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相談室(No.11801〜)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

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なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。

当相談室にお寄せいただいたメールについては、編集・引用・公開させていただく権利を当会(神奈川乳癌治療研究会)が有するものとします。また、名前、メールアドレス等個人情報保護の観点から、皆様から頂戴したご相談のメールは、一定期間の後、アドレスも含めて削除させていただいております。再度ご相談いただく際はその旨ご留意いただき、掲載No.を書き添えて下さるようお願い致します。    

 

第14回かながわ乳がん市民フォーラムは、終了いたしました。たくさんのご参加、有難うございました。
 

 

★ 過去にさかのぼって相談内容が検索できるようになりました。ご参考になれば幸いです。ご利用下さい。

 

目 次

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担 当

11906 16/05/24 H  治療方針について(3)(HPNo.11802-3) 緒方
11905 16/05/24 Y  マンモグラフィのみの検査 緒方
11904 16/05/17 さくら 脳転移の症状(2) (HPNo.11887)  石山
11903 16/05/17 F.M. ゾメタでも治療は可能なのでしょうか?(HPNo.11899) 石山
11902 16/05/12 B   転院先について 石山
11901 16/05/12 S  乳ガン検査、治療について 石山
11900 16/05/11 K  抗がん剤以外で治療する方法はありますか? 石川
11899
11899-2
16/05/11
16/05/17
F.M. 骨転移?
ゾメタでも治療は可能なのでしょうか?
石川
石山
11898 16/05/11 T  今後の治療について 石川
11897 16/05/11 K.A. 骨転移では? 石川
11896 16/05/04 Y ノルバデックスを服用しています 徳田
11895 16/05/04 K  胸筋の萎縮(HPNo.11882) 徳田
11894 16/04/28 N 今後の治療について(HPNo.11881) 徳田
11893 16/04/28 K.S. タモキシフェン5年間服用後の追加ホルモン治療について(HPNo.10198) 徳田
11892 16/04/23 K.A 細胞診5 (HPNo.11883) 俵矢
11891 16/04/23 SK 石灰化について 俵矢
11890 16/04/23 M  今後の治療について 須田
11889 16/04/23 K 妻の乳がん(HPNo.11873) 須田
11888 16/04/23 K.A. 情報が溢れる時代の良い医者の見分け方(HPNo.11878)
11887
11887-2
16/04/23
16/05/17
さくら 脳転移の症状
脳転移の症状(2)

石山
11886 16/04/23 K.S. 今後の治療について
11885 16/04/23 ペリカン 抗癌剤治療について
11884 16/04/18 L.S  今後の治療について
11883
11883-2
16/04/18
16/04/23
K.A. 薄茶色の粘液
細胞診5

俵矢
11882
11882-2
16/04/18
16/05/04
K 胸筋の萎縮
胸筋の萎縮(2)

徳田
11881
11881-2
16/04/18
16/04/28
N 非浸潤ガンでのサブタイプについて
今後の治療について
高橋
徳田
11880 16/04/18 K  胸の筋肉萎縮に悩んでいます 高橋
11879 16/04/18 Y  脇の下の周りに乳腺が存在しますか 高橋
11878
11878-2
16/04/14
16/04/23
K.A.  病理診断について
情報が溢れる時代の良い医者の見分け方
高橋
11877 16/04/14 K  術後の治療で悩んでいます 高橋
11876 16/03/29 E  出血の原因 鈴木
11875 16/03/28 N  今後の治療について 鈴木
11874 16/03/28 乳がんの可能性が高いでしょうか? 鈴木
11873
11873-2
16/03/23
16/04/23
K  妻の乳がん
妻の乳がん(2)
清水
須田
11872 16/03/23 K.K. 良性リンパ節の腫れと偽陰性 清水
11871 16/03/23 T  局所再発 清水
11870 16/03/23 Y.O. 術後治療について 清水
11869 16/03/22 S  局所再発に入るのでしょうか? (HPNo.11864-2) 清水
11868 16/03/22 A  炎症性乳がん 清水
11867 16/03/22 2015乳癌診療ガイドラインについて(HPNo.11856) 清水
11866 16/03/22 今後の治療について 清水
11865 16/03/22 臨床試験について教えてください 清水
11864
11864-2
16/03/17
16/03/22
やはり再発が濃厚でしょうか
局所再発に入るのでしょうか?
齋藤
清水
11863 16/03/15 2回目の相談です(HPNo.11862) 齋藤
11862
11862-2
16/03/09
16/03/05
A  今後の治療について
2回目の相談です
久保内
齋藤
11861 16/03/09 乳管内過形成 久保内
11860 16/02/23 手術や今後の治療について 緒方
11859 16/02/23 Y.I. 今後の治療について(HPNo.11680) 緒方
11858 16/02/23 ひまわり 乳がんとストレスについて 緒方
11857 16/02/23 A.I. 抗癌剤治療 緒方
11856
11856-2
16/02/23
16/03/22
2015乳癌診療ガイドラインについて
2015乳癌診療ガイドラインについて(2)
大西
清水
11855 16/02/17 術後抗がん剤治療について 大西
11854 16/02/17 T  術後の治療方針に関するご相談です 大西
11853 16/02/17 N   無病生存率 大西
11852 16/02/17 B  検診結果の意味(HPNo.11838-2) 大西
11851 16/02/09 M.N 激しいホットフラッシュの対策方法 石山
11850 16/02/09 k m カドサイラについて 石山
11849 16/02/09 S 皮膚転移の症状でしょうか? 石山
11848 16/02/08 T.M.  化学療法の追加について 石山
11847 16/02/08 M.Y.  局所再発の術後治療について 石山
11846 16/02/08 子宮摘出と乳癌 石山
11845 16/02/03 U  術前化学療法について 石川
11844 16/02/03 術後の治療について 石川
11843 16/02/03 2度目の乳癌(HPNo.11828-3) 石川
11842 16/01/26 Y・N 乳房の発疹について 徳田
11841 16/01/26 ゾラデックスについて 徳田
11840 16/01/21 リンパ節再発、術後の治療について 徳田
11839 16/01/21 T  マンモについて 徳田
11838
11838-2
16/01/21
16/02/17
乳がん検診
検診結果の意味
徳田
大西
11837 16/01/21 Y.M ステージW 俵矢
11836 16/01/21 炎症性乳がん 俵矢
11835 16/01/19 Y/K 今後の予定について(HPNo.11832) 俵矢
11834 16/01/19 Y.N. 薬について 俵矢
11833 16/01/19 今後の治療について(2)(HPNo.11789) 俵矢
11832
11832-2
16/01/12
16/01/19
Y/K 抗癌剤
今後の予定について

俵矢
11831 16/01/12 A   手術の予定
11830 16/01/12 抗がん剤治療
11829 16/01/12 2度目の乳癌(2)(HPNo.11828) 高橋
11828
11828-2
11828-3
15/12/31
16/01/12
16/02/03
2度目の乳癌
2度目の乳癌(2)
2度目の乳癌(3)
須田
高橋
石川
11827 15/12/30 N.N ドセタキセルについて 須田
11826 15/12/26 温存は厳しいのでしょうか? 須田
11825 15/12/25 KU No.11819で相談させて頂いた者です(HPNo.11819) 須田
11824 15/12/25 M.H. 再発治療 須田
11823 15/12/20 C.K. サプリメントについて 清水
11822 15/12/17 ラムボスママ 胸のしこりと赤み 清水
11821 15/12/17 FY 抗癌剤の必要性(2)(HPNo.11809) 清水
11820 15/12/14 H  治療方針について(2)(HPNo.11802) 加藤
11819
11819-2
15/12/14
15/12/25
KU 転移、再発が考えられますか?
No.11819で相談させて頂いた者です
加藤
須田
11818 15/12/14 G  石灰化 加藤
11817 15/12/14 Y.M. 今後の治療について 加藤
11816 15/12/14 S.U 再発皮膚転移の心配 加藤
11815 15/12/14 治療選択 加藤
11814 15/12/14 N.N 術後治療について 加藤
11813 15/12/13 C.I インプラント歯科治療について(HPNo.11602) 清水
11812 15/12/13 術式について 清水
11811 15/12/13 K.T ホルモン治療の必要性について 清水
11810 15/12/09 L  胸の硬いもの 齋藤
11809
11809-2
15/12/09
15/12/17
F Y 抗癌剤の必要性
抗癌剤の必要性(2)
齋藤
清水
11808 15/12/09 抗がん剤について 齋藤
11807 15/12/09 H.S. 浸潤性小葉癌の治療について 齋藤
11806 15/12/03 乳癌のことについて 久保内
11805 15/12/03 H   乳房にできる、えくぼ 久保内
11804 15/12/03 抗がん剤 久保内
11803 15/11/21 I.K.  今後の治療について 緒方
11802
11802-2
11802-3
15/11/21
15/12/14
16/05/24
H  治療方針について
治療方針について(2)
治療方針について(3)
緒方
加藤
緒方
11801 15/11/21 C.K.   左のう胞内乳癌について 緒方

 

No.11906】  16年05月24日   H   
治療方針について(3)(HPNo.11802-3)

【No.11802】にてご質問させていただいたものです。お世話になります。その後、AC療法3ケ月、ハーセプチン+パクリタキセル3ケ月の術前化学療法を終え、術前検査を行った結果、抗がん剤の効果があり、画像上がん細胞が消失したくらいになりました。当初8cm大のがんであり、リンパ節転移陽性であったことから、「乳房全摘+リンパ節郭清」の手術になることと覚悟していました。ところが、担当医より、この状態であれば「乳房部分切除+センチネルリンパ節生検」で手術して、リンパ節は、センチネルリンパ節生検の結果により周囲のリンパ節切除範囲を決め、乳房については、病理検査の結果、取り残しがなければ1ケ月半程度放射線治療を行い、取り残しが合った場合は全摘などの追加再手術をしたらどうかということで、薦められました。そこでご意見を伺いたく思います。

1)一般的に上記手術方針で問題ございませんでしょうか?
2)当初、ステージVaと言われていたがんでしたので、とても心配していましたが、現在の状況で乳房部分切除+放射線治療でも、乳房全摘でも、今後のリスク(生存率、再発率、治癒率など)は変わらないものでしょうか?

手術は6月初めになりますが、乳房全摘でなくても生存率や再発率などのリスクも変わないのであれば、放射線治療をしたとしても、切除範囲が少ないに越したことはございません。ハーセプチンは、まだ来年まで投与が続きます。本日、思いがけないことを担当医に言われたため、本当に大丈夫かなと、帰宅後やや不安に思い始めました。是非、ご意見をお聞かせ下さい。お手数おかけいたしますが、どうかよろしくお願いします。

1) 8cmのしこりが、化学療法で小さくなったことは、大変良いことです。一般的に、小さくなる際に同心円状に小さくなったのであれば、切除範囲は小さくできます。乳房切除が温存術に変更になる可能性は、この場合です。他には、8cmの範囲でパラパラとがんが存在して、治療効果があるのですが、それぞれが小さくなったり、非浸潤がんの形で残ったりして、切除しなくてはいけない範囲は変わらないというパターンもあります。このパターンでは、画像上、消失したように見えて非浸潤がんの形で残っていることがあります。どちらであるかは、メールなどでは判断できないので、主治医の先生に良く聞いて決めるほかありません。
2) 変わりません! ただし、温存術を受けた場合は、局所再発というリスクが発生します。また、全摘を受けた場合でも、腋窩リンパ節の転移が多く残っている場合(4個以上)は、放射線治療を受けた方が生存率に差が出てきます。いずれにしろ、良く主治医と相談して、納得して治療法を選択することに尽きます。(文責 緒方)

 

No.11905】  16年05月24日   Y 
マンモグラフィのみの検査

先日人間ドックの乳ガン検査で、マンモグラフィのみの検査をしました。結果は、カテゴリー3で、微小円形、淡く不明瞭集簇性分布とありました。再検査は早い方がいいのですか? それと集簇性だと悪性でしょうか? 年齢は44歳で、出産は一度しています。

マンモグラフィの検診で用いられるカテゴリーの分類は、5段階で表記されます。カテゴリー3は、良性(ガンでない)の可能性が高いが、ごくまれに悪性の可能性もあるしこりや石灰化に対して付くものです。集簇していないとカテゴリー2となり、良性の石灰化となります。急がなくても大丈夫ですが、マンモ以外の検査を併せて受けておけば良いと思います。(文責 緒方)

 

No.11904】  16年05月17日   さくら
脳転移の症状(2) (HPNo.11887-2) 

先日はありがとうございました。早速、主治医の先生に症状を話して、脳のCTをとっていただきました。結果は、脳転移は見られないということでした。やはり認知症の可能性があるかと思うのですが、本人の前で主治医の先生に「念のため認知症の検査をしていただきたく、その科にまわしていただけないでしょうか」と言えなくて、帰ってきてしまいました。直近の出来事の記憶など、加齢による物忘れとは違うようなところがあります。ガンの相談ではないのですが、認知症の検査をしたほうがよいのでしょうか? お忙しいところ申しわけありません。どうぞ宜しくお願い致します。

今おかかりの病院が総合病院なら、その病院の神経内科か精神科にかかることになるのでしょうが、乳腺科の看護師でも受け付けの人でもいいので、とりあえず相談してみるのもいいのでは。そうでなければ普通に老年医学とか痴呆外来などのクリニックを探すのでしょうか。(文責 石山)

 

No.11903】  16年05月17日   F.M.
ゾメタでも治療は可能なのでしょうか?(HPNo.11899-2)

先日は、お返事有り難うございました(HPNo.11899)。乳腺科を受診し、全身の造影剤使用のCT検査をした結果で確定診断をし、再発転移として治療するといわれました(PETのない施設なので)。現在 背中の痛みは完全になくなりました。運動をしても痛みは出ません。次回の診察は6月末です。薬のアレルギー反応検査を依頼し、異常なしの確認ががとれたら、フェアストン40r3錠剤服用開始することになりました。質問させていただきます。骨転移はゾメタの点滴と思っていたのですが、ランマ-ク皮下注射と聞かされました。帰宅後、分子標的の薬とわかり、化学物質過敏症の患者はハ-セプチンでひどい副作用が出たと、アレルギーの先生に以前言われたことを思い出しだしました。この12年、点滴投与以外はしたことがなく、皮下注射できるかどうかわかりません(浮腫みが常にあり、皮膚の状態がひどいので)。ゾメタでも、治療は可能なのでしょうか? お返事、よろしくお願い致します。

アレルギーは個々の状態により異なるので、分子標的薬だからアレルギーが多いというわけでなく、実際は投与しないとわかりません。アレルゲンテストなどして投与するなら問題ないと思います。(文責 石山)

 

No.11902】  16年05月12日   B  
転院先について

3年前のGW前に初めて受けた乳癌検診でひっかかり、要精密検査となりました。その後、6ヶ月毎に定期検査を行い、経過観察中です。定期検査でエコーとマンモグラフィを受けました。結果、変化なしでした。4月から通院中の乳腺科医師が減り、凄く混んでいて、治療が必要な人が優先になり、私のような安定している経過観察の人は、転院する話がありまして・・・。半年後の10月の定期検査が、初診からずっと3年半診てくれた現主治医の診察が最後になります。次回の定期検査までに転院先を決めないと紹介状が作成できません。転院先は、主治医の先生が紹介する個人病院か、自分で希望する病院のどちらかになります。自分で希望する病院は、住んでいる地域の市町村医療機関検診施設である大学病院名を伝えたら、「経過観察だけでの受け入れどうだろう?」と言われました。この大学病院では、2年前から市町村医療機関乳癌検診(エコーのみ)をこっそり受けていたので、データーがあり、毎回、次年度検診でOKになってます。

1) 転院相談を兼ねて定期検査の前に今年度の医療機関乳がん検診を申込みするのですが、検診から8ヶ月という短い期間で検診に行っても大丈夫ですか? 
2) 同じ医師で検診予約をとり、今後の相談をして、受け入れ許可して頂くと、次の主治医が乳腺認定医の先生になります。現主治医と同じ乳腺専門医の曜日に予約し相談した方がよいですか?
3) 転院先は、大学病院と個人病院のどちらが良いですか?

宜しくお願いします。

地域の医療事情はよく分かりませんし、経過観察中というのはどの程度のものかもわからず、判断ができませんが、現在大学病院の検診を受けているのであれば、とりあえず紹介状を大学あてに書いてもらえばいかがですか。こっそりかかっているというのも正直に話したほうがうまく連絡が取れるのでは?(文責 石山)

 

No.11901】  16年05月12日   S 
乳ガン検査、治療について

初めて相談させて頂きます。45歳、出産経験無しです。先月末に、乳ガン検診を受けました。昨年8月に、マンモ、エコー検診をを受けたので、少し早いと思いましたが、芸能人の方の乳ガンの話や、少し胸に違和感を感じたので、初めて行く乳腺クリニックで検診を受けた所、エコーで異常があり(7ミリほどの腫瘍に、血流がありました)、翌日造影MRIをとりました。先週末MRIの結果を聞きに行った所、MRIにも影があるので、80%乳ガンだろうと、先生から話がありました。MRI、エコーの画像からして、0期非浸潤癌であろうという話で、腫瘍の摘出手術をすすめられました。手術は、日帰りが可能で、1時間ほどで終わり、摘出すれば今後の治療も必要ないとのお話でした。針生検は、癌細胞が散らばって再発してしまうので、やらない方が良いとのお話でした。全く乳ガンについての知識がなく、ネットで調べたりしているのですが、生検無しの手術というのは、あるのでしょうか? また、針を指すと、癌細胞が散らばってしまうのでしょうか? 飛び込みで行ったクリニックなので、先生の事も全くわからず、このままお願いすべきか判断ができません。今のクリニックの先生の話されるとおり、1日も早く摘出したいと思う気持もあるのですが、乳ガンは、手術後にも治療が必要との話しをネットで目にしたりして、このままで良いのか、乳ガンと言われたショックと、ネットに溢れる情報にどうしようもなくなってしまい、こちらにたどり着きました。長々と、的を得ない文章で申し訳ありません。ご助言をいただきたく、お願いいたします。

摘出手術というのは、検査目的なのか、治療目的なのかで、まったく意味が変わります。乳がんの診断を病理学的にしないで治療を行うことは原則的にありませんし、針生検が癌をまき散らすというのはあまり科学的でないように思います。いずれにしてもセカンドオピニオンを受けるか、今回の手術の目的を確認されたほうがいいと思います。(文責 石山)

 

No.11900】  16年05月11日   K 
抗がん剤以外で治療する方法はありますか?

3、4年前くらいに乳ガンなのではと気づいて、今日まで病院へ行っていません。お客さまを対応する仕事をしており、そこで癌と闘い手術の苦しみや抗がん剤で苦しむ人をみて怖くなり、主人が心臓と肺の手術で看病の際、麻酔の怖さも見て…ズルズルと。昨年夏頃から左胸は形も変わり皮膚も赤く腫れあがっていて、多くはありませんが出血と膿に悩まされています。親の介護、主人のこともあり、手術をせずに抗がん剤以外で治療する方法はありますか? 主人も入退屈院を繰返したりしている中、子供のことが気にかかり…、なにか方法があれば教えてください。

手術、抗がん剤以外の治療法はホルモン療法、分子標的治療、放射線治療などが考えられますが、とにかく一刻も早く受診してください。遅くなれば遅くなるほど、治療が大変で治癒が難しくなります。結局、自分を苦しめることになります。(文責 石川)

 

No.11899】  16年05月11日   F.M.
骨転移?

初めて相談いたします。よろしくお願い致します。現在63歳です。2010年初発 左温存術 アレルギー反応のため無治療。2013年 局所再発 全摘出手術。 今回フェマ-ラ服用可能になり、服用中。2016年1月背中の痛み数日、2月から痛みが長引くので乳腺科受診、骨シンチ、腫瘍マーカー異常なし。3月 整形外科受診 骨粗鬆症なし 筋肉痛と診断される。試しに、胸椎MRI単純、ミエロ 第三胸椎に転移らしきもの出現 黒く変化しているのがわかりました。担当の整形外科医から常勤医師に変更、6月再診となり、CTの検査待ちです。大学病院なので、乳腺の先生に連絡をするとだけ告げられました。CTの依頼は、胸椎だけになっていますが、もし転移再発なら全身を調べることが必要ですよね。ホットした後の、「転移の疑い」で、何も考えられず、ただ不安です。先生のお言葉アドバイスをお願い致します。

転移再発なら全身の骨を調べることが必要です。骨シンチではわかりにくかったので、全身のPET-CT検査をお勧めします。小さな骨転移でもわかることが多く、同時に他臓器・リンパ節もチェックできます。(文責 石川)

 

No.11899-2】  16年05月17日   F.M.
ゾメタでも治療は可能なのでしょうか?

先日は、お返事有り難うございました(HPNo.11899)。乳腺科を受診し、全身の造影剤使用のCT検査をした結果で確定診断をし、再発転移として治療するといわれました(PETのない施設なので)。現在 背中の痛みは完全になくなりました。運動をしても痛みは出ません。次回の診察は6月末です。薬のアレルギー反応検査を依頼し、異常なしの確認ががとれたら、フェアストン40r3錠剤服用開始することになりました。質問させていただきます。骨転移はゾメタの点滴と思っていたのですが、ランマ-ク皮下注射と聞かされました。帰宅後、分子標的の薬とわかり、化学物質過敏症の患者はハ-セプチンでひどい副作用が出たと、アレルギーの先生に以前言われたことを思い出しだしました。この12年、点滴投与以外はしたことがなく、皮下注射できるかどうかわかりません(浮腫みが常にあり、皮膚の状態がひどいので)。ゾメタでも、治療は可能なのでしょうか? お返事、よろしくお願い致します。

アレルギーは個々の状態により異なるので、分子標的薬だからアレルギーが多いというわけでなく、実際は投与しないとわかりません。アレルゲンテストなどして投与するなら問題ないと思います。(文責 石山)

 

No.11898】  16年05月11日   T 
今後の治療について(HPNo.11584-2)

以前、11584で質問させていただきました者です。よろしくお願いいたします。タモキシフェンを1年3カ月服用しています。この3月に婦人科検診を受けたところ、左の卵巣が腫れていると告げられました(昨年3月は異常無)。4月に再度検診を受けましたが、左は少し小さくなったが、今回は右も腫れているとの事で、来週再度検査いたします。今まで卵巣嚢腫と言われた事はなく、思い当たる事といえばタモキシフェンの服用くらいです。乳腺の先生に伺いましたら、生理を止めてしまう方法もあるけれど、来週の結果を待って考えるとおっしゃっています。前回こちらに質問させていただきました際には、私の場合、内服継続が難しい時には無治療でも良いのでは?とのご回答をいただきました。そこで質問ですが
1) このまま腫れが続くとタモキシフェンの服用継続は難しいのでしょうか?
2) 生理を止めても、女性ホルモンは脂肪からも出ているとの事で、予防の効果が低下するのではないか?
3) 早期とはいえ、生稲晃子さんの様な例もあるので、無治療になるのは大変勇気のいる事です。無治療でも良いと思われますか?

これは、私の判断しかないとも思いますが、色々な方の意見をお聞きしたいと思い、質問させていただきます。よろしくお願い申しあげます。

1)タモキシフェンは子宮体癌のリスク上昇は言われていますが、卵巣癌については指摘されていないので、服用継続は可能と考えます。
2)生理を止めても予防の効果が低下することはないと思います。
3)一般的には、状況からみて無治療でも良い思われます。(文責 石川)

 

No.11897】  16年05月11日   K.A. 
骨転移では?

ご回答宜しくお願いします。乳癌 ステージ2 左乳房内側下にシコリ有り。リンパ転移無し(術前検査)、トリプルネガティブ、MBI-1→50%、6日に骨シンチ検査予定。25日に手術予定。手術+抗がん剤になりました。1ケ月程前から両肩、腕(肩に近い所)が腕を横から上げると、90度位からかなり痛いです。乳癌と分かってから、骨転移なのでは?と心配しています。トリプルネガティブで無い場合で乳癌の方は、MBIはどの位なんでしょうか? やはり50%と言う事は高値なんですか? 転移、再発のリスクはかなり上がるのでしょうか? 39歳で、まだ子供も小さいのが2人居ます。もし、骨転移の場合、どういった治療になるんでしょうか? 宜しくお願いします。

細胞増殖能の指標としてKi-67が有名です。これは一般にMIB-T抗体を用いた免疫組織化学結果で表されます。高値(15%以上)は悪性度が高く、予後不良と考えられています。勿論、高くても再発するとはかぎりません。治癒している方もたくさんいます。骨転移の場合、化学療法やホルモン療法の他に、抗破骨細胞療法のビスフォスフォネート剤、抗RANKL抗体剤、ストロンチウムのラジオアイソトープ治療などがあります。(文責 石川)

 

No.11896】  16年05月04日   Y 
ノルバデックスを服用しています

心配事がありまして、こちらに相談させていただきました。2015年4月に乳がんを発症して部分摘出手術を受けました。同5月に抗がん剤、放射線治療を経て、同8月よりノルバデックスを5年服用し、更に服用期間が追加になり、タモキシフェンを服用し1年になろうとしています。抗がん剤を投与してから生理がなくなりました。生理がなくても排卵はあると聞いた覚えがありますが、うろ覚えです。このような状況で妊娠の可能性はありますか? 避妊に失敗し、万が一このように生理がなくても排卵があり妊娠したとすれば、どのようにして妊娠がわかるのでしょうか? (生理があれば生理が来ない。などでわかると思うのですが。) どうぞ、ご教授くださいますようお願いいたします。

妊娠の有無については、産婦人科に相談いただければ、尿、血液検査、さらには超音波検査で確認することができます。現在妊娠していなくても、タモキシフェン服用中は、催奇形性のため、かならず避妊をしてください。(文責 徳田)

 

No.11895】  16年05月04日   K 
胸筋の萎縮(2)(HPNo.11882-2

ありがとうございます。先生に教えて頂き 担当医に聞きました。萎縮は 何層もある皮膚に傷が付き、それが治ってきた為に起こっているという事です。筋肉は神経も残している。という事です。「表面に出ているダーツの入って盛り上がった肉や傷は治らない。形成外科に行け。」との事です。私は 今の萎縮による胸の圧迫 脇 背中まで引き込み痛みがあります。これの対処法も形成外科で聞くようにと。「やりぱっなしですか。」と聞くと、「形成外科で聞くほうがいい。」と。愚痴みたいですみません。今の私は この胸に引き込み回りのひきつれの痛みから解放されたいのです。それが出来るでしょうか。もう寝られぬ4ヶ月。痛み、ひきつれから解放されたい。何度もすみません。今も胸に回りが引き込まれています。

乳房全摘術後の皮膚の感覚鈍麻による症状のように思われます。手術の際の皮膚の剥離に伴う神経損傷によるものです。「鉄板を抱えたようだ」とか、「しびれて感覚がない」などと表現されます。ほとんどの方が経験され、程度も個人差がありますが、1年程度で改善するようです。その後もチクチクなど、古傷がうずくようなことがありますが、あまり気にしないようにお話ししています。一般的に鎮痛薬などは、必要ないようです。(文責 徳田)

 

No.11894】  16年04月28日   N
今後の治療について(HPNo.11881-2)

先日はご回答ありがとうございました。本日術後病理結果を聞いてきました。非浸潤ガンのなかに、2.5mmの浸潤ガンが見つかったとのこと。タイプはホルモン陰性、ハーツーは後日とのことですが、術前はハーツー陽性でした。ホルモン治療もなく、無治療とのことでした。ひとまずほっとはしたのですが、主治医からは、浸潤2.5mm、リンパ節転移もなしだし、やる意味はあるかないか?ですが、あとは自分で抗がん剤をやるかやらないかを決めてくださいとのことでした。そこで抗がん剤、ハーセプチンをした場合と、そうでない場合の具体的な転移、再発確率をおしえていただけませんか?ちなみに全摘しています。それをしなかった場合、転移するとしたら、10年後にどのくらいに、どのように転移するのか、またはそれに対する対処方法はハーセプチン、抗がん剤で治療していくことになるのか等、おしえてください。ガイドラインでは5mm以下は化学療法はなしとのことですが、その理由も具体的におしえていただけませんか?

