減らしながらも、何とか昨年12月末で治療を終えました。今年1月にPET検査をし、甲状腺に集積が見られたものの、甲状腺低下症のためチラージンSを服用し、治療中という事で、他は特に問題なしという事でした。今現在は6ヶ月後の経過観察となり、7月の外来予定です。3月中旬頃より左手の指先が痺れています。頚椎からくるものかと思い整形外科を受診しましたが問題なし、内科でもわからず、今は右手も指先が痺れています。ホルモン感受性が無いため、ホルモン治療をしていません。抗がん剤治療中には痺れの副作用はありませんでした。3ヶ月経っていますが、何らかの副作用があるものなのでしょうか。再発と副作用との関係があるのか、お忙しいところ申し訳ありません。よろしくお願いします。  

頚椎からくるものでないとすると、抗癌剤の影響で指先の痺れが出ている可能性があります。稀ですが、抗癌剤治療終了3ヶ月後でも、副作用が出現することが無いとは言えないと思います。(文責 石川)

 

No.7915-1】  08年05月10日  ゆぅ
FECの副作用について

4月初めに乳がんと診断され、4月25日に1回目の術前抗がん剤をいたしました。ネットなどをみますと、術前抗がん剤でしこりが小さくなったとの記事を読みます。主治医の先生からも、しこりがかなり小さくなる確立が高いと説明を受けました。私が受けているのはFECです。FECは副作用は弱いのでしょうか? 現在は1週間経ち、吐き気はおさまりました。しかし、口の中が荒れた感じで、味覚も鈍くなっているようです。これは粘膜が弱っているせいでしょうか? 刺激のあるものを食べたら、のどがヒリヒリ痛かったのですが・・・。このような状態はいつまで続くのでしょうか? 2回目の方が抗がん剤の副作用が強くなるという記事も目にしました。同じ抗がん剤を使っても副作用が強くなるのでしょうか? お風呂に入るとしこりが小さくなっているような感じはあるのですか・・・。しこりが小さくなる時は、やわらかくなるのでしょうか。

副作用には個人差がありますが、FECは副作用は強い部類に入ると思います。粘膜障害で口腔内などの異変、吐き気や味覚鈍麻などが起こり得ます。FECをやっている間は少なくとも続くと考えられます。薬剤に慣れていき副作用が軽減する場合もありますが、蓄積作用などで2回目以降、だんだんとひどくなる場合が多いと思います。しこりが小さくなり、やわらかくなるのは腫瘍が縮小してきている証拠だと思います。(文責 石川)

 

No.7915-2】  08年06月10日  ゆぅ
FECの副作用について(2)

HPNo.7915で、「術前抗がん剤FECについて」質問させていただきました。アドバイスありがとうございました。先生のおっしゃったとおり、2回目の副作用は1回目に比べきつかったです。また、2回目のFECを終えて、今週3回目のFEC投与になりますが、2回目の投与後しこりが急に小さくなったようです。今は、慎重に探さないと手に触れない感じです。これも先生がおっしゃったとおりでした。それで、副作用について質問ですが、最近手の先が黒ずんで見えますが、皮膚の色素沈着は副作用であわられるものでしょうか?私の気のせいでしょうか?また、抗がん剤で生理が止まるというレスをネットで見ましたが、私は生理があります。今後生理が止まるのでしょうか。

皮膚の色素沈着や爪の変形・変色などはおおよそ化学療法の副作用といえます。またFECのC、つまりサイクロフォスマミドは卵巣機能抑制効果が強く、ために閉経前の女性において生理が止まったり不順になることがあります。これも予想される副作用の一つです。(文責 首藤)

 

No.7915-3】  08年06月24日  ゆぅ
タキサン系薬剤の副作用について

HPNo.8022で再度相談したゆうです。3回目のFEC投与前に主治医の先生の触診を受けました。やはり、先生の触診でも、かなりしこりが小さく縮小していて、FECの効果がかなり出ているとのことでした。先生は、「2回目からこれほど縮小しているから、治療は順調で良かったね。」と言われ、来週4回目FEC最後の投与となります。たぶん、4回目で効果の測定をすると思いますが、その後タキサン系の薬に変えて4回治療をするようです。タキサン系といえば、タキソールかタキソテールだとネットにありますが、このタキサン系の副作用はFECと比べて強いのでしょうか? また、色素沈着した指や爪の色は抗がん剤治療が終われば元にもどりますか? あとFECでしこりを縮小させ、タキサン系ではどのような効果が得られるのでしょうか? タキサン系の副作用を軽減するお薬はありますか?

