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相談室(No.7401〜7500)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

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なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。

当相談室にお寄せいただいたメールについては、編集・引用・公開させていただく権利を当会(神奈川乳癌治療研究会)が有するものとします。また、名前、メールアドレス等個人情報保護の観点から、皆様から頂戴したご相談のメールは、一定期間の後、アドレスも含めて削除させていただいております。再度ご相談いただく際はその旨ご留意いただき、掲載No.を書き添えて下さるようお願い致します。

 

目 次

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No

日 付

名 前

件  名

担 当

7500 07/12/30 W  ドセタキセル 緒方
7499 07/12/30 miyu 乳がんである可能性 緒方
7498 07/12/30 経過観察で大丈夫でしょうか? 緒方
7497 07/12/30 M 白血球減少 緒方
7496 07/12/30 M  乳頭腫について(HPNo.7475-2) 緒方
7495 07/12/18 M.S. 病理結果による断端陽性および抗がん剤について(HPNo.7254-2) 俵矢
7494 07/12/18 JOON 骨転移? 俵矢
7493 07/12/18 A.S. ホルモン療法について(HPNo.7407-2) 俵矢
7492 07/12/18 S  骨シンチグラフィーについて 俵矢
7491 07/12/18 ホルモン療法について(HPNo.4979-3)  俵矢
7490 07/12/18 乳首の下近くにしこりがあります 俵矢
7489 07/12/18 如月 胸の痒み 徳田
7488 07/12/18 JOON 骨転移と再発について 徳田
7487 07/12/18 Y.S 腕のだるさと胸骨の痛み 徳田
7486 07/12/18 Y.H. 今後の治療方針について(HPNo.7404-2) 徳田
7485 07/12/16 K.I. 術後の症状について 俵矢
7484 07/12/16 H.H. 転院について 俵矢
7483-1
7483-2

7483-3
7483-4
7483-5
07/12/16
08/01/08
08/04/16
08/05/20
08/08/30
ハーセプチン
ハーセプチン(2)
ハーセプチンの費用について
腫瘍マーカー
腫瘍マーカーについて(2)
俵矢
浜口
浜口
片山
片山
7482 07/12/16 S.N.  マンモグラフィー後の出血 俵矢
7481 07/12/16 T.S. アリミデックス(HPNo.7055-2) 俵矢
7480 07/12/16 H.W. 乳がん検診にて局所的左右非対称陰影との診断 俵矢
7479 07/12/16 I・S 非浸潤がんといえども本当に無治療でいいのでしょうか? 俵矢
7478 07/12/16 S,J, 乳癌術後の治療法で迷っています 徳田
7477-1
7477-2
07/12/16
08/01/17
COCO 今日乳ガン検診で・・・
今日乳ガン検診で・・・(2)
徳田
西川
7476 07/12/16 N  今後の治療について(HPNo.6344-7) 徳田
7475-1
7475-2
07/12/16
07/12/30
M  右胸乳管内乳頭腫
乳頭腫について
徳田
緒方
7474 07/12/16 術後治療について 徳田
7473 07/12/16 あき FDGの集積 徳田
7472 07/12/16 Y.T アメリカでの術後の治療について 徳田
7471 07/12/13 MH 頸部リンパ節転移 徳田
7470 07/12/13 M.O. 乳輪部分の痒み、ただれ、痛み 徳田
7469 07/12/13 Y.K. 要精密検査となりました 徳田
7468 07/12/12 Y.O. 特殊型の分類について 徳田
7467 07/12/12 K.N. 再発治療及び余命について 徳田
7466 07/12/12 ELMO 薬の副作用なのでしょうか? 徳田
7465 07/12/12 Y.Y 運動について 徳田
7464 07/12/12 LEE 余命について 徳田
7463-1
7463-2
07/12/12
08/01/25
O.K. 術後の状態について
フェアストン(トレミフェン)について
徳田
石山
7462 07/12/10 H.B. 腋の下のしこり 俵矢
7461 07/12/10 R  タモキシフェンについて 俵矢
7460 07/12/10 Y・ K 今後の状況について 俵矢
7459 07/12/10 Y.E. 乳がん検診結果コメントについて 俵矢
7458-1
7458-2
07/12/10
08/01/21
M.Y 術後すぐの体外受精
リュープリン注射場所の腫れ
俵矢
石川
7457 07/12/10 N子 転移の可能性 俵矢
7456 07/12/10 H  石灰化が1〜2個ありました 俵矢
7455 07/12/10 K.M. 温存手術と全摘手術について 俵矢
7454 07/12/10 H  アロマターゼ阻害剤の有効性 俵矢
7453 07/12/10 パクリタキセルとドセタキセル 俵矢
7452 07/12/10 Y.A.  今後の再発の危険性と治療方針について(HPNo.7292-2) 俵矢
7451 07/12/10 M.S. 左胸のしこり 俵矢
7450 07/12/10 D  放射線照射後の乳房の硬さについて 俵矢
7449 07/12/10 生検での癌の取り残しや、手術による散らばりについて 俵矢
7448 07/12/10 Y  パクリタキセルについて 俵矢
7447 07/12/10 M  乳頭の異常ではないかと心配です 俵矢
7446 07/12/10 Y  今後の治療について(HPNo.7343-3) 俵矢
7445 07/12/10 H.Y リンパ節腫大について 俵矢
7444-1
7444-2
07/12/06
08/03/02
Y.K. 抗癌剤服用について
抗癌剤服用期間について
金丸
加藤
7443 07/12/04 K.M. 腫瘍の痛みについて 須田
7442 07/12/04 K.T 左乳房の痛み 須田
7441 07/12/04 H.I 再発予防のハーセプチン投与期間について(HPNo.5883-2) 須田
7440 07/12/04 Y.S. 術後の脇の違和感 須田
7439 07/12/04 ステージは何になるのでしょうか? 須田
7438 07/12/04 M  病院選びについて 須田
7437 07/12/04 S.N. 乳輪下膿瘍? 須田
7436 07/12/04 YS 今後のホルモン治療について(HPNo.7412-2) 須田
7435 07/12/04 放射線治療後のX線検査の身体への影響 須田
7434 07/12/04 K.I. 乳房全摘手術後の症状について 須田
7433 07/12/04 A.T. 骨転移の可能性はありますか? 須田
7432 07/12/04 SY エコーで嚢胞がみつかりました 須田
7431 07/12/04 モンドール病とは?(HPNo.6951-5) 須田
7430 07/12/01 M.K.  乳ガンのステージについて 須田
7429 07/12/01 T.M 今後の治療について 須田
7428 07/12/01 NM  断端陽性における今後の治療について 須田
7427 07/12/01 N  抗がん剤治療を早くしたほうがいいのですか? 須田
7426 07/12/01 T.M. 抗がん剤の長期治療、頭蓋骨転移の不安 須田
7425 07/12/01 C.M. ホルモン療法について 須田
7424 07/11/30 M.S.  抗がん剤をやるべきでしょうか
7423 07/11/30 Y  術前化学療法
7422 07/11/30 Y子  乳頭の痒みと痛み
7421 07/11/30 I.N. 乳癌検査の時期について
7420 07/11/30 S.N.  エコーと細胞診
7419-1
7419-2
07/11/24
08/01/17
S  術後化学療法の必要性
再建手術について

土屋
7418 07/11/24 C.M.   抗がん剤治療を受けるべきでしょうか
7417 07/11/24 OM  術前化学療法での腫瘍の縮小
7416 07/11/24 J.O. 左乳頭のデキモノ
7415 07/11/24 mimi 乳首の下のしこりについて
7414 07/11/24 D   肝転移の診断と治療方法
7413 07/11/24 M.S. 手術
7412-1
7412-2
07/11/24
07/12/03
YS 再発率
今後のホルモン治療について

須田
7411 07/11/24 K  経過観察
7410 07/11/24 K・H 副作用の骨粗鬆症について(HPNo.6186-3)
7409 07/11/24 Y  今後の治療について(HPNo.7343-2)
7408 07/11/24 JK  ホルモン療法だけで大丈夫なのでしょうか?
7407-1
7407-2
07/11/24
07/12/18
A. S タキソールの追加
ホルモン療法について

俵矢
7406 07/11/24 R.K. ステージ
7405 07/11/20 T  化学療法と副作用 首藤
7404-1
7404-2
07/11/20
07/12/18
Y.H.  今後の治療について
今後の治療方針について
首藤
徳田
7403 07/11/20 S セカンドオピニオン(HPNo.7387-2) 首藤
7402 07/11/18 M   術後のしこり 首藤
7401 07/11/18 T  今後の再発率 首藤

 

 

 

No.7500】  07年12月30日  W 
ドセタキセル

持病があるため、デカドロン無しでドセタキセルを4クールすることになりそうです。リンパ腺はレベル2まで20個郭清しています。リンパ転移は1個、脈管浸襲、軽度の為中間リスクになり、現在ACを2クール、デカドロン無しでしましたが、かなり辛いです。白血球の下がりがひどく、体の負担が大きいようなら4週間ごとに行うとの事(あと2回する予定→ドセタキセル→ホルモン治療5年)。ドセタキセルをデカドロン無しでした場合、どのような副作用が考えられますか? 主治医に聞いても、やってみないとわからないと言われます。精神的にもかなりきつく悩んでいます。肝臓に辛い持病があるため、毎日ゼフィックスを服用しています。
1) 今、抗がん剤をやめ、ホルモン治療をした場合の再発率?
2) デカドロン無しのドセタキセルの副作用はどのようなもの?
3) 抗がん剤を4週間ごとに行った場合、再発率に違いはありますか?
4) 全ての治療をした場合の再発、生存率は宜しくお願いいたします。

どうぞ宜しくお願いいたします。

デカドロンは、ドセタキセルのアレルギー反応を抑える目的で使用されますが、必要ない患者さんも多くいらっしゃいます。したがって、ACよりはずっと楽な可能性が高いです。ACは吐き気が強く、デカドロンで強力に吐き気を抑えられのです。ドセタキセルは、吐き気があまりないのでその点で楽です。アレルギー反応(血圧がさがる、発疹が出る)は、必ず出るわけではないので、なしでいける人も沢山います。ACの副作用がきつい場合、手としてはACx2→ドセタキセルx4も一考です。AC2サイクルだけでは、再発率はホルモン療法単独とほとんど変わりないと思います。すべて、治療を受けた場合に比べ、10%弱の再発リスクの差があると思います。(文責 緒方)

 

No.7499】  07年12月30日  miyu
乳がんである可能性

27歳、既婚、一歳の子供がいます。左胸の外側中間くらいの位置にしこりがあり、触るとコロコロと動き、痛みを感じることもあり、診察を受けました。しこりは数年前からあったような気はするのですが、最近、はっきりとしこりとして感じるようになったような気がします。外科にて触診、エコーで診ていただいたところ、先生は「のう胞かな?悪い病気ではないだろう。」「エコーで診た感じと、触った感じでは癌ではないと思う」とのことでしたが、「しこりを残しておいてもいいことはないので、結婚しているなら切除したほうが良いでしょう」と言われました。切除前に、マンモグラフィーを撮影したところ、「境界不明瞭」「悪性も否定できず」の結果だったということで、切除したしこりを念のため病理検査するといわれました。すでに切除はしていただき、検査結果を待っている状態なのですが、心配で心配でたまりません。切除していただいた際しこりを見せてもらいましたが、5mm〜10oくらいの丸いものでした。「癌ではないと思うけど・・・」とは言われましたが、専門の乳腺外科ではなく一般の外科ですし、他に病名を言われたわけでもないので、不安です。私の場合、どのような病気が考えられるのでしょうか? 乳がんである可能性も心配しなければならないのでしょうか?

病理結果をもらえばいいと思います。画像検査(マンモグラフィや超音波)より組織検査の方が当然、診断は正確です。心配ないです。(文責 緒方)

 

No.7498】  07年12月30日  T
経過観察で大丈夫でしょうか?

9月にマンモグラフィーと乳房エコーをうけました。マンモグラフィー上では問題がなく、触診で左右にしこり、エコーの結果、“組織的な変化のある部分がある”との事でした。3ヶ月後(12月)に再度受診と言われ、エコーをして頂いたところ、左右とも怪しい部分があるとの事で細胞診をしました。結果、左はクラス1右はクラス2で、ともに『2.5cmの線維腺腫』との診断でしたが、先生からは、『これはあくまで採った細胞のほんの1部分(1%)が良性だった。だから残りの99%も良性ではないでしょうか?というだけの診断で、のこりの99%の中に悪性がひそんでいる事もある。悪性なら大きくなる。その時、ああ、がんだったんですね・・・という事』との事。『白黒はっきりつける方法がひとつだけある。それは腫瘍そのものを取り出すこと。でも、傷口つくってまで取り出すかどうかは本人の判断。切りたくなったらいつでも言ってください。切るのが嫌なら、定期的に大きさ等経過を見るので、3ヶ月後に受診してください』と冷たく言い放たれ、とてもショックを受けています。結局どうしていいのか分からず、3ヶ月後の予約をとって帰ってきましたが、大きさ的には2.5cmと、もしそれが癌であれば、そんなに長い間放置していいのかも分からないし、一応良性の結果が出たのに切る必要があるのかどうかも分かりません。切るように積極的にすすめられたような感じでもなく、途方に暮れています。
その病院には2年前にも乳頭部の腫れ(変形)、ワキの下の腫れでマンモグラフィー・エコーを受け、その際は異状なしとの事でした。その時しこりがあるとも言われなかったので、その2年くらいで2.5cmになったのでしょうか? もともと生理中でなくても乳腺組織っぽい大きなものがぐりんという感じであり、普通に触ったのではどれがしこりなのか分かりづらいです。今回のしこりも、それかと思い、昔からこんな感じだからと、特に気にとめていませんでした。ちなみに2年前にもそちらの病院に受診していた事は、先生に言い忘れてしまい、その時どうだったのかなど、比較などしてもらってません。
そんな中、
1. 10年以上も前からあるワキの下の腫れ(過去に乳房がはって痛みのあった時にそのしこりがぐりぐりとしましたが、最近はやわらかい感じで、強くつまんでみると、小さなしこりのようなものに思えたりもします。)大きさ自体は10年前から変わりなし。
2. 3年ぐらい前からある右乳頭部の変形(乳頭部から乳輪にかけて一部<右側>が盛り上がっているため、乳首が左をむいたようになっています)
3. 右乳首のかゆみ
これらの事も今回相談すれば良かったんですが、とても相談しにくい先生なので、できませんでした。が、いろんな事を調べているうち、とても心配になってきました。32歳出産なしで、現在不妊治療(人工授精)中です。このまま経過観察で不妊治療をすすめていってよいのか、切った方がよいのか一人で悩んでいます。

そこでお尋ねしたいのが
1) 細胞診の結果が良性(線維腺腫)でも3ヶ月後に受診するように言われるというのは、悪性の可能性が高いという事でしょうか?
2) 悪性かもしれないという事を考えて、不妊治療をすすめる前に腫瘍を切った方がいいのでしょうか(妊娠したら術期が遅れるという事で、最悪の結果(転移など)にはなりたくないし、妊娠によって腺腫がさらに大きくなると聞いた事があるので)
3) 右乳首真上2.5cm、左乳首の真上2.5cmの腫瘍ですが、もし組織診で切りとった後は乳房の変形はどんな感じになるのでしょう?
4) 気になる乳首の変形とかゆみですが、今回受診時には先生に相談しませんでした。通常時は、乳頭から乳輪にかけての乳首右側部分の腫れ(乳汁分泌も痛みもなし)ですが、乳首が寒さや刺激で収縮した状態の時は、その部分(いつもは腫れている部分)がきゅきゅっと収縮し、逆にその部分のみ乳輪がなくなったような形に変形します。そういった症状の場合、3ヶ月後の受診を待たずに再度見てもらった方が良いのでしょうか?
5) 不妊でかかりつけの漢方薬局で、しこりが少しでも小さくなればと思い、乳がんや線維腺腫にもいい生薬星火温胆湯・胃神我述錠(硬いものをやわらかくしたりするような作用とおっしゃってました)を処方していただき、飲みはじめましたが、そういったものが逆に正確な診断(大きさの経過等)の妨げになったりする事はないでしょうか?

長々となりましたが、自分がどれほど重大に受け止めたら良い事なのか、経過観察さえきちんとしていればここまで悩むことではないのかどうかさえ分からず、妊娠を望んでいる為、なおさら不安です。どうぞ、ご回答よろしくお願いいたします。 

要約します。両側の乳房に2.5cm程度の線維腺腫を疑うしこりがあり、細胞診をしてクラス1と2であった。主治医が、100%良性とは言えないので生検を勧められていて悩んでいる。不妊治療もしていて、どう関連づけて良いかわからない。
お答えします。
1)悪性の可能性が高ければ、切開の生検の前に針生検という方法で組織検査を通常はします。だから、可能性は非常に低いです。
2)悪性腫瘍とは切り離して考えてください。線維腺腫は妊娠をきっかけに大きくなることはありますが、頻度は少ないと思います。切る必要なし。
3)切る必要なしですが、もし切るとしても、変形はほとんどありません。
4)必要なしです。
5)どうぞ、ご自由にしてください。妊娠したら、止めた方がいいのではないでしょうか。(文責 緒方)

 

No.7497】  07年12月30日  M
白血球減少

何度か投稿させていただきまして、大変お世話になっております。1年半前に左乳房全摘出、脇の下リンパ節1個転移、硬癌、大きさ1.5センチ、ホルモンともに+、HER2+1、g・f+、リンパ管+1、ホルモン療法先行でCEF4クール行いました。あと2クールすすめられたのですが、お断りしました。免疫学の本を数冊読み、食事、運動、身体を冷やさないなど努力して参りました。ここで術後1年6ヶ月の検診(CT、超音波)では、右脇の下リンパ節に15ミリの扁平を見受けられますとのこと(今後経過を見て行くそうです)、他は転移・再発は見受けられないとのとでした。が、血液検査で白血球が6ヶ月前の5470から3740に下がっていました。核なんとか(申し訳ありません)が低く、リンパ球・単球・好球の数値が高いのです。再度、血液検査を行いました。結果はまだです。白血球が増えるような生活習慣でしたのに、ショックで動揺してしまい、主治医の先生に、なにも聞かず自宅に帰ってきてしまいました。そういえば、風邪をひきやすく、口内炎、目をこすって白目から出血、全身が痒かったりします。
1) 白血球の減少として、どのようなことが考えられるでしょうか? 現在使用している薬は、タスオミンと月1のリュープリンです。腫瘍マーカーは正常です。
2) 主治医の先生に術後10ヶ月の時にタキソールをすすめられたのですが、お断りしました。今回、飲み薬のUFT?ゼローダをすすめられています。これはいかがでしょうか?(硬ガンでリンパ節転移以外に、何か転移のリスクが大きい要因があるのか、次回の検診のときに、詳しく伺ってこうかと思っています。)

とうとつな質問で恐縮です。お忙しいところ申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。

1) この程度の減少は、問題になりません。正常下限(4000)から少々下がったくらいでは、人間びくともしません。再発の徴候でもなければ、免疫機能が衰えているわけでもありません。
2) 術後10ヶ月の時にタキソールをすすめられた理由が分かりません。断って正解です。飲み薬のUFT?ゼローダも断って良いと思います。再発していない現状で、内服する根拠がありません。(文責 緒方)
 

No.7496】  07年12月30日  M
乳頭腫について(HPNo.7475-2)

No.7475で相談させていただいだものです。忙しいなか、回答ありがとうございます。乳頭腫について引き続き質問なのですが。乳頭腫というのは乳頭腫そのものが癌化するのですか? 切除せずに経過観察で大丈夫なんでしょうか? また乳頭腫がある人は将来必ず癌になるんでしょうか? 色々、調べても書き方が様々で、よくわかりません。何個も質問してすいませんが、よろしくお願いします。

全てが、癌化するわけではありません。高齢者の場合,上皮過形成や癌を合併することが多いといわれています。癌研究会病院の秋山先生は、「特に末しょう乳管に発生する多発性乳管内乳頭腫は癌発生のリスク病変としての報告がみられ,これらは異型を伴う上皮過形成と合併することが多いことから前癌性病変としてとらえ,注意深く経過観察する必要がある.一般に乳管内乳頭腫と癌の関係については,大きな乳管で孤立性のものより,末しょう乳管で多発するもののほうが癌化の危険性が高いと考えられている.」とも文献で述べています。小さいもの、組織学的に診断がついているものは、注意深く経過観察することがあります。(文責 緒方)

 

No.7495】  07年12月18日  M.S. 
病理結果による断端陽性および抗がん剤について(HPNo.7254-2)

7254でお世話になりました。33歳、2歳の娘がおります。予定通り10月31日に左乳房温存手術およびリンパ節郭清を受けました。先日下記のような病理結果がでました。
浸潤乳管癌、硬癌 21×20×17mm、ホルモン感受性 両方ともプラス、Her2 スコア0、核グレード2、リンパ転移 センチネル 1/1(1mm)微小転移 レベル1 1/17(4mm)マクロ転移 レベル2 0/3 転移なし、リンパ侵襲+、静脈侵襲+、脂肪織に浸潤、断端陽性、乳管内進展多数、T2N1a、ステージ2b
これにより、担当医より2つの治療提案がなされました。
1) AC療法先行して再手術。術中に調べて温存できたら放射線+ホルモン療法。
2) 再手術先行。その後AC療法後、温存できてれば放射線+ホルモン療法。

私は先に全身療法のほうが重要と思い(担当医もそのようなことをおっしゃっていました)、AC療法先行で治療を行うことに決定しました。12/11よりAC療法を4サイクルです。質問ですが、
1) AC先行で残っている癌細胞が消滅することはありますか? あれば温存できる可能性が高くなるのでしょうか?
2) AC療法4サイクルということですが、リンパ節転移2個、脈管侵襲ありということで、この療法はガイドラインやエビデンス的にどうなのでしょうか?
3) 担当医よりCEF療法と差はない、といわれていますが、その後の再発率も変わらないのでしょうか?
4) AC後、タキソール(AC→T)という療法もありますが、私には必要ありますか?(このことはまだ担当医に聞いておりません)
5) 再手術後は放射線(温存の場合)+ホルモン療法ですが、その手術の結果(病理等)によっては再び抗癌剤をすることになる可能性はありますか?
6) 担当医より「1ミリは微小転移、4ミリはマクロ転移、気休めではあるが転移数は2個というより1.5個」といわれましたが、微小転移、マクロ転移というのは普通の転移とは違うのですか?
7) ステージ2bとなりましたが、2センチ以下のリンパ転移ありは2aなので、1ミリの違いで2bなのでしょうか? 2aに近いと思っていてよいのでしょうか?

