会員紹介 手術後のページ 乳癌関連情報 公開市民フォーラム 相談室HOME


相談室(No.9401〜)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

ご相談メールの投稿はこちらからお願いします。

なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。

当相談室にお寄せいただいたメールについては、編集・引用・公開させていただく権利を当会(神奈川乳癌治療研究会)が有するものとします。また、名前、メールアドレス等個人情報保護の観点から、皆様から頂戴したご相談のメールは、一定期間の後、アドレスも含めて削除させていただいております。再度ご相談いただく際はその旨ご留意いただき、掲載No.を書き添えて下さるようお願い致します。

 

★ 過去にさかのぼって相談内容が検索できるようになりました。ご参考になれば幸いです。ご利用下さい。
 

 

相談室のQ&Aが、「乳腺専門医が答える 乳癌・・・私の場合」という一冊の本 になりました(1000円)。
乳がんの基礎知識も入れました。
収益は、相談室の運営費用に当てたいと思います。ご協力いただければ幸いです。
詳しくは、乳癌関連情報のページをご覧下さい。

 

目 次

[前のページ] [次のページ]

No

日 付

名 前

件  名

担 当

9447 10/03/07 Y  治療法について 高橋
9446 10/03/07 S これからの治療について 高橋
9445 10/03/07 H  転移の可能性(HPNo.9414) 高橋
9444 10/03/07 H.M. 炎症性乳癌の治療法について(2)(HPNo.9392) 高橋
9443 10/03/07 S  乳腺線維腺腫と診断されました 高橋
9442 10/03/07 H.I.  左脇の下から左胸上部にかけての張りと痛みについて 高橋
9441 10/03/07 Y 病理検査(HPNo.9403) 高橋
9440 10/03/07 H P53抗体について 高橋
9439 10/03/06 K  組織診CNB検査結果について 須田
9438 10/03/06 I  母の乳癌について 須田
9437 10/03/06 M.S. ホルモン剤の継続で迷っています 高橋
9436 10/03/06 K.M 今後の治療について 高橋
9435 10/03/06 N 今後の治療の選択について 高橋
9434 10/03/06 Y.O.  ゾラデックスは必要なんでしょうか? 高橋
9433 10/03/03 Y.M ホルモン治療の副作用と効果と大豆食品 須田
9432 10/03/03 A.Y.  線維腺腫の術後について 高橋
9431 10/03/03 MK 乳がん手術後の治療方針ご相談(HPNo.9361) 高橋
9430 10/03/03 MARU 乳房に赤い斑点のような物が・・・ 高橋
9429 10/02/27 じじ 要精密検査と言われました 須田
9428 10/02/27 H.T.  術後の MRI 経過診断について 須田
9427 10/02/27 A・M  続・化学療法について(HPNo.9332-2) 須田
9426 10/02/27 F.N. アリミデックスの副作用について 須田
9425 10/02/26 M  検診結果について教えてください 須田
9424 10/02/26 N  乳頭真裏のしこりについて 須田
9423 10/02/26 S   タスオミンを飲み続けるべきかどうか(HPNo.6696-5) 須田
9422 10/02/26 A.O.  全摘後のホルモン療法について 須田
9421 10/02/26 B.Y. 骨転移における骨シンチ検査の画像と痛みについて 須田
9420 10/02/26 k  硬膜への転移について 須田
9419 10/02/26 k  術前化学療法を受けた場合の術後治療 須田
9418 10/02/23 治療の選択について 首藤
9417 10/02/23 J  動注療法後の手の痺れ痛みについて 首藤
9416 10/02/23 Y.H. 今後の治療について 首藤
9415 10/02/23 Z  胸の痛みと張り 首藤
9414-1
9414-2
10/02/23
10/03/07
H 癌の転移の可能性は高いのでしょうか?
転移の可能性
首藤
高橋
9413 10/02/21 T.Y 骨転移の放射線治療について 首藤
9412 10/02/21 A   疼痛症候群 首藤
9411 10/02/21 N  要精検 首藤
9410 10/02/21 Y.M. 多発癌と再発との関係について 首藤
9409 10/02/19 K  再温存or全摘? 首藤
9408 10/02/19 E.Y.  エコーの画像について 首藤
9407 10/02/19 K.S. 乳ガン後の出産 首藤
9406 10/02/18 F.O. 悪性の可能性は? 首藤
9405 10/02/18 M  術後の患部マッサージについて 首藤
9404 10/02/18 K.T. 鎖骨上リンパ節転移の治療について(HPNo.9385-2) 首藤
9403-1
9403-2
10/02/17
10/03/07
Y  授乳中の乳癌の可能性
病理検査
首藤
高橋
9402 10/02/17 A  術後の治療について 首藤
9401 10/02/16 リンパ節郭清の個数について 鈴木

 

No.9447】  10年03月07日  Y 
治療法について

初めて質問させていただきます。先日、58歳の母が右乳房温存手術を受けました。結果は、「非浸潤がんの病巣主体、わずかに微小浸潤性乳管がん(詳しい大きさはわかりません)、断端(−) リンパ節転移(−) 脈管浸潤 (−)、核異型度 3 ER(−) PgR(−)  HER2(−) 、stage1」とのことでした。主治医の先生との相談の結果、母の希望もあり放射線30回のみの治療となりました。トリプルネガティブですので、ホルモン治療もハーセプチンも効果がないのは理解しておりますが、放射線のみでは再発する可能性が高いのではと心配です。抗がん剤をあわせての治療のほうが、今後の再発のリスクが低くなるのではないのでしょうか? わからないことばかりで、とても不安です。お忙しい中申し訳ありませんが、教えていただきたく思います。

ご質問をどうもありがとうございます。微小ですが浸潤がんということで、“ステージ1のトリプルネガティブ乳がんに対する標準治療は何か”というご質問ですね。確かに主治医の先生がおっしゃる通り、御本人が御希望されれば放射線治療のみという選択肢もあると思います。でも、御家族が不安に思われるのでしたら、抗がん剤治療を追加していただいて良いのではないでしょうか。トリプルネガティブ乳がんに対する抗がん剤治療では、アンスラサイクリン系やタキサン系の抗がん剤を使用しますが、アンスラサイクリン系はトリプルネガティブ乳がんに対して効果が弱いというデータもありますので、主治医の先生との話し合いが必要です。抗がん剤は再発のリスクを下げるためにおこないます。しかし抗がん剤には副作用があります。副作用によりつらい思いをするのは御本人です。御本人の御希望をよくお聞きいただき、方針を決定していけば良いと思います。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9446】  10年03月07日  S
これからの治療について

平成21年8月、乳房温存術を受け、その後放射線25回+ブースト5回、平行して(閉経前)リュープリン+ノルバデックスで治療しています。手術後の病理検査所見は次のとおりです(主治医の抜粋)。52歳、閉経前、組織型 硬癌、腫瘍径 1.5cm、術中センチネル(1/2) 2つのうち1つのリンパをスライスした半分に反応有り、L2まで郭清(0/38)郭清した部分に転移なし、脈官浸潤 ly(+)、核異型度 1、ER100% PgR100% 、Her2 0 、術後病期診断 T1 N1 M0。 術後補助療法としてホルモン治療を(7〜10年)という事で治療を始めました。先生から、ホルモンがよく効く癌なのでホルモン療法でと言われました。
1) 09年の乳癌治療では私のような場合 手術+放射線+ホルモン治療が標準なのでしょうか? 手術+抗がん剤+放射線+ホルモンとなる場合はどの要素が重要ですか? リンパ節転移有りがとても重く感じます。、
2) 現在の治療法の再発率、生存率と 抗がん剤を+した場合の再発率、生存率を教えてください。
3) 放射線でブースト5回をしました。ブーストをするという事は断端陽性ですか? ネットでは断端陽性の場合追加切除とありますが、追加切除はしていません。大丈夫でしょうか? 

半年経ってやっと冷静になり、色々な情報が目につきます、これから頑張って治療していくためにも、今疑問に思う事にお答えいただけたらと思います。宜しくお願い致します。

ご質問をどうもありがとうございます。
1) ザンクトガレン2009ではホルモン感受性のある方は、できるだけホルモン療法を中心にという考え方です。S様の場合には、腫瘍も小さく、ホルモン感受性も良く、核異型度も1です。ホルモン治療が中心となり、御希望により抗がん剤を選択することになると思います。考え方としては、局所の再発を防ぐためには、手術と放射線が大事、そして全身への転移、再発を防ぐためにはホルモン療法が大切ということです。リンパ節転移が一つあってもこの“ホルモン療法中心“を選ぶ乳腺外科医が現在は多数を占めると思います。
2) adjuvant onlineでは、無治療での10年生存率 88%、ホルモン療法における生存率加算 2%、抗がん剤治療における生存率加算 1%、両者併用による生存率加算 3%、無治療での無再発10年生存率 73%、ホルモン療法における無再発10年生存率加算 9%、抗がん剤治療における無再発10年生存率加算 5%、両者併用による無再発10年生存率加算 12%。 ホルモン療法がより有効であることが確認されます。
3)断端陽性が明らかではなくてもブースト照射をすることはございます。まずは断端がどうだったかを、主治医の先生にご確認下さいね。

またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9445】  10年03月07日  H 
転移の可能性(HPNo.9414)

HPNo.9414で相談しました53歳の主婦です。その後の検査の結果、転移の可能性はあまりないということでした。ありがとうございました。今後の転移の可能性について質問します。病理の結果は、しこり1.3センチ、リンパ節1個転移でした。これだけですと、先生もステージ2Aということでした。しかし核グレード3で、ハイリスクとなっています。今後の転移に、どのくらいのパーセンテージで影響してくるのでしょうか。ステージ2Aとしてみてよいのか、あるいはステージ3〜4位と考えた方がよいのでしょうか。核グレード3でも転移しない人もいるのでしょうか。それとも転移することを前提に生活していた方がよいのでしょうか。よろしくお願い致します。

ご質問をどうもありがとうございます。核グレードが3でも転移しない方はもちろんいらっしゃいますし、核グレードが3だからステージがあがるというわけでもございません。腋窩リンパ節への転移がない乳がんの場合の数字については、5年術後無再発生存率は、核グレード1が約98%、核グレード2が97%、核グレード3が81%で、核グレードが上るほど再発する率が高くなっているという報告が国立がんセンターよりございます。しかしこれは全体における数字ですので、一つの客観的データとして受け止めておいてください。そして、これからの生活の中では、再発のことはできるだけ考えないように生活なさってください。もし仮に再発したとしても、腫瘍のスピードはゆっくりですし、制御できる薬剤も増えつつあります。乳がんだけにとらわれず、体全体の健康に注意して、事故などのないように安全にも気を配りながら、生活していくのが一番です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。 (文責 高橋)

 

No.9444】  10年03月07日  H.M.
炎症性乳癌の治療法について(2)(HPNo.9392-2

不躾な質問に丁寧にお答えいただき、本当にありがとうございまいました。現在AC6クールを終了し、ウイークリータキソールを今日から始めたところです。AC終了後のCT検査では、腋の下のガンがやや小さくなっている感じでしたが、全体としては、まだ大きいままのようでした。最近読んだ本の中にCD-DST検査というものがありました。細胞を取り、その細胞にどういう抗がん剤が効くか、あらかじめテストできるようです。今後の事を考えると、有効な抗癌剤をある程度知っておく必要もあると思うのですが、術前治療中でもCD-DST検査は可能かつ意味があるでしょうか。HER2陰性の場合、ACや ECは有効ではなく、トリプルネガティブの場合タキサン系も効果が薄い事が分かってきたとあります。その場合、ナベルビンやゼローダが良いと書かれています。これからタキソールなのですが、非常に不安です。効かない抗癌剤を何カ月も投与し、やっぱり駄目だったよでは済ます事ができません。その間にガンが進行してしまうのではと、とても心配です。

