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相談室(No.9701〜)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

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なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。

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★ 過去にさかのぼって相談内容が検索できるようになりました。ご参考になれば幸いです。ご利用下さい。
 

★ 公開第9回かながわ乳がん市民フォーラム

公開第9回かながわ乳がん市民フォーラムを、8月7日(土)午後1時〜午後4時(開場:12時30分)に開催いたしました。たくさんのご参加、有難うございました。 今後の参考として、ご意見、ご感想など、お寄せいただければ幸いです。



 

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詳しくは、乳癌関連情報のページをご覧下さい。

 

目 次

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No

日 付

名 前

件  名

担 当

9826 10/09/06 ポポ リュープリンについて 久保内
9825 10/09/06 T  胸のしこり 久保内
9824 10/09/06 Y.H.  手の指の痛みについて 久保内
9823 10/09/06 U  肩およびリンパ周辺の鈍痛について 久保内
9822 10/09/06 H 乳房からの分泌物 久保内
9821 10/09/06 I ノルバデックスとアリミデックス 久保内
9820 10/09/06 トト 皮膚再発ではないかと心配です 久保内
9819 10/09/04 K.T.  治療方針について 久保内
9818 10/09/04 M 今後の治療について 久保内
9817 10/09/04 I   葉状腫瘍。細胞診・針生検の精度について 久保内
9816 10/09/04 M.N. 腫瘍マーカー 久保内
9815 10/09/04 T  胸のしこり 久保内
9814 10/09/04 M  ホルモン療法について 久保内
9813 10/09/02 O.K. 術後の抗がん剤について 上島
9812 10/08/31 Y.T. ホルモン療法後の治療について 土屋
9811 10/08/29 R.T. 再発率について 西川
9810 10/08/27 K  グレードと再発 川本
9809 10/08/27 ベル 要精検 矢吹
9808 10/08/27 S.W 骨シンチについて 矢吹
9807 10/08/23 N.Y.  乳癌と妊娠 緒方
9806 10/08/18 ST ハーセプチンによる治療を休止することについての相談 石山
9805 10/08/18 R.T.  術後の治療について 石山
9804 10/08/18 K・Y 肺転移(HPNo.8966) 石山
9803 10/08/15 K  再発・転移治療の開始時期と生存率(HPNo.9419) 石山
9802 10/08/15 S.S. エストラジオール値が高い 石山
9801 10/08/14 乳がんの骨転移について 石山

 

No.9826】  10年09月06日   ポポ
リュープリンについて

ゾラデックスからリュープリンに変更したところ、今まで一度も痛みのなかった股関節が痛み始めました。痛みがひどいときは、熱も出続けています。足をかばいながら(ロキソニンを飲みながら)の生活に戸惑いを覚えます。アリミデックスも服用しているので、体への負担が大きいのでしょうか。アドバイスをよろしくお願いいたします。

ゾラデックスとリュープリンは同じ効果をもち、同様の副作用がある薬剤です。HPNo.9824の質問でもお答えしましたが、閉経状態を作って、それによる閉経後のいろいろな症状(ホットフラッシュや関節痛)を出しやすいので、ゾラからリュープリンに代わったから起こった症状というより、これらの薬の副作用が変更時点で出始めたのだと考えます。アリミデックスの併用に関しても、HPNo.9824の方への答えと同様で、ごく微量産生されるエストロゲンを作らなくさせるAI剤を使用すれば、その症状は強く出るのは不思議ではないということです。本来ゾラやリュープリンとアリミデックス等のAI剤の併用は、保険では認めていないので、ビスフォスフォネート剤を併用して症状の軽減を図るか、アリミデックスをタモキシフェンに代えてもらうかの対処法が考えられます。主治医の先生と良くご相談になってください。(文責 久保内)

 

