M.K. 会員紹介 手術後のページ 乳癌関連情報 公開市民フォーラム 相談室HOME


相談室(No.6901〜7000)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

ご相談メールの投稿はこちらからお願いします。

なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。

当相談室にお寄せいただいたメールについては、編集・引用・公開させていただく権利を当会(神奈川乳癌治療研究会)が有するものとします。また、名前、メールアドレス等個人情報保護の観点から、皆様から頂戴したご相談のメールは、一定期間の後、アドレスも含めて削除させていただいております。再度ご相談いただく際はその旨ご留意いただき、掲載No.を書き添えて下さるようお願い致します。

★ 今年もパシフィコ横浜 メインホールにて、「公開第6回かながわ乳がん市民フォーラム」を開催 いたしました。詳細は市民フォーラムのページをご覧下さい。


★ 横浜市立市民病院がん検診センターからの「土曜検診」のお知らせを、乳癌関連情報のページにUP致しました。参考にしてください。

 

目 次

[前のページ] [次のページ]

No

日 付

名 前

件  名

担 当

7000 07/08/13 N  乳輪のただれ 須田
6999 07/08/13 H  胸に小さなしこりがあります 須田
6998-1
6998-2

6998-3
07/08/08
07/09/06
08/01/24
E.T. 一日でも早く診断を・・・
組織検査
悪性ではない?
須田
浜口
石山
6997 07/08/08 S  右側腫瘤につき精密検査 須田
6996 07/08/08 K 手術まで一か月も何もせず大丈夫なのでしょうか? 須田
6995 07/08/08 IU  背中の皮膚に有痛性の病変があります 須田
6994-1
6994-2
07/08/08
07/08/15
K.I.  抗がん剤をするべきか?
抗がん剤をするべきか?(2)
須田
須田
6993 07/08/08 K パジェット病 須田
6992 07/08/07 A.K.  葉状腫瘍摘出後の妊娠について 首藤
6991 07/08/07 S  術後抗がん剤治療について 首藤
6990 07/08/07 S マンモグラフィで石灰化巣がありました 首藤
6989 07/08/07 R.E.   両乳房・右脇下リンパ節の痛み 首藤
6988-1
6988-2
07/08/07
07/08/13
Y.I.   術後抗がん剤治療をするか迷っています
放射線と化学療法の順序について
首藤
須田
6987 07/08/06 T  術前化学療法の有効性 首藤
6986 07/08/06 A 石灰化(2) (HPNo.6939-2) 首藤
6985 07/08/06 H.M 定期検診について(HPNo.5544-3) 首藤
6984 07/08/05 T  乳腺線維腺腫について 首藤
6983 07/08/05 A  脇の下のしこり 首藤
6982-1
6982-2

6982-3
6982-4
07/08/05
07/08/28
07/10/30
08/07/12
S  腫瘍マーカーについて
腫瘍マーカーについて(2)
再発率生存率について
白血球減少について
首藤
俵矢
加藤
俵矢
6981 07/08/05 M  レンドルミン0.25mg服用について 首藤
6980 07/08/05 H.S. 乳輪近くの皮膚の異常について(HPNo.6332-4) 首藤
6979 07/08/04 S.N.   術前ホルモン療法 首藤
6978 07/08/04 M.S.  乳癌病理結果について 首藤
6977 07/08/04 S・K ゾメタの副作用と使用時期について(HPNo.6946-2) 首藤
6976 07/08/04 M 右胸のしこり 首藤
6975-1
6975-2

6975-3
07/08/04
07/08/13
07/08/19
A  乳がん相談
術後化学療法について
術後の治療について
首藤
須田
6974 07/08/04 K  センチネル生検後の傷の痛み 首藤
6973 07/08/02 感染症による発熱(No.6879-2) 首藤
6972 07/08/02 S  両胸の痛み 首藤
6971 07/08/02 K.I.  多数ののう胞 首藤
6970 07/08/02 H 日頃の疑問 首藤
6969 07/08/02 K 乳汁分泌について 首藤
6968 07/08/02 T  放射線治療について 首藤
6967 07/08/02 S.G リンパ浮腫について(HPNo.6802-3) 首藤
6966 07/08/02 M.s 乳腺線維腺腫について(2)(HPNo.6959-2) 首藤
6965 07/07/31 M 授乳中ののう胞について 首藤
6964-1
6964-2
07/07/31
07/08/30
H.A.  放射線治療と検査について
転移の可能性
首藤
徳田
6963 07/07/31 R  センチネルリンパ節生検について 首藤
6962 07/07/30 S.E.  術後の治療について 鈴木
6961 07/07/30 M 妊娠について 鈴木
6960 07/07/30 M  線維腺腫 鈴木
6959-1
6959-2
07/07/30
07/08/02
m.s 乳腺線維腺腫について
乳腺線維腺腫について(2)
鈴木
首藤
6958 07/07/30 M 悪性度、抗癌剤の投与量(HPNo.6806-2) 鈴木
6957 07/07/30 a.m 脇のしこりについて 鈴木
6956 07/07/30 A  乳房からの液体分泌 鈴木
6955 07/07/30 N.J. 治療について 鈴木
6954 07/07/30 N.F しこりとエクボ症状 鈴木
6953 07/07/30 Y M 乳房腫瘤の相談 鈴木
6952 07/07/27 M.I. 放射線治療について 清水
6951-1
6951-2

6951-3
6951-4
6951-5
07/07/27
07/08/19
07/08/29
07/09/06
07/12/03
A  胸骨傍にプツプツが出てきました
放射線治療
リンパ郭清による後遺症
アリミデックス錠の副作用?
モンドール病とは?
清水

俵矢
浜口
須田
6950 07/07/27 T.H 悪性葉状腫瘍 清水
6949 07/07/27 M  検査の信ぴょう性 清水
6948 07/07/27 K.K.  小葉癌 清水
6947 07/07/27 T子 生理復活と再発の関係 清水
6946-1
6946-2
07/07/27
07/08/04
S.K.  転移乳癌の治療について
ゾメタの副作用と使用時期について
清水
首藤
6945 07/07/26 t   乳がん治療、2年目ですが・・・ 鈴木
6944 07/07/26 K アロマターゼ阻害剤の服用について(4)(HPNo.6101-4) 鈴木
6943 07/07/26 U  広背筋皮弁法について 鈴木
6942 07/07/26 T.F.  髄様癌について 鈴木
6941 07/07/25 N.R.  手術の後遺症? 清水
6940 07/07/25 E  ペーチェット病 清水
6939-1
6939-2

6939-3
07/07/25
07/08/06
08/07/11
A  石灰化
石灰化(2)
しこり
清水
首藤
6938 07/07/25 G  術後の検査について 清水
6937 07/07/25 H.H.   放射線治療について悩んでいます 清水
6936 07/07/25 K.G 再発を疑う 清水
6935 07/07/25 A.Y 放射線・ホルモン療法のサプリメントによる影響について 清水
6934 07/07/25 S子 リハビリ体操  清水
6933 07/07/24 K.I.  細胞診後の腫れについて 清水
6932 07/07/24 K  ホルモン療法について 清水
6931 07/07/23 S.G.  追加切除および治療について 清水
6930 07/07/23 T.K  母の治療について(HPNo.6779-2) 清水
6929 07/07/22 NY 今後の治療方針に関する相談 加藤
6928 07/07/22 H.W.  ペットCT 加藤
6927 07/07/22 T 女性化乳房と男性乳癌について教えてください 加藤
6926 07/07/22 T.Y. 硬癌について 加藤
6925 07/07/22 H.H. 肝転移の手術について 加藤
6924 07/07/22 K  術後の状態について 加藤
6923 07/07/22 K.S. 乳輪下のしこりについて 加藤
6922 07/07/21 Y.S.  細胞診の結果 清水
6921 07/07/21 あひる プロポリス 清水
6920 07/07/21 K  脇の痛み(HPNo.6765-3) 清水
6919 07/07/21 K  乳頭からの分泌液について 清水
6918 07/07/21 Y.T.   TAC療法について(2)(HPNo.6901-2) 清水
6917 07/07/21 T.N.  局所再発 清水
6916 07/07/20 G   リンパ管侵襲と再発のリスク 清水
6915 07/07/20 K 粘液がんと手術について(HPNo.6892-2) 清水
6914 07/07/20 TO セカンドオピニオン 清水
6913 07/07/20 N  抗がん剤の使用を迷っています(2)(HPNo.6895-2) 清水
6912 07/07/19 KO 検査について 清水
6911 07/07/19 K   癌に診断はいつ? 清水
6910 07/07/19 母の乳癌について 清水
6909 07/07/19 転移の可能性 清水
6908-1
6908-2
07/07/19
09/11/11
k.k. 再発乳癌の治療について
今後の治療について
加藤
高橋
6907 07/07/19 JUNE 石灰化について 加藤
6906 07/07/19 Y.Y 化学療法について 加藤
6905 07/07/18 C.S 母のホルモン治療について(HPNo.6366-3) 加藤
6904 07/07/18 R.O. 細胞診と生検 加藤
6903 07/07/18 乳腺症の経過観察について 加藤
6902 07/07/18 抗がん剤の副作用について(HPNo.6302-4) 加藤
6901-1
6901-2
07/07/18
07/07/21
Y.T. TAC療法について
TAC療法について(2)
加藤
清水

 

 

No.7000】  07年08月13日  N 
乳輪のただれ

4月に右乳癌温存術後、放射線50グレイ(25回)照射中より乳輪のただれがあります。最初痛痒く、リンデロン軟膏を処方頂いて塗るうちによくなりましたが、止めるとまたただれが出るので軟膏塗布を治療後も続けていました。乳輪部が痛む時期もありましたが、今は落ち着いています。放射線開始前に乳頭にオレンジのつぶつぶ状のものを一度みつけた事があり、後から思えば乳頭腺管癌>硬癌との組織型、乳管内伸展は軽度の表示有り、乳頭から分泌した癌が乳輪に移ったのでは・・・と、これはパジェットではないのだろうか?と、心配を膨らめています。
「ステージT、f、n0、ly0、v0.核グレード3、ER+、PGR+、Her2-」で、6月よりタモキシフェン、LH-RHアゴニストのホルモン療法を始めています。万が一パジェットでした場合の診断法、治療法はどうなりますか? また、左脇リンパ?辺りにポコポコと触るものがあり、乳房内にもしこり?と感じるものがあり、これについては検査の予約が入ってますが、待つ間にも心配になります。考えられる診断、治療法など、お教え頂ければ幸いです。また、ホルモン感受性陽性癌に抗がん剤は一般的に効きにくいというのは本当ですか? 色々お伺いしてすみません。

乳頭・乳輪部のただれている部分の擦過細胞診や生検によって診断がつくと思います。もしパジェット病であるとすれば、手術で切除することになります。一般に早期乳癌に対する術後療法では、アンスラサイクリンを含む治療で、年間死亡率の相対リスクを50歳未満の女性で38%減少させます。ただし、脱毛・嘔気・白血球減少等の副作用もありますので、効果と副作用のバランスを考えながら治療を進めていく事になります。主治医と充分にコンタクトをとって、納得のいく治療法を選択する事が大切です。
また、ホルモン感受性転移再発に対する治療方針についてですが、転移・再発の場合、生命に危険の及ばない状態であれば、可能な限りホルモン療法が優先され、治療に耐性となった場合に抗癌剤の使用に移行します。(文責 須田) 

 

No.6999】  07年08月13日  H 
胸に小さなしこりがあります

よろしくお願いします。2歳の息子がおり、6ヶ月前まで授乳していて、断乳後のケアが不十分だったのか、未だに両胸から半透明や黄色い汁がでます。そして最近たまたま偶然乳頭付近に小さいしこりが幾つもあることに気づき、(両胸)これは何なのかと不安になり、メールさせていただきました。癌でしょうか。ちなみに痛みはありません。

メールでは、しこりの状態が乳腺にあるのか、皮膚の病変なのか、よく分かりませんので、直接診察する必要があります。乳腺の腫瘤がある場合は、乳癌の場合もありえますので、不安を取り除く為にも乳腺外科を受診して下さい。(文責 須田)

 

No.6998-1】  07年08月08日  E.T.
一日でも早く診断を・・・

初めて相談させて頂きます(57歳です)。今年1月、区民検診で触診、マンモグラフィ−、エコ-の検査をしました。触診とエオコ−では引っかかりませんでしたがマンモグラヒィ-にて右胸の右上に6mmほどの球体形の影が見つかり、再度病院で検査しました。しこりは自分で触れても解りにくく、ガンはコリっとしてると言いますが弾力が多少あり少し動く感じもあります。(若干逃げる感じあり。)
検査内容は触診で、先生の判断は「これだけでは何とも言えないが触れた感じはガンには思えない。悪い感じのものではない。エコ−検査してみましょう。」との事で、後日エコ-検査をしました。エコ−の結果と一緒に区民検診で撮ったマンモグラフィ−の映像も参考にしたうえでの先生の見解は「映像的に悪いものとは思えない」との事。「悪性ではないですか?」の私の問いに対して、「そうとは言い切れない」との返事でした。「切り開いて切り取ってほしい」と訴えた所、「あなたがそんなに悩まれていたらもっと悩まなくてはいけない人が沢山います」の言葉と共に、6ヵ月後の再検査エコーを、私の心配を考慮し3ヵ月後にする事になりました。
4月のエコ-検査(2回目)では、エコ−の先生も主治医も前回と同じようなお返事でした。「胸を打った記憶は無いか(内出血の固まり)。脂肪種の可能性あり。映像を見る限りでは悪いものに見えない。エコ-での判断はしにくいが、大きさも変わりない。」との事で、私自身かなり安心して良い物かと受け止めました。しかし、ここでも「6ヵ月後にエコ−検査しましょう」と言われましたが、3ヵ月後にして頂きました。
7月のエコ-検査(3回目)では、エコ−の先生より、「形状は変わりない。ガンは乳腺から発生するものだけど、貴女の場合脂肪から発生している。悪い顔は見せていない。」というお話がありました。主治医は、エコ−の先生とほぼ同じでしたが、「今は脂肪から発生していても乳腺は年齢と共に脂肪に変化するのでなんとも言えない。エコ−で見ると1mm位大きくなったようにも見える。MRIやってみましょうか?お金かかりますけど。」(私がかなり心配している事を知っています)と言われ、2つ返事でMRIで見てもらうことにしました。「色が変わればガン、変わらなければそうではない」との事。今月15日にMRIをする事になったのですが、決まった途端にかなり不安になっています。去年12月に肺がん検査(エックス線?)と今年肝臓をエコ-で調べていますが、どちらも異常なしでした。針生検はしこりが小さいのでやりにくいので、ガンの可能性が低いと判断している先生は、切開検査に消極的です。
そこで質問なんですが・・
1) 悪い顔をしていないとは、どういうことなんでしょうか?
2) もしガンとして、脂肪発生(今現在)は安心できますか?(性質が良いとか・・です)
3) もしガンとして、結局半年間放置してしまった事になります。進行度合いや転移に影響していないか、とても心配です(これが1番の心配です)。
4) 私のような例は、先生がおっしゃるように珍しいのでしょうか?
5) MRIで検査すれば100%解るものですか?

質問のお答え、宜しくお願いします。 

1) 「Echo の画像上、癌の典型的な特徴を備えた所見ではない」という意味だと思います。
2) ご質問の意味が良くわかりませんが、乳癌に「良い乳癌」とか「悪い乳癌」とかの分類はありません。乳癌は、すべて悪性です。
3) 0.6cmの腫瘤を半年間経過を見て、0.7cmの大きさになったとの事ですが、これが仮に癌であった場合、癌の進行や転移にどの程度影響があるかという事は、ケースバイケースで、人によってそれぞれ状況が異なりますので、推測は困難です。
4) 直接診察しないと分かりません。疑問点、不安な点があれば、遠慮なく主治医の先生に伺って下さい。
5) MRIの検査で100%分かるとすれば、乳癌の検診はすべてMRIとなり、他の検査は必要ないと言うことになります。検査に100%はありません。分かる事もあれば、困難な事もあります。色々な検査を組み合わせて、総合的に診断をつけることになります。(文責 須田)

 

No.6998-2】  07年09月06日  E.T.
組織検査

HPNo.6998でご相談させて頂きました者です。ご丁寧なお返事有難う御座いました。
MRIの結果は 「MRIでも悪い顔をしていない。(悪性ではない)」 との、事でした。毎回 「胸を打った事はないか」 と聞かれていましたが、今回も、エコ−の先生&RMIの先生&主治医共々「胸を打った事で出来るない出血の固まり」 説、を重視しているようでまた聞かれてしまいました。
今までの色々な検査結果や先生の口ぶりから(触診、エコ−、マンモ、MRIなど・・)、9割方心配無いものと受け止めていますが、残りの1割は私にとって大きなもので、再度 「組織検査」 をしてくれるよう申し出ましたが、「組織検査して何でもない人もいる」 とかで 「ワザワザ組織検査しなくても・・」 との返事でした。
ここに有る物が 「悪性に変化しないか・・?」 とも、聞いてみましたが、「それを気にする位なら新たに出来るかもしれない乳がんを心配した方が良い」 と言っていました。このような、先生の受け応えから 「心配ない」 と思ってはいますが、これで安心して大丈夫なのかかと引っかかってる部分も有るので、この引っ掛かりを取る為には他にどのような方法が有るか・・? 教えて頂けたら幸いです。今回もまた指導宜しくお願いいたします。12月に 「エコ−&マンモ」 の予定あります。

十分な画像検査がなされており悪性を疑う所見に乏しいのであれば次の検査を待ってよいのではないでしょうか。更に検査するとしたら穿刺吸引細胞診や針生検で細胞、組織をみるということになるのでしょうが、うまく組織が取れない可能性もありますので、100%悪性を否定できるわけではなく、不安は解消しないと考えます。(文責 浜口)

 

No.6998-3】  08年01月24日  E.T.
悪性ではない?

去年HPNo.6998で質問させて頂いた者です。その節は色々ありがとうございました。「しこり」がみつかって1年になります。その間、エコ-は3ヶ月毎に、他MRI1回の検査をしてきましたが、いずれも「悪い顔はしていない」と言われてきました。今回、一年経つのでエコ−と一緒にマンモグラフィ−の検査をしましたが (1年前にマンモ撮影しています)、「1年前と大きさが変わっていない。成長していない悪性は有り得ない」と言われました。「乳がんは進行が遅い」と言われますが、先生の言葉通りなのでしょうか? まれに私のように (もし悪性として)1年経っても進行しないガンもあるのでしょうか? お返事頂きたく、再々投稿させて頂きました。よろしくお願いします。

遅いといっても1年では大きくなるはずですので、そういう意味で、例外はありますが、まず心配ないと思います。(文責 石山)

 

No.6997】  07年08月08日  S 
右側腫瘤につき精密検査

34歳になる2児の母です。8歳と6歳になりますが、2人とも完全母乳で育てました。先日受けた健康診断の結果がわかり、乳腺低エコーの結果、右側腫瘤につき精密検査が必要と書いてありました。検査の予約はしたものの、乳癌ではないかと心配です。胸は張りやすい体質で、生理一週間前になると、とても痛みます。

乳腺超音波検査で腫瘤像を形成する乳腺疾患の中に乳癌が含まれます。精密検査(穿刺吸引細胞診・針生検等)をして、癌であるかどうかを調べる必要があります。不安を取り除き、乳癌でないことを確認する為にも、乳腺外科を受診してご相談下さい。(文責 須田)

 

No.6996】  07年08月08日  K 
手術まで一か月も何もせず大丈夫なのでしょうか?

先週、検査の結果、乳がんだと、お医者様から告げられました。これから詳しく調べるための検査をするので、手術は来月と言われました。腫瘍は約3.5センチほどあります。転移などの事を考えると毎日不安です。手術まで一か月も何もせず大丈夫なのでしょうか?

乳癌の場合、個々の乳癌の状態や特性を知り、それに合わせた治療を選択する事が大切になってきます。癌は数年以上かかって、ゆっくり大きくなりますので、数週間くらいでは急に悪くなる心配はありません。検査結果によって、手術・薬・放射線などを組み合わせて治療を進めていく事になりますが、どのような治療法を選択するかについては、主治医と充分に話し合って、納得のいくまで検討し、決定する事になります。(文責 須田)

 

No.6995】  07年08月08日  IU
背中の皮膚に有痛性の病変があります

五年前に乳癌で右胸の乳房切除をしました。その後は順調で、一ヶ月程前にはCT、骨シンチ、血液検査をしましたが異常なしで、今後は半年ごとの検査になると言われました。しかしながら、最近気になる事があります。手術をした胸の裏側(背中)にポツポツと赤いできものが5、6個蚊にさされたように集中して出来ています。見えない場所なので気付かなかったのですが、触って見ると軽いやけどの様な感覚と痛いような感じがあります。(もっとも術後は胸から背中にかけて麻痺をしている感じなので、適切な表現ではないかもしれませんが・・・)
少し不安になりましたのでメール致しました。こういう場所に転移はあるのでしょうか? また何かおできの様な物でも違和感を感じたりするのでしょうか? 宜しくご指導お願い致します。

直接診察しなければ、はっきりした事は申し上げられませんが、「背中の皮膚に有痛性の病変」ということですね。乳癌の転移は局所再発で前胸部に皮膚結節がおこり、その病変が背部へ広がっていくような場合はありますが、背部に直接皮下転移するような転移は経験がありません。まず転移の心配はないと思います。術後の皮膚の疾患で考えられるものとしては帯状疱疹がありますが、いずれにしても、不安を取り除く為にも、主治医の診察を受けて、ご相談下さい。(文責 須田)

 

No.6994-1】  07年08月08日  K.I. 
抗がん剤をするべきか?

64歳です。今年7月に乳房温存手術とセンチネルリンパ生検をしました。センチネルは8個見つかり、リンパ節への転移は陰性でした。浸潤性乳管癌で、ER+8、PR+8、腫瘍の大きさ1.1X0.4cm、ステージU(手術前はステージT)なのですが、これから放射線とホルモン療法をします。さらに手術前はやらないと言っていた抗がん剤を薦められたのですが、「どうしますか?」と選択を委ねられました。先生は、「効果があります」とは言ってくれません。副作用もありますし、抗がん剤投与は私の場合有効でしょうか? 抗がん剤はAC4サイクルです。よろしくお願いします。

「リンパ節転移陰性、腫瘍径2cm以下、ER・PGRの発現あり、年齢35歳以上」ですので、手術後の病理検査で、HERU、細胞のグレード、又は腫瘍周囲の脈管侵襲についての所見があると、再発のリスクが中間リスクとなりますので、抗癌剤を勧められたのだと思います。早期乳癌に対する術後療法として、アンスラサイクリン(AC)を含む治療は、死亡率の相対リスクを20%減少させ、効果が期待できます。しかし、同時に脱毛・嘔気・白血球減少等の副作用もありますので、主治医に充分な説明をお聞きになって、納得のいく治療法を選択してください。比較的脱毛の少ないCMF等も選択肢の一つかもしれません。(文責 須田)

 

No.6994-2】  07年08月15日  K.I. 
抗がん剤をするべきか?(2)

ご回答ありがとうございました。もっと詳しいことが分かったので、再度、診断お願いします。
「64歳、浸潤性乳管癌、センチネルリンパ節(8個)転移なし、温存手術、腫瘍の大きさ1.1×0.4cm、同じ右乳房内に多数の異型上皮が散在している、腫瘍周囲の脈管侵襲は見られない、乳頭側は異型が弱い箇所が多い、HERU−、ER(+)90%:8=PS(5)+IS(3)、PR(+)70%:8=PS(5)+IS(3)、細胞のグレード2 (Tubula formation(3)、Nuclear pleomorphism(2)  Mitotio count(1)、Nuclear grade(NG):1、ステージU、放射線、ホルモン療法は行なう、抗がん剤投与を検討中、使用する抗がん剤は、EC4サイクル(点滴)」
放射線を先にして、その間に抗がん剤の有無を決断することになっています。しかし、普通は抗がん剤が先なのに後で良いのでしょうか? 「効果があるか、どの程度あるか、副作用に耐えてあまりあるほどか」が、結果でのみ分かるものなので、決めかねています。放射線治療は今月後半からの予定です。よろしくお願いします。

放射線治療だけを行う場合は、一般的には、手術の傷がよくなった術後1〜2週間目から治療を開始します。抗癌剤の投与と放射線治療の両方を行なう場合は、どちらを先に行なっても、局所再発や遠隔転移、死亡率などに差がないことが報告されています。主治医とご相談の上、納得のいく治療を受けることが大切です。(文責 須田)

 

No.6993】  07年08月08日  K
パジェット病

パジェット病が気になっています。40歳です。この頃、乳頭の色が普通より赤みがでてきて、すこしじくじくしているように思います。 あまり痛みもかゆみもありません。両方です。色に関してはよくわからないのですが、じくじくしたような症状がでて、その後膜のようなものができて、じくじくはなくなるのですが、これをはがすとまたじくじくだったりします。でも、こういう症状は、もう7,8年ぐらい前からありました。これはパジェット病を疑ったほうがいいのでしょうか? それとも、皮膚病でしょうか? よくわかりません。パジェット病のような病気を知り、とても不安になりました。年齢も年齢ですし、気になります。

直接診察しなければ、はっきりした事は申し上げられませんが、乳頭部の難治性の湿疹様病変は、パジェット病も考えられます。不安を取り除く為にも、乳腺外科を受診し、精査してもらって下さい。(文責 須田)

 

No.6992】  07年08月07日  A.K. 
葉状腫瘍摘出後の妊娠について

初めてご相談させていただきます。33歳女性、既婚、出産経験なしです。今年3月、右胸のしこりに気付き、2.5センチほどで経過観察でした。最近、大きくなったように感じ、昨日、診察を受けたところ、4センチの葉状腫瘍で、来月、摘出手術をすすめられました。(ドクターは、来年の手術でもいいと言うので、摘出したら終わりなのかしら?)
出産を考えていたのですが、術後どのくらいで妊娠可能でしょうか? ホルモンの影響とかで、妊娠はあきらめた方がよいのでしょうか? 妊娠についての記事がなく、ご相談させていただきました。よろしくお願いします。