ご質問どうもありがとうございます。ひとつの方法として、CD-DST検査が可能な病院であれば、行っていただいて結果を参考になさってもよいかと思います。トリプルネガティブにも様々なタイプがありますので、一概にアンスラサイクリン系もタキサン系も効かないとか効果が薄いと決めつけることはできません。今ある手段をしっかりと順番におこなって行くことが大切です。ナベルビンやゼローダはもちろん今後選択肢に入ってくると思いますが、まずはタキサンに期待をしましょうね。手足のしびれがでてくると思いますので、牛車腎気丸などの漢方薬を併用しながら、がんばっていきましょうね。応援しています。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9443】  10年03月07日  S 
乳腺線維腺腫と診断されました

去年、針細診をして乳腺線維腺腫と診断されました。しこりが小さいため、うまく採れたかは判らないが、良性なので大丈夫と言われました。その時に、もう一つしこりがあると見てもらったら、しこりではないと言われたのですが、今年の検診でしこりが2つになったと言われましたが、その一つは去年私が言っていたしこりだったのです。説明もよくわからないし、病院を変えようかと思っているのですが、また検査もしてほしいので、初めての検査と言うつもりだったのですが、前に受けた事があると話した方がいいのでしょうか? 去年刺した場所に、また針を刺して調べてもらってもいいのでしょうか? 不安になり、長くなってしまってすみません。

ご質問どうもありがとうございます。まず、偽る必要はありません。今おっしゃっているありのままを、次の病院でお伝え下さい。偽りのまま、話を進めていても先生には分かってしまうと思いますし、信頼関係は、お互いがすべてをさらけ出すことから始まると思います。S様に必要なことは、御自分のなかにある不信感や不安を全て次の先生にお伝えすることです。そうしないとまた、説明不足、認識不足、コミュニケーション不足で病院を変えることになってしまうと思います。また、毎年毎年そしてそのときのホルモンバランスによっても乳腺の状況は変わります。去年はこう言われていたのに、今回はこう言われた。というのはよくございます。毎年変化があるから毎年検診を受けるのです。どうか、まずは先生と信頼関係をつくっていただいて、先生のお話をもう一度聞いてみてくださいね。何回針をさしてもしこりの性格が悪くなることはありませんので大丈夫です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。 (文責 高橋)

 

No.9442】  10年03月07日  H.I. 
左脇の下から左胸上部にかけての張りと痛みについて

初めてメールいたします。41歳で、2回の出産経験があります。一ヶ月ほど前に左の肋骨に軽くひびが入ってしまったのですが、その頃から左脇の下から左胸上部にかけて痛みがあります。当初はひびによるものかと思っていましたが、肋骨の状態が治った今でも、その痛みは変わらずあります。整形外科の先生に筋肉痛かと尋ねたところ、筋肉痛とは違うと思うというお返事でした。上体を起こしたり、横になる時、くしゃみをするときに痛みを感じ、呼吸をするときも、やや痛む感じがします。腕を上げるときはちょっと突っ張る感じの痛みです。右側や他の関節と比べ、違和感・・膜を張っているような感じ?や、じんじんと熱いような(触っても体温は変わりないのですが、中のほうが熱い感じ)感覚を覚えます。
乳がん検診は3〜4年前から毎年受けていますが、過去の記録を見ると、診断結果に異常はありませんでした。ただ、自覚症状として、左脇の下辺りが引きつる感じがする・・と問診で記入をしたため再検査となった年が、3年前と昨年に2度ほどありました。再検査でも異常は無く、気のせいだったで終わっていますが、気になることは毎回左側なので、今度こそ気のせいじゃないのかも・・と思ってしまいます。次の定期検診は9月頃だと思いますが、それまで待っていてもよいものでしょうか。ちなみに昨年の再検査は12月でした。お忙しい中大変恐縮ですが、ご回答いただけましたらありがたいです。よろしくお願いいたします。

ご質問どうもありがとうございます。お話からは乳がんに関連したと思われる症状は確認されません。肋間神経痛でも良いかと存じます。どうしてもご心配なときには、乳腺外来を受診してください。皆さまにお伝えしたいのは、乳がん検診は何月にやっているから大丈夫!と思わないで欲しいということです。乳がん検診は、その時点での異常を発見することを使命としています。その後何ヶ月かで病気が発症することもございます。ですから、乳がん検診を受けていても、何か気になることがあれば、必ずその時点で乳腺外来でもう一度診察をお受けになって欲しいのです。ご心配ごとは、積極的に行動を起こして解決しましょうね。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9441】  10年03月07日  Y
病理検査(HPNo.9403)

前回は、迅速なお返事有難うございました。その後、針生検の結果、のう胞内乳頭腫という良性の腫瘍のでした。経過を見るとの事で、3ヶ月後再診です。色々自分で調べたら、のう胞内乳頭腫と、のう胞内乳癌は、診断が難しいとの事で、誤診がある時もあると、書いてあるのを幾つか見て不安になっているのですが・・・。
1) 病理診断の誤診は心配しなくても大丈夫でしょうか? 針生検まですれば、そんなに誤診がある事はないですか?
2) しこり内で、針生検で取った組織以外の所に、癌細胞があるという事は考えられますか?
3) 針生検から2週間以上経っていますが、検査後、しこりが大きくなった気がするのですが、大丈夫でしょうか?
4) 病理セカンドオピニオンを受けるか迷っています。そこまでする必要は無いでしょうか?
5) 主治医の先生は、「良性の腫瘍は取る必要はない」との話でしたが、良性が悪性に変わる事はないですか?
6) 子供が6ヶ月なので、まだ授乳は続きますが、腫瘍が大きくなっていく可能性は大きいですか? 授乳を終えると、小さくなっていきますか?

良性と言われて、安心したのですが、姉が乳癌という事があり、心配が拭いきれません。色々質問してしまい申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

ご質問どうもありがとうございます。検査をしてもしても、次から次へと心配はわき上がってきますね。それは仕方がないことです。少しでもご不安が解決できるようにお手伝いいたします。
1)針生検の正診率すなわちがんの時にがんと診断できる精密度は、施設によって報告が異なりますが、90%前後と言われています。ですから、もし良性という結果が針生検ででたとしても定期検査をお勧めしています。
2)おっしゃるとおりです。その確率が10%前後あるということです。
3)針生検がきっかけで腫瘍が大きくなることはありません。内出血で痛みを感じたり、しこりを感じたりしているのです。時間が解決してくれるはずです。
4)病理結果のセカンドオピニオンも良いでしょうし、違う病院で検査を予定したり、心配な部分は手術で切除してしまうのも一つの選択肢です。御自分が納得できるように、御希望を一つずつ叶えていってください。
5)主治医の先生のおっしゃるとおりで、良性のものに対して、体にメスをいれますと、今度はY様が後悔する可能性があります。「なんで良性なのに、こんな傷が残ったんですか。」そうおっしゃる方も中にはいらっしゃいます。ですから良くお考えになってください。悪性のものは、はじめから悪性。良性のものはどんなに大きくなっても良性。基本的には良性のものが急に悪性になるというようなことはないと考えます。
6)もちろん授乳中は乳腺全体が張っていますので、授乳が終われば乳腺全体が縮小していきます。それとともにしこりの様に触れている部分は縮小する可能性が高いです。しかし乳腺全体が小さくなって、相対的にしこりを大きく感じる可能性も否定できません。

お姉様が乳がんとのこと。遺伝子についても関連が最近指摘されていますので、是非今後も、できれば半年から1年に一回は乳がん検診を継続されてくださいね。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9440】  10年03月07日  H
P53抗体について

以前にも メールでお世話になった者です。右乳癌の全摘出を5年半前にした47才の女性です。手術後の抗がん剤はCMFのみです。去年の10月頃にした血液検査で、新しいP53抗体という腫瘍マーカーで数値が異常に高くなり、つい先日の検査でも、また更に高くなりました。今年より、右の胸部が痛み、乳癌で縫った箇所に1センチ弱のしこりを感じる様になりました。先日病院で診てもらいましたが、日帰り手術で19日に手術をする事になりました。教えて頂きたいのは、P53抗体という腫瘍マーカーです。また、今できたしこりは、私としては局所の再発ではないかと思っていますが、病院の先生は、取った物を病理検査しないとわからないと言っています。また、手術する病院では放射線がないので、放射線のある病院に行った方が良いのか、今の病院で手術した場合は、抗がん剤をやるのかどうかなど、わからなく、不安になっています。お忙しい所恐れ入りますが、教えて頂きたいのです。よろしくお願い致します。

ご質問どうもありがとうございます。P53抗体は、施設によっては最近計測することも増えてきておりますが、あくまでもひとつの目安ですから、そのデータに一喜一憂しなくてよいと思います。ただし、このマーカーは大腸がんによる影響も受けますので、もししこりの摘出検査で異常が確認されなければ、大腸の検査もお受けになっておいてください。また治療は各チームが分担しておこなっても構いませんので、放射線治療は別の病院でも良いと思います。主治医は、あくまで今の先生なのですからね。放射線が必要かどうかも今の時点では分かりませんし・・。局所再発であれば、その部分の切除のみで経過観察となるかもしれません。抗がん剤のことは、まずその部分を切除して調べてから考えましょうね。色々ご不安なのは良く分かります。あせらず一つずつ段階を追って解決していきましょう。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9439】  10年03月06日  K 
組織診CNB検査結果について

初めてご相談いたします。現在45歳です。今年1月に定期健診もかねて今回初めてマンモグラフィをやったところ、そこから検査・再検査となりました。各結果は次の通りです。
マンモグラフィ・・・石灰化の広がりが気になる為、エコー検査へ。
エコー・・・約1cm弱の腫瘍が見える為、細胞診検査へ。
細胞診・・・5段階中「3」、硬癌の疑いの可能性ありとの病理の判断とのことで、組織診CNB検査へ。
CNB・・・上皮成分は腺上皮がわずかにみられるが明らかな異型はみられず、悪性所見無し。

医師の判断は、悪性所見なしだがマンモグラフィとエコーで疑わしいのが取れない為、局部麻酔にて腫瘍とその周りを取り除くのが安心とのこと。ただ、良性か悪性かは、その後の検査結果になる為、それをするかどうかよく考えるようにとのこと。腫瘍(硬癌)の疑いが拭えない場合、この段階でも乳房温存手術が妥当なのでしょうか?? ご意見をうかがわせてください。宜しくお願いいたします。

主治医の提案は、「約1cm弱の腫瘍を局所麻酔下で摘出し、よく調べましょう。」という事です。検査のための手術を生検といいますが、主治医は、この生検を勧めているのです。乳房温存術は、その腫瘍が癌であった場合の治療のための手術の一つの方法です。癌かどうかわからないものに温存術を勧めているのではありません。誤解が生じているようなので、主治医から、もう一度よく説明を伺い、納得のいく検査を受けてください。(文責 須田)