多くの質問で、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

文面からだけ判断して、回答するには正直難しいケースです。切除断端に乳管内進展が非常に多数というのであれば、残った乳房の中に浸潤巣が含まれている可能性も考慮する必要があるし、再手術するのであれば、温存療法というより全摘を考慮してもよいケースかと考えます。
リンパ節のマクロ転移は普通の転移と考えてください。「気休めではあるが、転移数は1.5個」という主治医のお言葉がありますが、転移一個と1.5個と2個がどのくらい差があるかといわれるとそんなに大きな差はないように思います。もし、転移が一個でその転移が微小転移であったならば、リンパ節転移なしの方に近い予後と考えられるかもしれません。同じようにステージ2A 2Bについても、その違いについてさほど重要に考える必要はないでしょう。
あなたの場合リンパ節転移があるので、全身療法もやはり考慮しなくてはなりません。再発抑制効果は高用量のCEFやAC−タキソールのほうがAC4サイクルに比べ高いと思われます。化学療法の内容については主治医ともう一度よくお話ください。
再手術を先行させるか、化学療法を先行させるかについては、その病院で手術を早く組めるのかそれとも待ちが長いのかにもよりますし、難しいところですが、ある程度の待ち時間があるとすれば、化学療法を先行させるのがよいのではないでしょうか。(文責 俵矢)

 

No.7494】  07年12月18日  JOON
骨転移?

かなり前に相談をさせていただいたJOONといいます。47歳です。昨年6月、浸潤性小葉癌、ステージVbと診断を受け、左乳房全摘手術と皮膚移植手術をしました。病理結果はリンパ節13個切除中1個転移、グレード1、ホルモン受容体+、HER2−、脈管浸潤なし、断端陰性と聞いています。その後5HUの点滴をウィークリーで6ヶ月間続けて、7ヶ月目からは月1回のエンドキサンの点滴になりました。ノルバテックスの服用も術後からしています。この頃肋骨と胸骨に痛みが出てきたためPET検査を受けました。結果転移はありませんでした。今年8月骨シンチの検査をして胸骨に集積が見られたためCTをとりましたが、このときも溶骨は認められないため経過観察となりました。10月に腫瘍マーカーの検査をした結果、骨転移に現れるマーカーが上昇してきていると言われました。また12月末に検査をしますが、腫瘍マーカーが上昇を続ければ骨転移が疑われますか?肝臓の超音波も見るそうです。大人しい癌だと聞いていましたが、術後1年で再発することもあるのでしょうか?もし再発だったら予後は厳しいですか?

術後1年で再発することも考えられます。再発してからの予後については、治療の反応をどのくらいするかにもよると思います。腫瘍マーカーの上昇はひとつの判断材料にはなりますが、決め手ではありません。この場合は、症状と、腫瘍マーカー、画像診断で経過をみて、転移かどうか総合的に判断することになると思います。(文責 俵矢)

 

No.7493】  07年12月18日  A.S.
ホルモン療法について(HPNo.7407-2)

HPNo.7407で相談させていただいた者です。ご回答有難うございました。今回はホルモン療法についてお聞きしたいと思います。 AC4回、放射線治療を終了し、来週からweeklyタキソール12回の予定で、現在ノルバデックスを服用しています。
1) 担当の先生には「タキソールが始まってもノルバデックスの服用は続ける」と言われましたが、タキソールをしている間はノルバデックスを止めなくてもいいのでしょうか。
2) 閉経がはっきりしていない場合、ノルバデックス1〜2年その後アロマターゼ阻害剤を服用するのと、閉経の検査をして早めにアロマターゼ阻害剤に変えるのとでは、どちらが再発リスクをおさえられますか。
3) ホルモン剤は、なるべく10年近く服用したほうがいいのでしょうか。

お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

1) 化学療法とノルバデックスは、同時併用よりも化学療法終了後にノルバデックスを追加する順次併用がよいとされております(乳癌学会編の薬物治療ガイドライン、St Gallenのコンセンサス)。
2) アロマターゼ阻害剤は、閉経つまり卵巣由来の女性ホルモンの低下をはっきり確認してから投与します。ですので、はっきりしない場合は、2−3年ノルバデックスで経過をみてアロマターゼ阻害剤に変えて計5年投与するか、あるいはノルバデックスを5年間投与し、終了後アロマターゼ阻害剤を5年間投与するかになります。
3) 相談者さんは、リンパ節転移もあり、高リスク郡に当たります。ですので、ノルバデックス5年、アロマターゼ5年の10年間のホルモン療法も考慮してよいと思います。(文責 俵矢)

 

No.7492】  07年12月18日  S
骨シンチグラフィーについて

わたしは9月に乳癌の乳房温存手術をして、今は抗癌剤治療を行っています。右足がしびれたような感覚もあったので、腰の骨に転移している??と、不安が襲いました。先生に言うと、骨シンチの検査があると知り、受けようと思っているのですが、手術してまだ3か月ちょっとです。こんなに早く転移するものなのでしょうか? たこの検査をするにはまだ早いのでしょうか? 教えてください。お願いします。

タキサン系の抗がん剤を使っていらっしゃるのであれば、抗がん剤の副作用によるしびれを最も考えます。主治医に相談されて、必要ならば検査を受けられてはいかがでしょうか。(文責 俵矢)

 

No.7491】  07年12月18日  M
ホルモン療法について(HPNo.4979-3) 

いつも拝見してとても参考にさせて頂いています。以前HPNo.4979で相談させて頂きましたが、またよろしくお願い致します。
47歳、Low riskの乳がんという事で、2006年2月末より1年9ヶ月ノルバデックスのみ服用してきました。体の倦怠感、毎夕食後のホットフラッシュが辛く、去年の8月より生理はなくもう1年以上経っているので、閉経(今年の10月の血液検査でFSHが8.44 E2が10未満でした。)とみなして、先日の診察でノルバからアルミデックスに変更していただきました。しかしアルミデックスの骨への影響が心配で骨密度を測って頂いた所、腰椎、脊椎の値が平均以下でした。私としては骨粗鬆薬であるラロキシフェンを服用するのが良いと思うのですが、ラロキシフェンだけを今後服用していくのはいかがなものでしょうか? なお3年前に胃切をしており、今年に入ってから10kgほど体重が落ちて、PET-CT、胃カメラ、甲状腺等の検査をして頂きました。異常ありませんが、体力に自信がなく、アルミデックスやフェマーラの副作用がとても心配です。いっそ無治療という選択もあると思いますが、対側乳房に経過観察の集族性の石灰化もあり悩んでいます。お忙しい中誠に恐縮ですがアドバイス、よろしくお願い致します。

ラロキシフェンは、浸潤性乳癌の発生率を下げることが知られており、あたらしく発生する乳癌を予防するために有用かもしれないと言われております。しかし既に乳がんにかかった人の再発を抑制する効果がどのくらいあるかについてはわかっておりません。相談者さんのように既に乳がんにかかっている方の再発の抑制を目的として、さらに骨そしょう症の進行を防ぐ目的ならば、引き続きノルバデックスを飲むのがよいと思います。アロマターゼ阻害薬をつづけるのか、ノルバデックスに戻すかについてはメリットとデメリットがありますので、主治医とよくご相談なさってください。(文責 俵矢)

 

No.7490】  07年12月18日  M 
乳首の下近くにしこりがあります

いつも参考にさせていただいています。しこりについてなのですが、乳輪の下で乳首の下近くにしこりがあります。妊娠中からあり、出産を終え授乳中です。もう2年になるのですが、授乳をしているので、まだしこりをとっていません。定期的にみてもらっているのですが、細胞の検査を4回ほどして、がん細胞などは一応みつかっていないので、経過観察になっています。そのしこりが1ヶ月から3ヶ月周期ぐらいに1回の割合ぐらいで大きくなって、とても痛みの伴うものになります。触ると、とても痛いです。一度細胞の検査で膿がひけたみたいなので、炎症を起こしているかもといわれました。1週間ぐらいすると痛みも大きさもまた元に戻ります。この場合、このしこりの炎症みたいなものは何であると考えられますでしょうか?陥没乳首であるので、ばい菌がはいるのかもしれないっと言われたこともありますが、よくわからない状態なので、教えてください。宜しくお願いします。

おそらく、「乳輪下膿瘍」という乳首のそばに炎症をおこしやすい疾患かと思われます。膿が何回も出るようならば手術も考慮したらよいと思います。(文責 俵矢)

 

No.7489】  07年12月18日  如月
胸の痒み

18歳です。1ヶ月程前から、左胸の乳首と乳首の下に痒みがあります。ポツンと乳首の先端が赤くなっています…。3年前から、うつ病の薬で安定剤を飲んでいて、乳汁が白くもなっています。ただの痒みなのか、それとも薬などか関係しての乳腺症や乳がんの前兆なのか…とても心配です。

お話の情報だけでは,なんともお答えできません.乳癌は,お話からも年齢的にも考えにくいですが,心配なら直接専門医に相談してください.(文責 徳田)

 

No.7488】  07年12月18日  JOON
骨転移と再発について

かなり以前に相談をさせていただいたJOONといいます。47歳です。昨年6月浸潤性小葉癌ステージVbと診断を受け左乳房全摘手術と皮膚移植手術をしました。病理結果は「リンパ節13個切除中転移1個、グレード1、ホルモンj受容体陽性、HER2陰性」と聞いています。その後5FUの点滴を中心静脈からウィークリーで6ヶ月続けて、7ヶ月目からは月1回のエンドキサンの点滴になりました。この頃から肋骨の胸骨に痛みが出てきたためPET検査を受けました。結果転移はありませんでした。今年8月骨シンチの検査をして胸骨に集積が認められた為CTを撮りましたが、溶骨は認められない為、経過観察となりました。10月に腫瘍マーカーをした結果、骨転移などに現れるマーカーが上昇してきていると言われました。今月また検査をしますが、腫瘍マーカーが上昇を続ければ骨転移が疑われますか? 肝臓の超音波も見るとのことです。おとなしい癌だと聞いていましたが、術後1年で再発することがあるのでしょうか? もし再発だったら予後は厳しいですか?

腫瘍マーカーだけで骨転移と結論付けることはできません.PET検査をしてはいかがでしょうか.リンパ節転移があり,術後1年で再発する可能性もあります.再発とすると再発までの期間が短いので、増殖のスピードは速いと思われます.(文責 徳田)

 

No.7487】  07年12月18日  Y.S
腕のだるさと胸骨の痛み

ご相談させていただきます。現在34歳、2年前に温存手術をして病理結果は非浸潤癌でした。放射線治療後5年間ということでタモキシフェンを服用しております。1ヶ月前くらいから手術した側の腕のだるさを頻々に感じるようになりました。リンパは取っていなくてセンチネルリンパ生検しかしていないのですが、こういう症状が出るのでしょうか。また、今朝寝返りを打ったときに胸骨の辺りに激痛が走って、また寝返りすると痛くてしばらく安静にしていたら治りました。痛みは放射線の影響でしょうか。検査は半年に1回腫瘍マーカーと胸部の超音波検査のみです。宜しくお願いします。

センチネルリンパ節生検でも多少影響がでることは考えられます.また,手術以外の原因の可能性もあるでしょう.いずれにせよ付き合っていくしかありません.症状を軽減する工夫をしましょう.骨転移の可能性は極めて少ないと思いますが,主治医に相談して調べておかれたら良いと思います.もちろん放射線の影響も考えられます.(文責 徳田)

 

No.7486】  07年12月18日  Y.H.
今後の治療方針について(HPNo.7404-2)

HPNo.7404でご相談しましたが、検査結果が出ました。リンパ節の局所再発で、シリコン挿入部左上のしこりもリンパ節が腫れているとのことでした。遠隔転移はないので、リンパかくせいをして放射線をかける局所治療だけにするか、この時点でハーセプチンの全身治療も行うか判断がむずかしい。術後の補助療法としてなら一年となっているが、この場合どこで切るかがむずかしいため検討するとのことで、主治医は学会で留守になるため28日再受診となりました。私も乳癌のことは勉強しました。今、ハーセプチンを使うとエンドレスになる怖れがあるのか?遠隔転移の所見が出てから使っても、延命に変わりはないのか、それなら治療に縛られず普通の生活をできるだけ長くおくったほうがいいのかなと思ったりしています。主治医はどちらを提案するかわかりませんが、そこのところを聞こうと思います。先生はどのようなな治療方針でいきますか?先生のお考えを聞かせてください。

術後3年弱の局所再発ですが,悪いほうに考えると全身再発の一つの現れである可能性もあります.私であれば,最悪のことを考えてハーセプチンの投与をすすめます.ハーセプチンを早めに開始したほうが予後が良いと考えるからです.エンドレスの恐れを心配するより,全身再発の予防が第一でしょう.(文責 徳田)

 

No.7485】  07年12月16日  K.I.
術後の症状について

お忙しい所、大変恐縮ですが、術後の症状についてご意見を頂戴させて頂きたく投函いたしました。73歳の母の事でご相談致します。11月上旬に左乳房の全摘手術を致しました。術後に病理検査の結果を伺ったところ、リンパ節への移転はなく、浸潤径3.1oの浸潤がんで、核異型度はグレード2、ホルモン感受性は陰性、ハーツースコアは1、主治医の先生からアボクリンがんと伺いました。術後の傷の回復は順調と思われますが、入院中、術後すぐにドレーンが体から抜けてしまったため、退院後も何度か胸に溜まった水を抜いて頂くために外来に伺っています。もうひとつ気になっている症状として、がんを摘出した後の傷の周りと脇の下あたりが固く硬直してしまい、張りのような痛みになったり、胸が苦しくなったりする様なのです。外来の先生にご相談したところ、「癒着によるもので今が一番つらいときですから、暖めたり、積極的に動かしたりする方が良い」との事でした。念のため鎮痛剤を頂いてきましたが、これは心配のない症状なのでしょうか? この症状はいつ頃まで続くのでしょうか? つらそうな母を見ていると、何とかならないものかと心配になります。どうかご意見をお聞かせ頂きたくお願い申し上げます。

乳房切除後の創部のリンパ液貯留のようです。ときどき見受けるもので、通常1−2ヶ月以内には貯留は収まるので心配いりません。一般的に「傷」はこのくらいの時期にひきつれ感がでてくるものです。もう数ヶ月すると、痛みも徐々におさまってくるでそう。暖めたり動かすことはよいことです。ただし、傷の上は低温やけどをしやすいので、カイロなどを使用する際は十分注意が必要です。(文責 俵矢)

 

No.7484】  07年12月16日  H.H.
転院について

35歳、10月末にしこりに気づいて近くの乳腺外科のある病院へ行きました。触診では癌ではなさそうだけれど、念のためマンモグラフィーとエコー、数日あけて穿刺吸引細胞診をしましたが、判定がつきませんでした。そうしているうちに11月末になり、マンモトーム生検の結果がでた先日、「ステージ2A  2.5cmの浸潤がん」ということでした。ぐずぐずしてるうちに、すでに一ヶ月以上過ぎてしまいましたが、病理医、麻酔医、放射線科など、(主治医の経験もありますが・・)手術やその後の治療を考えると、専門病院へ行きたいのですが、混んでいるでしょうから、それでは手遅れになってしまうでしょうか。教えていただきたいのです。

通常は数ヶ月程度の治療の遅れは、あまり問題にならないことが多いです。確かに、専門病院は込み合っているとが多く、治療の開始が遅れることはあるかもしれませんが、相談者さんが納得できる病院で治療なさるのがいいと思います。(文責 俵矢)

 

No.7483-1】  07年12月16日  S 
ハーセプチン

左乳房切除。腋窩リンパ節転移なし。術後病理検査は、「腫瘍2センチ以下 グレード1 年齢39歳 ホルモン受容体陰性 HER2が3プラス」でした。抗がん剤FECを予定していますが、HER2 3プラスは重要ですか? ハーセプチンという治療をあとでするのでしょうか?

HER2陽性(3プラス)の場合は、陰性の患者さんに比べて再発の確率が高めになるので、主治医の先生も抗がん剤をお勧めになったのだと思います。HER2陽性の乳癌に対して、術後に抗がん剤に加えてハーセプチンを使用すると、再発を予防する効果が高まることが知られています。ただし現時点ではまだ、保険適応になっていませんが、そろそろ承認される予定と聞いていますので、抗がん剤が終わるころには保険診療として使用できるかもしれません。主治医にお尋ねください。(文責 俵矢)

 

No.7483-2】  08年01月08日  S 
ハーセプチン(2)

HPNo.7483で投稿したものです。ハーセプチンは春先に保険適応になるかもということを以前聞きましたが、それでも毎月の医療費負担は相当なものであるように思います。『ラバチニブ』という薬があるとネットで見たことがあります。やはりこれも同じ位高額な薬なのでしょうか? 化学治療後にもう少し費用面で負担の少ない予後治療はないのでしょうか。

ラパチニブはHER2キナーゼ阻害剤という分子標的薬剤であり、日本では現在承認に向け申請中であり、早ければ今年の秋くらいに承認されるかも知れません。適応はアンスラサイクリン、タキサン、ハーセプチンで効果の無かった進行再発乳癌に対してカペシタビンとの併用で使用することになると思います。現時点では再発予防ではまだ使用は困難です。費用面でもまだはっきりしたことはわかりませんが、分子標的薬剤は開発にも莫大な費用がかかっており、ハーセプチンよりはやや低くなる予定のようですが、低額とは言えません。(文責 浜口)

 

No.7483-3】  08年04月16日  S 
ハーセプチンの費用について

HPNo.7483で投稿したものです。乳房再建のためエキスパンダーを入れていましたが、細菌感染などによって皮膚が破れてしまい、残念ながら再手術でエキスパンダーを取り除きました。今は何もない平らな状況で、HER2が3+なため、近くハーセプチンを予定しています。保険適用になって、自己負担はだいたいおいくらなものでしょうか?計算すると一年間17回点滴しなければならないようですし、来年の乳房再建は広背筋のみで手術する予定でいます。何かと費用がかさむので教えていただければ幸いです。

ハーセプチンの医療費についてですが、術後は3週間毎体重にあわせて1kgあたり6mg(初回は8mg)の投与で薬価は150mgで68,386円です。3割負担であれば、その3割ということになります。また、月2回投与する月は高額医療の適用になるため実際は8万円+αくらいです。 (文責 浜口)

 

No.7483-4】  08年05月20日  S 
腫瘍マーカー

HPNo.7844で以前投稿したものです。血液検査の中で腫瘍マーカーの数値は何という項目で表示されていますか? 検査項目名称がありすぎて、どれが腫瘍マーカーなのかわかりません。おしえてください。

一般にCEA(<5.0ng/ml),CA15-3(<25.0U/ml),1-CTP(<4.5ng/mg)などを測定することが多いと思います。(  )内は基準値で、施設により若干の差はあると思います。(文責 片山)

 

No.7483-5】  08年08月30日  S 
腫瘍マーカー(2)

HPNo.7507で相談した者です。腫瘍マーカーについて教えてください。CA15は基準値は25以下で、CEAは3.2以下だそうですが、このラインぎりぎりでも正常なのでしょうか。通常は数値は下がっていくものなのでしょうか。私は抗がん剤終了半年後の2回目の採血で、CA15が16.4、CEA0.8でしたが、前回より少しだけ上がっていました。

正常値の範囲に入っていれば、ぎりぎりでも正常と考えます。正常値の範囲内でも、その変動が臨床的な病勢と並行する現象は時に見られます。(文責 片山)

 

No.7482】  07年12月16日  S.N. 
マンモグラフィー後の出血

28歳、未婚です。一月前に発見した左乳房下部のしこり(小豆くらい)について、先週、県病院の乳腺外来を受診し、マンモ、エコー検査にて問題なしと診断受けました。一安心して帰ったのですが、翌日、岩盤浴でうつ伏せ寝をした際に、浴衣の左乳頭位置に赤いシミがありました(1センチ位)。その時は、気に留めなかったのですが、一週間後、左乳頭に黒いゴミのようなものを見つけ、不思議に思って押したりつまんだりしてみたところ、褐色の液体が1滴でました。3日ほど続いています。思えば、左のしこりを気にしてマンモを受けたので、より強く挟んでもらいました。ピンク色に内出血していましたので、今回の出血はその名残りでは、と思いたいのですが、再診が必要でしょうか? 予約がいっぱいなので、同じ先生に診てもらうのは早くて1月後になりそうですが、大丈夫でしょうか? よろしくお願い致します。