パクリタキセル(毎週法)はFECより楽だという患者さんが多く、ドセタキセル(3週法)は半々です。色素沈着は化学療法が終了すれば徐々に回復します。術前化学療法の目指すところはpCR(病理学的完全寛解;癌のあった場所を切除して顕微鏡で検査してがん細胞が完全に消失している状態)です。pCRになる確率はFEC単独よりタキサンを加えた方が高くなるのです。ですから、触ってしこりが触れなくなった次の段階は、顕微鏡で見ても癌がなくなった状態を目指してタキサンを加えるのです。パクリタキセルの副作用としては手足のしびれが有名で、漢方、Vit.B12, Vit.Eなどが良さそうと言われていますが、決定的な予防薬はないようです。ドセタキセルでは倦怠感が特徴的です。いずれも若干の関節痛、筋肉痛がありますが程度はひどくはありません。(文責 清水)

 

No.7915-4】  08年07月12日  ゆぅ
抗がん剤の効果について

前回投稿HPNo.8066のゆぅです。丁寧な回答ありがとうございました。今回もまた、抗がん剤の効果についてお聞きします。4回目のFEC投与が終了し、主治医(乳腺外科医)の触診を受けました。しこりは(2.2cm)触れなかったようで、「FEC投与だと7〜8割の人が縮小するが、消滅はなかなか珍しいですよ。FECがよほどあったんだね」と言われました。自分でも3回目は何となくしこりが無いような感じだったのですが、今回は全く分かりませんでした。ネットでみると術前抗がん剤で効果が確認できた場合、予後が良いという書き込みを目にしました。全身治療の抗がん剤でしこりに効果が現れているということは、全身的に効果がそれなりにあって、良い方向へ向かっていると考えても良いでしょうか?来週からタキソテール4回投与と告げられました。万が一どこかに飛んでしまったガン細胞もしこり同様にダメージを受けているんでしょうか。また、前回タキソテールの副作用軽減に漢方薬を紹介していただいたのですが、漢方薬局へ行けば手に入るのでしょうか?主治医の先生に「漢方で軽減できますか?」と聞いたら、クビをひねられてしまいした。それよりもビタミンを処方するようなことを言われました。

術前化学療法後に、手術を行って顕微鏡でみてがん細胞がすべて消えている状態になった患者さんは、再発率が少ないということは知られています。しこりが縮小するということは、あなたのがんの細胞に今のお薬がよく効くということだと思います。どこかに飛んでしまっているかもしれない癌細胞に対しても効果を発揮している可能性が高いということだと思います。
しびれに効果があるといわれている漢方薬は、病院で処方できるものです。特に化学療法中は、勝手に漢方薬局などでお薬をもらうことはお勧めできません。まずは、主治医の言われるお薬を試してみて、だめならば、もう一度主治医にたずねてみてはいかがでしょうか。(文責 俵矢)

 

No.7915-5】  08年07月25日  ゆぅ
タキソテール

HPNo.8066で相談をさせていただいたゆぅです。いつも、大変ご丁寧な返信をありがとうございます。先生方に精神的に支えられ救われる思いです。8066でタキサン系の副作用について相談をさせていただきました。先週の金曜日にタキソテール1回目を投与いたしました。本日で5日目になりますが、投与直後から口の中の違和感と口内炎がひどくなり、また2〜3日前から体が痛くなりました。また、胃や腸までが痛く、下痢の繰り返しです。少しお腹に湿疹もでました。手の痺れはなんとか軽いようです。処方されたお薬はビタミン剤?メチコバール500mgとロキソニン(痛み止め?)です。後は吐き気止めと消化薬(これはFECの時に処方されたものと同じ)、このお薬で副作用は軽減されるのでしょうか?消化剤は下痢になっていますから飲まない方が良いのでしょうか? また、3週間後には2回目の投与がありますが、副作用はFECのようにだんだん強くなるのでしょうか? いつも初歩的な質問ばかりですが、不安で仕方ないのです。

抗癌剤による副作用は様々なものがあり、患者様によっても個人差があります。副作用対策の進歩により様々な副作用の症状がある程度コントロールできるようになり、以前は入院で行っていた治療も外来で安全に行えるようになってきました。個人差はありますが、副作用を軽減することは可能だと考えます。消化剤も症状が軽減するようであれば続けたらいかがでしょうか。しびれなどは回数を重ねると強くなるケースもありますが、内服薬や休薬などで対処可能と考えます。(文責 浜口)

 

No.7915-6】  08年08月15日  ゆぅ
治療方針について

HPNo.8165で質問させていただいたゆぅです。いつも心の支えになっていただいて、感謝しております。
タキソテール副作用について、相談させていただきました。なんとか1回目の副作用からも復活をいたしまして、昨日10日目の血液検査で白血球値は、投与前5700→投与後2700で、なんとか自力で白血球値はクリアできました。今まで抗がん剤の(FEC)副作用が怖くて質問をしておりましたが、治療方針について質問させていただきます。乳がんの告知後、主治医から4回FECを投与し、癌(2.2cm)を少しでも小さくして温存手術をした方が良いと(7割強の患者が小さくなると)、そして4回タキソテールでホルモン治療という説明を受けたように思います。今は、2回FEC投与後しこりはみるみる小さくなり、4回目投与後、主治医の触診でもしこりが確認できないくらいでした。(主治医も驚くほど効いたらしく)3回目FEC投与後くらいから、主治医から、「抗がん剤治療を前倒しする」との説明がありました。(タキソテール4回中1回目投与済みです。) 治療方針は、検査結果などでいろいろ変わっていくのでしょうか。CEAはFEC投与終了後1.2→タキソテール1回目投与後0.2でした。初期の診断はUbで、顔つきはおとなしい方だと言われました。まだ、タキソテール3回を残しております。優しい主治医の先生なので、私を励まそうとして順調順調と言ってくださるのか・・・。こんな少ない情報ですが、今後の治療方針は?手術はどうなるのでしょう?主治医は温存を考えて術前抗がん剤治療(標準治療)をしてくださっていると思いますが・・・。前倒しした抗がん剤治療ですが、術後抗がん剤治療はするのでしょうか? こんな場合、先生方はどのような治療方針をたてられるのでしょうか。また、治療の経過はどうでしょうか。標準的な経過でしょうか。お手数をおかけします。(46歳閉経前)