 

No.9438】  10年03月06日  I
母の乳癌について

60才の母が先日乳がんの手術をしました(温存)。手術前は初期と言われておりましたが、腋窩リンパ節にも転移しておりました(リンパ節郭清 レベル1,2,3とも)。癌の種類は硬がんで、大きさは1.2mmX10mm、リンパ管浸襲 1、血管浸襲 0、グレード 1、ホルモン ER 陽性 PGR 陽性、リンパ節 17個中7個、切除断端 陽性。

1) 癌は小さく、そんなに悪くないがんとのことでしたが、リンパ節に転移が多いのです。癌自体は小さくても、こんなにリンパに転移することは、よくあることなのでしょうか?
2) 切除断端陽性で癌がまだ残っており、放射線を通常より強めにあてるそうなのです。癌は残っている可能性があるので放射線をあてるのは分かっているのですが、切除断端陽性という結果はよくあることですか?
3) こういった状況の癌の場合、全身に転移している可能性が大きいでしょうか? リンパに転移している数が多いので、すごく気になっております。
4) PET−CTなどで全身を検査しなくてもいいのでしょか? 担当医に検査をしなくてもいいのか?確認しましたところ、してもあまり意味がないとの回答でしたので・・。手術前に胸付近のCTを撮っただけ(造影剤)で他は何もしておりません。
5) リンパに転移が多いので、抗がん剤はしたほうがいいですよね? 予定では、CEF療法 タキソテール、ファルモルビシン、5FU、エンドキサンをするそうなのですが、アドバイスがあればお教えください。

以上、長々と申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

1) よくあることでもありませんが、特別に珍しいわけでもありません。
2) 切除断端陽性である場合、陰性になるまで追加切除するやり方と、放射線を通常より強めにあてるやり方があります。
3) 微小転移が起こっている危険度が高い因子として、リンパ節転移個数がありますが、4個以上転移のあるリンパ節が存在する乳癌は、全身のどこかに微小転移がある危険性が高くなります。
4) 微小転移は、分裂・増殖して、1cm前後の大きさになると、CT、MRI、PET-CT、骨シンチなどの画像診断で遠隔転移として見つかるようになります。そのため、PET-CTをやる意味があまりないと、主治医はおっしゃっているのだと思います。
5) 2009年の St.Gallen コンセンサスガイドラインでは、ホルモン感受性があり、HERU陰性である乳癌の治療計画は、ホルモン療法がまず基本で、それに化学療法の追加が必要かどうかを検討することになります。お母様の場合、リンパ節転移が4個以上ありますので、できる限りの治療を行い、1%でも再発リスクを減らしたいと考えるのであれば、アンスラサイクリン系薬剤、又はダキサン系薬剤をベースとしての化学療法を行います。ただし、いずれの組み合わせでも副作用がありますので、効果と副作用のバランスをみながら使っていくことになります。主治医と充分ご相談の上、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

 

No.9437】  10年03月06日  M.S. 
ホルモン剤の継続で迷っています

よろしくお願いいたします。4年前、53歳のときに右側の温存手術を受けました。リンパへの転移はなく、放射線治療とホルモン剤タスオミンを5年服用ということでやってきました。手術をした時は閉経前でした。タスオミンを飲んで4年目の去年7月に、「閉経後の人により効果のあるホルモン剤があるので、副作用は強いかもしれないけれどやってみましょう。」ということで始めました。3つ薬があるので、副作用がつらかったら薬をかえて様子をみていくことにしました。 まずアリミデックスを2ヶ月飲みましたが、関節痛がでたため、去年の9月からはアロマシンにかえてみました。これもいろいろ更年期症状、神経症症状が強く出て、仕事や日常生活のつらく、精神的にも落ち込み、今年の1月に主治医の先生に相談し、1ヶ月服薬を休むことにし、精神科からコンスタンをもらい飲んでいます。1ヶ月服用をやめても、いろいろな症状はあまり改善されませんでした。1ヶ月服用をやめましたが、3週間前から、飲まずにいるのも不安なので、今度は3つめのフェマーラを始めました。まず1週間飲んでみましたが、むかつき・めまいはきけ・脱力感・強い冷感などがすぐ出てしまいました。主治医の先生は、「つらかったら無理しなくてもいいですよ」とおっしゃってくれます。頑張ってまた2週間飲んでみることにしましたが、実際毎日いろいろな症状が出てつらいです。つらいだけ効果があるのなら頑張りたいとも思うし、これから4年以上もつらい生活をしていかねばならないのかと思うと、やめたいと悩んでいます。少しでも再発や転移の期間をのばすのか、今を質のよい生活(言い方がへんですが)、元気に過ごしていったほうがいいのか、毎日悩んでいます。主治医の先生も良い先生で、よく相談にのっていただいていますが、どうぞよろしくお願いいたします。

ご質問どうもありがとうございます。ホルモン治療による更年期症状はつらいですよね。薬の種類を変えてもきついのであれば、漢方薬を試す方法もあります。更年期症状に対する漢方薬は、加味逍遙散(かみしょうようさん)などがございます。主治医の先生にお聞きしてみてください。そして、どうしてもおつらければ、中止という選択肢もあります。そうでなければ、うまく副作用をコントロールするか、がまんするということになります。でも、主治医の先生が良い先生であるということは何よりの宝物です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9436】  10年03月06日  K.M
今後の治療について

初めて投稿します。年齢44歳、平成22年1月浸潤性乳がん(乳頭性管癌)にて右乳房全摘術を行いました。術前のマンモトームでは、「悪性度T、腫瘍約1.2o」でした。術後の病理検査では、「ホルモン受容体ER100% Pgr90% 腫瘍は1.3mm リンパ節転移0/2 悪性度U 脈管侵襲 ly(−)v(−) HER2タンパク陰性」の結果が出ました。今後の治療として、悪性度以外を考えるとホルモン療法の方針でいけると言われてますが、悪性度がマンモトーム時のTから術後はUになっているため、ホルモン療法プラス抗がん剤が必要なのか、非常に迷っています。oncotypeDXの検査の話しもありましたが、自費で高額の為、考え中です。
1) 悪性度Uになったため、抗がん剤を使った方がよいのでしょうか? ホルモン療法のみでよいのでしょうか?
2) oncotypeDXをして、はっきりした方がよいのでしょうか?
                                        
よろしくお願いします。

ご質問どうもありがとうございます。ザンクトガレン2009によりますと、ホルモン感受性もよく、腫瘍径も小さく(1.3cmでしょうか)、K.M.様の推奨治療はホルモン治療単独であろうと考えます。核グレードが2だとしても、それだけでは抗がん剤が絶対に必要ということにはなりません。主治医の先生にadjuvant onlineなどでリスクに関する数字を見せていただいて方針を決定してもよいのではないでしょうか。Oncotype DXをしたからといって、治療が完全に振り分けられるということではありません。絶対にしなければいけないものではありません。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9435】  10年03月06日  N 
今後の治療の選択について

母のことで、お聞きします。70歳女性(閉経後)、非浸潤性乳管がんの疑いで、右乳房全摘しました。病理結果は以下のとおりです。「組織型 浸潤性乳管がん、リンパ節転移なし、大きさ 範囲9.1センチ 浸潤0.2センチ、核異型度1、断端陰性、ホルモン感受性あり」でした。主治医は無治療、もしくはタモキシフェン5年間の服用というお話でした。主治医は、ほぼ治ったといえるので、飲まなくてもいいと思うが、心配ならばホルモンをしてもよい、といった感じです。非浸潤で、無治療というのが一番希望だったので、飲まなくて済むならそれがいいのですが、2ミリの浸潤というのが気になってしまいます。これは殆ど無いという解釈でいいのでしょうか? 自分で選択できる分、逆に迷ってしまいます。また、タモキシフェンではなく、アロマターゼのほうがいいのか、これも含めて、どのようにお考えになるか、教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。

ご質問どうもありがとうございます。病理検査の結果浸潤がんということですので、ホルモン治療を行うことが推奨されます。基本的には浸潤部位が2mmだから大丈夫とは言えないと思います。閉経後のホルモン治療は、現在、アロマターゼ阻害薬5年間が推奨されております。いろいろ悩んでしまうと思いますが、またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9434】  10年03月06日  Y.O.
ゾラデックスは必要なんでしょうか?

現在48歳。温存手術後4年4ヶ月になります。腫瘍経2.5cm×2.5cm、グレードV、ホルモン+、ハーツー−、リンパ節転移なし。化学療法、放射線、ホルモン療法(ノルバデックス)で治療しました。その後、化学療法終了1年後に生理が再開したためゾラデックスを2年追加しました。そして、ゾラデックスを終了して1年になる今月、また生理が再開してしまいました(現在はノルバデックス服用中)。今後の治療について教えて下さい。私の希望としては、あと1年ノルバデックスのみ服用して、ゾラデックスは再開したくありません。今後数年生理があるとして、ゾラデックスは必要なんでしょうか? ゾラデックスを追加しないと再発のリスクは高まるのでしょうか? どうか、よろしくお願いいたします。

ご質問どうもありがとうございます。ゾラデックスの標準的な投与期間は2年ですが、最近は5年まで継続した方が良いとする報告もあります。また、平均閉経年齢52歳に近ければ、閉経まで継続することも考え方としてはございます。でも、もしゾラデックス投与でつらい思いをしていらっしゃるのであれば、このまま中止していても良いと思います。特にそういったことがなければ、52歳まで継続するのも一つの選択肢です。再発のリスクについては、特に閉経まで継続したら何%リスクが下がる、といったデータはございません。生理が再開していること自体は心配ありません。ノルバデックス5年間は標準治療ですので、いまのY.O.様の判断は正しいと思います。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9433】  10年03月03日  Y.M.. 
ホルモン治療の副作用と効果と大豆食品

温存手術後に放射線を終え、閉経前、ノルバデックス+アゴニスト注射のホルモン治療を開始して3ヶ月を迎えようとしていますが、ホットフラッシュ等の副作用を感じません。「生理がある人は必ず起こる」と主治医には言われましたが、副作用が無いのは薬が効いていないのでしょうか? また、大豆食品はどのくらいまでとっていいものでしょうか?