乳首から、血性の分泌物が出る場合は、もう一度再診してみてもらうとよいと思います。マンモグラフィ、エコー検査で異常がなかったということなので、一ヶ月先になることについては大丈夫だと思います。(文責 俵矢)

 

No.7481】  07年12月16日  T.S.
アリミデックス(HPNo.7055-2)

HPNo.7055で相談させていただいた者です。ありがとうございました。その後、今年8月末PET検査は問題なしでした。11/27血液検査の結果、「E2 117、 FSH 5,4、 CEA 1.2、NCC-ST−439 7.8」でした。担当医師は、「生理が戻るので、アリミデックスが効果的かどうか不明なので中止する」とのこと。実際12月7日より生理がはじまりました。今後、ホルモン療法をどうするか医師と話し合いました。一般的に無治療10年で再発は10%。ホルモン療法をやっても再発10%→6〜7%にするだけ(再発を3〜4割減らすだけ)なので副作用を我慢してまで続けるべきとは思わない。内服を続けるとしたら、白内障の進行に気をつけながらノルバデックスを再開するかどうか。結局、3月に採血をして腫瘍マーカーが上がり続ければノルバデックスを再開することにしました。NCC-ST−439は術前9.7で術後は6.5〜7.3をいったりきたりです。
そこで質問させて頂きます。アリミデックスは子宮に影響がないので閉経前の人でも最近は使用されているようです。私は副作用を感じなかったのでノルバデックスよりアリミデックスを続けたいと思いますが、閉経前の人には効果はないのでしょうか? ノルバデックスを飲むと午後になると目がぼんやりして見にくいうえ吐き気がひどいのですが、飲んだほうが良いのでしょうか? また、再開すると生理がとまるのでしょうか? 私のAdjuvant Online(10年無再発率)がわかりましたら教えて頂けませんでしょうか。適切だとお考えの治療法がございましたら、ご教示いただけませんでしょうか。
以上宜しくお願いいたします。

アリミデックスは、基本的に卵巣からのエストロゲンの分泌がとまっている状況でないと効果を発揮しません。ですから現在の状況で、アリミデックスを服用しても効果がないと思います。ホルモン療法として、術後にリュープリン、ノルバデックスを行っていて、副作用のためノルバデックスの服用を中止している状態と理解してよろしいでしょうか。ノルバデックスをのむことによって目がぼんやるする因果関係がはっきりしていれば、ノルバデックスはやめたほうがよいと思います。この場合、もしホルモン療法をやるとすれば、もう少しリュープリンを延長して使うか?ということになると思います。閉経前の方の卵巣抑制療法(リュープリンなど)を何年続けるべきかに関しては、はっきりとしたエビデンスがありません。慣例としては2−3年が通常だと思います。
再発率についてですが、主治医の先生に大体の再発率の説明を受けていらっしゃるようですね、おおむね妥当な数字ではないかと考えます。主治医の先生ともう一度よくお話になってください。(文責 俵矢)

 

No.7480】  07年12月16日  H.W.
乳がん検診にて局所的左右非対称陰影との診断

36歳主婦です。出産経験なしです。私は32歳から毎年乳がん検診(マンモグラフィー)をうけているのですが、今年は初めてマンモとエコーを併用して受けました。結果エコーは正常でしたが、マンモは局所的左右非対称陰影の為要精密検査とのことでした。本日病院に行き、再度マンモをとったところ、確かに左の副乳が右より白く写っていました。当初の検診の映像を持っていかなかったため、「後日エコーをとり結果を言います」と言われました。触診もして頂きましたが、しこりやリンパの腫れ等はないとのことです(乳腺専門ではない外科のお医者様でしたが)。今日は乳腺外来の先生の担当日じゃなかったのですが、マンモの映像は乳腺外来の先生がたまたまおられ見ていただくことができ、次回はその先生が見ていただける日にいく予定です。副乳が多いだけかどうか確認するとおっしゃっていましたが、エコーにも写らない副乳のがんという事もあるのかなと、とても心配です。今までの検診で何も言われなかったので、とても動揺しています。相談になってないですね。すいません。

文面からは、状況が十分につかめません。おそらく心配なさそうですが、よく調べるに越したことはないので、よくみてもらってください。検診にて要精密検査といわれても、必ずしもがんであるとは限りません。(文責 俵矢)

 

No.7479】  07年12月16日  I・S
非浸潤がんといえども本当に無治療でいいのでしょうか?

私は細胞診の結果非浸潤がんとのことで、乳房部分切除をしましたところ、病理の結果、やはり非浸潤がんでした。しかし、断端陽性とのことで、再手術をしていただきまして、乳房を切除しました。主治医には、「理論上あなたはもうがんじゃない」と言われたのですが、心配で不安な気持ちでいます。と言いますのも、切り口にがんがあったということは、1回目の手術と2回目の手術の間に、切り口を通して、がんが全身に広がったりしないのか?と心配なのです。切り口にあったがんは、血管や何かと接していたわけですし・・・。現在無治療なのですが、本当に無治療でいいのでしょうか。教えてください。よろしくお願いします。

一回目と二回目の手術の間に全身に広がることは、ほとんどないと思います。非浸潤がんで、乳房切除をされているので術後補助療法はなくてよいと思います。術後補助療法の目的は基本的には「遠隔転移再発」を防ぐために行います。非浸潤がんの方は、遠隔転移再発はほとんどないので、お薬はなくてよいことになります。ただし、非浸潤がんを罹患された方は、対側に転移ではなく、新たに乳癌を発生するリスクが一般の方より多少高いので、新しい乳癌を抑制する目的でホルモン療法を行う場合もあると思いますが、ケースバイケースですので、主治医にお尋ねください。(文責 俵矢)

 

No.7478】  07年12月16日  S,J,
乳癌術後の治療法で迷っています

11月中旬に左乳房全摘術をしました。59歳。浸潤生乳管癌。リンパ節転移無し。病理浸潤径、1,1cm。グレード(2)。エストロゲン受容体(+)。HER2(−)。
Drは、「グレードが(2)なので中間リスクであり、ホルモン療法の他にEC化学療法をやった方が良いかどうか判断が難しい」と言われました。私の場合の10年生存率として、およそ、無治療でも70%生存、ホルモン治療で15%の効果があり、抗がん剤治療で5%の効果であると説明されました。抗がん剤の副作用を考えると、やらなくてもいいかなとも思ってしまいますが、5%の効果でも後で後悔しないようにやっておいたほうがいいとも考えます。来年すぐに治療をはじめられるように予定をしてはいます。それまでに抗がん剤の治療をしないと決めたら、来年からホルモン剤の治療になります。ご指導をお願いいたします。

5%の効果と副作用をどう考えるかです.主治医に副作用の程度を詳しく聞いてください.最終的には,ご本人が決めなければなりません.(文責 徳田)

 

No.7477-1】  07年12月16日  COCO
今日乳ガン検診で・・・

私は34歳、2児の母です。今日乳ガン検診でマンモグラフィの検査をしてきました。婦人がん検診は毎年受け、4回目になります。昨年同様左には多数の乳腺症、ビックリするほどの小さな光った粒がありました。そして右には一カ所だけに集中して6個ぐらいの光る粒がありました。レンズを通して見えるぐらいの粒です。先生は一カ所に集中してあるのは怪しいと言っていました。かなりショックです・・・。半年後再検査に来てくださいと言われたのですが、もしガンならかなり進行しちゃうのでは・・・?と心配で。半年後も初期だからとは言われたのですが、半年間心配のまま、不安のままでいるしかないのでしょうか?何か手はないのでしょうか?もしガンなら進行を遅らすため、気休めでもした方がいいこと、気をつけた方がいいことなんてあるのでしょうか? やっぱりガンが疑わしいのでしょうか・・・。

光る粒とは,微細な石灰化沈着のことでしょうか.もしそうであれば,疑わしいものは,マンモトームという道具で切除して調べることができます.主治医に相談してはいかがでしょうか.(文責 徳田)

 

No.7477-2】  08年01月17日  COCO
乳ガン検診で・・・(2)

マンモトームとは保険がきくのですか? どんな小さい石灰化も検査する事ができるのでしょうか? もしその検査でガンと分かったら即手術なんでしょうか? 半年後の検査後に手術するのと、今わかって手術するのとでは、私にとって少しでも早いほうがいいのですか? 沢山の質問すみません・・・。教えてください。

マンモトームは保険診療でおこなわれます。石灰化をすべて摘出することは難しいと思われます。また、ガンと診断された場合は半年間経過を待つメリットは無いと思われます。主治医とよくご相談下さい。(文責 西川)

 

No.7476】  07年12月16日  N
今後の治療について(HPNo.6344-7)

お忙しい中、度々申し訳ありませんがアドバイスお願いします。(No.6344で相談させて頂いています)
先月予定通り切開生検を受けました。石灰化が広がっていましたが、エコーで黒く写る怪しい部分を中心に採取したようです。 塊をスライスした丁度真ん中に顕微鏡で見て悪性と判断される細胞が2箇所見つかったそうです。今後の治療として追加手術、放射線治療の必要性はないとの事でした。ホルモン治療については、詳しい病理の結果が出てから検討と言う事になりました。表面的な切開の傷は4cmで、採取した物は直径3cm、右胸全体に広がった石灰化は気にしなくて良いとの事、過去の検査結果の際にも度々悪性度は低いと言われました。ホルモン治療を受けるかどうかは1月の受診日に決まるのですが、出来れば受けたくありません。

1) マンモトーム生検の際に異型細胞が認められるとの事でしたので、長い将来の事を考えた場合、主治医にホルモン治療の必要性があると言われれば従った方が良いので
2) また、私の様にしこりのない生検の場合に追加手術が不要とは、何を持って判断するのでしょうか? 切り取った塊に対する悪性細胞の大きさでしょうか?

上手く説明出来ないのですが、よろしくお願いします。

1)癌なのか,癌ではないのか,はっきりしません.もし,癌で,非浸潤癌の場合,ホルモン療法の有用性は,まだ確立していません.
2)切除断端に癌がなかったからと考えます.癌で非浸潤癌の場合,断端に癌がなくても,残存乳腺の再発を予防するために放射線を照射するのが標準です.(文責 徳田)

 

No.7475-1】  07年12月16日  M 
右胸乳管内乳頭腫

エコーにより右胸乳管内乳頭腫と言われました。医師からは、「良性なのでこのままでいいよ」と言われました。この病気になると乳癌になりやすいのでしょうか? 色々、自分で調べていたら不安になってしまいました。あと現在同じ右胸に良性腫瘍があり、半年おきに経過観察中で、この腫瘍の時には細胞診をしたのですが、今回はしませんでした。診断していただいてる医師は乳腺専門医なので信頼はしているのですが・・・。色々考えると不安になってしまいます。尚、現在妊娠8ヶ月25歳で、授乳経験なしです。乳首からの分泌物もとくにありません。

乳頭腫のような増殖性の病変のある方は,ない方に比べて,癌のリスクは多少高くなります.(文責 徳田)

 

No.7475-2】  07年12月30日  M 
乳頭腫について

No.7475で相談させていただいだものです。忙しいなか、回答ありがとうございます。乳頭腫について引き続き質問なのですが。乳頭腫というのは乳頭腫そのものが癌化するのですか? 切除せずに経過観察で大丈夫なんでしょうか? また乳頭腫がある人は将来必ず癌になるんでしょうか? 色々、調べても書き方が様々で、よくわかりません。何個も質問してすいませんが、よろしくお願いします。

全てが、癌化するわけではありません。高齢者の場合,上皮過形成や癌を合併することが多いといわれています。癌研究会病院の秋山先生は、「特に末しょう乳管に発生する多発性乳管内乳頭腫は癌発生のリスク病変としての報告がみられ,これらは異型を伴う上皮過形成と合併することが多いことから前癌性病変としてとらえ,注意深く経過観察する必要がある.一般に乳管内乳頭腫と癌の関係については,大きな乳管で孤立性のものより,末しょう乳管で多発するもののほうが癌化の危険性が高いと考えられている.」とも文献で述べています。小さいもの、組織学的に診断がついているものは、注意深く経過観察することがあります。(文責 緒方)

 

No.7474】  07年12月16日  S
術後治療について

年齢39歳。左胸筋温存乳房切除。リンパ節転移なし。術後検査でホルモン受容体陰性、HER2(3+)以外は、がんの異形度など悪くはないとのこと。FEC4回抗がん剤治療にはいりますが、その後HER2(3+)に対する治療などがあるのでしょうか? 3+は再発・転移に重要なものなのでしょうか?

HER2タンパクに対する抗体であるハーセプチンを1年間使用します.HER2陽性は,予後不良因子のひとつです.(文責 徳田)

 

No.7473】  07年12月16日  あき
FDGの集積

私は48歳、出産回数は3回です。平成16,18,19年とPET検査を受けていますが、毎回左に比べて右側にごく軽度のFDGの集積がみられるという診断です。ただ、気にする必要はないとのことです。乳がん健診も毎年受けており、最近は今年の10月18日、触診、超音波、マンモとすべて異常なしでした。ところが、2、3日前から右の乳房が1日に何回か痛みます。それほど強い痛みではありません。前回の生理は11月24日から7日間でした。受診歴とその結果から癌ではないだろうとも思いますが、正直不安でなりません。乳がん健診のクリニックに診察をお願いしましたが、予約が立て込んでおり、かなり時間がかかりそうです。毎年健診を受けていても癌にかかる可能性はあるのでしょうね。私の場合も、癌の可能性はあるのでしょうか。また、癌以外のFDGの集積とはどういうことなのでしょうか。

PET検査にも偽陽性(炎症など)や,偽陰性(小病変など)があります.したがって,PET検査の結果のみでは,癌の可能性もあります.しかし,マンモ,超音波で問題がなかったのですから,否定できると思います.(文責 徳田)

 

No.7472】  07年12月16日  Y.T
アメリカでの術後の治療について

現在アメリカで乳がん治療を行っています。今年6月に右乳房温存手術をしました。術後の治療についてお伺いしたいと思います。「42歳、腫瘍の大きさ2.4cm, センチネル(0/2)、グレード3、Her2陰性、断端陰性、リンパ管浸襲 陰性、ER(+)20-30%、PGR(-)」です。当初、主治医からTAC×6の抗がん剤治療を提案されましたが、日本ではあまり行っていないこともあり、AC×4、→T(タキソテール)×4(それぞれ3週間ごと)の治療を行っています。そこでお伺いしたいのですが、
1) 現在一回に75mgタキソテールを投与していますが、この量は適当なのでしょうか? 100mgではないのでしょうか?
2) この分量はTACの際に投与する量と同じなのですが、そうすると総量でTACに比べ2回分少ない量となりますが、効果は同じなのでしょうか?
3) 4回分を終えた後、2回分さらにタキソテールの投与を増やしたほうがいいのでしょうか?また、そうしたレジメンはあるのでしょうか?
4) 今後、放射線治療、ホルモン治療となりますが、こちらではタモキシフェン単独の治療を提案されています。ホルモンの反応が低い場合、タモキシフェン単独より LH−RHアゴニストとの併用がいいと思うのですが、どちらの方が良いのでしょうか? 

言葉の問題もあり、なかなか細かい所まで上手く説明できないため、お手数ですが、ご回答のほう宜しくお願いいたします。

1) 欧米では,タキソテールの用量は,100mgが一般的ですが,副作用のため実際の投与量は75mg程度になるようです.再発乳癌では,100mg,75mg,60mgで予後に差はありません.
2) TACとAC->Tの直接比較の成績は,まだありません.
3) 一般的ではありません.2回増やしたほうがよいという根拠はありません.
4) 化学療法後の卵巣機能で判断すべきです.閉経しなければ,併用が良いと思います.(文責 徳田)

 

No.7471】  07年12月13日  MH
頸部リンパ節転移

いつも相談室を参考にさせていただいております。今年6月、術後4年で頸部リンパ節への転移を指摘され、ペットでも確認されました(ここ1カ所のみ)。腫瘍径3cm、充実腺管ガン、左全摘、リンパ節16分の1、グレード3,Her2+2(フィッシュ法で−)術後CEF6クール、アリミデックスで来ましたが、アロマシンに変更しました。腫瘍マーカーは正常の範囲内です。エコーでみつかったリンパ節転移は9mmのものです。薬の効果を判定するために残したままです。6ヶ月経過しましたが、現在大きくはなっていません。仮に手術でとっても、もう全身どこに出てくるかわからないのが転移、再発だと言うことを主治医にも言われたし、私も理解しているつもりです。でもガンがはっきりした形で残っていることに不安を感じてしまいます。放射線治療も、こんな場合しないほうがいいのでしょうか(術後治療としては放射線はしていません)。また、放射線の有効性は期待できるものでしょうか。首の根元、中央やや右の位置の深いところで(触診ではまだ触れないようです)、放射線をかけるのに難しい場所ということもありますでしょうか。ぜひ先生のお考えをお聞かせください。どうぞよろしくお願いします。

細胞診で本当に転移であると確認されたのでしょうか.転移であれば,6ヶ月間,効果を観察したのですから,個人的には,局所治療として放射線照射をすすめます.放射線による局所の効果は期待できます.(文責 徳田)

 

No.7470】  07年12月13日  M.O.
乳輪部分の痒み、ただれ、痛み

今私は22歳ですが、18歳ぐらいから乳輪部分の痒みを感じました。最初は無性に痒くて、そのあと段々ただれて皮膚がちょっとボコボコした感じになりました。3、4年たった今でも痛痒くなって、ただれます。ただれた部分から黄色い液が少し出で、それがブラジャーに張り付いて痛痒くなります。最初市販の非ステロイド系の薬を塗っていましたが、薬が効かなかったので皮膚科で見てもらいました。先生に「生理前だとそうなったりする」と言われ、ステロイドの薬をもらってつけたら一時的に治りましたが、完全に治りませんでした。心配だったので今まで二回乳がん検査を受けました。一回目は3年前くらいで、そのときは乳房のしこりも気になっていたので、触診、マンモ、エコーと調べてもらいましたが、異常なし。乳輪のただれのことは先生からは何も言われなかったです。私もそれほど気にしていなかったのですが、何年たっても完全に治らないので、一年前に違う病院で見てもらいました。そこでは触診とエコーで、胸のしこりは脂肪の塊と言われ、「乳輪のただれはブラシャーでこすれてなるので、ブラジャーを綿のものにかえなさい」と言われました。「パジェット病ではないのですか?」と聞いたら、「それではないだろう」と言われました。しかしブラジャーを綿にかえたり、ブラジャーに綿の切れ端を入れて刺激を抑えているのに、たまに痒くなり、ただれて完全に治りません。夜更かししているときなど、免疫が弱くなっているときにその症状が出やすい気がします。今まで行った二つの病院は、私が引っ越して遠くにあるので、また違う近くの病院で診てもらう予定ですが、今の不安をやわらげたくて相談しました。この症状はパジェット病と関係があるのでしょうか? これは何の症状と考えられるでしょうか? そして今度病院に行くときは、何科に行けばよいのでしょうか? 長くなりましたが、ご返答お願いします。

年齢や経過から,パジェット病は考えにくいです.やはり皮膚科にかかるべきです.(文責 徳田)

 

No.7469】  07年12月13日  Y.K.
要精密検査となりました

39歳、既婚で、子供は2人おります。先月11月中旬に市の乳がん検診を受け、右胸がカテゴリー3で要精密検査となりました。先週市内の外科にて超音波と細胞診を受けました。超音波では何ともいえない形と言われました。同時に左胸も見ていただくと、小さな黒いものが幾つか写っておりました。先生より、「MRIをされると、ある程度はっきりしますけれど、どうされますか」と言われ、早速提携されている市民病院へ予約を取っていただきました。細胞診の結果が出るのに一週間かかるため、来週中旬最初の外科へお話を聞きに行きます。この時点であれこれ質問は答える側も困られるとは重々承知の上ですが、本当に不安でなりません。子供のこととか考えてしまい…。実母が2年前左胸全摘出しており、母にも心配かけたくなくて気持ちが張り裂けそうです。私自身、「体格がよく、超音波もちょっと写りにくいね」とは言われました。生理前は、今回引っかかった同じ場所辺りが張ったり、ツーンとした痛みがあったこともありました。可能性はいかがなものでしょうか?気が小さく申し訳ありません。

情報量が少なく,まことに申し訳ありませんが,「すぐに癌とわかるようなものではないようです」,としかお答えできません.(文責 徳田)

 

No.7468】  07年12月12日  Y.O.
特殊型の分類について

特殊型の乳がんについて教えてください。現在39歳、既婚、子供6歳、4歳、1歳です。今年7月に卒乳をし、その3週間後くらいに左胸の外側下にゴルフボール大のしこりを感じました。産婦人科&助産師に診ていただいたところ、「しこりは柔らかく、境界もはっきりしており、コロコロよく動くので、悪いものではないと思う。おっぱいがたまっているのでは?」とのことでした。「1ヵ月後小さくならなかったら乳腺外科を受診してください」と言われました。その後しこりが小さくならないので、9月末に乳腺外科を受診したところ、マンモグラフィー&エコー&組織診を行い、良性腫瘍との判断でした。ただ、「しこりが大きい(2.9cm)ため、腫瘍を取りましょう」といわれ、外科手術によって切除しました。切除した腫瘍も柔らかく、悪性のものっぽくないと主治医はおしゃっていました。しかし、病理の結果は、特殊型(Higf grade carcinoma)。腫瘍の大きさ2.9cm、悪性度3、ER&PgR陰性、HER2陰性、T2N0M0、stage2A。とのことでした。年間100例ほどの手術を手がける主治医も見たことが無い病理結果で、どのような癌なのか詳しい説明はありませんでした。その後、再度外科手術で、追加切除とリンパ郭清(0/16)を行い、年明けから抗がん剤(FEC)治療を開始の予定です。
1) 特殊型(Higf grade carcinoma)とは、どのような性質の癌でしょうか。ネットで調べてもわからず不安です。
2) 病理のセカンドオピニオンを受ければ、もっと有意義な情報が入手できるでしょうか?
3) 特殊な症例のようで、主治医も術後の治療について迷っておられる時期があったようです。私の場合、抗がん剤(FEC)6クールは妥当でしょうか。
以上、よろしくお願いします。

1) お話から,悪性度の高いがんであることはわかりますが,どのような特殊型なのかは判断できません.
2) 病理のセカンドオピニオンは,有意義と思います.
3) 腋窩リンパ節転移陰性の場合,タキサン系抗がん剤の追加は,確立していませんが,個人的には,悪性度が高いので,追加すべきと考えます.(文責 徳田)

 

No.7467】  07年12月12日  K.N.
再発治療及び余命について

今年初め手術後21年たって再発(骨とリンパ節)が分かり、現在治療中のものです(アロマシンの服用とゾメタの点滴)。お聞きしたいことが2点あります。
1) 再発を早く見つけても遅く見つけても余命には変わりないということのようですが、そうだとしたら、がん細胞を減らすための治療はしないで、経過観察を基本治療にしていくというのは、どうなのでしょう?(選択肢の一つになりますか?)
2) 再発までの期間と余命の関係は相関関係があるとのことですが、20年の場合、どのように考えたらいいのでしょうか? 統計がなければご経験でも結構ですので、具体的にお教えください。よろしくお願いいたします。

1)確かに,再発で,治療するのと,しないのとで前向きに直接比較した報告はありません.しかし,年代ごとに比較すると,平均生存期間が延長していることを考えると,積極的な治療は延命につながる可能性が高いと推測されます.
2)一般的に,予後が良好と考えられます.(文責 徳田)

 

No.7466】  07年12月12日  ELMO
薬の副作用なのでしょうか?