葉状腫瘍という診断がついているのであれば、速やかに手術された方がよいと思います。ご妊娠に関しては特に問題はないと思います。(文責 首藤)

 

No.6991】  07年08月07日  S 
術後抗がん剤治療について

8月4日にかながわ乳がんフォ−ラムに参加させていただいたのですが、先生の講義はとても解かりやすく参考になり、ありがたく勉強させていただきました。そこで、先生の講義の中で術後抗がん剤治療の対象に☆病理検査で乳がんの浸潤部の範囲が2cmを越える。 という項目がありました。私はセンチネルリンパ節生検でリンパ節に転移はなく、左乳房温存、ホルモンレセプタ−は共にプラス、Her2マイナス、核異型度グレ−ド2、腫瘍の大きさは2.3cm、硬癌と診断され、閉経前で40代後半です。現在は25回50グレイの放射線治療後、ノルバ5年、ゾラ2年の予定で治療中です。主治医より、「3ミリ出ているだけだから抗がん剤はどちらでも良い」と言われ、抗がん剤治療は受けませんでした。今になり自分と同じような病理の人が抗がん剤治療を受けていることが多いことを知り、また、今回の先生の講義を見、私の選択は正しかったのかと不安になってきたのです。
私の場合、抗がん剤治療をした場合としなかった場合の5年生存率、10年生存率に違いはあるのでしょうか? また、先生ならこの病理である時、抗がん剤治療は患者に薦めたか、選択として患者に委ねたかお聞きしたいと思い、勇気を出して質問させていただきました。この相談室には多くのこれから手術、及び治療をされる患者さんが見に来られていると思います。私は決断する前にここを訪れてお聞きすればよかったと今思いますが、後に続く方の参考までにもお教えいただけますでしょうか。

Grade2、浸潤径2cm以上というところで化学療法のBenefit(利益)が出てくるようです。Adjuvant Onlineというソフトを使うと、あなたの場合、現在行われているホルモン療法だけで再発率は約12%下がります。これにFEC(60)療法などを加えると上乗せ効果として約8%、つまり再発率を約20%下げる効果があるということになります。この程度の上乗せ効果をどう評価するかは大変難しく、また個人個人の判断となりますので、あなたの術後補助療法の選択が誤りであるともいえません。(文責 首藤)

 

No.6990】  07年08月07日  S   
マンモグラフィで石灰化巣がありました

35歳で既婚、2歳の子供が一人おります。先日会社の健診でマンモグラフィの検査を受けました。結果、石灰化巣(+)で精密検査を受けてくださいとのことでした。乳腺外科に問い合わせたところ、あさっての午後しか予約が取れず、ここ2,3日ひどく悩んでいます。石灰化巣ということは、乳癌の可能性が高いのでしょうか? 2ヶ月前まで授乳をしていました。乳首を絞れば、まだ母乳のようなものが出ます。母乳の残りが石灰化として画像に映ったということは考えられませんか? あと2日、心配で心配で、もしその前に参考意見をいただければありがたいです。

石灰化はその形状や分布のしかたで悪性、良性の判断がなされますので両方の可能性があります。一概に石灰化=乳癌とはいえません。(文責 首藤)

 

No.6989】  07年08月07日  R.E.  
両乳房・右脇下リンパ節の痛み

現在44歳、独身女性です。両乳房・右脇下リンパ節で気になる症状があるため、ご相談させていただきます。
両乳房・・・約1ヶ月程前から常時全体的な痛み、張りがあります。下着を装着していると固定されて痛みがやわらぐのですが、取るととても痛く感じます。
右脇下リンパ節・・・約1ヶ月程前から痛み、しこり、腫脹があります。その他の症状として、やはり1ヶ月ほど前より熱(37〜37.8度)があり、からだがだるく、ひどく疲れます。30代後半の頃にも同様の症状が一度ありましたが、その時は様子をみていたら自然と症状が消失したので、検査等行いませんでした。今回も、もう少し様子をみて心配ないものでしょうか。ご助言を宜しくお願い致します。

メールの内容からは乳腺症などが考えられますが、ご心配でしたら乳腺専門医を受診されることをお勧めします。(文責 首藤)

 

No.6988-1】  07年08月07日  Y.I.
術後抗がん剤治療をするか迷っています

母のことでご相談させて頂きたくメールしました。先日乳房温存手術を実施し、これから術後治療方針を決めるにあたり、抗がん剤治療をしたほうが良いか悩んでいます。決めるにあたり指針を頂けると有難いです。リンパ転移がなく、腫瘍が2センチ以下、年齢が高齢、ER,PR共にPositiveなことから、放射線とホルモン療法だけでよいと思っているのですが、Grade2であることや以下所見により正体が分かりにくいという印象があり、化学療法もしておいた方が良いかもしれない、と悩んでいます。また、あまり体力はない方なので、副作用のことはやや心配に思っています。以上、よろしくお願いいたします。

・64歳
・浸潤性乳管癌、11mm x 4mm
・一部lobular carcinoma様の成分あり。脂肪織浸潤あり。明らかな脈管侵襲はみられない。
・直ぐ横の末梢側に6mm大のfibroadenoma
・すぐ脇の皮膚側には生検等と関係していると思われるfibrous scarがやや広く見られる。
・断端に明らかな浸潤癌はhigh grade乳管内癌の露出はみられないが、背景に異型上皮が散在性に広く広がっている。これら異型上皮では核異型は弱く壊死もみられない。主病変との異型に差があること、また周囲乳管に移行的につながること、異型や形態に各段階がみられることなどから確定が非常に難しい。乳頭側はやや異型の弱いところが多くlobular hyperplasiaやductalhyperplasiaを疑うところが多いが、末梢側断端すぐ近くまで分布する異型上皮はやや異型強くlow grade乳管内癌成分Grade1を疑う。
・Hitorical grading II
Tubular formation: 3
Nuclear pleomorphism: 2
Mitotic count: 1
Nuclear grade: 1
・ER(+)90%, PR(+)70%

放射線は行ったほうがよいでしょう。ご指摘のごとくGrade2ということで化学療法も選択肢ですが、体力を考えてホルモン療法のみでも妥当かと思います。お母さまの状況を一番よく分かっている主治医のDrとよくご相談ください。(文責 首藤)

 

No.6988-2】  07年08月13日  Y.I.
放射線と化学療法の順序について

度々のメールにて失礼致します。本日母の主治医と話をしたのですが、抗がん剤治療をすべきか迷っていると、「迷っているのであれば、まずは放射線治療を開始し、抗がん剤治療をするかどうかはその後決めましょう」と、先送りとなりました。当初は、「化学療法→放射線→ホルモン治療」の順番と聞いていたので、放射線と化学療法の順序が変わってしまうことで、化学療法の効果が薄れるのではないかと疑問に思っています。ご教示頂けましたら大変有難いです。よろしくお願い申し上げます。

乳房温存手術後、放射線治療をいつ頃までに始めるべきかについては、はっきりとした指針はありませんが、特別な理由もないのに術後何週間も遅らせる事は避けるべきであると考えられています。また、放射線治療と抗癌剤治療のどちらを先に行なっても、治療効果に影響しないとされています。主治医と充分ご相談下さい。(文責 須田)

 

No.6987】  07年08月06日  T 
術前化学療法の有効性

妻が先日乳がんの宣告を受けました。現在、細胞診を終えたところで、はっきりしたがん細胞の内容はわかっておりません。しこりの大きさは「5.2×4.5×2.5センチぐらい」だそうです。乳首の真下に存在しております。最初に受診した病院では、しこりの位置から乳房を全摘するのが最善の方法と伺いました。術前の化学療法をしても、乳房の温存の可能性が低いということでした。そのあと某大学病院を受診したところ、この大きさのしこりについては必ず術前の化学療法するとのことでした(化学療法をしても乳房の温存は難しいということでした)。そこで、この場合の術前の化学療法はメリットがあるのでしょうか? また、一般的に術前に化学療法をした場合と、すぐに乳房を全部摘出した場合の、生存率における有意差はあるのでしょうか? 教えてください。よろしくお願いします。

生存率の有意差はございません。しこりの部位から推察するに、ご指摘の如く術前化学療法後も温存術は厳しいかと思います。しこりの大きさから、体のどこかに微小転移が存在していることが考えられ、その点からすると全身療法+局所療法として化学療法(抗がん剤)を優先させるのが妥当と思います。(文責 首藤)

 

No.6986】  07年08月06日  A 
石灰化(2) (HPNo.6939-2)

ご回答ありがとうございます。また質問させてください。
石灰化の細胞診は、適正の範囲と言われました。「3ヶ月後にエコー、半年後にマンモグラフィで経過をみていきましょう」という見解でした。セカンドオピニオンを求め,別の医師に意見を聞きました。最初の医師に紹介状を書いていただき,マンモグラフィの写真のコピーを持っていきました。わたしがセカンドオピニオンを求めた医師は,視触診やマンモグラフィの写真を見て,「焦ることはないでしょう」と,おっしゃっていました。石灰化は気になるから経過を見ていくというところで,最初の医師と意見が合っていました。
婦人科検診を受けて石灰化が見つかりました。見つかってよかったと思っていますが,経過を見て先になって悪性と分かったら,本末転倒のような気がしました。マンモトーム生検を希望していることを言いましたが,「少し様子を見てからでもよい」と言っておられました。素人から見ると,石灰化があるだけで 、悪性または,いずれ悪性になるものと思い、とても不安に感じています。ご助言をお願いいたします。

メールの内容から推察するに、おそらくカテゴリー3の石灰化ではないかと思います。その場合、実際にがんである確率は5%程度、つまり20人に一人程度で悪性です。とすれば、一時経過を見るという方針も適当と思います。またマンモトーム検査の方向からみると、たとえば淡い石灰化の集族など、石灰化の範囲が狭かったり、石灰化の度合いが見難かったりするとマンモトームで十分な生検が出来ない(石灰化の部分をしっかり同定して正確に石灰化の部分だけを切除するのが困難な)場合もあるので、そのような所見の石灰化では一旦経過観察して、石灰化が鮮鋭してきた段階でマンモトーム生検を行うという選択肢も妥当と思います。じっさい石灰化の範囲が小さい場合、生検よる診断に大変難渋することが良くあります。(文責 首藤)

 

No.6985】  07年08月06日  H.M
定期検診について(HPNo.5544-3)

以前HPNo.5544で相談致しましたが、来月で手術をして6年になります。7年目の検診についてお聞きしたいのですが、今月検査を受けますが、予約はマンモグラフィだけです。昨年は骨シンチ、エコー、胸のレントゲンをしました。先月採血をしていますが、結果はまだです。診察日に主治医の先生から他の検査について何も言われなければ、こちらからお願いしてみようと思うのですが、7年目の標準的な定期検査について教えていただけませんか。お忙しいところ、よろしくお願い致します。

施設により術後経過観察の方針が違うと思いますが、乳癌術後の場合、術後10年まではCT・骨シンチを含めた全身検索を行なうのが適当と思います。(文責 首藤)

 

No.6984】  07年08月05日  T 
乳腺線維腺腫について

私の両胸には、多数の線維腺腫があります。年々個数も増え、大きくなっています。現在26歳なのですが、今回2度目の摘出手術を行うことになりました。この頃、そのことで不安な日々を過ごしています。そこで、教えていただきたいのですが
1) 線維腺腫が悪性の葉状腫瘍に変わる可能性はあるのでしょうか?
2) 多数の腫瘍のうち、ひとつが線維腺腫だと、ほか多数の腫瘍も線維腺腫なのでしょうか? それとも、葉状腫瘍の可能性もあるのでしょうか?
3) 妊娠、出産に影響はあるのでしょうか?

すみませんが、よろしくお願いします。

1) 短期間に急激に大きくなってきているのでしたら葉状腫瘍の可能性も否定できません。
2) 線維腺腫の特徴として多発であることが挙げられます。しかし、他の種類の腫瘍であることも完全に否定は出来ません。
3) 基本的に影響はありませんが、線維線種が妊娠を機に大きくなることはしばしば観られます。(文責 首藤)

 

No.6983】  07年08月05日  A 
脇の下のしこり

5日前、いきなり右の脇の下が痛みました。見た感じは皮膚には異常はないのですが、膨らんでいるのはわかります。触ってみると、硬いしこりのようなものがありました。
ネットで調べてみたら、乳がんやら脂肪の固まりやらリンパ節やら細菌による膿やら・・・。私はまだ高校2年生です。乳がんはありえないと思っています。でもやはり怖いです。母に言ったら、来週病院に行くことになりました。母は皮膚科に予約しましたが、こういった場合、皮膚科でいいのですか?

ご年齢からするとリンパ節炎や皮膚の粉瘤などが一番考えられます。とりあえず皮膚科初診でよいのではないでしょうか。 (文責 首藤)

 

No.6982-1】  07年08月05日  S  
腫瘍マーカーについて

昨年九月乳がんにて左乳房全摘。病理結果は、リンパ節転移12個、核異型度1、ホルモン感受性共に+、ハーツ2+。2期ということで手術しましたが、術後3期と説明されました。術後FEC4クール、タキソテール4クール、その後放射線25回総50グレイ、現在アリミデックス服用中です。放射線の照射前よりCEAが4.2に上昇(基準値3.2)、その時点で胸、上腹部CT異常なし。その後もCEA3.5、3.6と三ヶ月にわたりわずかに上昇しています。骨シンチにも転移は認められません。皮膚にも浸潤していたため転移が心配です。ペットなどを考えるべきでしょうか。経過をゆっくり見ていける状況でしょうか。よろしくお願いします。

CEA値が4.2〜3.5〜3.6という推移からは、経過観察でよいと思います。また、もし喫煙されていらっしゃるのでしたら、喫煙自体がCEA高値に関係している可能性があります。(文責 首藤)

 

No.6982-2】  07年08月28日  S  
腫瘍マーカーについて(2)

以前HPNo.6982で相談に乗っていただいた者です。CEAが4.2→3.5→3.6と、三ヶ月わずかな上昇を続けていますが、月末から来月にかけてペットCT、乳腺エコー、マンモグラフィー(健側にも石灰化あり、クラス2だった)、頚部胸部上腹部CTが予定されました。九月で一年になりますが、しこり7センチ、リンパ節転移12個という状態でしたので、私としても検査したいとは思いますが、ペットCTと頚部胸部上腹部CTは検査がダブるのではないかと心配しています。比較するため、このような指示がでることもあるのでしょうか?

腫瘍マーカーが持続的に上昇しているので、CTやPETで病変がないか確認しておくのはよいことだと思います。
PET−CTではPETで反応があった部位をCT重ね合わせて表示できるので、PET単独の場合より診断しやすくなります。またPET検査ですべての疑わしい病変がうつるわけではないのでCTの検査も重要です。しかしPET−CTに使用するCT機器は、通常「CT」としての性能を比較するとCT専用の機器のほうが高性能なのでよい画像をとることができます。両方行うことは意味があると思います。(文責 俵矢)

 

No.6982-3】  07年10月30日  S  
再発率生存率について

前回No.7069で腫瘍マーカーについてご相談いたしました。幸い一年の検査で再発なく、腫瘍マーカーも正常値に落ち着きました。しこりは1センチ程でしたが7センチに拡がり、腋下リンパ節12個転移、脈管侵襲すべて3、皮膚にも浸潤していたようです。ホルモン感受性+、ハーツー2+。FISH法はまだ使わないからと検査していませんでしたが、私の要望で現在依頼中。左乳房全摘、FEC4クール、タキソテール4クール、放射線50グレイ照射、現在アリミデックス服用中です。年齢、56歳です。
1) 一年無事に迎えられホッとし、再発率、生存率が気になるようになりました。治療により再発を何パーセント抑えることが出来たのでしょうか。これから先再発の可能性はどれぐらいでしょうか?
2) 5年生存率、10年生存率はどうでしょうか?
3) また治療後白血球2500を切り、赤血球も正常値を切ったまま回復できません。なにか手立てはないでしょうか?

1)42%のリスク低減となり、10年での可能性は44%となります。
2)10年生存率は53%となります。
3)特に有効な手立てはないと思いますが、これから徐々に回復してくることも期待できるでしょう。(文責 加藤)

 

No.6982-4】  08年07月12日  S  
白血球減少について

HPNo.6982でお世話になりました。ありがとうございます。腫瘍径7センチ、リンパ節転移12個にもかかわらず、再発無く、一年九ヶ月過ぎました。一年以内の再発もありえると思っていましたので、本当に喜んでおります。以前にもご相談しましたが、白血球が下がったまま上がりません。2900です。十全大補湯を飲んでみましたが、改善できません。日常生活には全く支障はありませんが、再発のリスクが高いだけに、このままでは再発しても抗がん剤、特に経口抗がん剤は使えるのだろうか?と、漠然とした不安を抱えています。こんな場合、抗がん剤は使えるのでしょうか? また「ハーツー2+、FISH法−」の意味するところは、進行は早いけれどもハーセプチンは使えない、と言うことなのでしょうか? それともFISH法が−であれば、進行は早くないのでしょうか?

化学療法後、白血球が低めのまま経過する方は、しばしばいらっしゃいます。これに関しては、経過をみるよりほかはないように思います。不幸にも再発した時に、白血球が低めの状態で抗がん剤を使用しなくてはならない時は、抗がん剤の種類や量、白血球を増やす薬の使用を検討することになります。
HER2 2+というのは、免疫染色法という方法で、スコア0から3の評価をしますが、その中でスコア2ということです。スコア0−1の患者さんは、ハーセプチンを行ってもあまり効果が期待できないので行いません。スコア2の方のなかに、ハーセプチンの効果が期待できる方とそうでない方が混じっています。FISH法は、それを区別するために行います。FISH(−)ならば、HER2遺伝子の増幅がないので、ハーセプチンの効果は期待できないので行いません。
HER2は現時点でわかっている増殖の速さを測る物差しのひとつではありますが、これがすべてではありません。HER2−でも、増殖の速いもの、遅いものがありますので、あくまで目安のひとつと考えていただければと思います。(文責 俵矢)

 

No.6981】  07年08月05日  M  
レンドルミン0.25mg服用について

昨年9月に左乳房を温存手術しました。45歳主婦です。その後、放射線治療をし、今はホルモン治療中(ノルバデックス、リュープリン)です。この春くらいからは、のぼせや悪心や発汗、頭重感が強く出だし、気分もイライラしたり不案感も出たりで、5月からは不眠症も出て、病院でレンドルミンを1錠服用するようにしたら、だいぶ眠れるようになりました。それでも朝までグッスリとはいかないので、時々はレンドルミンを2錠服用しています。2錠飲むとさすがにグッスリと寝た気がしますが、半日くらいはポーとした感じが続きます。更年期の症状も辛く、こんなに辛いならと、ついついノルバデックスを飲まないことがしばしばあります。主治医の先生に言うのは叱られそうなので、怖いので話してはいません。キャディという仕事柄、更年期症状も不眠も辛く、先日ラウンド中、熱射病と過換気症候群で倒れ、救急車で病院に運ばれました。体力が自分で思ってる以上に衰えていることにショックを受けています。でも、まだまだ働かないと子供の進学が控えてますし・・・。ホルモン治療をやめるべきか、レンドルミンを毎日服用することでクセにならないかとか、2錠のむのはよくないのかとか、悩んでいます。

ホルモン治療に関しては継続することをお薦めいたします。レンドルミン服用に関しては専門医(精神科)の指導を受けられたほうが良いと思います。(文責 首藤)

 

No.6980】  07年08月05日  H.S. 
乳輪近くの皮膚の異常について(HPNo.6332-4)

HPNo.6332以後何度か助言いただき、ありがとうございました。このサイトの存在は、いつも不安に襲われる私たち患者にとって本当に心強いです。今日は、数週間前からある症状について教えてください。手術は左胸全摘で、現在術後ノルバデックス服用4年目、この6月に術後3年の検査で右側のマンモ、血液検査、触診、肺X線など異常なしでした。この数週間、右側の乳輪のすぐ外側に吹き出物のようなものができているのに気付きました。小さくプツッと盛り上がっていて(直径は1〜2ミリぐらい)、中心部は黒く、少し陥没しているように見えます。顔などにあれば完全に吹き出物のイメージ。次回の乳腺外科受診予定が9月末なのですが、気になるので、すぐにでも臨時に予約をとって受診をした方がよいのでしょうか。そういう吹き出物状に見えるものが転移・再発である可能性はありますか。

メールの内容だけでは判断しかねます。気になるのでしたら早めの受診をお薦めいたします。(文責 首藤)

 

No.6979】  07年08月04日  S.N.
術前ホルモン療法

乳がんについて相談させてください。昨日8月1日にすべての検査結果が出た32歳、既婚女性です。マンモグラフィー・超音波検査・穿刺吸引細胞診を受けて悪性と判断され、CT・MRI・骨シンチ・太針穿刺吸引細胞診を終えて漫潤性乳管癌・充実性乳管癌と診断されました。「核異型度3、ER 3+、PgR 2+、HER2 −。 Right D area外尾側端に長径21mmほどの腫瘍がある。明らかなDaughter lesionは指摘できない。見える範囲では腫大リンパ節は指摘できない。」という事でした。まだ、セカンドオピニオンは受けていないのですが、今の先生は「ホルモン療法をやり、抗がん剤治療をして癌を小さくしてからから手術をしましょう。」と、おっしゃっていました。こんな手順で治療なさって手術した方、また、違う手順で治療を受けておられる方がいらっしゃるのか知りたくてメールしました。お忙しい中、申し訳ありませんが、教えていただけますでしょうか?

ER・PgR共に陽性で、リンパ節転移も無いと推測されていることから、ホルモン療法に反応する可能性が高いと判断されたのだろうと思います。術前ホルモン療法後に手術するという選択肢もあると思います。(文責 首藤 )

 

No.6978】  07年08月04日  M.S.  
乳癌病理結果について

2月上旬に人間ドックで左胸上部に6ミリの腫瘤を指摘され、3月上旬に癌の専門病院にかかりました。2度にわたり細胞診、針生検を行いました。良性との判断だったのですが、MRIの画像や超音波の画像が癌の形であるといわれたため、もう一度6月に細胞診を行いました。その結果癌細胞があることがわかりました。7月上旬に入院、手術をうけ、下旬に病理結果がわかりました。病理の結果は、腫瘍は0.5センチ×0.4センチで、浸潤性乳癌であることがわかりました。「リンパ節転移なし、ER+、PgR+、HER21+、脈管浸襲なし、核異形度1、断端−」でした。今後の治療としては、癌の腫瘍は取り切れていると判断され、放射線治療はなく、ホルモン剤(ノルバテックス)のみを5年間服用するようにいわれました。ホルモン剤は、副作用(子宮癌のリスクなど)があり不安になります。ホルモン剤は、必ず5年間服用するものなのでしょうか。無治療では再発のリスクがホルモン剤を服用した場合と比べると高くなるのでしょうか。よろしくお願いいたします。

ご指摘のホルモン剤を内服した場合、無治療の場合と比較して再発リスクが半分になるとお考えになれば良いかと思います。(文責 首藤)

 

No.6977】  07年08月04日  S・K
ゾメタの副作用と使用時期について(HPNo.6946-2)

「HPNo.6946 転移乳がんの治療について」で、ご相談しました。丁寧なお返事、ありがとうございました。Her-2は、調べてもらったところ0で陰性ということでした。現在はアロマシンの服用1ヶ月です。主治医の体制で診察をうけたいという件は、アドバイスをいただき、よく考え、現在の病院で告知を担当してくれた医師に、不安な自分の考えを伝えました。この医師とこれからの治療をしていくことになりました。ありがとうございました。
今日のご相談は、ゾメタに関してです。PETCTで右鎖骨と縦隔リンパ節の転移がみつかったので、再度骨シンチ検査と胸部CT検査をしました。8月末に結果がでるらしく、鎖骨の転移に対して8月末よりゾメタを使用するつもりであると医師から聴きました。使用を始める時期に対して先生の見解をお聞かせいただきたいのです。副作用に対しては、「あごの骨が壊死をおこすことがあるので歯の治療をすることは相談してからということ、発熱がまれにある。」ということはお聞きしました。他にはなにか副作用はないのでしょうか? 「ちょっと怖いな」と思っています。使わなくてもいいならば使いたくないのですが・・・。よろしくお願いします。

骨転移に関してはゾメタは有効と思われます。重篤な副作用としてはご指摘の如く顎骨壊死があげられます。それ以外の副作用はほとんど無いようです。(文責 首藤)

 

No.6976】  07年08月04日  M
右胸のしこり

初めて御相談させていただきます。16歳女性です。3、4日前に何気なく右胸に触れたとき、内部に硬いしこりのようなものがあることに気付きました。位置は乳頭の少し右辺りで、大きさは触った感じでは解りにくいにですが、たいして大きくないと思いますし、3、4日様子を見ても大きさが変化した様子は今のところなさそうです。生活もそこまで不規則ではありませんし、年齢的にも癌の可能性は低いとは思うのですが、祖父が胃がんに、その娘である叔母が乳がんにかかったことがあるだけに、少し気になるので御相談させていただきました。乳がんの可能性は低いでしょうか? このまま様子を見ていても大丈夫なものなのでしょうか?