ホルモン療法により、エストロゲンが少なくなると体温調節がうまく出来なくなり、皮膚の血流が増えて、顔面の紅潮や発汗、ほてりやのぼせ(ホットフラッシュ)が起こる事があります。ホットフラッシュは程度の差はありますが、50%以上の患者さんに出現します。これはエストロゲンを抑えるという乳がん治療本来の目的の結果生じるもので、このような症状は治療開始後数ヶ月を過ぎると次第に軽減します。従って、ホットフラッシュが起こっていない患者さんはエストロゲンが抑えられていないとは言えません。もし不安であれば、エストロゲンが抑えられているかどうか確認する事が出来ます。主治医にお願いして血中のエストロゲンの量を測れば分かります。
大豆のイソフラボンは体内でエストロゲンと同じような作用を持っていますが、かなり弱い作用です。乳癌はエストロゲンの作用で増殖が活発になる可能性があるので、イソフラボンを大量に摂取すると乳癌のリスクが高くなるのではないかという心配がありますが、イソフラボンの適切な量の摂取により、乳癌の予防効果の期待ができるタモキシフェンと同様の効果が期待されています。たとえば、毎日味噌汁を3杯以上摂取すると、1杯以下の人より4割乳癌の発生を減らすという報告があります。しかし、味噌汁を毎日3杯飲み続けると塩分過剰摂取で高血圧になり易くなります。大豆食品を、常識の範囲内で、日々の食事の中に上手に取り入れる事が良い事です。(文責 須田)

 

No.9432】  10年03月03日  A.Y. 
線維腺腫の術後について

37歳未婚です。去年11月、大学病院にて右胸にあった線維腺腫の手術を受け、本日3/1、術後検診に行ってきました。超音波エコーで診てもらい、手術の痕が黒っぽくなっていると言われました。それほど心配はいらないと言われたものの、黒っぽいという表現がすごく気になり、他の先生の意見が聞きたくなった為、メールさせていただきました。これは何が原因なのでしょうか? また、去年7月に気づいたのですが、左胸の乳頭に0.5cmくらいのしこりを感じ、本日そちらのほうもエコーで診てもらいました(寝転ぶとしこりは全く感じられません)。多分、乳腺症で、しかも左端の方にはのう胞があると言われました。のう胞については、全く自覚症状がなかったので、ショックでした。次回の検診は半年後なのですが、それまで放置してもいいのでしょうか? お忙しいところ申し訳ありませんが、お返事宜しくお願い致します。

ご質問どうもありがとうございます。ご不安が少しでも解決できましたら幸いです。通常乳腺の手術をおこないますと、その部位に一時的に体液が貯留します。エコーで黒く見えるのは液体成分です。今回指摘されたものは、手術後の正常な変化であると思われます。またのう胞は良性のものですので、指摘されても別に気にされる必要はありません。女性が乳腺の検査をおこなうと、乳腺症と言われたり、嚢胞と言われたりすることが多いです。いずれも心配なものではありませんし、それらはそもそも病気ではありません。大丈夫です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9431】  10年03月03日  MK
乳がん手術後の治療方針ご相談(HPNo.9361)

非常に参考となるご意見いただき感謝しております。母は、自分自身でアンスラサイクリン系+タキサン系の抗がん剤治療を選択し、2月25日に電車を乗り継ぎ、約1時間近くかかる病院まで一人で行き、担当医師に抗がん剤の決意表明をしてまいりました。転院前の病院で乳がん告知された時や、転院後に検査や診察をしていた時期と比べ、不定愁訴ぎみな気持ちの面が、入院して同じ病気の方々と接することで改善されたようで、これまで4年位腰痛があると言っていて、昼からはほとんど横になっていたことが多かったのですが、手術後、外科的治療で完治したのかと思ってしまう程、体調は以前よりもよくなっております。
アントラサイクリン系+タキサン系の抗がん剤治療とお聞きしているのですが、FISH検査という検査を現在している様子で、それが陽性であれば、ハーセプチンを考えないといけないらしいです。
インターネットでハーセプチンを検索したのですが、心機能障害の副作用のことが書かれていました。67歳の母の場合は、ハーセプチンを使用することとなれば、特にこれまで心臓に問題がなければ、心配ないと思われるでしょうか? ハーセプチンは、飲み薬のホルモン剤治療よりも、効果のある人には効果があると思われるでしょうか? 担当医師は、転院後臨床試験を勧めていた時は、がんの顔つきから、ホルモン剤が効くタイプのがんであると言うことで、フェマーラ+エンドキサン(85.9%に効果がある)、フェマーラ(70%)に効果があると話しており、術前半年間そのような治療をするのがベストと言うことを言っておりました。(臨床試験が合うタイプの患者には病院の方針として、最初は臨床試験を勧めないといけないらしいです。)
この時の診断は、ステージUのリンパ節転移疑いあり(転移は合っても2から3個)、転院前の担当医師はステージTのリンパ節転移なしでした。フェマーラのようなホルモン剤よりも、FISH検査が陽性であれば、ハーセプチンの方が副作用も少なく効果があるとみて良いものでしょうか? ご迷惑でなければ、ご回答いただければ幸いです。

ご質問どうもありがとうございます。色々な情報がお耳に入るために治療方針にお悩みですね。少しでもお力になれましたら幸いです。
まずホルモン感受性があれば出来るだけホルモン治療はおこなった方がよいと思います。再発予防効果が期待できるからです。またFISH検査で陽性であれば、ハーセプチン効果が期待できるのでこちらも行ったほうがよいと思います。しかし、ホルモン治療とハーセプチンだけの組み合わせでの効果は証明されていませんので、ハーセプチンをおこなうのでしたら抗がん剤治療も併用すべきです。すなわち、ホルモン治療かハーセプチンかという選択方法ではなく、1.ホルモン治療のみとするか、2.抗がん剤とハーセプチンさらにホルモン治療をおこなう、という二者択一となると思います。心毒性は心臓超音波検査(心エコー)により定期的に評価をおこなうことにより、チェックしていきます。年齢的には特に使用して問題ないと思います。もちろん呼吸が苦しいとか胸が痛いというような症状が出るようでしたら中止しないといけませんが、外来で皆さまおこなっておりますので、大きなご心配は不要です。臨床試験参加については、主治医の先生に再度詳しくお聞きいただいて決定されてください。
以上少しでもお役にたてましたら幸いです。お母様も通院が大変だと思いますし、様々な悩みがあると思います。MK様を中心に皆さまでお母様を支えてあげてくださいね。私たちはお母様、MK様の味方です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9430】  10年03月03日  MARU
乳房に赤い斑点のような物が・・・

検索していてこのサイトを見て、メールしました。最近、すごく気になっている物があります。乳房に(上の方に)赤い斑点のようなでき物ができていて、かゆみとかはなく、ただ、赤くなっているだけです。いったい何なんでしょうか?? 教えてください。

初めまして。ご質問どうもありがとうございます。皮膚にできる赤い斑点は、血管腫という良性のものである可能性が高いです。全身どこにでもできるもので、たまたま乳房にできたのではないかと思います。ただ、実際に拝見したわけではございませんので、一度皮膚科を受診されてみてください。その上で、乳がん検診を受けた方が良いですよと言われましたら、乳腺外来を受診されてください。いずれにしても、一年に一度は乳がん検診をお受けになることをお勧めいたします。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9429】  10年02月27日  じじ
要精密検査と言われました

41歳主婦。市の乳がん検診受診→マンモグラフィ撮影→医師による受診、そこで要精密検査と言われました。不安だった事と恐怖心から「怖いことは言わないで下さい」と、自分で先生からの説明をさえぎりました。他方向からの撮影で違ってくる(結果)との事を頼りに、大きい病院で診てもらえば「何でもないですね」って言われるはずと、乳腺外来のある病院を二日後に受診。マンモグラフィ(上下、縦横)撮影→エコー、マンモグラフィの結果を診ながら、先生から左にしこり有りを告げられました。そこで、しこり=がんと思い、ショックを受けてしまいます。診たところ良性だと言われましたが、細胞診をすると言われました。あまりの恐怖心からその日は受けられずに1週間後に受診。私は極度の恐怖心があり、歯の麻酔でも貧血を起こしてしまい、とにかくただただ怖いのです。この1週間食事も取れずに体重も3k減ってしまいました。おっぱいに注射すると考えただけで耐えられません。先生からも、「皆さん耐えられてる痛みですが・・」との説明もありましたが、結局1週間後の受診日にも極度の緊張と恐怖心から貧血になってしまい、この日もできませんでした。できないならしょうがないとの事で、三ヶ月後に経過観察で受診する予定となりました。腫瘍が変化していたら、その時は検査しますとの事でした。細胞診の必要性も、頭では理解できてるんです。検査ではっきり分かって安心したほうが良いに決まってます。でも怖くて怖くてどうしてもできません。カルテには、9mm×9mmVと記されていました。これもとても気になります。このまま三ヶ月間悶々と不安と戦いながら、食事も喉を通らない状況は良くない事と分かっています。三ヶ月の間に大きくなっていたり悪くなっていたりと、マイナスな事しか考えられなくなっています。細胞診を受けるのが一番いいのでしょうが、相談させていただきました。どうぞよろしくお願いします。

自分の胸にしこりを見つけたり、要精検と言われたりすると、精神的な不安や混乱を感じる人は少なからずいます。不安は、自分に対する脅威をうまくコントロールできるようにするための正常な心の反応のひとつの過程です。通常は一時的なものですが、不安が強かったり、長く続いたりすると、身体的な症状が現れ、日常生活に影響を及ぼすこともあります。自分の気持ちを整理したり、不安を取り除く方法として、誰かに話を聞いてもらうことも大事だと思います。それぞれの病院には対応してくれる看護師さんがいますから、通院されている病院の看護師さんに相談してみるのもいいかもしれません。細胞診を受ける前段階として、心の落ち着きを取り戻すためにも、乳腺外科外来の看護師さんに話を聞いてもらってはいかがでしょうか。前に進む手がかりになるかもしれません。(文責 須田)

 

No.9428】  10年02月27日  H.T. 
術後の MRI 経過診断について

H19年10月に、35才で左胸にしこり2cmの硬がんを温存手術しました。リンパ節に転移は見られませんでした。術後はゾラデックス注射とノルバデックス錠を服用し、出産希望のため、2年で服用を終了し、終了後4ヶ月を過ぎたところです。先日の定期健診のMRIで左胸は異常が見られず、右胸に赤く染まるところが少しあるという結果でした。(1年前のMRI検診の際には、両胸とも異常なしでした。)
1) 良性か悪性か今はわからなくて、診断がつくには何年もかかるということでしたが、すぐにでもわかる方法はないでしょうか?
2) 赤く染まるというのはがん細胞に反応するということですか?
3) リンパに転移していなかったのに反対の胸にがんができることは、良くあることでしょうか? そうだとしたら、薬を止めた事にも原因がありますか?
4) 出産についても見直したほうが良いのでしょうか?