現在ゾラデックスとアルミデックス服用のホルモン治療をしています。それを始めて一年になるのですが、最近胃がムカムカしたり吐き気がしたりします。これは薬の副作用なのでしょうか? 生理がとまっているので妊婦さんがなるつわり?みたいなものなのでしょうか? 更年期症状?と、いろいろ考えてしまいます。どうかお答えをお教えください。ちなみに腫瘍マーカーは安定値です。

副作用の可能性は否定できません.主治医と相談して,胃の薬を処方していただいてはいかがでしょうか.それでも軽快しなければ,少し治療を休むか治療を変更するほかないと思います.治療を継続するかどうかは,副作用と効果のバランスで判断すべきです.(文責 徳田)

 

No.7465】  07年12月12日  Y.Y
運動について

2年前に右乳がん 温存手術をしました。センチネルで6個中リンパへの転移は無しでした。腋窩のリンパ郭清はしていないです。リンパを6個取ったというのは、今後リンパ浮腫になったりはしないのでしょうか? リンパ郭清と6個取ったのとの違いはなんですか? 現在ダイエットのために加圧トレーニング(手や脚の付け根に、専用のベルトを巻きつけて、その方に応じた適切な圧力をかけた状態で、簡単な運動)をしたいと思っていますが、リンパを6個でも取っているとよくないのでしょうか?

少ない切除よりは,浮腫の確率は高いでしょうし,通常の郭清よりは低いと思います.試してみないと分かりませんが,ダイエットのために無理に患肢に負担をかけることはないと思います.(文責 徳田)

 

No.7464】  07年12月12日  LEE
余命について

患者の家族です。本人抜きで主治医と話をする機会がなかなかないので、余命についてのご意見を頂きたく、メールを差し上げました次第です。八年前に、乳がんにより左胸を摘出しました。予後は抗がん剤を使っていましたが、副作用が強く、一年ほど服用した後は、自己判断で服用を中止しました。先月、数年来続いていた腰痛が急激に激しくなり、睡眠もままならないのでレントゲンとMRIの結果、第五背骨に骨転移が判明しました。加えて、重症のヘルニアも発見されました。ペットスキャンを行ったところ、背骨以外の転移は認められませんでした。現在はボルタレンサポ50mgとモルヒネ経口5mgを併用し、放射線照射一回一分、計24回中12回ほど受けました。しかし、痛みがまったく引かないときもあり、衰弱しています。主治医に相談したところ、なぜか鎮痛剤は増やさないで我慢するように言われました。このような場合、余命はいくらほどなのでしょうか。また、このような問題を、本人抜きで主治医と話す場合、どのように病院側とやり取りをするのでしょうか。ご回答をいただけると幸いです。

骨転移は,直ちに命にかかわる転移ではなく,比較的予後のよい転移とされています.したがって,平均生存期間は4年程度と考えます.病院経由で,主治医に直接連絡をとり,日時を設定するのがよいと思います.(文責 徳田)

 

No.7463-1】  07年12月12日  O.K.
術後の状態について

お世話になります。11月21日に乳がんの手術(乳房温存手術)ををしました。3日後にドレーンが外れ、入院1週間で退院しました。その後、手術した方の胸が張って、術前より大きくなっています。排液がたまっているのでしょうか。前回の通院時にロキソニン、ダーゼンを出してもらい様子を見ていますが・・・。どの様なことが考えられますか。宜しくお願いします。

おそらく浸出液の貯留と思います.自然に吸収されるはずです.(文責 徳田)

 

No.7463-2】  08年01月25日  O.K.
フェアストン(トレミフェン)について

前回HPNo.7463でお世話になった者(39歳、閉経前)です。術後、胸の張りも痛みも約一ヶ月ほどでよくなりました。ご回答ありがとうございました。今は、術後補助療法【ホルモン療法、放射線治療】をしています。ホルモン療法は、ゾラデックス月1回注射、フェアストン(トレミフェン)毎日朝・夕1錠ずつ内服しています。内服の薬には、多く使われているタモキシフェンもありますが、トレミフェンと効能に違いはあるのでしょうか。乳がんの本などには、タモキシフェンの説明のほうが詳しく書かれていますが・・・。 教えていただきたく、お願い申し上げます。

フェアストンは補助療法には1日1錠、再発のときには3錠のはずですが。それと適応症は閉経後乳がんのはずですが・・・。(文責 石山)

 

No.7462】  07年12月10日  H.B.
腋の下のしこり

33歳、乳がん検診の経験なしです。2,3週間くらい前に腕を上げた状態で鏡を見たときに、わきの下にしこりを発見しました。特に赤くなっているとか膿んでいるとかでもなく、ちょっとポコっと膨らんでるかなぁって感じです。皮膚は全く変化はありません。場所は体の正面側で腕側です。全く痛みもなく、大きさも5ミリ程度だったので気にしてなかったんですが、5日前にそのしこりの下に2ミリ位の同じようなしこりが出来てたので、これは病院に行くべきなのか、もう少し様子を見るべきなのかご相談したくメールしました。2つのしこりは皮膚をつまむ程度ではつかめず、肉までつまめばつかめます。しこりは硬く、ギューっと押してもつかんでも全く痛みません。(しこりの場所は毛が生えるようなところではないんですが)わきの処理は3年位前に永久脱毛しているので、今はほとんどしていません。

おそらく癌とは関係なさそうに思いますが、心配しているより、まず乳腺外来を受診なさるのがよいと思います。(文責 俵矢)

 

No.7461】  07年12月10日  R 
タモキシフェンについて

8月に左乳房皮下全摘、TE挿入しています(2年前には、右温存ホルモン(ー)で、何もしませんでした)。「39歳 30×27×15 センチネル(−) グレード1 HER2(1) ly(1) v(0) ホルモンER(+) PGR(+)」でした。中間リスクになるので、内分泌療法をすすめられました。2年間も生理をとめたら、そのまま閉経するのではないかと思っています。
1) タモキシフェンは経口のピルと同じようなものでしょうか? ピルを飲むとムカムカ吐き気がするので、タモキシフェンが中身が一緒なら飲みたくないなと思っています。 
2) 内分泌療法は、乳がんの再発予防だけでなく、全身に転移してるかもしれない癌に対しても予防効果があると言われましたが、初耳だったので本当ですか?  
3) 何もしなかった時と、した時の再発率はどのようなものでしょうか?
4) センチネル−でも、見えない癌がもしかしたら肝臓や肺に飛んでることもあるのですか?不思議です。

教えてください。よろしくお願いします。

1)いわゆる「ピル」とタモキシフェンは中身は違います。
2)内分泌療法は遠隔転移(内臓の転移)再発抑制効果があります。
3)内分泌療法を行うと再発の確率は約3分の2になります。
4)がん細胞は、もとあった場所から離れてリンパ管や血管の中にはいっていって、リンパ節や他の内臓に運ばれてそこで増殖する可能性があります。これが目に見えるほど大きくなると「再発」といっています。現在の治療はそれを小さいうちに食い止めてしまおうとする治療です。(文責 俵矢)

 

No.7460】  07年12月10日  Y・ K
今後の状況について

現在、42才。術後のことでお聞きしたいことがあります。よろしくお願いいたします。2003/7/1右乳がん全摘(皮下乳腺全摘)、 病理内容(2003年)は以下の通りです。
f, ly3, v0, n(+)「1/5」  大きさ:25mm×13mm   組織所見 scirrhous carcinoma   広がり:f (+)・脈管侵襲:ly3, v0   断端:頭側断端にリンパ管侵襲あり   リンパ節:Level-T(0/3) Level−U(0/3)  sentinel (1/2)   「microscopic grading」 tubule formation:3 nuclear pleomorphism:3   mitoticcount:3   ER− Pgr+  HER2は、陽性2+  通常型の硬がん
術後、放射線はせずにCEFを6クール終了 その後、ノルバを服用、2003/7/1〜2004年4月同時再建(コヒーシブ)、2005/7/1右乳がん 皮下局所再発、2005/8/1右乳がん全摘、
病理内容(2005年)ER+ PR+

2005年〜放射線後、アロマターゼ阻害剤(ホルモン療法)にて治療中(リュープリン注射及びアリミデックス服用)。先日、主治医より局所再発は遠隔転移の前兆といわれ、少しへこんでおります。今の主治医はly3の場合は放射線治療をするのが標準とおっしゃっています。そこで質問です。
1) 私の場合は、かなり顔つきが悪くly3ということもあり、再発した場合、短期で出てくると思い、とりあえず4年間遠隔転移が見つからなかったので少し安心しておりましたが、そのようなことはないのでしょうか?
2) 局所再発で、以前の取り残しと聞いておりますが、取り残しと新たなものでは予後は違うのでしょうか?
3) ly3の場合、炎症性乳がんとして再発する可能性はあるのでしょうか?
4) ly3とは、ほとんどの場合、再発するのでしょうか?
5) 以上の場合、今後の再発率、生存率を教えてください。

以上、よろしくお願いします。 

再発は、5年以上たった方にも見受けられます。
乳房温存療法後に局所再発をされる方は、されない方と比べると、あとで転移を起こしてくる可能性が高いと思います。炎症性乳癌型再発というのもありますが、絶対にそうなるというわけではありません。再発の方は個々に条件がことなり、再発率や生存率をこのくらいとここでお答えすることは困難です。主治医にお尋ねいただいたほうが、的確なお答えをしていただけるものと思います。(文責 俵矢)

 

No.7459】  07年12月10日  Y.E.
乳がん検診結果コメントについて

1か月前に健康診断を受けて、乳がん検査にひっかかったようです。「左右石灰化」と書いてあり、コメントは「経過観察が必要です。日ごろ自己検診を心がけ、機会を見て再検査を受けてください」との事でした。自覚症状もまったくないので、自己検診に自信がないし、機会をみて再検診を・・・の意味、(時期や、私の状態の重度など)がわかりません。気にしたらよいのでしょうか、気にしなくてよいのでしょうか・・・。理解が出来ませんで、怖くてたまりません。教えてください。

あまり心配はなさそうです。自分で触ってみて心配なところがあれば病院に受診してください。無症状の場合でも40歳以上の方は2年に一回のマンモグラフィ検査が推奨されていますので、次回もマンモグラフィ検診をうけてください。(文責 俵矢)

 

No.7458-1】  07年12月10日  M.Y
術後すぐの体外受精

今年の10月31日に乳癌のため全摘いたしました。もうすぐ31才になります。1月7日から抗癌剤(EFC)をしたあと、もしかしたらタキソールも追加されるかもしれません。そのあとにホルモン治療5年といわれまいた。ステージはUbです。治療後に妊娠をのぞんでいる為、抗癌剤治療が始まる前に排卵誘発剤(フェマーラ)をつかい卵子を取り出し、夫の精子と受精させたものを凍結しておくことになりました。まだ手術をしただけの無防備な身体に女性ホルモンをあげるクスリを使っても大丈夫なのか心配になり相談しました。今日から飲む予定です。婦人科の先生は「フェマーラは弱い薬だから大丈夫だし、採卵したらすぐにアゴニストをうって卵巣機能も保護する。」と言っています。短期間にたくさんの事をきめなければいけず、頭がついていきません。排卵誘発剤を使って、もし身体の中にまだガン細胞が残っていたら進行を早めてしまいますか?抗癌剤やホルモン剤を使うことで、生理が止まってしまったり、不妊になってしまったりする確立は高いでしょうか。お忙しいところすみません。お願いいたします。

抗がん剤やホルモン療法で無月経になって、不妊になる可能性はもちろんあります。なのでこのような治療をされているのだと思います。正直私はこのような治療に関しては詳しくないです。すみません。治療について不明な点は主治医の先生によくお話を聞いてみるのが一番です。(文責 俵矢)

 

No.7458-2】  08年01月21日  M.Y
リュープリン注射場所の腫れ

HPNo.7458で相談した者です。あの後やはり女性ホルモンをあげてしまうクスリを使う事が気になり、体外受精はやめることにしました。でも一応抗癌剤前からゾラデックスを使い、卵巣を守るように注射をうちました。その後今から2週間ほど前に初めての抗癌剤をうち、その後1週間後にリュープリン12週間分をうちました。(ゾラはすごく痛かったので、リュープリンに変えてもらったんです) その注射のうった場所がピンポン玉位の大きさに腫れて、すごく痛みます。先生には「この注射は米粒位の塊が残るかもしれないけど心配ないから」って言われていましたが、こんなにも腫れるのでしょうか?ほっておいて腫れはひいてきますか?この症状はよくあるんでしょうか?お忙しい所すみません。お願いします。

ふつうリュープリンを注射しても、そんなに腫れることはないと思います。出血し血腫ができたか、炎症がおこった可能性があります。いちど診てもらったらいかがでしょうか。(文責 石川)

 

No.7457】  07年12月10日  N子
転移の可能性

2005年4月43才で左乳房温存、腫瘍径1.4X0.8cmの乳管がん、センチネル0/5、HER2(−)、脈管血管侵襲(−)、放射線25回、ゾラ2年(今年終了)、タスオミン5年(継続中)です。
先月風邪を引き、咳、鼻水、発熱がありましたが、なかなか咳が治りません。鼻水がのどの奥に流れるような痰が絡んで咳き込む感じです。今年2月のCT検査やマンモ、10月の血液検査には異状はありませんでしたが、転移の咳ではないかと気になります。私の場合、転移の可能性は何%くらいですか? 来年の2月にCT,マンモなどの検査予約がありますが、それまで待っても大丈夫でしょうか? 一度心配になると、いてもたってもいられなくなってしまいます。アドバイスをよろしくお願い致します。

鼻水や痰がからむ咳ということであれば、一番考えられるのは急性上気道炎(すなわち風邪)でしょう。10月に大丈夫であったのであれば、転移による咳は考えにくいと思いますが、ご心配ならば主治医の診察をまず受けるとよいと思います。(文責 俵矢)

 

No.7456】  07年12月10日  H
石灰化が1〜2個ありました

夏の検査で、石灰化が1〜2個ありました。定期的に検査するようにアドバイスされましたが、今後ガンになることも考えられるのでしょうか?

石灰化がすべて癌と関連しているわけではありません。石灰化に関してはフィルムをみていないのでなんともいえませんが、おそらくそのようにアドバイスされたのであれば、心配のない石灰化であったのでしょう。(文責 俵矢)

 

No.7455】  07年12月10日  K.M.
温存手術と全摘手術について

50代の女性です。以前に横行結腸癌、直腸癌、大腸癌を手術しました。胃にもポリープがあり、卵巣に4.8cmの腫瘍があります。今回、左胸に1cm大の癌がある事がわかり手術することになったのですが、私のようにいろいろな癌にかかった人は、癌が1cmでも全摘の方がいいのでしょうか。又、温存手術と全摘手術では手術後の再発率は変わらないのでしょうか。

ほかの癌は、基本的には術式の選択には関係ないです。適応があれば温存手術も選べると思います。温存手術を行い術後残存乳房に放射線照射を行うのと、全摘とでは 全生存率は変わりないとされています。乳房温存療法後には乳房内再発をすることがあり、乳房内再発があった場合は再手術となります。(文責 俵矢)

 

No.7454】  07年12月10日  H 
アロマターゼ阻害剤の有効性

今年8月に温存で手術、放射線50グレイ、現在アロマシンを服用中。年齢56歳。病理の結果は、次の通りです。 大きさ0.8x1.2 リンパー ホルモンレセプターともに+ 核異型度2 脈管浸潤(リンパ、血管とも)―  HER2―  硬がん。このような結果の場合、遠隔再発は何%くらいでしょうか。そして、アロマターゼ阻害剤を5年間飲んだ場合、何%くらいに減るのでしょうか。とても気になるので教えてください。よろしくお願いします。 

おそらく再発して亡くなる確率は10年で10%未満と思います。アロマターゼ阻害薬を飲むことで、7−8%くらいになるのではないでしょうか。(文責 俵矢)

 

No.7453】  07年12月10日  J 
パクリタキセルとドセタキセル

お忙しいところすみません。パクリタキセルの効き目が悪くなってきたときドセタキセルを使うことがあると聞きましたが、効果はありますか? パクリタキセルへの耐性はできていないようです。この場合パクリタキセルを9ヶ月ほど使った後ですと、ドセタキセルも耐性が生じやすくなりますか?

パクリタキセルとドセタキセルは同じタキサン系の抗がん剤なので、効き目が比較的似通っています。パクリタキセルが効きにくくなったあと、ドセタキセルを使用した場合、効果のある場合があるといわれています。もちろん裏を返せば、効果のないこともあります。(文責 俵矢)

 

No.7452】  07年12月10日  Y.A. 
今後の再発の危険性と治療方針について(HPNo.7292-2)

いつもお世話になっております。
以前【No.7292】で相談させていただいた者です。その後、手術が無事終了し、病理結果が出たのですが、その結果があまり思わしくなく、今後の再発の危険性と治療方針につきまして、ご相談をさせていただければと思います。受けた手術の内容は、右乳房全摘術、リンパ節はレベル2まで郭清したとのことです。 病理結果について説明を受けた内容は、以下の通りです。
●術前の検査ではCCRではあったが、pCRではなかった。 しこりを作らないで広がるタイプのがんだったため、乳房の広範にわたって、がん細胞が残存していた。
●郭清したリンパ節の数・・・9個 うち5個に転移が認められた。術前化学療法をやる前は、おそらくもっと転移していた。
●ER(-) PR(-) HER-2(1+) ホルモン療法は効かない。HER-2は陰性。

この結果を踏まえて、
★リンパ節への転移が4つ以上ある場合、胸壁、鎖骨下リンパ節及び胸骨傍リンパ節への放射線照射を行うと、生存率が改善されるというエビデンスがあるので、それを行うことを勧める。
★その後、もし何かをやっていないと不安だと感じるようならば、UFTという経口抗がん剤があるので、それを2年間やるという手もある。ただし、エビデンスはないので、必ずしもお勧めするというわけではない。効果はCMFと同等程度。
★骨シンチとCTは調べたが、全身のチェックはまだしていなかったのでPET検査を勧める 。

とのアドバイスを受けました。
基本的に放射線照射とPET検診は受けようと思っているのですが、実は、術前化学療法の前に受けた画像診断では、胸骨傍リンパ節がCTの画像上で腫れており、転移の可能性が疑われておりました。胸骨傍リンパ節は術前の画像診断で、化学療法で消えたものと判断し、手術を行わなかったのだろうと思うのですが、化学療法後でもリンパ節転移が5/9という結果なので、ここへの転移は本当に放射線で焼ききれるのかと心配しております。最近ではあまり見られない手術方法として、肋骨を1〜2センチ切って、胸骨傍リンパ節切除手術を行うことも可能だと、インターネット上で、実際にその手術を受けた方に教えていただいたのですが、果たしてこの手術の可能性を主治医に尋ねるべきか、放射線治療でも十分効き目があり、手術の必要がないものなのなのか(あるいはやっても意味がないのか)、お教えいただければと思います。また、積極的に勧められてはいないものの、Adjubant Onlineで調べた結果、再発率が高く、UFTの服用も検討しているのですが、服用に際し、メリットはどの程度あるのか、また、それに対しての副作用等のデメリットはどの程度なのかをお教えください。
前回質問をさせていただいた際のアドバイスは、私にとって大変役立ちました。あの時、無理に温存を主治医にお願いしていたら、もしかしたら再手術となっていたかもしれませんでした。本当にありがとうございます。今回も、お忙しいところを大変お手数ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

現在画像上、傍胸骨リンパ節の腫れがなくなっているのであれば、切除する必要はないと思います。PET検査と放射線療法はお受けになったらよろしいかと思います。術前化学療法を行って、手術を行った場合、術後治療をどうするかについてはまだはっきりとこれがよいというものはありません。ですので通常は何も行わないかホルモン感受性がある場合はホルモン療法を行います。追加の薬物療法については、主治医によくお話をおききになるとよいと思います。(文責 俵矢)

 

No.7451】  07年12月10日  M.S.
左胸のしこり

左胸にしこりを感じ、不安に思ったのでメールさせていただきました。二週間前ほど、左胸の内側やや下側に堅いものを感じました。しこりというのがどのようなものをさすかはっきりとわからないのですが、堅く動かず、丸というよりは横にやや細長いように感じます。右胸のほぼ同じ位置にも堅いものはありますが、かなり押さないと感じないのに対し、左胸はあきらかにはっきりわかります。
また不安で触っていたせいかもしれませんが、胸に痛みを感じるようになりました。これはしこりのある場所に関らず、胸の上側が痛むときもあります。ほとんどが左胸ですが、たまに右胸も痛みます。生理はまだ一週間以上前です。リンパ節も気になり触っていたのですが、こちらも痛み始めました。これは左だけです。わきをしめたときなどに違和感のような痛みがあります。19歳なので、年齢によるリスクは高くないのはわかっているのですが、もしかしたらと思うと不安です。親に相談したのですが、そんなはずはないと笑い飛ばされました。自分でもまだ大学生なのに乳癌なんてそんなはずないと言い聞かせたのですが、やはりしこりがある以上確信がもてません。やはり乳癌である危険性を考えて病院にいったほうがいいのでしょうか? それと、もし病院で検査する場合、どれくらい時間がかかるのかも教えていただけると嬉しいです。お忙しいところ申し訳ありません。

通常、月経の前1−2週間乳房が張って痛むことは、全く異常ではありません。女性ホルモンの作用によるもので病気ではありません。ただし相談者さんが感じられる「しこり」が乳癌でないかということについては、検査してみないことには絶対大丈夫とはいえないので、悩んでいらっしゃるのならば病院へ行くべきです。所要時間については病院によって違うので、行こうと思う病院に電話をしてお聞きしてみればよいと思います。(文責 俵矢)

 

No.7450】  07年12月10日  D 
放射線照射後の乳房の硬さについて

51歳、2年前に左乳房温存手術を受け(ステージ1、抗癌剤なし、放射線あり)、現在3ヵ月毎のリュープリンと毎日ノルバを服用しています。先日2年目の検診(血液検査、マンモ、CT、エコー)を受け「異常なし」と言われましたが、主治医のパソコンに「エコー、乳房が硬く分からず、大きな広がりは認めず」と書かれてあるのが見え驚きました。エコーは専門の医師が担当していますが、説明するのは主治医です。エコーについて特に説明はありませんでした。私の場合2年前の腫瘍は場所が悪くマンモに写らず、エコーにはっきり写っていましたので、万一再発の場合エコーで発見できると思い込んでいました。エコーが使えないとすると正直ショックで、「異常なし」と言われても不安が残ります。乳房が硬くなったのは放射線の照射のせいだと思うのですが、他の方もエコーに写りにくくなっているのでしょうか?この硬さはもう変化しないのでしょうか?(あるいはもっと硬くなる?)