No.9825】  10年09月06日   T 
胸のしこり

先日、私の母が、病院で乳癌の疑いと医者から告げられました。大きさは、まだ1ミリちょいだと言われました。来週細胞をとり、検査などしてからじゃないとはっきり癌といいきれないが、今の段階で98%悪性癌だろうとのことでした。。私は頭の中が真っ白になり、不安でたまらなくて毎日眠れません。母の前で不安そうにしているのはよくないと思い、元気に振る舞うよに努力してますが、1人になると不安で涙がとまりません。乳癌のしこりを自分でみつけて、みつけたその日にすぐ病院に行ったのですが、しこりをみつける2週間くらい前から、しこりは左乳房ですが、右わきの下から横腹(肋骨というのでしょうか?詳しい部位の名前がわかりません)が動いたりするときに痛いと、湿布をはったりしていました。特に何をしたという覚えはないようですが、突然痛くなったようです。我慢できないほどの痛みではなく、立ち上がったりなどの動作の初めに痛いようです。今は以前ほどは痛みはないよですが、まだ少し痛みがあるようです。その痛みは乳癌と何か関係しているのか、とても不安です。乳癌のしこりは左乳房ですが、その乳癌の影響で反対側の部位が痛くなることは、あるのですか? 教えていただけたら嬉しく思います。よろしくお願いします。又、癌治療で必ずしも抗癌剤が必要とは限りませんか? 抗癌剤治療をしなくても大丈夫な時もありますか? 

1mm少々の病変で癌を疑うのは、大変困難なことだと思います。1mm位のしこりを自分で見つけられたとの事と考えます。閉経後の萎縮した乳腺組織でだったなら、1cmでも乳癌は強く疑われると思いますが、脇や反対側の胸の痛みとは関係ないだろうと類推します。腫瘍により、その「たち」が異なるので、一概には言えませんが、1cm程度の乳癌なら、かなり早期の乳癌だと思いますし、抗癌剤治療をしなくても治る確率は高いと考えます。思い悩んでいないで、まず癌かどうかの診断が先決です。そして癌だったら、その病気から治りきるような方法がどういうものかを見極めることが大切だと思います。(文責 久保内)

 

No.9824】  10年09月06日  Y.H. 
手の指の痛みについて

2007年10月に左全摘〈純粘液がん5センチ・リンパ節廓清はしていません〉、12月右温存〈乳管がん7ミリ・リンパ節廓清しました〉の手術を受け、抗がん剤、ゾラデックスの治療後、昨年7月からアリミデックスを服用しています。アリミデックスを服用後、すぐに指の関節痛は出たのですが、そんなに気にするものでもありませんでした。しかし、今年の7月から指のこわばりも朝だけではなく、一日中ずっととなり、指を曲げると凄い圧迫感を感じ、チクチクしたりピリピリしたりというのもあります。関節通もありますが、こわばり、圧迫感の方が凄いです。7月半ばに薬が切れて1か月半空いてしまいましたが、その間も痛みは無くなることはなかったです。それまでは薬を飲まないと痛みは無くなっていました。ほかには足の平が痛くなるくらいで、こちらは時間が経てば痛みは無くなります。5月の定期検診では異常なしです。ただ骨の検査はしていません。先日、主治医は、様子をみましょうということでしたが、整形外科などで一度見ていただいた方が良いのでしょうか。それから、荷物<3キロ弱ぐらい>を持ち歩くと、毎回全摘した方の左の鎖骨あたりに痛みが出るのですが、これは全摘と関係がありますでしょうか。荷物を持つと、凄く肩が下に引っ張られるような感じがあります。ちょっと酷いと、ご飯ちゃわんを持っただけで鎖骨あたりに痛みが出ます。お忙しい中、申しわけありませんが、よろしくお願いいたします。

ゾラデックスを使用したということは、閉経前のホルモン受容体陽性乳癌ということでしょう。現行の健康保険では、アリミデックス(等AI剤)は閉経後ホルモン受容体陽性乳癌のみに適応ですので、保険が通らないので、この両者の併用をしない施設が多いと思います。(大学病院やがんセンター等では保険の査定が甘く、使っているところも有るとは効きます:本来薬効上は良く効くはずでしょうが・・・)
ゾラデックスが閉経状態を作って、それによる閉経後のいろいろな症状(ホットフラッシュや関節痛)を出しやすい上に、ごく微量産生されるエストロゲンを作らなくさせるAI剤を使用すれば、その症状は強く出るのは不思議では有りません。@我慢をして投薬をつづけるのか Aビスフォスフォネート剤を併用して症状の軽減を図るのか Bやや有効率が落ちますが(でもゾラ投与前は閉経前だったので本来こちらの方が適応ですが)タモキシフェンに代えてもらうか、のいずれかの方法が考えられます。鎖骨の件は全摘の方に特有の症状ではありません。整形外科で一度見ていただいてもらった方が良さそうです。(文責 久保内)