MRIで赤く染まるという意味がよくわかりませんが、昨年なかったものが出現したということですので、右乳房のマンモグラフィ、エコー検査、細胞診、マンモトームなど、精査したほうがよいと思います。反対側に新たに発生する異時性の乳癌も少ないながらゼロではありません。新たに発生するのですから、薬をとめたことと直接的な関係はありません。出産については、よく調べた上で、その結果も踏まえて、主治医とご相談ください。不安を取り除く意味でも精査は必要だと思います。(文責 須田)

 

No.9427】  10年02月27日  A・M
続・化学療法について(HPNo.9332-2)

前回No.9332で術後からの転院についてと抗がん剤治療をした方がいいかについて質問させていただいた者です。その節はありがとうございました。
その後前の主治医の先生のご理解があり、無事転院することができました。今は転院先の病院で納得して抗がん剤治療を受け始めたところです。
私のデータは腫瘍の大きさ2,5×2,5×2,5(cm)、硬癌+非浸潤性癌、リンパ節転移0/4(センチネルリンパ節のみ)、リンパ管侵襲+、静脈侵襲−、ホルモンレセプターER・PR+、そしてNGは3と聞いていたのですが、実は転院先の病院で再度調べてもらったところNG2だということでした。「そんなことがあるのですか?」と聞くと、病理の先生の見立てでそういうこともあるとのことで、少々驚きました。
今回治療に入るときには、私が前の病院で抗がん剤はしなくてすむかもしれないと言われていたのに、結局3種類の抗がん剤(5時間点滴)を3週間毎×4回、その後できればウイークリータキソール12回とタキソテール3週間毎×4回と術後に言われて、心の準備もできていないし、それはとてもじゃないけどやりきる自信がない、というやり取りがあったと、今の主治医の先生に話し、また病歴に不整脈(日常生活には支障なし)、完全右脚ブロックと書いたため、心臓に負担のない抗がん剤ということで、TC療法(3週ごと×4回)を提案されました。説明を聞くうちに、私も納得して前向きに抗がん剤治療をやっていく気持ちになれました。
そして三週間前に一回目をやったのですが、その日実はタキソテールを点滴し始めてすぐから10分間くらい胸が苦しくなって、途中から2倍の時間で入れてもらうようにして無事終えました。エンドキサンも少し頭痛がするなどありましたが、後日副作用も特に我慢できない程ではなく、2回目も大丈夫と思っていたのですが・・・。スタッフの方に連絡がいってなくて、タキソテールをする時にまた通常の速度で入れてしまったようで、また前回のような症状が出てしまい、すぐ治まるだろうと我慢していたら、今度は腹痛と手足のしびれがひどく、息も苦しくなり、しばらくして血圧が60台と30台に下がってしまい、危険だということで、その日は中止になりました。がんばる決意でのぞんでいただけに残念です。どうも薬へのアレルギー反応が強く出てしまったようです。花粉症ではありませんが、アレルギー性鼻炎があり、数年前までアレグラを服用していました。少し睡眠不足だったのと、副作用の便秘で二日間便が出ていなかったことも関係しているかもしれません。
主治医の先生からは、「NGが2ということもわかったので、無理せず抗がん剤治療をやめて放射線とホルモン治療でいくのか、薬を検討して再チャレンジするのか、二週間後に決めましょう、考えてきてください。」と言われました。再発のリスクを少しでも下げるためには、抗がん剤はやった方がいいとわかっていますが、親からあまり体を痛めないように・・と言われると、今の状態でどう判断したらいいのか迷います。そこで、前回もお聞きしたと思いますが、上記のデータ+NGが2になった場合、見解に変化がありますか? もうひとつ、これは参考になるかどうかわかりませんが、上記のデータの腫瘍の大きさは組織学的な数値で、肉眼では2.5×2.0×1.5(cm)だったということでした。また薬との相性もあると思いますが、私のようなケースで、他にも抗がん剤の組み合わせとして有効なものはありますか? 
お忙しいところ申し訳ありませんが、わかる範囲でお答えいただけたらと思います。HER2−、41歳、閉経前。既婚で、子どもが二人います。

乳癌治療の術後補助療法を決定するにあたっての指標となるものに、2009年の St.Gallen のコンセンサス会議があります。これによると、「内分泌感受性あり、HERU陰性」の場合、ホルモン療法が基本であり、更に化学療法を追加するかどうかを検討することになりますが、NG3は化学療法を行う決定因子ですが、NG2は化学療法を行う決定には役立たない因子ということになっています。従って、主治医が言われるように、「放射線+ホルモン療法」という選択肢が出てきますが、腫瘍範囲の脈管侵襲もリスク因子であり、広汎な侵襲があれば化学療法を行うことになります。リンパ管侵襲(+)が広汎であれば、抗癌剤に再チャレンジしてみる価値はあると思いますが、効果と副作用のバランスを考えながら使っていく必要があります。薬としては、タキサン系を使用したので、次の手としてアンスラサイクリン系が考えられます。納得のいく治療を受けることが大切ですので、主治医と充分ご相談ください。(文責 須田)

 

No.9426】  10年02月27日  F.N. 
アリミデックスの副作用について

母(68歳)が乳がんになり、術前療法でホルモン療法のアリミデックスを服用しています。しこりの大きさが5.5cmあり、小さくなってから手術との事で、最初2週間分を頂いて、効果をみて引き続き方針を決めるとの事です。2週間が過ぎ、本日病院に行ったのですが、後1ヶ月服用との事でした。ところが、母は後1ヶ月この薬を飲むことが辛いらしく、情緒不安定なのです。『もう私はダメだ』とか言い、泣きわめき、挙句に包丁を持ち出して 私(娘の) 首元をかすめました。大事にはいたりませんでしたが、ミミズ腫のよう線がいっています。感情の起伏が激しくなるのは、副作用からなのでしょうか? 主治医に言ったほうがよいのでしょうか? 乳腺専門の病院なのですが、ソーシャルワーカーさんがいらっしゃらなくて、誰に相談して良いか分からなく、途方にくれています。

直接診察していないので推測の域を出ませんが、おそらくアリミデックスの副作用ではないような気がします。患者さんの多くは、乳癌と診断されたり、手術や薬の治療が始まるときなど、その時々で様々な不安や混乱を感じます。不安が長く続いて、身体的な症状や精神的な症状が出て改善しない場合は、主治医は勿論の事、専門家による手助けが必要になります。患者さんの心のケアを扱う専門医を精神腫瘍医といいますが、お母様の場合も、精神科医、心療内科医などに相談するほうがよいと思います。主治医にお母様の状態を話し、専門医を紹介してもらってください。(文責 須田)

 

No.9425】  10年02月26日  M 
検診結果について教えてください

市の乳がん検診で、「触診---乳房腫瘤の疑いあり、マンモグラフィで---異常なし」の結果でした。乳腺外科での精密検査が必要でしょうか?

腫瘤がマンモグラフィで写らない場合もありますので、癌でない事を確認するためにも、エコーも含め、精密検査を受ける必要があります。(文責 須田)

 

No.9424】  10年02月26日  N 
乳頭真裏のしこりについて

先日乳ガンと診断されました。乳ガンについてまだ知らないことも多く、手術についても判断できずにいます。針生検の結果、ガンで、クラスは2と説明されましたが、しこりのできているのが乳頭の真裏なので乳房切除と言われました。他の先生でも、そう判断されるのでしょうか?

直接診察していないので、はっきりした事はわかりませんが、乳癌の診断が間違いではないと仮定しますと、クラス2ではなく、ステージUでしょうか? stageUだとすると、乳頭直下のしこりの大きさによって、乳房の大きさのバランスから美容的な仕上がりがよくない事が予想され、乳房切除と提案されたのかもしれません。ご自分で充分に納得し、安心して治療を受けるために、セカンドオピニオンを求める方法もあります。現在の担当医に診療情報提供書(紹介状)等の正確な資料の準備をお願いし、別の医療機関で意見を聞く事も一法です。(文責 須田)

 

No.9423】  10年02月26日  S  
タスオミンを飲み続けるべきかどうか(HPNo.6696-5)

平成7年6月に左全摘手術(多発・非浸潤・断端+(癌が2mmまで迫っていたとの事))、その後、放射線治療。そしてタスオミンによるホルモン治療を5年と言われ、服用して2年半経ちます。先日、同病院の産婦人科で子宮体癌の検査をした所、細胞?内膜?(すみません、記憶が曖昧です)何かの増殖がみられるため、半年後に再検査と言われました。そこでも結果があまりよくなかったら、精密検査とのことです。主人は「せっかく乳がんが非浸潤だったのに、子宮がんで命取りになるような事になったら」と、「薬の服用をやめる方向で考えてくれないか。」と言います。タスオミンの副作用の事は聞いていましたが、子宮がんになるのを覚悟で飲み続けていくのも複雑な心境で、かといって服用をやめたことにより再発してしまうのは、実際もっと怖いです。主治医の先生とは4月の下旬に次回の予約が入っているのですが、そこで相談する前に、この相談室での先生方のご意見をお聞かせ頂きたく思い、投稿させていただきました。よろしくお願い致します。

抗エストロゲン剤(タスオミン)は、5年間行うのが標準です。多発の乳癌であった事、病理検査で断端+である事などを考慮すると、婦人科で適切な間隔で子宮癌検診を受ける事を条件に、5年間内服するほうがよいと思います。病理検査の詳しい情報も含め、貴女の状態を把握してくださっている主治医にご相談の上、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

 

No.9422】  10年02月26日  A.O. 
全摘後のホルモン療法について

手術で左乳房全摘。病理結果については、素人の私にはわからないので、そのままを列記させてください。「最大の浸潤巣1.4×1.0×0.9p(DCISを含めると10.5×6.0×1.5p)NG1,ER+,PgR+,HER2−,ly+,v―, Sentinel n(0/2 ) Margin negative」と診断されました。お聞きしたいのは、術後の全身療法についてなのですが、主治医は、「@ホルモン剤を単独で飲む Aホルモン剤を飲む+3か月に一度注射をする」の、@かAどちらかを選ぶように言われました。自分で選ぶと言っても判断の基準がわからないので、選びようがないのが正直な気持ちです。選ぶ際のポイントというか、主軸はどこに置いて考えればよいのか教えてください。まだ閉経前です。

ER+、PGR+ ということは、エストロゲンを取り込んで増殖する性質がある乳癌ということです。ホルモン剤を使用することによって、体で作られるエストロゲンを減らしたり、癌細胞内のエストロゲン受容体に結合するエストロゲンを邪魔することによって、癌細胞の増殖を防ぎます。
@ ホルモン剤を単独で飲むと、タモキシフェンに代表される抗エストロゲン剤で受容体を塞ぎ、エストロゲンが癌細胞に作用するのを妨害することによって増殖を防ぎます。
A 「ホルモン剤+3か月に一度注射」とは、卵巣でのエストロゲン合成を抑えるためにLH-RHアゴニスト(リューブリン等)を3ヶ月に1回皮下注射(2〜5年)をし、更にタモキシフェンを1日1回5年間服用を追加する案です。

閉経前のエストロゲンを抑えるためにもA案がベストだと思います。主治医とご相談ください。(文責 須田)
 

No.9421】  10年02月26日  B.Y. 
骨転移における骨シンチ検査の画像と痛みについて

現在53歳です。2004年に温存手術をし、その後2年後に局所再発したため全摘手術を受けました。昨年11月に受けた骨シンチ検査で、肋骨後面に軽度の集積が見つかり、骨転移の可能性ありとの診断でした。それまで服用していたノルバデックスをアリミデックスに替えて経過を見ることになりました。その頃から、それまで感じなかった痛みが少しずつ出始め、それが日を追うごとに頻繁になりましたので、今月初めに再び検査をしていただきました。検査の結果は、前回よりもかなり影が薄くなってきており、ほとんどわからないまでになっているというお話でした。ところが実際には痛みを感じる頻度が増してきており、主治医にそのことをお伝えしましたが、薬の副作用でも関節痛が出ることもあるのでその痛みかもしれないと言われました。でも関節部分ではありませんし、痛みの種類が違うような気がします。骨シンチの画像で、影が消えても痛みだけが残るということはありますでしょうか?  痛みが増しているのは、骨シンチではわからないがんの増殖があるということは考えられませんか? いろいろ調べてみますと、骨シンチは造骨型のがんには有用ですが、溶骨型にはあまり適さないとあります。他の検査でも調べていただいたほうがいいのでしょうか? 腫瘍マーカーも正常値ですが、痛みがあるのでとても不安です。どうぞよろしくお願いいたします。

骨転移の検査方法として骨シンチは、わずかな骨転移でも診断することができますが、MRIは、調べる範囲を狭めれば、骨シンチより更に小さな転移を診断することができます。骨シンチで影が薄くなっているので、転移巣がよくなってきているとすれば、骨痛についてはアリミデックスの副作用という事も考えられます。しかし、骨転移の可能性がないとはいえないので、検査をして調べておく必要があります。骨シンチ以外にMRIとかPET-CTで再度checkする方向で検討してみてはいかがでしょうか。主治医とご相談ください。(文責 須田)