手術をすると、必ず手術瘢痕がのこります。瘢痕がエコーでは黒く見えるので、それに隠されてわかりにくいという意味だとおそらく思います。そのようにみえることは多かれ少なかれ術後の患者さんはみな同じです。主治医はマンモグラフィや身体所見などを総合して大丈夫と判断されているのだと思います。ご心配ならば、主治医にそれはどういう意味がお尋ねになってみてください。(文責 俵矢)

 

No.7449】  07年12月10日  A
生検での癌の取り残しや、手術による散らばりについて

乳がん告知を受け、調べていたらこちらにたどり着きました。私はもうすぐ60歳になります。今年5月に外寸2cm強のしこりを見つけたため、地元の産婦人科へ診察に行ったところ、触診、及び超音波検査で、「線維腺腫だろうが念のために」と、総合病院を紹介されました。マンモグラフィと超音波等で、やはり、同じく線維腺腫であろうとの診断を受け、半年後の11月再検査のため行ったところ、「外寸3cmと少し大きくなっているので、悪性のものではないと思うが、生検して確認しましょう」と言われ、シコリを摘出したところ、乳がんとの告知を受けました。
その病院では乳がん手術の実績が年30件弱と少なく、5月の時点で細胞診について質問した際、大丈夫だからと言われて先延ばしにしてしまったことに後悔と不安を感じて転院しました。転院先へプレートを持ち込み、病理検査をしていただいたところ、「シコリの大きさは2cm強で、リンパ管に高濃度のがん細胞が見られるのが気になる」とのお話がありました。表在リンパ腺の超音波検査では転移は見られないとのことです。ただ、超音波検査は100%ではないので、手術してみないと本当に転移がないかどうかは分からないとのことでした。これから、胸のMRI、臓器の超音波、肺の検査、骨シンチ等を行う予定です。
心配なのは、生検での癌の取り残しや、手術による散らばりです。転院先では、手術が今から二ヶ月待ちと言われました。毎日、こうしている間に転移しているのではないかと思うと辛くて眠れません。リンパ管にがん細胞が入り込んでいる場合の、リンパ節への転移速度や、転移の可能性は一般的にどのくらいなのでしょうか? リンパ管にがん細胞が入り込んでいる場合、至急の手術は必要でないのでしょうか? 「手術前に出来る治療は無いのでしょうか」とたずねたところ、「中途半端な治療になってしまうから、やらない方がいい」と言われてしまいました。後2ヶ月も毎日こうやって何も出来ずに過ごすと思うと、気がおかしくなりそうです。二ヶ月も経ってしまったら、リンパ管を通ってどんどん転移してしまうのではないでしょうか? 一刻も早く手術をしていただきたいのですが、本当にこのままにしていて大丈夫なのでしょうか? お忙しいところ恐縮ですが、お返事頂けると幸いです。

2センチの腫瘍は、ここ数ヶ月でできたものではなく、少なくとも何年も前に出来て少しずつ大きくなったものです。ですから、手術前の待機の2ヶ月間に急にすすむことは通常はないと思います。ご心配な気持ちは理解できますが、落ち着いて手術をお待ちください。(文責 俵矢)

 

No.7448】  07年12月10日  Y
パクリタキセルについて

お忙しいところ恐縮ですが、パクリタキセルについて教えて下さい。Weekly治療をしています。パクリタキセルが投与の都度(分裂時にある)同じ癌細胞内で何回かに分けて少しずつ微小管の束をつくり、ある程度になったら次の細胞分裂時をまって死滅に至らせるということはあるでしょうか? それとも投与時に一回で一気に束を作り死滅させ、他の癌細胞に中途半端に束を作るということはないのでしょうか? 投与を中止したときに、生き残った癌細胞内で中途半端に微小管の束が残っているということはあるでしょうか? ややこしくなってしまい申し訳ありません。

細胞が分裂するときの一過程として、「微小管」という構造が出現します。役目を終えると微小管はなくなります。パクリタキセルはこの微小管を安定化させて細胞分裂を邪魔して、細胞の増殖を阻害するお薬です。パクリタキセルによって増殖を阻害された細胞は死んでしまいます。相談者さんの質問の意図が実はうまくつかめていないかもしれません。すみません。(文責 俵矢)

 

No.7447】  07年12月10日  M 
乳頭の異常ではないかと心配です

31歳既婚・出産未経験の主婦です。以前から気になっていたのですが、私の乳頭はどんなに目を凝らしてみても、母乳が出るような穴らしきものが開いていません。ほかの相談メッセージに、妊娠していないのに乳頭から分泌物が出るというものがありますが、私は強く乳頭を絞っても、乳房からしごいて出そうとしても何も分泌物が出ないのです。小学校高学年ごろから、時折乳頭や乳輪がただれ、滲出しては治り、を繰り返しています(いまは痒くなり、皮がむける程度で、液体は出ませんが)。これにより変形してしまったのではと心配しています。以前友人が「乳がんの検診で、分泌物を採取されたことがあるから誰でも出るものだと思う」と言っていたので心配です。将来妊娠しても母乳が出ないのではと危惧しています。先生の見解を教えてください。ちなみに1年ほど前、乳腺外科で線維腺腫との診断を受けたことがあり、その際の触診では特に乳頭については何も言われませんでした(こちらも何も聞きませんでした)。よろしくお願いします。

未産婦さんでは、分泌物が何もでないことのほうが多いのではないでしょうか。逆に出てもおかしくはないですが、分泌物がある場合は乳腺外来を受診して乳房の病変と関連してないか調べてみるべきでしょう。妊娠、出産すると、乳腺が発達させて、乳汁の分泌を促すようなホルモンが出て授乳できるようになります。もちろん乳汁の生産の多い人、少ない人の個人差はあるとは思いますが。
また乳頭のただれの多くの原因は、乳頭部の皮膚炎で、ご相談者さんもおそらくそれにあたるのだと思います。ただし、数は多くはないですし、高齢の方に多いですが「パジェット病」という乳首のただれで発症する病気もあるので、ご心配であれば一度乳腺外来に受診してみてはいかがでしょうか。(文責 俵矢)

 

No.7446】  07年12月10日  Y 
今後の治療について(HPNo.7343-3)

いつもお世話になっております。先日はお返事有難うございました。乳がんと分かって、セカンドオピニオンに行った先の病院で、「ホルモン治療は5年やらないで子供を作るとなると、自分の命を縮める事になるかもしれません」と言われ、それが頭から離れません。
1)術後の結果でERがfocally positive(弱陽性)、PgRがnegative(陰性)の場合、ホルモン治療を行った場合と行わない場合の再発率は、どれぐらい変わってくるものなのでしょうか?
2)術後の病理検査結果での無治療と治療(放射線+ハーセプチン+ホルモン?)の再発率はどれぐらいでしょうか?
3)ハーセプチンが終わった後に出産し、その後ホルモン治療という選択肢はあるのでしょうか?

お忙しいとは思いますが、宜しくお願い致します。

1) ERまたはPRが陽性の患者さんでは、ホルモン療法を行うことによって再発率を3−4割程度改善しますが、相談者さんの場合はホルモン感受性が低いので、それほどの効果は期待できないかもしれません。
2) 腫瘍径がわからないのですが、化学療法に引き続きハーセプチン治療を行った場合、再発する確率は約半分に減ると思います。
3) 術後補助薬物療法はあくまで術後に一連のものとして行うものです。基本的に出産してそのあとホルモン療法をした場合に、どのくらいのメリットがあり、どのくらいのデメリットがあるのかわからないので、通常は行いません。(文責 俵矢)

 

No.7445】  07年12月10日  H.Y
リンパ節腫大について

先日、乳ガン検診としてエコーの検査を受けたところ、左わきに1.7センチ、右わきに1.5センチほどのリンパ節の腫大が見つかりました。乳腺等、乳房自体には何も異常が見つからなかったのですが、乳ガンの可能性はありますか? また他にどんな病気の可能性が考えられますか? よろしくお願い致します。

乳癌の可能性がないとはいえませんが、わきの下のリンパ節腫大の原因の多くは腕や前胸部の炎症などに起因する場合が多いです。アトピー性皮膚炎がひどい人や、リウマチなどの疾患をもっていらっしゃる方でもリンパ節のはれがあることがあります。悪性病変の可能性しては乳房や肺などの癌の転移や悪性リンパ腫などが考えられます。検診で要精密検査になったということでしょうか? 一度乳腺外来に受診なさってみてはいかがですか。(文責 俵矢)

 

No.7444-1】  07年12月06日  Y.K.
抗癌剤服用について

抗癌剤服用に関して教えていただきたい事があります。48歳です。昨年12月、左乳癌温存手術、放射線25回終了、半年間ホルモン療法をしましたが、副作用が酷く、2ヶ月休み、9月から抗癌剤服用を始めました。リスクは全て低再発です。フルツロンカプセル(200ミリグラム)3錠とエンドキサンP錠(50ミリグラム)1錠を朝夕服用の指示が出ています。HP等で薬を調べた所、エンドキサンは膀胱に溜まりやすいので午前中に飲むようにとありました。夕食が遅い時もあり、エンドキサンだけ昼食後に服用しても構わないのでしょうか? それとも2種類一緒に飲まないと効果が薄れるのでしょうか? 宜しくお願い致します。

ご質問ありがとうございます。夕食が遅いときがありエンドキサンP錠の服用に関して不安とのことですね。始めに、フルツロンカプセルとエンドキサンP錠を同時に服用するほうが、効果の面からみますと有効ですので、2種類は同時に服用することをお奨めします。さて、問題となるのが、服用の方法ですね。現在、フルツロンカプセルを1日3回毎食後に服用し、エンドキサンP錠を朝・夕食後に服用されているとの事ですが、エンドキサンP錠を朝1回に服用する方法もあります。エンドキサンP錠を1日2回服用から、1回服用にすることにより、副作用の発現が多少変わる場合もありますが、主治医に相談していただき服用回数をエンドキサンP錠のみ2回から1回に変更してもらったらいかがでしょうか。(文責 金丸)

 

No.7444-2】  08年03月02日  Y.K.
抗癌剤服用期間について

いつもお世話になります。術後ホルモン療法を副作用が酷くて6ヶ月で止め、念の為と言う事で、抗癌剤を服用しています。白血球値が1900まで落ちたままなのと、GOTが一時102まで上がった為、エンドキサン(50ミリグラム)が5ヶ月目から一日2錠から1錠へと変更になりました。抗癌剤は期間と量を守る事が第一とNETでみましたが、私の場合は全て再発低リスクなので、通常一年だが半年間でOKと言われ、またエンドキサン1錠とフルツロン6錠と中途半端な量?で、どのくらい再発予防効果が期待できるものなのでしょうか? グリチロン、ゼファランチン、胃の痛みがあり、プロテカジンと、薬ばかり増えて体へのダメージがとても不安です。ご意見宜しくお願い致します。

エンドキサン、フルツロン内服による予防効果ははっきりとは証明されていません(多少期待できる可能性はありますが・・・)。副作用等があれば無理に内服する必要はないように思います。(文責 加藤)

 

No.7443】  07年12月03日  K.M.
腫瘍の痛みについて

12月25日に手術予定の57歳の女性です。左胸に1cm大のガンの腫瘍があるのですが、時々ズキッやビリッとした痛みがあります。痛みがあるガンは、リンパに転移している可能性があるのでしょうか?

1cm大の乳癌でも、転移のあるものもあれば、ないものもあります。MRI、CT、PET−CT等の検査で転移の有無、病変の広がり等を、よく調べてもらってください。痛みについては、メール内容だけでは分かりませんが、狭心症、心筋梗塞でも強い痛みが、胸痛として出現します。不安を取り除くためにも、一度循環器科、外科等を受診し、ご相談下さい。(文責 須田)

 

No.7442】  07年12月03日  K.T
左乳房の痛み

1週間ほど前より左胸乳房の上部がちくちく痛み出し、現在は左腋の下も痛みが生じてきています。しこりは無いのですが、痛みがどんどん強くなってきています。左肩と痛みのある胸の真後ろの背中も痛みます。知人は「乳がんで、リンパにも転移していた」と聞いており、自分も乳がんの可能性があるかと心配でメールいたしました。お手数ですが、ご回答のほどよろしくお願いします。現在37歳、独身です。

メール内容だけでは情報不足で、直接の診察が必要です。乳房痛の場合、一般に左肩、背中の痛みは伴いません。念の為に一度、循環器科、乳腺外科などを受診して、ご相談下さい。(文責 須田) 

 

No.7441】  07年12月03日  H.I
再発予防のハーセプチン投与期間について(HPNo.5883-2)

お忙しいところ恐れ入ります。HPNo.5883にて、昨年ご相談させていただいた者です。その節は、本当にお世話をおかけ致しました。ひどく落ち込んでいた時期でしたが、先生のアドバイスに心救われる思いでした。その後、治療を続けながら元気に過ごしております。ありがとうございます。以下、病理結果を再度書き記しますが、ご不要でしたら削除願います。40歳の昨年2月3日に、左胸全摘出手術を受けました。病理結果は、腋下リンパ節転移7/21個、しこり約3.1cm、ホルモン受容体陽性、HER2強陽性(+3)。術後、抗がん剤のAC(アドリアマイシン・シクロフォスミド)を3週間に一度の投与で4クール、タキソールはウィークリー形式で12回投与予定でしたが、白血球の数値が下がってしまう状態が続き、7回にて中断。その後、ホルモン療法(リュープリン注射・タスオミン錠剤)を始め、放射線も25回照射の治療を終了後、再発予防のハーセプチン投与を週に一度、全52回予定で受けております。今回ご相談させていただきたいのは、ハーセプチン投与の期間についてです。
もう間もなく予定の52回の終了を迎えますが、もし少しでも再発予防の可能性が高まることであれば、投与を続けたい…と考えております。ハーセプチンの再発予防としての効果は、2年間投与での結果が、まだデータとして出ていないという話を聞いております。その結果は、あとどのくらいで明らかになるのでしょうか? 例えば、私が52回の投与で終了した後、「やはり2年間での投与の方が、再発予防の効果が高い」という結果が出たとして、期間をあけて再度投与を始める…ということでも、意味はあることなのでしょうか? 今の段階では、何ともいえない状態であることはわかっているのですが、副作用もほとんどなく、私にとって希望のもてる治療であるが故に、投与の期間には慎重になっております。再発予防としてのハーセプチンの2年間投与という方法は、現段階で行なわれているケースもあるものなのでしょうか? 最終的には、主治医と相談して決めてまいりますが、ご意見をお伺いすることができましたら、うれしいです。よろしくお願い申し上げます。

再発予防としてのハーセプチンは、現時点では保険診療の適応になっていませんが、来年あたり保険適応されるのでは・・・との話もあります。再発予防としてのハーセプチンの有用性については、現在5つの多施設大規模無作為試験が行なわれています。投与期間については、長いもので2年間で比較していますが、現時点では至適投与期間は不明です。いずれの場合でも、ハーセプチンを併用したことにより、これらの試験では有意に生存率を改善しています。もし再発した場合、期間をあけての再投与も意味があり、それによりハーセプチンは早期から投与する事が重要視されています。主治医と相談し、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

 

No.7440】  07年12月03日  Y.S.
術後の脇の違和感

いつも拝見し、参考にさせて頂いております。私の母は2007年10月末に右乳がんで乳房温存療法とセンチネル生検をし、術中の病理検査では陰性でしたが、その後の詳しい病理の結果、リンパ節まで転移(2個中1個)が見つかり、11月20日に腋下リンパ節郭清を施行しました。リンパ節は第1と第2を切除し、第1第2には病理検査にて転移はないとのことです(第2リンパ6個中0個)。今後の治療方針としては、来年2008年1月から化学療法(CEF6クール)、ホルモン療法、放射線療法を行う予定です。
今回のご相談は、腋窩のリンパ郭清でできた傷での脇の違和感で母は苦しい思いをしています。術後、脇の傷の盛り上がりなのか、腕を降ろすと硬いゴルフボールを挟んだ感覚が常にあり、腕にその感触が24時間当たり、日常生活にかなりの影響を及ぼしています。腕のヒリヒリ感やつっぱり感はあるけれども、それは我慢できるようです。1日中違和感との戦いです。寝るにも日常を過ごすにも手の置き場がなく、脇を少し上げながらその瘤のような盛り上がりに当たらないように生活しています(まだ入院中で12月4日に退院予定ですが・・・)。何とかこの感覚や違和感を取りたいと、もう一度手術でもして、今すぐ取り除いて欲しいと私に訴えています。このような後遺症が残るのであればリンパ節を取らなければよかった・・・と。リハビリの先生は、その脇の当たる瘤はリハビリでやわらかくし、次第に消えていくよ!と言われ、主治医は、血液やリンパ液が溜まっているような感じではないけど、と言われました。私が母の脇を見た感じでは、やはり腕を降ろす最中で傷の盛り上がりに腕がやはり当たっていると感じます。母は、このような状態では来年からの化学療法も受ける気力はなく、腕の違和感から先に治したいと訴えています。その違和感で夜も眠れず、食事も喉を通らず、精神的にもかなりのダメージを受けています。このような症状で悩む患者さんはいますか? その違和感を取るには、形成外科などでの手術は可能なのでしょうか? また、どのように対処していけばいいのかわからず、教えて頂きたいと思います。お返事、宜しくお願い致します。

手術に伴う術後の違和感ですが、感じ方は人により異なります。患側の乳房と腋窩は、術後の新しい環境に慣れるまで数年はかかります。例えば沖縄に生まれ育った人が、ある日突然冬の北海道に転勤した場合、寒さ等の新しい生活環境に馴染むには、週の単位、月の単位では無理で、何年もたってようやく少しずつ慣れてくるのと同様に、手術創についても、今年よりは来年、来年よりは再来年と、少しずつ違和感に慣れてくるのが一般的です。このように慣れてくることもひっくるめて、傷が治るという事になります。違和感・痛み等は、たいていの場合、時間の経過と共に良くなりますが、数少ないですが中には変化しない人もいます。違和感の感じ方についても、6ヶ月程経過して創が少し落ち着いたところで軽快の方向に向かう場合もありますので、お母様の状態を一番良く把握して下さっている主治医に、薬剤により軽快するかどうかも含めてご相談してみてください。主治医とは長いお付き合いになるので、十分なコミュニケーションをとって、納得のいく治療を受ける事が大切です。(文責 須田)

 

No.7439】  07年12月03日  T 
ステージは何になるのでしょうか?