主治医が説明されたように、ホルモン受容体陰性、HER2陽性の5mm以下の浸潤癌では補助化学療法ハーセプチンの有用性を示すエビデンスがありません。しかし、NCCNのガイドラインでは、5mm以下でも化学療法+ハーセプチンがコンセンサスであるとしています。ハーバード大学のグループでは、3mm以上であれば、化学療法+ハーセプチンを行い、1-2mmであれば、一般的には行わないとのことです。ちなみに週1回のタキソール12回+ハーセプチンの3年の再発率は、1%以下です。この程度のエビデンスしかありません。あとは、抗がん剤の副作用をどう考えるかです。
再発形式は、その他のタイプと同じです。ハーセプチンを術後使用していないか、終了後6ヶ月以上たっていれば、ハーセプチンとパージェタ+タキサンが最初の治療ということになります。(文責 徳田)

 

No.11893】  16年04月28日   K.S.
タモキシフェン5年間服用後の追加ホルモン治療について(HPNo.10198-2)

2016年4月現在54歳6か月です。2011年3月に(49歳5か月・閉経前)、ひだり乳房温存手術を行い、病理結果は以下の通りでした。
・浸潤性乳管がん(硬がん)
・組織学的ながんの広がりは10mm×10mm×10mm
・術中のセンチネルリンパ節生検でリンパ節転移は なし
・ホルモン感受性 ER 陽性(陽性細胞の占有率 5  陽性強度 3)
PR 陽性(陽性細胞の占有率 5  陽性強度 3)
・HER2   陰性
・脈管浸襲   なし
・核異型度   グレード1
・断端検査   陰性 

なお、HER2については最初IHC法で(2+)だったため、化学療法の有無を迷うとして、以下の検査を行った結果、陰性と判明しました。
・FISH法     シグナル比    1.0    HER2遺伝子増幅なし
・オンコタイプDX  再発スコア    16  
10年平均再発率  10%(95%CI:8%―13%)
ERスコア    7.9
PRスコア    7.1
HER2スコア  8.2

結局化学療法は必要ない結論となり、2011年5月より放射線治療と、ホルモン療法(タモキシヘェン服用)を始めました。途中不正出血や卵巣の肥大(最大8p)があり休薬したりしましたが、術後1年ほどで生理は止まり、卵巣も徐々に通常の大きさに戻りました。現在は血液検査上も閉経状態です。半年に1度婦人科でエコーにより子宮と卵巣の経過観察を続けていますが、異常はありません。また腫瘍マーカー、マンモ、エコー、CT、骨シンチも異常ありません。
以上を踏まえてですが、あと3か月ほどでタモキシヘェン服用が丸5年間となるので、以降の治療について医師と話したところ、「リンパ節転移もないし、オンコタイプも16と低リスクだから、これで治療終了でいいと思います。あとは年に1回画像診断すればいいでしょう」と言われました。引き続きアロマターゼ阻害薬を5年間服用するものとばかり思っていたので驚いてしまいました。
私のようながんの場合(ルミナルAタイプに分類されると思いますが)、5年以上経ってからの晩期再発が比較的多いこと、乳がんは遠隔転移してしまうと根治は難しいことを考えると、ここで治療を終了するのには正直不安があります。オンコタイプDXでは10年以内の再発率については10%としていますが、術後10年後以降の再発については不明であり、防ぐためにはアロマターゼ阻害薬を飲むべきでしょうか?
タモキシフェンを5年間服用した後にレトロゾールを5年間服用すると再発率が42%減少するという臨床試験結果があるそうですが、もともと低い再発率の場合はどうなるのでしょうか? 再発率減少に与える影響が微小だとしたら、さらにアロマターゼ阻害薬を飲む意味がないような気もします。また副作用も気になります。むち打ち事故の後遺症で肩関節が硬く、肩こりもひどいので、筋痛や関節痛の副作用も心配です。
次回7月の診察時までに決めていくことになったのですが、自分の調べた限りではどの因子がどうならば「タモキシフェン5年間服用だけで以降の薬は必要ない」としていいのかわかりませんでした。そこで質問をさせてください。

1. タモキシフェン5年間服用後の追加ホルモン療法について、なにか新しい臨床試験結果やエビデンス、推奨療法等はありますか?
2. タモキシフェン5年間服用で得られると思われる私の10年平均再発率 10%は、今後レトロゾールを5年間服用することによって概ね何%になりますか?あるいは生存率がどの位上乗せされますか?(計算式も教えてください)
3. 私はアロマターゼ阻害薬を飲む方がよいですか?だとしたら至適期間は何年ですか?種類はレトロゾールでよいですか?
4. 副作用があった場合、服用を中止すれば元通りになりますか?(例えば関節痛があった場合、なくなりますか?)
5. ルミナルAタイプのホルモン療法は5年間・10年間のどちらが現在の主流ですか?

長くなり申し訳ございません。 先生方の率直なご意見を賜れば幸いです。よろしくお願い申し上げます。

1. エビデンスとしては、調べられたとおり、アロマターゼ阻害薬を使用すると再発率は、有意に低下します。
2. すでに5年間タモキシフェンを内服して再発がないとすると、その後再発が起こる可能性は、10%程度ですので、10年の平均再発率10%の10%、1%程度です。
3. アロマターゼ阻害薬の上乗せ効果が40%とすると1%の40%、0.6%程度でしょうか。この程度の差で、服用するかどうかです。服用するとすれば、標準的には5年間です。薬剤は、アナストロゾールでもレトロゾールでもよいと思います。
4. 副作用は、中止すれば改善します。3の効果と副作用を秤にかけて、選択してください。
5. 調べられておわかりのように治療開始時の卵巣機能、タモキシフェン5年内服時の卵巣機能、再発率などにより、個別に考えるべきです。(文責 徳田)

 

No.11892】  16年04月23日   K.A
細胞診5 (HPNo.11883-2)

ご回答宜しくお願い致します。前回も質問させて頂いた者です。やはり結果は細胞診5で、すぐ総合病院へ行き、針生検をして結果待ちです。単純CTを撮る予定です。MIRを撮れないと詳しい転移、診断がやはり出来ないのでしょうか? 癌になると必ずMIRは必要になるのですか? 転移とかがあるか無いかは、他でどういった検査で分かりますか。PET検査や腫瘍マーカーは、タトゥーがあっても検査を受けられますか? 若気の至りですが、本当に困っています。

MRIは、この場合だと乳房のなかで乳がんの広がりを診断するときに使います。他臓器への転移はCTでみると思います。ただし、CTや症状などで骨転移が疑わしいなどのときは骨のMRIを追加することもありますし、脳転移が疑わしいときには脳のMRIをとることもあります。色素の種類にもよるのだと思いますが、タトゥーの色素に含まれる金属成分がMRIを撮影するときに発熱してタトゥー部分に熱傷を起こすことがあるので避けることが多いです。CT、PET,腫瘍マーカーはタトゥーとは関連ありませんので、通常どおりに受けられます。 (文責 俵矢)

 

No.11891】  16年04月23日   SK
石灰化について

市の乳癌検査でひっかかり、本日、精密検査を受けました。
自覚症状;なし
触診、エコー;異常なし
マンモグラフィ;とても小さいが白い点がいくつかあり、乳房の外側へ向けてライン状にあるようにみえる

癌の可能性もややあるとのことで、MRIも実施しました。結果は来週で、それによってはマンモ生検を受ける予定です(白い点が多くはないので、マンモ生検で採取が難しく、採取に時間がかかるかもとのこと)。母が昨年末に卵巣がんの手術をしたところで、両親にはとても話す気にはなれず、不安でいっぱいです。コメントできる範囲で教えたいただけますでしょうか?

1)カテゴリ3か4のように思うのですが、良性の可能性も残っていますか?
2)癌だった場合、浸潤癌の可能性もありますか?
3)乳房の外側へむけて、というのが、どの程度かわからなかったのですが、リンパまで転移していることもあるのでしょうか?

以上、どうぞよろしくお願いいたします。

1)2) 良性の可能性もありますし、がんの可能性もあります。がんであった場合には非浸潤がんの可能性もあるし、浸潤がんの可能性もあります。この段階ではなんともいえないですね。検査結果をまちましょう。
3) 乳がんは乳頭から放射状に広がる腺葉系にそって広がる傾向があります。腺葉にそって乳頭と反対側に広がっているという意味でしょうか。多分。リンパ節転移とは関係ないと思います。(文責 俵矢)

 

No.11890】  16年04月23日   M
今後の治療について

初めて相談させていただきます。51歳です。今年乳がんの告知を受け、左乳房温存手術を受けました。術後の結果は、「1.組織型:硬がん 2.しこりの大きさ:15o 3.リンパ節転移:陽性個数0 / 調べた個数 1 4.ホルモン受容体の有無 ER 10% PgR 0% 5. HER2タンパクの発現有無 0・1・2・3 段階中 1 (ほぼマイナスとのこと) 6. 組織学的悪性:3 7. 切除断端:マイナス 8. 脈管侵襲: リンパ→プラス 血管→マイナス 9. Ki67:95%」です。ほぼトリプルネガティブとのことで、治療方法として、抗がん剤治療をEC4クール タキサン4クール 放射線治療 ホルモン剤治療 を行うと説明を受けました。ステージTの早期ですが、抗がん剤治療は必要ですか? また、ホルモン受容体が低いので、ホルモン治療の効果があまり期待できないにもかかわらず、ホルモン治療をする必要がありますか? 副作用のことを考えるを心配です。よろしくお願いいたします。

ER+、HERU陰性、Ki67高値 ですから、サブタイプ分類すると Luminal B であり、HERU陰性ですので、St.Gallenコンセンサス会議での治療法に当てはめると、ホルモン療法は4必須です。化学療法の併用にあたっては、ホルモン感受性、再発リスク、患者さんの意向等によって決定することになります。再発リスクを調べるための検査として、オンコタイプDXという検査があります。保険適用外で費用はかかりますが、化学療法を行うかどうかの根拠になります。再発リスクが高ければ化学療法を追加したほうがよいと思いますが、主治医と充分にご相談の上、納得のいく治療を選択し、頑張ってください。副作用に関しては個人差がありますので、その都度、主治医とコミュニケーションをとりながら進めていくことになると思います。(文責 須田)

 

No.11889】  16年04月23日   K
妻の乳がん(HPNo.11873-2)

早速のご回答ありがとうございます。一つ訂正で、現在の状況ですが、癌性胸膜炎でなく胸膜に転移の状況です。これから起こり得る病状はどうのような症状でしょうか。最近、咳が多くなってまいりました。

血行性あるいはリンパ行性に胸膜転移を起こし、これが多数となった場合、リンパ流の障害が起こって胸水がたまりますが、胸水が胸腔にたまった状態を癌性胸膜炎といいます。貴女の場合、文脈からの推測ですが、現時点ではリンパ流障害が起こるほどではないと思われます。ケースバイケースですが、このままの状態でとどまっている場合もありますし、胸水がたまり胸痛や呼吸困難、咳等がひどくなる場合も考えられます。(文責 須田)

 

No.11888】  16年04月23日   K.A.
情報が溢れる時代の良い医者の見分け方(HPNo.11878-2)

前回の質問にお答え頂き、ありがとうございました。最初の質問と重なる文がありますが、最初から説明させて下さい
毎年乳腺外来で専門医にマンモを含め乳癌健診を受けてきました。1年3ヵ月前、マンモは気にする事も無い、石灰化・触診で何もありませんでした。3ヵ月後、偶然触れただけで気がつくしこり。3ヵ月前のマンモ画像、その場のエコー・触診で「水」と笑い飛ばされ、1年後の健診まで待ってしまい、ステージT しこり1.8cm T1N0M0 浸潤性乳管癌トリプルネガティブ 核グレード3と診断されました。組織診の際、血が止まらず、縫う。手術に備えての血液検査で血が止まらない体質ではないとの結果。帰宅後、色々調べたら、トリプルネガティブは再発や転移の際、打つ手がないと知り、全摘も覚悟。でも主治医は術前化学療法をした後、手術とおっしゃいます。再び調べると、「抗がん剤が必ず効くとは限らない、3割程度、逆に腫瘍が大きくなる患者がいる。手術が遅れる危険性から温存希望以外の患者には勧められない。効かないどころか副作用ばかり強く出る人もいる。体力が落ちてからの手術は危険と考える医師もいる。」ということを知りました。術前化学療法は効果があるか事前に判るから奨励、との意見に対しては、そもそもトリネガの抗がん剤は2種類しかないのだから術後・術前どちらも同じ、腫瘍が消えた後のリンパ節転移も不明で困難になるとありました。

今の在住地は陸の孤島、公共交通機関は何もない。県庁所在地さえ自家用車でなければ行けないが、私は運転できない。唯一東京への長距離バスがあるが、そのバス停に行くのも長時間かかる。地元の人は地元の病院を信頼できず、経済にゆとりのある人は東京に出ています。大きな手術が出来る設備が無いので、事故で重傷の人はドクターヘリで近県に運ぶありさま。私も決死の覚悟で東京の有名(大学病院ではありません)大病院でセカンドオピニオンを受けました。癌発覚前、セカンドオピニンは無駄との批判を目にしたことがありました。癌は標準治療がある上、医者仲間として他の人の判断に意見を言うのを嫌がる、と。この記事を、権威ある人を批判して注目されたいのかな?と信じてなかった。私が見て頂いた医師は、医療系情報に度々取り上げられる有名な方ですが、記事の内容は本当だ、と実感しました。今の主治医を非難したつもりは一切ないのですが、「アンタ要するにバカにしてるんでしょ。田舎の治療が東京よりクオリティが落ちるのしかたないでしょ。田舎で治療できるだけありがたく思え。今の医者が術前と言ってるんでしょ。通ってこれんの?田舎から。」と怒り出してしまい、今の医者でいいのの一点張り。マスコミはセカンドオピニオンを煽っていますが、私はとんでもない失敗をしてしまった事に気がつきました。地元の病院関係者も眉を顰めていました。今の主治医は東京の大学病院から周1位通ってきている方、大学病院の先生に恥をかかせたことになりますが、それでも戻らないと他に病院はありません。

もう一つ気になることがあります。東京の先生は、触診で一発で、「ああ!これは癌だ。間違いない、確かに間違い易いしこりもあるが、癌には特有のモノがある」と言った。ネットで調べると、毎年検査していたのに見逃され、治療が遅れた人が多い。反面、地方都市の小さな病院でも、有名な医者がいて、そこで診てもらうと一発で見抜かれ早期で助かった方もいる。私はマンモ・エコー医療機器は揃い、妊娠経験が無い等リスクファクター、3ヵ月前まで何もなかったのに急にしこりが出現したのに見逃された。組織診の際、縫合しなければならないほどの出血。主治医の腕云々以前に、東京から通っている方なので色々忙しく、予定変更はザラ。手術が終わったらすぐ帰宅。入院している数日間、主治医不在が不安なのです。東京で治療するにはアパートを借りるしかない。田舎の手術や治療ががん難民を作る、の本を読み、莫大な出費もやむなしか?とも思えます。

長文になってしまい申し訳ありません。決して今の主治医や医学界を批判してるのではありません。ただ知りたいのです。どんな名医も初期のしこりを見逃すのはあり得るのか? 前後数日間、主治医不在での手術で安全は保たれるのか? 東京で良い医者を探す術を知りません。主治医は大学病院、セカンドオピニオンも有名大病院、ネットでヒットする病院や医師ばかり。ネットでは臨床経験豊富な街医者は探せません。時間を無駄にしない為にも、今の主治医に手術してもらうべきでしょうか? 同業者同士、お答えしにくいかも知れませんがアドバイス頂けたら幸いです。特に知りたいのは術前化学療法です。抗がん剤は必須なのは納得ですが、温存を希望してないのに術前で大丈夫なのか。診断されてから一か月過ぎ、抗がん剤が効かなかった場合、転移が心配です。

インターネットが普及して、必要な情報はどこにいても、すぐにそして十分に得られる時代となりました。我々医師にとっても昔のように、田舎だからその情報がまだ伝わっていない・・・などということはほとんどなくなりました。今貴女にとってに最重要な問題は居住地域の問題ではなく、主治医の先生との信頼関係を得ることができるかどうかだと思います。乳癌の治療は、命に関わると同時に今後長期にわたり行ってゆく必要のあることがらですので、現在の主治医の先生とのあいだに信頼関係が築けないと判断なさったら、万難を排してでも主治医を変えるべきであると私は思います。抗がん剤治療に関しては、組織検査でトリプルネガティブの結果が得られているとのことですので、手術に加え抗がん剤治療を施行することは強く推奨され、それは術前に行うのも術後に行うのも同等であると考えます。病気に加え、いろいろと迷いがあって本当に大変なことと存じますが、今一度冷静に今後の方針を決定なさってください。頑張ってください。(文責 谷)

 

No.11887】  16年04月23日   さくら
脳転移の症状

ご相談宜しくお願い致します。66才の母、肝臓・両肺転移、現在抗がん剤治療中です。方向感覚がおかしく、例えば、家の北側にあるゴルフ場が南にあると言ったり、東側にある整骨医院が西側にあると言ったり、東西南北が逆になっているようです。以前、駅に行った時も、自分がいる場所が南口にいるのか北口にいるのかわからなかったことがありました(その時はおかしいと思いつつ疲れているのかなと)。私自身体調が悪く、病院には本人だけが行っている状態なので、主治医の先生にはこれらの症状が伝わっておりません。脳転移によるものなのか、認知症によるものなのか知りたく、本人には人間ドックを受けるように勧めているのですが、あれこれ理由を付けて行こうとしません。ガンと告知される前、人間ドックで要精密検査と診断結果が出ていたのにもかかわらず、すぐに病院に行かず、その3年後、はっきりとした自覚症状が出てから大学病院で精密検査、手術をした次第です(3年間人間ドックの検査結果を家族に隠していました)。脳転移でこのような症状が出ますでしょか? 宜しくお願い致します。 

乳癌の転移で療養中のお母様に少し疑問のある行動が見られるけれども、その原因がよくわからないとのご質問ですね。肝臓の機能が低下して有害物質が身体に蓄積されている場合、例えば睡眠剤のような神経系統に作用するような薬剤を使用している際にそれが身体に停滞している場合、などは原因になりうるかと考えますが、病状の進行に伴い過剰なストレスがかかり、認知症状を進行させた可能性もあるでしょうし、おっしゃるとおり脳転移の可能性も否定はできないのではと思います。何より現状を主治医の先生に早急にお伝えすることが一番重要です。主治医の先生とよくご相談なさってください。(文責 谷)

 

No.11887-2】  16年05月17日   さくら
脳転移の症状(2)

先日はありがとうございました。早速、主治医の先生に症状を話して、脳のCTをとっていただきました。結果は、脳転移は見られないということでした。やはり認知症の可能性があるかと思うのですが、本人の前で主治医の先生に「念のため認知症の検査をしていただきたく、その科にまわしていただけないでしょうか」と言えなくて、帰ってきてしまいました。直近の出来事の記憶など、加齢による物忘れとは違うようなところがあります。ガンの相談ではないのですが、認知症の検査をしたほうがよいのでしょうか? お忙しいところ申しわけありません。どうぞ宜しくお願い致します。

今おかかりの病院が総合病院なら、その病院の神経内科か精神科にかかることになるのでしょうが、乳腺科の看護師でも受け付けの人でもいいので、とりあえず相談してみるのもいいのでは。そうでなければ普通に老年医学とか痴呆外来などのクリニックを探すのでしょうか。(文責 石山)

 

No.11886】  16年04月23日   K.S.
今後の治療について

初めてご質問させて頂きます。3月に浸潤性乳管癌の診断を受け、3月29日に左胸、下、外側の部分切除手術を受けました53歳(女性)です。手術後の病理検査の結果は、下記の様に、主治医の先生から頂きました。

大きさ: 浸潤径1.5 cm
しこりの数: 1個
異型度(グレード): 2
ER: 陽性 90%
PgR:陽性 70%
HER2: 陰性
ki67:20%
リンパ節への転移:無し 0/1(センチネルリンパ生検をしました。)
別の臓器への転移:無し
断端:陰性

さて、今後の治療なのですが、主治医の先生は、放射線治療+ホルモン治療とお考え下さいました。しかし、チーム(4人くらいの先生がいらっしゃる様です)で病理検査の結果を検討した結果、(ki67の値がボーダーで有ることが理由だったと思うのですが・・・)抗がん治療(TC療法)を先にやった方が良いかもしれないという結論に達したとのことでした。ただ、ki67の値もボーダーラインであり、抗がん剤のリスクもあるし、私自身がどう思うか考えて来てくださいと言われました。その際、oncotype DXという遺伝子検査もご紹介頂きました。しかし、保険が効かない事と、これがグレーゾーンで返ってくる可能性もあるというお話でした。色々と調べてはみましたが、やっぱりなかなか決められないです。ご経験豊かな先生方のご意見をお伺いしたいと思い、メールをさせて頂きました。ところで、私の場合は、ルミナルA型ではなく、ルミナルB型という事になるのでしょうか?主治医の先生は何も仰らなかったので、聞き忘れてしまいました。どうぞよろしくお願い致します。

貴女の場合、再発リスクの比較的低い乳がんであったと考えられますが、グレードが2であることと、Ki67=20%であることをどのくらい重視するかということで、抗がん剤治療を上乗せするか否かを決定することになります。判断するために遺伝子検査を行うことも有力な方法の一つであると思いますが、最も大事なことは主治医の先生がおっしゃるとおり抗がん剤治療を貴女自身がどの程度受け入れられるかだと私は考えます。抗がん剤治療を上乗せするのもしないのもどちらも正解だと思いますので、ご自身の中で最終決定していただくよりなさそうです。ルミナルAとルミナルBの間に厳密なライン引きはなく、Ki67が低いと判断すれば前者、高いと判断すれば後者になります。よって現状はルミナルAとBのボーダーラインと考えてください。(文責 谷)

 

No.11885】  16年04月23日   ペリカン
抗癌剤治療について

乳がんの抗癌剤治療についてご相談させて下さい。現在再発を防ぐ為の術後抗癌剤としてウィークリーパクリタキセルの投与を行っていますが、好中球の戻りが悪く、2回投与して1週延期を2回繰り返しています。延期になった時の好中球の値は夫々850位、830位と少しずつ下がっています。パクリタキセルの前に投与していたACでも好中球の値が低く、25〜26日に一度の投与となっていました。掛かる状況を鑑み、主治医からは80%への減薬を提案されております。主治医曰く、「このままいってもおそらく2回投与して1週延期を繰り返していくだろう、又回復数値もどんどん下がっていき、投与スケジュールが後ろ倒しになっていくことが予想される。80%の減薬であれば毎週投与出来ると考えられ、又副作用も減ることから、効果としては減薬前と変わらない(エヴィデンスがあるようなことも仰ってた気がします)」、と言われています。私自身、将来の再発リスクを考えると、抗癌剤の量が減ることに一抹の不安がありますが、スケジュール通りに投与出来ない現状に対しても不安を感じており、本当に効果が変わらないのであれば減薬するのも一つかと考えております。そこで質問なのですが、パクリタキセルの場合、投与期間が長くなっても問題ないのでしょうか? 若しくはスケジュール通りに毎週投与することの方が大事なのでしょうか? 前者が大事であれば、現状の量でいけるところまで行くことを考えたいと思いますし、後者であれば減薬を考えたいと思います。参考までにご貴見賜り度く、何卒宜しくお願い致します。

抗がん剤治療の投与量は、通常その方の身長と体重から計算して決められます。しかし同じ体格の方でも薬の効果や副作用にはもちろん個人差があります。好中球の下がり方をみると、このように計算された抗がん剤の量だと貴女の場合はすこし多いと考えて良いのではないでしょうか?一方で今行っている治療はあくまで再発予防の治療で、言い換えれば今後の再発の可能性を少しでも減らすことが目的ですから、最も大事なことはまず安全にこの治療を乗り切ることだと思います。私もたくさんの患者様に抗癌剤治療をさせて頂きみなさんに頑張っていただいておりますが、減量するとやはり抗がん剤の効果が落ちるのではないかと多くの方が心配されます。投与期間が多少長くなることや一回の投与を少し減量して治療を行うことが、貴女にとって予定通りに行う場合に比べ再発の可能性をどれだけ上げるかと考えれば、それは問題となるほどの再発増加には繋がらないと考えて良いと思います。ですからいずれの方法も正解であるとお考えいただいて良いと思います。まだまだこれからも大変なことと存じますが、陰ながら応援しておりますので是非頑張ってください。(文責 谷)

 

No.11884】  16年04月18日   L.S 
今後の治療について

今後の治療で悩んでおり、投稿させていただきました。火曜日に抗がん剤TCを投与中、ドセタキセル(アルコールフリー)を入れて5分でアナフィラキシー(心臓がおされているように苦しい、全身が暑くなる)を起こし、中止しました。以下の病理(ルミナルA)で、抗がん剤はグレーな状態と言われている為、このまま止めるか、ゆっくり投与するか、迷っています。ACも考えてみましたが、心毒性のリスクと吐き気が上乗せされるとのことで、そこまでは気持ちがついていきません。是非ご意見伺いたいです。
年齢:31歳。
病期:T1 N1 M0  ステージ:UA
浸潤性乳管癌(充実腺管癌)1.3×0.6cm&非浸潤癌7p
センチネルリンパ節生検:陽性 1(5mm)/5個
腋窩リンパ節廓清:レベル1
エストロゲン受容体:陽性(90%)
プロゲステロン受容体:陽性(90%)
HER2:0
脈管浸潤:陰性
グレード:1
断端:陽性?陰性?→執刀医はとりきるところまでとったので陰性としていますが、病理結果の摘出した画像を見ると鎖骨側の乳腺に非浸潤癌の点々がありました。
Ki67:5-10%

実は8年前から血性分泌があり、2〜3年間フォロしていましたが、細胞診は良性、エコーは異常なしでした。血はでなくなり、妊娠出産を経て5年目にしこりに気がつき、今回の診断に至ったので、8年前からすでに癌細胞があったと思うと、効果が薄くても抗がん剤をしっかりやった方がいいのではないかとも思います。現在ノルバデックス服用中です。宜しくお願い致します。

まずTC施行時にアナフィラキシー様のアレルギー症状が生じたのであれば、再度TCを使用することは危険であり、決してするべきではありません。31歳と若いこととリンパ節転移が1個陽性であったことがホルモン療法に抗がん剤を上乗せしたい理由であることと思いますが、ホルモン感受性の高いガンであり、脈管浸潤がなくグレード1でありki67も低値であることなどより、無理して抗がん剤治療を行わず、ノルバデックスだけでも十分であるように私には感じられます。また8年前からの血性乳頭分泌は今回のガンとは関連しない可能性もありますので、これは考慮する必要はないと思います。(文責 谷)

 

No.11883】  16年04月18日   K.A. 
薄茶色の粘液

初めてご相談させて頂きます。39歳、既婚、2人子供がいます。先日、胸のシコリを見つけて病院に行きました。マンモ→エコー→細胞診をしました。先生のお話で、少し薄茶色の粘液だそうです。(1回目針を刺したときには引けず、2回目で引けたらしいです。) 
1) 薄茶色の粘液とは、どういう物でしょうか?
2) もし粘液癌だったとして、進行は遅いとはいえ、手術はした方がいいのでしょうか?

ご回答宜しくお願いいたします。

1)粘液を有するシコリだったのか、水の袋の様なものから薄茶色の液体が少し引けたことなのか、それだけの情報ではわかりかねます。主治医の先生によくお聞き人になってください。
2)もし粘液癌であった場合は、やはり手術が第一選択になる可能性が強いと思います。(文責 谷)

 

No.11883-2】  16年04月23日   K.A. 
細胞診5

ご回答宜しくお願い致します。前回も質問させて頂いた者です。やはり結果は細胞診5で、すぐ総合病院へ行き、針生検をして結果待ちです。単純CTを撮る予定です。MIRを撮れないと詳しい転移、診断がやはり出来ないのでしょうか? 癌になると必ずMIRは必要になるのですか? 転移とかがあるか無いかは、他でどういった検査で分かりますか。PET検査や腫瘍マーカーは、タトゥーがあっても検査を受けられますか? 若気の至りですが、本当に困っています。

MRIは、この場合だと乳房のなかで乳がんの広がりを診断するときに使います。他臓器への転移はCTでみると思います。ただし、CTや症状などで骨転移が疑わしいなどのときは骨のMRIを追加することもありますし、脳転移が疑わしいときには脳のMRIをとることもあります。色素の種類にもよるのだと思いますが、タトゥーの色素に含まれる金属成分がMRIを撮影するときに発熱してタトゥー部分に熱傷を起こすことがあるので避けることが多いです。CT、PET,腫瘍マーカーはタトゥーとは関連ありませんので、通常どおりに受けられます。 (文責 俵矢)

 

No.11882】  16年04月18日   K 
胸筋の萎縮

私は昨年12月に乳ガン全摘出手術を受けました。それ以来、胸筋の萎縮に悩まされています。石が胸に張り付いたようです。身体中がひきつれ、どうする事も出来ません。辛いです。担当医師に聞いても、どうしてこんな事になったのか教えてくれません。ネットを見るうち、胸筋を残しても神経を残さないと萎縮が起こると分かりました。再建も考えていました。こうなると出来ないのでしょうか。胸に感覚はありません。医師も、「感覚はなくなる」と言っていました。神経はないと考えられます。この場合、痛さから逃れるには、塊の石を取り除くと、どうなりますか。再建は絶対に無理ですか。よろしくお願いします。

乳房全摘後の胸壁の引き連れ感でお困りのようですね。今の症状が大胸筋の萎縮によるものなのか、それともほかに原因があるのかは直接拝見したわけではありませんのでお答えしかねます。術後まだ4ヶ月程度であることより、やはりまず主治医の先生によくお聞きになってください。その際に再建も視野においていることも同時に主治医の先生にお伝えすれば、それを踏まえてお答えくださると思います。(文責 谷)

 

No.11882-2】  16年05月04日   K 
胸筋の萎縮(2)

ありがとうございます。先生に教えて頂き 担当医に聞きました。萎縮は 何層もある皮膚に傷が付き、それが治ってきた為に起こっているという事です。筋肉は神経も残している。という事です。「表面に出ているダーツの入って盛り上がった肉や傷は治らない。形成外科に行け。」との事です。私は 今の萎縮による胸の圧迫 脇 背中まで引き込み痛みがあります。これの対処法も形成外科で聞くようにと。「やりぱっなしですか。」と聞くと、「形成外科で聞くほうがいい。」と。愚痴みたいですみません。今の私は この胸に引き込み回りのひきつれの痛みから解放されたいのです。それが出来るでしょうか。もう寝られぬ4ヶ月。痛み、ひきつれから解放されたい。何度もすみません。今も胸に回りが引き込まれています。

乳房全摘術後の皮膚の感覚鈍麻による症状のように思われます。手術の際の皮膚の剥離に伴う神経損傷によるものです。「鉄板を抱えたようだ」とか、「しびれて感覚がない」などと表現されます。ほとんどの方が経験され、程度も個人差がありますが、1年程度で改善するようです。その後もチクチクなど、古傷がうずくようなことがありますが、あまり気にしないようにお話ししています。一般的に鎮痛薬などは、必要ないようです。(文責 徳田)

 

No.11881】  16年04月18日   N 
非浸潤ガンでのサブタイプについて

44才です。4/7に左乳房全摘出しました。術前診断は非浸潤ガンで、病巣が広いため全摘出となりました。今、術後病理結果まちです。センチネルリンパ生検は術中検査で陰性でした。術前での診断は、非浸潤ガン(石灰化)が左胸の乳首もふくめた左側上のほうに広がっており、しこってる感じのところをエコーで見ながらのガイド下吸引術で七回ほど細胞を取られ、非浸潤ガンと結果がでました。もしそこから浸潤ガンみつかる可能性は5%以下とのことでした。非浸潤ガンの内容は、ホルモン受容体er,pgr陰性、ハーツー陽性+3とki67-20と記載されていました。その検査をしたときの先生が異動され、違う先生に引き継がれてから、病巣が広いから浸潤ガンがあると思ったほうがいいと言われ、戸惑っている状態です。ただ、治せる範囲にあるとはいってもらえました。マンモにもしこりはうつっていません。そこで、もし、小さな浸潤箇所が見つかる場合は、この非浸潤ガンの成分のまんまなのでしょうか。主治医に聞いてもあいまいで、わからない、としか回答してもらえません。胸を取っておしまいといわれていたことから、一気に抗がん剤治療になるかと思うと、ハーツー陽性であることも、転移再発等、死ぬことも考えてしまい、恐怖に怯えています。子供が一歳のため、どうしても生きていきたいので、どんな治療もうけていこうとも思っていますが、心構えとして、非浸潤ガンの成分が浸潤していると考えるのが一般的なのでしょうか。また、浸潤している場合、ホンモン受容体も、かわらないのでしょうか。

ご相談どうもありがとうございます。手術の結果が揃うまで、たくさんの不安が押し寄せてくると思います。手術はしっかりとおこなっていただいたのでしたら、まずは結果を待ちましょう。すべてが非浸潤がんであれば、おっしゃる通り治療は手術のみで終了です。浸潤がんであるかどうか、ホルモン感受性、Her2、Ki-67などは、手術の摘出乳腺で再度調査をおこなってくださっていることでしょう。その結果が術前診断と完全に一致するわけではありません。まずは、最終的な病理結果をお待ちいただき、広範囲の非浸潤がんの中に浸潤部分があるかないかを十分に検討していただく必要があります。結果が揃ってから、また解決方法を考えていくのが一番良いと考えます。何かございましたら、また私たちにご相談くださいね。応援しています。(文責 高橋)

 

No.11881-2】  16年04月28日   N 
今後の治療について

先日はご回答ありがとうございました。本日術後病理結果を聞いてきました。非浸潤ガンのなかに、2.5mmの浸潤ガンが見つかったとのこと。タイプはホルモン陰性、ハーツーは後日とのことですが、術前はハーツー陽性でした。ホルモン治療もなく、無治療とのことでした。ひとまずほっとはしたのですが、主治医からは、浸潤2.5mm、リンパ節転移もなしだし、やる意味はあるかないか?ですが、あとは自分で抗がん剤をやるかやらないかを決めてくださいとのことでした。そこで抗がん剤、ハーセプチンをした場合と、そうでない場合の具体的な転移、再発確率をおしえていただけませんか?ちなみに全摘しています。それをしなかった場合、転移するとしたら、10年後にどのくらいに、どのように転移するのか、またはそれに対する対処方法はハーセプチン、抗がん剤で治療していくことになるのか等、おしえてください。ガイドラインでは5mm以下は化学療法はなしとのことですが、その理由も具体的におしえていただけませんか?