 

No.9823】  10年09月06日  U 
肩およびリンパ周辺の鈍痛について

現在35歳、3年前に生検にてステージUaのガン摘出、ホルモン受容体陽性で、患部が乳房の下側だったためセンチネルリンパ節生検を行い、リンパ転移なし、CEFおよびタキソテール各3クール後、放射線25+部分5照射。その後2年間ホルモン治療(ゾラデックス+ノルバ)を続け、妊娠希望の為、現在は3カ月ごとに超音波検査のみの無治療中です。生理も復活し、今生理前です。今回相談したのは、術側の肩から背中にかけて鈍い痛みがあり、乳腺と思われるあたりを押さえると痛みがひどくなり、しこりのようなものさえ感じるようで、とても不安に思ったからです。左側の乳房は乳腺が張っているのが分かりますが、右側にはありません。以前にも一度こういった症状があったのですが、その時は差し込むような痛みで、ちょうど仕事でストレスを抱えていたので、肋間神経痛だと思っていました。これは単純に生理前の痛みなのでしょうか。もともと生理痛はひどく、生理前から気分的にも落ち込むタイプです。ご回答よろしくお願いします。

StageUAの乳癌に対して十分な初期治療を行っていると考えられ、治療を中断して1年経過した状態と考えてよいのでしょうか。
乳房の局所再発なのか、肋間神経痛なのか、肋骨付近の転移なのかは、検査して調べなければ早計に判断できないと思います。ただし、癌という病気は(骨や神経を直接侵さない限り)基本的には痛みを伴わない病気です。癌そのものが痛いなら、無治療でいるうちは増殖に伴って右肩上がりに進行性に痛みが増えるはずです。生理との関係があったり、周期があったり、痛みが一過性の場合は、癌とは関係ないことが多いと思います。しかし肋骨等への転移などが考慮されれば、検査をして診断してもらうのが良いでしょう。(文責 久保内)

 

No.9822】  10年09月06日  H
乳房からの分泌物

初めて相談させていただきます。40歳2児の母です。3年前に母乳をやめた後も、乳首をつまむと両側から白いおっぱいがでておりました。断乳後何も処置をしていないから、おっぱいが出ていると思っていましたが、今も出ている状態です。先日、つまんでみたところ、右のおっぱいは白いものが出たのですが、左からは黄色っぽいものがでてきました。毎年マンモとエコーで検査しており、今年もやる予定ですが、早く病院で検査したほうがいいでしょうか? 不安でいっぱいになりました。お願いします。

授乳後の方に限らず、成人女性なら約3人に1人はミルク状や透明な乳頭分泌があっても異常では有りません。その場合は左右ともであることが多く、分泌孔は多孔性のことが多いと思います。そういう場合は正常範囲と考えて、通常のマンモやエコーの検診を受けておけば良いと思います。異常分泌とは、血性または旧血性(赤・黒・茶色・透明な黄色で粘性の高いもの)で、単孔性の場合であり、そういう時は検診ではなく乳腺外来に受診された方が良いと思います。この方の場合は検診まで待っても大丈夫だと考えます。(文責 久保内)

 

No.9821】  10年09月06日  I
ノルバデックスとアリミデックス

術後3年になります。現在、52歳です。術後、すぐからノルバデックスを服用していました。昨年の10月に生理が止まり、今年の2月の検診時に「アリミデックス」に変えるよう指示があり、それ以降アリミデックスを服用しています。ところが、6月・7月に生理があり(8月はありませんでした)、今日の検診時に「ノルバデックスに戻す必要がありますか」と質問したところ、このまま「アリミデックス」をとの指示がありました。理由は、はっきりとおっしゃってくださいませんでした。「アリミデックス」は「閉経後」に使用するのが一般的だと思うのですが、今のように「閉経かどうか微妙な時期」に服用してよいのでしょうか? 先生のお考えを教えていただけませんでしょうか?