私は36歳、子供なしの主婦です。手術前の診断では、硬がん、しこりは2cmで、リンパへの転移は認められず、10月にしこり+周囲2cm、計6cmの乳房温存手術を行いました。術後の病理結果では、「浸潤部2cm、乳管進展部を含むと3.5cmの硬がんと診断され、悪性度グレード1、ホルモン受容体ER、PRともに「+」でした。ハーセプテスト「1+」、リンパ節転移なし(0/2)、切除断端(5mm内)「-」」でしたが、リンパ管に少し侵襲がみられました。静脈侵襲はありませんでした。手術前の診断では早期と聞いたのですが、上記のように病理結果を聞いた時に再度ステージについて聞いたところ、「早期ではない」と言われました。結局ステージ自体が幾つかというのは聞きそびれてしまい、主治医には聞きにくくなってしまったので、ここで教えていただけますでしょうか? ご回答、どうぞよろしく申し上げます。

触知する腫瘤が3.5cmだとすると、T2、リンパ節N0 M0 Stage UA という事になります。
触知する腫瘤が本当に2cmだと、T1 N0 M0 Stage T という事です。腫瘤径は、一般的には触診径を優先し、画像診断は補助的なものということになっています。腫瘤径については、もう一度主治医に伺ってください。(文責 須田) 

 

No.7438】  07年12月03日  M
病院選びについて

初めてメール致します。宜しくお願いします。66才の母の胸(小葉)に五ミリ程度の影が検診で発見され、一度精密検査を専門医で受けるように言われました。注射の様な物で組織をとり検査をした結果のモノでしたので、良性悪性どちらにしても、まずは乳腺科に行かなければなりません。検診場所は自宅と離れた姉の家に遊びに来ていて受けた為、帰宅後に神奈川県横浜市で検査に行きます。初めに何処の病院に行っていいかわからず本などで調べましたら、神奈川県立がんセンターに行こうかと考えました。ですが通院するには自宅に近い病院が都合がいいのです。本人的には検査して手術が必要なら、がんセンターにお願いしたい気持ちもある様なのです。通院が毎日の様に大変なら自宅に近い病院をまた紹介してもらえるのか…初めに行った病院の治療方針に従わなければいけないのか、または他の病院、他の医師の診断を聞くにはどの様な順番で病院を決定し、それを医師にどの様に伝えればいいのか教えて下さい。ちなみに紹介状は宛名無しで、既に用意してあります。病院選びをどの様に考えれば良いのか困っています。宜しくお願いします。

病気の治療については、あくまでもご本人が決めるものですから、病院の治療方針に疑問がある場合は、この時点でセカンドオピニオンを求める事も可能です。疑問点、不安点は、受診する医師に、そのまま伝える事も大切です。手術後のフォローを自宅近くの病院にお願いしたい場合は、その旨を主治医にお話して、それまでの経過をそえた紹介状をお願いすれば、快く引き受けてくれるはずです。あまり心配せず、まずは行動を起こしてみてください。(文責 須田)

 

No.7437】  07年12月03日  S.N.
乳輪下膿瘍?

28才既婚、子供はいません。3週間程前から右の乳首が触れると痛かったので病院にいきました。エコーの診察をして、膿が溜まっているとのことで、注射針で膿をぬきました。ちゃんとした説明もなく、1週間後に再診になり、その日はマンモ検診をして、乳癌の疑いはないといわれました。病名は言ってくれなくて、「ばい菌が入り膿を作った乳腺炎かもしれません」というだけでした。細胞をとり、また一週間後に再診です。いろいろ調べていると、私は乳首が陥没しているので乳輪下膿瘍ではないかと思いました。治療は「切開して膿を出す」と書いてあるものが多く、私は注射針で抜いてます。膿はとっても、また作られるものなのでしょうか? 2回俳膿しましたが、まだ乳首が痛いです。痛いということは、まだ膿があるということなのでしょうか? 一般外科に通っていますが、乳腺専門の医師に診てもらった方がよいのでしょうか? 痛みはじめてから3週間程たちます。また注射針の治療をすると思うと、こわいです。

直接診察していないので推測の域をでませんが、化膿性の乳腺炎か、乳腺膿瘍(膿が溜っている)だと思われます。穿刺による排膿で治る場合もありますが、切開しなければならない場合もあります(切開の場合は、乳房に傷が残ります)。一度専門の乳腺外科を受診し、ご相談下さい。(文責 須田)

 

No.7436】  07年12月03日  YS
今後のホルモン治療について(HPNo.7412-2)

HPNo.7412でにお答えいただいたものです。ありがとうございました。化学療法ファルボルリシン、エンドキサン、5FE4クールから6クールの予定ですが、今後ホルモン治療をどうするべきか考えています。私の場合ER±、PR+1なので、殆ど効かないのではないかと心配しています。この場合、標準的にはどのようなホルモン剤を使い、又その副作用はどのようなものでしょうか? 何年間毎月通院とか必要でしょうか? 又、免疫療法などはどういうものなのでしょうか? 悪性度が高く、ホルモン剤が効きにくそうなので考えています。大きな病院なので主治医の先生になかなかお会いするのが難しく、予定日に質問できるように知っておきたいので、宜しくお願い致します。

閉経後ホルモン感受性乳癌に対しては、アロマターゼ阻害剤の5年間投与が、タモキシフェン5年投与より無病、生存期間を改善します。ただし、高度な骨粗しょう症、強度の関節症状、心血管障害を有する場合は、アロマターゼ阻害剤による症状の悪化が考えられるので、タモキシフェン5年投与が推奨されます。閉経前の場合は、LH−RHアゴニスト(ゾラテックス、リューブリン)2年間及びタモキシフェン5年間の併用がよいと思います。いずれにしてもホルモン剤には、ほてり・頭重感・眩暈・肩こり・うつ状態などの副作用がありますので、主治医と十分ご相談の上、納得のいく治療法を選択してください。
免疫療法は、補完代替療法の一つですが、日本乳癌学会の乳癌診療ガイドラインには、「乳癌の進行抑制や延命効果のある補完代替療法は存在せず、行なうべきではない」と記載されています。(文責 須田)

 

No.7435】  07年12月03日  V
放射線治療後のX線検査の身体への影響

いつも拝見させていただいています。2005年8月に温存手術を受け、腫瘍サイズは1.5cm、ステージI、リンパ転移なしで、現在タモキシフェンを服用して1年と10ヶ月になります。手術後は化学療法(AC)と、2006年初めに5週間の放射線治療を受けました。現在アメリカに在住しておりますが、今年5月に(たまたま帰国して機会があったため)日本でマンモグラフィの検査を受け、その後また8月に定期検査で手術をしたアメリカの病院でマンモをしました。その際に「微量とはいえ放射線をあてるのだから、年に2回のマンモは、これからはしない方がいい」と言われました。その後胃の痛みがあり、頭部を除くCTスキャンも受けました。先日、産婦人科で定期検診を受けたところ、先生から骨密度検査を勧められました。理由は「タモキシフェンを約2年服用している事」と「日本人の食事はカルシウム不足になりやすいから」と言う事でした。現在41歳で、生理は化学療法を受けた後からずっと止まっています。5週間の放射線治療の後、今年すでに3回のX線検査をしているので、特に今すぐする必要のない骨密度検査は少し先に延ばした方がいいのでは?と思うのですが、それとも、これくらいのX線検査はまったく心配する必要はないのでしょうか? お忙しいところ、申し訳ありませんが、回答お待ちしております。

マンモグラフィーでの被曝線量は、一般に成田→ニューヨークをジェット機で旅行した時の宇宙よりの放射線の被曝量と同じだと言われています。従って、マンモグラフィーを2回撮影しても全く問題にはなりませんが、短期間に2回マンモグラフィーを行なっても所見に変化は見られないので意味がありません。ただしCT・骨密度の検査については、必要な検査ですので、それによる被爆を心配する必要はないと思います。(文責 須田)

 

No.7434】  07年12月03日  K.I.
乳房全摘手術後の症状について

乳房全摘手術後の症状について教えてください。母が11月上旬に左乳房の全摘手術を受けました。リンパ節移転はありませんでした。10日間の入院で、退院後は、浸出液を注射器で抜いてもらうために外来に通院しています。現在、術後24日ほどですが、摘出部分(切り取った後の残りの肉の部分)が固くなってしまい、痛むと言います。本人曰く、まるでビーフジャーキーのようだそうです。これは、どういう症状なのですか? また、和らげる治療法、または薬などがありますでしょうか? 教えてください。よろしくお願いします。

直接拝見していないので推測の域をでませんが、おそらく手術の影響によるものと思われます。痛みがひどい場合は、鎮痛剤を使用する事もありますので、我慢せず、痛む場所や痛みの程度を主治医にお話し、ご相談下さい。主治医とは長いお付き合いになりますので、十分なコンタクトを取って、納得のいく治療を受ける事が大切です。(文責 須田)

 

No.7433】  07年12月03日  A.T.
骨転移の可能性はありますか?

ご相談をお願いいたします。
私は現在49才で、2005年4月に左全摘出手術を行いました。大きさは2.5×1.5×1.3で、リンパ節転移は11/24でした。術後療法としてEC4クール、タキソテール4クールの後ゾラデックスとノルバデックスを継続中です。10月の骨シンチの結果で肋骨に1箇所集積があり、肋骨に1箇所だけの転移はあまりないので、どこかにぶつけたかを聞かれました。でもそんな記憶はなく、覚えていないくらい軽くぶつけたとしても、骨シンチに現れるのでしょうか? 血液検査は5月までは異常がなく、今日新たに行いましたので、まだ結果はでていません。CTによる内臓の検査では異常がありませんでした。「半年後の骨シンチで確かめましょう」ということでしたが、不安で、半年は長く感じます。あまり心配しなくてもよいのでしょうか?それともレントゲン検査やCT やPETなどの検査をしてみてもいいのでしょうか? どうぞ、よろしくお願いいたします。

骨折があると、骨シンチで集積が表れますが、骨がぽっきり折れるのではなく、ひびが入っても骨折です。主治医はおそらく「ひび程度の骨折」を考えているのでしょう。従って、すぐに再検査をしても分からないので、6ヶ月後の再検査(骨シンチ)ということになります。どうしても不安がある場合は、PET−CTで調べてみるのも一つの方法です。主治医とご相談下さい。(文責 須田)

 

No.7432】  07年12月03日  SY
エコーで嚢胞がみつかりました

胸が痛いので診察に行き、マンモとエコーを受けました。マンモでは異常は見当たらないとのことでしたが、エコーで嚢胞がみつかりました。先生が仰るには、「それ自体は問題ないけれど、痛い方の嚢胞の形や映り方が気になる」とのことです。しかし、「半年後に再検査」とだけ言われて帰ってきました。痛いのはどうなるのでしょう? 我慢するしかないのでしょうか。治るのでしょうか。その先生に聞くべきだったのですが、お忙しいらしく、聞くに聞けませんでした。エコーの写真を見ましたが、嚢胞部分は黒に白い点がありました。先生も「ちょっと気になる」といったわりには、半年後再検査するしかないのでしょうか。他の病院に行くべきでしょうか。 宜しくお願いします。

直接診察しなければ分かりませんが、胸痛と嚢胞は、一般には関係がありません。胸痛については、何が原因か、別途調べる必要があります。胸痛には、大きく分けて「内臓痛」と「体性痛」があります。内臓痛は、肺・心臓が原因となる事が多く、肺の場合は呼吸と共に痛む事が多いようです。心臓の場合は、狭心症・心筋梗塞等が考えられます。体性痛は、肋間神経痛とか帯状疱疹のような胸壁の痛みです。また、乳房痛も体性痛の中に入り、女性ホルモンの影響によるものが大部分です。もし乳腺の嚢胞に伴うものであるとすれば、嚢胞内の浸出液が急速に増加して、嚢胞がパンパンになった時に痛みが出ます。この場合は、針をさして内容物を抜くと痛みはとれますが、内容液の細胞診をして、悪い細胞がないことを確認する必要があります。早めに受診して、主治医にご相談下さい。もし取れるものであれば、嚢胞内容を穿刺することをお勧めいたします。(文責 須田)

 

No.7431】  07年12月03日  A
モンドール病とは?(HPNo.6951-5)

以前HPNo.6951でご相談させていただいた者です。温存手術をして1年7ヶ月になります。リンパ郭清、放射線照射をしています。1ヶ月ほど前から腋からウエスト辺りまで縦にくっきりとした腺が出るようになりました、それが結構痛いです。インターネットで調べている時にモンドール病と言う名前が出てきましたが、其の病気と違いますでしょうか? もし其の病気であれば、どのとうに対処したらよいでしょうか。ご回答の程、宜しくお願いします。

直接診察していないので推測の域をでませんが、メール内容から判断すると、おそらくモンドール病だと思います。モンドール病は、皮下の脈管炎で、有痛性ですが、そのまま放置していても数ヶ月で軽快し治ります。一度主治医の先生に受診して、ご相談下さい。(文責 須田)

 

No.7430】  07年12月01日  M.K.
乳ガンのステージについて

私は54歳で、今年7月6日に右乳房温存手術を受けました。センチネルリンパ節検査は陽性だったので、右腋窩リンパ節を郭清しました。乳ガンの病理結果は、浸潤性乳管癌で一部硬癌様組織も認められるようです。脂肪組織への浸潤が著明で、皮膚の真皮組織への浸潤が認められました。腋窩リンパ節は20個中10個に転移が認められました。断端は陰性でした。細胞の悪性度は「T」と言われています。他の転移は認められていません。医師からは「Ub」と言われましたが,皮膚の真皮組織への浸潤はステージ評価する場合、「皮膚への浸潤」と考えなくて良いものでしょうか? 以上、よろしくお願いします。

真皮組織への浸潤は、皮膚への浸潤です。従って、皮膚への浸潤がある場合、腫瘍の大きさに関係なく、stage はVB という事になります。(文責 須田)

 

No.7429】  07年12月01日  T.M
今後の治療について

39歳、既婚、子供二人ありです。今年3月に乳癌告知、エコーによりリンパ節への転移が確認された為、術前療法としてFEC4クール、タキソテール4クールを受けた後、先月末左胸全摘手術を行いました。病理結果として、リンパ節転移9/24が認められ、また、化学療法に入る前の針生検の時には、Her2(−)、ホルモン(+)とされていたのが、ホルモン(−)になっているとのことでした。今後の治療として、主治医からは、「リンパ転移多数とのことで放射線治療と、治療前の病理結果も無視できないのでホルモン治療も行う」と言われました。また、効果があるとのエビデンスはないが、CMFの投与か、経口抗癌薬のFUT(?)をやってみる方法もあると提案されました。
1) 最初陽性とされていたホルモン受容体が、化学療法の結果陰性になってしまうということは、よくあるのでしょうか? この場合、現在はホルモン陰性と捉え、ホルモン治療はやっても無駄なのでしょうか?
2) 今後の治療としては、どのようなものが望めるのでしょうか? ホルモン治療が期待できないとなると、放射線終了後は実質無治療状態になるのが恐ろしいので、主治医の提案通り経口抗癌薬を飲んでみようかと思ってもいるのですが、それ以外の強めの抗癌剤の追加投与というのは必要ないのでしょうか? 主治医は、万が一再発した場合の治療法も残しておきたいのと、術前に最強であるとされている組み合わせの薬を投与したにも関わらず、多数のリンパ転移が残っていたことを考えて、追加の抗癌剤治療に関しては意見の分かれるところではあるけれども・・・とした上で、上記のような提案をされたようです。

1) 埼玉県立がんセンター方式でのホルモンレセプターの判定区分は、score 0 陰性、score 1、2 境界域、score 3 陽性となりますが、貴女の場合は、おそらく境界域の可能性が考えられるため、主治医もホルモン療法を勧めているのだと思います。   
2) 最近、ホルモン非反応性乳癌の補助療法としてメトロノミックス療法が検討されています。これは毒性の少ない低用量の薬剤をメトロノームのように継続的に投与し、血管新生を抑え、抗腫瘍効果を得るという考え方です。我国でも馴染みのある経口抗癌剤による補助療法で、UFTの内服がこれにあたります。いずれにしても、貴女の状態を一番良く把握して下さっている主治医と十分にご相談下さい。(文責 須田)

 

No.7428】  07年12月01日  NM
断端陽性における今後の治療について

初めてご相談させて頂きます。お手数ですが、宜しくお願い致します。
39歳、女性、未婚です。手術前の組織検査(コア生検結果では1cm前後の非浸潤癌でした)で、10月中頃、右乳癌温存手術を受けました。リンパ節転移はなしです。手術結果の病理組織結果は下記のとおりです。浸潤性乳管癌でした。ご相談させて頂きたい内容は、結果が断端陽性であったことです。断端陽性における今後の治療として、再手術を行うか、再手術はせずに放射線(量を追加して行う)+ホルモン療法でいくかどちらか悩んでおります。今後、再発が少しでも防げることを希望しているのですが、どちらがよいでしょうか。

(手術病理組織結果)
Invasive ductal carcinoma、right breast
浸潤範囲 f 、sci>sol ly0 v0 EIC(+) n0 Lumpectomy、right breast
標本@ーE・I・N:No tumor nvolvement。 FーH・JーL:乳管内進展像を認める。 Lには、2.5mmの乳管内乳頭状病変(悪性)を認める。 M:脂肪組織に浸潤性に増生するscirrhous carcinomaの像を認める。 浸潤径:8×6mm(M)。 EIC(+):(cribriform FーH・JーM)。 
標本Mについて(Nuclear grade 1 、ER+、PgR+ 、 HER2 score 0)
断端(+)(標本M) 標本Mの外側側方端に乳管内成分陽性。浸潤巣が標本Mの表面標本端から1mmです。 標本Mの裏面(末梢側端)は標本評価できないが断端近いと思われる。 断端陽性(少量)

お忙しいところお手数をおかけしますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

断端陽性(少量)とありますので、治療方法として「再手術+ホルモン療法」か、「追加照射を加えた放射線治療+ホルモン療法」の選択がありますが、Mは、0.8×0.6cmの浸潤癌との事ですので、切除断端は陰性にしておいた方が、精神的にも悩まなくてすむかもしれません。従って可能であれば追加切除をして、切除断端を陰性にした乳房温存手術として、術後放射線照射+ホルモン療法を行う方法は如何でしょうか。勿論最終的に決定するのは患者さんご自身ですから、主治医と十分ご相談の上、納得のいく治療を受けて下さい。(文責 須田)
 

No.7427】  07年12月01日  N 
抗がん剤治療を早くしたほうがいいのですか?

2年前に乳腺線維腺腫と言われていたものが乳癌だということがわかりました。マンモ、エコー、細胞診、針生検、PETとやり、結果は「脇と鎖骨のリンパに転移、肺にも小さい影、心臓の周りに水が溜まっている」ということがわかり、今日、胸のレントゲンと、来週には心エコーをやります。今日から抗がん剤投与も始めました。心臓の水とは、どういうことからくるものなのでしょうか? こういう場合、とにかく抗がん剤治療を早くしたほうがいいのですか?