主治医が説明されたように、ホルモン受容体陰性、HER2陽性の5mm以下の浸潤癌では補助化学療法ハーセプチンの有用性を示すエビデンスがありません。しかし、NCCNのガイドラインでは、5mm以下でも化学療法+ハーセプチンがコンセンサスであるとしています。ハーバード大学のグループでは、3mm以上であれば、化学療法+ハーセプチンを行い、1-2mmであれば、一般的には行わないとのことです。ちなみに週1回のタキソール12回+ハーセプチンの3年の再発率は、1%以下です。この程度のエビデンスしかありません。あとは、抗がん剤の副作用をどう考えるかです。
再発形式は、その他のタイプと同じです。ハーセプチンを術後使用していないか、終了後6ヶ月以上たっていれば、ハーセプチンとパージェタ+タキサンが最初の治療ということになります。(文責 徳田)

 

No.11880】  16年04月18日   K  
胸の筋肉萎縮に悩んでいます

質問致します。よろしくお願いします。私は昨年12月に乳ガン全摘出をしました。再建も考えての手術です。今、4ヶ月近くなっても、胸の筋肉萎縮に悩んでいます。まるで手術した胸の内側に別人格のものが住んでいるようです。内側から強く引っ張られます。脇の下、背中、お腹まで引き込まれて、パンパンに張ります。この症状は、なくなって、再建が出来るまでになるのでしょうか。再建をあきらめてもいいから、この萎縮がなくなり、痛さから解放されるには、どのくらいかかるのか教えて下さい。

ご相談どうもありがとうございます。胸の筋肉の萎縮が起こっているのですね。詳しく何が原因かはお話だけで特定するのは難しいです。手術の際に乳腺外科医は様々な神経を大切に残すように手術をおこないます。それでも乳がんを切除するために、やむを得ず細かい神経を切離します。その影響で手術後に筋肉が萎縮することがあります。腕を上げる練習などのリハビリを継続して筋肉を維持することも大切です。一概にいつまでに治るというのは推測ではお答えが難しいです。主治医の先生ともご相談し、リハビリのご相談もなさってみてくださいね。私たちも応援しています。(文責 高橋)

 

No.11879】  16年04月18日   Y 
脇の下の周りに乳腺が存在しますか

2週間前くらいに市立病院で乳腺外科受診、エコー検査で、脇下に3センチの大きさの固まりと、他にゴロゴロしたものが沢山あると言われました。原因元は判らないので、次の検査をしました。血液、レントゲン、マンモグラフィ、超音波エコー、針生検 。乳房に黒い影があるので針生検をしましたが、異常なしでした。脇の下リンパ節腫を針生検、3センチの固まりと、ゴロゴロしたのも癌と言われました。乳がんの原発巣は、脇の下の乳腺が原因で、リンパ節の考え方です。そんな事があるのでしょうか、教えて下さい。これからの予定検査は、骨シンチです。

ご相談どうもありがとうございます。乳がんは脇の下近くの領域の乳腺にもっとも発生しやすいと報告されています。従いまして、脇の下近くの乳がんと脇の下のリンパ節の腫れが近接していることはございます。これから治療方針の相談になるのですね。ご不安がいっぱいだと思いますが最適な治療方法を主治医の先生とご相談くださいね。私たちも応援しています。またご不安な時には私たちにご相談くださいね。(文責 高橋)

 

No.11878】  16年04月14日   K.A.
病理診断について

細胞診で乳がんと診断された後、別の施設又は機関でセカンドオピニンを受けても覆る事はありえませんか? とんでもない田舎で、医療従事者不足が解消出来ずにいる総合病院で毎年健康診断を受けてきました。1年半前マンモグラフィーも受け、石灰化はみられるが心配ないと言われた3か月後、まで全く気づかなかったしこりに、偶然触れただけで気づき、急いで健診を受け続けてきた総合病院の乳腺外来へ行きました。3か月前と同じ先生にエコーで診てもらいましたが、「水!」と明るく笑い飛ばされ油断、1年後の健診まで待ってしまいました。再びエコーで診て、細胞診でステージ1の乳がんと言われました。1年前の検査では判らないものだと言われました。先生は東京の大学病院に所属、周1か周2程度、東京から片道何時間もかけてやってくるので、半日しかいない時もあります。この地域には他に乳腺専門の病院は無く、いつも混んでいます。田舎過ぎて、医師どころか医療従事者が足りず、他の総合病院は閉鎖される?と噂になるほどで、ベルトコンベヤーに乗った検査・治療しかできないと思います。細胞診で確定はできないと本で読みましたが、主治医からはキッパリと言われました。組織診で胸を切る際、血が止まらなくなり縫う事になりましたが、包帯を分厚く当て、長時間手で押さえなければならないほどでした。主治医には血が止まらない体質と言われましたが、今まで血が止まらなかった事はありません。主治医は東京のそれなりに有名な私立大卒・その大学病院に所属、学会に複数所属、講演も行っている方です。1年前の、少し触っただけで気づくしこりの見逃し等、不信感が・・・。主治医以外のスタッフも人不足で、疲弊していると思います。病理のセカンドオピニオンを受ける事を考えましたが、無駄でしょうか? 組織診の結果も出ないうちに非浸潤と言われホッとしていますが、なぜ断言できるのか? 1年前明るく笑い飛ばされたことから、今回も勇み足?浸潤の結果が出たら?と思うと不安です。田舎は鉄道・バス等なく、タクシーはバカ高く使えず、車の運転ができない私は他の地域に行く事も不可能です。それでも何とか東京に出てセカンドオピニンを受けようと思いますが、癌研センターや大学病院はどこも数週間待ち、在住地でも東京で手術まで待たされ、転移が心配です。癌情報センターに聞いたら、「地域間格差は一切ない」の一点張り、本当にドクターに差はないのですか? 待つよりも転移を避ける為、予約が取れる内に取り、今の主治医に治療してもらうべきですか? ご意見を伺いたいです.。

ご相談どうもありがとうございます。組織診の結果がでるまでは何とも申し上げにくいのですが、先生に対しての不信感がおありになるのでしたら、セカンドオピニオンや新しい病院へ変更するべきだと考えます。もし仮に今回、乳がんと診断されたとすれば、これから長期にわたって治療をお受けにならなければいけません。その際に、信頼できる先生でなければ命を預けることができないでしょう。まずは組織診の結果を待つこと。その結果を受けて、新しい病院への紹介状を作成していただくこと。以上をお勧めいたします。お話から推測しお答えを作成しておりますので、不十分な点はご了承くださいませ。応援しています。(文責 高橋)

 

No.11878-2】  16年04月23日   K.A.
情報が溢れる時代の良い医者の見分け方

前回の質問にお答え頂き、ありがとうございました。最初の質問と重なる文がありますが、最初から説明させて下さい
毎年乳腺外来で専門医にマンモを含め乳癌健診を受けてきました。1年3ヵ月前、マンモは気にする事も無い、石灰化・触診で何もありませんでした。3ヵ月後、偶然触れただけで気がつくしこり。3ヵ月前のマンモ画像、その場のエコー・触診で「水」と笑い飛ばされ、1年後の健診まで待ってしまい、ステージT しこり1.8cm T1N0M0 浸潤性乳管癌トリプルネガティブ 核グレード3と診断されました。組織診の際、血が止まらず、縫う。手術に備えての血液検査で血が止まらない体質ではないとの結果。帰宅後、色々調べたら、トリプルネガティブは再発や転移の際、打つ手がないと知り、全摘も覚悟。でも主治医は術前化学療法をした後、手術とおっしゃいます。再び調べると、「抗がん剤が必ず効くとは限らない、3割程度、逆に腫瘍が大きくなる患者がいる。手術が遅れる危険性から温存希望以外の患者には勧められない。効かないどころか副作用ばかり強く出る人もいる。体力が落ちてからの手術は危険と考える医師もいる。」ということを知りました。術前化学療法は効果があるか事前に判るから奨励、との意見に対しては、そもそもトリネガの抗がん剤は2種類しかないのだから術後・術前どちらも同じ、腫瘍が消えた後のリンパ節転移も不明で困難になるとありました。

今の在住地は陸の孤島、公共交通機関は何もない。県庁所在地さえ自家用車でなければ行けないが、私は運転できない。唯一東京への長距離バスがあるが、そのバス停に行くのも長時間かかる。地元の人は地元の病院を信頼できず、経済にゆとりのある人は東京に出ています。大きな手術が出来る設備が無いので、事故で重傷の人はドクターヘリで近県に運ぶありさま。私も決死の覚悟で東京の有名(大学病院ではありません)大病院でセカンドオピニオンを受けました。癌発覚前、セカンドオピニンは無駄との批判を目にしたことがありました。癌は標準治療がある上、医者仲間として他の人の判断に意見を言うのを嫌がる、と。この記事を、権威ある人を批判して注目されたいのかな?と信じてなかった。私が見て頂いた医師は、医療系情報に度々取り上げられる有名な方ですが、記事の内容は本当だ、と実感しました。今の主治医を非難したつもりは一切ないのですが、「アンタ要するにバカにしてるんでしょ。田舎の治療が東京よりクオリティが落ちるのしかたないでしょ。田舎で治療できるだけありがたく思え。今の医者が術前と言ってるんでしょ。通ってこれんの?田舎から。」と怒り出してしまい、今の医者でいいのの一点張り。マスコミはセカンドオピニオンを煽っていますが、私はとんでもない失敗をしてしまった事に気がつきました。地元の病院関係者も眉を顰めていました。今の主治医は東京の大学病院から周1位通ってきている方、大学病院の先生に恥をかかせたことになりますが、それでも戻らないと他に病院はありません。

もう一つ気になることがあります。東京の先生は、触診で一発で、「ああ!これは癌だ。間違いない、確かに間違い易いしこりもあるが、癌には特有のモノがある」と言った。ネットで調べると、毎年検査していたのに見逃され、治療が遅れた人が多い。反面、地方都市の小さな病院でも、有名な医者がいて、そこで診てもらうと一発で見抜かれ早期で助かった方もいる。私はマンモ・エコー医療機器は揃い、妊娠経験が無い等リスクファクター、3ヵ月前まで何もなかったのに急にしこりが出現したのに見逃された。組織診の際、縫合しなければならないほどの出血。主治医の腕云々以前に、東京から通っている方なので色々忙しく、予定変更はザラ。手術が終わったらすぐ帰宅。入院している数日間、主治医不在が不安なのです。東京で治療するにはアパートを借りるしかない。田舎の手術や治療ががん難民を作る、の本を読み、莫大な出費もやむなしか?とも思えます。

長文になってしまい申し訳ありません。決して今の主治医や医学界を批判してるのではありません。ただ知りたいのです。どんな名医も初期のしこりを見逃すのはあり得るのか? 前後数日間、主治医不在での手術で安全は保たれるのか? 東京で良い医者を探す術を知りません。主治医は大学病院、セカンドオピニオンも有名大病院、ネットでヒットする病院や医師ばかり。ネットでは臨床経験豊富な街医者は探せません。時間を無駄にしない為にも、今の主治医に手術してもらうべきでしょうか? 同業者同士、お答えしにくいかも知れませんがアドバイス頂けたら幸いです。特に知りたいのは術前化学療法です。抗がん剤は必須なのは納得ですが、温存を希望してないのに術前で大丈夫なのか。診断されてから一か月過ぎ、抗がん剤が効かなかった場合、転移が心配です。

インターネットが普及して、必要な情報はどこにいても、すぐにそして十分に得られる時代となりました。我々医師にとっても昔のように、田舎だからその情報がまだ伝わっていない・・・などということはほとんどなくなりました。今貴女にとってに最重要な問題は居住地域の問題ではなく、主治医の先生との信頼関係を得ることができるかどうかだと思います。乳癌の治療は、命に関わると同時に今後長期にわたり行ってゆく必要のあることがらですので、現在の主治医の先生とのあいだに信頼関係が築けないと判断なさったら、万難を排してでも主治医を変えるべきであると私は思います。抗がん剤治療に関しては、組織検査でトリプルネガティブの結果が得られているとのことですので、手術に加え抗がん剤治療を施行することは強く推奨され、それは術前に行うのも術後に行うのも同等であると考えます。病気に加え、いろいろと迷いがあって本当に大変なことと存じますが、今一度冷静に今後の方針を決定なさってください。頑張ってください。(文責 谷)

 

No.11877】  16年04月14日   K
術後の治療で悩んでいます

3月中旬に左胸全摘手術をしました。45歳です。病理結果は、硬癌 最大径 6.5×2.5 浸潤型 浸潤度 g+,f+,s-,p-,w- 娘結節 - リンパ菅浸潤 ly1 血管浸潤 v0 断端浸潤 - 核異型度 G1 リンパ節転移 2/10 ステージ Va ER 100% PgR 50% HER2 0 MIB-1 15%。 主治医からは、内分泌感受性陽性で細胞異型度も低いので、ホルモン治療だけでも十分効果は期待できる。と言われましたが、ただリンパ節転移が2個あるので、上乗せ効果は少ないですが、抗ガン剤治療も選択肢のなかにあるので決めて下さい。とのことでした。私 としては、ホルモン治療だけにしたいのですが、癌の大きさや微小転移のことを考えると抗ガン剤をした方がいいのかなと悩んでいます。私の場合は、どう治療した方が良いかと思われますか?

ご相談どうもありがとうございます。ご相談内容を検討いたしましたところ、乳がんのサブタイプは「ルミナルA」となります。ザンクトガレン2015では「ルミナルA」タイプの乳がんにおいて、抗がん剤治療が必要と考えられるのはリンパ節転移が4個以上となっております。リンパ節転移が1-3個ではホルモン治療のみを選択し慎重に経過観察をすることが推奨されております。主治医の先生にも再度御確認のうえ、納得できる治療方法をお選びくださいませ。お話から推測しお答えを作成しておりますので、不十分な点はご了承くださいませ。応援しています。(文責 高橋)

 

No.11876】  16年03月29日   E 
出血の原因

現在、乳癌から骨への転移での抗がん剤治療をして、1年過ぎましたが、経過が良かったので、アブラキサンを4回抜いたら、また数値が上がってきました。多分リンパの方が、また出てきてしまったのだと思います。次に、それを調べるのですが…。今朝、下から出血したのですが、生理がまた始まったのでしょうか? ハーセプチンとゾメタは、まだ行ってるのですが…。原因を知りたいと思って、投稿させていただきました。

質問有難うございます。察するに、月経が戻ったのではないかと思いますが、女性ホルモン値の採血を行ったり、婦人科に相談するのがよいのでは?と思います。ただ、頂いた情報だけでは、答えようがないのが現状です。年齢、手術前後の治療内容、病理結果、現在の病変など。アブラキサンを4回抜いた?とは。直接、出血と関係ありませんが、もし追加でご質問されるようなら、あわせて情報をご提供下さい。(文責 鈴木)

 

No.11875】  16年03月28日   N 
今後の治療について

初めてご相談させて頂きます。昨年6月、トリプルネガティブ HER2陰性 腋窩リンパ転移2個疑いのステージUAの乳癌と診断されました。術前化学療法EC→TCを半年行い、1月手術を行いました。手術後の病理検査の結果、ER50%以上のルミナールB、HER2陽性、腋窩リンパ転移8個、ステージVA(T2N2aM0)再発率5年生存率共50%の診断を受けました。現在放射線治療25日間の終盤にさしかかっているところです。

1) HER2は抗がん剤によって陽性化したのでしょうか?
2) 放射線後は、ゼローダとハーセプチンを1年やって、様子を見ながらホルモン剤開始との方針ですが、それがベストでしょうか?
3) リンパ転移8個に驚愕していますが、5年生存率と再発率は、やはり50%でしょうか?
4) 高再発リスクを少しでも減らすために、できることや、アドバイスを頂けると幸いです。

よろしくお願いいたします。

質問有難うございます。トリプルネガティブ、リンパ節転移、術前化学療法、生存率と、不安をあおるような言葉が出てきます。ここまで、よく頑張られましたね。さて、HER2の陽転化ですが、化学療法を行い、数%に陽転化すると言われます。その逆もあるようです。このあとの治療としては、術前化学療法を行い、効果が十分と言い切れない方は、ゼローダを追加することで治療効果が高くなることが報告されましたので、追加治療としては主治医の提示されたものがベストと思います。リンパ節転移に関しては、数字の上でいえば、生存率、再発率ともにそのくらいかと思われます。今後にリスク軽減のためには、何かこれ、というものはありません。ごく普通に、肩の力を抜いて、時々、息抜きもし、おいしいものを食べ、体を動かす、などといった、ごく一般的な生活を心がけてみましょう。今まで、これからもたくさんの治療を克服されてきましたので、悪いことばかりでもありません。応援申し上げます。(文責 鈴木)

 

No.11874】  16年03月28日   Y
乳がんの可能性が高いでしょうか?

お忙しいところ失礼いたします。7年前、乳がん(DCIS)にて温存+放射線。3年前、同乳房に再発、全摘(ホルモン受容体がすべてマイナスとのことで無治療)となりました。このたびエコーとマンモで再検査となり、MRI所見にて反対側乳房に造影結節(要生検:BI−RADS category 4)との結果がでました。これまでは生検をしてがんが確定してからMRI検査という流れでしたが、今回はMRIから撮影しました。やはり生検はしたほうがよいでしょうか? category4ということは、やはり乳がんの可能性が高いでしょうか? その場合、生検をすれば、再発なのか新しくできたがんかわかりますか? どうぞよろしくお願いいたします。

質問有難うございます。画像診断には各々、利点、欠点がありますので、すべての検査結果を総合的に判断した方がいいと思います。最終的に白黒の判断は、生検にゆだねることになりますので、疑わしい結果があるのならば生検を勧めます。再発か新規のものかの判断は非常に難しくなりますが、ただ、もともとの乳がんは、DCIS(非浸潤癌)ですから、再発はしません。もし今回、乳がんということになれば、新規の乳がんということになります。しっかりと診断をしてもらい、見過ごしのないようにすることが賢明だと思われます。また、何かあればご相談下さい。(文責 鈴木)

 

No.11873】  16年03月23日   K  
妻の乳がん

妻が、12年ほど前に左乳房手術(脇のリンパ転移あり)、2年後に胸椎骨転移しこれまで治療(抗がん剤治療、タキサン系2回 ゾメタ月一回)をしてきましたが、10年目(2014年)に多発性骨転移、鎖骨下リンパ転移し、今年2月の検診で、鎖骨下リンパ転移拡大、 癌性胸膜炎と診断されました。これまでのホルモン療法は中止になりました。今の症状は、胸水はたまっておりませんが、咳は少しあります。3月より抗がん剤(ハラベン)治療を開始いたしますが、現在の状況(癌性胸膜炎)は予後は厳しいのでしょうか? ネット検索では、半年〜1年とあります。

乳がんが転移した人の生存期間の中央値(転移した方を生存期間の短い人から順に並べて真ん中の人の生存期間)は2年から2年半と言われています。その意味では奥様は転移して10年経過していますから、すでに非常に長期生存している方になります。愛する人がいつまでも元気でいて欲しいという気持ちを持つことは極めて自然な欲求ですが、残念ながら病気の方もどんなに治療をしても加齢と同じで少しずつ悪化することは避けられません。あとはその速度が速いか遅いかの違いです。奥様のがんはどちらかと言えば増殖速度の遅いがんですから、一般的には、あと半年、1年ということはないように思います。また、癌性胸膜炎も病状としては一歩進んだ状況ですが、それが原因で命を落とす事は少ないと思います。しかし、ゆっくりしていたがんが急にその増殖速度を速めることもありますし、ゆっくりしたがんだが、致命的な部位に転移してしまいそれが原因で命を落とすこともありえますので、安心してばかりはいられません。急な変化を覚悟しつつ見守ってあげるしかありません。奥様に今必要なことは、これから行う治療の効果と副作用の話を一緒に聞いてあげて考えてあげる事、その治療に伴って起こる奥様の不自由さをご家族としてどうカバーしてあげるのかを考える事、そして何よりも貴方が、心の底は不安で一杯であったとしても、大丈夫と信じて気丈に振舞ってあげることが必要かもしれません。(文責 清水)

 

No.11873-2】  16年03月23日   K  
妻の乳がん(2)

早速のご回答ありがとうございます。一つ訂正で、現在の状況ですが、癌性胸膜炎でなく胸膜に転移の状況です。これから起こり得る病状はどうのような症状でしょうか。最近、咳が多くなってまいりました。

血行性あるいはリンパ行性に胸膜転移を起こし、これが多数となった場合、リンパ流の障害が起こって胸水がたまりますが、胸水が腹腔にたまった状態を癌性胸膜炎といいます。貴女の場合、文脈からの推測ですが、現時点ではリンパ流障害が起こるほどではないと思われます。ケースバイケースですが、このままの状態でとどまっている場合もありますし、胸水がたまり胸痛や呼吸困難、咳等がひどくなる場合も考えられます。(文責 須田)

 

No.11872】  16年03月23日   K.K. 
良性リンパ節の腫れと偽陰性

お世話になります。片側のみの乳癌ですが、CT.MRIで、両脇リンパ節に腫れがありました。両脇の為、持病の皮膚炎での腫れではないかと言われています。センチネルリンパ生検での判断になるかと思いますが、仮に陰性だった場合は、この腫れについては他に検査などは出来ないのでしょうか?生検には偽陰性もあると聞き、腕に痺れもあるので怖くなってきました。また、乳癌ではない方の脇リンパ節の腫れも心配です(乳首がやや外向きです)。お忙しいところ申し訳ありませんが、どうかよろしくお願い致します。

画像検査では正確なリンパ節転移の有無はわかりませんから、腋窩郭清をして調べるか、センチネルリンパ節生検をして調べるかです。ご指摘のようにセンチネルリンパ節生検では数%の偽陰性があります。それが心配なら腋窩郭清をしてもらうことになりますが、腋窩郭清をすれば約30%の確率で患側上肢のリンパ浮腫が出現します。その功罪を考えると、一般的にはセンチネルリンパ節生検が推奨されています。腫れているリンパ節を病理で調べても悪性リンパ腫であるか、がんの転移であるか、反応性腫大であるかの診断しかつかず、反応性腫大の原因まではわかりません。貴女の場合は標準的なセンチネルリンパ節生検を行うことをお勧めします。また対側については、MMG,US(場合によってはMRI)で検査されていると思います。それで異常がなければ基本的には心配ありません。あとは潜在性乳がん(乳房内に腫瘤がないのにリンパ節転移で見つかる乳がん)の可能性を考えますが、それが心配であれば腫れているリンパ節の細胞診検査をしてもらえば確認できます。一般的にはある程度の大きさであれば触診やUSで転移かどうかの見当がつきますから、腫れているリンパ節全てに細胞診検査をするとは限りません。(文責 清水)

 

No.11871】  16年03月23日   T
局所再発

8年前にステージ1(硬癌・ホルモン感受性あり・浸潤部分9ミリ・ハーツー0・グレード2)で、温存手術・放射線・リュープリン4年10か月しました。定期的に血液検査とマンモをしていましたが、8年後の昨年末に手術した箇所の近くにしこりを発見、全摘/リンパ廓清手術を受けました。術前、しこり1.5センチ、リンパにも怪しい影が2個ほどあるとのことでした。先日、術後の病理で、乳頭腺管がん・ホルモン感受性あり・しこりの大きさ3センチ・ハーツー0・Ki67 5%・リンパ転移7個と聞かされ、ショックを受けています。局所再発はあることとはいえ、ステージ1だったのにということと、毎年マンモをしていたのに、再発時のしこりの大きさが3センチ、リンパに7個も飛んでいるとは、どういうことでしょうか? ある程度大きくなってから急に大きくなったのか、昨年見落としがあったのか、それとも、8年前のセンチネルが偽陽性だったのか、頭が混乱しています。

お気持ちはわかります。今回の乳がん(局所再発というより乳房内再発という言葉の方が適切だと思います)については、ご指摘の可能性のほか、昨年のMMG検診後に今回新しいがんができたという可能性も考えられます。乳がんの場合、8割の組織型が“浸潤性乳管がん“で、二度目にできたガンが初回のガンの再発なのか新しくできた原発ガンなのか、どんなに調べても区別がつかないことが多いので、両方の可能性を含めて局所再発ではなく乳房内再発と表現します。わからない原因でいつまでも頭を悩ましても始まらないので、勇気を振り絞って新しいがんに立ち向かっていってください。今回のことでひとつ勉強して欲しいのは、乳がんという病気は慢性病と言われる側面があり、1回の治療で治し切ることができないということを理解してください。初回治療が乳房温存手術の方の場合、同側の乳房内に乳がんが出来る乳房内再発のリスク(今回の例)、対側の乳房に乳がんが出来る異時性両側乳がんのリスク、さらには遠隔転移については20年、30年後に診断されることが珍しくなくなっています。つまり一生この病気と付き合っていかなければいけないのです。ですから転移や再発をいたずらに恐れるのではなく、人間の寿命と一緒で、何時かは何かが起こるであろうがその時期はできれば少しでも遅くなるようにと考えて、その時点、その時点で、その時点のガイドラインに沿った治療をきちんと行うことが肝要と思います。あとはガンが体の中にあるかないかを心配して日々を過ごすのではなく、体の中に小さながん細胞があったとしても、自分の生活に危害を加えないのであればよし、と考えて、日々の生活を充実したものにすることが良いのではないでしょうか。(文責 清水)

 

No.11870】  16年03月23日   Y.O.
術後治療について

お忙しいなか、術後治療についてご相談お願いします。広範囲に非浸潤がんがあり、全摘手術をしました(60歳)。病理結果は、浸潤性乳管癌、浸潤径3×3o、ly(-) v(-)、グレード2、センチネルリンパ節1/3(micro)、ER 50%、PgR 5%、HER2 1+、Ki67 5%、StageUA ルミナールB。私の強い希望により、抗がん剤+ホルモン療法を受けることにしました。主治医はタキサン系は省略してよいとのことで、FEC療法をうけています。FEC75を4回でと言われていますが、FEC単独だと6回が標準のようですが、4回でも大丈夫なのでしょうか? タキサン系を省略するのなら、しっかり6回受けたほうがよいのでしょうか。アドバイスお願いいたします。

3mmの浸潤がん,リンパ節はmicro転移、ER(+)、Ki67=5%という数字を並べてみると、化学療法の効果の大きさ、副作用の強さを考えると、内分泌療法だけでも良いのではないかと勧める先生が多いのではないかと思います。しかし、化学療法の効果がまったくないわけではありませんから、たとえどんな副作用があったとしても、たとえ治療による上乗せ効果が小さかったとしても、少しでも生存率を上げるためには術後に出来る事は全てしたいと考える方もいらっしゃいます。そのように考える方には、私はFEC->Taxanをお勧めしています。さもないと、万が一再発した場合に後悔につながる可能性がありますから。ですから貴女の場合は、可能であればFEC->Taxanを主治医にお願いしてみてはいかがでしょうか。どうしてもTaxanを使わないというならば、FEC4よりはFEC6が良いと思います。(明確なEvidenceがあるわけではありませんが)(文責 清水)

 

No.11869】  16年03月22日   S 
局所再発に入るのでしょうか?(HPNo.11864-2

先日はありがとうございました。pet検査の結果、右胸骨傍下に集積がありました。これからMRIをします。手術をしてから3ヶ月毎にマンモグラフィー、エコー、新超音波(abus)を欠かさず受けて来ました。それらの検査では発見出来ないものもあるのでしょうか。集積がある場所は右乳房と鎖骨の間あたりです。局所再発に入るのでしょうか? 何度も申し訳ございません。よろしくお願いします。

どのような画像検査をどんなに頻回に行っても、転移、再発は一定の大きさにならないと見つかりません。ですから画像検査で転移、再発の所見がないということ(画像検査で異常なしと言われること)は、転移、再発がないということではなく、その検査で見つけることができる大きさの転移、再発がないということです。また、転移、再発を早く見つけても遅く見つけても予後に差がないことが知られています。ですから、現在の乳がん術後経過観察のガイドラインでは一年に一度のマンモグラフィー検査以外の画像検査は推奨されていません。貴女の再発は傍胸骨リンパ節転移と思われます。転移再発の分類で言えば、局所再発の範疇に入ります。薬物治療、外科治療、放射線治療などが考えられますが、大事なことは、現在画像検査で見えている傍胸骨リンパ節だけが転移ではなく、画像検査に見えていない転移が他にあるであろうと考え、見えていない転移を治療するという意識を持つことです。(文責 清水)

 

No.11868】  16年03月22日   A 
炎症性乳がん

炎症性乳がん ステージ3cで、抗がん剤、手術が終わり、放射線治療になります。術前のPETでは、がんが写らず、術後、病理結果でも消失とのこと、grade3で完全寛解といっていただけました。タイプは、ハーツ陽性 ホルモン陰性で、これからハーセプチン単独です。炎症性乳がんでも、再発をおさえられることは、あるのでしょうか。いい情報は、ほとんどありません。炎症性でも、ハーツ陽性 ホルモン陰性は、よくないような気がしますが、どうでしょうか。

昔に比べれば、治療法が進歩して、生存期間も延長していますが、炎症性乳がんの予後が悪いこと。炎症性乳がんの再発の可能性が高いことは否めません。でもせっかく現在の治療がよく効いているのですから、現在の治療を継続し、今の時間を大切に生きてください。(文責 清水)

 

No.11867】  16年03月22日   Y
2015乳癌診療ガイドラインについて(HPNo.11856-2)

2015乳癌診療ガイドラインについての質問に、丁寧な回答、ありがとうございました。ガイドラインはカーナビの様なものであることを心して、これからの治療を選択していきたいと思います。
1) 前回質問Aについてです。ガイドラインを読み解いていくと、この壁によくぶつかります。死亡率を1%下げたの表現方法は、死亡率を絶対値で1%下げたと表現するのでしょうか? 25%の時は減少させたという表現でしょうか? 
2) 前回質問Cについて
アロマターゼ阻害薬はタモキシフェンに比較し再発率を12.6%から9.6%に減少し3%下げた。質問Aで教えていただいた計算をしてみると(12.6―9,6)÷12.6×100=23%、言い換えれば再発リスクを23%減少(リスク比:0.77,SE 0.05)させたとなるのでしょうか? また死亡率の減少は5.9%から4.8%と統計的な有意差はありませんでした。とありますが、1・1%死亡率を下げ (5.9―4.8)÷5,9×100=18.6%となり、言い換えれば死亡率を18・6%減少させたがSE 0.07だったので統計学的には有意に下げることができなかったと解釈しますか?(リスク比:0.89,SE 0.07)なので11%にならないといけないでしょうか?
3) 前回質問Eについてです
2011年乳がん診療ガイドラインでは、P34に、アロマターゼ阻害薬の術後5年投与は、タモキシフェンの術後5年投与と比較して、DFSで10〜20%の改善効果が得られる再発率を10%と仮定した場合。約1〜2%程度の20%と仮定した場合には2〜4%程度の差と記述がありますが、2015年ガイドラインでは23%と数値がわずかながら上がっていますが、これは23%の方がエビデンスが高いと解釈しますか?
4) 前回質問Dについてです
レトロゾール単独群とタモキシフェン単独群の5年再発率は、それぞれ85.5%。82.0%で、8年再発率はそれぞれ76.4%。72%となっておりますが、それだとレトロゾールの方が結果が悪くなるので、これは5年再発率ではなく5年無病生存率ではないでしょうか? 5年生存率はそれぞれ91.8%、90.3%で、8年生存率はそれぞれ85.4%。81.4%となっていますが、これは再発していても生きている方も含んだ生存率の数値と考えますか? 