術前化学療法は、様々な臨床試験の結果を受けて実際の臨床に応用されています。臨床試験のデザインによって手術のタイミングが違うことがありますが、術前化学療法というくらいで、一般的にはすべて手術の前に行います。FECx4→タキソテールx4は、最も標準的なレジメンです。むしろ、現在の状況が一般的であるように思います。また、今後の治療方針ですが、やさしい主治医なのであれば、主治医に聞いておくべきですね。小さく触れなくなっても癌が生き残っているかもしれないので手術は必要です。温存術ができる大きさであれば、患者さんの希望があれば乳房切除もありますが、術前化学療法の有無にかかわらず温存術を行うと思います。術前に十分な化学療法が行われていれば、追加で術後に行なうことはありません。手術後は、ホルモン感受性にしたがって内分泌療法を行い、温存術が行われたのであれば放射線療法も行われるのが一般的です。(文責 緒方)

 

No.7915-7】  08年11月04日  ゆぅ
放射線治療について

HPNo.8208で質問させていただいた、ゆぅと申します。既婚、子供2人、46歳です。4月よりFEC4クール、タキソテール4クールを終了して、10月に温存手術を終了いたしました。こちらの先生方には、抗がん剤の副作用やら、術前の私の不安について丁寧なお答えをいただき、安心して手術に臨むことができました。本当にありがとうございました。先生方のおっしゃったとおり、温存手術となり、胸の変形はあまりなく、現在に至ります。病理検査の結果が出まして、HER2:0 ホルモンレセプター陽性、リンパ1/11、採血ではCEA1.8 *生理は未だありません(抗がん剤治療2回目から閉経状態です)。しこりについては、術前触診、CT、エコーでも確認できないよで、術後の病理検査顕微鏡では、がん細胞は確認できませんでした。また、リンパについても1/11であったが、死滅状態だとの説明を受けました。
質問ですが、この病理検査から今後は放射線治療の予定だとのこと。しかし、今の病院では放射線治療は出来ないので、他の施設へ紹介状をもらって、治療に行くことになるとのことです。15日に手術したのですが、放射線治療は1ヵ月後くらいから始めるのがいいのでしょうか? まだ、主治医からは紹介状をもらっておりません。また、何回くらい放射線治療を行うのでしょうか? ネット上ではいろいろな回数があるように思います。HER2:0ということは、ハーセプチンは効かない?出来ないということですか。そうなると後に残された治療は放射線治療とホルモン治療だけと言うことでしょうか。いつも、初歩的な質問で申し訳ありません。乳腺外来はいつも混雑していて1人の患者にかかる時間が数分で、質問も中々出来ない状態です。本日退院をして、すごく不安が押し寄せてきました。よろしくお願いいたします。

放射線照射は25回から30回行います。切除断端に近いところや、深部に癌細胞があったりするときに、30回の照射をします。最近では、照射の回数を減らし、1回の照射エネルギーを多くするという試みもされているようです。数分で照射は終了し、自分一人で来院し、自分一人で帰宅できます。仕事も可能ですが、照射期間中、入浴は控え、シャワーのみになります。副作用として局所に日焼けの強い状態になる患者さんがいますが、ほとんどは綺麗に治ります。全身への影響として、一部、肺へも放射線がかかることから、肺が硬くなり息苦しさを感じることもあり、時に発熱します。しかし、これも内服治療で良くなります。照射の開始時期は、傷の治りが確認されてからの術後1-2ヶ月以内に開始することが多いと思われます。次いで、HER2蛋白がゼロということは、ハーセプチンが効かないということですが、逆にHER2蛋白をもっている乳癌の方が、悪性度が高いのですから、あなたにとってはpositiveな結果になります。それより何より、化学療法でほとんどの癌細胞が死滅したというのは、非常に良いニュースで頑張った結果ですから、前向きにやっていきましょう。(文責 鈴木)

 