メールの内容だけでは判断しかねます。一度お近くの乳腺専門医を受診されることをお薦めいたします。(文責 首藤)

 

No.6975-1】  07年08月04日  A 
乳がん相談

どうぞよろしくお願い申し上げます。下記経過を参考にご回答いただければありがたいと思います。なお、診察から手術までは貴会員の所属される病院以外でうけました。
経過
1) 5/19〜6/22 初診(触診)、超音波検査、生検(2回)、マンモグラフィー検査、CT、MRI
2) 6/28 手術前採血
3) 7/4 手術、左乳房全摘出(左上外側腫瘍2cm+レベルのリンパ節摘出)( レベル、のリンパ節は残し)
4) 7/15 退院、以後自宅にて自己リハビリ
5) 7/30 医師より手術結果説明あり。リンパ球9個のうち5個転移、ステージa(T1,N1)とのこと (,a,b,a,b,c,の7段階)、ER陽性 (数値40)、PR陰性。
6) 8/6(予定) 採血+化学療法、以後4週間1サイクル(2週おきに化学療法+毎日ホルモン療法)として6ヶ月行うとのこと
7) 8/7(予定) 骨シンチ

相談事項
1) レベルU、Vのリンパ節への転移、全身への転移の可能性および検査方法を教えてください。
2) 化学療法+ホルモン療法が最適な治療方法なのでしょうか。他にあれば教えてください。(補助療法も含めてお願い致します。)
3) 手術後(7/5)から治療着手(8/6)まで長かった感じがするのですが、どう思われますでしょうか。
4) 現段階で他の部位に転移が認められ、手術が必要になった場合、どの程度の期間を置けば手術が可能なのでしょうか。

以上についてよろしくお願い申し上げます。

1) 一般的には胸部・腹部CT、乳腺・腹部超音波検査、骨シンチなどになります。
2) 一般的には化学療法の後にホルモン療法を開始することが多いと思います。
3) 約一ヶ月ですから、妥当な期間だと思います。
4) 転移に対する外科療法は、乳癌再発の場合一般的に行われません。ホルモン療法や化学療法を施行することが多いと思います。(文責 首藤)

 

No.6975-2】  07年08月13日  A 
術後化学療法について

HP6975の相談でお世話になりました。再度ご相談お願い致します。術後の病理検査結果は下記の通りでした。「CRP 0.01、CEA 1.2、CA15−3 10.4、リンパ節転移(9個のうち5個)あり、腋窩リンパ節レベルT摘出(U、Vは残し)」
8月6日、初回抗がん剤投与しました。CEF療法です。点滴(2週間ピッチ)5−FU+ファルモルビシン、 飲み薬(点滴以外毎日)エンドキサン、6ヶ月後からはホルモン療法を予定しています。
1) 先日の市民フォーラムにて、術後の化学療法はCEF療法よりAC−タキサンが効果があると言われておりましたが、上記の抗がん剤を替えたほうがよいでしょうか。
2) リンパ節U、Vを残したのですが、転移の可能性が心配です。治療方法を替えるべきか(薬物療法などの取り入れ)、またはU、Vをとるべきかご教示ください。
3) 上記病理結果の数値から、どのような状況なのか教えてください。

以上3点、よろしくお願い申し上げます。

1) CEF療法は、手術だけの場合と比較して、33%再発を減少させ、AC−タキサンでは44%減少させます。
2) リンパ節転移陽性癌に対する術後療法として、アンスラサイクリン系薬剤にタキサン系薬剤を順次または同時投与することは有用ですので、副作用の件を別に考えるとすれば、CEF療法、AC療法ともにアンスラサイクリン系の薬剤ですので、CEF療法をAC療法に変えるのではなく、CEF療法の後にタキサンを追加する方法も考えられます。副作用、効果、費用等、主治医と充分ご相談の上、納得のいく治療を受けて下さい。
3) リンパ節郭清をしても生存率が良くなるといったはっきりとした結果は得られておらず、治療としての意味はないと考えられています。リンパ節転移がいつくあったかという情報は、再発の危険性を予測し、薬物療法の方針を決めるのに重要となります。更に、乳癌が大きかったり(5cm以上)、リンパ節転移が4個以上あった場合は、乳房切除後に、胸壁や鎖骨上窩のリンパ節に放射線照射を行なう事によって、再発の可能性を減少させることができます。(文責 須田)

 

No.6975-3】  07年08月19日  A 
術後の治療について

HPNo.7006の相談で、ご回答いただきましてありがとうございました。関連してもう少しお聞きしたいので、よろしくお願い致します。
1) AC+タキサン治療の場合の副作用は、どのようなものでしょうか。特に重大のものは何でしょうか。
2) リンパ節転移が9個郭清のうち5個ありましたが、乳房切除後に胸壁や鎖骨上窩のリンパ節に放射線照射を行っていません。現在CEF治療で2回目の点滴を行ったところです。今後、放射線照射をいつ行ったほうがよいのか、行わないほうがよいのか教えてください。Nuclear grade 2、2cm腫瘍、ER40%の陽性、PgR陰性、Her2 +1、組織的波及度f、リンパ管侵襲 ly1 静脈侵襲 v1。

1) 脱毛、悪心・嘔吐、白血球減少、アレルギー反応、口内炎、痺れ、心毒性などが副作用として生じる可能性があります。
2) 乳癌診療ガイドラインでは、腋窩リンパ節転移4個以上の場合、乳房切除後の放射線療法が推奨されております。放射線療法は通常化学療法が終了してから施行することとなります。(文責 谷)

 

No.6974】  07年08月04日  K 
センチネル生検後の傷の痛み

いつも参考にさせていただいています。4ヶ月程前に乳房温存手術とセンチネル生検をし、非浸潤癌と診断されました。センチネル生検も異常なしで、その後25回の放射線治療を受け、その後は無治療です。最近になりセンチネル生検をした傷と脇のあたりが痛いのですが、傷を自分で見る限り化膿などはしていません。しかしズキズキと痛むことがあります。何が考えられますか? しばらく病院にいけないので心配になりました。よろしくお願いします。 

内容を伺う限り術後の創部の違和感などではないかと推察されます。特にご心配の必要は無いと思われます。(文責 首藤)

 

No.6973】  07年08月02日  H
感染症による発熱(No.6879-2

ここのところ発熱とだるさで辛い日が続いています。左胸原発巣にはガーゼをあてているのですが、縮小している時はいいのですが、大きくなってくると、分泌液がふえたり出血することもあり、また臭いも出てきます。私は普段めったに熱は出さないのですが、6月下旬から日中でも37度を越える熱が続くようになり、自覚症状もだるい状態が続きました。私は身体のどこか他の部分に出来た腫瘍が何か悪さをしているのではと心配しましたが、主治医が言うには「たとえば腫瘍が内臓にポンとできたとしても、それだけで熱はでないし、CRPもあがりませんよ」とのこと。CRPは普段は0,1なのですが、その時は0,7ありました。そして腫瘍の表面に覆いかぶさるようにくっついている黄色い皮?のようなものを綿棒で採取して細菌検査をして頂きましたところ、緑膿菌をはじめとする菌が何種類かみつかったそうです。その時はチエナムという抗生剤を4日連続で点滴しました。その後はCRPは0,1に戻りましたが、数日前からまた熱が上がり始め、先週の日曜日には38度7分まで上がってしまいました。錠剤の抗生剤を飲んで1日寝ていたところ夜には多少下がりましたが、翌日にはまた37度7分まであがり、身体も相当だるかったので予約外で病院にいきました。採血したところ、白血球やHbは異常はなかったのですが、CRPが1,7と上昇していました。いったんおとなしくしていた緑膿菌がまた血液中に入ってしまった可能性ありということで、チエナムをまた5日間やることになりました。原発巣の腫瘍の表面は、ポピヨドンというイソジンせっけんや、その他消毒液で、こまめにお風呂の後に消毒するようにしています。
体内の転移に関しては定期的にCT等でチェックしているのですが(前回は1ヶ月前撮影)、発熱はやはり胸の腫瘍の細菌が原因だと思ってよいのでしょうか。緑膿菌などは、抗生剤でいったんは叩くことができても、今回のように繰り返し症状を現すことはあるのでしょうか。こういう状態を繰り返しているうちに、そのうち敗血症になりはしないかと大変心配しております。もちろん腫瘍が縮小してくれれば一番良いのですが、簡単にそうはいきません。対処方法としては、そのつど叩いていくしかないのでしょうか? 宜しくお願い致します。

チエナム自体は強力な抗生剤ですので、その効果は抜群だと思います。ただし何度か使用してゆくうちにチエナムに抵抗力を示す(チエナムで死なない)菌が出現してくるわけです。その場合、抗生剤の種類を変更するのが良いと思います。(文責 首藤)

 

No.6972】  07年08月02日  S 
両胸の痛み

突然のメールですみません。「乳がん,メール相談」でネット検索をしたらヒットしたので相談させてください。私は18歳、高校3年生なのですが、3〜4日前から両胸の横から上あたりが押すと痛みます。普通に過ごしてる分には全く痛みなどは感じられません。食欲もあり、胸の痛み以外には症状は何もありません。しこりなども多分ないと思う
のですが、18歳でも乳がんになる可能性は0%ではないとネットで知りました。怖くて病院にも行けず、不安でたまりません。「乳がんで痛みがあるのは末期だ」とネットで見て、もう少しで死んでしまうんじゃないかなどと考えてしまいます。やはり乳がんなのでしょうか…。それとも乳腺症、乳腺炎、胸痛、生理前の痛みなどなのでしょうか。長々とすみませんでした。

ご質問の内容から推察するに、いわゆる乳腺症がもっとも考えられます。ご心配でしょうから、一度お近くの乳腺専門医の診察を受けられることをお勧めします。(文責 首藤)

 

No.6971】  07年08月02日  K.I. 
多数ののう胞

1ヶ月ほど前の健康診断のエコー検査で、のう胞が多数みつかりました。42歳、出産経験無しのものです。28歳から35歳位まで生理が止まってしまってホルモン治療をしたことがあります。その後、生理がまた始まってしばらくは乳腺が張ることがありました。前年にマンモグラフィー検査をした時は異常がなかったのですが、エコー検査は今回が初めてでした。今後、数が増えていくかを見ていくために、1年後に再検査をするようにといわれました。だた引越しをしてしまったため、同じ検査機関に行くことができなくなりました。その場合、1年を待たず医療機関で検査して、現在の状態を残しておいた方が良いのでしょうか? また、のう胞が乳がんになることは考えられますか? 

移転先の検査機関で検査されればよいと思います。間隔の一年はあくまで目安と思います。のう胞と癌は基本的には別のものです。(文責 首藤)

 

No.6970】  07年08月02日  H
日頃の疑問

ずっと前から思っている事があります。HER2プラス乳癌は、マイナス乳癌より予後が良くなったと考えて良いのか? 抗癌剤は、癌細胞のグレードの悪い部分に効く、ということですが、ではグレード1と3では、どちらが良いのか悪いのか? 手術時、ホルモン感受性アリだったERマイナスPGRプラスは、ザンクトガレン2007で不完全になり?、でも遡って治療が変わるなんてことはあるのだろうか? LH-RHアナログは2年?5年?それともずっと? 多種多様な癌が含まれるトリプルネガティブってどんな癌あって、治療も多種多様なのか?とか?患者はこんなことも解決できずに、結局わからずじまいになっています。よろしくお願い致します。

基本的にHer2陽性乳癌は陰性よりも悪性度が高いと考えられます。グレード3のほうが悪いです。治療の遡りはありません。LH-RHは日本で認証されている投与期間は2年です。Triple NegativeはBasal Cell Originと考えられるSubtypeで、治療に難渋することが多いと考えられます。(文責 首藤)

 

No.6969】  07年08月02日  K
乳汁分泌について

現在39歳、5才児の母です。乳汁分泌について教えて頂きたいのですが、宜しくお願いします。出産後から断続的にある乳汁分泌が気になり、先日乳腺外科で診察を受けたのですが、乳汁を試験紙につけただけの検査で、微量の潜血反応が出ました。しかし、高プロラクチン血症(3月の検査で32)だと、少々の潜血反応は当たり前と言われ、分泌液の検査はしてもえらえませんでした。5年前に出産、2年前に高プロラクチン血症の診断を受け、現在経過観察中で、薬は飲んでいません。エコーでは、片側に1cmののう胞があるが異常なし。念のためマンモを受けるようにとだけ言われ、今はマンモとプロラクチンの数値検査の結果待ちの状態です。実は2年前のときも、+3と+2の潜血反応がありましたが、このときも乳汁の検査は無しでした。「潜血反応が出れば乳汁の検査をする」と、この相談室でも他でも拝見しましたので、なぜ検査してもらえないのか気になっています。今回の診察は視診・エコー・マンモのみです。乳腺外科の専門医と言われる先生に診察していただいたのですが、潜血反応が微量な場合、乳がんでないものと視診で判断できるものなのでしょうか? また、高プロラクチン血症であれば、CEAですか? 乳汁細胞の検査をしなくても、問題は無いものなのでしょうか?
本来、乳汁の細胞検査が必要な潜血反応というのは、どの程度のものですか? 乳汁は、両側で多孔性で、色は黄色っぽい透明か白です。検査は本当に必要の無いのもなのか、気になって仕方ありません。ご意見いただけますよう、宜しくお願いいたします。

血性の乳頭分泌がある場合、分泌物内のCEA値(マンモテック)を測ったり、分泌物の細胞を検査します。また場合によっては乳管造影、内視鏡あるいはMRIなどの精密検査を行うことが多いのですが、実際に血性分泌のかたで悪性であった割合は2割程度といわれています。両側性で黄色〜透明の分泌物であれば、乳管内に病変がある可能性は比較的低いと考えられます。(文責 首藤)

 

No.6968】  07年08月02日  T 
放射線治療について

放射線治療は温存手術後何週間までに始めたほうがいいという基準があればお教え下さい。宜しくお願いいたします。

基本的になるべく早く始めた方がよいとされています。術後化学療法が行われる場合は、化学療法終了後に放射線療法を開始することとなります。(文責 首藤)

 

No.6967】  07年08月02日  S.G
リンパ浮腫について(HPNo.6802-3)

いつもお世話になります。HPNo.6802のS.Gです。抗がん剤治療が終了し、いよいよ左胸の手術が1ヶ月先に予定されています。抗がん剤治療が開始される前に行った細胞診で、左脇下のリンパ節からも癌細胞が見つかっていますので、手術では左脇下のリンパ節をすべて切除すると、ドクターから言われています。リンパ節郭清をすることで、術後の左腕リンパ浮腫が怖くて仕方ありません。そこで質問なのですが、
1) やはりリンパ節転移が認められた場合、転移の個数に拘わらず、すべてを切除しなければならないのか?
2) リンパ節郭清をした患者のどれくらいの割合でリンパ浮腫が起こるものなのか?
3) また術後すぐに浮腫んでくるものなのか?
4) 人によって浮腫み方や、度合いに違いがあるものなのか?

1) ガイドラインによればリンパ節転移陽性の場合Level IIIまでの摘出を推奨されています。
2) リンパ節郭清の程度によりますが、殆ど全てのリンパ節(20個ぐらい)を摘出すればリンパ浮腫はほぼ必発と思われます。
3) 浮腫には術後半年以内に出現するものと、術後数年にて出現するものがあります。
4) その通りです。(文責 首藤)

 

No.6966】  07年08月02日  M.s
乳腺線維腺腫について(2)(HPNo.6959-2)

ご回答ありがとうございます。また質問させてください。
1) 妊娠中でも摘出生検は可能ですか?その場合何週頃がよいですか?
2) 妊娠中の細胞診は、本当は良性であるのに悪く出やすいというのは本当ですか?
3) 乳癌の中でも髄様がんというのは、画像上、線維腺腫とよく似ていると聞きました。細胞診の結果も似ているのでしょうか?  相談室の中でも線維腺腫と診断されたのに乳癌だったという事例も多く、現在妊娠していることもあり、とても不安です。できれば摘出して、すっきりしたい気持ちも強くなってきました。

妊娠中でも摘出は可能と思います。安定期の中期以降がよいかと思われます。妊娠乳腺の細胞増生は活発であり、そのために細胞診のクラスが高く診断されることはあるかもしれません。とてもご不安でしたら摘出するのも一手段かと思います。(文責 首藤)

 

No.6965】  07年07月31日  M 
授乳中ののう胞について

現在8ヶ月の娘を持つ授乳中(33歳)のものです。先週乳がんと子宮がんの定期健診を受けに行ったところ、超音波エコーとマンモの結果、6mm程度ののう胞があると言われました。乳がんではないことと、乳腺症の一つで授乳期にはよくあるということで、心配はいらないものの3〜6ヵ月後にエコーだけでも受診しに来る事を薦められました。しかし、数週間前に同病院で叔母が良性の線維腺腫であると診断されたものの、しこりが大きい為摘出した方がいい場合もあるので、総合病院へ紹介状を書いてもらい受診した結果、乳がんであるとのことがわかり、自身の診断結果についても不安になってきました。産後すぐに母乳の出が悪くマッサージを受け、幾度となく乳腺炎になりかけたことともあることや、授乳期の乳がんは進行が早いとも聞きましたので、余計不安になっています。ただ、授乳中の為、再度マンモを受けるリスクへの心配もあります。現在まったく痛みもなく、触診でも違和感はありません。のう胞が悪いものではないことは、エコーやマンモでしっかりわかるものなのでしょうか? 近いうちに別の病院への再診をするべきでしょうか? ご回答の程、どうぞ宜しくお願い致します。

授乳中の経過から推察するに、乳汁がうっ滞したのう胞の可能性が高いでしょう。乳房内腫瘤の診断方法としては画像診断(エコーなど)→針細胞診→針生検→生検(麻酔して腫瘤を取り去る)の順に診断能力が高くなります。一般的にはエコーによる経過観察の適応ですが、ご心配ならば総合病院で受診されてはいかがでしょうか。(文責 首藤)

 

No.6964-1】  07年07月31日  H.A. 
放射線治療と検査について

64歳の母のことでお世話になり、ありがとうございます。
昨年9月にA病院で左乳房温存手術をしました。「2cm程の硬がん、リンパ節転移レベルに1/8、グレード3、Her2(+1)、ER90%以上、PR20〜30%、断面陰性」でした。術前の他の臓器に転移があるかの検査は、肺だけしかしていません。術後1ヵ月以上後、放射線の設備が無い為、別のB病院で25回の照射治療をうけました。その時にCTと血液検査をしたのですが、「骨シンチはやってるのかな? A病院ならやってるかもしれないね」と言われました。主治医の先生に確認したところ、まだだった為、骨シンチの検査をしましたが、結果は異常なしでした。その後CMF6クール、5月下旬よりフェマーラを飲み始めました。6月下旬に術後初めての定期検査、血液・両側の超音波エコー・胸部レントゲンをしました。今後は3ヵ月ごとに同様の検査を2年間するそうです。マンモグラフィーはせず、視触診もなしでした。
最近になって放射線の照射場所について母に確認したら、左乳房と脇(リンパ節の所?)と反対側の右脇にもマーキングされたそうです。鏡を使わなくても見下ろせる場所なので下の方?はっきりは覚えていないようです。当時は再発防止に反対側のリンパ節部にも照射するのかな?くらいに考えていたのですが・・。どちらの病院からも何も言われませんでした。
1) 今頃になって思ったのですが、何でもない所に照射はしないですよね? CT検査でなにか異常があったからその部位にも照射した、と考えるべきだったのでしょうか? 手術前にCT検査はしています。
2) 別の病院で治療を受ける場合、検査結果などの情報はどの程度知らされるのでしょうか? B病院から照射部位や、もしCTなどで異常などあった場合、A病院にその事は報告されないのでしょうか? どちらからも小さい手紙のような物しか持たされませんでした。抗がん剤治療前に、ステージはa、「抗がん剤は、あるかもしれないし、ないかもしれない癌細胞に対して」等の主治医の先生に言われた事から、転移などあったとは考えられないのですが。
3) プラバチンとバファリンと、フェマーラの飲み合わせは大丈夫ですか?
4) 抗がん剤の副作用で湿疹が出来て夜も眠れない程の痒みがありました。終了後治まりかけましたが、フェマーラを飲み始めてまた湿疹が出来、眠れないほどではないものの痒いようです。酷くもならず良くもならない状態で、塗り薬もあまり効きません。薬を変えるかやめるかしないと治らないでしょうか?
5) 定期検査でマンモグラフィー、視触診はしなくても大丈夫でしょうか?
6) 胸部レントゲンを2年間で8回に加え、骨密度の検査も定期的にするつもりですが、被爆が心配です。あわせても被爆量は心配ない程度ですか? またPET検査もうけるとしたら多すぎるでしょうか?
7) 腰痛のせいか足も痛い、右肩が凝って肩甲骨や腕(ひじの先も)の方まで痛いというのが1ヶ月以上続いていて気になっています。フェマーラの副作用ということはありますか?(特に肩と腕) チタンや磁気ベルトは悪影響はないでしょうか?

定期検査で異常なし、という事で一安心していたのですが、暢気にしている場合ではないのか?と不安になってきました。特に1)が大変気になります。質問が多くて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

1) 反対側のマークは照射部位の確認(接線方向に照射するため)につけられたもので、その部分に照射したわけではないと思います。
2) 基本的に他病院で行われた画像診断は読影コメントとともに依頼病院に送られてきますので、情報が伝わらない、ということは無いと思います。
3) 問題ないと思いますが、乳癌治療とは別の内服を常用しておられるのであれば、一度主治医の先生に確認することが大切です。
4) 湿疹がフエマーラによるものかどうかは専門医(皮膚科)の判断が大切です。皮膚科診察が必要かどうか、一度主治医にご相談ください。
5) 年1回程度のマンモグラフィー、超音波検査は術後フォローとして妥当です。
6) その程度の撮影回数では被爆量は問題ありません。PETは可能ですが、おそらく自由診療となります。
7) フェマーラの副作用の可能性は否定できません。一度主治医にご相談ください。チタン、磁気ベルトの効果は不明です。(文責 首藤)

 

No.6964-2】  07年08月30日  H.A. 
転移の可能性

HPNo.6964で、母の事でお世話になった者です。昨年9月に左乳房温存手術、放射線25回、CMF6クール、5月下旬よりフェマーラを飲み始めました。御礼が遅れてしまいましたが、早速にご回答頂いて、ありがとうございました。マーキングされた部分全てに放射線を照射しているわけではないとわかり、安心出来ました。その後、発疹はステロイド剤の塗布により痒みは以前よりはおさまってきました。腰痛もピーク時の痛みよりは和らいできたようです。ただ、右側の肩や腕、首の痛み、右手のむくみは良くならず、骨密度も調べたかったので、整形外科を受診してきました。レントゲンを何枚か撮り、「首は変形性頚椎症、肩は五十肩です」という診断でした。その時、後からですが、骨密度の検査をお願いしたら、右上腕部に注射されました。痛みがある右側だったせいか注射された所が痛かったそうです。2種類の湿布と5種類の飲み薬を処方されました。外科の主治医の先生が同じ病院なので、整形外科での診断結果、薬の飲み合わせは大丈夫なのか確認しました。湿布を貼るだけでは改善されず、飲み薬を3種類(1つは胃薬)飲み始めましたが、痛みは相変わらずです。最初は右の肩甲骨あたりからの痛みでした(6月)。また整形外科に行きますが、何もしていなくても鈍い痛みがあります。フェマーラを飲み始めてからだったので、副作用のようなものだと思っていたのですが、痛みはひかないし広範囲なので、転移の可能性もあるのだろうかと大変不安です。
1) もし転移を疑うとしたら、症状から考えてどんな検査をしたほうがいいのでしょうか? 骨シンチをして、異常があった場合他の精密検査をするのでしょうか? 整形外科ではなく外科で検査をしたほうがいいんですよね?
2) 右の肩こりの原因には肝臓や胆のうの疾患の可能性もあるそうですが、どんな検査をしたほうがいいのでしょうか?
3) 転移と変形性頚椎症などとは単純なレントゲンだけで区別がつきますか?
4) 骨密度の検査で上腕部に注射する方法はあるのでしょうか? 位置的に血液検査ではないような気がしますが。その日はお風呂に入らないように言われました。
5) 今の病院は主治医が外科の先生なので薬の副作用などについても詳しくなく、乳腺専門ではないので、出来れば転院したいのですが、大きな病院だと受け入れてもらえない事もありますか? 近くにがんセンターがあるのですが。
6) もし転院出来たとしても、治療を始めるまではどのくらいの期間がかかるものなのでしょうか?

お忙しいなか申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

1)骨シンチは疑陽性が多く,疑わしい場合は,X線写真,CT, MRI,PETなどの検査を行います.整形外科でもよろしいと思います.
2)肩の痛みは,整形外科的なものがはるかに多いです.腹部症状がなくて,腹部臓器の疾患が原因の可能性は極めて少ないと考えます.
3)区別がつきます.
4)骨密度の測定法にはいろいろありますので,担当医にお尋ねください.
5)治療情報提供書があれば,どの病院も受け入れてくれるはずです.
6)情報が十分であれば,すぐに開始できると思います.(文責 徳田)

 

No.6963】  07年07月31日  R  
センチネルリンパ節生検について

50才です。右乳側の乳管非浸潤ガンと診断され、一ヶ月半後に手術を予定している者です。シコリは5センチと大きく、一部が浸潤している可能性はゼロではないと言わました。手術の方法は、筋筋残し全摘出、センチネルリンパ節生検は省略してリンパ節の(1)だけ取りますと言われました。センチネルリンパ節生検の結果、転移がなければリンパ節を取る必要はほとんどないと聞きますが、私の場合、「センチネルリンパ節生検はしません」と言われたのはなぜなのでしょうか? とりあえず手術中に検査をして、その結果でリンパ節をとる手術内容でも良いと思うのですが(検査は出来る病院です)。後からリンパ節を再手術で取ることも可能ですとも付け加えられましたが・・・。
どちらを選択して良いのか迷います。リンパ節は(1)〜(3),(4)箇所あると言われますが、(1)だけ取るのと、全部取るのではリンパ浮腫の出方が違うのでしょうか? 一番気になるのがリンパ浮腫のことです。以上です。宜しくお願い致します。

非浸潤がんであるという確定診断が生検組織検査などでなされているならば、あえてリンパ節生検を行う必要はないという考え方は妥当だと思います。腋の下のリンパ節をほとんど全て摘出すると、リンパ浮腫はほぼ必発であると思います。(文責 首藤)

 

No.6962】  07年07月30日  S.E.
術後の治療について

検査の結果、癌が強く疑われるということで、手術の日程が決まりました。先生からは「入院は2〜3週間で、退院後一週間は自宅療養が必要」とまでは言われましたが、その他の事は何も言われていません。治療は何もしないで、手術だけで終わりという事もありえるのでしょうか? また、抗がん剤・ホルモン療法などをした場合は、副作用で髪は抜けるものでしょうか?