よろしくお願いいたします。

1) その通りです。
2) その通りです。
3) 新しいガイドラインの方がより新しい情報を加味して記載されていますが、エビデンスレベルの比較はできません。
4) その通りです。(文責 清水)

 

No.11866】  16年03月22日   I 
今後の治療について

現在54歳44歳の時に右乳房全摘。腫瘍径 1.0cm×0.6cm、 乳管内癌の広がり4.6p×1.4p、 腋窩リンパ節郭清 転移の数 15個/0個、 組織型 硬癌、 グレード 1。
Nuclear atypia Score2(細胞核の異型度はスコア2で中程度)、 mitotic figures 3/10HPF(SWH10X):Score1,(細胞分裂は軽度)、 ホルモン受容体エストロゲン4+(50パーセント以上)、 ホルモン受容体プロゲステロン 4+(50パーセント以上)、 HER2 2+  FISH陰性(FISHスコア1.19)、 1y0(HE),v0(HE)、 Ki67 15%
治療経過
・ノルバデックスとゾラデックス 治療期間6年
・無治療期間(9か月と10日)を経て生理が再開し閉経後のAIは数年先であることが判明したのとノルバデック10年のエビデンスが出たのをきっかけにノルバデックスを再開
・ノルバデックス単独2年11カ月服用中
ホルモン治療9年目を迎えようとしていますが、ここにきてノルバデックス服用期間にノルバデックスの代謝酵素CYP2D6を中程度阻害するとも言われている降圧剤アムロジピンを服用したのが2011年12月から3年半程あったということが判明しました。3年半の間薬効が激減したかもしれない事と、以下の理由でしっかりした治療を希望しています。
@ Ki67の値が15%と微妙なラインであること
A 自身の病理が10年経過して晩期再発を起こすと言われているタイプに似ている。
腫瘍径5p以内・核グレード1または2・ホルモン陽性・リンパ節転移陰性…など自分の病理に当てはまることが多い(乳がん学会抄録集より抜粋)リンパ管侵襲多いはありませんでした。

質問1) 以下考えられる治療@〜Eでどれがいいでしょうか?
治療@ CYP2D6を中程度阻害薬とも言われているアムロジピンとノルバデックスを一緒に飲んだことで3年半の間ノルバデックスの効果が激減したかもしれないがあと1年ノルバデックスを服用し、ノルバデックス10年という治療を完了する。
治療A CYP2D6の遺伝子検査をしてノルバデックの効果が期待されないタイプであればゾラデックス+エキセメスタン(SOFTとTEXTの統合解析の成績がよかったので)を2年追加する。(ホルモン治療期間11年になってしまいます)CYP2D6の遺伝子検査に明確なエビデンスはないのは承知していますが否定もできないため遺伝子検査にトライする。
治療B CYP2D6の遺伝子検査をせずゾラデックス+エキセメスタンを2年追加する(ホルモン治療期間11年になってしまいます)
治療C いったん無治療となり血液検査で閉経を確実に確認してからAIを2年〜3年投与する。現在閉経はしていなくおそらく2〜3年先になると思われます。
治療D あと1年ノルバデックスを追加しノルバデックス10年を完了し閉経を確認して、薬効が落ちていたことを考慮し、AIを2年追加する。(標準治療からは離れていることは承知しています)
治療E ノルバデックス5年半の間は薬効が落ちていなかったので薬効が落ちていた3年半をノルバデックスを飲んでいないと仮定して閉経を確認してAIを5年追加する。

質問2) ノルバデックスの代謝酵素CYP2D6を中程度阻害するとも言われている降圧剤アムロジピンを服用したことで、どのくらいの薬効が落ちていると考えられますか? また薬効が落ちている期間があったことで、これからの治療を考えなおす必要がありますか? アムロジピンの情報はここから知りました。http://nyugan.info/tt/topics/pdf/topics34.pdf

質問3) 以下の理由で治療CDEの治療がいいと感じていますが、以下の論理はあっていますか?
MA17試験のデザインが自分に似ている事と、リスクに関係なく再発リスクを75%低下させたという結果。生存率に変化はなかったのでしょうか? 私はほぼ9年タモキシフエンを服用していますが、3年半の間はタモキシフエンの薬効が落ちていたと考え、タモキシフエン5.5年と仮定することはできませんか? BIG1−98試験ではリスクが高い人のみがAIの恩恵を受けた結果が出ましたが、MA−17試験ではリスクに関係なく再発リスクを75%下げたという矛盾をどうとらえますか? 私のリスクで私の場合AIを入れ混むことでどのような恩恵が受けられると考えられますか?

質問4) タモキシフェン初期治療に続いてAIを投与した数々の試験のほうが、唯一の内分泌療法としてタモキシフエン投与したものより生存率は明白な影響は見られなかったものの、再発率低下がみられたことや生存率がよくなっている試験も多数あり、治療にAIを入れ混むメリットはあると感じています。エビデンス的にはOSに明白な影響はなく、DFSを3%くらいあげると認識していますが、この考えで間違いないでしょうか? NCCNガイドライン(2014・MS27)には、ER陰性患者を除きタモキシフェンを唯一の内分泌療法として投与した場合よりAIを入れ混むことで全生存率に利益が生じるとありました。この矛盾をどうとらえるのでしょうか? AIを入れることでOSを延ばすさないのであれば、AIを入れなくてもいいという思いと、OSが伸びる可能性があるのならAIを入れ混みたいと感じています。

質問5) TEAM試験の結果からエキセメスタン単独とタモキシフエン2〜3年+エキセメスタンで成績が変わらない。つまりエキセメスタン2年を入れ混むことでタモキシフエン単独の治療より効果があるという事なのでしょうか? そうであれば私の治療に2年間AIを入れ混む意味はあると考えますが、この論理であっていますか?

質問6) NCCNガイドライン(2014MS−30)閉経前術後内分泌療法タモキシフエン4.5〜6年間の後アロマターゼ阻害剤を5年間(カテゴリー1)という推奨治療がありますが、これを私に当てはめようとするとアロマターゼ阻害剤を5年しなければならなくなります。私に当てはめようとするのは無理がありますか? それともTEAM試験の結果と合わせてアロマターゼを2年追加するだけでも効果があるととらえるのでしょうか?

質問7) 閉経まで数年かかることから無治療になることの不安も感じています。閉経を待たずしてゾラ+AIの治療AとBを考えた時、以下の事が気になります。
ABCSG—12ではOSがアナストロゾールで有意に不良であり、DFSも延長しなかった。SOFT,TEXTでは無病生存率を3.8%有意にさせたが、OSはエキセメスタンでやや悪い傾向にあるのでしょうか? 具体的にどの程度悪かったのでしょうか? 数値を教えてください。OSがLHRH+EXEでやや悪い傾向にある(102 vs 92 deaths; HR 1.14, 95% CI, 0.86–1.51; P=0.37)
ゾラ+AIがOSを低下させているとしたら、ゾラ+AIをあえてする必要がないとも感じています。ゾラ+AIは保険適応外になりますか?

質問8) もしゾラデックス+エキセメスタンあるいは閉経を確認してAIの治療をするとしても、骨には十分な事をしておきたいと感じています。44歳から50歳までゾラデックスをして骨にはリスクを負わせている事。現在の大腿骨の骨密度が若い人と比較して80%になっている事。骨密度は毎年3%ずつ下降しています。もし薬を使うとしたらビスフォスフォネートのどんな種類がいいですか? またカルシウム1200〜1500mg/日 非活性型ビタミンD400〜800U/日は必要でしょうか?

1) 現在あるエビデンスからは、10年間ノルバデックス内服をお勧めします。
2) アムロジピン併用した場合の臨床試験がありませんから、どの程度薬効が下がったかは不明です。
3) 9年間Tamoxifenを内服しているので、MA17試験とは条件が異なると思います。Tamoxifen内服を)年から5.5年に短縮する根拠がありません。BIG1-98とMA17、たとえ結果が矛盾していてもそれぞれ真実です。AIを追加することでどのような恩恵があるかはわかりません
4) AIを投与した試験は全て閉経後の方を対象とした試験です。ですから、貴女にAIを追加するmeritを証明した試験はありません。それでも、あなたがAIを内服したいとお考えであれば、主治医の先生とよく相談をしてください。
5) TEAM試験の結果は、その通りです。閉経前でTamoxifenを9年内服した貴女には、この試験の結果は当てはまらないと思います。2年追加する意味があるかどうかはわかりません。
6) 貴女は既にTamoxifenを9年内服しています。ですから、貴女に当てはまる臨床試験はTamoxifen 5年vs 10年の試験結果のみで、その結果からTamoxifen 10年をお勧めします。完全に閉経したとして、AIを2年追加だけで効果があるかどうかはわかりません。
7) データ以前に、ゾラ+AIは保険適応がありません。
8) 閉経後の方でAIを内服する場合、Denosmab(60)(プラリア)を併用することは骨密度の減少を抑え、骨折が減少したというエビデンスがあります。それ以外の骨粗鬆症の治療薬については整形外科の先生に相談してください。(文責 清水)

 

No.11865】  16年03月22日   H
臨床試験について教えてください

1) (乳癌診療ガイドライン2015〜P20)
MA. 17試験でレトロゾールを加えたほうが再発リスクを75%減少させたとありますが、(HR:0.25,95%CI:0.13―0.46)の意味を教えてください。また生存率は腋窩リンパ節陽性(ただしリンパ節陰性ではない)、ER 陽性の乳癌の女性に関してレトロゾールを加える治療で有意だったようですが、具体的な数値でどれくらい有意だったのでしょうか?

2) BIGI−98試験 で(NCCNガイドライン2014(MS28)
@5 年間のタモキシフェンの単独使用、A5 年間のレトロゾールの単独使用、B2 年間のタモキシフェンに続いて3 年間のレトロゾールの使用、C2 年間のレトロゾールに続いて3 年間のタモキシフェンの使用
無病生存率は、レトロゾールを投与した女性の方が優れていたとありますが、@に比べABCが優れていたと解釈しますか? (ハザード率0.81、95% CI 0.70〜0.93、ログランクP=0.003)の意味を教えて下さい。またBIGI−98試験だけを見ればどのタイミングでもAIを入れる治療は効果があるということですか?

3) ITA)試験
すでに2〜3 年間のタモキシフェンを完了している乳癌の閉経後の女性426 例
@ タモキシフェンを継続する群と5年
A 2〜3 年間のタモキシフェン+アナストロゾール
合計5 年間の内分泌療法を完了させた。
再発に関するハザード率は、アナストロゾールを用いた連続療法の方が有利であることを強く示し(ハザード率0.35、95% CI0.18〜0.68、P=0.001)、死亡が少なくなる傾向が見られた(P=0.10)272。
この試験の更新版の結果は、無再発生存率のハザード率が0.56 で(95% CI 0.35〜0.89、P=0.01)、全生存率についてのP 値は0.1 にとどまっていることを示した

とありますが、アナストロゾールを加えることによって数値的に具体的にどうなったのか? 更新版の結果も数値を具体的に教えて下さい。

4)ABCSG 試験6 延長試験
(2014NCCNガイドライン〜MS30)
追跡期間中央値62.3 ヵ月で、アナストロゾール投与を受けた女性(n=387)が、追加治療を受けなかった女性と比べて、統計的有意な再発リスクの抑制が得られたことが報告された(n=469、ハザード比=0.62、95% CI=0.40〜0.96、P=0.031)
(n=469、ハザード比=0.62、95% CI=0.40〜0.96、P=0.031)の意味と、数値的にどれくらい再発リスクを抑えたのでしょうか? また生存率は伸びていたのでしょうか?

5)乳がんガイドライン2015P59の記載事項について教えてください。適切なKi67のカットオフ値は明らかではないとありますが、ここでいうKi67/MIB―1が高値のカットオフ値を教えてください。Ki67のカットオフ値を13.25%とした場合,Ki67によって分類されたluminal Bはluminal Aと比較して有意に予後不良であり,リンパ節転移陰性,術後薬物療法を施行されていない各サブタイプの乳癌特異的10年生存率は,luminal A 92%,luminal B 79%,luminal―HER2 78%であった。とありますが、上記の意味を教えてください。Ki67のカットオフ値は14%と認識していたのですが、13・25%なら上手くルミナールAとBに分かれるのでしょうか?

6)ABCSG―8,ARNO 95,ITAの3つの試験のメタアナリシスについて教えてください(乳がん診療ガイドラインP29)
メタアナリシスではスイッチ群のほうがタモキシフェン単独よりOSが良好だったとありますが(HR:0.71,95%CI:0.52―0.98)の意味を教えてください。
またタモキシフェンと,アロマターゼ阻害薬へのスイッチを比較した試験のメタアナリシス(n=9,015)では,タモキシフェン単独に比較してスイッチ群は再発を29%〔standard error(SE)6%〕,乳癌による死亡を22%(SE 9%)低下させたとありますがSEの意味を教えてください。
タモキシフエンからAIにスイッチする試験は数多く存在しますがそれぞれの試験でOSが伸びないのにABCSG―8,ARNO 95,ITAの3つの試験のメタアナリシスにすると乳癌による死亡を22%も低下させるのはなぜですか?それぞれの試験の結果とメタアナリシスの結果ではメタアナリシスの方がエビデンスが高いと判断しますか?

7)Late MA.17の詳細を教えてください
1〜7年間タモキシフェン療法の経過後に開始された場合でも、レトロゾールは、アロマターゼ阻害剤(フェマーラ)を用いた治療は、乳がんの再発リスクを減らすことができたのでしょうか?
DFSはレトロゾール投与群のほうが良好(HR:0.37,95%CI:0.23―0.61)であったようですが具体的な数値を教えてください。OSは伸びていないのでしょうか?

1) MA.17試験は二つ報告があります。最初は2003年に発表されたもので、Tamoxifen 5年内服後Placebo(偽薬)もしくはLetrozole を5年間内服する群の比較の結果で、中間解析(中央値2.4年)ではっきりとletrozole内服群が勝っていた(生存率で93% vs 87%, P<0.001)ため、倫理的に試験続行が中止された、という報告です。したがって、Tamxifen 5年内服後にLetrozole 5年内服することは、生存率を上げるらしいが、どのくらい上げるのか、それに伴ってどのような有害事象が起きるのかについては不明なままになっています。二度目の報告は2008年で、この試験で偽薬群に割り付けられた患者さんを本人の希望でLetrozole内服するか、偽薬を内服し続けるかを選んでもらって、試験を続けた結果です。この試験は無作為割付試験ではないため、その結果の解釈には慎重になる必要があります。ご質問のデータは後者のものと思われます(学会発表時はHR=0.25でしたが論文ではHR=0.37でした)。HRとはハザード比のことで、この場合は相対的な無病期間の比を表しますから、ご指摘の通り、HR=0.25とは偽薬群に対してLetrozole群のほうが75%再発が少なかったということです。とても大きな数字に思えますが、これは数字のマジックで、ホルモン陽性でTamoxifenを5年内服した方の5年以後の再発は決して多いものではありません。ですから、実際の無病生存率(内服開始してからの中央値5年)で見ると95.1% vs 91%で、その差は約4%です(HR=0.37の論文のDATA)。同じデータでも表現を変えると数字が大きく異なることがわかりますね。無病生存率(DFS)の場合、対側乳がんの発生などもeventとして数えられるので、生存に大きく関係する遠隔転移のみをeventとしたdistant DFSでは 97.7% vs 95.6%でした。同じDATAから生存率については 96.8% vs 90.2%でした。偽薬群の生存率が低い感じがしますが、これは最初にお話ししたように無作為割付試験ではないので、偽薬群の方に高齢者が多く、状態の悪い人が多かったことがわかっていますから、その影響なのかもしれません。この辺を含めて、この試験の結果の解釈は注意が必要です。

2) BIG1-98は複雑な試験で、Letrozole 5年 vs Tamoxifen 5年の比較と、Letrozole 5年 vs Tamoxifen 5年 vs Letrozole 2-3年->Tamoxifen 2-3年 vs Tamoxifen 2-3年->Letrozole 2-3年の4群の比較を行い、二つの試験に共通のLetrozole 5年 vs Tamoxifen 5年の比較が行われ、その結果がご指摘のハザード比0.81だと思います。ですから⓵と⓶の比較の結果です、相対無病生存期間が19%減少したということで、絶対値では85.6% vs 82.1%でした。BIG1-98のDATAから言えることは、TAM 5y vs Let 5yはLet 5yが良かった。TAM->Let vs LetではLETが良かった。Let->TAM vs Letは差がなかった、という事実のみで、“どのタイミングでも…“というようなことは言えません。

3) ITA試験はBIG1-98やTEAM試験に比べると、試験参加者が一桁少ないので、そのパワーは弱い試験です(ですから後日meta解析が行われました)。他の試験同様、TAM->AnastrozoleはDFSは改善したが、全生存期間は改善しなかったというデータ。2006年以降のDATAは報告されていないので、更新版はありません。

4) ABCSG 6a試験(Tamoxifen 5年内服後にAnastrozoleを追加して内服するか、しないかの比較)の結果だと思いますが、ご指摘の通り、有意の差を持って(P<0.031)Anastrozole投与群の無病生存期間は相対的な値で38%改善し、全生存率は差がなかったということです。具体的には、投与後5年目で無治療群466人中35人が遠隔転移を起し、Anastrozole内服群386人中16人が遠隔転移を起したということです。死亡者(全ての原因)は55人/466人(11.7%) vs 40人・386人(10.3%)で、乳がんが原因で亡くなった人の数は 25人/466人 vs 12人/388人だったということです。

5) KI-67という検査は、病理の先生が、標本上の細胞を1000個数えて、Ki-67陽性細胞が何個あったかを表した数字です同じ標本を見ても数えた医師によって数%の差がつくことは容易に想像できます。ですからKI−67のカットオフ値は、その論文、その施設が設定したカットオフ値なので、それがそのまま皆さんの検査結果に適応できるかどうかは、主治医の先生に尋ねてください。ですからご質問のルミナルA,B別の生存率も、その施設のKi-67のカットオフ基準が13.25%であったということで、14%というのもSt Gallenの会議で引用された論文のカットオフ値なのです。

6) ABCSG―8,ARNO 95,ITAの3つの試験のメタアナリシスの結果は、ご指摘の通り、TAM->Anastrozoleの方がTAM 5yより29%死亡が少なくなるという結果です。
SEとはstandard errorの略で、標準誤差です。詳しいことは統計の本で勉強してください。
ふたつの試験の結果の差が小さい時は、サンプル数を大きくしないとその差が意味のある差なのか、偶然の差なのか区別がつきません。メタ解析は似た試験を合わせることでサンプル数を大きくできます。その結果、2群間の差に有意差がついたのでしょう。しかし、メタ解析は背景因子や条件の異なる試験を合わせるので、厳密な意味では正確な試験結果とは言えません。その解析手法を正しく用いた場合のみエビデンスレベルが高いと言えます。

7) (1)でお答えしたように、この試験は無作為割付試験ではありませんから、そのように明言はできません。しかし、様々な状況を鑑みても、この無病生存期間の差は意味があると考えて論文にしたのだと思います。ですから、多くの医師はこれを肯定的に捉えていると思います。OSについては前述の通り、両郡間の背景因子の差が大きいため検討は出来ません。(文責 清水)

 

No.11864】  16年03月17日    S 
やはり再発が濃厚でしょうか

2012年に右乳がんで温存手術をしました。浸潤径6mm、ホルモン強陽性、リンパ転移なし、HER2 FISHにて陰性(1.7) 術後放射線25gry、リュープリン3年目、タスオミン、最近タモキシフェンに変更、ホルモン療法中です。2015年10月にNCC-ST-439が5.8に突然上昇 それ以前はLT2.5 2016年3月に再検査NCC-ST-439が13に上昇 他のマーカーは基準値内です。PET検査をして2回撮影、結果待ちです。やはり再発が濃厚でしょうか。子宮頸がん検査はレベルU 子宮体癌検査はしていません。子宮内膜厚さ正常 卵巣の大きさは小さいそうです。よろしくお願いします。

ご相談ありがとうございます。私のお返事でSさんの不安が減ればうれしく思います。腫瘍マーカーの上昇ですが、さぞご心配のこととお察し申し上げます。しかし腫瘍マーカーの増加だけで再発と診断することはありません。すでにPET検査を行っていらっしゃるようなので、今はこの結果をお待ち頂くのがよいと思います。今回のPET検査で再発の徴候が見られなくても、腫瘍マーカーの増加が続くようであれば、再度画像検査をご担当の先生とご相談して頂くのがよいと考えます。まずはPET検査の結果をお待ち下さい。(文責 斎藤)

 

No.11864-2】  16年03月22日    S 
局所再発に入るのでしょうか?

先日はありがとうございました。pet検査の結果、右胸骨傍下に集積がありました。これからMRIをします。手術をしてから3ヶ月毎にマンモグラフィー、エコー、新超音波(abus)を欠かさず受けて来ました。それらの検査では発見出来ないものもあるのでしょうか。集積がある場所は右乳房と鎖骨の間あたりです。局所再発に入るのでしょうか? 何度も申し訳ございません。よろしくお願いします。

どのような画像検査をどんなに頻回に行っても、転移、再発は一定の大きさにならないと見つかりません。ですから画像検査で転移、再発の所見がないということ(画像検査で異常なしと言われること)は、転移、再発がないということではなく、その検査で見つけることができる大きさの転移、再発がないということです。また、転移、再発を早く見つけても遅く見つけても予後に差がないことが知られています。ですから、現在の乳がん術後経過観察のガイドラインでは一年に一度のマンモグラフィー検査以外の画像検査は推奨されていません。貴女の再発は傍胸骨リンパ節転移と思われます。転移再発の分類で言えば、局所再発の範疇に入ります。薬物治療、外科治療、放射線治療などが考えられますが、大事なことは、現在画像検査で見えている傍胸骨リンパ節だけが転移ではなく、画像検査に見えていない転移が他にあるであろうと考え、見えていない転移を治療するという意識を持つことです。(文責 清水)

No.11863】  16年03月15日    A
2回目の相談です(HPNo.11862-2)

先日相談をさせて頂きましたものです。ご回答ありがとうございます。病理検査の結果を記入しておりませんでしたので、報告させて頂きました。

組織型:硬がん
しこりの大きさ:最大0.8×0.5cm
リンパ節転移:なし
ホルモン受容体の有無・ER:8/8 PgR:8/6
HER2:1
組織学的悪性度(核異型度):2 30%
断端:陽性
脈管侵襲:± ly:1 以上です。

なお、タモキシフェン単独ですが、昨年の12月17日〜23日までは、不順でしたが生理はあったのですが、今年に入って、1月2月本日まで、止まっております。自分が、ホルモン治療前、毎月14日前後からだったのですが、その5日前くらいから、生理になりそうな下腹部痛がありますが、この3カ月ほど、きておりません。この状態でも、タモキシフェンを投与していて、大丈夫でしょうか? どうぞ宜しくお願いいたします。

ご相談ありがとうございます。私のお返事でAさんの不安が少しでも減ればうれしく思います。前回のご質問内容も拝見しお返事申し上げます。結論から先に申し上げますと、私も現在のタモキシフェンのみの治療継続で良いのではないかと思います。その理由は、現時点で子宮に明らかな悪性所見は認めないからです。ただし定期的な婦人科検診は必要だと思いますし、婦人科で悪性を強く疑う所見が認められた場合は乳がんの治療の変更が必要になるかもしれません。また月経が止まっていることに関しては、特に心配はございません。(文責 斎藤)

 

No.11862】  16年03月09日    A
今後の治療について

初めて相談させて頂きます。どうぞ宜しくお願いいたします。
2014年9月(43歳)に左乳がん全摘手術と、同時再建にて広背筋皮弁を受け、その年の11月から、病理検査の結果からタモキシフェン単独投与することとなり、乳腺外科の先生から、婦人科に定期的に受診するよう指示されました。昨年10月に受けた子宮体がんの検査から、「菲薄化した上皮を伴う子宮内膜断片を認めます。内膜腺管上皮に核腫大がみられ、タモキシフェンによる影響とかんがえられます。明らかな悪性所見はみられません。」とのことで、その時点での、タモキシフェン以外だと、3か月ごとの皮下注射にかえることになると言われ、その時は、先生も悩み、次回の婦人科受診(今月)で考えることとなったのですが、このまま飲み続ける方がいいのか、それとも、3か月ごとの皮下注射にかえるべきなのか、とても悩んでおります。どうぞ宜しくお願いいたします。

術後にタモキシフェンの単独治療にされたので、Stageの進んでいないリンパ節転移の無いおとなしいタイプ(Luminal A)の乳癌かと思われますが、病理所見の詳細が記載されていないので、きちんとした答えが返せるかどうか当方としても一抹の不安があります。しかし、タモキシフェンの内服により子宮内膜の増殖傾向は良く見られる副作用であり、内膜組織診の結果明らかな悪性所見が無いという結果ですので、現時点で慌てて治療法を変更する必要はないと考えます。小生は婦人科の先生から「タモキシフェン内服中止」と言われるまで続けて頂いています。3か月ごとの皮下注射は、偽閉経状態にする一歩進んだ治療法ですので、更年期症状や骨粗鬆症等の副作用も考えられ、より再発が心配される症例に使用するべきだと考えます(その心配が少なければホルモン治療の中止も選択肢かもしれません)が、病理データの詳細が不明なのでコメントできません。なお2015年の乳癌診療ガイドラインでは、タモキシフェン投与による子宮内膜癌の発生は数倍の危険度があると述べられていますが、既に内膜ポリープ等の増殖性病変がある方以外は、定期的な侵襲的検査(内膜生検等)を勧めておりません。不整出血等が無ければ、経腟プローブによる子宮内膜の肥厚等をチェックされ、内膜肥厚が見られた場合にその部位を生検される程度で良いかと考えます。(文責 久保内)

 

No.11862-2】  16年03月15日    A
2回目の相談です

先日相談をさせて頂きましたものです。ご回答ありがとうございます。病理検査の結果を記入しておりませんでしたので、報告させて頂きました。

組織型:硬がん
しこりの大きさ:最大0.8×0.5cm
リンパ節転移:なし
ホルモン受容体の有無・ER:8/8 PgR:8/6
HER2:1
組織学的悪性度(核異型度):2 30%
断端:陽性
脈管侵襲:± ly:1 以上です。

なお、タモキシフェン単独ですが、昨年の12月17日〜23日までは、不順でしたが生理はあったのですが、今年に入って、1月2月本日まで、止まっております。自分が、ホルモン治療前、毎月14日前後からだったのですが、その5日前くらいから、生理になりそうな下腹部痛がありますが、この3カ月ほど、きておりません。この状態でも、タモキシフェンを投与していて、大丈夫でしょうか? どうぞ宜しくお願いいたします。

ご相談ありがとうございます。私のお返事でAさんの不安が少しでも減ればうれしく思います。前回のご質問内容も拝見しお返事申し上げます。結論から先に申し上げますと、私も現在のタモキシフェンのみの治療継続で良いのではないかと思います。その理由は、現時点で子宮に明らかな悪性所見は認めないからです。ただし定期的な婦人科検診は必要だと思いますし、婦人科で悪性を強く疑う所見が認められた場合は乳がんの治療の変更が必要になるかもしれません。また月経が止まっていることに関しては、特に心配はございません。(文責 斎藤)

 

No.11861】  16年03月09日    K
乳管内過形成

初めてメールします。宜しくお願いします。先日マンモグラフィとエコーの後、左に石灰化が見つかり、大丈夫そうだけど、針生検の前に乳房MRIで見てみましょうとの事で、MRIをしたところ、反対の右側に、乳がんを疑う7mmのしこりがありました。組織検査したところ、軽度異形のある乳管内過形成?といわれ、まどろっこしい経過観察ではなく、切除生検をしました。結果、悪性の細胞はありませんでした。過形成は乳がんに変わるとも聞きます。残しておくより、切除してよかったんですよね? また、左の石灰化は、目立ったしこりはなく、MRIでは小さすぎて判別できない、乳腺症?のような初見のみだったので、経過観察をしていくそうです。1年後で問題ないでしょうか。

切除生検まで施行して悪性細胞が無かったのですから、左乳房の石灰化の部分に関しては良性だったと考えてください。乳管過形成は、異型乳管過形成(良悪性の中間で良性寄りの病変)や非浸潤性乳管癌(0期の乳癌で転移の可能性の無い状態)との鑑別が難しいことが有り、「切除してまで乳癌でないことを確認したい方」に対しては「切除して良かった」と言えますが、良性のものを切除したのだから「一生切らなくても良かった病変を手術までされた」と言う方も居られるかもしれません。後半で書かれていることは、「右の石灰化」ではないかと考えますが、MRIで所見が得られなかったとすれば、例え有ったとしても「おとなしいtypeの非浸潤癌」でしょうから、1年後のマンモグラフィの経過観察で良いと思います。(文責 久保内)

 

No.11860】  16年02月23日    M
手術や今後の治療について

初めてご相談させていただきます。術前治療を終え、手術を控えています。手術や今後の治療について教えて下さい。治療前は、右乳がん T3N1M0 ステージ3a ER3+、PgR1+、Her2 3+、Ki67 50% 乳腺内に多発病変 腫瘍4〜5個あり、一番大きいもので4.3cm。PETにて腋窩にはリンパ節1個 ER。術前治療はFEC×4 タキソテールとハーセプチン×4。現在は画像にて腫瘍はほぼ消滅、リンパ節も消滅。手術については、「右全摘もしくは乳頭乳輪を残しての全摘。放射線については、腫瘍が5cm以上なら必要があるが、腫瘍が消滅しているので、放射線治療はしなくてもいいのではとのこと。リンパ節については、消滅しているので、センチネルリンパ節生検でリンパを1〜2個調べて、転移がなければ郭清はしない。転移があれば郭清する。大きさが1mm以内の転移なら郭清はせずに経過観察にする。」という説明を受けました。
私が気になる点としては、
1) 手術はどちらでもよいのか?
2) 放射線治療はしなくてもよいのか? それとするorしないで再発や転移率がどのくらい変わるのか?
3) 郭清はしなくてもよいのか? するorしないで、再発や転移率がどのくらい変わるのか?