No.7915-8】  09年01月29日  ゆぅ
タスオミン

No.8473で質問をさせていただきました、ゆぅと申します。いつもいつもこの相談室を励みに頑張っています。昨年4月告知、すぐに抗がん剤8クール(FEC4回、タキソテール4回)、10月手術、しこりは画像上もなく、術後の細胞結果は死滅状態だとのこと。リンパ郭清、(1/11)HER2:0、ホルモン感受性陽性。術後放射線を30回、現在タスオミン20mgを朝1錠飲んでおります。タスオミンを飲み始めて2ヶ月くらい経過しますが、朝手足がこわばったり、ホットフラッシュと寝汗がすごいです。我慢できないことはありませんが、今は気温が低いので我慢できているように思います。この症状が夏場だったら耐えられるのか?と心配です。この症状は時間がたてば落ち着いてくるものなのでしょうか?また、これほど症状が出ているということはタスオミンの効果が有効なのか?逆に効いていないのか(拒否反応?)心配です。また、万が一遠隔転移していたとしても、タスオミンの効果で抗がん剤のようにがん細胞を押さえ込んだり、死滅させたりできるのでしょうか?タスオミンの効果がある無しは、どのくらいで判定されるのでしょうか? 私は、抗がん剤2回目くらいから閉経状態ですが、閉経前と閉経後と薬の処方が違ってくると思いますが、自分が閉経したかどうかはどのような検査をしてもらえば分かるのでしょうか?それか、術後には閉経かどうか分かっているものなのでしょうか?

一般に抗エストロゲン剤の副作用は3ヶ月頃が一番ひどいと言われていますが、貴女の場合、年齢、化学療法による卵巣機能障害、抗エストロゲン剤(タスオミン)の副作用等が混ざって今の症状が出ていると思われますので、もう少し長引くかもしれません。しかし、徐々に収まってくる方が多いです。最近、抗エストロゲン剤、アロマターゼ阻害剤については副作用(のぼせ、関節症状)が強い人ほど効果が大きい(再発が少ない)というデータが発表されています。耐えられる程度であれば頑張った方が良いと思います。術後の投与する薬の効果の有る無しは判定できません。唯一判定できるのは、再発した場合効果がなかったということだけです。術後に使う薬は、過去の臨床試験で使わない場合より使った方が再発が少なくなるというエビデンスに基づいて使います。完全に閉経(生理が止まるだけでなく、卵巣の働きが止まるという閉経)したかどうかは、女性ホルモンを測定します。ちょっと専門的になりますが、エストラジオール(E2)、卵胞ホルモン刺激ホルモン(FSH)の2項目を測定して判断します。(文責  清水)

 

No.7915-9】  09年09月27日  ゆぅ. 
生理の再開と治療方針について

HPNo.8678でお世話になったゆぅと申します。昨年4月に告知、8クール術前抗がん剤(FEC4、タキソテール4回)後に、放射線治療30回、現在タスオミン20mgを1錠服用中。実は、抗がん剤治療中に生理が止まり、病院で閉経かどうかの検査をしてもらったところ、「年齢的にも(47歳)閉経に向かっている?閉経状態?」というようなことを主治医から言われて、「閉経ならアロマターゼは?」と質問したところ、「まだタスオミンです。」と言われました。今日現在までタスオミンを服用しておりましたが、今日突然生理が来ました。それで、質問ですが、1年近く生理が無かったのに、急に生理が来たということは、再発の兆しがあるということでしょうか。また、生理が来たので、リュープリンなどの注射も必要になってくるのでしょうか。術後1ヶ月に1回の主治医の視触診と血液検査を受けてきました。また、4月には半年検診として、血液検査、x線検査、CTをしました。来月は1年検診となります。治療方針は変わるでしょうか? 生理が突然来て動揺しています。いつも唐突な質問ですいません。よろしくお願いします。

急に生理が来ても、それは再発の兆しではありません。生理があるのなら、閉経前用のリュープリンなどの注射も考慮する必要があると思います。治療方針が変わる可能性はあります。(文責 石川)

 

No.7914】  08年05月10日  G.I. 
抗がん剤の選択について

乳癌の診断を受け、1月末、乳房温存手術を受けました。センチネルリンパ節生検で2個中1個が陽性だったので、腋かリンパ節郭清も行いました。病理検査の結果、乳頭腺管癌、リンパ節転移の数1/5、グレード2、ホルモン受容体ER(-)PgR(-)、HER2 2+FISH法(-)、癌の大きさ2.3cm、血管やリンパ管への浸潤軽度です。放射線治療25回(1回2Gy)を終了しています。現在CMF療法6クールの1回目が終わったところです。私の場合グレード2ですが、ホルモン受容体もないし、HER2も(−)ですので、トリプルネガティブをどう考えたらよいのか漠とした不安があり、他の先生のご意見を伺いましたところ、下記のようなアドバイスを戴きました。
「トリプルネガティブ」という範躊に属する乳がんですので、予後が悪い可能性はあります。一般的には、アンスロサイクリン系薬剤(アドリアシン・ファルモルビシン)またはタキサン系薬剤(タキソテール・タキソール)のいずれかを含むレジメン、あるいは両者を行うべきと考えます。」
担当医師とは相談をするつもりですが、他の選択肢も含めてご意見を頂戴できたらと思い、投稿させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