癌の疑いで2-3週間の入院というのはいかがなものでしょう?我々は乳癌の手術でも早い方であれば3-4で退院します。もちろん手術のないようにもよりますが、長くても10日くらいですので、それも疑い・・ということですので、今一度、主治医と相談してはいかがでしょうか?疑いで手術するのは如何なものかと、感じました。その後の治療はここではスペースの問題もあり、主治医にきいて頂くのがいいと思います。手術だけで終われることもありますし、化学療法が必要なこともあります。どれも、癌細胞の顔つき、転移のしやすい性格の癌なのか、否かで判断しますので、今の段階ではなんともいえません。取れたものをよく調べて、術後の治療の必要性を検討します。(文責 鈴木)

 

No.6961】  07年07月30日  M
妊娠について

初めてご相談をさせて頂きます。宜しくお願い致します。3年前、27歳の時に右胸温存手術、その後放射線治療と2年間のゾラ・3年間のノルバの治療をしました。先月3年目の検査で異常がなかったので、妊娠の事を考えノルバの服用を一旦やめる事にしました。薬の服用をやめることに色々と悩みました。一番は、再発の事を思うと自分が出した答えは正しかったのか・・・と。子供は正直とても欲しいです。妊娠した事で、再発することはあるのでしょうか? 私の担当医は「妊娠した事で再発することはない」と言うのですが、ホルモン治療をしていたわけですから、妊娠したら多少なり女性ホルモンは活発になるのでは?と、素人ですが、そんな事を思います。乳がんの治療後に出産は可能ですか?
病理診断報告書 「しこりの大きさ:1.3×1.2、ER(+)more than 80%、PGR(+)10-50%、HER2(-)1+、リンパ転移はなし(0/11)」
上記の診断報告書は、どのような意味をあらわしているのでしょうか? 再発リスクは2割と担当医に言われています。お忙しいと思いますが、宜しくお願い致します。

乳癌の治療後に妊娠することは可能です。ノルバデックスに関しては、2ヶ月は、体内に留まりますので、その後の妊娠が良いと考えます。再発に関しても、妊娠することで、再発率が高くなるということはありません。ER、PgRはホルモン感受性の有無を示しています。感受性ありということなので、ホルモン療法が行われたということになります。HER2は癌細胞がもっている特殊なタンパク質です。0から3+までに分類し、程度の高い方が再発率、細胞の増殖が早いというもので、どちらも腫瘍の性格を表しています。(文責 鈴木)

 

No.6960】  07年07月30日  M 
線維腺腫

良性のシコリと言われましたが、この先シコリが一部癌化したりすることはありえることですか? 細胞診はクラス2でしたが、クラス1とは、どのようなものですか? シコリがある時点で、クラス2からということなのですか? 1はシコリのない人の正常な細胞を現したものですか? シコリがあっても、1とでるなら、2とは1より変形した細胞があるということなのですか? お忙しいと思いますが、教えてください。

細胞診のクラス1も2も良性です。今は、細胞診の報告様式も変化し、クラス1とか2とかで表現しません。以前のクラス1も2も正常、あるいは良性ということです。3以上なら、精密検査にすすめばいいので、1も2も厳密に考えなくてもいいでしょう。(文責 鈴木)

 

No.6959-1】  07年07月30日  m.s
乳腺線維腺腫について

37才女性です。現在妊娠11週です。妊娠発覚とほぼ同時に右乳房にしこりを感じ、不安だったので同時期に4ヶ所の乳腺専門科を受診し、エコーを受けました。妊娠中のためマンモグラフィ−はできませんでした。3ヶ所の病院では、「しこりの部分には何も映らないので、乳腺そのものか乳腺症で、1年に1回の検診で可」との診断でした。ただ残る1ヶ所の病院(癌の専門病院)の診断は、エコーでは乳腺線維腺腫の疑いとのことでした。「このままエコーのみで経過をみてもよいが、今後妊娠によって乳腺の状態も変わるし、検査もしづらくなるので、細胞診をしても」と、提案されました。「細胞診の必要性は?」と伺うと、ご希望であればという程度だそうです。
1)細胞診は受けた方がよいですか? でも細胞診の正確度は100%でないと聞きます。
2)確実なのは摘出生検のようですが、妊娠中でも可能ですか? その場合、何週頃なら受けられますか?
3)線維腺腫が癌化することはありますか?
4)線維腺腫なら、細胞診の結果はクラス2ですか? クラス1だった場合は、しこりに的中していなかったということですか?
5)主治医は、「細胞診でとれないこともあるが、あなたの場合は再検査は不必要」とのことですが、どうですか? 画像が怪しいと再検が必要のようですが・・・。

線維腺腫であるという確定は、切除生検が必要になります。細胞診で確定は得られませんので、時に切除生検も行います。ただ、一般的には、線維腺腫なのであれば・・、というか、画像で線維腺腫を疑うのであれば、細胞診で悪性のないことを確認し、経過観察をするのが通常です。細胞診をしなくても、線維腺腫は、特徴的な画像を呈しますので、恐らく線維腺腫だろうから経過を見ましょう・・というのが普通です。
細胞診は、我々として、施行した方がいいと考えれば患者様の希望で行うのではなく、こちらが細胞診をしましょう・・ということになります。そうでなく、希望によりということは、誰がみても線維腺腫だろうという画像診断の結果だったのではないでしょうか? あまり心配しすぎない方がいいでしょう。(文責 鈴木)

 

No.6959-2】  07年08月02日  m.s
乳腺線維腺腫について(2)

ご回答ありがとうございます。また質問させてください。
1) 妊娠中でも摘出生検は可能ですか?その場合何週頃がよいですか?
2) 妊娠中の細胞診は、本当は良性であるのに悪く出やすいというのは本当ですか?
3) 乳癌の中でも髄様がんというのは、画像上、線維腺腫とよく似ていると聞きました。細胞診の結果も似ているのでしょうか?  相談室の中でも線維腺腫と診断されたのに乳癌だったという事例も多く、現在妊娠していることもあり、とても不安です。できれば摘出して、すっきりしたい気持ちも強くなってきました。

妊娠中でも摘出は可能と思います。安定期の中期以降がよいかと思われます。妊娠乳腺の細胞増生は活発であり、そのために細胞診のクラスが高く診断されることはあるかもしれません。とてもご不安でしたら摘出するのも一手段かと思います。(文責 首藤)

 

No.6958】  07年07月30日  M
悪性度、抗癌剤の投与量(HPNo.6806-2)

毎回心強く、感謝申し上げます。
1) 死んでいる細胞がある場合、悪性癌細胞であり・悪性度が高いのでしょうか? 術前の画像をご覧になって科長の先生が「あ〜、これなんか死んでいる細胞があるね」とおっしゃっていました。前の主治医の先生は「高いのもあるし低いのもあるし、悪性度は真ん中ぐらい」と、詳しい内容の説明はありませんでした。現在の新しい先生に聞きましたところ、「ここで悪性度の基準?が変わったので・・・」と、やはりはっきりとおっしゃいませんでした。悪性度についてはっきり説明がないのが気になります。
2)抗がん剤の薬の量を減らした場合、効果の影響は? 私の場合、ホルモン療法が先でした。その際に前の主治医の先生は「リュー−プリンが使えない場合、薬の量を増やします」とのこと。CEF4クール終了後、現在の主治医の先生は「タキソールを行う場合、薬の量を減らして行いますから」とのこと。

どうぞよろしくお願い致します。

質問の内容がよくわかりませんので、悪性度の基準について回答します。悪性度は癌細胞の核の異型度、細胞分裂の数で、点数化し判定します。抗癌剤の量に関して、減らした場合の効果は不明確で、いくらいくらまで減らしてもOKとかいうデータは何もありません。抗癌剤の種類によっては、増やすことにより効果が増すお薬もありますが、逆に副作用が強く出る恐れがありますので、決められた用量、用法で行うのが良いと思います。リュープリンが使えないから、薬の量を増やす・・というのは、理由が明確ではありませんし、行うべきではないと考えます。いずれにしても、主治医が変わり、言うことも変わり、振り回されているようにも感じますので、家族と相談の上、違う病院を訪ねるのもいいのではないでしょうか?(文責 鈴木)

 

No.6957】  07年07月30日  a.m
脇のしこりについて

21歳女性です。12歳の頃から右脇の下にしこりがあります。しこりは上の方に大豆くらいのコロコロしたものが1つと、脇の真ん中に1センチくらいのものがあります。さわると少し痛いです。しこりが無い左脇と比べると、見た目は少し腫れています。今まで、ただの脂肪の塊だろうとほうっておいたのですが、最近脇の下のしこりは乳がんの可能性があるということを知り、不安になり相談致しました。早く病院に検査に行った方がいいのでしょうか? よろしくお願い致します。

年齢的に見ても、12歳の頃からということを考えても乳癌の可能性はないと思います。リンパ節を触れているのか、良性の腫瘍かはわかりませんが、急がなくてもいいので、乳腺外科の受診をして下さい。(文責 鈴木)

 

No.6956】  07年07月30日  A 
乳房からの液体分泌

以前から、乳房をつまむと白い分泌物が出てくる症状がありました。しかし最近は、強く乳輪からつまむと、茶色い半透明(血液ですか?)のものが出てきました。もともと乳腺が人より張っている為、白い分泌物の時は気にしませんでしたが、茶色い液体みたいなものが出てきた時は、さすがに驚きました。何でしょうか? 乳輪から強く絞るようにつまむと、やはり出てきます。茶色い色は血液の関係でしょうか。とても心配です。

強くつまむために、少し出血しているのかもしれません。乳頭からの分泌物は、それ自身、あまり病的でないことも多いので、心配せず、一度、乳腺外科を受診されてはいかがでしょうか?(文責 鈴木)

 

No.6955】  07年07月30日  N.J. 
治療について

41歳・独身・閉経前です。6/6に部分切除同時再建の手術を受けました。腫瘍2cm、非浸潤がん0.5o浸潤、硬がん、グレード1、ハーツー増殖なし(フィシュ検査により)、センチネルリンパ生検1/0 転移なし。7月21日よりタモキシフェンを服用しています。又、7月30日より放射線治療予定です。主治医からは、「早期で五年ほど前なら無治療のケース。顔つきもマイルドで、0.5o浸潤なので、LH-RHアゴニストの服用までしないでよいでしょう。」と言われました。私の場合は、これが標準治療と考えてよろしいのでしょうか。硬がんは転移しやすく、予後が悪いと言う事を後で知りました。その事も、とても不安です。やはりLH-RHアゴニストの服用をすべきなのでしょうか。宜しくお願いします。

LH-RHアゴニストは、注射製剤で、月に1回、もしくは3ヶ月に1回の投与を行います。0.5mmの浸潤癌ですので、グレード1で、HER2も陰性であればタモキシフェンの内服だけでも、LH-RHの追加も正しい選択です。どちらも標準治療といえます。更年期症状が許容できればLH-RHを追加する方が一般的ではないでしょうか?(文責 鈴木)

 

No.6954】  07年07月30日  N.F
しこりとエクボ症状

39歳、妊娠・出産経験無しの主婦です。10数年前から左乳房に(乳首の外側2cmぐらいの所〉コリコリと動く1cmぐらいの丸いしこりがありましたが、その真上に一年前位から、かがんだひょうしに小さな窪みを発見しました。そのときは愚かにもそのような兆候が何かわからず、今日まで放置していました。普通の状態ではわかりませんが、最近はその部分をつまんだり、横に寝たりすると、明らかにエクボのような窪みがでます。しこりも約2cmぐらいに大きくなり、形も変わってきました。初めてですが、三度ほど左の乳頭から透明な液がほんの少し出ました。ガンのしこりは動きが少ないと聞きますが、そのしこりは以前ほどではありませんが動きます。良性であったとしてもエクボ症状は出るものでしょうか? いろいろ調べて見ましたが、そのような症例の答えがありませんでした。今あいにく生理前で、胸が張って痛いので診察ができず、生理になり次第診察をするということで、近くの乳腺外科を予約しています。その前に癌の可能性はどれくらいあるのか、心構えができればと思い、経験ある先生方にご相談いたします。よろしくお願いいたします。

良性であってもえくぼ症状がでることはありますが、最近、大きくなる腫瘤で、その部分にえくぼ症状があるのであれば、悪性の疑いがどうしてもありますので、早めに検査を受けて下さい。(文責 鈴木)

 

No.6953】  07年07月30日  Y M
乳房腫瘤の相談

初めてメールをさせていただきます。39歳、子供は二人います。今月、他の病気でCT検査を受け、右の乳房腫瘤が見つかり、要再検査になりました。
乳房エコーの結果: 右乳腺 EBareaに17x14x7mm大のhypoechoic area(+) 、形状整境界明瞭、内部エコー脂肪組織と類似。脂肪組織がmass様に描出された。左乳腺Careaは、右にくらべ厚い印象。明らかなmass lesion(-)
マンモグラフィーの結果: 右に腫瘤様陰影を認めます。細胞診(針検査)が必要と判断しました。

このような結果ですが、かなり悪いでしょうか? 専門用語など、よくわかりません。病気について、とても不安です。急いで細胞診の検査をしたほうがいいでしょうか? お忙しいところ申し訳ございませんが、ご返答のほどよろしくお願いいたします。

超音波の結果は、右乳房の乳頭直下やや内下に17x14mmのしこりの様な場所があるが、乳腺の中に入り込んだ脂肪組織ではないか・・ということで、この文面からは、乳腺のまだら加減が強いところが写っている・・ように判断され、癌を強く疑う所見ではないと思います。ただ、超音波はあくまでも写真ですので、良性、悪性の判断は細胞診が必要になります。見過ごし、見落としをしないためにも、細胞診を受けてみた方が良いでしょう。(文責 鈴木)

 

No.6952】  07年07月27日  M.I. 
放射線治療について

シェーグレン症候群という病気を持っています。また、発病はしていませんが、リュウマチ因子はプラスです。先生によれば、リュウマチが発病する可能性は低いと思われるとの事でした。ところで、乳がん手術後の放射線治療は、重篤な膠原病の人は受けられないと聞きました。癌を見ていただいている先生は、「シェーグレンの先生に聞かないとわからない」といわれ、また、シェーグレンのほうの先生は、「どうして放射線が問題なのかな。たぶん問題ない。」といわれました。両方から、はっきりした意見がないため不安です。 シェーグレンは膠原病の中でも比較的軽いものだと思いますが、放射線治療を受ける上で問題が生じてくるでしょうか。よろしくお願いいたします。

確かに重篤な膠原病をもっている場合の放射線治療には制限がありますが、シェーグレン症候群だけであれば問題はないと思いますし、内科の先生が問題ないとおっしゃっているのであればOKだと思います。(文責 清水)

 

No.6951-1】  07年07月27日  A 
胸骨傍にプツプツが出てきました

乳房温存手術をして1年3ヶ月経ちました。最近胸骨傍にプツプツが出てきました。プツプツが出来て1週間位になりますが、薬をつけても治らず心配です。再発ではないでしょうか。ちなみに5月中ごろにCTの検査、血液検査、骨シンチ、エコー、マンモグラフイー等は異常なしでした。大丈夫でしょうか。

私は、胸骨傍にブツブツがでてくる再発という経験はありません。多分心配ないのではないかと思うのですが、主治医の先生の診察を受けてください。(文責 清水)

 

No.6951-2】  07年08月19日  A 
放射線治療

HPNo.6951で相談させていただいたものですが、その節はありがとうございました。今度は別の相談で投稿させていただきました。乳房温存術後放射線照射を終了して1年1ヶ月が経ちました。最近(前から有ったのかも知れませんが)、汗腺の低下と乳房の痛みを強く感じる様になりました。それと照射跡がすごいケロイド状になっています。これはある程度すれば治るものでしょうか。永久に治らないものでしょうか? これを緩和させる方法はあるでしょうか。良い方法がありましたら、ご指導のほど宜しくお願いします。

乳房温存術後は原則的に全例放射線照射を行っており、照射直後の皮膚炎はしばしば経験しますが、1年以上たった後の放射線に伴う皮膚のケロイド状の変化は経験したことがありません。いずれにせよ直接診察してみないと判断できませんので、主治医の先生に早急に診察していただくことをお勧めいたします。(文責 谷)

 

No.6951-3】  07年08月29日  A 
リンパ郭清による後遺症

HPNo.6951で相談させていただいた者ですが、リンパ郭清を1,2迄しました。それにより上腕の痺れ引きつれ傷跡(ミミズが這ったような跡)温存手術をした跡はほとんどわかりません。が1年4ヶ月経つのに消えません、これは永久に治らないものでしょうか。主治医に聞いてもはっきり答えてくれません。なんとなくブルーな気持ちになっているところです。ご回答宜しくお願いします。

傷跡に関しては完全に消えるということはないです。ひきつれがあまりにひどく障害になるようなら、主治医に相談して、形成外科的な手術などを考慮することになります。上腕の痺れに関しては、あまり残らない方と、症状が長く続く方がいらっしゃいます。(文責 俵矢)

 

No.6951-4】  07年09月06日  A 
アリミデックス錠の副作用?

HPNo.6951で相談させて頂いたものです。今ホルモン療法でアリミデックス錠を服用していますが、手足の甲がピリピリと痛くて靴下も履けない状態です。そして唇も、昨年の11月中位からピリピリしています。かかりつけのクリニックでアラエビン軟膏を頂いてつけていますが、一向に良くなりません。毎日の事ですので苦痛です。薬の副作用ではないでしょうか? ご回答の程宜しくお願いします。

内服開始してからであれば副作用の可能性も否定はできません。主治医に相談して下さい。(文責 浜口)

 

No.6951-5】  07年12月03日  A 
モンドール病とは?

以前HPNo.6951でご相談させていただいた者です。温存手術をして1年7ヶ月になります。リンパ郭清、放射線照射をしています。1ヶ月ほど前から腋からウエスト辺りまで縦にくっきりとした腺が出るようになりました、それが結構痛いです。インターネットで調べている時にモンドール病と言う名前が出てきましたが、其の病気と違いますでしょうか? もし其の病気であれば、どのとうに対処したらよいでしょうか。ご回答の程、宜しくお願いします。

直接診察していないので推測の域をでませんが、メール内容から判断すると、おそらくモンドール病だと思います。モンドール病は、皮下の脈管炎で、有痛性ですが、そのまま放置していても数ヶ月で軽快し治ります。一度主治医の先生に受診して、ご相談下さい。(文責 須田)

 

No.6950】  07年07月27日  T.H
悪性葉状腫瘍

はじめてメールします。33歳、8歳と5歳の二人の子供がいます。今年の2月、1.5cm程のしこりをみつけ、病院で線維腺腫と言われました。「半年後診察に」と言われたのですが、5月に少し大きくなっていることに気づきました。それから仕事、子育ての忙しさもあり、6月末再度病院に行きました。すると、葉状腫瘍といわれ、局麻での摘出を言われました。そのときすでに妊娠していましたが、お腹には大丈夫との事で、一昨日手術しました。しかし、昨日摘出した腫瘍が悪性と判明し、「妊娠を解消し、一刻も早い検査と治療を」と言われました。2月の時に細胞診をしたのですが、「いいように取れなかったが大丈夫」と言われました。あの時私も安易に考えていたので、さほど気にしていなったことを今更悔やみます。三人目の妊娠をずっと望んでおり、やっとできた矢先でした。「主人も、2月の時にもっと検査してくれていたら・・・」と悔しくてたまらない様子です。今、私は自分の病気のことより、お腹の子供をおろすことのほうが辛くてたまりません。やっぱりおろさないといけないものなのでしょうか? 病気が治ったらまたできると他の人は言いますが、いつ完治するか分からなく、不安で、それよりも今いるお腹の子を産んであげたいと思います。やっぱり無謀なことでしょうか?

摘出した腫瘍が悪性だったというのは、乳がんだったのでしょうか、悪性の葉状腫瘍だったのでしょうか。乳がんであれば、妊娠月数に応じて妊娠を維持しながらできるだけ再発のリスクの少ない治療法を選択していくことになります。妊娠していないときの治療のように定型的な治療ではありませんから、主治医の先生と十分に話し合いながらの治療の選択が必要になります。一方、悪性の葉状腫瘍であれば妊娠を解消する必要は無いと思います。ひとつは、葉状腫瘍の場合、病理学的な悪性と、臨床的な悪性が一致しない例があること、またもう一つは、悪性の葉状腫瘍は初回手術巣の近くに何度も繰り返し出てきますから、しばらくは再発したら切除を繰り返し、頻回にできるようであれば出産後に乳房切除を考えたらよいのではないでしょうか。(文責 清水)

 

No.6949】  07年07月27日  M 
検査の信ぴょう性

栃木県在住の52才です。一昨日、マンモグラフィ検診とエコー検査で乳ガンとわかり、細胞を採取し分析結果を待っているところです。検査を受けた病院は総合病院ですが、念の為に他の病院でも検診に間違いが無いのか診てもらった方が良いのでしょうか?(2a程度のものです)
お産の頃からずっと診ていただいていて、信頼しているお医者様なのですが、細胞を分析して結果を出すのが専門機関で実施するのでしたら、他の病院で再検査しても無駄なのでしょうか?(検査の信ぴょう性を心配しております。) 大変お手数ですが、アドバイスを宜しくお願いします。

まずは細胞診の結果をきちんと聞くことでしょう。一般的に総合病院であれば、検査の精度管理をしているので基本的には信頼してよいと思います。それでも不安で、その結果に疑問があれば(疑問がなくても)セカンドオピニオンを受けてみては如何でしょうか。癌と診断された場合には、治療方針も含めてセカンドオピニオンを受けるのが良いと思います。(文責 清水)

 

No.6948】  07年07月27日  K.K.
小葉癌

「小葉癌は他のところに転移をする」と言い切っているネットを見たのですが、本当ですか?