以上ですが、宜しくお願いします。

1)乳頭を残すと、わずかに残った乳管内に再発する可能性があるかわり、後日再建する場合にご自分の乳頭を使えるというメリットがあります。その差です。
2)腋窩リンパ節に4個以上転移が残っている場合、胸壁と腋窩に放射線治療を受けた方が、長生きする人が多くなるというデータがあります。そのかわり、腕がむくむリンパ浮腫の頻度があがります。
3)術前に化学療法を受けている場合、郭清するorしないで、再発や転移率(一括りで再発率とか予後と言います)に差はありません。転移の個数を確認して、照射の判断材料にすることが主たる目的です。(文責 緒方)

 

No.11859】  16年02月23日    Y.I. 
今後の治療について(HPNo.11680-2)

NO11680です。よろしくお願いします。昨年5月に腫瘍マーカーについて相談させていただきましたが、その後上がり続け、昨年10月にCEAが3.4、CA15-3が35になりました。治療方法がフエソロデックスとランマークに変わりました。今月で7回目の治療を受けました。数値は、CEAが4.9   CA15-3が34.9と、下がりそうな変化がありません。今、検査をしています。結果をみて治療方法を変えるかどうするか考えようといわれています。次は点滴になると聞いています。昨年9月に検査しました時は、仙骨の腫瘍が少し大きくなっていました。他に変化がなければ今の治療を続けてみようと思っていますが、効果について、どの時点で判断するのでしょうか。効果がある場合は、もっと短い期間に数値は下がるのでしょうか。次の治療はどんな薬がありますか。よろしくお願いします。70歳です。

腫瘍マーカーの数値が、これ以上になったら変更というような絶対的なものはありません。CTなどの画像検査とマーカーの推移で判断します。また、痛みなどの自覚症状が出たり進んだりした際も、変更のタイミングです。数値が、下がらなくても上がっていかない場合は、継続して治療を受けていただくことが多いです。「効かなくなったら変更する」で良いんです。仙骨の腫瘍には、すでに放射線治療が行われているので、基本的に全身治療のなかでお薬を変更することになります。ホルモン治療のなかに、まだ使用していなく、効果が期待できるものとして、アロマシンとアフィニトールの組み合わせの治療があります。ランマークは引き続き使った方がよいと思います。(文責 緒方)

 

No.11858】  16年02月23日    ひまわり
乳がんとストレスについて

お忙しいところ恐れ入ります。気になることがありまして、メールで相談させて頂きたく、送らせて頂きます。
わたしは2011年7月(41歳)に乳がんの右全摘手術、半年の抗がん剤治療、放射線治療を経て、再発はせずに4年7カ月が経ちました。ホルモン治療は継続しています。腫瘍は1.5センチでグレード2でした。ステージ1でしたが、非浸潤がんが断端陽性でしたので、放射線治療を追加しました。今回相談したいのは、ストレスについてです。私はもうすぐ学校PTAの役員が当たりそうで、当たった場合、そのストレスが再発に影響しないかと不安になってしまいます。考え過ぎなのかもしれませんが、元々人間関係のストレスに弱く、役員をやったために再発したら‥と考えてしまいます。免除を申し出ようかとも考えますが、すでに4年7カ月経過していますし、ホルモン治療中とはいえ、普段は普通の人と変わらず元気なので、なかなか言いづらい状況でもあります。また、免除を申し出たら、それはそれで人の目が気になってしまいます。こんなことを考えるのは、私の考えすぎなのでしょうか。お忙しいところ、こんな悩みで申し訳ありませんが、ご助言を頂けると助かります。どうぞ、よろしくお願い致します。

がんの発症や再発と精神的なストレスとは関係がないと言われています。むしろ、元気にPTA役員もこなせることで、乳がんサバイバーとなったことを自覚してください。(文責 緒方)

 

No.11857】  16年02月23日    A.I. 
抗癌剤治療

乳がんの術後治療で悩んでいます。ステージ1湿潤ガン しこりの大きさ1.8cm リンパ転移なし脈管湿潤なし ホルモン感受性ER100PgR0 グレード2 Ki67 29% HER-2 陰性。サブタイプ ルミナルBタイプで、抗がん剤治療をすすめられました。自分としては放射線治療とホルモン治療で進めたいと思っていたんですけど、やはり抗がん剤治療をやったほうがいいのかと悩んでいます。

閉経後であれば、ホルモン治療のみでも良いとは思います。また、もしA.I.さんが閉経後で、金銭的に余裕があれば、オンコタイプDXなどの多因子解析を受けてみてはいかがでしょうか? 自費負担で40万円以上かかりますが、ホルモン治療に加え化学療法を受けた方が良いかの参考になります。ただし、10%程度の患者さんは、それでもグレーゾーンの答えが返ってくることをご承知ください。(文責 緒方)

 

No.11856】  16年02月23日    Y
2015乳癌診療ガイドラインについて

これからの治療を考えていくにあたって、以下の事を教えて欲しく思います。長文恐縮しています。どうぞよろしくお願いいたします。
1) (乳癌診療ガイドライン2015〜P34のATLAS試験内容について)
タモキシフェン10年投与と5年投与を比較したATLAS試験で、10年投与群が術後10年以降の再発率を3.7%(リスク比:0.75,95%CI:0.62―0.90),死亡率を2.8%(リスク比:0.71,95%CI:0.58―0.88)減少させた。とあるのに対し、aTTom試験では、タモキシフェン10年投与群で再発率を低下(リスク比:0.85,95%CI:0.76―0.95)させ,投与10年目以降の乳癌死亡率を低下(リスク比:0.85,95%CI:0.76―0.95)させたとありますが、aTTom試験では具体的にどの程度再発率や死亡率を下げたのでしょうか? ATLAS試験に比べ、あまり良い結果が出なかったと聞きました。

2) (乳癌診療ガイドライン2015〜P34のATLASとaTTomの統合解析内容について)
「10年投与群で乳癌死亡率比は25%(リスク比:0.75,95%CI:0.65―0.86)低下させることが示された。」とありますが、ATLASとaTTomの統合解析の結果が、乳癌死亡率比は25%に対してATLAS試験の死亡率を2.8%下げたのでは大きな差があるように思うのですが、この差はどういうことでしょうか? 実際タモキシフエン5年と10年では、どの程度の利益があるのでしょうか? (リスク比:0.75,95%CI:0.65―0.86)の具体的な意味を教えてください。

3) (乳がん診療ガイドライン2015〜p33の背景・目的の内容について)
「閉経後ホルモン受容体陽性乳癌の標準的術後内分泌療法はタモキシフェンの5年投与であったが,ランダム化比較試験により,OSの改善は明らかでないものの,DFSを統計学的に有意に改善することが示されたため,アロマターゼ阻害薬を含む治療法が標準治療となった。しかしながら,タモキシフェンとのDFSの差はあまり大きくはない。」とありますが、これはタモキシフエン5年とアロマターゼ5年を比較してDFSの差が大きくないと言っているのでしょうか? それともタモキシフェン5年とタモキシフェンとアロマターゼ阻害剤を5年のうち2〜3年含む治療との差のことを言っていますか? アロマターゼ阻害薬を含む治療法の具体的な内訳を教えてください。DFSの差は、数値的にどれくらいの差なのでしょうか?

4) (乳がん診療ガイドライン2015〜p33の解説の内容について)
「ATACとBIG 1―98のメタアナリシスの結果、タモキシフェンの5年投与 アロマターゼ阻害薬の5年投与 の比較を統合したメタアナリシスの結果では,観察期間平均5.8年の時点で、アロマターゼ阻害薬はタモキシフェンに比較し,再発リスクを23%減少(リスク比:0.77,SE 0.05)させたが,乳癌による死亡は有意に減少させることができなかった(リスク比:0.89,SE 0.07)2)。」とありますが、観察期間平均5.8年の時点で、アロマターゼ阻害薬はタモキシフェンに比較し,再発している人は23%少なかったけれど、再発してクオリティーライフが落ちていような状態であっても生存している人も含めて同等だったということですか?

5) (乳がん診療ガイドライン2015〜p33の解説の内容について)
レトロゾール2年治療後にタモキシフェンにスイッチして合計5年治療した群と、レトロゾール5年単独群と比較して再発イベントに有意な差はなかった、つまりレトロゾールをどの時期でも入れ混むならレトロゾール5年と変わらない効果があるという風に解釈していいですか? ここでタモキシフェンのみで治療した時の差はいくらぐらいになると予想されますか?

6) (乳がんガイドライン2015〜P35・上段)
再発リスクが低い場合には,アロマターゼ阻害薬とタモキシフェンの再発リスクにおける絶対値の差は小さく,大規模臨床試験の結果を受けてタモキシフェンの10年投与が推奨されたため,併存症や投与した際の有害事象を考慮して,タモキシフェンを投与することは妥当である。
上記について、再発リスクの絶対値の差は、具体的数値はおよそどれくらいになりますか?

1) aTTom試験では10年投与群で5年投与群と比較して術後10年の再発率を1.2%、死亡率を0.2%低下させ、術後15年ではそれぞれ3.7%、2.8%低下させています。
2)  ある疾患に対してA薬では再発率が4%で、新薬Bでは再発率を3%に減少することが出来たとします。B薬は死亡率を1%下げたとも言えますし、25%減少させた((4-3)÷4×100=25%)とも言えます。同じ結果でも表現の仕方によっては大きく見せることも、小さく見せることも出来ます。
3)  タモキシフェン5年とアロマターゼ阻害剤5年を比較した統合した解析では再発率を23%減少させたが、乳癌による死亡を減少させることは出来ませんでした(ガイドライン解説より)。試験によってはタモキシフェンとアロマターゼ阻害剤を合わせてと5年とするようなものもありますが、統合解析には組み込まれていません。
4)  5年での再発率を12.6%から9.6%に減少させることができましたが、死亡率の減少は5.9%から4.8%と統計的な有意差はありませんでした。観察期間の短さのため有意差が得られなかったのか、再発後の治療(アロマターゼ阻害剤)が効いたことで、長期生存が得られたことが推測されます。
5)  レロゾール単独群とタモキシフェン単独群の5年再発率はそれぞれ85.5%、 82.0%で、8年再発率はそれぞれ76.4%、72.0%です。また5年生存率はそれぞれ91.8%、 90.3%で、8年生存率はそれぞれ85.4%、81.4%です。レトロゾールをどの時期でも入れ混むならレトロゾール5年と「あまり」変わらない効果があるという風には解釈できるかと思います。
6)  アロマターゼ阻害剤投与群はタモキシフェン投与群の再発リスクを23%減少するとされています。ここの再発リスクは腫瘍径やリンパ節転移などにより左右されますので、仮に10%の再発リスクなある方であればアロマターゼ阻害剤で再発リスクを2.3%下げることができますし、20%の再発リスクのある方であれば再発リスクを4.6%下げることができます。

以上ガイドラインの解説というような内容になりましたが、ガイドラインはあくまでもカーナビのようなもので、大きく外れることはありませんが、個々の患者さんにとって最適の治療は必ずしもガイドラインと同じではないことも付け加えさせていただきます。(文責 大西)
 

 

No.11856-2】  16年03月22日    Y
2015乳癌診療ガイドラインについて(2)

2015乳癌診療ガイドラインについての質問に、丁寧な回答、ありがとうございました。ガイドラインはカーナビの様なものであることを心して、これからの治療を選択していきたいと思います。
1) 前回質問Aについてです。ガイドラインを読み解いていくと、この壁によくぶつかります。死亡率を1%下げたの表現方法は、死亡率を絶対値で1%下げたと表現するのでしょうか? 25%の時は減少させたという表現でしょうか? 
2) 前回質問Cについて
アロマターゼ阻害薬はタモキシフェンに比較し再発率を12.6%から9.6%に減少し3%下げた。質問Aで教えていただいた計算をしてみると(12.6―9,6)÷12.6×100=23%、言い換えれば再発リスクを23%減少(リスク比:0.77,SE 0.05)させたとなるのでしょうか? また死亡率の減少は5.9%から4.8%と統計的な有意差はありませんでした。とありますが、1・1%死亡率を下げ (5.9―4.8)÷5,9×100=18.6%となり、言い換えれば死亡率を18・6%減少させたがSE 0.07だったので統計学的には有意に下げることができなかったと解釈しますか?(リスク比:0.89,SE 0.07)なので11%にならないといけないでしょうか?
3) 前回質問Eについてです
2011年乳がん診療ガイドラインでは、P34に、アロマターゼ阻害薬の術後5年投与は、タモキシフェンの術後5年投与と比較して、DFSで10〜20%の改善効果が得られる再発率を10%と仮定した場合。約1〜2%程度の20%と仮定した場合には2〜4%程度の差と記述がありますが、2015年ガイドラインでは23%と数値がわずかながら上がっていますが、これは23%の方がエビデンスが高いと解釈しますか?
4) 前回質問Dについてです
レトロゾール単独群とタモキシフェン単独群の5年再発率は、それぞれ85.5%。82.0%で、8年再発率はそれぞれ76.4%。72%となっておりますが、それだとレトロゾールの方が結果が悪くなるので、これは5年再発率ではなく5年無病生存率ではないでしょうか? 5年生存率はそれぞれ91.8%、90.3%で、8年生存率はそれぞれ85.4%。81.4%となっていますが、これは再発していても生きている方も含んだ生存率の数値と考えますか? 

よろしくお願いいたします。

1) その通りです。
2) その通りです。
3) 新しいガイドラインの方がより新しい情報を加味して記載されていますが、エビデンスレベルの比較はできません。
4) その通りです。(文責 清水)

 

No.11855】  16年02月16日    R  
術後抗がん剤治療について

この度、乳ガンになり、術後の抗がん剤治療について迷っていますので、ご相談させてください。

2016/2/9 ガン細胞最終病理結果
・1×1cm(娘結節)、主結節の割面なし
・非浸潤 → 浸潤
・rtAC1×1cm, pT1,f, ly0,v0
・atypia3;mitotic score3;Nuclear grade3
・SLN(0/2) リンパ節転移無し
・ER(-),PR(-),HER2(-) トリネガ

左乳房上内側部病変に対し、乳房切除術が施行されています。32切片を作成し検索しました。既割が水平に入った部分で、#5、8のみに腫瘍が観察された。直径1cmで中心が壊死に陥った腫瘍です。辺縁に異型細胞増殖巣が散見されます。管腔を伴う小索状胞巣が分葉状に増殖し周囲にmyxoid changeを伴っています。核異型が目立つ腫瘍細胞です。孤在性の浸潤が胞巣周辺にあり、大型異形核が見られます。脂肪織内浸潤が見られます。脈管侵襲は認めません。断端陰性。リンパ節転移は認めません。

この病理結果から、主治医からは抗がん剤は「絶対」ではないので、私自身で決めるように言われました。もし抗がん剤をするのであれば、EC・CEF療法4クール+ドセタキセル4クール 計8クール(半年)だそうです。抗がん剤を進めた理由は、年が若いこと(36歳)・トリネガ・顔つきがグレート3であるためだそうです。 そこで何点か質問があります。
1) 進められた化学療法は合っていますでしょうか。主治医から冊子を2冊渡され、「よく読んでから考えて」とだけ言われ、簡単な説明も費用についても聞いておりません。このタイプは一般的な副作用の程度でいうと、低・中・高のどれにあてはまりますでしょうか。
2) また、タキサン系はパクリタキセルの方が良いのでしょうか? 違いがわからないのです。
3) 私は抗がん剤療法をやるべきでしょうか。

以上になります。長々と本当に申し訳ありません。お忙しくお疲れのところ、大変恐縮ですが、御回答お待ち申し上げます。

1)  一般的な治療法だと思います。リンパ節転移がないため、再発しない確率の方が高いかと思いますが、主治医の先生がおっしゃるようにトリプルネガティブであること、若年齢であること、グレード3であることから治療する意味はあると思います。副作用は高になりますが、補助療法は基本的にこの組み合わせです。
2)  ドセタキセルとパクリタキセルは投与スケジュールなどが違いますが、治療効果はほぼ同等です。
3)  再発予防効果が有害事象(脱毛、嘔気、倦怠感、末梢神経障害、卵巣機能抑制など)を上回ると考えられる場合に抗がん剤療法をするべきだと思います。再発予防効果は個々のケースで変わってくるためはっきりとした数値が出せないことや、仮に5%と仮定しても、患者さんの背景(年齢や家族構成)などで、感じ方も変わってくるため最終的にはご自身で判断するしかないと思います。(文責 大西)

 

No.11854】  16年02月16日    T
術後の治療方針に関するご相談です

65歳(閉経済み)の母のことでお尋ねしたいことかあり、メールさせていただきました。先月、部分切除の手術をし、先日下記のような病理の結果が出ました。

浸潤性乳管がん、ステージI
腫瘍のサイズは12×12×8mm
断端陰性、脈管侵襲なし、リンパ節転移なし(0/3)、
核グレード1(NA=1,MC=1)
ER(+)、PgR(-)、ki-67 4%、 HER2(0)

質問させていただきたいのは、放射線治療を受けるか否かです。主治医からはホルモン療法のみでよいと言われていますが、日本乳癌学会の診療ガイドラインで状況を照会すると、「放射線治療を強く勧める」との記載があります。その他も素人なりにいろいろ調べてみたのですが、医師や病院により見解が異なり、悩んでいます。母は足が少し不自由なので、毎日の通院(放射線治療)は負担になると思う反面、母にはガンの再発の可能性を減らして元気でいて欲しいのです。お忙しい中とは存じますが、ご意見をお聞かせいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

温存手術後は放射線照射をすることが基本になりますが、ER陽性の高齢者(だいたい70歳以上)では放射線照射のメリットも少なく、照射を省略することもあります。ただし、放射線照射をすることの負担(有害事象だけではなく、通院などの負担も含めて)が大きいのであれば多少のリスクが増えることを認識したうえで治療しない選択をするのも間違いではないと思います。(文責 大西)

 

No.11853】  16年02月16日    N 
無病生存率

初めてご相談いたします。昨年7月に乳ガンと診断され、8月より化学療法を受けて、1月に手術で右乳房の全摘とリンパ郭清をレベル3まで行いました。手術前のMRIではリンパ節、乳房とも画像上の腫瘍は消えており、エコーでは乳房の腫瘍は瘢痕ではないかとの事でしたが、術後の病理検査の結果、乳房には1p×0.5pのガン細胞が残っており、リンパ節には1個のガン細胞が残っていました。化学療法開始前にはリンパ節が鎖骨付近までゴロゴロと腫れており、乳房も癌がかなり広がった状態でした。ステージは3Cでした。癌のタイプはルミナールBのHer2陽性です。化学療法の効果判定は2bという事でした。今後は5週間の放射線治療、ハーセプチン、ホルモン療法を行います。術前化学療法として、ウイークリーパクリタキセルとハーセプチンを11回(12回目は体調不良で中止)、Dose-denseAC療法を4回のかなり辛い治療を受けて来たのですが、PCRとならなかった事が大変ショックで、再発の恐怖に怯えています。効果が2bというよく化学療法が効いても、私のようなケースは殆ど再発してしまうのでしょうか? 私のようなケースの5年、10年無病生存率、生存率を教えていただきますようお願いいたします。また上記以外に再発防止の為の治療があるのであれば、お教えいただければと、併せてお願いいたします。

過去の臨床試験からは様々なデータが報告されていますが、術前化学療法による治療効果とその後の再発率はある程度相関します。ただし、心配されているように殆ど再発するわけでは決してなく、5年の経過では再発しない方の方が多いです。またHER2陽性乳癌は近年有効な新薬が登場しており、過去のデータよりも今後の成績は向上するが期待されます。術後の治療はハーセプチン、ホルモン療法、放射線治療を行うということですが、それで十分だと思います。(文責 大西)

 

No.11852】  16年02月16日    B
検診結果の意味(HPNo.11838-2)

No.11838です。先日はご解答ありがとうございました。今日、市の医療機関乳がん検診(エコー・触診)を暫くぶりに受けてきました。書類が入っているファイルに3年前に見たあの嫌な精密検査用紙が一緒に入っていたので、ドキドキしながらエコーをとり、診察室に戻りました。診察室に入ると、自覚症状や問診票に書いた事を乳腺科の先生に色々聞かれました。経過観察中の病院名を伝えると、「乳腺専門医の☆☆先生かな?(☆=主治医の先生)☆☆先生が定期的にみてるなら大丈夫。」との事で、今日のエコー画像をみながら、「良性、大丈夫」と、あっさり言われました。一緒に入っていた精密検査用紙を、看護師さんに、「これいらないから受付に返して」と、渡していました。今日の検診結果をもらいましたが、どんな意味か教えて下さい。
Rt-mamma
E領域3時に腫瘍を認めます。大きさ3×5×4mm
円形 堺界明瞭平滑 内部エコー等エコー均一  後方エコー不変
カラードプラにて血流シグナル認めず
他、11時半方向に2mm大のcystic massを認めます

Lt-mamma
12時、2時に腫瘍を認めます  大きさ5×7×6mm→12時  3×7×5mm→2時  円〜楕円形
堺界明瞭平滑 内部エコー等エコー均一  後方エコー不変〜軽度増強  カラードプラにて血流シグナル認めず

乳管の異常 − 腋窩LN腫脹 −

宜しくお願い致します。

右乳房
 乳頭直下3時方向に5mm大の腫瘍を認めますが、形状からは良性腫瘍であることが分かります。他には11時半方向に2mm大ののう胞を認めます。
左乳房
 12時と2時方向にそれぞれ7mm大の腫瘍を認めますが、形状からは良性腫瘍であることが分かります。(文責 大西)

 

No.11851】  16年02月09日    M.N
激しいホットフラッシュの対策方法

お忙しい所、恐れ入ります。姉が乳癌発症、手術不可能な大きさのためホルモン治療後TC療法を経て、現在XC療法中です。まだ手術は出来ていません。ホルモン治療の際から月経は止まっています。ルミナールBのステージ3Bです。相談に乗って頂きたいのは、ホットフラッシュの副作用対策です。過去ログを拝見しましたが、命の母Aのような市販の更年期障害用のサプリについての記載はみつけることが出来ませんでした。
姉は副作用が強く、30分毎にホットフラッシュになり、大量の汗と吐き気、めまいがするそうです。そのため夜もよく眠れず、また、体温調整が上手くできず、風邪をひきやすくなっています。現在はホルモン治療はせずに、経口抗がん剤のみですが、ルミナールタイプでも、命の母のようなサプリを飲んでも問題ないのでしょうか? また他に抗うつ剤や漢方以外の有効な方法はありますでしょうか? どうか教えて下さい。宜しくお願い致します。

年齢が分からないので、判断に困りますが、血中女性ホルモンなどをチェックし、抗癌剤の影響の閉経状態なのか、女性ホルモンは十分にあるのか、自然閉経の年齢であるのか、色々考えられます。市販薬の中には女性ホルモン補充になるものもあるので、場合によっては禁忌ですから、主治医と相談してください。漢方薬など乳癌に影響しない有効な物もあり、乳腺専門医に判断してもらう事をお勧めします。(文責 石山)

 

No.11850】  16年02月09日    k m
カドサイラについて

2005年 1月:乳房温存手術・腫瘍径20o・充実腺管癌・リンパ節転移なし ・ ホルモン弱陽性 ・HER2 3+ ⇒タモキシフェン・ゾラデックス
2006年12月:肺転移・最大径15mm ⇒ハーセプチン単剤
2007年10月:肺転移・最大径33mmへ増大  ⇒ハーセプチン+ゼローダ
2008年 1月:肺転移・最大径 9mmへ縮小・頸椎転移  ⇒ハーセプチン+ゼローダ(減薬3→2錠)
2009年12月:肺転移・最大径 9mm・頭蓋骨転移の可能性   ⇒ハーセプチン+ゼローダ(更に減薬)
2012年 2月:肺転移・最大径11mmに増大  ⇒ハーセプチン+ゼローダ継続
2012年 9月:肺転移・最大径13mmに増大・頭蓋骨転移確定  ⇒ハーセプチン+ゼローダ継続
2013年 5月:肺転移・最大径15mmに増大  ⇒ハーセプチン+ゼローダ継続
2013年11月:肺転移・最大径22mmに増大  ⇒ハーセプチン+パージェタ+ゼローダ継続
2014年 5月:肺転移・最大径25〜30mmに増大+15mmの腫瘍あり、腹部リンパ節に腫れが認められる(転移なのか?)⇒ハーセプチン+パージェタ・(ゼローダ中止)
2016年 1月:肺転移・最大径60mm位+30mm位、その他小さい腫瘍あり、脳転移なし  ⇒ハーセプチン+パージェタ継続中

カドサイラへの切り替えを検討しています。副作用の倦怠感が気になるのですが、タキサン系と比較すると、発現率、程度(強弱)はいかがでしょうか? 又、その他の副作用はいかがでしょうか?

当院であればカドサイラをお勧めしていますが、ハーセプチンとゼローダの併用はあまり一般的でないので、ハーセプチンとタキサン、ビノレルビンなどとの併用も考慮されます。(文責 石山)

 

No.11849】  16年02月09日    S
皮膚転移の症状でしょうか?