私も他の先生のご意見と同じで、トリプルネガティブという範躊に属する乳癌なので、予後は悪い可能性があり、アンスロサイクリン系薬剤(アドリアシン・ファルモルビシン)ーAC(EC)またはFEC療法と、タキサン系薬剤(タキソテール・タキソール)のいずれかを含むレジメンの両者を行うことをお勧めします。(文責 石川)

 

No.7913】  08年05月10日  S.T.
乳管内乳頭腫について

去年の12月に、左胸にしこりを発見し、乳腺外科で検診を受けました。今月、細胞を摘出し病理学検査の結果、病名をつけるとしたら、「異型性の強い乳管内乳頭腫」と言われました。現在の状態は悪性ではないので、半年後にまた検診をしましょう、との事でした。担当医の説明では、悪性に近い腫瘍のようです。いずれ悪性になるのでしょうか? もしなるとしたら、どのくらいのスピードで進行していくのでしょうか?

悪性になる確率は高くはなく、なるとしてもそのスピードも早くないと思います。半年後の検査でいいのではないかと考えます。(文責 石川)

 

No.7912】  08年05月10日  M
グレードとは?

いつも参考にさせて頂いております。ご解答頂けますと幸いです。温存術後一年経過での一連の検査所見無しでした。「45歳時T期、組織型=乳頭腺管癌>硬癌、核異型=NAN3、分裂像=5以上10未満、間質量=scirrhous、断端-、n0,ly0,v0,f+、乳管内進展軽度、ER+、PGR+、Her2-」の結果でした。放射線治療を経て、現在タモキシフェン、リュープリン治療中です。化学療法は受けていません。中間リスクには「2cm以上・35才未満・グレード2〜3」とありますが、万が一の(局所)再発は、私のような場合術後どの位の頃が多いと考えられますか? また、グレード3とはどういうものなのか? 次のうちどれかに当てはまるものなのか、教えて頂けないでしょうか。
1) 原因物質が沢山増加してしまう、自ら作る。
2) 原因物質があるかどうかの探知能力がなくなる。
3) 分裂を制御するブレーキが壊れる。
4) 増殖しろという命令経路が狂う。
5) 要らないものを壊せない(捨てる機能が壊れた)。
6) 細胞の分化が止まってしまい幼弱な物がたまってしまう。

一般的に局所再発は、手術後1年半から1年間位の期間が頃が多いと思います。グレードは病理学的悪性度分類とも言われ、核グレードと組織学的グレードがあります。グレードが高いほど、悪性度も高く再発しやすいと考えられています。術後治療の参考にします。(文責 石川)

 

No.7911】  08年05月10日  E 
放射線治療の効果について

左乳房乳頭真下に1.5cmの癌が見つかりました。「肝臓・肺・骨への転移なし、リンパも現段階では大丈夫でしょう」との診断で、後は外科的処置をしないと分からないといわれ、場所が悪く全摘手術となると言われました。高知大学で「乳癌が手術せずに放射線で完治」というニュースを見ましたが、ありえるのでしょうか。私の場合、全摘しか治療法としてないのでしょうか。温存の場合、乳頭・乳輪摘出で陥没がひどくなるとも言われました。色々質問しましたが、宜しくお願いします。

腫瘍が小さい場合なら、ピンポイント放射線照射、ラジオ波熱凝固療法など手術しない治療法はあります。また乳頭直下でも乳頭乳輪も残した乳房温存手術ができる場合もあります。セカンド・オピニオンを求めてみるのもいいかもしれません。(文責 石川)

 

No.7910】  08年05月10日  M.A.
乳房のしこり 再発?

リンパ腫(縦隔腫瘍)の治療が終了し、1年が過ぎました。最近、右の乳房内側に小さなしこりを発見しました。再発なのか心配です。次回の受診予定が3ヵ月後なのですが、早めに血液内科を受診したほうがよろしいでしょうか?

早めに血液内科か、乳腺科を受診したほうがいいと思います。(文責 石川)

 

No.7909】  08年05月10日  Y.O. 
ジェネリック

2年半前にUA期で温存術(リンパ転移無し)、化学療法→ノルバデックス+ゾラで治療中です。急に来月からジェネリックのタスオミンに替えても構わないと言われました。効果・副作用に違いはあるのでしょうか?