 

No.9420】  10年02月26日  k 
硬膜への転移について

いつもお世話になっております。49歳のKと申します。お忙しいところ、申し訳ありません。2004年に左全摘、2005年に局所再発(放射線治療)、2007年に骨と肝臓に転移と左腕麻痺(ハーセプチン、ゾメタ、タキソテール)。2009年、手術したところに皮膚転移(ハーセプチン、ゾメタ、ナベルビン)、2010年に右肺と頭の硬膜に転移がみつかりました。今回、頭部MRIを撮る前に、「脳に転移ならタイケルブとゼロータで」とおしゃっていましたが 硬膜ということで考えさせてほしいとのことでした。硬膜だと、どんな治療または薬剤が適しているのでしょうか? お教えいただけませんか。よろしくお願いします。

タイケブルは、ハーセプチン抵抗性乳癌に対しても一部有効であり、更に脳転移に対しても縮小効果が期待できる分子標的薬剤です。もともと脳には血液中の細菌や薬物などが脳実質に取り込まれないような関所があり、これを血液脳関門といいますが、このような仕組みで脳は保護されています。そのため脳実質への転移は起こりにくいのですが、いったん転移が起こると、抗癌剤治療をしても転移巣に薬が到達しにくく、効果が発揮できないことになります。タイケブルは、脳実質転移に対して縮小行為が期待できる数少ない薬剤です。
主治医が、「硬膜ということで考えさせてほしい」とおっしゃったのは、「硬膜に転移したものに特別な治療があるという意味ではなく、硬膜の転移も脳実質の転移と同様に考えてよいかどうか調べてみる」という意味だと思います。私個人としては、ハーセプチン抵抗性乳癌と考え、硬膜転移であろうと脳実質転移であろうと、治療効果が期待できるタイケブルは、使ってみる価値があると思います。いずれにしても、あなたの状態を最もよく把握してくださっている主治医とご相談の上、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

 

No.9419】  10年02月26日  k 
術前化学療法を受けた場合の術後治療

初めてご相談させていただきます。現在、FEC1004クールの後、毎週タキソール80r(全12回)の術前化学療法を受けています。当初の診断は、ステージUB、腋下リンパ節転移有り、ER+(90%)、PgR+(70%)、HER2はFISH法で陽性でした。FECを終えた時点のCTでは、腫瘍の大きさは、26ミリ×15ミリ→15ミリ×11ミリで、腋下リンパ節は縮小はしているが、以前腫大が見られるとのことでした。術前化学療法を受けて手術という順序である場合、術後の化学療法は、どのようになるのでしょうか。手術の病理検査の結果次第では、またFECのような副作用のきついものから受けることもあるのでしょうか。現在、仕事は長期休暇を取っていますが、将来の治療のスケジュールが、現時点ではまだあまり見えてこないのが不安です。

HER2が陽性ですので、術後治療としてハーセプチンと抗がん剤を使用することで、再発する危険性が半分近く抑えられることがわかっています。手術後の病理検査で、腋かリンパ節に転移があったり、再発のリスクが高いと判断された場合、ハーセプチンとタキサン系薬剤と同時、又は順番に使用する方法が考えられます。ハーセプチンは3週間に1回、1年間点滴を行います。術後、病理検査結果が判明して後、主治医とよく相談してください。(文責 須田)

 

No.9418】  10年02月23日  H
治療の選択について

いつも大変勉強になり、ありがとうございます。
1) ジェムザールが認可されましたが、どのように使われますか? 単独?タキソールとの併用でしょうか? ハーセプチンといろいろな抗癌剤で再発治療してきた者には、どのような使い方が考えられるでしょうか? ハーセプチンはそのままでジェムザールを併用というのは可能ですか?
2) ホルモン剤の5年投与か、10年投与かについてお伺いします。タモキシフェン5年よりも、タモキシフェン5年+フェマーラ5年が有効であるのならば、タモキシフェン2年+アロマシン3年+フェマーラ5年というのはありますか?10年投与の対象になるのはどのような人でしょうか? 骨密度は、手や足、測る部位や測定方法によって値が大きく異なることはありますか?
3) トリプルネガティブにカルボプラチン+PARP阻害剤が効果があるということですが、日本で使えるようには、まだ時間がかかりますか?
いろいろ質問してしまいました。よろしくお願いいたします。

1) ジェムザールは再発乳癌に対して使用される予定です。
2) タモキシフェン5年とタモキシフェン2年+アロマシン3年はTEM Trialという臨床試験からは同じ効果があるとされています。5年以降に関しては不明です。
3) 海外でも臨床試験の段階です。海外で認可された後に日本で使用可能となるでしょう。(文責 首藤)

 

No.9417】  10年02月23日  J 
動注療法後の手の痺れ痛みについて

よろしくお願いいたします。妻が4年前に乳がん(右乳房1期)で全摘手術後、昨年暮れに再発して、今年他の病院に転院しました。動注化学療法を2度実施した後に右手の痺れがひどくなりました。その後リンパ節郭清を行いましたが、さらに右手の痺れ及び痛みがひどく、退院後は眠れない状態が続き心配です。近くにペインクリニックがあるので、外来受診も考えています。ちなみに、主治医からは鎮痛剤とV.Bを処方されており、飲み続けていますが、痛みは和らぎません。しびれ、痛みの原因と、今後の対処方法について御教示願います。

しびれの原因としては抗癌剤の副作用である場合や、骨などへの転移によるものである場合などが推定され、対処のしかたもまちまちです。したがって、メールの内容からは何とも判断しかねます。原因と対処方法については、奥様の状況を最も把握している主治医のご意見がまず最優先といえます。(文責 首藤)

 

No.9416】  10年02月23日  Y.H. 
今後の治療について

はじめてメ−ルさせて頂きます。宜しくお願いいたします。36歳独身です。細胞診でクラスWの判定になり、外科生検で乳頭腺管癌と診断されました。主治医とセカンドオピニオンの意見が違う為、どうすべきか悩んでいます。以下、病理診断の抜粋です。
左乳房部分切除(6×3.8×1.5cm大)
割面では6×5×5mm、5×4×5mm、4×4mm、7×7mm大の4個の結節性病変を認めます
乳管内進展により連続性に繋がった病変。脈管侵襲は認められない。
頭側および尾側では切除面にまで乳管内進展が認められ、切除断端、一部(+)
f(-)、ly(−)、v(−)、stump(+)
グレード1
ER+++、PGR+++、HER2score0+

主治医は、乳頭側と尾側に取り残しがある為、追加切除が必要、合わせてセンチネルリンパ生検、状況によりレベル2まで郭清。追加切除部分は1cm程度な為、温存可能であり、その後放射線治療とホルモン治療を行うとのことです。セカンドオピニオンは、胸が小さい為これ以上の切除は胸変形する可能性がある、他の部分に癌が残っている可能性がある、放射線が効きにくいタイプの癌であることから、皮下乳腺全摘術、同時再建を勧められました。(外科生検を行っていると、リンパが腫れていることが多い為)センチネルリンパ生検は行わず、レベル1郭清。

1) 温存が可能なケースなのか
2) 追加切除で、陰性になった場合は、癌は取り切れたと考えてよいのか
3) 追加切除で陰性と判定され放射線を掛けた後に再発した場合は、全摘になってしまうのか(放射線をあてると再建は出来ないのか)
4) 温存と皮下乳腺全摘術のそれぞれの再発率はどのくらいか(どちらが再発率が高いのか)
5) 断端陽性で、皮下乳腺全摘術、同時再建を行い、断端陽性部分は陰性になるのか
6) 再発する可能性が高い癌なのか

出来れば温存したいと思いますが、再発の心配を考えると皮下乳腺全摘の方がよいのでしょうか? お忙しいところ申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。

1) 温存は可能でしょう
2) 追加切除で、陰性になった場合は、癌は取り切れた可能性が高い。
3) 追加切除で陰性と判定され放射線を掛けた後に再発した場合は、全摘したほうがよいでしょう。放射線後も再建は可能でしょう。
4) 温存のほうが局所再発の率は高いでしょう。
5) 断端陽性で、皮下乳腺全摘術、同時再建を行い、断端陽性部分は陰性になると思います。
6) 乳管内伸展があり、局所再発する可能性は比較的高い癌なのかもしれませんが、細胞自体はホルモンレセプター陽性、脈管侵襲もみられないことからはリンパ節転移を含めて他の臓器への転移の可能性は低いのではないでしょうか。(文責 首藤)

 

No.9415】  10年02月23日  Z 
胸の痛みと張り

私は接食障害で、過食症から始まり、毎日食べては指をつっこんで吐いたりを繰り返し、次には拒食症になり、入退院を繰り返していました。生理が10年とまっていましたが、食欲増進剤で約15キロ増え、それから生理が来るようになりました。そうしたら生理前には尚更精神的に安定がなくなり、もうどうにかなりそうになるぐらいです。それに気になるのは、最近生理前でもないのに乳房が張って、生理が終わってもしこりがあって、触ると痛いんです。何故なんでしょうか。悩んでいます。

おそらくは女性ホルモンの影響による乳房の腫れでしょうが、一度乳腺専門医を受診されることをおすすめいたします。(文責 首藤)

 

No.9414-1】  10年02月23日  H 
癌の転移の可能性は高いのでしょうか?

53歳の女性です。昨年12月に乳がん手術をしたばかりです。しこりは、1・.3センチ。リンパ節1個転移。核グレード3でした。安心したばかりでしたが、術後、今年1月中頃から耳のあたりに軽い痛みをかんじ、造影剤での検査をしたところ、第3頸椎に影がありました。術前の骨シンチ検査には影がありませんでしたので、先生は、詳しい検査をしないとわからないが、骨シンチ検査に写らなかったのかもしれないということでした。これから検査をしていくのですが、心配で相談致します。検査に写らなかったというようなこともあるのでしょうか。癌の転移の可能性は高いのでしょうか。また、この2カ月ほどで、耳後方の軽い痛み、首の違和感、また今日あたりからは、唾液を呑み込むときにも違和感を感じるようになりました。癌は、このように進行が早いのでしょうか。また、癌とすれば、相当悪いたちなのでしょうか。このように症状が早く変わっていくと心配でなりません

申しわけありませんが、メールの情報からは判断しかねます。印象としては乳癌の転移ではなさそうですが・・・。(文責 首藤)

 

No.9414-2】  10年03月07日  H 
転移の可能性

HPNo.9414で相談しました53歳の主婦です。その後の検査の結果、転移の可能性はあまりないということでした。ありがとうございました。今後の転移の可能性について質問します。病理の結果は、しこり1.3センチ、リンパ節1個転移でした。これだけですと、先生もステージ2Aということでした。しかし核グレード3で、ハイリスクとなっています。今後の転移に、どのくらいのパーセンテージで影響してくるのでしょうか。ステージ2Aとしてみてよいのか、あるいはステージ3〜4位と考えた方がよいのでしょうか。核グレード3でも転移しない人もいるのでしょうか。それとも転移することを前提に生活していた方がよいのでしょうか。よろしくお願い致します。