小葉癌も通常の乳管癌も同じように転移することがあります。小葉癌だから転移しやすいということはありません。(文責 清水)

 

No.6947】  07年07月27日  T子
生理復活と再発の関係

いつもお世話になります。現在50歳、5年前温存手術、ゾラテックスを約2年注射、タモキシフェンを5年服用、現在無治療です。リンパ節転移なしでした。ゾラを中止して一年で生理が再開、しばらく不規則な周期で、年齢的に閉経すると予想していたところ、最近になってまた術前と同じように一ヶ月に一回の周期に戻ってしまいました。女性ホルモンが活性化したのでしょうか。だとすると乳癌の再発の可能性が高まっているのではないか、と心配になるのですが、その点はどうなのでしょうか。画像診断で転移が疑われた患者さんがゾラを再開した話を聞いたのですが、いつ閉経するかはわからないわけで、閉経までゾラを続けるのは疑問に思うのですが・・・。ゾラの基本は2年、ハイリスクで3年と聞いておりますが、思いのほか閉経が遅く、もう少しゾラを延長したほうがよかったのかと疑問を抱いております。アドバイス宜しくお願いいたします。

今までの臨床試験では、ゾラデックスにしてもCMFにしても治療によって閉経した方と、月経が回復した方で効果に差はないと言われています。ですから、貴女のようにゾラデックス終了後月経が再開したからといって再発の可能性が高くなるとは考えられていません。しかし、今年のSt.Gallenでは、35歳以上の化学療法後の方の再発はER陰性より陽性の方のほうに多く見られるということで、ER陽性例ではもっとしっかり内分泌療法を行った方が良いのではないかということが議論され、パネリストのアンケートでもリンパ節転移陽性例、Her2陽性例ではゾラデックスを5年にするという意見が多く、今後ゾラデックスは5年投与になるのではないかと話題になりました。しかし、ゾラデックス2年投与と5年投与の比較試験はないので、どちらがよいのかその答えはわかりません。現時点では、貴女の治療はエビデンスにのっとった標準的な治療であったと考えてよいと思います。過去を振り返っても仕方がないので、これからのことを考えるとすれば、最近の閉経後乳がん治療の話題のひとつである、ノルバデックス5年内服後アロマターゼ阻害剤による術後5年〜10年の内分泌療法をどう考えるかだと思います。選択肢としては、このまま無治療でいく、閉経を待ってアロマターゼ阻害剤を内服する、卵巣摘出してアロマターゼ阻害剤を内服するという三つだと思います。(文責 清水)

 

No.6946-1】  07年07月27日  S.K. 
転移乳癌の治療について

平成15年12月24日に乳がんの温存手術をうけ、センチネルリンパ節生検でリンパ転移なし、腫瘍は1.2センチでした。ホルモンレセプター陽性、HER-2は検査していないそうです。術後放射線44GYを照射、その後ノルバデックス1ヶ月→アリミデックス2ヶ月と服用しましたが、肝臓の数値があがり、吐き気と腰痛などで起きられなくなり、治療は中止となりました。3年目の検診で(平成19年1月)、腫瘍マーカーが「CEAは3.7 CA-15-3は28.4 BCA225は130 NCC-ST-439は290」となっていたとのことで、平成19年5月に再検査をするようにいわれ、腫瘍マーカーが「CEAは5.4 CA-15-3は32.7 BCA225は150 NCC-ST-439は410」となっていました。平成19年1月の検査で肺、骨シンチ、肝臓ともに異常なしといわれていましたので、PET-CT検査を受けました。結果、右鎖骨と上縦隔リンパ節転移と告げられました。現在はアロマシンを服用しています。服用して3週間ですが、ホットフラッシュと味覚が鈍くなった以外は、目立った副作用も無く過ごしています。痛みは3年半前の術後から、リンパ生検をした部分から左胸の下にかけて、つるような痛みはずっとあり、わき腹をさすると少し緩和します。左腕にリンパ浮腫がででいるため、マッサージを定期的に受けています。治療法についての意見をおきかせください。今後どのような薬に変わる可能性があるのかもお教えください。現在通院している病院は乳腺外科に6人の外来担当がおられ、受診するたびに違う先生で、お名前さえもなかなか覚えられない状態で、手術を担当していただいた医師は現在おられません。術後すぐに6人くらいが交代ですべての外来患者をみておられるので、過去の薬の副作用などや肝臓疾患や胃の疾患の相談も毎回話さねばならず、説明してカルテをめくってもらうという状態なのです。転移を告知された医師に、主治医という形はとっていただけないのかお願いしたのですが、「6人で誰でもがわかるようにしてあるから」とおっしゃいます。とても不安で、これからの治療に際し主治医という形をとっていただける病院に転院したいと思うのですが、どんなふうにお考えになりますでしょうか。このような事をご相談するのは失礼とは思いますが、転移のショックに加え、かなり悩んでいます。よろしくお願いします。

まずはじめに、最初のがんのHer2の検査をしてもらってください。Her2が陽性かどうか確認しておくことは今後の治療を考える上で重要なことです。一般的な今後の治療は、しばらくは内分泌療法でいくことになると思います。いくつかの内分泌療法剤を交代で使って、それが有効でなくなったとき、Her2陽性であればハーセプチンを使った治療を考えますし、陰性であれば化学療法を行うことになります。診療体制は病院ごとで異なります。一人の医師を主治医と決めた場合、主治医として信頼できれば良い結果を招くでしょうが、その主治医の主観的な偏った治療になる危険性があります。一方、チームで診る体制は、多くの医師の目で治療を考えますから偏った治療になる危険性は低いのですが、ご指摘のように患者さんからすると主治医がいないという感じになることが否めません。どちらがよいかは患者さんが判断することで、貴女にあった体制を選ぶために、一度別の病院でセカンドオピニオンをお受けになるのも一つの方法だと思います。(文責 清水)

 

No.6946-2】  07年08月04日  S.K. 
ゾメタの副作用と使用時期について

「HPNo.6946 転移乳がんの治療について」で、ご相談しました。丁寧なお返事、ありがとうございました。Her-2は、調べてもらったところ0で陰性ということでした。現在はアロマシンの服用1ヶ月です。主治医の体制で診察をうけたいという件は、アドバイスをいただき、よく考え、現在の病院で告知を担当してくれた医師に、不安な自分の考えを伝えました。この医師とこれからの治療をしていくことになりました。ありがとうございました。
今日のご相談は、ゾメタに関してです。PETCTで右鎖骨と縦隔リンパ節の転移がみつかったので、再度骨シンチ検査と胸部CT検査をしました。8月末に結果がでるらしく、鎖骨の転移に対して8月末よりゾメタを使用するつもりであると医師から聴きました。使用を始める時期に対して先生の見解をお聞かせいただきたいのです。副作用に対しては、「あごの骨が壊死をおこすことがあるので歯の治療をすることは相談してからということ、発熱がまれにある。」ということはお聞きしました。他にはなにか副作用はないのでしょうか? 「ちょっと怖いな」と思っています。使わなくてもいいならば使いたくないのですが・・・。よろしくお願いします。

骨転移に関してはゾメタは有効と思われます。重篤な副作用としてはご指摘の如く顎骨壊死があげられます。それ以外の副作用はほとんど無いようです。(文責 首藤)

 

No.6945】  07年07月26日  t  
乳がん治療、2年目ですが・・・

いつも、拝見させて頂き、勇気づけられております。昨年2月、温存手術を行い、現在5年間の予定でアリミデックスを服用しております。今年2月の1年検診では、異常がありませんでした。1週間ほど前より、切り取った傷口の1.2ミリ程上に、直径7ミリぐらいの赤くちょうど虫さされのようなものを見つけました。痒くはありません。中心がほんの少し隆起しておりますが、傷口周辺がしこりのような感じなので、何か判断がつきません。早めの検査が必要なものでしょうか? ご指導、宜しくお願い致します。

主治医に相談のうえ、検査をしてもらって下さい。単なる湿疹かもしれませんが、局所再発も同じような形態を取ることがありますので、見過ごしだけはしないように、精密検査をお勧めします。(文責 鈴木)

 

No.6944】  07年07月26日  K
アロマターゼ阻害剤の服用について(4)(HPNo.6101-4)

HPNo.6101で御相談した者です。いつもアドバイスをいただきありがとうございます。アドバイスに従って主治医と相談して、今年2月からアリミデックスを服用していますが、倦怠感が強く出ているようです。2カ月おきの血液検査では異常はなく、主治医も「倦怠感は個人差」ということをおっしゃっているようです。副作用の可能性の中には「倦怠感」はなかったですが、やはり個人差でしょうか? また副作用を抑える方法があればお教えください。お手数ですが、ご回答いただけると幸いです。

確かに、薬の副作用は個人差があります。普通の風邪薬でも副作用の出る方、出ない方がいますので、アリミデックスに倦怠感の副作用が出ないということはありません。もし、再発の予防とて内服しているのであれば、あくまで予防的な投与ですから、ご自身の副作用がつらく、日常生活まで制限するようであれば、あまり意味のないことですから、別の薬剤に変更することも一考かと思います。特に副作用を抑える有効的な手段はありません。(文責 鈴木)

 

No.6943】  07年07月26日  U 
広背筋皮弁法について

今年5/17に、乳がんの手術で全摘をおこない、広背筋皮弁法で同時再建を実施しました。ただ、術後2ヶ月の今でも、夜に寝ると広背筋の部分が痛くなります。特に、通常でも、この広背筋皮弁法は、数カ月痛み止めを飲み続ける必要があるのでしょうか。また、術後どの程度で痛みが解消されるのでしょうか。同じような経験の方は多いのでしょうか。教えてください。

当方の施設では、あまり広背筋皮弁の手術を行わないので明確にお答え出来ませんが、やはり大きな手術ですので、いくらかの痛みは仕方ないかと思います。痛みに関しては個人差も大きいので、少し時間をかけながら、身体を冷やさないようにして、頑張ってリハビリを続けて下さい。痛い時には無理しないで、痛み止めを飲んでかまいません。まだ、2ヶ月といえば、これから少しずつ良くなってくる時期ではないでしょうか?(文責 鈴木)

 

No.6942】  07年07月26日  T.F. 
髄様癌について

現在56歳、今年5月末に右乳房温存手術+センチネルリンパ節生検を受けて、リンパ節転移なしでした。手術前の説明では、病気T期、硬癌で、グレード3ということでした。手術後に病理組織診断で、髄様癌、ホルモン感受性なし、HER2受容体陰性で、放射線療法+化学療法を勧められ、6月下旬から放射線治療を受けています。先日の主治医の診療の時に、つぎのことについて明確に答えて頂けなかったので不安に思っており、先生のご見解・ご回答をどうぞよろしくお願いいたします。
1) 髄様癌はどのようながんでしょうか。
2) 他の乳がんと比べ、再発転移のリスクは、T期(大きさは1.8p)であっても高いのでしょうか。
3) 化学療法はどれくらい(パーセント)有効なのでしょうか。

髄様癌は、特殊型に含まれる乳癌で、他の癌に比べて、リンパ節転移も少なく、予後良好であると言われています。ただし、髄様癌にだけ注目した、再発転移のリスク、化学療法の有効性に関してははっきりとしたデータがありません。しかし、ホルモン感受性陰性、グレード3ということであれば、やはり抗癌剤の投与が必要になると考えます。(文責 鈴木)

 

No.6941】  07年07月25日  N.R. 
手術の後遺症?

3年前に全左乳房とリンパを切除し、化学療法で抗癌剤治療をした母(70才)のことでご相談いたします。幸い、現在までの検診では再発転移などの異常もなく、本人も健康を取り戻し通常通りの生活をしています。つい最近、久しぶりに母の手術跡を見ましたところ、手術跡(横に一文字)の下、肋骨の下辺りが、全体に硬く腫れているようでした。自分のその部分と比べると明らかに違いがあります。私の肋骨の下辺りは、胃などの臓器がやわらかく触れます。本人に聞きますと、術後より、手術跡は時折痛みがあるようです。が、検診では転移や再発がないので大丈夫だと言われたそうです。これは、手術の後遺症と考えてよろしいのでしょうか。ちなみに、右側はやわらかい状態です。ご回答のほど、よろしくお願いいたします。

申し訳ありませんが“肋骨の下辺りが、全体に硬く腫れている”という病態が想像できません。想像できないということは、あまり悪いものは考えられないと思っていただいてかまいません。主治医の先生によく診てもらってください。(文責 清水)

 

No.6940】  07年07月25日  E 
ペーチェット病

2年程前から乳首がカサカサしており、痒くて掻いてしまう事もあり、たまに透明の分泌物がでる事がありました。1ヶ月前から分泌液が多くなり、本日皮膚科に行き診断してもらった所、乳腺科がある病院への紹介状をいただきました。皮膚科のお医者様が、私の患部を見たあと、本(医学書?)を開いたので、チラッっと見たら、『ペーチェット病』のページだったように思います。私の患部は、左乳首全体とその周りの乳輪の一部がただれているのと、右乳首の下の方がただれています。皮膚科の医師からは、「乳腺に関係あると思うので、乳腺科に行ってください」としか、言われなかったのですが、とても不安です。ページェット病も、両方の乳首に症状があらわれるものなのでしょうか?

Mailの内容からはページェット(もしくはパジェット)病か乳頭部の湿疹が考えられますが、両側ということ考えるとページェットの可能性は低いように思います。あまり心配しないで、専門医を受診してください。行う検査はマンモグラフィーと湿疹部の細胞診で、それでほとんど診断がつくと思います。(文責 清水)

 

No.6939-1】  07年07月25日  A 
石灰化

40歳、出産の経験はありません。今月受けた人間ドックの婦人科検診で、マンモグラクフィで左乳房の正面1/4の所に石灰化が認められ、精密検査をするように言われました。エコーで写真を撮りましたが、形がはっきりしていないとのこと(うすっらと影が認められる)で、悪性か良性かは判断ができないため細胞診をやりました。まだ結果は出ていません。片方の乳房に石灰化が見られるのは、悪性の可能性が高いと聞いたことがあります。専門の医師なら、経験でマンモグラフィの写真から、ある程度の予測はつくと思います。結果しだいですが、細胞診で異常が認められなかった場合は、半年経過を見ると言っていました。半年も悪性か良性かの判断がつかないまま過ごすのは抵抗があります。異常が認められる乳房の組織を採取して調べる方法もあると聞いています。今度の受診日に、自らそういう検査を医師に申し出るのは早計でしょうか。不安な日々を過ごしています。ご助言よろしくお願いします。

どのような石灰化かわかりませんが、石灰化によっては経過観察もよくあることです。片方の乳房にある石灰化が悪性ということはありません。異常が認められる部位の摘出となるとマンモトーム生検かマンモグラフィー撮影下にフックワイヤーを挿入して生検するので通常の腫瘤を摘出するような簡単なわけにはいきません。ですから、良性の可能性が高い石灰化(細胞診でがん細胞が見つからなかった場合など)は経過観察になるのです。心配しているのであれば生検をお願いする方法もありますが、その前にマンモグラフィー診断についてセカンドオピニオンを受けて、どちらの先生も経過観察でよいと言ったら経過観察をするという方法もあります。(文責 清水)

 

No.6939-2】  07年08月06日  A 
石灰化(2)

ご回答ありがとうございます。また質問させてください。
石灰化の細胞診は、適正の範囲と言われました。「3ヶ月後にエコー、半年後にマンモグラフィで経過をみていきましょう」という見解でした。セカンドオピニオンを求め, 別の医師に意見を聞きました。最初の医師に紹介状を書いていただき,マンモグラフィの写真のコピーを持っていきました。わたしがセカンドオピニオンを求めた医師は,視触診やマンモグラフィの写真を見て,「焦ることはないでしょう」と,おっしゃっていました。石灰化は気になるから経過を見ていくというところで,最初の医師と意見が合っていました。
婦人科検診を受けて石灰化が見つかりました。見つかってよかったと思っていますが,経過を見て先になって悪性と分かったら,本末転倒のような気がしました。マンモトーム生検を希望していることを言いましたが,「少し様子を見てからでもよい」と言っておられました。素人から見ると,石灰化があるだけで 、悪性または,いずれ悪性になるものと思い、とても不安に感じています。ご助言をお願いいたします。

メールの内容から推察するに、おそらくカテゴリー3の石灰化ではないかと思います。その場合、実際にがんである確率は5%程度、つまり20人に一人程度で悪性です。とすれば、一時経過を見るという方針も適当と思います。またマンモトーム検査の方向からみると、たとえば淡い石灰化の集族など、石灰化の範囲が狭かったり、石灰化の度合いが見難かったりするとマンモトームで十分な生検が出来ない(石灰化の部分をしっかり同定して正確に石灰化の部分だけを切除するのが困難な)場合もあるので、そのような所見の石灰化では一旦経過観察して、石灰化が鮮鋭してきた段階でマンモトーム生検を行うという選択肢も妥当と思います。じっさい石灰化の範囲が小さい場合、生検よる診断に大変難渋することが良くあります。(文責 首藤)

 

No.6939-3】  08年07月11日  A 
しこり

約1年前HPNo.6939で石灰化について相談したAです。その節は,適切なアドバイスをいただきありがとうございました。1年前の石灰化については,近くの大学病院で、ステレオガイド下マンモトーム生検というのをやり、細胞を採って調べていただいたところ、乳腺症による石灰化で、それが悪性になる可能性は低いと言われました。そして、年に一度は検診を受けるよう勧められ、心配だったら半年に一度検査を受けてもいいですよ・・・というアドバイスを受けました。今年度も乳がん検診を受けましたが、今年度は超音波とマンモグラフィを希望したところ、健診センターの保健師さんからは、昨年度石灰化で何回もマンモグラフィを撮って、被爆量のことを考えるとマンモグラフィは勧められないといわれましたが、結局は、自分の意思でマンモグラフィもやりました。視触診では,左乳房の乳論の内側あたりにしこりがあると言われ、「超音波とマンモグラフィで確認してください」と言われました。超音波によると5mm程度だそうです。超音波の技師さんによると、乳房は張っていたようです。自己診断では気づきませんでした。昨年度の石灰化の場所とは違う場所です。1年でしこりができるなんてショックでした。まだ検査結果は届いてはいませんが、心配です。一年でしこりが大きくなることってあるんでしょうか。また、悪性の可能性があった場合、マンモグラヒを撮ると思うのですが、被爆量は心配ないのでしょうか。よろしくお願いします。

視触診・超音波にて5mmのしこりとのことですので、まだとても小さいしこりといえます。ですからこの1年間にできた可能性も十分にあると考えます。そしてしこりがあると判明したのであれば、マンモグラフィもとった上で、しこりがどのようなしこりなのかきちんと調べていかなければなりません。そもそもマンモグラフィの被爆量はとても少ないので被爆量の心配はまず必要ないと思われます。検査結果を踏まえ前回マンモトーム生検を施行した病院でそのしこりがどのようなしこりなのか調べていただく必要があります。(文責 谷)

 

No.6938】  07年07月25日  G 
術後の検査について

昨年9月に乳房温存手術を受けました。その後放射線治療と化学療法を経て、現在は月一回の定期検診2回目を終えたところです。検診では2回共簡単な触診と問診のみで、昨年9月の手術後はマンモやエコー等の検査を一度もしていません。再発転移はもちろんですが、患部ではない側も心配で仕方ないのですが、先生は「検査は術後1年に1度でいい」とおっしゃいます。でも他の患者さんに尋ねると、3ヵ月〜半年毎と言います。一般的にはどうなのでしょうか? よろしくお願いします。

乳がん学会が刊行している患者さん向けの“乳がん診療ガイドラインの解説”(米国のASCOのガイドラインに準拠)では、視触診、問診が手術後1〜3年目は3〜6ヵ月毎、4〜5年目は6〜12ヶ月毎、術後6年目以降は毎年行い、マンモグラフィーは毎年行い、腫瘍マーカー、各種画像検査は視触診、問診で必要と判断されたときに行うこととなっています。(文責 清水)

 

No.6937】  07年07月25日  H.H.  
放射線治療について悩んでいます

お忙しいところすみません。治療についてご相談したくメールを送らせていただきます。昨年8月に人間ドックで異常が見つかり、11月に乳がんと診断され、12月13日に温存法で手術を受けました。手術の結果、病巣そのものはやはり2センチ以下の小さなものでしたが、手足が意外にのびており、なにより予想に反してリンパへの転移があり、リンパ郭清をしました。リンパへの転移の数は7/17でした。癌の顔つきとしては2だということでした。LYVはマイナスです。手術のあと、化学療法を始めました。12月から、CEを4クール、その後タキソールを12クール受けました。その間白血球の減少が著しく、CE投与中に2回、タキソール投与中にやはり2回白血球を増やす注射をしました。CEでは副作用が回を重ねる度にひどくなり、4回目は投与後4日ほど水も飲めない状態でした。7月2日に何度かのびたものの無事タキソールが12回終わりました。7月9日からはホルモン療法としてアロマターゼ阻害剤(フェマーラ)の服用を始めました。生理は05年の12月頃まで順調にありましたが、その後少しの間なく、昨年6月から10月まで今までにない短い周期(3週間弱)で、大量の出血量でした。このため婦人科の先生が心配され、超音波、子宮体がんの検査を受けました。12月に少し出血があったのですが、生理といえるほどではありませんでした。その後生理らしい生理はありません。検査では筋腫がいくつか見つかりました。今後の治療としてホルモン剤の服用を5年間言われています。フェマーラ自体も新しい薬らしく、副作用を心配しています。骨粗しょう症のことと緑内障の傾向があるので心配です。
今一番悩んでいるのは、放射線治療についてです。標準治療では温存法と放射線治療はセットとなっているので、当然するものと覚悟していました。しかし、執刀医は私の病理結果を見るなり、「放射線はいらない」とおっしゃいました。理由は上手に取れたから、というものでしたが、私としては納得できるものではありませんでした。その後主治医に相談すると、「微妙なところ」ということでした。ただ、2回目の手術(あっては困るのですが、それがないようにするための放射線治療と理解しているのですが)のことを考えると放射線を当てない方が手術がやりやすいので少しメリットがある、ということでした。また、閉経後の場合、放射線の治療をした場合としなかった場合、結果はあまり変わらないようだ、ということでした。ただ、私が希望するなら、放射線治療もできるとの事でした。 
私としては副作用(特に浮腫)も心配なので、できれば放射線はやりたくはないというのが本音ですが、やらないなら客観的な納得できる理由がほしいのです。放射線の治療は乳がんの場合非常に有効で、再発率が1/3に減ると聞いています。癌になってしまったことはとても不幸です。私も、そして私と同じくらいあるいはそれ以上家族も悲しみ、心配し、疲れています。でも、癌に負けないためには今できることはきちんとやっておきたい、反対にいうなら治療を選択するなら、きちんと納得して選択したいのです。
乳房温存法の手術で放射線治療をやらない場合というのはあるのでしょうか。もし、私のような場合、やらなくても良いとしたら、どのような理由なり、客観的な根拠が考えられるでしょうか。教えていただけませんか。

乳房温存手術の後放射線治療をやらなくてよいという客観的な根拠はないと思います。放射線をかけるのは、上手に取れた取れないの問題ではありません、放射線をかけた方が乳房内再発率が下がるからです。(文責 清水)

 

No.6936】  07年07月25日  K.G
再発を疑う

2004年に右乳房外側にDCISが見つかりました。色々と悩みましたが、左乳房での再発や転移の確率を考慮して、両乳房全摘、同時再建手術(シリコンバッグ)を受けました。手術後は放射線やホルモン治療も行わず経過も良好でしたが、この6月頃に手術をした所とほぼ同じ場所に小さなしこりを見つけました。しこりの感触が前回と同じ感じなので心配になり、執刀医を訪ね、触診後マンモグラフィー、超音波検査、MRIを行いました。検査の結果はマンモグラフィー、超音波検査ではしこりを画像として確認されなかったことと乳腺の取り残しもないとのことでしたが、MRIについては乳房再建でシリコンが入っているため、検査には約2時間掛かりました。医師は「MRIで多少疑問は残るが癌ではない」という診断でした。ただ6月にしこりを見つけるまでは、両乳房ともに何の違和感もなかったのですが、しこり以外にも右側だけが何かの拍子に突っ張った感じがしたり、左側にはない重苦しいような感じがする症状があります。3年前に初めてしこりを見つけた時も、マンモグラフィー、超音波検査で、しこりは画像には何も写っていませんでした。超音波検査技師から「半年後にもう一度検査しましょう」と言われたのですが、どうしてもしこりが気になり生検をしてもらったところ、乳癌と判明した経緯があります。今回、執刀医は生検の必要性はないと言うのですが、前回のことを考えるとかなり不安が残ります。このまま医師の指示に従うのが良いのか、医師に頼んで生検を行った方がよいのか、他の医師にセカンドオピニオンを求めたほうが良いのか悩んでいます。DCISでの乳腺全摘出手術後の再発、転移または原発性の乳癌についての可能性や確率などの情報を知りたいと思っています。ご意見をお聞かせいただければ幸いです。

心配しているならば、生検してもらったほうがよいと思います。生検をお願いして断る先生はいないと思います。乳腺全摘後の局所再発は稀ではありますが、報告はあります。またDCISの転移再発も極めて稀ではありますがあります。しかし、いずれも稀な現象ですから、基本的には再発はないと考えていてよいと思います。(文責 清水)

 

No.6935】  07年07月25日  A.Y
放射線・ホルモン療法のサプリメントによる影響について

私は52歳、乳癌のI期(腫瘍1センチ)で放射線治療を終え、現在ホルモン療法を受けています。放射線とホルモン療法の治療中に摂取してしまった抗酸化サプリメントが治療の妨げになったのではないかと、心配で相談させていただきました。具体的な内容は下記の通りです。
1)治療経過と抗酸化サプリメント摂取時期
・乳癌摘出手術 07'3/30 
・ホルモン療法 07'4/23から(ゾラデックス2年間、タモキシフェン5年間) 
・放射線治療 07'5/28から25回(5週間)受け終わりました。 
・抗酸化サプリメントを摂取し始めたのは、手術前06’10月頃から07'6/21まで、(マキシモル30t/日、リベノール1個/日)です。

2)抗酸化サプリメントの成分 (2種類共にニューウェイズジャパン叶サのものです)
・マキシモル(サプリメント名称)液状・・・分離大豆タンパク質がありビタミンA,C等が含まれコロイド状で吸収され易いそうです。 
・リベノール(サプリメント名称)錠剤・・・ビタミンC,E、Β-カロチンが入っています。

3)参考とした資料
・癌の補完代替医療ガイドブック(http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med67/guide/index.html)(監修;日本補完代替医療学会)

この中で、一部の抗酸化サプリメントは治療に伴う副作用を抑えるとの報告もありますが、現段階では放射線治療や化学療法の実施時には抗酸化サプリメントの利用を控えたほうが良いとする意見がありました。(理由としては、放射線治療や化学療法の一部はフリーラジカルや活性酸素を産生することで、抗癌作用(癌細胞傷害作用)を発揮しているため、抗酸化サプリメントがその効果を低下させる理論的作用があるとあり、 また、患者の状態によって避けたほうが良い補完代替治療と、全ての患者が避けた方が賢明な事として、高容量ビタミンA、高容量ビタミンCがあります。また、朝日新聞の2006年5月29日に、癌の補完代替医療として乳癌、特にエストロゲン受容体陽性の場合、タモキシフェン服用中は植物性エストロゲンの大豆サプリメントを避けた方が良いとあります。)
参考資料の内容が気になり、放射線・ホルモン療法の効果が十分に発揮できなかったのではないかと、心配な毎日を送っています。お忙しいところ申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

抗酸化サプリメントや大豆サプリメントに関して、有効であるというエビデンスも危険であるというエビデンスもありません。したがってコメントはできません。理論的作用で話すならば、有効とすることも、危険とすることも可能です。冷たいようですが、ご自分の判断で決めてください。(文責 清水)

 

No.6934】  07年07月25日  S子
リハビリ体操 

リハビリ体操に必要なパスワードをお教え下さい。よろしくお願い致します。

ご質問の意味がよくわかりません。手術後のリハビリのことであれば、最近の乳がんの手術後に特別なリハビリはほとんどいりません。通常の日常生活の動きで大丈夫です。(文責 清水)

 

No.6933】  07年07月24日  K.I. 
細胞診後の腫れについて

初めて相談させていただきます。先日授乳中に乳房上部にある極小さなしこりに気付き、大学病院を受診しました。触診・視診・超音波検査からは乳がんの可能性は低いと言われ、かといって授乳期によくある乳腺の詰まったものとも少し違うとのこと、念のためということで細胞診をしていただきました。
帰宅後、おそらく針を刺した周辺が赤く腫れて乳汁が溜まっている時のようにやや硬く張ったような状態になり、2日経過した今でも腫れはひきません。しこりがあった場所を触っても、腫れのせいかもうしこりは分からなくなっています。このような状態はどうしてなのでしょうか。癌細胞を刺激したことによる炎症なのか、針を刺したことによる正常な反応なのか、または針を刺したところからばい菌が入って炎症になっているのか、検査の結果を聞きに行くのはしばらく先なのですが、すぐに受診した方がいいでしょうか。また、授乳に支障はありませんか。お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答よろしくお願い致します。

Mailの内容からは穿刺後の血腫か乳瘤のように思えますが、早めに一度受診することをお勧めします。(文責 清水)

 