ジェネリック薬品は抗腫瘍成分は同一でも、製薬過程が違い、基剤(薬に含まれる別の成分)も異なることが多いので、効果・副作用に違いがある可能性は否定できません。(文責 石川)

 

No.7908】  08年05月10日  N
術後補助療法について

お世話になります。41歳、閉経前です。1ヶ月前に浸潤性小葉癌で右乳房全摘出(センチネル生検)をしました。病理検査の結果、「T2N0M0、ステージUA、ER+ PGR+ HER2−、リンパ節転移なし、グレード1、他組織への浸襲なし」との説明を受けました。小葉癌が乳房内10cm径に点在していた為に、今後の補助療法として抗がん剤+ホルモン療法を薦められました。抗がん剤はFEC療法を6クールとの事です。リンパ節転移もなかった事からホルモン療法のみかと思っていて、近く職場復帰もしようと思っていたのですが、抗がん剤の副作用を考えると、とても心配です。
1) 上記病理結果でのFEC療法は妥当でしょうか?
2) 抗がん剤治療をしながら仕事を再開する事は可能でしょうか。

以上宜しくお願い致します。

1) 病理組織学的にリンパ節転移なし、グレード1、他組織への浸襲なしなら、再発低リスクで、右乳腺全摘出術(?)後なので、ホルモン療法のみでもいいと考えます。
2) 抗癌剤治療をしながら仕事を再開する事は可能です。(文責 石川)

 

No.7907】  08年05月10日  K.I.
HER2について

2月5日に左乳房温存術、リンパ節郭清を行いました。術前検査ではHER2陰性とのことでしたが、術後病理検査の結果HER2(2+)と言われました。フィッシュ法(?)なので大丈夫と説明を受けましたが、どういう意味なのでしょうか? 結局、HER2は陽性と認識したらいいのでしょうか? ER(+)PgR(+)腫瘍の悪性度はグレード1でした。よろしくお願い致します。

HER2検査には、普通IHC法(免疫染色法)が行われます。フィッシュ法は蛍光抗体法で、より正確な測定方法と言われています。IHC法でHER2(2+)の場合、本当はHER2陽性の場合が含まれるので、フィッシュ法で検査の追加を行います。これが最終決定です。フィッシュ法で(2+)なら陰性になると思いますが。(文責 石川)

 

No.7906】  08年05月10日  M.K. 
抗がん剤の必要性

色々な意見があり悩んでいます。08.03.31に左胸の手術を受けました。しこりは1.1×1.5で、リンパ節に転移無し、ステージTと言われました。リンパ転移 0/7でした。術後の検査で、「ER(+) PgR(+) ハーツー検査3+ グレード3 浸潤あり」と言われ、抗がん剤(TC療法) 1/3w×4回、ハーセプチン18回、その後ホルモン療法と言われました。セカンド、サードオピニオンをやりましたが、全て抗がん剤、ハーセプチン、ホルモン治療で良いと思うとの意見でした。担当医は、「抗がん剤がイヤならホルモンだけでもよいけれど、抗がん剤をやることを勧める」といいました。やはり、抗がん剤をやるほうが再発の危険はなくなりますか? 5/9から抗がん剤が始まる予定なのに、まだ悩んでいます。抗がん剤は良い細胞も殺し、肺や心臓の細胞はなかなか再生せず、5年後に死ぬだとか、医者が新薬のレポートの為のモルモットにされると、周りは大反対です。「転移もないのにやるのはおかしい」と言われると悩んでしまいます。おかしいのですか?

腫瘍のおおきさ1.1×1.5で、リンパ節に転移無しで、ER(+)PgR(+)なので、一般的にはホルモン治療のみが推奨されると思います。抗がん剤、ハーセプチンを追加することも、無意味ではないと思いますが、副作用、高額医療、時間の浪費名などの問題も抱えることになります。(文責 石川)

 

No.7905】  08年05月10日  BB  
19歳の男子です

19歳の男子です。半年程前から左の乳首が腫れ上がり、触れたり押したりするとひどく痛みます。汁のようなものは一切出ません。このような症状が1年ほど前にもあったので、病院で診察して頂いたのですが、その時は特に心配ないと言われました。しかし、診察して頂いてから1年近く経ち、また同じ症状が、半年程という長期間生じているので心配です。先生のご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。

19歳の男子、偏側性(左のみ)ということから、まず女性化乳房だと思います。症状が長期間続くことは多いです。(文責 石川)

 

No.7904】  08年05月10日  M.I. 
マンモトーム生検について

初めてメールいたします。54歳、主婦です。自治体の検診で乳がんの疑いを指摘され、乳腺外科で改めてマンモグラフィ、超音波での細胞診を受けました。その結果、乳がんの疑いがかなりあるといわれました。ほぼ悪性ですとも。右胸上に石灰化が1センチくらい2箇所ありました。触診では、しこりは見つかりませんでした。次の段階として、マンモトーム生検を提案されました。ただ、ここで良性でも手術で取る必要があるとの事。このことが私には良く理解できません。「なぜマンモトームをやるのですか」と聞きましたら、「患者さん(私のことです)が、順を追ってやりたいというから。それを飛ばして手術する方も多いですよ。」と言われました。この先生は都内でも乳がんでは有名な先生です。私も安心してお願いしようと思っていたのですが、このことで不安になっています。癌になった事は悲しいけど、早期発見だから・・・というのが今の私の支えです。なぜマンモトームで良性となっても手術してとらなくてはならないのか、ご説明ください。もちろん先生にも再確認するつもりですが、その前に知っておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