アドリア系、ハーセプチン等の抗癌剤を使用する時には、これらの薬が心筋毒であるため、心エコーを行なって心臓の評価をしながら使用することになります。更に心臓の周りの水(心のう水)については、おそらく心のう水を採取して細胞を調べる検査を行い、乳癌との関連性を調べるのだと思います。主治医より十分な説明を受け、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

 

No.7426】  07年12月01日  T.M. 
抗がん剤の長期治療、頭蓋骨転移の不安

私は二年前の8月に乳癌がわかり、左乳房2.5cmの他、左脇リンパ、鎖骨リンパにもいくつも飛び散った状態であったことから、術前治療を勧められました。私もそれを希望し、大学病院でハーセプチン単独のウィークリー治療をはじめました。2ヶ月続けましたが、治療費が高額であることや、その他の不安から、その後2ヶ月ほど治療を中断したところ、次回検診時には急速に進行しており、事態の悪化に抗がん剤との併用を決断し、昨年2月よりハーセプチン・タキソールのウィークリーで投与が始まりました。順調に縮小していき、半年ほどしてそろそろ手術という話になったとき、知人より紹介してもらっていた医師のいる病院に転院しました。セカンドオピニオン以来の検診検査では、ガンがなくなっているので取りようがないということで、手術はしないことになり、続けて同じ点滴治療だけが続いています。今年に入り、無くなっているのにいつまで抗がん剤を続けるのかの不安もあって、1週おきにしたころに肺炎や胃潰瘍も重なり、更に治療が飛びぎみになってしまったところ、消えたはずの癌がまた現れだしました。それ一つを取っても、それまであったのがまたどんどん出てくるだろうからと、手術せずそのままの治療が続けられていますが、少しずつ大きくなって脇リンパにもまた出てきています。頭におできのような小さなこぶが頭痛とかさなって診察時に相談すると、頭蓋骨骨折の内出血の痕だと言われました。また不安で、今月からウィークリーにしてもらっています。頭に触って痛いおできのようなのが増えてきているようで、頭が締め付けられるような重い痛みとふらつきを感じ、不安ばかりが募っています。この先、どのような治療があり、どのような治療が妥当で、どのような経過をたどっていくのか・・・。また頭蓋骨骨折と触診で言われただけで、検査もなく治療もなく、ただ抗がん剤を続けるだけいいのでしょうか。ご意見をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

頭のおできのような瘤については、CT等の検査をして精査する必要があります。頭が締め付けられるような痛みとふらつきを感じ、不安である事を、主治医に伝えてください。主治医と十分なコミュニケーションをとって、今後の治療方針をご相談下さい。納得のいく治療を受ける事が大切です。(文責 須田)

 

No.7425】  07年12月01日  C.M. 
ホルモン療法について

二年前、左乳房温存で手術プラス放射線。現在、ノルバデックスとゾラデックス注射の二本立てで治療を受けています。手術時45歳、閉経前なので納得して受けておりましたが、丸二年を迎えるにあったてゾラは終了と思っていたところ、主治医より「ノルバデックスと同じ5年間受けたほうがよい」と言われてしまいました。そこで、質問です。
1) ゾラ五年というのは、いわゆる乳がんガイドラインの標準治療と考えてよいのですか。またエビデンスはあるのでしょうか。
2) 副作用と思われる骨痛や不眠に悩まされているので、ゾラを終了すれば、それらの症状が緩和されるのではないかと思っていますが・・・。
3) 私の年齢からして閉経しているかも知れないのに、続ける意味があるのでしょうか。又、どうすればそれがわかるのでしょうか。
4) ゾラは正直高価な薬です。続けるにしてもジェネリックのような代替品はあるのでしょうか。

ご回答いただければ幸いです。

術後の内分泌療法として、St.Gallenのコンセンサス会議では、閉経前でホルモン受容体陽性の場合、低リスクではTAM(ノルバデックス)又はLH-RH analogue(ゾラテックス)又は無治療、中リスクではTAM±LH-RH analogue、高リスクではTAM+LH-RH analogue となっています。術後補助療法としてのLH-RH analogue(3年)+タモキシフェン(5年)は、CMF療法を凌ぐという報告もあります。日本でも癌研有明病院で、術後LH-RH analogueを2年間、TAMを5年間投与するレジメンを採用しているようです。
1) 「ゾラテックス5年」については、おそらく高リスク群であったためだと推測されます。主治医によく伺ってください。
2) ゾラテックスの副作用として骨性疼痛の増悪、卵巣機能抑制作用に起因する更年期様症状(うつ状態、頭重感など)があります。効果と副作用を天秤にかけながら使っていく事になりますので、主治医と十分ご相談下さい。
3) 閉経状態かどうか、血中の受精ホルモンを調べるとわかります。
4) ジェネリックではありませんが、LH-RH analogue のリューブリンに3ヶ月製剤があり、2ヵ月分の費用で3ヶ月効果があります。いずれにしても、主治医と十分なコンタクトをとって、納得のいく治療法を選択する事が大切です。(文責 須田)

 

No.7424】  07年11月30日  M.S.
抗がん剤をやるべきでしょうか

1か月前に左乳房全摘しました。36歳です。浸潤がん1.8x1.2cm 1個の周りに1cm未満の浸潤がんが3個あり、さらにその周りに非浸潤がんが9.5x4.0cm拡がっていました。しかし、(その他の)病理結果が意外に良くて・・・、リンパ節転移:なし(0/4) 悪性度:1 ER:陽性 PgR:陽性 HER2:2+ 脈管侵襲:リンパ管・血管どちらもなし。主治医も、HER2が2+という点とがんの拡がりが大きいという点がひっかかる位で、ホルモン療法はもちろん勧めるが、抗がん剤は本人の希望次第と言っていました。副作用が辛いと思われる抗がん剤はできればやりたくないのですが、再発率がいくら低いとはいえ、0%じゃないと思うと思うと悩みます。
1) 不安をぬぐいたいならやるべき、という事でしょうか?
2) HER2についてはさらにFISH法で調べてくれるそうです。それによって、ハーセプチンをやるならば化学療法はやらなくても良いですか?
3) 仮に化学療法を始めたとしても、辛くて途中で止めるというのもありでしょうか?

FISH法の結果によっても変わってきますが、もしHER2(-)ならリスクファクターとしてはあまり高くなく、ホルモン剤治療だけが一般的であると考えます。HER2(+)ならややリスクがあがることとなりますが、それでもホルモン剤治療だけでも十分期待できます。ただ仰るとおり再発率はいずれにせよ0%とはならず、抗がん剤を使用しないことで今後ずっと心配を抱えるとお考えならば、抗がん剤も施行し、「やれることはすべてやった」と自分自身の自信に変えることは意味のあることと思います。もちろん抗がん剤治療を施行してみないと副作用の程度はわかりませんので、トライしてみたけれどやはり副作用がつらく継続不可能となるケースはしばしばあります。ただ抗がん剤を使用せずハーセプチンだけの予防投与に関しては、まだその効果がよく知られておらずお勧めできません。(文責 谷)

 

No.7423】  07年11月30日  Y 
術前化学療法

乳癌Vb期の術前化学療法でタキソールを長く続けていますが、40日ほど間が空いた場合の効果に対する影響を教えて下さい。遠隔転移はありません。恐縮ですが、よろしくお願いします。

抗がん治療を施行する際にいろいろな理由で投与間隔があくことはしばしばあります。実際問題としてそれにより効果が著しく減弱した経験は余りありませんが、可能な限り投与期間は予定通りにするべきであると思います。(文責 谷)

 

No.7422】  07年11月30日  Y子
乳頭の痒みと痛み

私は27歳で、妊娠7ヶ月です。妊娠してホルモンのバランスが崩れているせいかアトピーもひどく、乳頭の痒みもひどいです。乳頭はカサカサで、かきすぎてただれ気味で汁が出るほどです。そして、乳頭がすごく痛むようになりました。最近お風呂で体があったまってきたら、妊娠7ヶ月なので乳頭マッサージでつまんでいると、乳頭から白っぽい汁が出てきます。それはねばりけのある汁です。これはなんでしょうか? はじめはお乳が出てきたのだと思っていたのですが、痛みもひどいので心配になってきました。

アトピーにより皮膚に炎症が生じて浸出液が出ているようにも思いますが、やはりメールからだけでは判断しかねますので、ぜひ早急に皮膚科または乳腺外科を受診なさってください。(文責 谷)

 

No.7421】  07年11月30日  I.N.
乳癌検査の時期について

67歳主婦、昨年8月に左乳房全摘及びリンパ13個中の1個を切除しました。その後、半年間化学治療を行い、今年の4月23日からアルミデックスを飲んでいます。10月17日頃から14日間風邪をひき、抗生剤を服用しました。11月7日に生化学検査を行った所、肝臓の項目の中のGTOが66, GPTが101, R-GTが105の高い数値がでました。家庭医の腹部触診では、腫れはないとのことです。H20年1月28日に乳癌の1年6ヶ月検査(採血、腹部超音波、乳腺用X線、核医学骨全身画像検査)等を予定しておりましたが、家庭医からは早めの乳癌検査を勧められました。予定通りの1月28日で良いでしょうか? それ以前の検査を考えた方が良いのでしょうか? ご意見をお聞かせ下さい。

血液検査にて軽度の肝機能異常があったとのことで、その原因はいろいろ考えられますが、肝臓への転移が原因であるといけないので念のため早く調べていただくことを家庭医の先生は推奨されているのだと思われます。心配を解消するためにも、もし可能なら乳癌の主治医の先生に相談し、早めの検査をしていただくのがよろしいかと思います。(文責 谷)

 

No.7420】  07年11月30日  S.N. 
エコーと細胞診

47歳です。乳がん検診で、「私の年代はマンモグラフィーでは全体的に黒く写るけれど白く写っているのでよく解らないが、エコーでは右側の内側に5ミリの良性のしこりがある」と言われ、3ヶ月後にエコー検査と言われました.画像では「良性だから、そんなに心配ない」と言われました。でも、「大きくなるようなら取らなくてはならない」と言われました。あまり説明して頂けなかったので、すっきりせず、3日後にちがう病院を受診しました。再度検査したところ、マンモグラフィーでは異常がないと言われましたが、5ミリの影があると言われ、その場で細胞診をしました。「乳がんの可能性があるのですか?」と聞いたところ、「それを調べる為、細胞診をする」と言われました。これ位だとエックス線では写らないとも言われました。エコーで良性かガンか、ある程度わかるのでしょうか? エコーで乳がんの可能性がある場合細胞診をするのでしょうか?

エコーでしこりを見た際には、そのしこりの状態により良性か悪性かの判断がある程度わかる場合と、まったく判定しづらいものなどさまざまです。まず良性と考えても、悪性の可能性が否定しきれない場合も細胞診を施行することがあります。(文責 谷)

 

 

No.7419-1】  07年11月24日  S 
術後化学療法の必要性

39歳 既婚。左乳房切除しています。術後の細胞検査で、がん細胞の顔つき等、どれも悪くないといわれました。ただ、たった一つだけホルモン受容体陰性であるがため、ホルモン療法ができず、化学療法を勧められました。このほかに治療方法はないのですか? 無治療になってしまうのですか?

ホルモン受容体陰性の場合ホルモン療法のよる効果は期待できませんので、化学療法を施行しないとなると無治療となります。無治療に比べ化学療法施行することで30〜50%程度再発率を抑えることができます。(文責 谷)

 

No.7419-2】  08年01月17日  S 
再建手術について

以前HP7419で相談しました。FEC4回終了後、3ヶ月おいて乳房再建手術を受ける予定です。もしハーセプチン治療がFECの後にあるとしたら、再建手術はまたのびてしまうのでしょうか。ハーセプチンは副作用が少ないと聞いていますが…。並行して治療と手術は可能なのでしょうか。

ハーセプチンは心毒性や発熱などの副作用を有しますが、他の抗癌剤に比較すると、嘔気等の副作用は少ないと言われています。ハーセプチン投与は、再建手術の後に行っても問題ないと思われます。(文責 土屋)

 

No.7418】  07年11月24日  C.M. 
抗がん剤治療を受けるべきでしょうか

術後の治療法で悩んでおります。10月16日温存手術、22日退院。術後の病理結果を11月5日に聞きました。
腫瘍の性質(手術の結果)は以下の通りです。
診断:(浸潤がん) がんの大きさ:約2.1cm がんの広がり:約3.8cm リンパ節転移:(なし 0/1) がん細胞の異型度:Grade(2) 微小なリンパ管への広がり:(なし) 微小な静脈への広がり:(なし) エストロゲンレセプター:(陽性) プロゲステロンレセプター:(陰性) HER2 スコア:(0) 

・ 放射線治療(5〜6週間) 温存手術をしたので。
・ ホルモン療法(ノルバデックス1日1錠、5年間) エストロゲンレセプターが陽性だから。
・ 抗がん剤による化学療法 ECを3週間ごとに4回点滴。

手術だけなら、再発の確立が約25〜30%と予測されます。ホルモン治療で40〜50%再発を抑制します。抗がん剤治療で24%再発を抑制します。ホルモン治療+抗がん剤治療で55%再発を抑制します。

以上の説明があり、「放射線治療とホルモン治療はすすめます。抗がん剤治療はどちらでも患者の意思にまかせます。」と言われ、抗がん剤治療をするべきか悩んでいます。メリットとリスクをよく考えて決めてくださいということでした。そして、腫瘍断端が1部陽性で、追加手術を11月15日に受けました。その手術の病理結果の説明が12月3日にあります。その日までに、抗がん剤治療を受けるかよく考えてきてくださいということでした。よきアドバイスをお願いします。

術後治療を決定するための医学的な情報はすべて揃っており、またよく理解されておられるように見受けられます。抗がん剤の使用をするかしないかは、どちらの選択肢もいわば正解であり最終的には自分で決定するよりないと思います。私個人的には、化学療法を行わないことにより常に不安を抱えるようであれば化学療法を施行するべきだと思いますし、放射線治療とホルモン治療のみで自分なりに安心、納得できるのであれば化学療法を施行しなくてもよいと考えます。(文責 谷)

 

No.7417】  07年11月24日  OM
術前化学療法での腫瘍の縮小

60歳の母についてご相談させてください。今年7月ごろから乳房に張りと痛みを感じ、9月に乳腺外科で受診し告知されました。しこりの大きさは5cm、リンパに腫れはなし。細胞診の結果、ホルモン陰性、HER2陰性、悪性度2でした。腫瘍が小さくなれば温存手術ができるかもしれないと、術前化学療法を10月からはじめました。「FECをまず3週おきに3回して検査し、抗がん剤を続けるか手術するか判断します」とのことで、3回目の点滴前に腫瘍の大きさをノギスで測ったところ、「4cmほど。まだあまり小さくなっていない。次の診察で薬を変えるか、このまま続けるか、手術するか考えましょう」と先生に言われました。1回目の点滴の翌日から痛みがなくなり、しこりの張りがなくなった感じがすると言っていた母は、薬が効いていないのかとショックを感じているようです。2回の点滴で1cmほどの縮小では、効果はあまりないということなのでしょうか?ホルモン陰性で化学療法しか治療がないみたいなので、今後に不安を感じています。よろしくお願いします。

多くの施設で術前化学療法を施行する機会が増えてきておりますが、その施行に関してはまだ明確な基準はありません。術前化学療法の目的を腫瘤の縮小により温存手術を可能にするということとすると、腫瘤が2〜3cmくらいにまで縮小できると概ね目的が達せられたことになります。引き続きタキサン系の抗がん剤を使用しさらに縮小を図ることも有力な選択肢となると思います。(文責 谷)

 

No.7416】  07年11月24日  J.O.
左乳頭のデキモノ

38才、不妊治療のおかげで現在20週の妊婦です。今年6月に健康診断で乳腺超音波検査をしたときは気がつかなかったし、検査の結果も異常なかったので、たぶん妊娠してからできたものだと思うのですが、左乳頭の左さきにイボみたいなもの(色素等乳頭と同じ)ができています。何だろうと思ってはいたのですが、何も症状はなく、あまり気にとめていなかったのですが、一度診てもらったほうがいいのでしょうか。

まず悪いものではないと思いますが、安心のためにもやはり一度乳腺外科を受診なさってはいかがでしょうか?(文責 谷)

 

No.7415】  07年11月24日  mimi
乳首の下のしこりについて

私は現在、海外(ニュージーランド)で居住しております。男性、28歳です。既にこちらのお医者さんには見て頂き、ROMAMMARY GLANDと診断されました。1週間分のペニシリンと30 Doxine 100mg as antibiotic(黄色い丸い錠剤)を1日ひとつ20日分貰いました。あと10日分ほど残っているのですが、しこりが小さくなりません。むしろ少し大きくなっている感じです。大きさは2センチから3センチくらい、触らなければ痛みはありませんが、上から押すと痛みがあります。その他の症状としては、首のリンパ、右わきの下のリンパが腫れています。大きさは1センチくらいです。関係ないかもしれませんが、アトピー性皮膚炎もあります。薬が終わっても、まだしこりがあるようなら再度病院へ行こうと思います。その際は、ガンや腫瘍などを疑っている旨や検査の必要性などを訴えた方がいいでしょうか?こちらのスタイルは、出来る限り検査などをしない方針と聞いていますので、悪い病気の場合少し心配です。アドバイス頂けますと幸いです。よろしくお願い致します。

男性の乳房にしこりができた際、まず真っ先に考えておかなければいけないことは、やはり男性乳癌の存在です。しかし女性乳癌の1/100〜1/200程度の頻度とまれな疾患であり、さらに女性乳癌に比べより高齢者に多いため、28歳の貴方にできる可能性は極めてまれといえます。しかし一度超音波検査や細胞診を施行していただいたほうが安心いただけると思います。またアトピー性皮膚炎のある方は、頚部・腋窩・ソケイなど体表のリンパ節が常に腫れた状態のことがしばしばあります。これはアトピーの方は長期間にわたって皮膚の炎症が続くためで、これに関しては特に心配は要りません。(文責 谷)

 

No.7414】  07年11月24日  D 
肝転移の診断と治療方法

いつも拝見させていただいています。先日定期健診で胸部から腹部のCT(造影剤使用)をとり、肝臓に4oのものがひとつみつかりました。主治医から消化器内科を紹介され受診し、エコーをとりましたが写らず、3ヵ月後にもう一度造影剤CTをとることになりました。内科の医師には「次回大きくなっているようならおそらく転移だろうから手術でとる」と言われました。3つ質問があります
1) 3ヶ月後とは妥当な期間でしょうか?
2) 肝転移と確定するにはどんな手順がありますか? CTで大きくなっているだけで、乳がんの肝転移と診断することはできるのでしょうか?
3) 肝転移だとしたら化学療法をするものと思っていましたが、内科の医師は熱心に手術をすすめます。乳腺外科医と内科医では転移に対しての考え方が異なるものなのでしょうか?

5年前乳房切除術。しこりの大きさ3cm弱、腋下リンパ節転移1個、ホルモンレセ プター(+)、補助療法はEC4クール、続いてリュープリン+ノルバディックス、現在まで転移はなく、血液検査も問題ありません。以上、よろしくお願いいたします。

1) 妥当だと思います。
2) 4mmというのは検査で確認するにはまだ比較的小さく、画像上ではやはり再度のCT,エコーそれにMRIなどが今後の検索に有用になってくると思います。あと乳腺に比較的特有の腫瘍マーカー(CA15−3など)の値も参考になると思います。
3) 乳癌の肝転移に対してはまず化学療法またはホルモン療法(および効果のある人には分子標的治療)が一般的ですが、手術もひとつの選択肢としてはあると思います。これは乳腺外科医と内科医の考え方の相違というのではなく、個々のケースに対し医療者とご本人様・ご家族のかたとよく相談し、総合的に判断して決定してゆくべきことであるとおもいます。もちろんご本人様の意思が一番重要であり、(そうでないことを心よりお祈りしておりますが)もし肝転移との診断となった場合は、ご自身の考えを主治医の先生によくお話しするべきだと思います。(文責 谷)

 

No.7413】  07年11月24日  M.S. 
手術

アメリカに住むM.S.と申します。2週間前、神奈川県の横浜市に住む母が「乳癌だろう」という事を聞かされまして、勝手ながらも相談させていただきたく思い、メールをさせていただいています。お時間がございましたら、どうぞご意見をお聞かせ願いたく存じます。
最初、母は胸にしこりがあるのでマンモに行き、「良性のしこり」と言われたそうです。それからしこりが大きくなったので(2センチ程)、さすがに気になり、病院を変えてみると、「癌かもしれない」と言われ、S病院の乳腺外科のD先生の所に行ったそうです。そこで、マンモ、MRI、CTスキャン、肺のテスト、しこりの細胞診を行ったそうです。これらの全ては約1週間半の間に行われました。当初の予定では、今月の25日に結果の報告/今後の事を話す事になっていましたが、それは延期され、15日と20日に他の諸々の検査の後、29日にお話があるという事になりました。ところが、本日9日の夜、母と電話で話したところ、その日中に看護婦から電話があり、「29日に手術ということです」とのこと。私たちは29日に医者と今後の事を話す事になっていると思っていたので、この電話でとても不安にさせられました。ちなみに、母はまだ正式に「告知」もされていません。また、癌がどのステージか、手術はどうやって行われるのか等、先生と何の話もしていないそうです。手術は避けられないとは知っていながらも、突然の手術の電話に、私たち家族は非常に心配をしています。本人は正常を装っていますが、電話でも衝撃を受けた上に、この先生や病院が信頼のおける所なのかを疑問に感じ始めているそうです。遠くからでも、経験した事のない病気の母に、納得のいく最良の医療を受けて欲しいと思って色々調べていましたが、この「告知なしに手術の予定を入れる」という状態は、数十年前ならともかく、とても納得のいくものではないと私は思うのですが、どう思われますでしょうか? 父母共に70歳でコンピューター、インターネット等にも疎い上に、医者に強く言われたら多分手術の予定を入れてしまうと思います。月曜日の12日に一応医者本人が電話を入れるそうですが、電話で済ませられる問題では無いと私は思うのです。もし、お時間がありましたら、是非、ご意見を伺いたく思います。よろしく、よろしくお願いいたします。

お母様の病状に対し、娘としてとても心配しているお気持ちがメール内容からよく伝わりました。地理的にもすぐに会うこともできず、もどかしい思いでいっぱいでいらっしゃることとお察し申しあげます。私が直接携わっておりませんので経緯の詳細ははわかり得ませんが、ひとつ確実に言える点は、病状の説明やこれからの治療についてご本人・ご家族ともにまったく納得されていないことです。納得のいかない治療は絶対にお受けになるべきではなく、まず早急に主治医の先生とよくコンタクトをお取りいただくことが必要です。その際、本人だけでは重要な点を聞き漏らしたり、逆にお伝えするべき内容をお伝えできなかったりしますので、身近なかたが同席する必要があると思います。いろいろな検査がすでに施行されておりますので、まずその結果をよくお聞きになり、主治医の先生に今後の方針やその見通しなどを早急にお聞きになってから、ご家族でよく話し合ってみてください。(文責 谷)

 

No.7412-1】  07年11月24日  YS
再発率

初めてご相談します。宜しくお願いします。2007年、42歳、左側1.8*1.5*1.5cm充実乳がんで温存→放射線25。今化学療法ファルボルリシン、エンドキサン、5FE4クールから6クール予定です。リンパ節転移(-)、ER±、PR+1、Hert2他−、組織学的G(2.2.3)。落ち着いてきたら私の無再発率が気になりだしました。もし無治療ならどの程度で、4クールならまた、6クールならそしてこの後ホルモン治療をしたらどの程度になるのでしょうか?私とトリプルネガティブの違いは、どの程度なのでしょうか?
病院も主治医の先生も信頼していますし、自分で決めることだとわかっていますが、自分なりの考えをまとめるためにも、先生のご意見をお聞かせいただきたいのです。宜しくお願いいたします。