ご質問をどうもありがとうございます。核グレードが3でも転移しない方はもちろんいらっしゃいますし、核グレードが3だからステージがあがるというわけでもございません。腋窩リンパ節への転移がない乳がんの場合の数字については、5年術後無再発生存率は、核グレード1が約98%、核グレード2が97%、核グレード3が81%で、核グレードが上るほど再発する率が高くなっているという報告が国立がんセンターよりございます。しかしこれは全体における数字ですので、一つの客観的データとして受け止めておいてください。そして、これからの生活の中では、再発のことはできるだけ考えないように生活なさってください。もし仮に再発したとしても、腫瘍のスピードはゆっくりですし、制御できる薬剤も増えつつあります。乳がんだけにとらわれず、体全体の健康に注意して、事故などのないように安全にも気を配りながら、生活していくのが一番です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。 (文責 高橋)

 

No.9413】  10年02月21日  T.Y
骨転移の放射線治療について

初めて相談します。
妻52歳、骨転移がわかって2年たちます。肋骨2箇所と右足大腿付け根から少し下の小転子と言われる部位です。右足の付け根付近の鈍痛が、今年に入り時々感じられますが、痛み止めを飲むには至りません。治療は、歯が弱い為ゾメタはせず、ホルモン治療と経口の骨粗鬆症薬のベネツトを飲んでいます。放射線治療で痛みをとったり、骨折予防ができると聞いたことがありますが、いかがでしようか? 右足に放射線を かけた方が良いのでしようか? 副作用も心配ですが、もしかけるとしたらタイミングも教えてください。お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

骨転移による痛みに対しては放射線療法の適応と思います。いつ治療を開始するかは状況により異なりますので、主治医にご相談ください。(文責 首藤)

 

No.9412】  10年02月21日  A 
疼痛症候群

昨年、乳房切除後、疼痛症候群で相談させていただいた者です。今、トリプタノール錠10を処方して頂いています。昨年末くらいに、プロテカジン錠10も疼痛症候群に効くと言う情報を聞きました。もし之を処方していただくとしたら、トリプタノールと併用しても宜しいでしょうか。そして、副作用等も一緒にご回答いただければ有り難いです。ご回答の程宜しくお願いいたします。

併用禁忌とはなっていませんが、他種類の胃酸分泌抑制剤との相互作用は記載されています。基本的に薬品に関する詳細は薬局の薬剤師のほうがエキスパートですので、そちらにおたずねください。(文責 首藤)

 

No.9411】  10年02月21日  N
要精検

お忙しいところ申し訳ございません。40半ばになるものです。癌と決まったわけではありませんが、どんどん胸が痛くなり悪くなりご相談にのっていただきたく、投稿させていただきました。昨年(2009)10月に健康診断でマンモグラフィーを受けました。忙しくて結果を聞きに行かず、今年(2010)(2月はじめに)行ったところ要検査。レントゲン写真にくっきりと丸っぽい白いものがありました。先生が、「気づかなかったな・・・。これね・・・。」と教えて下さいました。健康診断の病院は総合病院ではありますが、老人のリハビリをメインにやっているようで、1週間に一度の午後しか先生が来ないため、3月末まで予約がとれず、別の病院に紹介状を書いていただきました。次の日、朝一番で行き、お昼にやっと見てもらえるのかと思ったら、こちらの病院もメインは消化器系の先生がほとんどで、乳腺の先生は一週間に一度しかきません。その先生からの説明は聞けません。「2時間は待ちますよ。前の病院と同じ状態です。」と言われました。
癌の病院なんて知らず、そんなこと言われても・・・と思いながら、とりあえず又、マンモグラフィーとエコーをやっていただきました。「結果は他の外科の先生にも見てもらい検討します。」とのことで、結果は早くても3月はじめと言われました(20日後)。はじめてのことで、頭は真っ白で、正直パニック状態です。こんなに結果を聞くのに時間がかかるものなのでしょうか?健康を過信し、検査をしてから4カ月もたってから結果を聞きにいった私も馬鹿ですが、もし癌であったと仮定したら、その間に症状が悪化しているのかと思うと不安でなりません。どうぞ宜しくお願いいたします。

メールの内容からでは何とも判断しかねます。乳腺専門医のいる施設は乳癌学会HPより検索できるので、お近くの専門施設を直接受診されてはいかがでしょうか。(文責 首藤)

 

No.9410】  10年02月21日  Y.M.
多発癌と再発との関係について

72歳の母が7月に乳がんの手術を受けました。その際、乳首のところのしこりの他に、同じ乳房の中にもがんのしこりがありました。現在はTC療法の抗がん剤治療を受けています。多発がんだと再発率が高いと聞きましたが、どうなのでしょうか。母はステージUで、2pを少し超える大きさ、リンパ節の転移はありません。

多発癌と再発との関係としては、乳房を温存した場合の乳房内再発率が高いことが知られています。他の臓器(骨、肺など)への転移に関しては、多発癌であるから転移しやすいということはないと思います。(文責 首藤)

 

No.9409】  10年02月19日  K 
再温存or全摘?

55歳、閉経♀です。2/24乳がんオペです。前日までにどちらか決めるようにとのことです。充実腺管癌、発育速度が速い癌、原発癌のようです。骨、肝臓転移なし。12年前、右乳房温存、4分の1ほど切除。今回も再温存可能とのこと。ただし、左側との差は、2分の1ほどになると思う。全摘にして、命の安心をと思いましたが、「全摘したから転移しないとは言えない、ただし、局所に再発することはない」とのことでした。発育速度が速いとは、進行がんの事でしょうか? わずか4カ月強で2.6cmの癌のしこりに驚きを隠せません。8/27にエコーで異常なし。あとで、医師より、その時癌があったかも知れないと言われました。8月の時点で1cm大だったら、迷わず再温存でした。初回、放射線治療を受けています。将来、乳房再建をするならば、乳首など残せる再温存のほうがいいでしょうか? 女性として、乳房を喪失することは、死ぬのと同じくらい辛いです。

乳房内再発に対する考え方が重要です。前回放射線療法を施行して、乳房に対する局所療法としては最大限の治療をしたにもかかわらず発育の早い乳癌が発生するということは、基本的にあなたの右側の乳房は癌を発生する素地が強いということではないでしょうか。そう考えれば、今回は乳房切除が治療選択として重いメリットを持つと思います。乳房喪失に対するお考えと、再度温存した場合の再々再発の可能性とを踏まえて、しっかり主治医と意見交換をされてはいかがでしょうか。(文責 首藤)

 

No.9408】  10年02月19日  E.Y. 
エコーの画像について

41歳既婚 子供なしです。10年少し前から、左胸にしこりと、手を上げるとはっきりと、ひきつれがあります。10キロ太ったせいか、ひきつれの長さが長くなりれました。しこりの大きさはあまり変わっていないか、少し大きくなったかも?という感じです。会社の健診では、5年前までは、線維腺腫か筋肉の塊みたいなものだろうと、ずっと要経過観察になっていました(エコー画像は見たことはありませんでした)。ここ5年は一度しか健診を受けていなくて、最後に受けたのが2年前です。その時は全く異常なしでした。しかし先日、その時もらった画像を出してみた所、大きな黒い塊やら、楕円形の黒っぽい塊やら、はっきりと沢山映ってました。かなり大きな黒い影だけでも2.3個あります。あとは豹柄上に写る黒い小さな丸です(これは加齢と共になると書いてありました)。調べたところ、黒く丸く映るところは、乳腺症や、良性なり悪性なり、何らかの腫瘍だとなっていました。

1) 実際しこりのある左胸の画像に、かなり(縦に細長く)、(大きな)真っ黒い影かはっきりとあるのですがガンの場合、かなり細長い腫瘍もあるのでしょうか? 他のエコー画像での例をみても、どれも丸い形や楕円形が、少し縦長に崩れている程度が多いのですが、水筒のような縦に長い、大きな黒い影もガンの可能性はありますか? 筋肉の塊とか、脂肪の塊の時も真っ黒く映りますか? 濃く黒い影の周りは、一部にくっきりと(ぼこぼこ)している所もあります。
2)  もし、この大きな影が悪性だった場合、既に2年経過していますので、全身転移している頃でしょうか? そこまで大きなガンであっても、進行はゆっくりなのでしょう?

病院にいく前に覚悟しなければという気持ちもあり、ご相談させてください。

実際の画像判断の出来ない状況ですので、申し訳ありませんが、しこりの良悪性の判断は不可能としか言いようがありません。相談室としては、専門医の受診をおすすめいたします。(文責 首藤)

 

No.9407】  10年02月19日  K.S. 
乳ガン後の出産

今年で手術をしてから6年目をむかえます。31歳で子供が7カ月の時に乳ガンになりました。しこり2.4センチ、リンパ節はなく、ハーツーハマイナス、ホルモンは両方マイナス、充実腺癌でした。術後はCMF療法をしました。最近、私の心と体が少しずつですが、元気になり、もう一人、子供がほしくなりました。でも、妊娠することによって、体調が変わり、再発しないか心配で、考えてしまいます。一人いるので、このままでいいかなと思う自分と妊娠したい自分がいます。生理は毎月あります。術後5年したら妊娠をしたいと思っていましたが、いざ過ぎてみますと、なかなか怖くて出来ません。乳ガン後の出産は、どのくらいのリスクがあるのでしょうか? どうぞよろしくお願い致します。

乳癌の手術から6年後としては、再発の徴候がなければ積極的にご妊娠を否定する要素は無いように思います。よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.9406】  10年02月18日  F.O.  
悪性の可能性は?

姉の代わりでメール致します。
先週月曜日(2/8)、47歳の姉が左の乳首から出血していると言うので、翌日、あるクリニックを受診したところ、エコーで左右両方にしこりがある事が分かりました。クリニックで、悪性の可能性が高いから10日後にマンモをやりますと言われ、予約を入れて来たのですが、待っていられず、先週土曜日(2/13)、一日で乳ガン検診の全て(エコー、マンモ、細胞診、触診)をやってくれる別のクリニックを受診しました。左のしこりは2〜3pで、やはり悪性の可能性が高いと言われました。右のしこりはそれよりも小さいらしく、細胞診の結果が出ないと悪性か良性か分からないとの事でした。今週の土曜日に結果を聞きに行きますが、姉はとても気が弱く、すっかり落ち込んでしまっています。ハッキリ乳ガンと言われる前に妹の私が心の準備をしておきたく、こちらの相談室に投稿させて頂きました。左はもう乳ガンである事がほぼ間違いないと思いますが(2つのクリニックで言われましたので)、2〜3pのしこりで、今も毎日、乳首から出血しているみたいです。もし、右のしこりも乳ガンであったなら、姉のガンはどの程度進行しているのでしょうか? 右の乳房のガンは転移で出来たものなのでしょうか?
両方の乳房にガンがあっても、助かりますか? あまりにも突然で頭が真っ白になり毎日、ネットで乳ガンの情報ばかり見ています。まだちゃんとした結果も出ていないのにと思われますが、考えると私も母も眠れないのです。宜しくお願い致します。

メールの内容からは推測しかねます。基本的には手術や生検などを行って病理学的検索から癌細胞の性格やリンパ節転移の有無などを把握し、それらを思料して再発率や今後の治療方針などが決定されるのが一般的乳癌診療です。(文責 首藤)

 

No.9405】  10年02月18日  M 
術後の患部マッサージについて

温存くり抜き手術後、病院で、乳房の変形を予防する、患部マッサージを指導されました(結構強く揉みます)。よくマッサージしている人ほど、綺麗な形状を保っているそうです。術後一ヶ月ですが、患部はまだチクチク、ズキズキと痛むこともあり、また断端を触ると神経を刺激するような痛みもあり、このままマッサージしても良いだろうかと思っています。また、現在、放射線は別の病院でしており、放射線医師には治療中もマッサージはOKと言われましたが、こっそりカルテを見たら、技師の方のコメント欄に「マッサージは効果的?かもしれないが、放射線後の方が良いのでは…」とあり、心配になりました。手術した胸は、してない方に比べると、腫れているというか、硬いのですが、これがマッサージで腫れているのか、術後だからなのか、よくわかりません。このままマッサージを続けても良いものでしょうか。

乳房の変形を予防する乳房マッサージというものの経験がございませんので分かりかねます。ご心配でしたら主治医にご相談ください。(文責 首藤)

 

No.9404】  10年02月18日  K.T. 
鎖骨上リンパ節転移の治療について(HPNo.9385-2)

丁寧な回答ありがとうございました。再度、相談させてください。
1) 転移の治療の第一選択はホルモン療法とのことでしたが、母は現在アリミデックを服用中ですが、服用中の再発なので、アリミデックスではなく、ほかの薬に変えたほうがいいのでしょうか?
アリミデックスは2006年1月から始めていますが、きちんと服用していたのは3年半くらいです。
2) ホルモン療法を選択する場合、どの薬が母の場合有効でしょうか?
3) PET検査の結果、他にも転移があった場合は治療の選択も変わってくるのでしょうか?