ノルバデックスは閉経前に用いることが多いですが、閉経後でも使用します。アリミデックス等アロマターゼ阻害薬は閉経後乳癌に限って使用する内分泌療法剤です。6月・7月の出血が生理なら、アリミデックスは使用するべきではないと考えます。生理かどうかの婦人科の先生の診断も必要とは思いますが、それを含めて主治医と良く話し合われた方が良いと思います。(文責 久保内)

 

No.9820】  10年09月06日   トト
皮膚再発ではないかと心配です

22歳の時に乳がんになり、30歳の今年右乳房内再発をしました。PET検査の結果では遠隔転移はなかったので、4月に全摘しました。その後担当医からの抗がん剤の勧めはありませんでしたが、抗がん剤を3週間ごとに1回、合計4回の抗がん剤を希望しました。しかし、副作用がひどく、1回の投与で中止しました。手術した右鎖骨下に赤くプツと蚊に刺された様な血豆のようなのが皮膚にあるので、皮膚再発ではないかと心配です。これは転移に関係ありますか? ご多忙の中申し訳ありませんが宜しくお願いいたします。

【22歳の時に乳がんになり、30歳の今年右乳房内再発をしました。PET検査の結果では遠隔転移はなかったので、4月に全摘しました。その後担当医からの抗がん剤の勧めはありませんでした】の部分までは問題が無いと思います。抗癌剤をなさって、副作用のため1回で中止されたとすると、施行しなかったことと同じと考えて良いと思います。ですから局所周辺の再発の可能性は否定できません。是非主治医の診察を受けてください。(文責 久保内)

 

No.9819】  10年09月04日   K.T. 
治療方針について

H22年6月 43歳 右温存手術(術部:乳首上部) / 右腋窩リンパ節郭生:レベル1〜2
病理結果→組織:98g 7.5×8.0×2.5cm大 / 浸潤癌径:2.6cm / グレード1
核分裂数:3/10HPF / 腺管形成:2 / 核の多形成:2 /核分裂数:1
DCIS:軽度陽性 / 脈管浸潤:陰性 / 切除断片:陰性
右腋窩リンパ節:レベル1+2(0/6) / レベル2(0/2) / センチネル(0/2) 陰性
ER:腫瘍細胞40% 中程度陽性(modified J-Score 3a)
PgR:腫瘍細胞80% 高度陽性(modified J-Score 3b)
HER2:Score0 陰性 / Ki67標識率:12.7%

主治医所見:
術前MRIで2か所リンパ節の腫れを認めたためにリンパ節転移を懸念したが、結果は陰性だった。腫瘍サイズの割にはリンパ節転移も無いので、悪性度が低いのではないか。抗がん剤治療は必要ないでしょう。
治療方針:
右放射線治療50グレイ / タモキシフェン5年(ノルバデックス) / LH−RHアゴニスト製剤2年(リュープリン)
先生が明るく断言したのでその場では納得しました。しかし、中間リスク再発率を知った後はどうなんだろう?との思いです。主治医は信頼していますが、他の先生の意見も聞かせてください。

1) 先生だったらどのような判断を下しますか?
2) 抗がん剤を使うならば、9月時点では遅いでしょうか?
3) 抗がん剤を使う場合の種類は何にするでしょうか?

1)再発リスクは浸潤癌径の2.6cmだけのLuminal Aのケースですので、貴女の主治医と同じ判断です。
2)抗癌剤を使う必要は無いと思いますが、9月で遅くは無いでしょう。
3)何が効くのかは神のみぞ知るです。そんなに化療に賭けるなら、効果のわかる術前化学療法をなさった方が良かったのにと思います。「HER2(-)だからアンスラサイクリンが効き難いのでタキサン」と言う先生もおられると思いますが、絶対ではないです。

40万円位かかるのですがoncotype DXという検査をしてもらって、化学療法をした方が良いかどうか決めるのも一つの方法です。(私の患者さんでジャーナリストの方は、この方法でホルモン療法のみに決めました)(文責 久保内)

 

No.9818】  10年09月04日   M 
今後の治療について

30歳、未婚です。しこり2.6cm。昨年9月 EC4回。12月に左胸温存+リンパ廓清手術。術後、タキソテール→放射線。病理検査の結果 pCR (しこり、脇共に)トリプルネガティブのため、今は無治療です。