Adjuvant Onlineに照らし合わせますと、貴女の10年無再発率は、無治療の場合約67%、化学療法のみ施行の場合約81%、化学療法+ホルモン療法施行の場合約87%となっております。tripple negativeの場合、ホルモン療法の効果が期待できませんので、化学療法施行のみのデータでお考えになれば概ね一致します。(文責 谷)

 

No.7412-2】  07年12月03日  YS
今後のホルモン治療について

HPNo.7412でにお答えいただいたものです。ありがとうございました。化学療法ファルボルリシン、エンドキサン、5FE4クールから6クールの予定ですが、今後ホルモン治療をどうするべきか考えています。私の場合ER±、PR+1なので、殆ど効かないのではないかと心配しています。この場合、標準的にはどのようなホルモン剤を使い、又その副作用はどのようなものでしょうか? 何年間毎月通院とか必要でしょうか? 又、免疫療法などはどういうものなのでしょうか? 悪性度が高く、ホルモン剤が効きにくそうなので考えています。大きな病院なので主治医の先生になかなかお会いするのが難しく、予定日に質問できるように知っておきたいので、宜しくお願い致します。

閉経後ホルモン感受性乳癌に対しては、アロマターゼ阻害剤の5年間投与が、タモキシフェン5年投与より無病、生存期間を改善します。ただし、高度な骨粗しょう症、強度の関節症状、心血管障害を有する場合は、アロマターゼ阻害剤による症状の悪化が考えられるので、タモキシフェン5年投与が推奨されます。閉経前の場合は、LH−RHアゴニスト(ゾラテックス、リューブリン)2年間及びタモキシフェン5年間の併用がよいと思います。いずれにしてもホルモン剤には、ほてり・頭重感・眩暈・肩こり・うつ状態などの副作用がありますので、主治医と十分ご相談の上、納得のいく治療法を選択してください。
免疫療法は、補完代替療法の一つですが、日本乳癌学会の乳癌診療ガイドラインには、「乳癌の進行抑制や延命効果のある補完代替療法は存在せず、行なうべきではない」と記載されています。(文責 須田)

 

No.7411】  07年11月24日  K 
経過観察

30代独身です。1年前に左側乳がんの手術をしました。T期ホルモン陽性です。ノルバ服用中です。そのときの検査で、右側にもエコーのみでですが、腫瘍が確認でき(6mm)、悪性とも、良性とも判断できないので、経過観察となっておりました。多分乳頭腫だとの見解でした。このとき、「ノルバを飲んで、小さくなったら悪性である。小さくならなければ乳頭腫である」と主治医に言われた記憶があります。しかし、10ケ月経ち、再度エコーで右側乳房を見てみると、腫瘍が4mmに縮小していました。しかし、主治医は、「乳頭腫では無いが、悪性だと断定もできない。ほかの疾患かもしれない」との見解で、またしても経過観察になりました。ノルバの作用で、小さくなったのなら、100%悪性なのではないのでしょうか。主治医の言葉には、悪性であっても、小さいから経過観察で良い。とのニュアンスも含まれている気がします。このままノルバを飲めば、やがて腫瘍が無くなり、手術が必要で無くなる事が考えられるのでしょうか?また、良悪をはっきりさせるために、針検をする場合、4mmの小さい腫瘍でも有効な検査方法はあるのでしょうか・・・。よろしくお願いいたします。

乳頭腫に限定した場合はどうかわかりませんが、一般的に乳腺の良性腫瘍も女性ホルモンの影響を受けやすく、女性ホルモンに作用する薬により大きさに変化が生じる可能性はあると考えます。また、直接拝見しておりませんので詳細はわかり得ませんが、6mmと4mmのサイズの違いは測定誤差の場合もあると考えます。もし病理学的な検査をするのであれば、エコー下マンモトーム生検が適当であると思いますが、この検査に関してはできる施設がある程度限定されます。(文責 谷)

 

No.7410】  07年11月24日  K・H
副作用の骨粗鬆症について(HPNo.6186-3)

お世話になっております。今までに「No.6186」「No.6849」にて相談させていただいた者です。今回また相談をさせていただければと思います。
先日、ぎっくり腰をしてしまい整形外科に行った所、「骨粗鬆症です」という診断をされました。原因はLH-RH製剤などの副作用ではないか、ということです。検査結果は、L2-L4 BMDが0.687g/cm2 であり、現在32歳ですが、90〜100歳レベルの骨密度だそうです。早急な骨粗鬆症専門DRによる治療の必要性を言われたのですが、どのような治療が考えられるのか教えていただければと思います。ちなみに、これからまた術後療法としてLH-RH製剤の治療を再開するかもしれないのですが、骨密度が更に下がってしまう可能性を考慮すると問題ないのでしょうか。また、自分なりに調べたのですが、ビスホスホネート製剤による治療が有意義なものになりうるのでしょうか。
お忙しい中、大変面倒をお掛けしますが、教えていただければと思います。何卒宜しくお願い申し上げます。

32歳とお若いにもかかわらず、骨塩量の低下は著しく、これがLH−RH製剤の副作用であるとすると、再度LH−RHを使用することは実際問題としてきわめて困難であると思います。骨粗しょう症に対しては、ご指摘のビスホスホネート製剤やビタミンD製剤などがよく使用されますが、乳癌に対するホルモン剤のなかで骨に対してもプラスに作用する可能性のあるSERM(タモキシフェン、トレミフェンなど)を使用するのも一法と考えます。主治医の先生とよくご相談なさってください。(文責 谷)

 

No.7409】  07年11月24日  Y 
今後の治療について(HPNo.7343-2

お忙しい中、ご返答有難うございます。現在、放射線治療を始めました。
1) ご返答頂いた件でもう少し詳しく教えて頂きたいのですが、ホルモン療法について効果はあるが、その効果は小さいというのは、私の病理結果から効果が小さいという事なのでしょうか?
2) 自分が若年性乳がんである事、病理の結果でher2が3+であること、リンパ節への転移2個とういう事もあって再発のリスクは高いのでしょうか?
3) ハーセプチンは是非やりたいと思ってるのですが、ハーセプチンを行った場合と行わない場合、再発リスクはどれぐらい違いがありますか?
4) ホルモン治療をした場合のメリット、デメリットは?

妊娠の希望もあって、自分のこの先の事が不安でいっぱいです。術後、どの治療が良くて自分が納得出来るのか悩んでいます。お忙しいとは思いますが、宜しくお願い致します。

1) あなたの術後結果のなかで、ERがfocally positive(弱陽性)、PgRがnegative(陰性)との記載があり、これらが強陽性や通常の陽性の方と比べると、ホルモン療法の効果がいくらか劣ると考えられます。しかし、双方ともに陰性ではないので、いくらかは効果があると考えられます。
2) そのとおりです。
3) ハーセプチンの予防的投与は、日本ではまだデータに乏しいですが、欧米のデータではHER2(3+)の方に対して使用することで、他の条件によっては50%前後の再発抑制効果があるともされております。
4) ホルモン治療を行えば、少ないながらもいくらかの上乗せ再発抑制効果は期待できますが、一方でホルモン治療により妊娠のチャンスを失う可能性も生じてくると思います。(文責 谷)

 

No.7408】  07年11月24日  JK
ホルモン療法だけで大丈夫なのでしょうか?

初めて相談いたします。今年7月に温存手術、その後放射線治療、現在ノルバデックス服用とゾラデックス注射によるホルモン療法です。センチネルリンパ節生検でリンパの転移は見られず、術中診断で断片は陰性。病理組織検査で断片が“ぎりぎり”なので、放射線治療の時にブーストを2回多めにしました。この“ぎりぎり”というのは、陽性ではないということでしょうか。追加手術などはありません。ホルモン受容体があっても、抗がん剤治療を受けている人もいます。私は、抗がん剤は無いのですが、ホルモン療法だけで大丈夫なのでしょうか?

Papillotubular carcinoma,tumor size:invasive area1.8×1.0cm,
intraductal spread area(2.3cm)
g,Nuclear grade 1(Nuclear atypia 2+Mitotic counts 1=3),
ly0,v0,fibrocystic change(+)(3-7).
The carinoma cells proliferate in papillo-tuburar pattern.
The carinoma cells are nearly close to the surgical margine of skin side(4)
and the section of the most nipple side(7)
contains intraductal component of the carinoma cells.
Immunohistochemical stain:ER(+)[Allred PS4+IS3=TS7]
PgR(+)[Allred PS5+IS3=TS8],
Her2/neu(-)[score 0]

記載された情報に加え、年齢が35歳以上で、かつ脈管侵襲、リンパ管侵襲ともにないとすると、再発率は非常に少ないことになり、抗がん剤の追加治療は施行しないことが一般的です。切除した部位近くに癌があったとの記載ですが、それを踏まえブースト照射を加えていますので、これも心配に及ばずと考えます。しかし、いずれにせよ主治医の先生と、このことに関して再度よく話し合っていただくのがベストと考えます。(文責 谷)

 

No.7407-1】  07年11月24日  A. S
タキソールの追加

今年7月に左乳房温存手術を受けました。現在54歳です。大きさ2cmx1.5cm、硬癌、リンパ節転移有り、センチネル2/2、レベルT1/18、レベルU1/6、ly0 v0, stump(-)1o、atypia3, mitosisi1, ER(+) PgR(++) c-erbB-2=0。AC4回終了後、現在放射線治療中で、ノルバデックスを服用しています。最近になって、ハイリスクの人にはAC+タキソールが標準治療と知りました。ACのみの指示を出された先生は移動となり、現在の担当の先生にお聞きしたところ、やはりAC+タキソールが標準とのことでした。
1) 前の先生のAC4回のみの理由は何が考えられるでしょうか。私の場合、タキソールを追加したほうがよいでしょうか。AC4回のあと2カ月程開きますが、効果に違いはないですか。
2) タキソールはweeklyのほうが3週毎より効果がありますか。私は白血球が下がりやすいので、weeklyが毎週できないのなら3週毎のほうが効果があるのでしょうか。
3) ホルモン療法を始める3週間程前まで生理があったのでノルバデックスを服用していますが、このまま閉経も考えられるような閉経がはっきりしない場合は、アロマターゼ阻害剤に替えるタイミングはいつ頃がいいのでしょうか。 閉経後はアロマターゼ阻害剤のほうが再発のリスクを抑えるということを聞いたのですが、早めに閉経を確認してアリミデックスに替えたほうがいいでしょうか。私の場合、ホルモン療法は何年続けたほうがいいでしょうか。
4) c-erbB-2=0とは、Her2(-)のことですか。
5) タキソールを追加した場合の5年後10年後の再発(転移)率を教えてください。

お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。 

1) 54歳で特に合併症等ないのであれば、リンパ節転移が4個あったことを考慮すれば、ACにタキソールを追加することが現在での標準的な考え方かと思います。また2ヶ月のブランクはさほど問題とならないと思います。
2) タキソールの毎週投与と3週毎投与とでは、効果はほぼ同等だと考えられます。また白血球が下がりやすい方の場合、毎週投与のほうが3週毎投与よりも白血球への影響は少ないと考えられます。
3) 血中のE2,FSHの測定を行い、閉経状態であるか否かを客観的に評価していくことになります。通常ホルモン療法は5年間投与がエビデンスでは推奨ということになります。
4) そのとおりです。
5) Adjuvant Onlineによると、10年無再発率は75%前後となります。(文責 谷)

 

No.7407-2】  07年12月18日  A. S
ホルモン療法について

HPNo.7407で相談させていただいた者です。ご回答有難うございました。今回はホルモン療法についてお聞きしたいと思います。 AC4回、放射線治療を終了し、来週からweeklyタキソール12回の予定で、現在ノルバデックスを服用しています。
1) 担当の先生には「タキソールが始まってもノルバデックスの服用は続ける」と言われましたが、タキソールをしている間はノルバデックスを止めなくてもいいのでしょうか。
2) 閉経がはっきりしていない場合、ノルバデックス1〜2年その後アロマターゼ阻害剤を服用するのと、閉経の検査をして早めにアロマターゼ阻害剤に変えるのとでは、どちらが再発リスクをおさえられますか。
3) ホルモン剤は、なるべく10年近く服用したほうがいいのでしょうか。

お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

1)化学療法とノルバデックスは、同時併用よりも化学療法終了後にノルバデックスを追加する順次併用がよいとされております(乳癌学会編の薬物治療ガイドライン、St Gallenのコンセンサス)。
2)アロマターゼ阻害剤は、閉経つまり卵巣由来の女性ホルモンの低下をはっきり確認してから投与します。ですので、はっきりしない場合は、2−3年ノルバデックスで経過をみてアロマターゼ阻害剤に変えて計5年投与するか、あるいはノルバデックスを5年間投与し、終了後アロマターゼ阻害剤を5年間投与するかになります。
3)相談者さんは、リンパ節転移もあり、高リスク郡に当たります。ですので、ノルバデックス5年、アロマターゼ5年の10年間のホルモン療法も考慮してよいと思います。(文責 俵矢)

 

No.7406】  07年11月24日  R.K. 
ステージ

今回乳がんとの診断で乳房温存手術をしました。リンパ節への転移はありませんでした。がん細胞は2ミリで局所にとどまっており、その周りに2センチ程度の非浸潤性の腫瘍があったとの説明でした。早期に発見(ステージ1)できて良かったと喜んでいたのもつかの間、そのがん細胞の悪性度が高くグレード3、ホルモン療法が効かないタイプのがんとのことでした。そこで伺いたいのですが、例えばステージは低いがグレードの高いがん、ステージは高いがグレードの低いがんと比べた場合、どちらがより深刻と言えるのでしょうか?それぞれの相関関係を教えてください。

「ステージ」は日本語では「病期」にあたり、腫瘍の大きさ、リンパ節転移の程度、遠隔転移の有無にて決定され、これは癌の進行程度の指標となります。一方「グレード」はいわゆる「癌細胞の顔つき」であり、通常1〜3の3種類に分類します。よっていずれも程度問題であり、単純にこれらの比較はできません。(文責 谷)

 

No.7405】  07年11月20日  T 
化学療法と副作用

43歳、主婦です。3年前の9月に左乳房全摘とリンパ節郭清をしています。その時点で再発の危険性が高いと診断されました。その後、抗ガン剤とホルモン治療を始めました。副作用がひどく入院もしました。主治医の決められた回数を経て、ユーエフティを服薬していました。2006年3月、肝転移がみられましたが、ドキタキセルによる治療に効果がみられ縮小。2006年11月、肺転移の兆候がみられましたが、そのまま治療が続けられました。2007年11月、肝転移は消えましたが、肺転移拡大がみられました。縦隔に1〜2センチのもの、肺に小さいものがいくつかみられます。今までのものでは効果がないと判断され、今度からタキソールとハーセプチンの抱き合わせでの治療になる予定となりました。今までは、2週ごとの治療で、副作用が3〜5日程度で何とか日常生活をしてきましたが、今回からは、毎週の治療となります。副作用の面で日常生活にかなり影響があるのではないでしょうか。小学生になったばかりの子供もいるので家事等いろいろ手がかかります。副作用の強いものを続けることに不安を感じます。

毎週の治療ですと、毎週続けられるように薬剤の量もそれなりに加減されています。当院でも毎週投与を受けている方がたくさんいらっしゃいますが、基本的に通常の生活に支障はないようですので、がんばってください。(文責 首藤)

 

No.7404-1】  07年11月20日  Y.H.
今後の治療について

以前、ご相談しました。その節はありがとうございました。2005年1月に術前診断は非浸潤癌で左胸を全摘し、同時再建をしました。しかし病理結果は
Pathological Dagnosis;
 1.Left breast cancer;Invasive ductal carcinoma with predominant intraductal component ,papillotubular type,g,n(−)
左乳房 10×11×3cm大
乳腺組織は全体に硬く、腫瘍部位ははっきりしない。割面では、乳頭より1時方向に少し離れた位置に出血・壊死を伴う腫瘍の増生を認める。肉眼的には腫瘍の広がりは不明瞭となっている。組織学的には、乳管内で低乳頭に増生する腫瘍を認める。内部には壊死物が貯留して嚢胞状に拡張している。乳管内進展する部分が主体だが、#10の一部で乳管周囲」の結合織に胞巣状・索状に浸潤する所見が見られる。
Invasive ductal carcinoma with predominant intraductal component の像。
核異型はスコア2、核分裂像はスコア3 Nuclear グレード3
明らかな脈管浸襲は認められない。センチネルリンパ節への転移は認められない。 浸潤する腫瘍細胞は、ER(−)、PR(−)。Her2 (3+)でした。

無治療の予定でしたが病理結果により、ACを4クールやりました。抗癌剤終了後シリコンに入れ替えました。乳頭はまだ作っていません。経過は順調で、今年の1月術後2年の、CT、骨シンチ、採血、健側のマンモも異常ありませんでした。7月の診察で、シリコン挿入部左上側に7mmのしこりに気づき診てもらいましたが、「1月のCTには映っていないので肉芽かも、大きくなるようだったら検査」とのことでした。最近、左腋窩の違和感がときどきあり、押して触れたところ1cmのしこりが触れたので、11月14日診察を受けました。結果、「7月のしこりの大きさはあまり変わっていない。左腋窩のしこりはもうひとつある」との事で、CT、エコーの予定です。予約がいっぱいで、27日と12月6日です。長々となりましたが質問です。
1) 私のタイプは3年何ともなければ、癌は叩けたと自分では思っていました。あと少しで3年なのにショックをうけてます。再発の可能性はやはり大きいでしょうか? 局所再発?全身再発?
2) 追加検査は?治療は?今後どのような展開になっていくのか?

メールの内容だけですと何ともいえません。左腋窩のしこりとはリンパ節かもしれません。CTとエコーの結果を待ちましょう。(文責 首藤)

 

No.7404-2】  07年12月18日  Y.H.
今後の治療方針について

HPNo.7404でご相談しましたが、検査結果が出ました。リンパ節の局所再発で、シリコン挿入部左上のしこりもリンパ節が腫れているとのことでした。遠隔転移はないので、リンパかくせいをして放射線をかける局所治療だけにするか、この時点でハーセプチンの全身治療も行うか判断がむずかしい。術後の補助療法としてなら一年となっているが、この場合どこで切るかがむずかしいため検討するとのことで、主治医は学会で留守になるため28日再受診となりました。私も乳癌のことは勉強しました。今、ハーセプチンを使うとエンドレスになる怖れがあるのか?遠隔転移の所見が出てから使っても、延命に変わりはないのか、それなら治療に縛られず普通の生活をできるだけ長くおくったほうがいいのかなと思ったりしています。主治医はどちらを提案するかわかりませんが、そこのところを聞こうと思います。先生はどのようなな治療方針でいきますか?先生のお考えを聞かせてください。

術後3年弱の局所再発ですが,悪いほうに考えると全身再発の一つの現れである可能性もあります.私であれば,最悪のことを考えてハーセプチンの投与をすすめます.ハーセプチンを早めに開始したほうが予後が良いと考えるからです.エンドレスの恐れを心配するより,全身再発の予防が第一でしょう.(文責 徳田)

 

No.7403】  07年11月20日  S
セカンドオピニオン(HPNo.7387-2)

月末に今の病院でMRIがひかえていますが、(今回捜して参りました)セカンドオピニオンの病院に12月3日赴く前にはインフルエンザ予防接種打っておいた方がよろしいでしょうか?MRIで使用する注射(ガドリニウム造影剤)と゛インフルエンザ予防接種ワクチン゛の関係(副作用?)が心配です。今回2週間に渡り2回も8ミリのしこりに゛なかなか組織が上手く採れない゛と何ヵ所も注射器で吸いとられましたが、痣が残り、今でも痛いです。こんなに針を刺して癌が他に広がったりしないか心配なのですが、その点はいかがでしょう?

予防注射と造影剤は特に問題ないと思います。細胞診でガンが広がることはありません。(文責 首藤)

 

No.7402】  07年11月18日  M  
術後のしこり

初めて投函させていただきます。わたしの姉のことですが、約1カ月前に乳がんの全摘手術(右乳房)を行いました。しこりが3、それに続くように石灰化が5みられたためです。非浸潤だろうということで、リンパはとっていません。「手術は成功し、きれいにとった」という説明でしたが、病理検査の結果を今月末に控えて、右乳房の上のほうと脇に触るとしこり(いぼ?)のような固まりがある・・・と本人がいうので心配になっています。まさか転移ではないと思うのですが、どのようなことが考えられますでしょうか。教えてください。

お話の内容からは術後の影響かと思われます。(文責 首藤)

 

No.7401】  07年11月18日  T  
今後の再発率

2005年、39歳時(閉経前)左側2.3cm乳がんで温存→化学療法AC-T→ 放射線を受けました。ホルモン両方-, Hert2 -、リンパ節転移? →所謂トリプルネガティブで、BRCA1.2ともマイナスです。術後2年半たちましたが、まだまだ再発への恐怖にさいなまれ続けています。以前の担当のオンコロジーからは、「無治療では35%の人が再発、それを抗がん剤をするとことで、半分に恩恵があるので、、抗がん剤後の5年の再発率は15%程度」といわれておりましたが、そのドクターが転勤のため違うオンコロジーに最近会うことができたのですが、彼女曰く、「10年での無再発率は85%以上です」と言われました。ドクターにより見解が違うのですが、Adjuvant onlineを使用すると、どのくらいの生存率ができてますでしょうか? リンパ節転移なしのトリプルネガティブは相当予後が悪いのでしょうか? よろしくお願いいたします。

新しいオンコロジストが提示する再発率はどのような計算から出されたものなのか、お尋ねになられてはいかがでしょうか。そのかたもOncologistであればAdjuvant On Lineが扱えるはずですから、生存率に関してはそちらからお願いいたします。( 文責 首藤)

 

 

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