マンモトーム生検で、稀と考えられますが、癌の部分が採取されなかった場合、採取されていても病理組織検査で良悪の判定がしにくい場合など、良性(癌と判定できない)とされる場合がありえます。それで、マンモトーム生検で陰性(良性)でも、臨床的に癌が疑われるときには、摘出または切開生検(手術)が推奨されます。(文責 石川)

 

No.7903】  08年05月10日  N.S. 
術後療法について(HPNo.7640-2)

前回HPNo.7640では、ご丁寧なアドバイスをいただき、ありがとうございました。腫瘍自体は生検ですでに摘出(くり抜き術)していたため、あのアドバイスの後(=生検から1ヶ月後)の2月末に断端陽性部分を温存術にて追加切除し、リンパ節郭清を行いました。改めて術後療法について、ご意見をお聞かせ頂けたらと思います。40歳、閉経前、結婚出産経験なしです。

サイズ:1.0×1.0×1.0センチ大、占居部位:右側A領域、性状:壊死+、瘢痕+、硝子化+、微小石灰化+、割面の肉眼分類:中間型、組織学的な癌浸潤の波及程度:g+、f+、組織型:invasive ductal carcinoma,scirrhous carcinoma,DCIS:+,リンパ管侵襲:+、静脈侵襲:+、切除断端:positive、浸潤性乳管癌の核グレード:グレード3,核異型スコア:2点、核分裂像スコア:3点、病期I期、リンパ節転移なし、ホルモン2種:どちらも陰性、ハーセプチン:陰性

主治医の先生のお考えでは、断端陰性を確認し、取り残しもないので、乳房としての機能を残すため放射線療法は行わないとの事。この病状では、術後無治療で全く問題なく生活し、生涯を終えられる方70〜80%、再発される方20〜30%、再発に備え術後療法(化学療法、ホルモン療法)を受けるも治療の甲斐なく亡くなる方10%と説明を受けました。当初、早期だったため、術後療法の必要なしと言っておられたのですが、年齢が若いのが気がかりだと言う事で、術後療法を受けるか否かは、本人の希望次第だと判断を委ねられました。ホルモン陰性だったため、術後療法を受けるとしても抗癌剤のみと思っていましたが、今後ホルモン陽性の癌ができるのを予防する意味で、抗癌剤治療の後、ホルモン剤服用も行うとの事。当たり前ですが、再発のリスクを少しでも減らし、健康で長生きしたいため、必要な治療は受ける覚悟はできています。
1) 通常このようなケースは、どのような治療を行う(or 無治療)のが一般的でしょうか? 患者さんはどのような選択をされる事が多いのでしょうか?
2) 乳癌は早期でも全身病と考えよと聞いていたので、 素人考えでは、転移などの問題がないかPET+CT等でまず全身を調べて、問題ないようなら無治療で、という判断をしたいのですが、それはできないのでしょうか?
3) 術後無治療の場合、再発に備えてどの様な事に気をつけたらよいでしょうか?
4) 術後療法を受ける場合、仕事をしながらの治療となるため、通院の負担が軽いに越した事はないのですが、抗癌剤は点滴以外に注射や経口薬といった形で投与はできないのでしょうか?
5) 効果の望めない治療にお金をかける余裕もありません。費用対効果で、今回のホルモン剤治療は必要と思われますか?
6) 抗癌剤、ホルモン剤治療を受けるメリットとデメリットを教えていただけますか?

お忙しい中、恐縮ですが どうぞよろしくお願いします。

1) 腫瘍サイズが1.0×1.0×1.0センチ大と大きかったこと、年齢が若いこと、DCIS:+,リンパ管侵襲:+、静脈侵襲:+、核グレード:グレード3,核異型スコア:2点、核分裂像スコア:3点、ホルモン・レセプター陰性などから、化学療法になると考えます。通常、NSさんのようなケースでは化学療法が一般的で強く推奨されると思います。
2) 微小転移などはPET+CT検査等でも異常としてとらえられないので、問題なしという結果が出ても、無治療でというのは危険と考えます。あくまで、予防的投与で、微小転移を消滅させ再発させないことが治療上大切と思います。
3) 特にありません。
4) 抗癌剤は点滴以外に、注射や経口薬と言った形での投与法はなくはありません。治療効果の問題もあるので、主治医とご相談ください。
5) ホルモン・レセプター陰性なので、ホルモン剤治療は必要ではないと思います。
6) 一般的に、強力な、また大量の抗癌剤(ホルモン剤)使用には副作用はつきものです。かなり費用がかかりますが、著効する場合も、また無効の場合もあります。それなりの覚悟が必要です。(文責 石川)

 