No.6932】  07年07月24日  K  
ホルモン療法について

42歳女性です。2月上旬に子宮頸がんの広汎手術を受けました。幸い右卵巣は残しましたが、その後乳癌が見つかり、5月末に右乳房の温存手術をし、現在はノルバデックスを服用し、放射線治療が始まりました。病理組織診断は、「非浸潤性乳管癌 コメドタイプ グレード3、 腫瘍径 : 2.4×1.8×1.4、 リンパ管、静脈 − 、 センチネルリンパ −、 ER + 占拠率:>67%(5) 強3、 PGR+ 占拠率:34−66%(4)中2、 HER2スコア 3+ 」
術中迅速診断にて、断端異型性との事で追加切除しましたが、陰性でした。コメドタイプ、悪性度3、HER2(3+)で、とても顔つきの悪い癌だと思います。現在はノルバデックス20ミリを1日1錠服用していますが、コメドタイプというのがとても気になります。あくまでも非浸潤癌なので、ノルバデックスが標準的治療だと承知していますが、ゾラデックス注射の追加治療も考えています。ぜひ先生の意見も参考に出来ればと思っております。ご多忙中であるかと思いますが、宜しくお願い致します。

非浸潤がんですから、通常の浸潤性乳管がんに比べて再発のリスクは非常に低いと考えます。しかし、非浸潤癌の中ではコメドタイプはたちが悪いので油断は禁物です。そういう意味でも術後は放射線治療+ノルバデックスが標準的な治療と考えます。ゾラデックスを付加することについては、非浸潤がんでの上乗せ効果がどの程度あるのかはevidenceがないので不明です。浸潤がんにおいてはノルバデックスにゾラデックスを付加して若干良いように思えますが、有意の差はついていません。しかしゾラデックスを付加するdemeritはあまりありません。更年期症状や骨粗鬆症などの副作用を考えて、主治医の先生とよく相談してください。(文責 清水)

 

No.6931】  07年07月23日  S.G. 
追加切除および治療について

石灰化のため、5月15日に右乳ワイアー切開生検(lumoectomy)により、DCISと診断されました。追加切除および治療についてアドヴアイスをお願いいたします。アメリカに住んでいて26日に追加切除の予定です。53歳、閉経後もしくは閉経しつつあります。

病理検査結果:
A focus of ductal proliferation with mild atypia.This focus meets minimal criteria for low grade DCIS. Cribriform. (日本語では、何と呼ぶのでしょうか。)
DCIS :0.7cm. Low nuclear grade  Necrosis focally present  ER:4+ over 90%  PR:3+ over 90%  Deep margin : 0.5 cm  Medial margin : 5.12 cm ( 0.512 cm の間違いでしょうか。) Lateral : 0.6 cm  Anterior/superior : 0.2 cm  Anterior/inferior : 0.1 cm  Her2:検査中

6月20日にMRIをしましたが、内出血のためよく見えなっかたようです。手術直後には、外科医は放射線とホルモン療法をすすめていました。放射線医は、「放射線とホルモン療法どちらも副作用があるので、病理結果は初期なので両方はやりすぎかな。両方にするか、放射線だけにするか、自分で決めてください」ということでした。
Tumor Board(何人かの、専門医の討論会)後の方針は、追加切除をしてホルモン療法とのことです。

1) 2年前から切開生検を勧められていましたが、早めにしていれば、DCISには進んでいなっかたのでしょうか.
2) 病理検査のセコンドオピニオンでは、結果が違うこともあり得るのでしょうか。
3) 追加切除は、どれくらい切るのでしょうか。(乳首そばの右上の表面近くが前面になります。)
4) 初期とのことですが、necrosis (壊死?)がある場合は、ホルモン療法が必要なこともあるようですが、追加治療、生存率について、アドバイスをいただきたく宜しくお願いいたします。

1) 石灰化の範囲が変わっていなければ、早めに切開生検したとしてもやはりDCISだったと思います。もし石灰化の範囲が広がっていたのであれば、現在0.7cmですから、0.5cm以下であればAtypical ductal hyperplasiaと診断された可能性はあります。
2) low grade DCISの診断は難しいのですが、minimal criteriaに合致するというのは大きさが0.7cmだからだと思います。同じ病変が0.5cm以下であれば、Atypical ductal
hyperplasiaと診断されます。Second opinionでも診断は変わらないのではないかと思いますが、受けることは可能です。
3) low grade DCISは小さな浸潤癌を合併しやすいということで、追加切除だと思いますが、0.7cmの病変の追加切除であれば2cm径くらいではないかと思います。
4) cribriform(日本語でも一般的にはクリブリで通じますが、正式には篩状構造を呈すると訳されます)だけなら問題ないのですが、一部にnecrosisがあったということは一部にcomedo(面皰状)featureがあったのでしょうか。日本なら、追加切除+放射線でしょうか。今回のがんが再発転移することは無いと思いますので、ホルモン療法の追加は次ぎの乳がんの発生予防の意味があるのではないでしょうか。(文責 清水)

 

No.6930】  07年07月23日  T.K 
母の治療について(HPNo.6779-2)

HPNo.6779で以前相談させて頂いたT.Kです。お忙しいと思いますが、今回も母の治療についてよろしく御願いします。
5/25のCA15−3は50で、タキソール20回目を施行しました。その後2週間中止し、6/8は37だったのでフェマーラとゾメタで様子を見ましょうとのことでしたが、7/13に70と上昇。医師はよくある事と言いながらも、タキソテールに変更し抗癌剤治療再開となりました。現在の症状としては副作用の便秘が主で、タキソールでの足のしびれは軽減してきているようです。骨転移による痛みや痺れなどは無く食欲もあり、見た感じはとても元気です。
1) タキソテールの施行について、2週に1回か3週に1回か医師の間で意見が分かれているそうです。7/27の採血で上昇・平行・下降の場合、今後どのように行っていくのがベストでしょうか。2週に1回だと効果が低いとも聞いたようですが・・・。また、タキソテールと相性が良い薬はありますか。
2) タキソテールは肝臓・肺・骨など、どこの癌にでも効果を示しますか。あと、副作用の便秘に困っているようで、食事を減らしたり、ヨーグルトを食べたり等していますが他に何か対策はありますか。
3) 医師より「PET検査をしましょう」と言われたようですが、今必要なのでしょうか。私は、「今年1月からPET・CT・MRI検査もしているし、CA15-3の上昇はあるものの自覚症状が無い。現在タキソテール等治療もしているので、自覚症状が出てからPET等をしてもいいのでは」と思いますが、それからでは遅いのでしょうか。精密検査は、どのような場合にされますか。
4) 母にフェマーラは必要なのでしょうか。医師は「一番良い薬だから継続しよう」と言われたそうですが、10ヶ月以上も服用しているのに効果が出ているのか疑問です。もし変更なら、どの薬がいいでしょうか。
5) 今年に入り「今のうちに、旅行に行ったり好きな事をしなさい。」と、よく医師が言われるそうです。その言葉がすごく気になり、悪い事を考えたりしてしまいます。
母が先生に、「時間が無いのか」と聞くと「そんなことは無い」と言われるようですが、どう考えたらいいでしょうか。乳癌と診断されて5年以上が経ち、骨転移もあるので、痛み等無いうちにということでしょうか。
6) CA15-3だけが上昇するようになって、1年2ヶ月経とうとしています。頚椎の転移が見つかり放射線治療はしたものの、症状が無く元気なので、母を見る度に「本当に癌なの?」と不思議に思ってしまいます。採血の結果だけで判断し治療していっていますが、これでいいのでしょうか。毎月のように採血をし、結果でドキドキ。症状が無いのだから検査や薬づけにしなくてもと考えたり、もっと母が喜ぶようなことにお金を使ったほうがとも考えたりします。ずっと点滴をしているので、血管も入りにくくなってきたと言っていました。もし、先生の所に母と同じような状況の患者さんが受診された場合どうしますか。

まずはじめに、お母さんの治療をどのような方針で行っていくのか、主治医の先生とよく話し合うことをお勧めします。お話を聞いていると、主治医の先生もご家族もどのような考え方でお母さんの治療をしようとしているのかがバラバラになっているように思います。また、お母さんの気持ちがどうなのかも大事だと思います。一般的には、再発した乳ガンの根治の可能性は低いため、症状を緩和しながらどうやって長期生存を得るかを目標として治療方針を決めることが多いのです。
1)  タキソテールの正しい(エビデンスのある)使い方は、3週間に一回投与する方法です。しかし、副作用の軽減の意味では、2週に一回、1週に一回という投与法もあります。2週に一回の方法が3週に一回の方法と同じ効果があるかどうかはわかりません。1週に一回の投与法は3週に一回に比べて効果がやや落ちるというデータが最近発表されました。私個人のお勧め(再発乳がんの治療法の場合)は、3週に一回で始めてみて、副作用が強かったら2週もしくは1週に一回の方法にするというのは如何でしょうか。
2)  抗がん剤は全身に行き渡りますから、どこの再発部位でも(脳を除いて)効果を発揮します。臨床試験などのデータで効きやすい部位、効きにくい部位がありますが、個人差ですから、気にすることはありません。便秘は抗がん剤の副作用ばかりでなく制吐剤の副作用でもあります。主治医の先生にお話しして下剤を処方してもらってください。
3)  個人的には症状が落ち着いている現在、PETの必要はないように思います。PETで何かわかったら治療を変えるのでしょうか?そこのところ主治医の先生によく聞いてみてください。
4)  私個人の意見ですが、抗がん剤の治療とホルモン療法は同時に行わない方がよいと考えています。効果があった時にどちらの薬が有効だったかわからなくなりますし、症状なく生存期間をのばすためにも、有効なお薬な大事に使いたいと考えています。現在小康状態にあるならば、なおさらその方が良いのではないでしょうか。但し、主治医の先生が全ての薬を使って根治を目指しているというのであれば、同時投与も考えられます。
5)  主治医の先生が根治は無いと考えているのではないでしょうか。骨転移ですから、進行した場合、痛みが強くなったり、骨折したり、動けなくなることが予想されます。そのために、小康状態の現在、旅行などを勧めているのではないでしょうか。時間が無いという意味ではなく、将来動けなくなることも考えての発言ではないかと思います。
6)  一番大事な点です。無症状で腫瘍マーカーの異常だけで積極的な治療をするかどうか、多くの医師で見解は分かれます。そのときに、ご本人、ご家族が主治医の先生から今後の状況の推移の予想を聞いて、どのような治療を選択するかよく相談することが重要です。正解はありません。よく相談して皆が、特にご本人が納得できる治療法を選択すべきです。私個人の考えでは、ホルモン感受性があるのであれば、ホルモン剤とBisphosphonate製剤(骨を強くする注射)、転移部位を保護するカラーなどで治療を行い、しばらく抗がん剤は使わないと思います。また抗がん剤の治療に入ったら、CV portといって抗がん剤を注射しやすくするportを留置することをお勧めします。(文責 清水)

 

No.6929】  07年07月22日  NY
今後の治療方針に関する相談

乳癌インフォメーションホームページを拝見し、メールをお送りいたしました。昨年8月に左乳房温存療法とセンチネルリンパ節生検を行い、放射線治療とホルモン療法を開始。2回目のリュープリン注射の後、今年1月に器質化肺炎を発症し、入院。退院後もプレドニゾロンを服用し、5月に服用を終了したが、再発したため服用を再開。現在も服用中。器質化肺炎の治療にあたり、ノルバデックスとリュープリンを中止したため、6月末に月経がもどりました。今後の治療方針について、それぞれの担当医に相談したところ、「ホルモン療法は終了。今後も実施しない。再発有無を定期検査で確認し、静観する」「年末までプレドニゾロンを継続服用」という回答でした。理由について次のとおりです。「ホルモン療法が起因して器質化肺炎を発症したのか検査したが、結果は陰性。ただし検査には限界があり、様々な状況が重なって発症するものなので、原因を特定することは困難。ノルバデックスかリュープリンのどちらが起因したのか検査で調べることはできない。閉経前で出産希望があり、術後約1年経過していることから、他のホルモン療法や化学療法(抗がん剤治療)を今後実施しても、効果は期待できない。」
上記見解を受けましたが、別の見解や別の治療方法などがあれば、それらを鑑みたうえで、このまま「静観する」ことにするのかどうか、今後の乳がん治療方針を決めたいため、ご意見を参考にさせていただきたいと思っています。どうかよろしくお願いします。
--------------------------------------
【personal data】
年齢:32歳、 性別:女、 閉経の有無:有、 所在地:東京都、 家族にがん患者の有無:有(胃がん:大叔母)、 左乳癌(左乳房温存療法/センチネルリンパ節生検)、 術後療法:放射線治療(60グレイ)ホルモン療法(ノルバデックス:1錠/1日、リュープリン:1回/3ヶ月)
【病理診断】
・Histological typing :IDC(Solid-tubular carcinoma)
           DCIS(non-comedotype,cribriform)
・Grade:IDC(NG2,HG U)
DCIS(NG2)
・Surgical margin:close to margin <1mm
・Margin status :DCISの表面断片<1mm 深部断片<1.5mm
・Lymph nodes:negative
・Vessel invasion:negative
・Tumor size:IDC(2x1.5x1.2cm)
DCIS(3x2.5cm)
・Stage:PTOC NOMX
・hormone receptor:
         ER:Invasive(80%以上) DCIS(40%)
        PgR:Invasive(90%以上) DCIS(50%)
HER2neu:Invasive(2+) DCIS(3+)

出産をすぐ御希望であれば、このまま休薬ということになります。ホルモン治療をまずどちらかの方法で再開してみるという選択肢もあるかもしれませんが、リスク等をもう一度主治医とよく相談する必要があります。(文責 加藤)

 

No.6928】  07年07月22日  H.W.
ペットCT

初めてご相談します。私は60代半ばの主婦です。2005年ごろ自分でしこりを見つけ、乳腺外来でいろいろ検査を受け、1.5cmの乳癌とわかりました。温存手術を受け、がんの周りに散っているということで、その方向に追加切除を受けましたが、その方向にまだ認められるということで、胸筋に至るまで切除してもらいました。退院後、25回プラス5回の放射線照射を受けました。以降現在までホルモン療法を続け、3ヶ月に1回検査を受け、2年が経過しました。何の知識もなく手術をうけ、後でいろいろと乳癌に関する本を読みますと断端陽性であるとわかり、半年ぐらいしてから主治医に全摘して欲しかったとお願いしましたが、その必要はないと言われました。いろいろ伺ったところによりますと、
1.進行がんであった 2.ホルモンレセプター「+」 3.HER2 「−」 4.切除断端陽性の範囲 狭い 5.センチネルリンパ節生検「−」4個切除したそうです  6.ステージ T (保険会社への書類にはVAと書いてありました)7.再発率 10% 8.5年生存率95%といわれました 9.2年間アリミデックスを服用しています。

本によりますと、ペットいう機械とCTを組み合わせると2mmぐらいからわかると出ていましたが、主治医と相談してセカンドオピニオンをお願いして検査をお願いし、癌が見つかれば全摘して欲しい希望がありますが、ご意見をお聞かせ下さい(現在かかっている病院にはペットはありません)。現在は3ヶ月毎に採血と超音波検査、半年毎にマンモグラフィーと肺のレントゲン検査を受けていていますが、放射線の害も心配です。よろしくお願いいたします。

断端陽性でも再発する場合は多くありませんので、あまり心配されなくてもよいでしょう。視触診、マンモグラフィー、超音波で異常なければ、そこまでの検査は必要ないように思います。放射線の害が心配であれば、一年に一回程度にされてみてはいかがでしょうか?(文責 加藤)

 

No.6927】  07年07月22日  T
女性化乳房と男性乳癌について教えてください

女性化乳房と男性乳癌について教えてください(23歳 男性)。1年ほど前に乳頭に圧痛を感じ、小さい腫瘤を乳頭直下に見つけました。さほど気にせず放置していましたが、最近大きくなったように感じます。腫瘤は乳輪直下やや腋窩側にあり、大きさは人差し指先大です。形状ははっきりわかりませんが、ごつごつとした球形で、特に乳頭とつながるように一部大きく突出しています。硬く(詰まった感じ)、つまむと腫瘤の周囲に、正面から押えると乳頭部に若干の痛みがあります。また乳頭部を押すと漿液性の分泌物が乳頭周りの毛穴?から出ることもあります。「どうせ女性化乳房だろう」と、さほど心配はしていませんでしたが、このまま放置してもよいものでしょうか? 仮に医療機関を受診するとすれば、男性の場合どの診療科を受診すればよいのでしょうか?教えてください。(補足:一般血液検査項目および肝機能マーカーはいずれも基準範囲内)

メールの内容からはさほど心配ないと思いますが、一度受診されてみてはいかがでしょうか?。外科(乳腺外科)になります。(文責 加藤)

 

No.6926】  07年07月22日  T.Y.  
硬癌について

6月6日に右乳がんの手術結果で硬癌(乳頭管状腺癌との区別が問題)と診断されました。内容は、「ハーセプ(1+)、ES(ー)、PgR(ー)、1ミリ大乳腺内リンパ節(#12)の辺縁洞に数個の腫瘍細胞、Nuclear grade3(各異型:高>中等度(score3)、核分裂像:18個程度/10hpf(score3)。静脈侵襲ごく少数。断端は陰性」等々であることから、CEF療法を始めることになりました。同時に胆石も摘出しました。化学療法による治療の必要性は何パーセントくらいあるのでしょうか。また、上記の治療方法が私のような場合ですと一般的なものなのでしょうか。又、硬癌とは予後が悪い癌と聞きましたが、どのようなことででしょうか。よろしくお願いします。

一般的なものだと思います(治療の必要性を%で表すのは難しいでしょう)。硬癌は他の組織型に比べて、やや転移が多いとされています。(文責 加藤)

 

No.6925】  07年07月22日  H.H. 
肝転移の手術について

お世話になります。42才の女性です。2003年5月より術前化学療法としてタキソテール×4クール(3週間毎)を受けた後、8月に左乳房全摘手術を受けました。腫瘍の大きさは約5cmで、術後病理検査の結果、HER2 3+、ER+、PR+、リンパ節転移は13個でした。その後、CAF×6クール(3週間毎)の後、放射線治療をし、アリミデックスの服用を続けておりました。リュープリンは2005年4月より併用。2007年7月の検査で、肝臓に1cm大の腫瘍が複数と、6cm大の腫瘍が1個確認されました。骨、肺、脳には特に疑わしい所見はありませんでした。主治医から提供されている今後の治療方針は、ハーセプチンとナベルビンによる化学療法です。これは標準的な治療かとは思いますが、手術で肝臓の腫瘍を取るという選択肢はないのでしょうか。6cm大の腫瘍があるので化学療法だけでは不安なため、質問させて頂きました。

手術は一般的に行いません。主治医の方針で宜しいかと思います。(文責 加藤)

 

No.6924】  07年07月22日  K   
術後の状態について

45歳の主婦です。H17.11.07に左乳房温存術とレベル2までの腋窩リンパ節郭清をしました。病理結果は、「波及度・・・f リンパ管侵襲・・・− 静脈侵襲・・・v2 ER・・・陽性70% PgR・・・陽性70% 組織学的悪性度・・・グレード1 HER2・・・陽性(+) リンパ節転移・・・0(切除リンパ節数13)切除断端・・・皮膚断端に少量の露出が疑われる。」でした。手術中に断端を調べて多少追加切除をしたけれど、結果的にはギリギリのところまでだったそうで、確実に残っていれば再手術も考えられるが、そこまでしなくても良いと判断されました。その後25回の放射線治療、ノルバディックスの服用、リュープリンSR接種を継続中で、次回リュープリン接種が8/16の予定です。今回お伺いしたいのは、次の点です。
左乳房の切除跡の2p程上部がうっすら赤くなり、一週間ほど前にあの忌まわしいしこりと同じ感触のものがあるのに気付きました。以前、腋の下にしこりのような物が有る気がして、主治医に聞いたところ、切開により組織が硬くなっているのだろうというお話を聞いていたので、今回もあまり心配はしていないのですが、時期を同じくして、便が急に白くなり三日間ほど続きました。いつ頃からか忘れましたが、たまに白くなる事がありましたが、今回は3日間続きました。3月に右わき腹が抱え込むほど痛くなり、石があるかもしれないとの事で、注射のついでにエコーで見てもらったところ、何か細かい影が見えるようだが、様子を見て・・・ということで、石が有ったのか無かったのか、血液検査(腫瘍マーカー?)は異常なでした。こんな状況ですが、8/3に主人の会社の人間ドックがあり、前述のとおり8/16には注射で通院しますが、その前に一度調べてもらった方が良いのかどうかという事です。あと一月ほおっておくと、もし再発の場合は大きくなってしまうのでしょうか? 出来るだけ早く診て頂いた方が良いのか、再発や転移があるとなかなか宜しくないとも聞いているので、いつ見てもらっても同じなのか・・・。心配なら診て貰いなさいと言われるだけかもしれませんが、なんだか怖い気もしています。長くなりましたが、アドバイス宜しくお願いいたします。

メールの内容だけでは何ともいえませんが、現在の調子が悪くなければ次回予定日の受診でよいように思います。(文責 加藤)

 

No.6923】  07年07月22日  K.S. 
乳輪下のしこりについて

26歳の男です。半年ほど前に右胸の乳首に痛痒いような違和感があり、よく触ってみると僅かにしこりが触れるような気がしました。そのときは男も乳がんになるとういう知識がなく、いずれなくなると思っていました。 しかし、最近になってはっきりとしたしこりを感じたために乳腺外科を受診しました。触診、マンモグラフィー、超音波検査をした結果、女性化乳房と良性の乳腺腫瘤と診断されました。ここで幾つか伺いたいのです。
1) 画像で「悪性の顔つきをしていない」「しこりの陰影がほとんど見えない」ことから良性を判断されたのですが、細胞診をせずに確定できるのでしょうか。あるHPでは、男の場合は画像だけでは判断がつかず細胞診までするべきだ、という記述を見つけました(根拠は欠かれていませんでした。)
2) 良性という判断のもとで、ホルモンバランスを整える漢方薬を処方されました。1ヶ月後にまた来るようにとのことでしたが、1ヶ月もの期間が開くことに不安を感じます。仮に悪性だった場合、1ヶ月という期間は病気の進行について致命的となることはないのでしょうか?

1) 画像を見てみなければ何ともいえませんが、細胞診は必ず行わなければならないというものではありません。
2) 一ヶ月という期間はそれほど影響を及ぼさないと考えます。(文責 加藤)

 

No.6922】  07年07月21日  Y.S.  
細胞診の結果

はじめてご相談します。7月1日に急に左胸が痛いと感じ、触ったところ何となくしこりのような物があり、2日後に病院にいきました。マンモグラフィーでは何もでず、超音波にて検査の結果、看護婦さんが痛いところを何度も繰り返し検査し針細胞の細胞診検査をしました。結果CLASS3aの判断で、「比較的小型の細胞で軽度の増生傾向を認めます。変成も加わっている為、細胞の全体像が把握できません。再検follow upして下さい。病理組織検査報告書では、2本の乳腺針生検組織材料です。組織学的には繊維性脂肪組織が主体である。僅かな腺組織がみられる。繊維性組織内に少数の挫滅や歪みが強い細胞が見られますが判断困難です。検体は不適正である。乳caとすべき組織像は含まれておりません。再生検あるいはexcisional biopsyによる確認を要する症状だと思われます。可能な限り再検をお願いします。」とのコメントがありました。先生は1ヶ月後の検査で良いと言われました。この結果を聞きに行ったのは検査から1週間後でしたが、そのときしこりのようなものは触ってもなく、先生も「あれ?なくなってるね」という感じでした。どうとらえていいのか頭の中がいっぱいで、聞きたい事も聞かずに病院を後にしたのですが・・・。1ヶ月後の検査で大丈夫でしょうか? ちなみに今は生理前で、少しおっぱいは痛いのですが、しこりのような物は毎日触って確認してますがありません。ただ考えると、どこを触ってもこれ?これ?という感じです。38歳、未婚/出産経験もありません。コメントお願いします。

穿刺吸引細胞診でclass3aだったこと、針生検でがんの組織がなかったこと、しこりが消えたことを総合的に考えると、生理の前に現れる“乳腺症のしこり”だったと考えてよいのではないでしょうか。しこりに気づいたときが生理の前だったとしたら、その可能性はますます高くなると思います。ひとまず安心して、念のための一ヶ月後の診察で良いと思います。次回の診察も生理後に行くことをお勧めします。生理前にまた痛みとしこりが現れるかもしれませんが、あわてずに生理後に受診してください。(文責 清水)

 

No.6921】  07年07月21日  あひる
プロポリス

いつも相談に載っていただき、ありがとうございます。ステージUa、術後3年半がすぎ、現在アロマシン服用中です。最近知人より、プロポリスをいただきました。以前乳がんにプロポリスはよくないと聞いたことがあるのですが、医学的な根拠はあるのでしょうか? 高価なものなので、できれば飲んでみようかと思うのですが・・・。

プロポリスが乳がんに良いという医学的証拠も、良く無いという医学的証拠もありません。(文責 清水)

 

No.6920】  07年07月21日  K 
脇の痛み(HPNo.6765-3)

HPNo.6765でお世話になっている者です。ありがとうございます。5月8日に自分で左乳房内側上部にしこりを発見し、すぐに乳腺のドクターがいると確認した大学病院に受診いたしましたが、マンモ、エコー、MRIでは、しこり1.5の悪いものの疑い。細胞診ではうまくひけなかったようで、残念ながら2ヶ月過ぎても癌か否かの診断がつきませんでした。あれからすぐに全ての検査結果と紹介状をいただき転院をいたしました。転院先の病院ですぐに細胞診を行い、はっきり乳癌と判明しました。その後は結局、前の病院と同じ検査をして、その他手術のために必要な色々な検査をまだしています。そのうえ、腎機能が悪く(慢性腎炎による高血圧)、肝臓の数値も高く、肺に気になる所見、心電図にも問題があるとのこと。骨シンチ、リンパ腺エコーでは問題なしと言われ、少しだけ安心する事ができました。しかし、最近では脇の付け根や、乳房の輪郭の脇のあたりに痛みがあります。検査は沢山あるのですが、なかなか医師に伝える機会がなく、次回の診察まで2週間以上あり心配です。ご相談させて下さい。
1) 程度は色々あると思いますが、腎臓、肝臓があまり良好ではない場合、乳癌の手術後の治療に色々な影響や障害がありますか? 出来ない治療や、使えない薬など教えて下さい。(現在まで薬は何も飲んでいません)
2) 脇の付け根の痛み、リンパ節に何らかの影響があると考えられますか?(転移など)
3) 最初の頃は、ただの丸いしこりで外見的にはわからない状態でしたが、今では乳房の半分近くがしこりに吸収されたかのようにへこんできましたが、かなりの進行と考えられますか?
4) あまり血行を良くしない方がいいですか?(お風呂で温まったり、胸や脇のリンパ腺のあるところをゴシゴシ洗ったりなど)