以前も親身なアドバイスをありがとうございました。術後、もうすぐ2年が経とうとしています。病理は、左1つのみ(2.4センチ、ER100%PGR100%、断端陰性、センチネル1つ転移あり、リンパT、U転移なし、V残す、ki67-40%)です。術後にEC4回、タキソテール4回を終了し、今はリュープリン(3ケ月ごど)とノルバデックス服用してます。
ここ数日、術側の鎖骨下あたりに、うっすらアセモのような湿疹があり、痒みがあります。皮膚転移の症状でしょうか。痒み以外には症状がないので、しばらく様子を見て、次回の診察でも大丈夫でしょうか。湿疹が出る前日、締め付けるような洋服を長時間着て、汗をたくさんかいていました。(関係なかったらすみません。) お忙しい中、お手数ですが、どうかよろしくお願い申し上げます。

皮疹は診察しないとわかりませんが、一般的にはかゆみがないことが多いのですが、例外もあります。近くの皮膚科にとりあえず受診し、乳癌術後という事を言って診てもらう事をお勧めします。(文責 石山)

 

No.11848】  16年02月08日    T.M.    
化学療法の追加について

現在53歳(閉経)、昨年12月24日に、左乳房の浸潤性乳管癌温存手術を受けました。
病理検査の結果は、pT=12mm、 pN=0/1(センチネルリンパ生検)、核グレード3(複数回実施し、2+3又は3+2)、ER>90%、PgR>90%、HER2: 1+、Ki67 20%、切除断端陰性でした。ルミナールAかBかの判断のため、さらに Curebest 95C Breastの検査を行い、その結果はH(再発の可能性高い)で、主治医はルミナールBと判定されました。なお、術前からホルモン療法(ノルバデックス服用)を行っています。
根治を目指していますが、化学療法を追加すべきでしょうか?
また、その場合、主治医からFEC(100)X4 又は TC(75)X4の選択があるとの説明がありましたが、どちらが効果的でしょうか? ご意見いただければ幸いです。

根治を目指したいなら抗癌剤をお勧めしますが、FEC(100)かTC(75)かは直接比較のデータは少なく、どちらが優れているかは不明です。副作用はそれぞれ異なり、また施設ごとに慣れている治療もあり、当院ではFEC(100)を行う事が多いです。(文責 石山)

 

No.11847】  16年02月08日    M.Y.   
局所再発の術後治療について

局所再発の術後治療についてご意見を伺わせて頂ければと思います。2005年に非浸潤ガンの温存をし、断端陽性だったので放射線、トレミフェンを5年服用しました。11年後の昨年末同側に局所再発が分かり全摘手術を受けました。現在46歳です。

HER2 フィッシュの結果陰性
ER 95%
PgR 95%
Ki67 約10%
乳頭腺管癌型
大きさ 浸潤部6×4mm in situを含めると12×4mm
核異型度 1
断端陰性
脈管浸襲 1y0 v0 
リンパ転移なし
全身転移なし

上記のような病理です。術後療法についてフィッシュの結果が出る前は、陽性ならアロマターゼ阻害薬とハーセプチン、陰性ならアロマターゼ阻害薬のみ、という提案をされていましたが、陰性が判明した後、ホルモン治療に加えて経口抗がん剤ゼロータをすすめられました。理由はしっかり治療したあとの再発なので、一見タチはよさそうに見えて、悪いかも知れず、次は局所ではすまないかもしれないから、ということでした。しかし、再発なので、どれくらい防止できるかというデータはないと言われました。副作用が少ないと聞きますが、やはり抗がん剤なので悩みます。ルミナールAでも、再発の場合は予後は良くないのでしょうか。ルミナールAの患者に抗がん剤は効きにくいとも聞くし、予防のためにやる意味があるのかどうか、先生なら患者さんにどういう術後療法を勧められるのか教えていただければと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

当院であれば、46歳という事なので女性ホルモンなどの血中濃度を確認の上、閉経前と判断されればゼローダ単剤をお勧めします(ホルモン剤との併用は証拠が乏しいので)、閉経後と判断されればアロマターゼ阻害剤をお勧めします。(文責 石山)

 

No.11846】  16年02月08日    O 
子宮摘出と乳癌

1) 卵巣2つ残して子宮全体をとった場合、乳癌になりやすい確率はどの位でしょうか?
2) 開腹手術3 週間ですが、、冬場の手術特有のケアの見落としで、卵巣機能が落ちて乳癌になる事例集があったら教えて下さい。
3) 卵巣だけ残しても、子宮と共有していた血管を無くした分、血の巡りが悪くなって、卵巣機能が低下。機能低下から乳癌になった方々の事例集、どこで調べられますか?

子宮摘出の乳癌への影響はないと思われます。卵巣機能が落ちて乳がん云々は無関係で心配ないと思います。それよりも普通に乳がん検診を行う事をお勧めします。(文責 石山)

 

No.11845】  16年02月03日    U
術前化学療法について

先日マンモグラフィーとエコーだけで、ほぼ癌と確定しました。来週から、MRI、マンモトーム生検、CT検査を順にしていきます。最初の診断で、術前化学療法をするかもしれないと話されました。エコーの時、大きさを伺うと、2センチ…くらいーといわれ、その後、助手の方に、縦にある?と言われた気がします。リンパも大きくなっているとも言われています。検査結果は三週間後です。術前化学療法をするというのは、エコーで乳頭から4センチと聞こえたので、温存するために小さくするのかと思ったのですが、縦に伸びている?ことや、リンパも腫れていることから、かなり大きいのではないかと思えてきました。全ては検査結果を聞いてみないとわからないのですが、遠隔転移してるんじゃないか、末期なのではないかと、毎日不安で仕方ありません。小さくしてから手術で採りやすくするためだとも言われましたが、縦に伸びているのと関係があるのでしょうか。エコーに映っていたのは、形のイビツな四角い感じのものでした。

縦に伸びているのとは関係がないと考えます。主治医に術前化学療法をする目的(理由)をはっきり聞いて納得されて、治療を受けるのがいいと思います。(文責 石川)

 

No.11844】  16年02月03日    R
術後の治療について

再度ご相談させてください。47歳、女性です。温存手術後、病理検査の結果、「異形上皮細胞の主として乳管内面ぽう癌様の増殖が見られるが、一部で明らかな周囲への浸潤が見られる。比較的高度なリンパ球浸潤を伴っている。腫瘍はごく一部脂肪組織内へも浸潤しているが、切除断端は陰性で明らかな脈管浸潤は見られず、切除リンパ節にも転移を認めない。周囲は高度な硬化性腺症を伴う乳腺症である。」というものでした。
size:10×8mm,f, グレード2(2+2), ly(ー), V(ー), n(ー) センチネル:0/1, level 1:0/5
腫瘍細胞はER+:50% PGR+:30%
HER2(3+) MIBー1 index:>30% です。

この結果から、すぐに放射線治療→抗ガン剤4回(エピルビシン、エンドキサン)→ハーセプチン1年間とホルモン治療(アリミデックス)5年間と治療計画を言われ、今、EC治療の3回目ですが、再度、治療計画を医師に確認したら、4回目が終わったらタキソテール抗ガン剤を4回投与すると言われました。最初の計画と違うことを指摘したら、「リンパにいってなかったから、ECとハーセプチンだけで良いと思ったんだった」と言われながらも、どちらがいいか考えさせて欲しいとのことでした。急に方針が変わり、とても不安です。ECの後は、職場復帰も予定していたので、副作用のことを考えるとタキソテールを受けなくて良いものなら…と考えます。最新、最善の治療はどうなのでしょうか。先生のお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。

HER2(3+)、MIBー1 >30%なので、最初からEC→PTX(タキソテール)治療を行う施設も少なくありません。タキソテール治療は脱毛はありますが消化器症状は少ないので、勤務しながら外来で施行できる場合がほとんどです。頑張ってPTX(タキソテール)治療も受けていただけたらと、私は考えます。(文責 石川)

 

No.11843】  16年02月03日    S
2度目の乳癌(HPNo.11828-3

最初のドクターの所見とセカンドオピニオンのドクターの所見が違いすぎて、どんな治療が1番良いのか悩んでいます。
先日、実はセカンドオピニオンのOncologistの先生に会って来ました。その先生は、ここ(NE)ではかなり癌専門医として名が知れている方とのことです。その先生が仰るには、私の左乳房の再発癌は11年前と同じ癌で、とても進行度が’遅く、そして11年前に取りきれていなかった腫瘍の周りの組織の中にあった癌細胞が11年かけて育ってきたと思われるとの所見でした。ここで念のため最初の乳癌の病理レポートを説明しておきます。
11年前 ステージT、(ER-ICA)50~60%の陽性反応、免疫反応値:9 (PR−ICA) 40%陽性 (KiS2):5%以下
HER2 陰性  最初の癌の治療は温存で術後は放射線を5〜6週間照射、タモフェキシン5年服用でした。

最初の先生は、今回は再発で、1度目に放射線を浴びているので、2度目の放射線は受けられないので、左乳房全摘手術をして抗がん剤治療と言われたのですが、セカンドオピニオンの先生の所見では、もう一度温存にして、できれば(可能性があれば2度目の放射線治療、もし放射線が浴びれ無い場合でも腫瘍とその周りの細胞だけの摘出だけで、その後はホルモン剤のみの治療で良いと仰られるのですが、放射線を2回浴びれるのでしょうか? そして抗がん剤治療は無くても大丈夫なのでしょうか? もし2度目の放射線が照射出来ない場合や、または2度目の放射線治療をした場合に副作用とかは、どんな症状があるのでしょうか? そして今後の再々発はあっては欲しくないのですが、自分にとって先々が少しでも確率の少ない方法を選びたいと思っています。 温存+ホルモン剤のみの再々発率は? 温存+放射線+ホルモン剤の再々発率は? 全摘出のみの再々発率は? 全摘出+ホルモン剤の再々発率は? 全摘出+抗がん剤の再々発率は? 全摘出+抗がん剤の再々発率は? などと頭の中が、かけめぐっている状態です。因に再発の癌は6X8mm局所再発で、転移無し、HER2(陰性)です。どの様な治療すれば良いのか迷っています。どうかご回答をお願いします。

一般的には2度放射線照射することはありません。再発の場合、抗がん剤治療はしたほうがいいと思います。過度の放射線照射では骨髄障害、神経障害、皮膚障害など副作用が出る確率が高くなるとされています。今後の再々発率だけを考えるのならば、最も少ないのは全摘出+抗がん剤+ホルモン剤治療だと思われます。次に全摘出+抗がん剤またはホルモン剤、温存+抗がん剤+ホルモン剤と考えます。全摘出±諸治療などの再々発率に関してはっきりした信頼できるデータはありませんが、小さくはなく注意が必要と思われます。(文責 石川)

 

No.11842】  16年01月26日    Y・N
乳房の発疹について

皮膚の湿疹についてご質問致します。乳房温存術、リンパ節転移有、サブタイプはトリプルネガティブの母ですが、昨年11月末で放射線治療を終えました。高齢な為、抗がん剤はおこなっておりません。手術前に画像上転移が見られた、鎖骨上・脇の下・傍胸骨リンパ節へ照射しました。放射線治療が終わり1カ月が経ったころ、両方の乳房に赤い発疹ができてきました。痛くもかゆくもなく、膨らんでもいません。乳房全体ではな、く鎖骨下乳房の膨らみのある個所です。放射線治療の副作用なのか、もしくは皮膚転移なのかと心配しております。もし、乳房内再発や皮膚転移の場合、発疹などの症状は見られるものなのでしょうか。どうぞ宜しくお願い致します。

皮膚転移ではもちろん、乳房内再発でも皮膚症状が出現することがあります。放射線治療の副作用なのかは、皮膚病変の生検をすればはっきりします。生検まで行うかどうかは、主治医とよく相談すべきと考えます。(文責 徳田)

 

No.11841】  16年01月26日    T 
ゾラデックスについて

はじめまして。どうしても質問したくメールしました。35歳で乳がんになり、2年が経とうとしています。乳頭腺管がん、原発径9ミリ、ホルモン感受性陽性、ハーツー陰性、ki67 39%、リンパ節転移なし。非浸潤がん主体の浸潤がんと説明されています。gR90% ER85%です。治療は、温存手術後、放射線治療、ゾラデックス2年、ホルモン剤内服5年、抗ガン剤内服(フルツロン)2年 を行っています。今のところ再発兆候なく、元気に暮らしております。2年が経とうとしていますので、ゾラデックスは残りあと1回で終了予定になりました。ここで質問ですが、ここ最近はゾラデックスは3年ないしは5年されることもあると聞きました。主治医に確認すると、私は2年で充分との返答がありました。しかし私はまだ37歳で若く、ki67も高値であったため、再発を心配してしまいます。有難いことにホルモン剤の自覚的な副作用はなく、子宮がんの検診もまめに受けています。今後子どもを作る予定はありません。ゾラデックスの現在の一般的な標準治療は2年なんでしょうか? また私の場合、2年でいいんでしょうか? ご意見いただきたいです。

ゾラデックスの投与期間については、2年、3年、5年の試験がありますが、どの期間が優れているのか直接比較はありません。最近の大規模試験では、5年の投与が行われています。副作用が許容されるのであれば、5年が一般的です。あなたの場合、2年で十分な理由を主治医に伺いましょう。(文責 徳田)

 

No.11840】  16年01月21日    M 
リンパ節再発、術後の治療について

腋窩リンパ節再発、術後の治療で悩んでいます。

2014年2月(37歳)右乳房全摘出浸潤性乳管癌(硬癌)
@1.2×1.2×0.9cmER陽性(80-90%)、PgR陽性(10%)、HER2陰性、MIB-1陽性細胞10%
A1×0.8×0.8cmER陽性(80-90%)、PgR陰性、HER2陰性、MIB-1陽性細胞10%
センチネルリンパ節0/3核グレード=2相当(リンパ管侵襲は明らかでないが、静脈侵襲を軽度認める。断端陰性)
術後、ホルモン治療(閉経前)でタスオミン+リュープリンをしていました。

2015年11月腋にしこり見つける(細胞診→再発)
2015年12月リンパ節郭清手術(レベル2まで郭清、個数1つでした)

現在、リンパ節の病理待ちです。
今後の治療について、担当医からは、TC療法(3週間×4回)→ホルモン治療(アロマターゼ阻害薬に変更)がベストだと思うとの説明がありました。リンパ節1つだったのは良かった(形が保たれていた?)とも言っていました。おとなしいタイプ(ルミナールA)のはずだけど、ホルモン治療中(2年未満)に再発したのが気になる。リンパ節転移があると、リスクも上がる。。。とのことでした。

1) 私のように、ルミナールAタイプでも、ホルモン治療中の早い段階(2年未満です)で再発した場合は、抗がん剤をした方が良いでしょうか? ホルモン治療(アロマターゼ阻害薬へ変更)のみでは、足りないでしょうか?
2) 抗がん剤による上乗せ効果は、どれくらいの数字でしょうか?
3) タスオミンは12/1〜飲んでいません(手術+抗がん剤の可能性があるため)。抗がん剤治療を開始する場合、スオミンは同時に飲んでいなければ問題はないでしょうか? (同時に飲むと抗がん剤の効果が薄れると聞いたので、休薬期間が充分か心配です)

抗がん剤の副作用が不安な気持ちと、子も小さいので再発予防したい気持ちとで悩んでいます。ご意見をお聞かせ下さい。よろしくお願い致します。

1) ホルモン療法中に再発したので、ホルモン感受性が低いと考えるべきと思います。
2) 再発ですので、データはありません。
3) タモキシフェンの併用によるTC療法の効果減弱については、根拠はありません。しかし、ないとも言えないので、併用しない方がよいと思います。その程度ですので、休薬期間など厳密に考える必要はないと思います。(文責 徳田)

 

No.11839】  16年01月21日    T
マンモについて

二月末に7年目検診があります。その時にマンモをやるのですが、半年前に気になることがあり、マンモを受けました。一年間に二回受けても大丈夫でしょうか? 半年前の結果は異常なしでした。

やはり、放射線被曝のリスクがありますので、不要な検査は避けるべきです。(文責 徳田)

 

No.11838】  16年01月21日    B
乳がん検診

約3年前の乳がん検診で要精密検査になりました。検診結果が届いた翌日乳腺外科を受診しましたが、良性腫瘍の為、経過観察で6ヶ月後に検査しています。昨年、芸能人の乳がん全摘ニュースを知ってから頭から離れず、私も乳がんになったりするのかと考えるようになり、毎日不安です。次の検査まで4ヶ月あるので、主治医の先生に内緒で、市の医療機関乳がん検診を申込しました。今回は、3年前と違う病院で、乳腺外科があります。市の年齢で項目が決まっており、今回エコーのみの検診になるのですが、自費負担で触診追加可能と説明がありました。問診で、以前の検診で精密検査になった経過など話した方が良いでしょうか? また触診も追加した方が良いですか?

検診〜受診の内容
2013年4月、市の医療機関乳がん検診で触診とエコーを受けました。結果…触診「右のみ硬結」エコー「カテゴリー3」要精密検査。
@2013年4月初診
触診とエコー再検、早い年齢でしたがマンモグラフィ追加。経過観察
A6ヶ月後2013年10月
エコーと細胞診、結果「良性」
B6ヶ月後(初診から1年)2014年4月
エコーとマンモグラフィ、形に変化があり再び細胞診、結果「良性」
C6ヶ月後2014年4月
エコー かわりなし
D6ヶ月後(初診から2年)昨年4月
エコーとマンモグラフィ かわりなし
E6ヶ月後 昨年10月
エコー かわりなし
F次回5月(初診から3年)
エコーとマンモグラフィの予定

お忙しい所申し訳ありませんが、ご回答宜しくお願いします。

もちろん、問診で、精密検査の経緯を記入すべきです。また、気持ちが落ちつくのであれば、触診も受けられた方がよろしいと思います。(文責 徳田)

 

No.11838-2】  16年02月16日    B
検診結果の意味

No.11838です。先日はご解答ありがとうございました。今日、市の医療機関乳がん検診(エコー・触診)を暫くぶりに受けてきました。書類が入っているファイルに3年前に見たあの嫌な精密検査用紙が一緒に入っていたので、ドキドキしながらエコーをとり、診察室に戻りました。診察室に入ると、自覚症状や問診票に書いた事を乳腺科の先生に色々聞かれました。経過観察中の病院名を伝えると、「乳腺専門医の☆☆先生かな?(☆=主治医の先生)☆☆先生が定期的にみてるなら大丈夫。」との事で、今日のエコー画像をみながら、「良性、大丈夫」と、あっさり言われました。一緒に入っていた精密検査用紙を、看護師さんに、「これいらないから受付に返して」と、渡していました。今日の検診結果をもらいましたが、どんな意味か教えて下さい。
Rt-mamma
E領域3時に腫瘍を認めます。大きさ3×5×4mm
円形 堺界明瞭平滑 内部エコー等エコー均一  後方エコー不変
カラードプラにて血流シグナル認めず
他、11時半方向に2mm大のcystic massを認めます

Lt-mamma
12時、2時に腫瘍を認めます  大きさ5×7×6mm→12時  3×7×5mm→2時  円〜楕円形
堺界明瞭平滑 内部エコー等エコー均一  後方エコー不変〜軽度増強  カラードプラにて血流シグナル認めず

乳管の異常 − 腋窩LN腫脹 −

宜しくお願い致します。

右乳房
 乳頭直下3時方向に5mm大の腫瘍を認めますが、形状からは良性腫瘍であることが分かります。他には11時半方向に2mm大ののう胞を認めます。
左乳房
 12時と2時方向にそれぞれ7mm大の腫瘍を認めますが、形状からは良性腫瘍であることが分かります。(文責 大西)

 

No.11837】  16年01月21日    Y.M
ステージW

私は39歳、8月に乳がんと診断され、すでに胸骨転移ありで、ステージWでした。ルミナールAということで、ホルモン療法が始まりました。毎日タスオミンの内服、月に1度のリュープリン注射、ランマーク注射の治療をしています。12月に判定の為にCTをとり、原発巣は数ミリだが縮小傾向、他の転移は特になく、胸骨の転移も悪くなっていないとの事でした。初診時にはあった胸骨の痛みも全くなくなり、私としては元気いっぱいの為、今の治療で行けるところまで行きたいと思っています。ですが、腫瘍マーカーが初診時より徐々に上昇傾向です。

      9月  10月  11月   12月   1月
CEA   1.8 → 1.9 → 1.9 → 1.9 →  2.0
CA15-3 35 → 43 →  51 →  55 → 64

主治医は、画像で縮小傾向だし、他に異常はないし、痛みもよくなっているなら、腫瘍マーカーはそれほど気にしなくていいとの事でした。でも、毎月上がっているので心配になります。主治医も、「う〜ん。なんでだろうね?」っていうんです。心配することないのでしょうか?それともしっかりほかの検査が必要なのでしょうか? あと、もうひとつ。私は手術はしないことになりましたが、この先ホルモン療法が効かなくなってきたら、抗がん剤という選択肢になると思います。末期のがんに低用量の抗がん剤投与で、今の状態を保つ、がんと引き分けるという情報がありますが、それについてはどうお考えですか? ステージWでも、定量の抗がん剤でがんをたたいて、副作用に耐えるのが必要なんでしょうか? それとも、今の状態を保つため低用量の抗がん剤治療をして、脱毛等の副作用もなく生活するのもひとつの手なのでしょうか? 治る見込みのないがんで絶望していますが、なんとか少しでも長く、今の元気な状態でいたい!これが私の願いです。お忙しい所申し訳ありませんが、教えて頂けたら嬉しいです。よろしくお願い致します。

ステージIV、ルミナルAということですね。ステージIVのがん治療の目標は、ホルモン療法や化学療法を順番に上手に使って、通常の生活をなるべく長期間保つことです。現時点では、タスオミンは効果ありと判定して続けているとのことですね。文面からの判断ですが、腫瘍マーカーの上昇だけで治療を変える必要は、私もないと思います。タスオミンに耐性になれば、次のホルモン療法というようにホルモン療法を中心にすすめていって、ホルモン療法に耐性になった時点で化学療法(抗がん剤)を使うのが基本です。ただ化学療法は著しく体力がなくなると使いづらいので、もう少し早く使うこともあります。薬剤の選択や、休む時期などについては、その方の病状、置かれた生活状況によって異なってきます。メールでアドバイスできることは少ないです。主治医の先生とよくお話しになることが一番だと思います。(文責 俵矢)

 

No.11836】  16年01月21日    A
炎症性乳がん

炎症性乳がんです。ホルモンマイナス、her2は陽性です。炎症性でも、このタイプは手術ができても、再発はしますか。しない可能性もありますか。いま、タキソテールハーセプチンパージェタの治療をしています。

皮下のリンパ管に広範な乳がんの進展があるがんを炎症性乳がんと呼んでいます。このタイプのがんは、再発(再燃といったほうがよいかもしれません)しやすいといえます。しかし、化学療法がとてもよく効いて、切除してもほとんどがん細胞の残存がないとなると、再発しないこともあると思います。しかしその場合でも、再発(再燃)することもあります。(文責 俵矢)

 

No.11835】  16年01月19日    Y/K
今後の予定について(HPNo.11832-2

回答頂きありがとうございました。8日に決断をしないといけないので、様々な情報と自分の意思でどちらかに決定したいと思います。主治医の先生も、術前化学療法については効果がはっきりしないうちに使用しなくてはいけないことがデメリットであることは説明して下さいましたし、左右の乳房の大きさが変わってしまうことは避けられないですが、抗がん剤なしで先に部分切除に臨む気持ちでおります。続けてのお伺いで恐縮なのですが、今回私は初診が11/26、紹介状で現在の病院での初回診察が12/17、癌診断が12/25、そして今現在に至ります。自覚症状からすでに約1か月半を要しており、手術予定がさらに1か月以上あとの2月後半になる予定です(手術が先ならこの予定、ということで、ある程度は決めてあります)。こんなに遅くて大丈夫なのでしょうか? この間に転移するようなことがあると、とても心配です。今現在は全く治療をスタートしておりません。手術が2月後半だとした場合に、それより前にホルモン治療を開始する、ということはあり得るのでしょうか? 全く手を打たない状況が長く続くのも、とても不安なので、お伺いさせて頂きました。どちらにしても主治医の先生と相談になるのだと思いますが、一般的なパターン等ありましたら、教えて頂けると少しでも不安解消になるかもしれません。何卒よろしくお願い致します。

乳がんの大きさが3.5cmとの記載でしたが この乳がんが発生してから今の大きさになるまでには数年単位の時間がかかっているはずです。心配な気持ちはよくわかりますが、ここ1−2ヶ月のことで治療結果が変化することはないと思います。術前にホルモン療法の使用を開始してもしなくても、それもあまり変わらないと思いますが、不安な気持ちが少し軽減されるかもしれませんね。主治医とよくお話になったらよいと思います。 (文責 俵矢)

 

No.11834】  16年01月19日    Y.N. 
薬について

お忙しいところ、よろしくお願いします。薬について相談させてもらいます。61歳で乳がんが発見されて、現在は66歳になり、5年が過ぎました。大きさ0.7p・リンパの転移無し・ER(+)・PGR(−)HER2(+2)です。治療は、放射線とホルモン剤(アリミデックス)です。医師に、治療が始まった時に、ホルモン剤は5年、それ以上続ける必要があると言われていました。5年になって、医師は、「これからも続けて服用したほうが再発率は下がるが、やめましょう。」 という意見でした。私としたら副作用も無いので、少しでも再発率が下がるのなら是非薬を続けたいのです。どうしたら良いのか凄く悩んでいます。御意見をよろしくお願いします。

5年以降に乳がんが再発する確率はそれほど高くなく、せいぜい数%程度と考えます。10年アリミデックスをのんで下がる再発確率は、多く見積もっても2−3%程度と思われます。おそらくそれより低いです。長期投与した場合、骨密度の低下の確率はそれほど高くはないですが、心筋梗塞や脳梗塞など動脈硬化等に関連する合併症、子宮体がんの発生などのリスクはありますので、その辺りのバランスを考えた上での判断になります。主治医と今一度よくお話してください。(文責 俵矢)

 

No.11833】  16年01月19日    T
今後の治療について(2)(HPNo.11789-2)

前回11789で回答いただき、ありがとうございました。検査の結果リンパ節に再発していたため、リンパ廓清しました。病理検査の結果、ER:90%、PgR:90%、ハーツー:2+がでたため、現在FISH検査の結果待ちです。陽性の場合と陰性の場合の今後の治療法はどのようになるのか教えてください。閉経しているかどうかの検査はまだしていませんが、生理はありません。どうぞよろしくお願いします。

最初の乳がんがHER2陰性であるということで、今回の転移がHER2 FISH陽性になる可能性はそれほど高くないと思います。もし陽性だった場合には、化学療法を行うならば抗HER2療法を加えることになると思います。陰性であれば化学療法のみで行うことになると思います。(文責 俵矢)

 

No.11832】  16年01月12日    Y/K
抗癌剤

現在46歳、2015年12月25日に乳癌と診断されました。年明けにMRIとCTの検査を行い、浸潤性乳管癌、ホルモン受容体+、HER2−、ki67は10%ということでした。腫瘍の大きさは約35ミリです。明らかな転移はありませんでした。この状態で、まずは部分切除を勧められたのですが、選択肢として2つ提案されました。1つはすぐに手術して切除してからホルモン治療、および抗がん剤治療を行う、というもの。2つ目は術前化学療法を半年行い腫瘍を小さくしてから手術を行う、というもの。私の場合、部分切除でいけるぎりぎりの大きさだそうで、それを考えると、どちらがよいということが決定しにくい、というような話でした。ただ、術前に小さくした方が美容的にはメリットがある、ということで、2つの選択肢を提案されています。ネット等色々調べてみましたが、この術前化学療法については、おおよそ同じ情報しか得られず、あとは自分で決定するしかないのかな、というところなのですが、決定するにあたり、何かよい情報があれば教えて頂きたく思います。
※補足として、しこりを自覚する5か月前に健康診断で触診とマンモを受けた際には所見なしでした。その後5か月でこの大きさになっていることもあり、もしかしたら活発な癌細胞がいるのかもしれない、というお話しもありました。

自分の直感としては、抗がん剤は出来るだけ使用したくない、というのが大前提にあります。ですので、ホルモン療法は有効率が期待されるということなので実施されるにしても、術後の抗がん剤も使用すべきなのかどうか迷っています。主治医の先生は、年齢的・家族環境から考えて(母1人、娘未成年1人です)、まだまだ生きなければいけないから、とにかく長く生きることを考えましょう、と言って頂き、80%の確立で術後の抗がん剤も必要になる、と言われました。病理検査の後でないと正確なことはわからないかと思いますが、この術後の抗がん剤についてもご指導いただけますと幸いです。よろしくお願い致します。

抗がん剤はできる限り使用したくないという大前提に立つのであれば、無理に術前化学療法はせず手術を先行して、術後の結果で化学療法の是非を主治医の先生とよく相談なさることが良いと考えます。ホルモン剤の感受性が有りHER2陰性でKi67も10%と低い(=Luminal A typeになります)乳癌であるようなので、術後の病理結果によってはホルモン療法に化学療法を上乗せしても、それほど再発率の減少に繋がらない可能性もあるように感じられます。再度主治医の先生とよくご相談なさってください。(文責 谷)

 

No.11832-2】  16年01月19日    Y/K
今後の予定について

回答頂きありがとうございました。8日に決断をしないといけないので、様々な情報と自分の意思でどちらかに決定したいと思います。主治医の先生も、術前化学療法については効果がはっきりしないうちに使用しなくてはいけないことがデメリットであることは説明して下さいましたし、左右の乳房の大きさが変わってしまうことは避けられないですが、抗がん剤なしで先に部分切除に臨む気持ちでおります。続けてのお伺いで恐縮なのですが、今回私は初診が11/26、紹介状で現在の病院での初回診察が12/17、癌診断が12/25、そして今現在に至ります。自覚症状からすでに約1か月半を要しており、手術予定がさらに1か月以上あとの2月後半になる予定です(手術が先ならこの予定、ということで、ある程度は決めてあります)。こんなに遅くて大丈夫なのでしょうか? この間に転移するようなことがあると、とても心配です。今現在は全く治療をスタートしておりません。手術が2月後半だとした場合に、それより前にホルモン治療を開始する、ということはあり得るのでしょうか? 全く手を打たない状況が長く続くのも、とても不安なので、お伺いさせて頂きました。どちらにしても主治医の先生と相談になるのだと思いますが、一般的なパターン等ありましたら、教えて頂けると少しでも不安解消になるかもしれません。何卒よろしくお願い致します。

乳がんの大きさが3.5cmとの記載でしたが この乳がんが発生してから今の大きさになるまでには数年単位の時間がかかっているはずです。心配な気持ちはよくわかりますが、ここ1−2ヶ月のことで治療結果が変化することはないと思います。術前にホルモン療法の使用を開始してもしなくても、それもあまり変わらないと思いますが、不安な気持ちが少し軽減されるかもしれませんね。主治医とよくお話になったらよいと思います。 (文責 俵矢)

 

No.11831】  16年01月12日    A
手術の予定

昨年末乳癌検診で母親に3pくらいのシコリが見つかり、すぐに精査を受けるように言われ、年明けに病院を訪れました。医者には、手術は必要だろうと言われ、手術のための肺の検査を受けました。細胞が悪性か良性かは、次回調べる予定です。次回は、1月21日か、25日だそうです。医者からは、手術はそんなに急がなくてもいいと言われました。細胞の検査をして、27日に最終的な診断をされ、手術の日程を決める予定です。検診では急ぐように言われたのに、このようにゆっくり進んでも大丈夫ですか? 3pあるのに、転移とかあるかもしれないのに、ゆっくりでも、大丈夫ですか?細胞の検査前に違う病院を受診したほうがいいですか? 乳癌だと言われ、急ぐように言われたのに、焦る気持ち、不安な気持ちがあり、このまま細胞の検査まで待っていてもいいのか不安です。どうしたらいいですか?