No.7902】  08年05月10日  H.K
再発転移

40歳独身です。はじめて相談させていただきます。しこりの大きさ3.5cm、リンパ節転移なしの左乳がん(硬がん)で先月ラジオ波治療を受けました。治療後は放射線治療とホルモン剤服用が標準とのこでしたが、子供をもつ可能性を残しておきたかったのと、副作用のある治療は必要最低限にとどめたいという希望から、現在は経過観察中で、3ヵ月後にエコー検査ということになっています。
1) 再発転移のリスクについてお伺いいたします。ホルモン感受性は、エストロゲン80−90%、プロゲステロン90%という数字が出ています。これは、かなり陽性の強いものであると思うのですが、ホルモン剤を使用しないということは強陽性である分、再発・転移のリスクが高くなるということになりますか? また、使用した場合の効果が大きいといえるのでしょうか?
2) 「リンパ節転移がない、脈管侵襲なし=遠隔転移がない」と言えるのでしょうか? MRIは胸部のみで、画像上からは転移はみられません。腫瘍マーカーも全項目基準値内でした。一般的に、MRIなどの画像には現れにくい微小転移の場合にも骨転移の症状(痛み)や肺転移による呼吸の苦しさなどは起こり得ますか? また、そのような症状がでたときは、すでにある程度腫瘍が大きくなっている状態なのでしょうか?
 
実はがんが見つかる半年〜1年前くらいまでの間に首や腰の痛み・呼吸の苦しさ・足のむくみや冷え・胃の痛み・視力が落ちるなどの症状があったため、全身にがんが広がっている可能性があるのでは、と考えています。がんが見つかってからは鍼灸や徹底した生活改善を行ってきたのにあわせて、これらの症状は大きく解消されて体調は良好です。長くなってしまいましたが、回答よろしくお願いいたします。

1) 再発・転移のリスクが高くなるというよりも、ホルモン剤を使用すれば再発率が低くなる可能性が高いということだと思います。使用した場合の効果は大きいと予想できます。
2) リンパ節転移がない、脈管侵襲なしという結果でも、遠隔転移がないと100%言い切れません。一般的に、MRIなどの画像に現れない微小転移の場合、すなわち画像上に異常がみられない場合に、骨転移の症状(痛み)や肺転移による呼吸の苦しさなどの症状はまず起こり得ないと思います。そのような症状が出たときは、すでにある程度腫瘍が大きくなっている状態と考えられます。(文責 石川) 

 

No.7901-1】  08年05月10日  H
追加照射&術後の抗癌剤について

私は49歳で、3月半ばに温存手術をうけました。浸潤性乳管癌で1.6pありましたが、術前化学療法(FEC×4)をうけ、その結果1.6×1.0×0.5になり、平べったくなりました。手術の病理結果、エストロゲン、プロゲストロン、HER2いずれもー。癌の顔つき1.切除断端陰性でした。今後、抗ガン剤はせず、放射線のみといわれています。放射線治療は始まっていますが、25回プラス追加照射8回を奨められています。ここでご相談ですが、私のような場合、追加照射は受けた方がいいのでしょうか。受けるとしたら5回ではなく8回やっておいた方がいいのでしょうか。あと、抗ガン剤の事ですが、3週の4クールしましたが、FECは6クールと本には書いてあります。4クールで大丈夫なのでしょうか。また、徹底的に治したいので、タキサン系を投与してもいいと思っています。2点についてよろしくお願いいたします。お返事お待ちいたしております。

普通、切除断端陰性ですと25回照射(50Gy-グレイ)になることがほとんどです。断端陽性ですと、さらに5回(10グレイ)追加になることが多いようです。追加照射8回というのは、私には経験がありません。担当医にお尋ねになったらいかがでしょうか。FEC 4クールでだめということはありません。一般的な目標の目安がFECは6クールということで、さらに多く行うこともないわけではありません。 FECの後に、タキサン系薬剤を投与することも行われています。十分副作用に注意して私も行っております。(文責 石川)

 

No.7901-2】  08年05月15日  H
術後の抗癌剤について

お忙しい中、ご回答くださいましてありがとうございました。ここでまたご相談なのですが、化学療法について少なかったかもしれないということですが、ある本には、FECの場合4週おきに6クールと書いてありました。私の場合、術前に3週おきに4クールしましたので、あとFECを2クールかタキサン系を4クールしておいた方が、より再発を防げるということになるのでしょうか。担当医は「AC療法にする予定を少しきつめのFECにしたので、これ以上やらなくていいでしょう」というお返事でした。術後さらに投与しておいたほうがよいのか迷っています。投与するとなると、何が(薬の名前と回数)いいのでしょうか。ご無理申し上げますが、よろしくお願いします。(私はトリプルーで、リンパ節転移なし。切除断端ー、年齢40の後半です)

ER(-)、PgR(-)、HER2(-)で、リンパ節転移がないIntermediate risk ということになります。様々な補助化学療法の臨床試験における結果では、タキサン系を追加投与したほうが成績が良くなるというデータが多いようですが、これらの試験は西欧の、主にリンパ節転移陽性症例が対象になっていることが多く、そのままあなたの場合に当てはめることは難しいと思われます。タキサン系の追加による上乗せ効果は少ないように思えますが、副作用との兼ね合いもあり、主治医の先生とよく相談なさってください。クール数の追加による効果の上乗せの判断も難しく、また薬の投与量(特にアントラサイクリン:AやE)も問題になってきますが、HER2(-)の群では投与量を増やしても成績に差がなかったというデータはあります。(文責 片山)

 

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