まだ、母の転移の現実を受け止められなく、転移後の治療の選択をどうしたらいいのかわからずにいます。よろしくお願いします。

再発部位に関係無く、基本的にはホルモン療法でよいでしょうが、骨や脳転移に対しては局所療法として放射線療法などの選択もあり得ると思います。アロマターゼ阻害剤としては、他にアロマシン、フェマーラがあります。服用中の再発でしたらアリミデックス以外を使用する選択肢もよいのではないでしょうか。よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.9403-1】  10年02月17日  Y 
授乳中の乳癌の可能性

子供が3ヶ月の去年11月に左胸にしこりがあることに気づき、すぐ近くの乳腺外来に受診しました。マンモグラフィーでは何も写らず、超音波の結果、のう胞と診断されました。2p位の大きさです。授乳中のため、母乳の濃くなったのが溜まっているとの事でした。しかし、のう胞にガンが隠れている場合がある時もあるとの事で、3ヶ月後に再診という事になりました。姉が乳癌という事もあり、不安だった為、今年2月初めに他病院の乳腺外来を受診しました。やはりのう胞との事でしたが、周りに気になる所があるし、姉が乳癌との事から、一応、細い針で細胞を取って調べる事になり、結果は疑陽性。次に、生検(麻酔をして、太い針で細胞を取りました。カチッっと音のするのです)をして、今、結果待ちです。去年5月に、検診で超音波をし、その時は何もありませんでした。8歳・5歳・6ヶ月(授乳中)の子がいて、皆、完全母乳で育てています。7年前位と、4年前位の授乳期に乳腺炎をやっています。
1) 授乳中だと、疑陽性になる事が結構あるから心配ないと近所の医師が言ってくれましたが、生検でも陽性・陰性ではなく、疑陽性と出る事もありますか? 授乳中でも、生検で、はっきりした判定がでますか?
2) 5月になかったものが、11月には2pになるような、進行の早い乳癌はありますか?
3) 調べたところ、のう胞は、乳や黄色い液体が溜まるとあったのですが、細胞診をした時に、のう胞の中身も取れましたが、血液の色をしていました。これは、授乳中だからですか? それとも、のう胞の中に癌があるのでしょうか?
4) 生検で疑陽性と出た場合、次は、どういう検査が考えられますか? 疑陽性でも、手術になりますか?
5) 癌だったとしても、のう胞にできる癌は、広がらないのが多いと医師は言っていましたが、そうですか?

色々と書いてしまいましたが、御返答のほど、よろしくお願いします。子供も小さいですし、心配でなりません。

授乳中であれば乳腺細胞が活発に働いている状態で、一見細胞の形が正常と異なることがあり「擬陽性」と判断されることは想像に難くないところです。嚢胞性腫瘤であれば内部に液体が含有されていますから、液体貯留という形で急に大きくなることがあります。針生検などで悪性を完全に否定できないのであれば、やはり腫瘤を摘出して確定診断を求めた方がよいと思います。(文責 首藤)

 

No.9403-2】  10年03月07日  Y 
病理検査

前回は、迅速なお返事有難うございました。その後、針生検の結果、のう胞内乳頭腫という良性の腫瘍のでした。経過を見るとの事で、3ヶ月後再診です。色々自分で調べたら、のう胞内乳頭腫と、のう胞内乳癌は、診断が難しいとの事で、誤診がある時もあると、書いてあるのを幾つか見て不安になっているのですが・・・。
1) 病理診断の誤診は心配しなくても大丈夫でしょうか? 針生検まですれば、そんなに誤診がある事はないですか?
2) しこり内で、針生検で取った組織以外の所に、癌細胞があるという事は考えられますか?
3) 針生検から2週間以上経っていますが、検査後、しこりが大きくなった気がするのですが、大丈夫でしょうか?
4) 病理セカンドオピニオンを受けるか迷っています。そこまでする必要は無いでしょうか?
5) 主治医の先生は、「良性の腫瘍は取る必要はない」との話でしたが、良性が悪性に変わる事はないですか?
6) 子供が6ヶ月なので、まだ授乳は続きますが、腫瘍が大きくなっていく可能性は大きいですか? 授乳を終えると、小さくなっていきますか?

良性と言われて、安心したのですが、姉が乳癌という事があり、心配が拭いきれません。色々質問してしまい申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

ご質問どうもありがとうございます。検査をしてもしても、次から次へと心配はわき上がってきますね。それは仕方がないことです。少しでもご不安が解決できるようにお手伝いいたします。
1)針生検の正診率すなわちがんの時にがんと診断できる精密度は、施設によって報告が異なりますが、90%前後と言われています。ですから、もし良性という結果が針生検ででたとしても定期検査をお勧めしています。
2)おっしゃるとおりです。その確率が10%前後あるということです。
3)針生検がきっかけで腫瘍が大きくなることはありません。内出血で痛みを感じたり、しこりを感じたりしているのです。時間が解決してくれるはずです。
4)病理結果のセカンドオピニオンも良いでしょうし、違う病院で検査を予定したり、心配な部分は手術で切除してしまうのも一つの選択肢です。御自分が納得できるように、御希望を一つずつ叶えていってください。
5)主治医の先生のおっしゃるとおりで、良性のものに対して、体にメスをいれますと、今度はY様が後悔する可能性があります。「なんで良性なのに、こんな傷が残ったんですか。」そうおっしゃる方も中にはいらっしゃいます。ですから良くお考えになってください。悪性のものは、はじめから悪性。良性のものはどんなに大きくなっても良性。基本的には良性のものが急に悪性になるというようなことはないと考えます。
6)もちろん授乳中は乳腺全体が張っていますので、授乳が終われば乳腺全体が縮小していきます。それとともにしこりの様に触れている部分は縮小する可能性が高いです。しかし乳腺全体が小さくなって、相対的にしこりを大きく感じる可能性も否定できません。

お姉様が乳がんとのこと。遺伝子についても関連が最近指摘されていますので、是非今後も、できれば半年から1年に一回は乳がん検診を継続されてくださいね。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9402】  10年02月17日  A  
術後の治療について

昨年末、左乳房温存、リンパ節かくせいしました。しこりの大きさ 25×35ミリ、根が張っていた部分 70×80ミリ。「リンパ節2個転移、硬がん、核グレード1、脈管侵略軽度、ホルモンレセプタ中〜高、HER2なし」という結果でした。しこりが大きかったので、取り残しの可能性を考え、再手術全摘か、放射線かで悩み、放射線25回とブースト5回を受けることに決めました。 この後の治療を悩んでおります。抗がん剤を6カ月とホルモン療法(ノルバデックスとゾラデックス)、もしくは、ホルモン療法のみ。抗がん剤の副作用と、上乗せ効果が10%という数字に、抗がん剤をやる意味がどれほどあるのか、考え方次第だとは思いますが、とても悩んでおります。先生方のお考えをお聞かせいただけたらと思います。48歳、神奈川在住。

基本的にはご本人が判断されることとなりますが、一般的には上乗せ効果10%であれば、その治療を選択されることが多いと思います。よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.9401】  10年02月16日  k
リンパ節郭清の個数について

いつも勉強させていだたきありがとうございます。先日、右乳癌手術を終えましたが、以前から疑問に思っていたことがあります。切除するリンパ節は、どのような目安でなされるのでしょうか。
つまり、多く切除して少しの転移((例)2/20)と、少し切除して少しの転移((例)2/8)、多く切除して多くの転移((例)24/27)の違いということです。他の方の情報を見ると、多く切除して少しの転移もあるようですが、切除する数が少ない方が後遺症も少ないような気がするのです。自分は、今回右乳房(温存)、右腋窩と、右鎖骨上の手術で、合計LNs 24/27とのことでした(SN(2/2)、#1(18/21)、#2(3/3)、術中迅速組織診SC(1/1))。今回は24/27、2年前は10/13で、いずれも多く、素人考えで「切除したリンパ節(分母)に占める転移数(分子)が多いので上手な手術」と満足しているのですが、主治医にそれとなく言うと、妙な顔をされました。基本的に、転移のあるリンパ節は郭清した方がいいのか、別にしなくてもいいのかという疑問もあります。素人の変な質問で恐縮ですが、よろしくお願いします。

質問から察しますところ、2回目の手術で、どちらかの乳癌の時にリンパ節転移が10/13で、今回のリンパ節転移が24/27だったと理解しています。切除するリンパ節は、[目の前にある、腫れているリンパ節は切除する]という考えですが、リンパ節をたくさん切除したからと言って、乳癌が治るわけではなく、あくまでも悪性度の評価の為にリンパ節を切除します。すなわち、10個のリンパ節を切除して、3個転移をしていたら、3個の癌細胞は血液中に回っている可能性があるということです。ただし、目の前に腫れて、転移を疑うリンパ節があるのに、そのまま置いてくるわけにはいきません(今後、腕のむくみの原因となったり、そこから全身に癌細胞が及ぶ可能性がある)ので、ある程度の数のリンパ節が切除されることになります。 基本的には、1群のリンパ節といって、腋窩でも比較的浅い位置に存在するリンパ節を切除します。手術中に1群のリンパ節転移が確認されたり、その奥の2群のリンパ節に腫れているものがあれば、2群も切除してくることになります。腋窩リンパ節は、元々個人差があり、数の違いがあります。この数の違いがリンパ節郭清を行った時の分母に来て、そのうちのリンパ節転移をしている個数が分子に来ます。よって、8個のリンパ節を切除して、転移が1個の人、2個の人、様々な結果が出ます。 分母、分子の数ともに、手術の腕に関わることではなく、個人差による元々存在しているリンパ節の個数と、悪性度の指標となる転移しているリンパ節の個数で決まってきます。(文責 鈴木)

 

 

 

↑ ページ先頭へ戻る