お母様に3cmの乳房腫瘤が見つかり、お子様としての焦る気持ちが受け取れました。ただもしそれが癌であったとしても、多くの乳癌は1-2ヶ月で急速に進行することはなく、しっかりと検査をしてから治療に移ることがやはり必要であると考えます。いま他院を受診するとますます診断が遅くなる可能性が高いと思われます。焦らず診断をお待ちいただくことが得策と考えます。(文責 谷)

 

No.11830】  16年01月12日     Y 
抗がん剤治療

私の母は先日乳がんの温存手術を受けました。その時センチネルリンパ節生検をしたのですが、そこで10個とった内1つに転移がみつかりました。まだ詳しく全部を検査をしていないのですが、この場合、必ず抗がん剤治療をしなければいけなくなるのでしょうか? まだ、がんのタイプなどはわかっていません。手術前は、転移はなく、しこりも1pだと言われていたのに、転移があり、どうしようかと不安に思っています。

今回の手術で腋窩のリンパ節転移が1個認められたとのことですが、それ以外の情報がまだ分かっていない現時点では、今後抗癌剤治療を施行することが望ましいか否かの判断はできません。今後今回切除した検体の病理結果が出るのを待って、よく主治医からのご説明をお聞きいただきたいと思います。(文責 谷)

 

No.11829】  16年01月12日    S
2度目の乳癌(2)(HPNo.11828-2)

ご回答をありがとうございました。英語が得意な方では無いのですが、このままアメリカで手術と治療をすすめていきたいと思います。最後にもう一つ質問があります。 
現在の段階では再発なのか、異時多発なのかは分かっていませんが、左乳房は全摘をすることになり、考えるのは右側の乳房に癌が移転する確率がどれくらいあるのでしょうか? そしてもし、健常の右側の将来的な転移を恐れて万が一右側も全摘した場合の他の場所への癌の再発、転移の確率はどれくらいなのでしょうか? 現在、健常側の右の乳房を全摘するかどうしようか悩んでいます。ご回答をよろしくお願いします。

ご相談ありがとうございます。再発乳癌なのか異時多発乳癌かは判断ができませんが、温存術後の残存乳腺内の再発率は放射線治療を追加しない場合には約30パーセント前後と報告されています。しかし、放射線治療によりその確率は約10パーセント前後まで引き下げることが可能です。右乳房内の再発に関しては以上のようにお考えくださいませ。今回、右乳房内に癌の再発を疑う所見がなければ、右乳房切除をおこなう意義は少ないです。それよりも左乳房切除をおこない、左乳癌のステージや性質の分析およびリンパ節転移などの状況から、今後の全身への転移などの可能性を推測するほうが現実的です。まずは左乳房切除をおこなっていただき正確に現状の把握をおこなうことを第一にお考えくださいませ。応援しています。(文責 高橋)

 

No.11828】  15年12月31日    S
2度目の乳癌

私は現在55歳、アメリカのネブラスカ州に住んでいます。実は2度目の乳癌で相談したいのです。最初の乳癌は2004年8月(44歳)でした。その時はドイツに居たので、ドイツで乳癌摘出(温存)と併せてリンパ節を取り、術後6週間の放射線治療を行い、タモフェキシンを5年間服用しました。幸いにもリンパ節には移転はありませんでした。11年後の現在2015年10月にマンモグラフィーの検査にて影があると言われ、超音波、ブレストMRI、Biopsyと検査して、以前と同じ左側の乳房の同じ場所に6mmx8mmの腫瘍が見つかりました。これから、どんな治療が始まるのか気になります。そして、アメリカのネブラスカ州で治療を受けた方が良いのか、日本に帰って治療を受けた方が良いのか迷っています。併せてご回答して頂けると嬉しいです。

今回の乳癌を再発乳癌と考えるか、異時多発乳癌と考えるかにより、治療のスタンスが微妙に異なってきます。例えば、異時多発乳癌の場合は、どこかに潜んでいる可能性のある微小転移を根絶させるために、術後、抗がん剤治療を行いますが、再発乳癌の場合は、癌細胞を完全に根絶させることは困難ですので、進行を抑えることで延命を効果を得たり、症状を和らげる目的で、抗癌剤を使用します。今後、いろいろな治療の選択を決断しなければならない場面がでできますので、、主治医の先生とうまくコミュニケーションをとれていることが大切だと思います。言葉の問題、考え方の違い等で困ることがなければ、アメリカでも日本でも、治療を受ける場所をあまり気にする必要はないと考えます。主治医の先生とご相談しながら、前向きに頑張ってほしいと願っています。(文責 須田)

 

No.11828-2】  16年01月12日    S
2度目の乳癌(2)

ご回答をありがとうございました。英語が得意な方では無いのですが、このままアメリカで手術と治療をすすめていきたいと思います。最後にもう一つ質問があります。 
現在の段階では再発なのか、異時多発なのかは分かっていませんが、左乳房は全摘をすることになり、考えるのは右側の乳房に癌が移転する確率がどれくらいあるのでしょうか? そしてもし、健常の右側の将来的な転移を恐れて万が一右側も全摘した場合の他の場所への癌の再発、転移の確率はどれくらいなのでしょうか? 現在、健常側の右の乳房を全摘するかどうしようか悩んでいます。ご回答をよろしくお願いします。

ご相談ありがとうございます。再発乳癌なのか異時多発乳癌かは判断ができませんが、温存術後の残存乳腺内の再発率は放射線治療を追加しない場合には約30パーセント前後と報告されています。しかし、放射線治療によりその確率は約10パーセント前後まで引き下げることが可能です。右乳房内の再発に関しては以上のようにお考えくださいませ。今回、右乳房内に癌の再発を疑う所見がなければ、右乳房切除をおこなう意義は少ないです。それよりも左乳房切除をおこない、左乳癌のステージや性質の分析およびリンパ節転移などの状況から、今後の全身への転移などの可能性を推測するほうが現実的です。まずは左乳房切除をおこなっていただき正確に現状の把握をおこなうことを第一にお考えくださいませ。応援しています。(文責 高橋)

 

No.11828-3】  16年01月12日    S
2度目の乳癌(3)

最初のドクターの所見とセカンドオピニオンのドクターの所見が違いすぎて、どんな治療が1番良いのか悩んでいます。
先日、実はセカンドオピニオンのOncologistの先生に会って来ました。その先生は、ここ(NE)ではかなり癌専門医として名が知れている方とのことです。その先生が仰るには、私の左乳房の再発癌は11年前と同じ癌で、とても進行度が’遅く、そして11年前に取りきれていなかった腫瘍の周りの組織の中にあった癌細胞が11年かけて育ってきたと思われるとの所見でした。ここで念のため最初の乳癌の病理レポートを説明しておきます。
11年前 ステージT、(ER-ICA)50~60%の陽性反応、免疫反応値:9 (PR−ICA) 40%陽性 (KiS2):5%以下
HER2 陰性  最初の癌の治療は温存で術後は放射線を5〜6週間照射、タモフェキシン5年服用でした。

最初の先生は、今回は再発で、1度目に放射線を浴びているので、2度目の放射線は受けられないので、左乳房全摘手術をして抗がん剤治療と言われたのですが、セカンドオピニオンの先生の所見では、もう一度温存にして、できれば(可能性があれば2度目の放射線治療、もし放射線が浴びれ無い場合でも腫瘍とその周りの細胞だけの摘出だけで、その後はホルモン剤のみの治療で良いと仰られるのですが、放射線を2回浴びれるのでしょうか? そして抗がん剤治療は無くても大丈夫なのでしょうか? もし2度目の放射線が照射出来ない場合や、または2度目の放射線治療をした場合に副作用とかは、どんな症状があるのでしょうか? そして今後の再々発はあっては欲しくないのですが、自分にとって先々が少しでも確率の少ない方法を選びたいと思っています。 温存+ホルモン剤のみの再々発率は? 温存+放射線+ホルモン剤の再々発率は? 全摘出のみの再々発率は? 全摘出+ホルモン剤の再々発率は? 全摘出+抗がん剤の再々発率は? 全摘出+抗がん剤の再々発率は? などと頭の中が、かけめぐっている状態です。因に再発の癌は6X8mm局所再発で、転移無し、HER2(陰性)です。どの様な治療すれば良いのか迷っています。どうかご回答をお願いします。

一般的には2度放射線照射することはありません。再発の場合、抗がん剤治療はしたほうがいいと思います。過度の放射線照射では骨髄障害、神経障害、皮膚障害など副作用が出る確率が高くなるとされています。今後の再々発率だけを考えるのならば、最も少ないのは全摘出+抗がん剤+ホルモン剤治療だと思われます。次に全摘出+抗がん剤またはホルモン剤、温存+抗がん剤+ホルモン剤と考えます。全摘出±諸治療などの再々発率に関してはっきりした信頼できるデータはありませんが、小さくはなく注意が必要と思われます。(文責 石川)

 

No.11827】  15年12月30日    N.N
ドセタキセルについて

年末のお忙しい中にもかかわらず、お返事をいただきましてありがとうございます。主治医の先生は、最近患者数が増えたのか、お忙しく、なかなかじっくりお話ができない状況です。結局、ドセタキセルをやめるという勇気がなく、現在2回目の投与がおわったところです。1回目の投与の後、生理痛のひどいときのような痛みが一日中続き、痛み止めを飲んでも、眠れない日が1週間ほどつづきました。通常説明される副作用とは違う副作用が出たこともあり、2回目の投与の前もこれ以上続けるか迷いましたが、結局、やめることの決断ができませんでした。
今回お伺いしたいのは、ドセタキセルの投与、標準治療4回のところ、途中でやめてしまう場合のリスクです。副作用の末梢神経障害等は、蓄積型で、回数を重ねるごとに悪化すると聞いています。しかし、途中でやめると、今までの投与分が無駄になるのであれば、完遂したほうがよいのだろうかとも思います。抗がん剤は、4回投与しないと効果がでないのでしょうか、また抗生剤と同じように途中で投与をやめるとよくないのでしょうか。他に別に何か問題がありますか。年末のお忙しいなか、本当に申し訳ございませんが、ご意見を頂戴できればと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

ドセタキセルを4回完遂しても上乗せ効果はわずかですので、副作用がきついことを考えると、もう一度主治医と今後の治療方針について、充分にご相談なさってください。生活の質の問題もありますので、効果と副作用の兼ね合いを考慮し、中止するかどうかを決めることになります。(文責 須田)

 

No.11826】  15年12月26日    M
温存は厳しいのでしょうか?

先日乳がんと宣告され、全摘出を提示されています。今 確認できる腫瘍は2個で、ステージ1(1cmと5mm)と言われています。また、MRIでは多発広範を認められるとの所見が出されました。また私は20代で一度乳せんの手術をしており、ただの乳腺症と思って病理に出したら、ごく小さい非浸潤でした(その後の治療はしていません)。それも踏まえて、全摘の理由として、「@20代での発症時、乳首分泌物による発症である A若年発症である BMRIで乳管進展がみとめられる」 は、ほかの乳腺に病巣がある可能性が高いと言われました。そこで質問です。
1) @Aは、ほかの乳腺に病巣がある可能性が高い理由になるのでしょうか?
2) Bの乳管進展は、映った画像が本当に癌細胞である確率は高いのでしょうか? 進展していても悪性でなかったら全摘する必要がないのではと考えました。

告知を受けてから、のたうちまわる様に温存できないものかと探していますが、私のケースでは温存は厳しいのでしょうか? お忙しい所恐れ入りますが、御回答お願い致します。

メール内容から判断すると、現在同時多発ですが、20代のものも考慮すると異時多発乳癌であり、他の乳腺にも乳癌がある可能性が高く、また将来的にも発生する可能性は高いと推察されます。そのため、主治医は、発生する母地である乳腺を残さないことを提案されたのだと思います。
1) 若年発症の場合は遺伝子異常が認められる可能性があり、将来的に異時多発乳癌発生のリスクも高いと考えられます。
2) 摘除したものを病理で調べ癌細胞を確認することになりますが、MRIの画像に一致する確率は高いと思います。(文責 須田)

 

No.11825】  15年12月25日    KU
No.11819で相談させて頂いた者です(HPNo.11819-2)

No.11819で相談させて頂いた者です。ご回答ありがとうございました。ご回答を頂く少し前に、妻の検査結果が出ました。
エコー下ばね式針生検結果 Left mammary core needle biopsy:Inflammatory lesion、針生検査(5本)fibrocollagenous tissueを背景にリンパ球・形質細胞が集簇性に浸潤、所々には泡沫状の胞体を有する組織球が集簇性に浸潤、悪性像なし。CT結果:再発、転移所見なし。CEA、CA15-3:規定値内で異常なし。脂肪壊死の炎症ということで、再発ではありませんでした。抗菌薬を処方して頂きました。皮膚の色は少しずつ薄くなっています。ご回答と同じ内容でほっとしております。ありがとうございました。ただ、手術創痕から乳頭まで、しこりの影響かもしれませんが、しわが出来ており、形状がよくありません。手術後このようなこともあり得ますでしょうか? また、針生検査のfibrocollagenous tissueとは、どういったものでしょうか? ご教示頂ければ幸甚です。 よろしくお願いいたします。

手術創部は、皮膚だけでなく、皮下及び乳腺組織にも及んでいます。内部の手術創は、fibrocollagenous tissue に充てんされて縫合部が治癒します。線維コラーゲン組織とは、手術創部を病理学的に表現したものです。(文責 須田)

 

No.11824】  15年12月25日    M.H.
再発治療

このたびはお世話になります。再発治療がまもなく8年になるトリプルポジティブの54歳です。現在カドサイラを14回、ランマークを13回終えたところですが、先月末のCT結果で両肺腫瘍の増大が見られ、そろそろ治療薬変更を検討しています。次はパージェタ+ハーセプチンと考えていたところ、提示されたのがハラヴェンかジェムザールで、現段階でどちらを先に使うべきか迷っております。フルタイムで就業中ですので、副作用がなるべくマイルドであることを希望していますが、いかがでしょうか。これまでの治療歴は2005年2月に左温存手術、放射線治療50グレイ、ノルバデックス内服の後、2008年1月局所再発、鎖骨・胸骨転移、両肺多発転移、縦隔リンパ節転移しました。再発後の使用薬はフェマーラ(+ナサニール点鼻)、ゾメタ、ハーセプチン、タキソテール、アロマシン、ヒスロンH、ナベルビン、フェアストン、EC、フェソロデックス、ゼローダ+タイケルブ、ランマーク、カドサイラです。どうぞよろしくお願いいたします。

ハラヴェンは、乳癌でアントラサイクリン、タキサンの治療後に使用され、単剤で生存期間を延長できることがわかっています。投与時間が5分間と短く、患者さんへの日常生活への負担拘束が少ない注射薬ですが、骨髄抑制による感染症、末梢神経障害、間質性肺炎、脱毛、吐き気、口内炎、味覚障害等の副作用がみられます。
ジェムザールは高い抗がん作用を示しながら、副作用は比較的軽く、乳癌では、手術不能または再発乳癌に対して使用されています。一般的な副作用としては、骨髄抑制、吐気、嘔吐、口内炎等の消化器症状が多いとされています。また、頻脈、発熱、めまい、脱毛などがおこることもあります。副作用が出ても比較的軽度の事が多いようですが、稀に間質性肺炎、うっ血性心不全等の重篤な副作用がみられることもあります。
いずれにしても副作用の出現は人によって異なり、使用してみないとわかりませんので、主治医と充分に相談の上、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

 

No.11823】  15年12月20日    C.K. 
サプリメントについて

いつもありがとうございます。現在、HER点滴投与にて治療中の者です。HER終了後の来年夏頃からLET(AI?)内服開始予定です。 乳がん術後でも、エストロゲン様作用をもつEquolの摂取は可能との情報を得たのですが、内服前 (または内服開始後)に、これを摂取することは大丈夫でしょうか。
LET内服に並行して摂取することは意味がないのでしょうか。少しでもコレステロール値の上昇や骨粗鬆を防ぎたいという気持ちがあります。

Equolについて調べてみましたが、乳がんの増殖に必要なEstrogen receptor αへの結合はほとんどないということで、乳がんの患者さんが内服しても大丈夫だという研究はありました。ただし、アロマターゼ阻害剤との併用で有用かどうかはわかりません。Letrozoleの内服でコレステロールが上昇する頻度は低いです。骨粗鬆症については、hotな話題として、今年のSan Antonio Breast Cancer Symposiumで閉経後の方がアロマターゼ阻害剤とDenosmab(60)(商品名;プラリア)を併用すると、骨粗鬆症の予防ができるばかりでなく再発予防にも役立つという報告があったそうです。(まだ論文に成っていないので詳細は不明ですが)(文責 清水)

 

No.11822】  15年12月17日    ラムボスママ
胸のしこりと赤み

胸の上(乳頭の上)に虫に刺されたような赤みがあり、その下にしこりがあります。押しても、まったく痛みはありません。ただ気になるのが、現在、子宮がんになる異型細胞があり経過観察中ですが、胸と関係があるのでしょうか? もう少し様子を見て、なおらなければ病院を受診しようと思いますが、早めに病院を受診した方が良いのでしょうか? 出産経験 無、43歳です。

胸のしこりと子宮の異型細胞との間には因果関係はありません。Mailの内容からは乳腺のしこりというより皮膚のしこりを考えさせられますが、診ているわけではないので、早めに受診することをお勧めします。(文責  清水)

 

No.11821】  15年12月17日    FY
抗癌剤の必要性(2)(HPNo.11809-2)

丁寧にお返事ありがとうございます。腋かリンパ節レベル1 Lymphnodes0/10 この値でしょうか? 主治医の先生は、ki67 80%が高いのと、再発したら大変だからと言うことで、FEC、 ドセタキセルの順で、半年ということでした。よろしくお願いします。

ER【+】 PgR【+】 Her2 0+ エストロゲン90% プログエストロゲン90% ki67 80%”というデータがあまり見ない状況なのですが、病理の結果に間違いありませんか?再確認してください。このデータで間違い無いとすれば、化学療法を行うことをお勧めします。Ki67というのは細胞分裂している細胞の割合を示す値で、この値が高いということは化学療法がよく効くということです。一般的にはER,PRが高値の場合はKi67が低いことが多く、あまり化学療法をお勧めできない例が多いのですが…..。(文責 清水)

 

No.11820】  15年12月14日    H
治療方針について(2)(HPNo.11802-2)

【No.11802】にてご質問させていただいたものです。わかりやすく、安心できるご回答、有難うございます。確かに1回目の投与の後から乳房のハリとか痛みも楽になり、しこりも若干小さくなっている感触はあります。担当医の言われることを信じて、このまま治療を継続していきたく思いますが、気になることもありますので、ご質問させて下さい。

1)現在投与後3週間目となり、また少し痛みが出てきているのが気になります。ACは3週間サイクルというのは、効き目も3週間なのでしょうか? この乳房の痛みが悪化ではないか、やや不安に感じています。
2)今週2回目の投与となりますが、しこりがさらに小さくなったとしても、今後リンパ節転移の悪化や遠隔転移が起こったりして、手術できなくなってしまうようなこともあり得るのでしょうか?
3)もしも手術できなくなってしまう事を考えますと、しこりが多少大きくても手術できるうちに手術してしまうべきなのでしょうか? それとも、しこりが小さくなっていれば、そのまま術前化学療法はハーセプチンとパクリタキセルの投与を含めた半年間を予定通り進めていくべきでしょうか?
4)あと、素朴な疑問なのですが、早く発育するタイプの乳がんというのは、一般的な乳がんとは考え方が違うものですか? ステージ、生存率、再発率、治癒率など

担当医にも相談する予定ですが、あまりゆっくりお話しできる時間もないかと思われますので、是非ご意見お聞かせいただければ幸いです。ご回答の程、どうかよろしくお願いします。

1) 3週間という期間は、化学療法の効果が損なわれず、安全に継続できることを考えた上での期間になります。痛みは悪化と必ずしも一致しませんので、あまり心配なさらずに治療を続けて下さい。
2) まずないと思います。
3) 予定通りの治療を進めていくのがよいでしょう。
4) 進行が早いとステージも進んでいることが多く、無治療であれば再発率、生存率は厳しい結果となるでしょう。ただ、特にHER2 タイプは治療の進化に伴い、成績がかなり良くなっているのが現状です。成績は治療の修飾により変わるため、早く進行する悪性度の高い乳がんが必ずしも悪い結果に結びつくものでもありません(最近は炎症性乳がんでもかなり成績が向上しています)。特に薬物治療によく反応した方は、その後の治療成績もよいことがわかっています。(文責 加藤)

 

No.11819】  15年12月14日    KU 
転移、再発が考えられますか?

お世話になります。妻の乳がんについて質問させて頂きます。3年8ヶ月前に、乳がんの部分切除手術を受け、その後に放射線治療を実施しました。ホルモン剤アリミデックスでの治療を継続中です。同時に、手術後フルツロンを1年服用しました。鋭角な『く』の字型の手術部の内側にしこりがあり、半年毎の超音波検査、触診では、硬いものは移植脂肪、1年毎のマンモでは腫瘤1の所見がありました。本人も固いものを確認しておりました。移植脂肪が硬くなっていると、主治医から説明がありました。最近、妻は、その部分がより硬く、皮膚表面が少しピンク色になっていると心配していました。定期受診日に、主治医が、マンモ、エコー、針生検査を実施し、翌日他のクリニックでCTを受けました。主治医は、再発を疑い、検査を実施したものです。結果は来週に説明されます。乳がんの状況は、乳頭乳管癌、T1b 大きさ9×8mm、浸潤部5×3mm、脂肪に浸潤他の浸潤なし、ER+、PgR+、HER2−、Ki6720〜30%、センチネルリンパ2個転移なし、でした。初期の癌で、再発リスクは低いと思っておりました。やはり、遠隔転移、皮膚転移、局所再発等が考えられますでしょうか?

手術創近傍には硬いしこり様のものができることがよくあります(術後心配なさっている方も多くいらっしゃいます)。ただ、多くは手術後の反応性のしこりのようなもので、再発ではありません。局所再発の可能性は高くないように思いますので、あわてずに結果を待ちましょう。(文責 加藤)

 

No.11819-2】  15年12月25日    KU 
No.11819で相談させて頂いた者です

No.11819で相談させて頂いた者です。ご回答ありがとうございました。ご回答を頂く少し前に、妻の検査結果が出ました。
エコー下ばね式針生検結果 Left mammary core needle biopsy:Inflammatory lesion、針生検査(5本)fibrocollagenous tissueを背景にリンパ球・形質細胞が集簇性に浸潤、所々には泡沫状の胞体を有する組織球が集簇性に浸潤、悪性像なし。CT結果:再発、転移所見なし。CEA、CA15-3:規定値内で異常なし。脂肪壊死の炎症ということで、再発ではありませんでした。抗菌薬を処方して頂きました。皮膚の色は少しずつ薄くなっています。ご回答と同じ内容でほっとしております。ありがとうございました。ただ、手術創痕から乳頭まで、しこりの影響かもしれませんが、しわが出来ており、形状がよくありません。手術後このようなこともあり得ますでしょうか? また、針生検査のfibrocollagenous tissueとは、どういったものでしょうか? ご教示頂ければ幸甚です。 よろしくお願いいたします。

手術創部は、皮膚だけでなく、皮下及び乳腺組織にも及んでいます。内部の手術創は、fibrocollagenous tissue に充てんされて縫合部が治癒します。線維コラーゲン組織とは、手術創部を病理学的に表現したものです。(文責 須田)

 

No.11818】  15年12月14日    G  
石灰化

先月の乳がん検診の結果です。
エコー 、触診、異常なし
マンモ 右のみカテゴリ2(散在性微小円形石灰化)
5年前にも、別の病院でマンモを受診した際も石灰化を指摘されましたが、特別名称は言われませんでした。同じ病院ではないので、石灰化がどのように変化しているのかわからないですが、カテゴリ2であれば追求する必要はありませんか? この石灰化がガンに変化することはありますか? 散在性微小円形石灰化はカテゴリ2ですが、ガンでもみられることがあると聞き、困惑しています。安心のために、5年前の病院で今回の画像を比較して頂きたいところが本音です。

検診結果からは安心できると思います。特に追求の必要はないでしょう。(文責 加藤)

 

No.11817】  15年12月14日     Y.M.
今後の治療について

2010年1月(当時34歳)に左皮下乳腺全摘術を受けました。病理結果は、Scirrhous carcinoma,16×13o,リンパ節転移なし,著名なリンパ管侵襲が見られるが、脈管侵襲は認められず。ER(3+),PgR(3+),HER2(−),グレード1
2010年2月〜 現在もノルバデックス20mmg内服中
2010年2月〜14年12月 ゾラデックス注射63回施行
2014年4月より小さな腫瘤が出現(初発のしこりと同じ場所)して、経過観察していましたが、増大傾向にあり、2015年9月(現在40歳)に腫瘤切除したところ、局所再発確定しました。病理結果は、皮膚/Scrrhously invasive carcinoma tissue in the skin ,compatible with recurrent breast carcinoma、ER(3+),PgR(3+),Ki67 18 %
10/21 PET−CTにて転移なし。10/26から放射線治療を始めていて、11/2まで計25回の予定です。今後の治療として、主治医から提案されているのは、
@このままノルバデックス内服のみ
Aノルバデックス内服+以前のようにゾラデックス注射を行う
Bノルバデックスから別の内服薬に変更(薬剤名は聞き漏らしました)

ゾラデックス注射を止めてから、更年期症状が緩和されて生活しやすくなったことは間違いなく、できれば注射はしたくありませんが、全身転移のリスクが減るのであれば、注射を再開して、その副作用も甘受しなければならないのかとも考えています。どれを選べば良いのか、迷っています。今後の方針について、御教授いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

再発後の治療は様々であり、どれが一番よいと一概に決定するのは難しいところです。挙げて頂いた選択肢も、どれが正解で、どれが不正解と決められるものではないでしょう。注射を再開することによって全身転移のリスクが減るとも限りませんので、治療が生活へ与える影響も考えての選択がベストとなります。一度お受けになっている治療も含まれていますので、今までの治療経過を知っている主治医とよくご相談されるのが一番かと存じます。(文責 加藤)

 

No.11816】  15年12月14日     S.U
再発皮膚転移の心配

いつも参考にさせて頂いております。初めて相談させていただきます。3年半前に、左乳房部分切除手術後、放射線治療を行いました。抗癌剤治療はしておりません。乳がん検査結果は、浸潤性乳頭腺管癌、9×8ミリ(浸潤部5×3ミリ脂肪織に浸潤)、リンパ節転移なし、でした。乳房再建のための皮弁(脂肪?)のところは、当初から硬くなっていました。その表面が、以前より赤くなっているような気が致します。症状はないですが、再発皮膚転移ではないかと心配しております。ご意見を頂ければ幸甚です。 (61歳)

発赤が続くようであれば、まず病院への連絡をお勧めします。ただ、再発ではなくても皮膚の発赤がみられることが度々ありますので、あまり心配されずに受診を待ちましょう。(文責 加藤)

 

No.11815】  15年12月14日     R
治療選択

治療選択で悩み、投稿させて頂きました。両側乳房全摘しました。 左はリンパ節転移なく、グレード1なのですが、右がリンパ節転移3個、グレード3、ki67 30%、ホルモン感受性は陽性、 HER2(−)。抗がん剤+ホルモン療法又はホルモン療法2種類を勧められましたが、迷っています。40代です。やはり、抗がん剤はやるべきでしょうか?