長々とすみません。最初の検査で2ヶ月を無駄にした思いがあり、転院後も色々な問題が見つかり、いつ手術にたどりつけるか、術後の治療が出来るのかなど、考えると不安になります。どうぞ宜しくお願い致します。

1) 腎機能、肝機能が低下している場合は使える薬に制限があることがあります。しかし、何もできない訳ではありませんから、手術が終わって、術後治療を考える時、即ち治療効果と副作用を天秤にかけて考えるときに、腎臓や肝臓の機能が正常の方に比べて副作用の出方が強くなるので、判断の基準が少し変わってくると思います。主治医の先生とよく相談することが重要です。
2) エコーで腫れているリンパ節が無いと診断されているのであれば心配ないと思います。次回診察時によく診てもらってください。
3) その可能性も考えられますが、何とも言えません。次回の診察時によく診てもらってください。
4) 入浴は全く問題ありません。いつも通りでかまいません。(文責 清水)

 

No.6919】  07年07月21日  K  
乳頭からの分泌液について

私は28歳の主婦で、出産経験もありませんし、現在妊娠もしていません。去年の7月、右肺門リンパ節結核及び右頚部鎖骨上膏リンパ節結核と診断され、入院・治療をしています。排菌はしておらず、去年の11月に退院し、現在は薬の服用と定期健診のみで、ほぼ完治しています。乳頭からの分泌液に気づいたのは入院している時で、右の乳頭から黄色い少しベタベタした分泌液が出ます。多い時は下着がシミになっていたり、下着を着用していない時は洋服がシミになります。ほぼ完治しているとはいえ、結核という病名から病院に迷惑を掛けることが不安で検査に行けないのと、3年前、母が乳がんの手術をしており、相談して変な心配を掛けたくないという思いで、誰にも相談していません。薬(現在服用中:イスコチン・リマクタン・セルベックス・ワッサーV)の副作用でホルモンのバランスが崩れているだけかなとも思うのですが、結核も分泌液も右側であることが気がかりです。薬の服用が終わる来月には検査したいとは思っていますが、上記から考えられることを教えてください。

貴女の推察の通り、薬の副作用でホルモンバランスが崩れて乳頭から分泌物が増えたのだろうと考えるのが妥当だと思います。しかし、詳細は検査しないとわかりません。排菌していないのですから、気にしないで病院へ行って、マンモグラフィー検査、場合によっては分泌物の細胞診の検査などを行ってもらってください。親の立場からすれば、心配かけないようにと黙っていられるより、検査を早く受けることの方を望むと思うのですが如何でしょうか。(文責 清水)

 

No.6918】  07年07月21日  Y.T. 
TAC療法について(2)(HPNo.6901-2)

相談室には過去のトラックを含めて大変お世話になっております。さらに今回は、当方の各質問に丁寧に答えていただき、大変勉強になりました。心から御礼を申し上げます。ご回答の内容等に関して、さらに2−3の質問をさせていただく事を、ひらにご容赦いただきたく思います。

1. 日本でのAC-T療法について
【タキサン系の薬剤について】
・ドセタキセルおよびパクリタキセルがありますが、以下のレジメンの中では、どちらの療法が副作用対効果を考慮すると最大の奏功性があると考えられているのでしょうか? また日本ではどちらがより多く採用されているのでしょうか(当然、効果が大きいほうと思いますが・・・)。

-ドセタキセルevery 3 week*4 cycle
-パクリタキセルweekly*12 cycle

・副作用としてのHand-Foot Sydrome
これは後遺症として残る恐れがあると思われますが、この症状は上記のレジメンのうち、パクリタキセルのほうが大きいと考えてよろしいでしょうか? また、日本ではこのレジメンによる副作用の報告等は多くなされていますでしょうか。

2. 病理検査報告書の内容について
(1)癌の種類について
・病理検査報告書によると、癌の種類は“moderateにリンパ球侵襲のあるAtypical Medullary carcinoma”とありました。この癌の特徴は“核異型度/分裂度が高い”こと、および“比較的おとなしい”とのこと(文献調査範囲)ですが、素人理解では、これはまったく相反する特徴であって混乱しております。頭をひねって以下のように考えましたが、いかがでしょうか。
「家内の検査結果(リンパ管/節:negative、PET/CAT/ECHO:all negative)から判断すると、“比較的おとなしい”とは転移性向を示している。ただし、アジュバントレジメンとしては、あくまでも転移が既に生じていると言う前提に立って、“核異型度/分裂度が高い”ためGrade3と評価して対応している」

・この髄様がんですが、これは遺伝的なものなのでしょうか、または、後発性のものなのでしょうか? 我々には娘がおりまして、今後のことも心配しております。

(2)血管からの転移について
リンパ管/節がnegativeであることと、血管からの転移の有無はまったく関係ないと考えております。しかし、アメリカの病理報告書にはリンパ管侵襲の検査結果しか触れられておりません。これは、リンパ管への侵襲が血管に比べて生じやすいことを示しているのでしょうか。そしてリンパ管/節がnegativeの患者の中でも、この血管への侵襲が有った場合に転移が生じると考えてよろしいでしょうか(仮にそうであるならば、血管侵襲の結果を載せるべきと思います)。

(3)医療用語について
センチネルリンパ(2個)の病理検査結果に、以下のような二つの表現がありました。両者の意味に大きな違いは医学的にあるのでしょうか? なお、この表現は詳細レポートの中にありまして、総括では両方とも"Negative"と表現されております。
一個目:Tumor is not identified.
二個目:Benign

誠にお忙しいとは存じますが、御指導のほど、何卒宜しくお願いいたします。海外にいるものにとって、この様に日本語で相談できることがどれほど心強いことか・・・。この様なシステムを維持/管理していくことに時間を割いていただいている全ての皆様に、心から感謝いたします。これからも医療難民を救い続けていただきますよう、お願いいたします。

1) ドセタキセルevery 3 week*4 cycleとパクリタキセルweekly*12 cycleの比較の試験は今年のASCOで報告され同等です。しかし、日本ではドセタキセルの用量が70mg/m2までしか認可されておらず、100mg/ m2で試験している欧米のデータが流用できない悩みがあり、欧米と日本が同じ用量で認可されているパクリタキセルを使うことが多いようです。副作用に関しては、脱毛はどちらも全脱毛で、ドセは好中球減少、倦怠感、むくみが特徴で、パクリは指先、足裏のしびれ(Hand-foot syndromではありません)が特徴です。確かにしびれは治りにくい例もありますが、通常の12週投与では回復する例が多いです。ですから、副作用のprofileからすると、しびれを極端に気にしなければ(piano playerなど)パクリが好まれます。
2) Atypical medullary carcinomaについては、実際に検鏡した訳ではないのでどの程度のatypicalかわかりませんが、一般的な話として、medullary carcinomaは細胞異型が強く核分裂像も多く、一見悪そうに見えるのですが実は予後の良い(再発の少ない)乳がんです。しかし、一見medullary ca.の様に見えるのですがよく見ると浸潤性乳管癌のような管状構造を呈する部分があり、純粋型のmedullary ca.とは呼べないものをAtypical medullary ca.と呼びます。この場合は、medullary ca.としての性格より、細胞異型の強い(Grade 3の)浸潤性乳管癌と考えた方が良いと思われ、しっかり術後化学療法を行った方が良いと思います。リンパ管侵襲と血管侵襲については、通常のHE染色では小さい血管とリンパ管の区別はつきません。無理に分けろと言われれば鑑別点がない訳でもないのですが、あまり意味のないことと考えられています。ですから通常は脈管侵襲(vascular invasion)として両者を一緒に表現することが多いのです。もちろん血管侵襲よりリンパ管侵襲のほうが起こりやすいということは事実ですから、多くの脈管侵襲はリンパ管侵襲であると考えられます。脈管侵襲の有無は大きな予後因子ではありませんが、リンパ節転移の有無は大きな予後因子です。
3) 英語に堪能でないので使い分けはわかりません。少なくとも私には同じ意味に思えます。強いて言えば、一個目は全く腫瘍細胞がなかった。二個目は腫瘍細胞のような細胞はあったが、その細胞は良性細胞でがん細胞ではなかったという意味でしょうか?

最後に蛇足でTACについて、日本でも一部の医師はドセの使用量が75mg/m2で日本の認可用量に近いのでTACを術後に使っています。しかし、副作用はかなりきつく、入院が必要になることが多く、発熱性好中球減少症も多く見られ、G-CSFの使用も必須です。日本人は医師も患者も副作用の強い治療を望まない傾向があり、それがAC->Pacliが好まれる理由の一つになっていると思います。またBCIRG005の結果はまだ発表されていません。(文責 清水)

 

No.6917】  07年07月21日  T.N.
局所再発

現在39歳、4歳の子供がいます。2年前に手術を受け、右全摘『胸筋・乳頭温存(乳頭内乳管切除)』。病理結果は、微小(1ミリ)浸潤性乳管癌、リンパ転移なし0/13、ホルモン依存性、T期と診断され、ノルバのみ服用していました。この度、手術跡のサイドに2箇所の米粒よりも小さなしこりを自分で発見しました。触診でもわからず、エコーにも写っていなかった為、自己申告しました。手術糸の結ぶ目だろうとの事でしたが、念の為細胞診したところ、クラスXで再発と診断されました。初発の病理の結果も良く、先生からも再発や転移はないだろうと太鼓判を押されていただけに、ショックでたまりません。全摘側を触るたびに、他にもしこりらしきものをいくつか発見してしまいました。筋肉や、糸の結び目なのかもしれませんが、後日、受診の際に申告しますが、不安でたまりません。手術方法は、しこり部分のみ取るのでは後で他にもポコポコ出てくる可能性があるので、乳頭や皮下も含め大きめに皮膚を切り取るとの事です。場合によっては、皮膚移植も必要になるとの事。術後は放射線です。
1) 局所再発では、日帰り手術などでしこり部分をくり抜き、放射線というのをよく目にしますが、上記のような大手術はあまり聞いたことがありません。そこまでやるべきなのでしょうか?
2) 全摘後の局所再発は完治が望めますか?
3) 病理の結果から、再発したメカニズムはどんなことが考えられますか?全摘でも取り残しでしょうか?
4) 現在全身の検査をしています。転移の可能性はありますか?
5) 局所再発はどのような治療になりますか?抗がん剤でしょうか?

ご意見よろしくお願い致します。

貴女の場合まず確認することは、Her2の状況がどうだったかです。次に、他にも気づいたしこりが再発かどうかです。そして考え方は二通りあります。再発が現在の局所再発だけと考えて手術を中心に治療を組み立てるのか、全身転移の一つとしてこの局所再発が出現したと考えて薬物治療を中心に治療を組み立てるかです。主治医の先生は前者の立場のようですね。ちなみに後者であれば、まず一つだけ局所麻酔下に切除し、病理検査をして原発巣との違いがあるか確認して、化学療法、内分泌療法を選択します。ご質問には主治医の先生と同じ立場でお答えします。
1) 手術による根治を狙うのであれば、そこまでやるのも一つの方法です。(特に他にもいくつかあるようであれば)
2) 全摘後局所再発した方の中には摘出、放射線治療だけでその後再発がなく10年以上元気にしている方がいます(それを期待して手術治療を選択するのです)。私個人でも数人そのような方を診察しています。
3) 局所再発のメカニズムとしては、最初の手術時にがん細胞を残してしまった、全身を流れているがん細胞がたまたま手術創の近くについた(健常組織に比べて手術部位の局所免疫能は低くなっているという研究があります)、等の説がありますが、本当のところはよくわかっていません。
4) 大切な問題です。全身の検査で他の臓器に転移が見つかるようでは手術する意味は無くなります。問題は検査で他の臓器に転移が見つからなかったからといって転移が無いとは言い切れないということです(検査の診断能力に限界がありますから)。
5) 最初にお話ししたように、局所再発だけと考えるか、全身転移の一部と考えるかです。後者と考えて、再発巣の病理結果が原発巣と同じと仮定すれば、最初は内分泌療法で、LH-RHagonist(ゾラデックス、リュープリン)で生理を止めることから始めるのが良いのではないかと思います。(文責 清水)

 

No.6916】  07年07月20日  G 
リンパ管侵襲と再発のリスク

昨年9月に充実腺乳癌温存手術を受けました。リンパ転移はなかったのですが、リンパ管浸潤と言われました。ホルモン感受性どちらもマイナス、悪性度2、ステージ2ーAです。今は月に一度の健診で通院しています。リンパ転移がなくてもリンパ管にガン細胞があると、全身転移しやすいのでしょうか? よろしくお願いします。

貴女が受けた手術は乳癌温存手術ではなく乳房温存手術だと思います。話を戻しますが、リンパ節転移の有無は再発のリスクに大きく影響しますが、リンパ管侵襲の有無(標本に見えるリンパ管の断面に癌細胞がみえるかどうか)は再発のリスクにほとんど影響しません。基本的に浸潤がんであれば、リンパ管侵襲、血管侵襲がなくても(標本上リンパ管、血管のなかにがん細胞が見えなくても)がん細胞はリンパ管、血管の中に入っていると考えられています。それがたまたま標本になった断面に見えたかかどうかなのですから、ly0とly1もしくはly(+)の間に大きな違いはありません。リンパ管侵襲が話題になったのは2005年のSt. Gallenのガイドラインに“腫瘍周囲のリンパ管侵襲の有無”という項目がリスク因子に入ったからです。これは、当初は“著明なリンパ管侵襲の有無”という表現だったものを書き換えたものです。著明とはどの程度かわかりにくいので、著明であれば腫瘍周囲(がんの組織の外)のリンパ管の中にたくさんの癌細胞が見える状態になるので、表現を“腫瘍周囲の”と変えたのです。ですから、病理検査報告書でly(3+)とあったら、再発のリスクが高いと考えてください。ly(3+)であればリンパ節転移を伴っていることが多いのですが、リンパ節転移がなくてもly(3+)であれば再発のリスクはリンパ節転移がある場合と同じくらいですよということです。著明でなければリンパ管の中にがんがいてもいなくても再発のリスクは同じと考えてください。(文責 清水)

 

No.6915】  07年07月20日  K
粘液がんと手術について(HPNo.6892-2)

HPNo.6892でご回答いただいたKです。担当医の先生は先日ワタシの質問のスピードについての説明で、「がんについての測るポジションで大きさが変わるから心配することはない」とおっしゃいました。たしかにそういう場合もあると思いますが、ワタシの場合はシコリが大きくなった気がして再受診したので、図り方の違いではないと思うのですが、それ以上強く言えませんでした。ただ結果的に8月の始めに手術することになりましたが、温存が難しいかもと言われました。去年1センチ程度だったものに対して、まだ1年程度で温存不可能と言われ、かなりショックでした。MRIの結果、シコリから乳管に広がっている部分が大きいらしく、5センチ近くの切除になるとか。今回伺いたいのは、粘液癌は粘液自体に抗がん剤が効かず縮小できないから、術前治療を行わないのでしょうか? もしそうなら切除の面積が大きくなるのもやむをえないのですが、後々の再建を考えて乳頭乳輪温存乳房切除術をしたいのですが、リスクが大きいでしょうか? 担当医の先生は、「とにかく今の針生検の病理検査だけではわからないから、ちゃんと手術して、その病理結果を見ないとわからない」と、何度も言われます。確かにそうなのかもしれませんが、それだと術前治療の可能性が最初からない気がして、本当は小さくしてから切れるものならその方がよいのでは・・・と考えてしまいます。なんとも取り留めのない質問になってしまいましたが、お教えいただけると助かります。よろしくお願いします。

まずはじめに、前回加藤医師が回答したように、貴女の乳がんは粘液がんではなくmicropapillary cancerと考えた方がよいと思います。確かに主治医の先生がおっしゃるように針生検だけで全てがわかるわけではありませんが、少なくともmicropapillaryというたちの悪い成分が見つかったのであれば、それなりに考えた方がよいと思います。そう考えると、大きさが乳がんとしては急速に大きくなっていることも頷けます。粘液がんの粘液に抗がん剤が効かないなどという話はありません。粘液を作る細胞が悪いのであって、粘液は単なるその副産物です。というより、粘液がんのことは忘れた方が良いと思います。術前化学療法も選択肢の一つだと思います。その場合は先にセンチネルリンパ節生検を行うのがよいかもしれません。手術の方法は再発死亡に影響しません。また、乳房切除に比べて乳頭乳輪温存手術の方が若干乳房内再発のリスクが高くなるかもしれませんが、乳頭乳輪温存手術も可能だと思いますし、乳房温存も不可能とは言い切れないと思います。手術の方法より術後(もしくは術前)の化学療法が重要です。私も加藤医師と同じ意見で、手術の時期を含めて主治医の先生と納得がいくまでよく相談されることをお勧めします。場合によっては3rd opinionも考えてはいかがでしょうか。(文責 清水)

 

No.6914】  07年07月20日  TO
セカンドオピニオン

春頃から左乳頭より薄茶の液が出て、6月に乳腺外来を受診。視触診ではわからず、マンモグラフィでもはっきりわからず。その病院はエコーは2人のドクターでチェックするのですが、エコー 1人目の若いドクターは見つけられず、2人目のベテランそうなドクターが腫瘍を発見し、その場で細胞診をしました。しかし結果がはっきりしないとのことで、造影剤をいれてMRIとCTを撮るようにいわれましたが、アレルギーがひどいため副作用のでる確立があるからとMRIのみ撮りました。MRIの結果2cmくらいの腫瘍が写っており、悪性か良性かはフィフティフィフティとのこと。生検のため全身麻酔でオペ予定です。先日、オペ前に再度エコーを撮ったのですが、最初にエコーを撮ったドクターと違うドクターで、腫瘍を見つけられず。やっとみつけた腫瘍の大きさは1cmもないと言われ、前に聞いた大きさと違うので、腫瘍がいくつもあるのかと聞くと、「大きさはみる角度などにより異なるから」と返答されました。たぶんそのドクターが執刀すると思うのですが、なんとなく信用できず、オペが不安になりました。別の病院にいって、みてほしい思いになりました。
1) 来週オペ予定ですが、今から別の病院へかかるのはムリがあるのでしょうか。
2) 以上の検査で悪性かどうかまだわからないというのは、よくあることなのでしょうか。現在も乳頭より液がでていますが、色がうす黄やうす白になってます。
3) 生検後、左側での授乳はできなくなると言われましたが、どういうことでしょうか。

よろしくお願いします。

1) 急いで手術をしなければいけない理由はありませんから、不安な思いをもって手術に臨むより、一旦中止してもらって、セカンドオピニオンを受けて納得してから手術を受けることをお勧めします。
2) 小さい腫瘤であれば確定診断に苦労することは良くあります。ただ、メールの内容からは全身麻酔をかけて生検するような状況には思えません。MRIで2cmの腫瘤が、触診でもマンモグラフィーでもエコーでもわからないということが不思議です。また、乳頭からの分泌液が白色もしくは黄色に変わってきたのであれば、そんなに心配はないのではないかと思います。
3) よくわかりません。主治医の先生に聞いてください。通常は生検だけで授乳ができなくなることはありません。(文責 清水)

 

No.6913】  07年07月20日  N  
抗がん剤の使用を迷っています(2)(HPNo.6895-2)

御多忙にも拘わりませず早速御回答頂きまして誠に有難うございます。また、お手数をお掛け致しましたこと深く感謝致します。Adjuvant Onlineと言うサイトでわざわざ調べて頂きまして本当に有難うございます。大変参考になります。人それぞれで違うのでしょうが、日本人にもこれは当てはまるのでしょうか。欧米人は閉経後に多く発生し、日本人は閉経前にも多数発生すると伺っていますが、どうで御座いますでしょうか。欧米人は4%でも日本人ならそれ以上又は以下かで迷いますが、4%くらいならホルモン療法で治療継続していこうかなと思います。が、これも再度主治医と相談はします。その診療日も近々でしたので、早速の御回答は大変有難く存じます。ところでその迷っています抗がん剤の必要性判断検査(45万円)があるのですね。高価ですが一生のことなので、もう少しだけ教えて頂けませんでしょうか。御多忙中恐れ入りますが、宜しく御願い申し上げます。

ご指摘のとおり、無治療の海外のデータが日本人に当てはまるかどうかは問題です。しかし、ひとつの治療法によって改善される率は同じと考えてよいのではないでしょうか。さもないと、海外と同じ臨床試験を全て日本でもやらないといけないことになってしまいます。極端な話し、日本では乳房切除術と乳房温存療法の比較試験もしていないのですから。このサイトの再発リスクの評価を使う上での注意として、前書きにはこの再発リスクの評価は、ここで提示した治療法が一番いいというわけではなく、あくまでも主治医と患者さんが治療法を相談する上で役に立つものであると考えていると書いてあります。もう一つ付け加えれば、欧米の乳がんより日本人の乳がんのほうが再発のリスクが低いことは良く知られたことです。ですから無治療の再発のリスクは、もう少し小さいと考えてもよいと思います。Oncotype Dxはその患者さんのがん細胞の21個の遺伝子を検査して再発のリスク、化学療法を加えるメリットの大きさを判断してくれる検査です。対象はリンパ節転移無し、ホルモン感受性陽性の乳がんだけです。この群はホルモン療法だけでいいのか、化学療法を加えた方が良いのか悩む群で、Oncotype Dxでlow riskと判断されると化学療法を加えるメリットはほとんどなく、High riskと判断されると化学療法を加えるメリットが大きいということがわかります。日本ではSRLという検査会社が窓口になり、米国へ検体を送って検査します。したがって検査結果が出るまでに約一ヶ月かかります。検体は通常の病理標本(パラフィンブロック)から作成しますが、どこの検査室でも可能です。(文責 清水)

 

No.6912】  07年07月19日  KO  
検査について

細胞診を行なった結果、良性か悪性か判断出来ないので、再検査をするように言われました。方法として、太い針を使って細胞を取ってみる方法と、数センチ切開して、しこり自体を取り検査する方法、どちらを選択するべきか迷っています。アドバイス頂けませんでしょうか?

太い針を使って細胞を取る方法(コアニードルバイオプシー(CNB)もしくは針生検)と数センチ切開してしこり自体を取る検査(オープンバイオプシーもしくは摘出生検)の違いは、CNBは外来でできます。少量の局所麻酔をして針の太さ分(5mm程度)切開します。きちんと針がしこりに刺されば正確に診断できます。針がきちんとしこりに刺さるかどうかはしこりの大きさや、深さ、医師の技量などの要素が関係します。摘出生検は通常は手術室で局所麻酔下に、しこりの大きさより少し長めの切開を加えてしこりを取り出します。かかる時間は30分から60分程度でしょう。通常は日帰り手術です。麻酔はしますがCNBよりは痛みはありますし、傷も残ります。しかし、しこりは確実に取れます。検査後、結果が出るまでの過程、日数は全く同じです。どちらも一長一短ですが、傷などに拘らず確実性を重視すれば摘出生検、傷はできるだけ小さくて簡単にすませたいならCNBという感じでしょうか。(文責 清水)

 

No.6911】  07年07月19日  K 
癌に診断はいつ?

今、乳がんの可能性ありで、通院している者です。これまで、マンモグラフィー、超音波吸引細胞検査、MRI検査、針正検と検査を行なってきました。今日の結果では、まだはっきり分からないので、今度はもう少し太い針を使って検査をすることになりました。これだけ検査が続くと、「癌なら癌って早く診断してくれないかなぁ」と思ってしまいます。私の姉はMRI検査後、手術をして4センチ四方くらい腫瘍部分を摘出して、やはり癌だったということが分かりましたが、私の通っている病院は、まだ検査です。癌保険には入っていますが、癌と判定されなければ、保険料も入りませんし、検査にかかるお金もばかになりません。疑わしい場合はずっとこうして検査を続けていくしか方法はないのでしょうか? おしえてください。

一番早く正確な検査法は手術であやしいところを切除して病理検査することです。何とか手術せずに診断しようとすると、貴女が行ったような検査をすることになります。手術することを厭わず、早く白黒つけたいというのであれば、主治医の先生に申し出て切除生検してもらうのが良いのではないでしょうか。(文責 清水)

 

No.6910】  07年07月19日  J
母の乳癌について

母(59歳)が乳癌になり、6月7日に手術を致しました。お力添えをお願します。以下が病理の結果です。
右乳腺部分切除材料 11×7×2.5cm 、大きさ 15×14×8mm 、組織型 sol-tub グレード3 atypia 3 + mitosisi 3 、浸潤 f(-) s(-) 脈管侵襲 1y0 v1 、リンパ節 センチネル(0/4) 、免染 PgR(-) ごく少数陽性 EsR(-) HER2/neu 1+
境界明瞭な灰色色調結節性病変。組織学的に、周囲にリンパ球浸潤を伴う充実腺管癌。細胞異型が強く、分裂像も目立つ。組織学的にも病変は境界明瞭な結節を形成しており、周 囲への乳管内進展病変は殆ど見られない。静脈侵襲を疑う像が見られる。切除断端は陰性。周囲乳腺組織は萎縮傾向に見られる。

1) 今後の治療として、CEF4クールその後放射線を1ヶ月と言われているようです。これは標準的な治療ですか? 副作用は強い方ですか? また、この後、タキサンを行ったほうがいいのでしょうか?
2) 現在、術後の傷の治りが悪く、抗がん剤を開始できずにおります。癌細胞が増殖してしまうのではないかと焦りがありますが、大丈夫でしょうか?
3) トリプルネガティブでグレード3の結果に大変落ち込んでしまいましたが、この治療を終えての再発の可能性はどのくらいでしょうか?
4) 「静脈侵襲を疑う像」というのはあくまで疑いと思っていいのでしょうか? 予後はリンパ転移の数と見たことがあり、リンパに転移が無くほっとしたのですが、リンパも静脈も同じことでしょうか。不安です。
5) HER2は、術前は2+でしたが、病理では1+でした。後者が正しいでしょうか? また、1+ではFISH法をやるまでもなくハーセプチンは効きませんか?
6) 術前の検査は肺と肝臓のMRIを行い、転移は無しでした。骨の検査も行いたかったのですが、主治医が「このくらいではおそらく転移が無いので、骨の検査はしません」と言っていたのですが、これは標準的でしょうか? 骨の転移は無いと思っていいのでしょうか?
7) 今後無治療になってからが不安です。どのくらいの間隔で、どのような検査を受けたらいいでしょうか? また、今回の治療終了後、経口の抗がん剤を服用するのは効果がありますか? 主治医は効果は期待できないとのことでした。
8) このくらいでは腫瘍マーカーも反応しないでしょう、とのことで、数値を聞いていません。抗がん剤を終えて、効果があったかどうかを知る方法はありますでしょうか? やはり腫瘍マーカーでしょうか?