手術結果から考えると、抗がん剤投与を勧められる場合が多いように思います。ただ、受ける受けないは、あくまでも最終的にはRさんの希望に添うことになります。受けた場合と、受けない場合との再発率、生存率の違いも、おおよそではありますが調べられますので、主治医に確認された上で考えてみても宜しいかもしれません。(文責 加藤)

 

No.11814】  15年12月14日    N.N
術後治療について

はじめて相談させていただきます。今年の6月に乳がんがわかり、温存手術を行いました。術後の診断は以下の通りです。詳細までわからないため、主治医の先生からいただいた用紙をそのまま記載しており、見にくい場合は申し訳ございません。

(43歳)
浸潤性乳管癌
Histological greade 3(tubule formation3+ nuclear atypia2+ number of mitotic figures3)
f,tumor size,invasive area 1.4 p,spreadeing area 1.4 p,extensive intraductal component(+;comedo- )ly 0 V0 fibrocystic change (-) surgical margin (−)(4-6,8)
IHC:B
ER (+) PS4(35%)+IS3=TS7(Leica,6F11)
PgR(+) PS3(30%)+IS3=TS6(Leica,16)
HER2 3+ (Roche 4B5)
MIB1 38 %(273/722)
Lymph node,sentinel(resection):No Metastasis


主治医の先生から、以下の治療をすすめられ、現在、EC4回が終わりました。
1 抗がん剤治療
  EC(4回)  ドセタキセル(4回) + ハーセプチン
2 放射線治療
3 抗がん剤治療
  ハーセプチン
4ホルモン療法

抗がん剤については、自分でもいろいろ調べました。ハーセプチンが再発予防に大変効果があることはよくわかりました。私の病院では、ハーセプチン単剤の治療は行わないことから、EC4回をなんとか終了したところです。脱毛や吐き気等の一通りの副作用はでましたが、2週間すると、体調も何とかもどり、最後の1週間だけは、日常通り過ごせました。来週から、ドセタキセルを開始するのですが、副作用を調べると、個人差はあるあるようですが、ECより厳しく、手足のしびれなどは何年も残る方もいるようです。まだ小学生の子どももいるので、しっかり治したいと思いますが、仕事も家事も休むことができない中、どんな風にでるのかわからない副作用で不安と恐怖でいっぱいです。ハーセプチンについては迷いはありませんが、ドセタキセルについて受けるかどうか迷っています。そもそも迷う余地などないのでしょうか? 私の場合、ドセタキセルの上乗せ効果がどれ位ありますか。来週には、治療開始予定なのに、迷ったままではよくないと思い、質問させていただきました。長い質問になり、申し訳ございません。宜しくお願い申し上げます。

迷う余地は十分にあります。ドセタキセルは手足のしびれが副作用の一つとしてあり、おっしゃる通り後遺症として残ることがあります。Nさんにとっての上乗せ効果はわずかですので、その副作用、後遺症とのバランスを考慮した上での投与決定となります。迷ったままよりは、以上の点を主治医と相談の上開始されるのが宜しいかと思います。(文責 加藤)

 

No.11813】  15年12月13日    C.I
インプラント歯科治療について(HPNo.11602-2)

2回目のご相談です。前回のご回答、本当にありがとうございました(No.11602:薬剤性肺炎について)。大変、心強く、現在も前向きに頑張っていこうという心のゆとりが出来ました。本当に感謝申し上げます。1ヶ月毎リュープリン注射+胸部CT+採血が、現在はリュープリン3ヶ月毎となりました。さて、今回の相談なのですが「インプラント歯科治療」についてです。8年程前から、かかりつけの歯科医にて口腔内のメンテナンスをして頂いております。(歯科先生は、私が乳癌→肺転移したという事はご存知です。) 左下奥歯部分のインプラントを強く勧められております。「入れ歯より、物が良く噛める様になるという事が大切」というご説明を頂きましたが、インプラントをした後、いづれ骨転移があった場合(過程ですが…)、インプラントが災いする様な事になったら…という事が憂慮の種です。検索で調べてみたところ、ビスフォスフォネートを使用している場合などについては色々と情報がありましたが、骨転移を起こしていない状態の場合、「インプラント治療をする」という事をどう解釈したらよいのでしょうか? 今回の場合、詳しい事が全く解らず、決断が出来ません。

1)未骨転移の乳癌患者がインプラントをする…という事はどういう事なのでしょうか? そのメリット/デメリットについて知りたいと思っております。
2)インプラント治療後、骨転移があった時、インプラントした事が問題になる…といった事例があるのでしょうか?
3)「下顎骨壊死」という事が起る可能性がある…と知りました。インプラントが関連する…という事なのでしょうか? インプラントしなくても…という事なのでしょうか?
4)一般的には、乳癌患者は歯科治療というのは、どうしておいたら良いのでしょうか?

ご回答、宜しくお願い申し上げます。

1) ビスフォスフォネート製剤(ゾメタ等)、デノスマブ(ランマーク)を使用している場合、歯科治療で歯根部をいじる治療を行うと下顎骨壊死の合併症が増えるということが問題で、このようなお薬(通常は骨転移の時に使用)を使っていなければ問題ありません。
2) ありません
3) インプラントと下顎骨壊死の関連はありません。
4) 化学療法中で好中球(白血球)が少ない時、骨転移で上記薬剤を使用している時以外は、一般の方と同じです。(文責 清水)

 

No.11812】  15年12月13日    M
術式について

はじめてご連絡いたします。よろしくお願いいたします。30前半、トリプルネガティブ乳がんです。術式についてのご相談です。私は現在抗がん剤治療を終え、手術を控えています。先日抗がん剤治療後のエコー等の検査結果が出て、術式について主治医と話し合いました。私は乳腺のみ全摘し、皮膚・乳頭・乳輪をできるだけ温存して直接インプラントを入れるか、無理ならエキスパンダーを入れる同時再建を希望したのですが、再発する可能性の高い局所進行乳がんのため、病院の方針としてそれはできないと言われ、温存手術と腋窩廓清をすることになりました。
場所は、左の乳房の乳頭に近い外側中央〜上部、ステージはVA、腫瘍の大きさは化学療法前は3.8pでしたが、現在は画像上はほぼ見られなくなっています。石灰化が少しあります。リンパ節には3〜4個の転移があり、ほぼ消えていますが、1つは化学療法前と大きさはあまり変わりませんが、画像上薄くなっています。遺伝子検査の結果は陰性で、家族でガンになった人はおりません。4pほどの部分切除になるそうです。
胸が元々小さく(Bカップ)、温存した際の変形が不安です。しかし、全摘した場合でも放射線をあてる可能性が高いと言われ、あててしまうと再建は困難である事と、2期再建は体や経済的負担が大きく、同時再建ができないなら再建は諦めようと部分切除に同意しました。もし再建を希望する場合は、半年〜2年待ってからにしてくださいと言われました。しかし、たとえ再発の可能性が高くても、再発したらインプラントなりエキスパンダーを取ればいいのではないでしょうか? それよりも再建しないまま再発しなかったら、同時再建しなかったことの方を後悔しますと伝えたのですが、慎重な治療を心掛けており、あまり前例もないため、できないと言われました。

1)私の場合では、やはり同時再建は諦めるしかないでしょうか。
2)なぜ温存はできても同時再建はできないのでしょうか。
3)胸が小さい場合での4pの部分切除での変形は大きいでしょうか。(主治医の先生の症例写真を見せていただきましたが、仕上がりが綺麗な場合と変形のある場合と両方でした)
4) エキスパンダーなしのインプラントの挿入は、今回のような場合、可能でしょうか。

よろしく回答のほど、お願いします。

診察もせず、画像もなしでお答えするのは難しい質問です。可能であれば、画像を持って2nd opinionを受けることをお勧めします。とりあえず、一般論としてお答えします。

1) 術前の状態が進行癌であっても、術前化療で腫瘤が触れなくなって、リンパ節も縮小しているのであれば、乳房部分切除、皮下乳腺全摘+一時再建、乳房切除+/—再建のどれでも可能であると思います。それぞれの術式に一長一短あるので、主治医の先生とよく話し合って決めていただくことが原則だと思います。
2) すみません、この質問にはお答えできません。主治医の先生に聞いてください。
3) 乳房の形、腫瘍の部位、画像診断で腫瘍が残存している範囲などからどの程度切除するかを判断しますから、一概には言えません。ただし、4cm切除するということであれば、変形少なくできるかもしれませんが、確約はできないので、それなりの変形が来ることを覚悟しておく必要はあります。
4) 一次一期か一次二期かの判断は、再建を担当する形成外科の先生の判断です。皮膚筋肉をあまり伸ばさないでも再建できると判断すれば一次一期再建をしますし、エキスパンダーで伸ばさないとインプラントがうまく入らないと判断すれば一次二期になります。(文責 清水)

 

No.11811】  15年12月13日    K.T 
ホルモン治療の必要性について

はじめてご相談させていだだきます。53歳です。今年4月よりFEC.ドセを4回ずつ、その後10月に温存手術、来週から放射線治療に入ります。主治医からは、今後、ホルモン治療となると言われていて、まだ薬剤は提示されていません。今、抗ガン剤の副作用もある程度抜けて、体調が改善されてきました。できたら、お薬無しで暮らしていきたいと望んでおります。再発リスクがそんなに高くなければ、副作用などに苦しむより、ホルモン剤なしで、検査で様子をみていきたいと希望しています。閉経していると思われます。以下の病理結果ですが、ホルモン治療は必須でしょうか?主治医とお会いする前に違った角度からのご意見いただきたく、よろしくお願いします。

浸潤性乳癌
断片、陰性 取り切れている。
大きさ 浸潤癌の部分 2.4×2.0×1.1 全体の広がり 2.4×2.5×1.1
リンバ節転移 7個切除うち転移なし
ホルモン感受性 有 ER、PgRとも 10%
HER2 無し 0 Ki-67 5%
リンパ管侵襲、静脈侵襲 無し
波及度 乳腺
核、組織の異型度 グレード 1
術前薬物療法の効果 2b

ER,PRが10%ということなので、内分泌療法の効果はあまり高くないと思われます。しかし、ゼロではないので内服する価値はあります。副作用を心配されているなら、まず内服してみて副作用があるかどうか見ていただき、副作用がなければ内服続行し、副作用が出るようなら内服しないという選択肢もあると思います。(文責 清水)

 

No.11810】  15年12月09日    L 
胸の硬いもの

はじめてご相談させていただきます。23歳です。物心ついたとき(13歳くらい)から胸に硬い大きな円盤状のものがあり、母に相談しても大したものじゃないと取り合ってもらえず、放置していたのですが、今、胸をさわると、揉めないし(柔らかい脂肪の集まりではなく、硬いものの集まりで、動きます)、大きさは各胸20pほどの固まりがあり、怖いです。日頃痛みはなく、揉もうとすると痛いです。腕をあげても、くぼみや歪みは出ません、また急に気づく"しこり"のような小さい粒でもないので、良性の何かじゃないかと安心していました。一度検診した方がよろしいでしょうか。来年から就職する予定なのですが、とても不安です。

ご相談ありがとうございます。私のお返事でLさんの不安が減ればうれしく思います。以前からあるお胸のかたまりですが、ご相談内容からではなんとも判断つきかねます。ぜひ一度乳腺の診療を行っている医療機関をお受け頂く事をお勧めします。施設によって2〜3回通院が必要となりますが、それで不安が解消されると思いますので、ぜひ診察と検査をお受けになってください。(文責 斎藤)

 

No.11809】  15年12月09日    F Y
抗癌剤の必要性

45才右乳癌全摘です。抗がん剤を勧められましたが、ご意見お聞きしたくメールしました。
腋窩リンパ節レベル1 ER【+】 PgR【+】 Her2 0+ エストロゲン90% プログエストロゲン90% ki67 80% 腫瘍は26×23×25o
抗がん剤に恐怖感があります。身体と心が持つのか不安があります。よろしくお願いいたします。

ご相談ありがとうございます。私のお返事でFYさんの不安が少しでも減ればうれしく思います。FYさんは今後の抗がん剤を行うべきかどうか大変不安をお持ちと拝読しました。ご相談内容からはリンパ節転移の有無や個数が不明なため正確なお返事ができかねます。 腋窩リンパ節転移が無い状態で抗がん剤をうけるべきかどうか迷っているのであれば、オンコタイプDxという検査で判断する方法があります。しかしこの検査は保険適応がないため、たいへん高額な検査です。リンパ節転移が多数あるのであれば、再発リスクが高い事から抗がん剤治療を検討すべきだと思います。ぜひご担当の先生と再度よくご相談なさって、後悔の無い術後治療を選択して頂きたいと願っています。(文責 斎藤)

 

No.11809-2】  15年12月17日    F Y
抗癌剤の必要性(2)

丁寧にお返事ありがとうございます。腋かリンパ節レベル1 Lymphnodes0/10 この値でしょうか? 主治医の先生は、ki67 80%が高いのと、再発したら大変だからと言うことで、FEC、 ドセタキセルの順で、半年ということでした。よろしくお願いします。

“ER【+】 PgR【+】 Her2 0+ エストロゲン90% プログエストロゲン90% ki67 80%”というデータがあまり見ない状況なのですが、病理の結果に間違いありませんか?再確認してください。このデータで間違い無いとすれば、化学療法を行うことをお勧めします。Ki67というのは細胞分裂している細胞の割合を示す値で、この値が高いということは化学療法がよく効くということです。一般的にはER,PRが高値の場合はKi67が低いことが多く、あまり化学療法をお勧めできない例が多いのですが…..。(文責 清水)

 

No.11808】  15年12月09日    T
抗がん剤について

お忙しい中にもかかわらず、分かりやすく丁寧に教えていただけ、大変助かっています。乳房温存術(扇状)、放射線照射50グレイ、ゾラテックス2年、ノルバディクス5年の治療をおえ、術後6年目(52歳)です。病理検査結果は、 「・浸潤性乳管癌(硬癌) ・大きさ2.2cm ・核異型度スコア 2 ・脈管浸潤 なし ・ センチネル節生検 0/6 ・47歳 ・ER +60% PgR+80%  ・化学療法 なし  ・HER2スコア(染色法)0 」です。腋窩部に痛みを感じたため、細胞検査していただきました。腫瘍マーカー、肺レントゲンには問題なかったのですが、細胞検査の結果、腋窩リンパに局所再発が認められたため手術を行うことになりました。転移の場合、生存率に変わりないとこのとで、骨シンチ、ペット検査はしていません。したほうがいいですか? また、手術後の治療はどのようになりますか? もし抗がん剤の可能性がある場合、白血球が3000〜3800と少ないので心配です。白血球が少ない場合、抗がん剤の影響はどのようなことが考えられますか? 抗がん剤を行った方がいいですか? どうぞよろしくお願いいたします。

ご相談ありがとうございます。 私のお返事でTさんの疑問が少しでも解消できればうれしく思います。さてTさんはノルバデックス内服終了後約1年で、残念ですが腋窩リンパ節に再発を認めてしまいました。今後の治療ですが、腋窩リンパ節の再発だけであればホルモン治療を選択する医師の方が多く、抗がん剤を選択される医師は少ないのではないかと予想します。ホルモン治療の内容は現在のTさんが閉経前もしくは閉経後で治療内容は変わってきます。閉経状況を確認して、ご担当の先生とよくご相談して今後の治療を選択して頂きたいと思います。(文責 斎藤)
 

No.11807】  15年12月09日    H.S.  
浸潤性小葉癌の治療について

はじめまして。宜しくお願い致します。右乳房に小さな3つのしこりがあり、扇形切除を行いました。センチネルリンパ節生検の結果、リンパ節廓清も行いました。術後の診察で「浸潤性小葉癌」と診断され、切り取った細胞の中に2ミリほどの癌が新たに発見されました。ホルモン療法の効くタイプなので、10年間薬を飲むことと、プラスして3か月間の抗がん剤も考えた方が良いとの事でした。今回の相談は、今後の治療方針についてです。
@放射線 A乳輪乳頭温存乳房切除術 B全摘 が考えられると言われました。浸潤性小葉癌は再発や転移しやすいと聞き、それならば全摘して安心したいという気持があるのですが、「放射線を選んで、再発した場合に切除する」のと、「すぐに全摘する」のでは大差ないのでしょうか? 全摘してしまえば転移などの心配はないのではないか?、放射線ならば再発したときには他に転移してしまっているのではないか?など色々考えてしまい、決められずにいます。@、Bそれぞれのメリットデメリットなど教えていただけたらと思います。

ご相談ありがとうございます。私のお返事でH.S.さんの疑問が少しでも減ればうれしく思います。今回のご相談は温存術後に、放射線を行うか再手術による全摘を行うかで迷っておられるのだと思います。頂いた情報からは腫瘍径やリンパ節の情報が不明なため、一般的なお返事しかできません。浸潤性小葉癌は画像診断で癌の存在する範囲を見極めるのが難しい癌の一つです。扇形切除の断端(切り口)と癌との距離が非常に近いのであれば全摘術をお勧めする理由の一つになります。放射線のメリットは、乳房の形状を左に近い状態に維持できる事です。デメリットは残した右乳房に癌が残っている可能性を完全に否定できない事です。放射線術後に右乳房に再発を認めたときは、そのときに全摘を選ぶ事も可能です。全摘のメリットは残した右乳房に癌が残っていたかどうかをきちんと判断できますし、癌を取りきる事が可能です。デメリットは美容的な左右差が生じますが、これは再建術で補う事が可能です。ご担当の先生とよくご相談して、治療法を選択して頂きたいと思います。(文責 斎藤)

 

No.11806】  15年12月03日    M 
乳癌のことについて

乳癌のことについて質問します。5年前、妊娠中にしこりを見つけ病院を受診、良性か悪性か分からないので摘出しました。年1回、マンモグラフィとエコー検査で経過観察をしていたのですが、検査をした1週間後にしこりが出てきたみたいな感じで、しこりを確認しました。次の日、受診し、生検をして、今は結果待ちとなっています。今度は悪性ではないかと心配してます。5年前の病理診断のコメントを見てほしいため送りました。コメントは以下のとおりです。最後の結論のみ送ります。
現時点では妊娠期による修飾を受けた良性病変を考えたいです。しかし、妊娠期の変化と考えられるものの、腺管内では上皮の増生が著明でductal carcinomaやatypical ductal hyperplasia のようにもみえるところもあります。しばらくは厳重なfollow-upをお願いいたします。
と書いてありました。ある程度自分では調べて分かっていますが、きちんとした内容を知りたいです。今頃になってと思うかもしれませんが、5年前は詳しく先生に聞くこともできず、妊娠、育児におわれ、定期検診も異常がなかったので、今になってしまい、急にしこりが出てきたので不安で仕方ありません。長文ですみませんが、よろしくお願いいたします。

5年前の生検結果で乳癌との鑑別を要する結果を得ていた部位について、今回「しこり」を感じて再度の生検をされたようですが、この場合は今回の生検結果をお待ちいただくことが重要と考えます。一度良性側で診断されたものが、年余にわたって経過観察をされて後年乳癌と診断されることは稀にありますが、その場合は最初から乳癌であったと考えてください。そのように良悪性の鑑別が困難で、かつ長年の経過で発見される乳癌は、増殖速度が遅く悪性度の非常に低い乳癌であり、再発・転移の心配がほとんどないことが多いのです。あなたの場合は、今回の生検結果で良性と診断される可能性も十分あるので、前回のそのような検査結果に惑わされず、お待ちになることが良いと考えます。(文責 久保内)

 

No.11805】  15年12月03日    H
乳房にできる、えくぼ

乳房にできる、えくぼは、癌以外で考えられる事は、ないんですか? 例えば、乳線症のしこりが乳房の表面上にあるときとか、のう胞が乳房の表面上で大きくあった場合とか、何かないですか? 返答お願いいたします。

乳癌以外の疾患では、脂肪壊死や嚢胞のごく一部で「えくぼ症状」を来すことがあり鑑別診断が必要ですが、「えくぼ症状」を来した場合はその原因は乳癌であることが最も多いのも事実です。(文責 久保内)

 

No.11804】  15年12月03日    R 
抗がん剤

両側乳房全摘しました。左は、グレード1、リンパ節転移はないのてすが、右がリンパ節転移3個、グレード3、ki6730%、腫瘍径は、2p未満です。ホルモン感受性は、陽性です。標準治療でいくと、抗がん剤+ホルモン療法になると思います。ホルモン療法2種類も提示されましたが、悩んでいます。できれば、抗がん剤はやりたくないと思っているのですが、良いアドバイスお願いします。

腫瘍径は2cm未満ですが、リンパ節転移3個ですので、StageUAと考えます。この群の10年生存率は約80%ですが、ホルモン受容体陽性かつグレード3でKi67 30%とのことでLuminal Bと考えられます。再発リスクが高くなりますので、通常は術後であれば化学療法後の内分泌療法をお勧めしますが、患者様であるあなたのご希望は化学療法を回避したいとのこと、リスクを承知で受けられないのならその手もあるかと思いますが、小生が主治医なら強く化学療法を勧めます。よりエビデンスを求められるなら、健康保険は対象外ですがOncotype Dx等の遺伝子診断を受けられて、再発リスクや化学療法の効果予測をしてもらうのも一つの方法です。金額は約40万円位、結果判明まで約1か月かかります。(文責 久保内)

 

No.11803】  15年11月21日    I.K. 
今後の治療について

右乳房温存手術時47歳で、ER、PgR共に+、HER2-、グレード1でした。脈管侵襲あり、リンパ節転移は一個、腫瘍径1.5cm、MIBI index 15%です。放射線治療後、タモキシフェン服用とTS-1術後療法ランダム比較の臨床試験に参加して服用中です。術後一年と少しですが、当初医師からは年齢と病理診断結果から考えてリュープリンは必要ないでしょう、と言われましたが、半年ぶりにきた生理が大変な出血で、子宮筋腫も少し大きくなっていいることもあり(3cm)、やはりリュープリンを使って生理を確実に止めましょう、となりました。しかし、副作用が辛過ぎて、4週間製剤を一度で中止してしまいました。聞きかじったことになりますが、タモキシフェン+リュープリンはSOFT試験の結果から40歳以上では化学療法をするようなハイリスクの方に有効で、そうでない場合は再発リスクを下げる上乗せ効果はない、のでしょうか? 出来ればタモキシフェンだけにしたいのですが、それだけでは不十分なのかどうか、自分では考えがまとまらず悩んでいます。医師からはご本人の医師に任せます、と言われています。

よく勉強されています。リュープリンを使用する目的は、主に生理と子宮筋腫に対する効果を狙ってのことです。確かに、47歳での上乗せ効果はあまり期待できないと思われますが、かといって貧血でフラフラ、子宮筋腫も手術で取るほどの大きさではないとすると、まずは「リュープリンを使って生理を確実に止めましょう」になるかと・・。効果は、タモキシフェンで十分です。治療の継続を考えてのリュープリン登場でしたが、生活の質が落ちたのであれば、元に戻すのはやむを得ないでしょう。別に治療が後退したわけではありません。(文責 緒方)

 

No.11802】  15年11月21日    H 
治療方針について

はじめてのご相談です。50代後半、浸潤性乳管癌(硬癌)、ステージVa、8cm大、グレード3、ホルモンER(−)・PgR(−)、HER2蛋白(3+)、リンパ節転移陽性で、遠隔転移はなしです。2ケ月前の人間ドックで4cm大の腫瘍が見つかり、乳腺科を紹介されて、先月告知されました。担当医の治療方針として、このような乳癌には抗癌剤が効きやすいというお話で、術前化学療法ののちに手術を薦められ、今月よりAC療法を開始して、現在1サイクル目です。3ケ月のAC療法ののち、ハーセプチン+パクリタキセルを3ケ月行い、手術の予定です。
1)乳癌がこんなに早く進行してしまうことはよくあることなのでしょうか? 昨年の人間ドックでは異状もなく、たった2ケ月でしこりの大きさも倍になり、いきなりステージVの乳癌と言われ、とても驚いています。
2)こういったケースでの術前化学療法という治療法は適切だと思われますか? 手術先行というお話もあったものの、早目に抗癌剤治療を開始した方が良いということで、ゆっくり考えている間もないまま、AC療法を開始しました。抗癌剤の効果が出てくれば少しは安心するのかもしれませんが、担当医の言われることを信じて、このまま治療を継続していけばよいのか、最近やっと周りが見えるようになり、少し不安を感じています。

是非、ご意見をお聞かせ下さい。お手数おかけいたしますが、どうかよろしくお願いします。

1)Hさんのタイプは、比較的早く発育するタイプです。しかし、術前化学療法が良く効くタイプでもあります。
2)ほぼすべての乳腺専門医が、術前化学療法を選択します。育つのも早ければ、小さくなるのも早いのが、Hさんのタイプです。怖がらずに触ってみてください。効果が実感されると思います。(文責 緒方)

 

No.11802-2】  15年12月14日    H 
治療方針について(2)

【No.11802】にてご質問させていただいたものです。わかりやすく、安心できるご回答、有難うございます。確かに1回目の投与の後から乳房のハリとか痛みも楽になり、しこりも若干小さくなっている感触はあります。担当医の言われることを信じて、このまま治療を継続していきたく思いますが、気になることもありますので、ご質問させて下さい。

1)現在投与後3週間目となり、また少し痛みが出てきているのが気になります。ACは3週間サイクルというのは、効き目も3週間なのでしょうか? この乳房の痛みが悪化ではないか、やや不安に感じています。
2)今週2回目の投与となりますが、しこりがさらに小さくなったとしても、今後リンパ節転移の悪化や遠隔転移が起こったりして、手術できなくなってしまうようなこともあり得るのでしょうか?
3)もしも手術できなくなってしまう事を考えますと、しこりが多少大きくても手術できるうちに手術してしまうべきなのでしょうか? それとも、しこりが小さくなっていれば、そのまま術前化学療法はハーセプチンとパクリタキセルの投与を含めた半年間を予定通り進めていくべきでしょうか?
4)あと、素朴な疑問なのですが、早く発育するタイプの乳がんというのは、一般的な乳がんとは考え方が違うものですか? ステージ、生存率、再発率、治癒率など

担当医にも相談する予定ですが、あまりゆっくりお話しできる時間もないかと思われますので、是非ご意見お聞かせいただければ幸いです。ご回答の程、どうかよろしくお願いします。

1) 3週間という期間は、化学療法の効果が損なわれず、安全に継続できることを考えた上での期間になります。痛みは悪化と必ずしも一致しませんので、あまり心配なさらずに治療を続けて下さい。
2) まずないと思います。
3) 予定通りの治療を進めていくのがよいでしょう。
4) 進行が早いとステージも進んでいることが多く、無治療であれば再発率、生存率は厳しい結果となるでしょう。ただ、特にHER2 タイプは治療の進化に伴い、成績がかなり良くなっているのが現状です。成績は治療の修飾により変わるため、早く進行する悪性度の高い乳がんが必ずしも悪い結果に結びつくものでもありません(最近は炎症性乳がんでもかなり成績が向上しています)。特に薬物治療によく反応した方は、その後の治療成績もよいことがわかっています。(文責 加藤)

 

No.11802-3】  16年05月24日    H 
治療方針について(3)

【No.11802】にてご質問させていただいたものです。お世話になります。その後、AC療法3ケ月、ハーセプチン+パクリタキセル3ケ月の術前化学療法を終え、術前検査を行った結果、抗がん剤の効果があり、画像上がん細胞が消失したくらいになりました。当初8cm大のがんであり、リンパ節転移陽性であったことから、「乳房全摘+リンパ節郭清」の手術になることと覚悟していました。ところが、担当医より、この状態であれば「乳房部分切除+センチネルリンパ節生検」で手術して、リンパ節は、センチネルリンパ節生検の結果により周囲のリンパ節切除範囲を決め、乳房については、病理検査の結果、取り残しがなければ1ケ月半程度放射線治療を行い、取り残しが合った場合は全摘などの追加再手術をしたらどうかということで、薦められました。そこでご意見を伺いたく思います。

1)一般的に上記手術方針で問題ございませんでしょうか?
2)当初、ステージVaと言われていたがんでしたので、とても心配していましたが、現在の状況で乳房部分切除+放射線治療でも、乳房全摘でも、今後のリスク(生存率、再発率、治癒率など)は変わらないものでしょうか?

手術は6月初めになりますが、乳房全摘でなくても生存率や再発率などのリスクも変わないのであれば、放射線治療をしたとしても、切除範囲が少ないに越したことはございません。ハーセプチンは、まだ来年まで投与が続きます。本日、思いがけないことを担当医に言われたため、本当に大丈夫かなと、帰宅後やや不安に思い始めました。是非、ご意見をお聞かせ下さい。お手数おかけいたしますが、どうかよろしくお願いします。

1) 8cmのしこりが、化学療法で小さくなったことは、大変良いことです。一般的に、小さくなる際に同心円状に小さくなったのであれば、切除範囲は小さくできます。乳房切除が温存術に変更になる可能性は、この場合です。他には、8cmの範囲でパラパラとがんが存在して、治療効果があるのですが、それぞれが小さくなったり、非浸潤がんの形で残ったりして、切除しなくてはいけない範囲は変わらないというパターンもあります。このパターンでは、画像上、消失したように見えて非浸潤がんの形で残っていることがあります。どちらであるかは、メールなどでは判断できないので、主治医の先生に良く聞いて決めるほかありません。
2) 変わりません! ただし、温存術を受けた場合は、局所再発というリスクが発生します。また、全摘を受けた場合でも、腋窩リンパ節の転移が多く残っている場合(4個以上)は、放射線治療を受けた方が生存率に差が出てきます。いずれにしろ、良く主治医と相談して、納得して治療法を選択することに尽きます。(文責 緒方)

 

No.11801】  15年11月21日     C.K. 
左のう胞内乳癌について

48歳の閉経前です。私は先月、左胸のしこりを自分で発見して、すぐに近所の病院でエコーと細胞診とマンモグラフィーを受けました。その結果、クラスWであると診断されて、すぐに大きな病院で詳しい検査をした方が良いと言われ、検査結果と紹介状を持って乳癌手術で有名なK病院へ行きました。K病院では、近所の病院で受けたエコーよりも詳しいエコーを受けただけで、担当の医師に診察をしてもらったら、「左のう胞内乳癌」だと診断されました。後日、「PET−CT」と「MRI」を受けて、「リンパや他の部位への転移は見られないが、乳房内に点々と5、6ヶ所散らばっているので、全摘出を薦めます。」と言われ、1月に手術をする予定です。しこりの大きさは1,3cmほどの初期の癌なので、早急にしなくても良いでしょうとの事でした。ただ、非浸潤癌であるか?浸潤癌であるか?は、手術をしてみないとわからないとの事です。そこで、質問なのですが、
1) 乳房内に点々と散らばっていたのは、いったい何でしょうか?
2) のう胞が破れるかもしれないと言われたのですが、どういうことでしょうか?
3) リンパに腫れは見られないと言われたのですが、1ヶ月ほど前から左の脇の下がヒリヒリと痛いのですが、気にしすぎでしょうか?
4) 最近になって、自分で絞ると左乳頭の1ヵ所から茶褐色の分泌液が出るようになり、胸が生理前のように張っているような感じがするのですが、乳房内で癌が進行しているのでしょうか? このような症状があっても乳癌の進行は遅いというので、1月の手術で大丈夫でしょうか? 初期の癌であると言われても不安で仕方ありません。

ご回答をよろしくお願いします。

1)画像を確認していないので、すべて憶測です。「左のう胞内乳癌」と同じ乳管内の病変が広がって散らばっている状態なのだと思います。
2)あまり、気にしない。前後の説明で意味が変わってきます。
3)しすぎです。
4)絞らない。進行していません。いじらない!

以上です。大丈夫ですから、主治医に不安であることを告げてください。(文責 緒方)

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