たくさんの質問をしてお手数をお掛けしますが、どうぞよろしくお願します。

1) お母様の病理結果からは、CEF4クールは標準的な治療の範疇に入ると思います。CEFの主な副作用は脱毛、白血球減少、吐き気です。脱毛はかつらを必要としますが、それ以外はコントロール可能です。この副作用が強いと感じるか、たいしたことがないと感じるかは、この治療の必要性をどの程度理解しているかにかかるのではないでしょうか。Adjuvant Onlineでは、無治療の再発リスク29%、ACx4もしくはFE(50)Cx6もしくはCMFで8%リスクが軽減され、タキサンを追加するAC->Paclitaxelで11%リスクが減少するとなりました。
2) 最初に放射線治療を行なう場合もありますから、1―2ヶ月程度の遅れは心配ないと思います。
3) 再発のリスクは前述の如くAdjuvant Onlineでは29%でした。
4) 静脈侵襲の有無は大きなリスクファクターではありません。
5) IHC法で一回目が2+、二回目が1+ならたぶん陰性(ハーセプチンが無効)だと思いますが、FISH法で確認することは無駄ではありません。
6) 肺と肝臓だけ検査して骨の検査をしないというのは何となく不思議ですが、最近は術前の全身の検査は意味がないということで、いっさいやらない施設も多くなってきています。
7) ASCOという米国の学会のガイドラインでは術後1-3年は3-6ヵ月毎、術後4-5年は6-12ケ月毎、それ以降は一年に一度の診察を行い、マンモグラフィーは一年に一度行うが、それ以外の検査は必要に応じて行いなさいと書いてあります。それを一つの基準として主治医の先生とよく相談してください。経口の抗がん剤を術後に使って有効だというエビデンスはありません。今年改定された日本乳がん学会のガイドラインでも推奨グレードC(エビデンスは十分とはいえないので、日常診療で実践する際は十分な注意を必要とする)になっています。
8) 術後補助療法は再発のリスクを低くするために行うのであって、効果があったかどうかを知ることはできません。もちろん腫瘍マーカーも役に立ちません。前出のガイドラインでは腫瘍マーカーの測定も定期的な診察をして必要に応じてしなさいと書いてあります。(文責 清水)

 

No.6909】  07年07月19日  K
転移の可能性

以前、私の治療方法につき相談させて頂いた者です。その節はありがとうございました。今回は友人のことで相談させて頂きたく、よろしくお願いします。
2005年秋に左乳癌と診断され、術前化学治療FEC4クール・ウィークリータキソール12クール受け、2006年6月に温存手術を受けました。当初リンパ節転移もあったそうですが、手術時のセンチネルリンパ節生検の結果では陰性とのことで郭清はしませんでした。術後放射線治療を受け、現在ゾラデックス・ノルバデックスにてホルモン治療中です。先月、術後1年ということで行ったCT検査にて、肝臓に転移の疑いがあると言われたそうです。腫瘍マーカーの値は異常ないそうですが、肝臓に1年前の検査では無かった影があるようです。病理結果では、「悪性度は低いので、術後1年での肝臓転移とは考えにくい」と主治医は言っており、2ヶ月後に再度CT検査を受けることになっています。こういう状況で今何もできないことが彼女は精神的に辛いようです。
1) 腫瘍マーカーに異常はなく、悪性度も低く、ホルモン感受性も強陽性で現在ゾラ・ノルバ両方受けている状況で、術後1年での肝臓の影は、可能性的にはどういうことが考えられるのでしょうか?
2) 2ヶ月後にCTを受ける他に、検査など何かできることはないのでしょうか? 主治医の先生は、CTも別に3〜4ヶ月後でもかまわないと言っているようで、特に何をするでもなくのんびりした感じなのですが、彼女は宙ぶらりんの状態で待つのがとにかく辛いようです。何もせず待つしかないのでしょうか?
3) 術側とは反対の右腕がしびれるらしいのですが、乳癌とは特に関係はないのでしょうか?

以上、ご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。

1) 悪性疾患:乳がんの転移、他のがんからの転移、肝臓原発のがんなど。良性疾患:のう胞、血管腫、結節性過形成、腺腫などが考えられます。
2) 早く白黒つけたいのであれば、エコーを行って、腫瘤を確認してエコーガイドに穿刺吸引細胞診を行うのが一番よいのではないでしょうか。PETを行うという方法もあります。主治医の先生に不安な気持ちを伝えて、よく相談してください。
3) たぶん関係ないと思いますが、主治医の先生によく診てもらってください。(文責 清水)

 

No.6908-1】  07年07月19日  k.k.
再発乳癌の治療について

現在61歳です。H16年に温存手術で右乳房を4分の1ぐらい切りました。「レベル1、リンパ節転移なし、ER-1、HER+3」でした。浸潤性ということで術後、放射線30回と抗がん剤AC法を4クールしましたが、H18年1月に再発と、肺、胸骨、胸膜、腋窩、副腎に転移しました。2月よりハーセプチン+タキソール(1週ごとに3回続け1週休み)を現在まで続けていますが、先月末のPET検査で異常集積なく、すべて消えているということですが、これからの治療で悩んでいます。再発のことを考え、今後ともこのまま抗がん剤を続けた方がいいのか、あるいは体も副作用でしびれなどかなりあるので一時止めたほうがいいのか、又はハーセプチンをのみ続けてというのは可能なのか、又、抗がん剤を止めて、先で再発した時に、今の抗がん剤を投与しても効果があるのか、お尋ねします。  

副作用がお辛いのであれば、抗がん剤は一休みしてハーセプチンだけ続けるということも可能です。再度タキソールを投与しても、効果は期待できる可能性があります。(文責 加藤)

 

No.6908-2】  09年11月11日  k.k.
今後の治療について

2007年7月19日HPNo.6908にて相談した者ですが、平成18年に他の臓器にも再発し、タキソールとハーセプチンで抑える事ができ、平成19年10月よりハーセプチンのみで毎週3回一週休みの点滴の治療をし、20年1月より二週おきの点滴(月に約二回)で今日まできました。今年の夏ごろより、同じ右胸にしこりができました。毎月通っていて、検査もなかなかしてもらえず、先日の検査の結果、癌で4センチ、ステージ4といわれ、ショックを受けています。今後の治療ですが、全摘したほうがいいのか、摘出してもその後抗がん剤治療をするのであれば、先にもう一度ハーセプチンの回数を増やしてみるのがいいのか、以前に効果があったタキソールとハーセプチンをためしてみるのが良いのか、或いは新しい抗がん剤をした方が良いのか、悩んでいます。先生は、いずれにしても結果は解からないので、どうすべきかは、はっきり言ってくれず、自分で判断しかねています。宜しくお願い致します。

ご質問どうもありがとうございます。「毎月通っていても検査をしてもらえず・・」というところにKK様の無念さがにじみ出ていて、私もとてもつらく思います。何とかお力になれましたら幸いです。基本的な考え方としては、他の臓器の転移があきらかに消失しているのであれば、全摘も選択肢に入ってくると思いますが、転移があきらかに存在するのであれば、全摘するよりも全身の転移の制御の方が重要になります。おそらくは、局所の治療である全摘術よりも、全身の治療である抗がん剤治療を優先させた方が良いかと存じます。今後の方針としては、まずはハーセプチンとタキソールを再度行うのも良い方法かと思いますので、主治医の先生にご相談してみてください。効果が見られなければ、また次の治療という様に、順次変更していくことが大切です。これでなければいけないという明確なお答えはございません。主治医の先生とご相談の上、またお分かりにならなければご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.6907】  07年07月19日  JUNE
石灰化について

3年ほど前に右乳房の外側に集ぞく性の微細石灰化が見つかり、マンモトーム検査で問題なかったのですが、その後乳首から少量の出血がありました。忙しかったため、マンモトームから約1年後にマンモグラフィーを受けましたが問題ありませんでした。それから1年半後の今月9日にマンモブラフィーとエコーの検査を受けたところ、最初に石灰化が見つかった場所と、乳首をはさんで対称の内側に見つかり、同じく集ぞく性で、カテゴリー3でした。今回もマンモトームを受けた方がよろしいでしょうか? また、乳首からの出血は現在はありません。先生は半年後に再度マンモグラフィーを受けるようにとのことですが、ここ1年の間に新規に石灰化ができたことについて不安です。よろしくお願いいたします。

同様のものであれば、担当医の指示通りで宜しいかと思います。(文責 加藤)

 

No.6906】  07年07月19日  Y.Y
化学療法について

初めてメールさせて頂きます。私の姉(49歳)は 6/27右乳房温存手術を受けました。術後の病理結果は、「11ミリ×11ミリ scir f++ ly+ v+- Gr3  遣残(-) ew(-)n(8/15)=SLN(0/1)+NON(8/14)」です。まだホルモンの結果は分かりません。しかし、ホルモンの結果待たずに、化学療法と放射線治療に入ります。CEF+タキソテール各3週間毎に4回の予定です。最初にタキソテールをやり、その治療中に放射線治療も行う予定です。タキソテールが終わったら、CEF、その後ホルモン治療とするそうです。
1) CEF+タキソテールの場合は、先にCEFをするのが一般的ではないでしょうか?
2) 癌グレード、リンパ節転移の数から考えると、他への転移の確立はかなり高いのでしょうか?
3) とにかく、体の中の小さい癌を徹底的にたたき出したいと思っておりますが、上記の治療の他には何かあるのでしょうか?
4) 治療は早ければよいと思いますが、1〜2ケ月位先になるとしたら、転移の可能性が又高くなるのでしょうか?(転院を考えている為、遅れる可能性があるので) 2ケ月も先になるのでしたら、今の病院で早めにかかった方が宜しいでしょうか?

宜しくお願いいたします。

1) その通りです。また、放射線治療は一般的に同時には行わないことが多いです。
2) かなりとまではいえないかもしれませんが、可能性は考えておかなければならないでしょう。
3) 術後補助療法には化学療法、放射線療法、ホルモン療法がありますが、場合によっては分子標的阻害剤があてはまります。
4) 1-2ヶ月の遅れはさほど問題にはならないですが、早いに越したことはないと思います。(文責 加藤)

 

No.6905】  07年07月18日  C.S
母のホルモン治療について(HPNo.6366-3)

先日は、母の肝臓の値低下に関して適切なアドバイスを下さり有難う御座いました。お陰様で無事ホルモン療法(アリミデックス5年間)がスタートしました。今のところ副作用のようなものはありませんが、ホルモン療法を開始して数日、毎日の様に胃が重たく痛いと申しております。これは副作用なのでしょうか? また、ホルモン療法による骨密度低下が心配です。どのように対処していけば宜しいでしょうか? どうか先生のご見解を頂ければと存じます。ご多忙の所、申し訳御座いませんが、何卒宜しくお願い申し上げます。

副作用の可能性もあります。一度骨密度の測定をされてみてはいかがでしょうか?その結果で対処していけば宜しいかと思います。(文責 加藤)

 

No.6904】  07年07月18日  R.O. 
細胞診と生検

初めてお伺いします。細胞診の結果、良性と判断されましたが、総合病院で担当医が前回と違うので、再度エコーをかけてもらったところ、形がゴツゴツしている為、生検をうける事になりました。ただ、今患部が前回の細胞診で内出血し、生理前で判りにくく、乳腺外来が混んでいるため、三週間後の生検となりました。この期間は長くないですか。不安で、他の病院で受けようか迷っています。よろしくお願いします。

3週間であれば、心配ないと思います。あせらずにお待ち下さい。(文責 加藤)

 

No.6903】  07年07月18日  C 
乳腺症の経過観察について

10年前に乳腺症の診断を受けました。3年前に婦人科ドックで経過を見て(線維腺腫・のう胞との所見)以来、診察を受けておりません。最近また痛みを感じるようになり、専門医に相談の上マンモグラフィ・エコーを受けようと考えております。その際、健康保険は適用になるのでしょうか。その場合、一般的な検診料の3割負担と考えてよいのでしょうか。年齢は29才です。

検診として受ける場合は、一般的に保険の適用にはなりませんので自費となります。(文責 加藤)

 

No.6902】  07年07月18日  Y 
抗がん剤の副作用について(HPNo.6302-4)

HPNo.6634で妻の術後療法についてご相談させていただいたYです。その節には丁寧なアドバイスいただきありがとうございました。治療法としては、FEC1006回を選択し、6月28日に4回目を終了しています。
1) 2回目の化療前から脱毛がありましたが、4回目終了後2週間で2o程度の全頭部の発毛に気づいたそうです。この時点での発毛の兆候は抗がん剤の効果が少ないことを意味することなのでしょうか。
2) 1週間ほど前に子宮の痛みと少量の出血があり、3日ほど続いたとのこと。治療の影響と考えていますが、婦人科を受診するべきでしょうか。

個人差の領域での質問ですが、よろしくお願いします。

1) 発毛の兆候と効果とは直接的な関係はありません。
2) 症状が持続するようなら受診をお勧めします。(文責 加藤)

 

No.6901-1】  07年07月18日  Y.T.
TAC療法について

初めて相談させていただきます。現在、転勤のためアメリカに住んでおります。そして青天の霹靂で、家内に乳がんが見つかり、こちらで手術を受けました。現在、今後の術後療法案を提示された状況です。7月16日の週より化学療法を始めたいとのことです。そこで、この提示された術後療法に関しての知見/アドバイス等をぜひ宜しくお願い致します。
・患者本人:41歳/閉経前
・手術状況:6月末-温存手術・センチネルリンパ術実施
・手術結果等:担当医(米人)より、以下の手術後病理検査結果および治療方針を提示されました。

A. 病理検査結果
Invasive ductal carcinoma、浸潤がんサイズ 2.4cm、センチネルリンパ- (0/2)、Grade 3、Estrogen Receptor +(20-30%)、Prog Receptor -、HER neu2 -、KI-67 High up to 90、脈管侵襲 Not Identified、断端状況 -

B. 術後治療方針
(1)化学療法→(2)放射線+ホルモン療法

-(1)TAC療法:every 3week-6 cycle
   T: Taxoter
-(2)Radiation + Tamoxifen 5yrs

私共としては、これがアメリカの最新の治療法なのであろうと考えております。しかし、これはあくまでも米人母集団の治験から得られた成果であり、そのまま日本人に適用されるべきものなのかが素人には判断できないところです。そこで、少しでも判断材料を増やすためにも、以下の質問についてのアドバイス等を宜しくお願い致します。
1) TAC療法について
国際学会等でオーソライズされた治療法であることは理解しております。しかし、日本では、タキサン系を使用する場合はAC-T(タキソテールはAC後に継続使用)療法を標準として採用されていると思います(インターネット検索でTAC療法は殆どHITできません)。日本ではこのTAC療法は認定されていないのでしょうか? もし認定されていないならば、その理由はどこにあるのでしょうか(やはり日本人体格/体質への副作用の問題でしょうか)? TACとAC-T療法の奏功率に差は有るのでしょうか?(BCIRG 005治験ではまだこの奏功率に関する報告は上梓されていないのではないでしょうか?) TACとAC-T療法の副作用の差の種類と大きさはいかがでしょうか? TAC副作用のフォローアップで特に気をつけるポイントはどこでしょうか?(緊急を要する事態は考えられますでしょうか?日本ならば問題は有りませんが、アメリカではいろいろと面倒が大きい状況です。) そもそも家内の病理結果から判断して、タキサン系の治療を必要とする判断についてはいかがでしょうか? 総合的(日本人というファクターも考慮に入れて)に判断して、AC-T療法を希望するほうがよろしいでしょうか?
2) 放射線療法について
温存術式では放射線療法は付き物と考えてよろしいでしょうか? どの部位に、どれくらいの放射線を与えることになると考えたらよろしいでしょうか?
3) ホルモン療法ついて
日本では、Tamoxifenの使用時に、副剤(LH-RH等)を併用する治療の奏功率がよいと判断されていると理解しています。これに対して、提示されたようなTamoxifen単独療法には、何らかの理由が有ると考えられますでしょうか? たとえば副作用が大きくなる、または、不確定ホルモン受容状況のため、等の理由から避けているのでしょうか? 家内の病理結果から判断していただきますと、日本で適用されるであろう(先生の推奨する)ホルモン治療内容はどのようになるでしょうか?
4) 抗癌剤の投与量について
日本人とアメリカ人の体格/体質の違いから、投与量等(mg/m2)は調整されるのではないかと素人ながら考えておりますが、いかがでしょうか? 体格が倍以上違う米人と一様に投与される事を考えると腑に落ちないです。
5) 10年無発症生存率について
家内の現状のリスクおよび10年無発症生存率はどれほどでしょうか? 上記の一連の治療により、どれほどのリスクが解消されると考えればよろしいでしょうか?
6) 担当医への質問について
化学療法前に、担当医にこれだけは確認しておいたほうがよいことがあればご指導ください。

これまで異国の地でがんばってくれた家内に対して、私からしてあげられることは、この様に情報を出来るだけ集めて最善/最適の治療を受けさせてやることと思っています。そのためにも、誠にお忙しいところ恐縮ですが、願わくば化学治療の始まるであろう来週末(7/19-20)までに御指導をいただけら誠に幸いです。長文/散文、申し訳ありませんでした。引続き、何卒宜しくお願いいたします。

1) 承認されていない理由は、副作用の問題からだと思います。おっしゃるように奏効率の差はまだ明確にはされていません。副作用では、26%の方に認められる発熱性好中球減少症がポイントとなるでしょう(予防的G-CSF投与は必須と考えます)。日本ではN0、ER陽性ではタキサンを使用する場合のほうが少ないと思いますが、米国では使用する場合も多いようです(年齢、病理結果を考慮した結果であると思います)。私なら(日本の現場なら)AC-T療法を提示することになるでしょう。
2) 付き物と考えて宜しいでしょう。全乳房に45-50Gy程度、米国では追加照射(boost)も通常行うと思います。
3) 米国では化学療法施行後にLH-RH製剤をあまり用いません。追加療法の有用性に関するエビデンスが不足しているためでしょう。年齢、病理結果を考慮しますと、私もどちらかというと同じ方針に致します。ただ、40歳未満の方には有用であるかもしれないとの報告もありますので、化学療法後の月経状況によっては考慮してもよいかもしれません。最近、この点についてLancet(369:1711)で報告がありましたので、参考になさって下さい。
4) 身長、体重から体表面積を計算し、それに基づいた量を投与することになるでしょう。人種別に量はおそらく変えないと思います。
5) adjuvant onlineによると、補助療法なしでは54%、タモキシフェンを用いると15%、さらにAC-Tを用いると13.5%のbenefitが期待されます。ちなみにTACではさらに2.4%のbenefitがあるとされています。
6) 御質問1のTACとAC-T療法の差について、また3についても伺ってみてはいかがでしょうか?(文責 加藤)

 

No.6901-2】  07年07月21日  Y.T.
TAC療法について(2)

相談室には過去のトラックを含めて大変お世話になっております。さらに今回は、当方の各質問に丁寧に答えていただき、大変勉強になりました。心から御礼を申し上げます。ご回答の内容等に関して、さらに2−3の質問をさせていただく事を、ひらにご容赦いただきたく思います。

1. 日本でのAC-T療法について
【タキサン系の薬剤について】
・ドセタキセルおよびパクリタキセルがありますが、以下のレジメンの中では、どちらの療法が副作用対効果を考慮すると最大の奏功性があると考えられているのでしょうか? また日本ではどちらがより多く採用されているのでしょうか(当然、効果が大きいほうと思いますが・・・)。

-ドセタキセルevery 3 week*4 cycle
-パクリタキセルweekly*12 cycle

・副作用としてのHand-Foot Sydrome
これは後遺症として残る恐れがあると思われますが、この症状は上記のレジメンのうち、パクリタキセルのほうが大きいと考えてよろしいでしょうか? また、日本ではこのレジメンによる副作用の報告等は多くなされていますでしょうか。

2. 病理検査報告書の内容について
(1)癌の種類について
・病理検査報告書によると、癌の種類は“moderateにリンパ球侵襲のあるAtypical Medullary carcinoma”とありました。この癌の特徴は“核異型度/分裂度が高い”こと、および“比較的おとなしい”とのこと(文献調査範囲)ですが、素人理解では、これはまったく相反する特徴であって混乱しております。頭をひねって以下のように考えましたが、いかがでしょうか。
「家内の検査結果(リンパ管/節:negative、PET/CAT/ECHO:all negative)から判断すると、“比較的おとなしい”とは転移性向を示している。ただし、アジュバントレジメンとしては、あくまでも転移が既に生じていると言う前提に立って、“核異型度/分裂度が高い”ためGrade3と評価して対応している」

・この髄様がんですが、これは遺伝的なものなのでしょうか、または、後発性のものなのでしょうか? 我々には娘がおりまして、今後のことも心配しております。

(2)血管からの転移について
リンパ管/節がnegativeであることと、血管からの転移の有無はまったく関係ないと考えております。しかし、アメリカの病理報告書にはリンパ管侵襲の検査結果しか触れられておりません。これは、リンパ管への侵襲が血管に比べて生じやすいことを示しているのでしょうか。そしてリンパ管/節がnegativeの患者の中でも、この血管への侵襲が有った場合に転移が生じると考えてよろしいでしょうか(仮にそうであるならば、血管侵襲の結果を載せるべきと思います)。

(3)医療用語について
センチネルリンパ(2個)の病理検査結果に、以下のような二つの表現がありました。両者の意味に大きな違いは医学的にあるのでしょうか? なお、この表現は詳細レポートの中にありまして、総括では両方とも"Negative"と表現されております。
一個目:Tumor is not identified.
二個目:Benign

誠にお忙しいとは存じますが、御指導のほど、何卒宜しくお願いいたします。海外にいるものにとって、この様に日本語で相談できることがどれほど心強いことか・・・。この様なシステムを維持/管理していくことに時間を割いていただいている全ての皆様に、心から感謝いたします。これからも医療難民を救い続けていただきますよう、お願いいたします。

1) ドセタキセルevery 3 week*4 cycleとパクリタキセルweekly*12 cycleの比較の試験は今年のASCOで報告され同等です。しかし、日本ではドセタキセルの用量が70mg/m2までしか認可されておらず、100mg/ m2で試験している欧米のデータが流用できない悩みがあり、欧米と日本が同じ用量で認可されているパクリタキセルを使うことが多いようです。副作用に関しては、脱毛はどちらも全脱毛で、ドセは好中球減少、倦怠感、むくみが特徴で、パクリは指先、足裏のしびれ(Hand-foot syndromではありません)が特徴です。確かにしびれは治りにくい例もありますが、通常の12週投与では回復する例が多いです。ですから、副作用のprofileからすると、しびれを極端に気にしなければ(piano playerなど)パクリが好まれます。
2) Atypical medullary carcinomaについては、実際に検鏡した訳ではないのでどの程度のatypicalかわかりませんが、一般的な話として、medullary carcinomaは細胞異型が強く核分裂像も多く、一見悪そうに見えるのですが実は予後の良い(再発の少ない)乳がんです。しかし、一見medullary ca.の様に見えるのですがよく見ると浸潤性乳管癌のような管状構造を呈する部分があり、純粋型のmedullary ca.とは呼べないものをAtypical medullary ca.と呼びます。この場合は、medullary ca.としての性格より、細胞異型の強い(Grade 3の)浸潤性乳管癌と考えた方が良いと思われ、しっかり術後化学療法を行った方が良いと思います。リンパ管侵襲と血管侵襲については、通常のHE染色では小さい血管とリンパ管の区別はつきません。無理に分けろと言われれば鑑別点がない訳でもないのですが、あまり意味のないことと考えられています。ですから通常は脈管侵襲(vascular invasion)として両者を一緒に表現することが多いのです。もちろん血管侵襲よりリンパ管侵襲のほうが起こりやすいということは事実ですから、多くの脈管侵襲はリンパ管侵襲であると考えられます。脈管侵襲の有無は大きな予後因子ではありませんが、リンパ節転移の有無は大きな予後因子です。
3) 英語に堪能でないので使い分けはわかりません。少なくとも私には同じ意味に思えます。強いて言えば、一個目は全く腫瘍細胞がなかった。二個目は腫瘍細胞のような細胞はあったが、その細胞は良性細胞でがん細胞ではなかったという意味でしょうか?

最後に蛇足でTACについて、日本でも一部の医師はドセの使用量が75mg/m2で日本の認可用量に近いのでTACを術後に使っています。しかし、副作用はかなりきつく、入院が必要になることが多く、発熱性好中球減少症も多く見られ、G-CSFの使用も必須です。日本人は医師も患者も副作用の強い治療を望まない傾向があり、それがAC->Pacliが好まれる理由の一つになっていると思います。またBCIRG005の結果はまだ発表されていません。(文責 清水)

 

↑ ページ先頭へ戻る