1) 放射線が終了した時に(6月末)、マーカーチェックだけして問題ないと言われ、次は12月で良いとの事でした。なんなら1月でも良いと。本当に半年後で良いのかと不安に思っているのですが、いかがでしょうか? また、私自身怖い事から目を背けるタイプで、なかなか主治医に質問出来ません。「言われないと言う事は良いのか?」と、認識してしまいます。なんなら1月でも…っていうのは、いい方向だからと受け止めていて良いのでしょうか? 勿論再発しないという解釈ではなく、モチベーションとしてです。
2) 最近手術側の胸にしこりがあるような気がします。手術は外側ですが、 しこりは乳頭上あたりで、長細くあるように感じます。手術した周りは固くなっていて、その流れで固くなっているだけなのか、 局所再発なのか、不安に思っています。再発の可能性はありますか? 再発でないとすると、何で固くなっているのですか?
3) 生理についてですが、ECまではありましたが、タキソテールで止まったままです。将来妊娠したいと思いますが、戻るのでしょうか? または、止まったままの方が、予後としては良いのでしょうか?

pCRで嬉しい反面、トリプルネガティブですし、若年性のため、毎日不安が消えません。先生の経験上、私の様なケースでも元気でいらっしゃる方はいますか? お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。

1) 術後の照射後に1回診て、その次が6ヵ月後というのも少し長すぎる気はしますが、術前化療でpCRが得られると、その方の無再発率は95%になるので、また術後にタキサンまで追加しているので、先生としても安心されているかと思います。30歳という年齢を考えると、怖いことから背を向けるタイプなら、その間に1回位外来が有って良いかも知れません。主治医の先生の発言からは、大変混み合う乳腺外来のマネージメントに苦慮されているように感じますが・・・。
2) 何で硬くなったのかは、診察も検査もしていないので判りかねます。ただし術前化療→手術→pCR→術後化療→放射線の直後ですから、局所は最もコントロールされていて、再発の可能性が最も低い時期です。どうしても心配なら、6ヵ月後と言わず受診することをお勧めします。
3) 30歳と若いこと、普通なら1-2回のECで生理がなくなるのにその間は有った事から、戻る可能性は高いとは思いますが、化学療法が閉経を作る可能性は少なからず有ります。もう少し様子を見てください。トリプルネガティブなので、生理がなくとも予後には関係しないと思います。

31歳腫瘍径80mmのトリプルネガティブの方がいて、3年前に術前化療(EC4コース後タキサン3コースするも縮小が悪くECに戻して更に2コース)→手術→pCR→放射線をしている方がいます。まだ3年ですが全く再発の兆候有りません。受診までに、25mm→80mmになるのに3ヶ月という短期間に大きくなった腫瘍ですので、多分再発しないで済んだのだろうと思っていますが、過日妊娠して残念ながら流産したと言っていました。その方のときはLH-RH-agonistでの卵巣保護をしていなかったので、妊娠しただけでも大したことだと思っていますが、化療は卵巣に抑制的に働くので、不妊になったり流産しやすかったりする可能性は高いと思います。でも貴女の命はその化療で助かったのですよ!(文責 久保内)

 

No.9817】  10年09月04日    I  
葉状腫瘍。細胞診・針生検の精度について

いつも拝見させていただいております。私は、現在36歳です。数年前より両胸で合計6個のシコリを持っており、そのうち大きめな4個だけ細胞診し、3個は線維腺腫との診断で、半年ごとの経過観察中です。
右胸上部のしこり1個だけが、細胞診ではクラス3(擬陽性・異形細胞?が見られるので、経過観察でもいいが、念の為針生検をやられるといいかもしれません)との判定が出て、そのまま針生検(ガシャンと音のするばね式)をしました。その時(今から1年半前の2009‘3)のしこりの大きさは14mmで、エコーをあてながらの検査でした。先生からも説明があり、私の目でも、しっかり針がシコリの中に入っているのを確認しています。
結果は『線維腺腫』で、半年ごとの経過観察になっていました。
半年後(2009‘10)の検診、14mmだったものが18.6mmに成長しており、先生の経験上、2回目で検査結果が違うと出た事もあるから、念の為再度針生検をすることに。
エコーをあてながら、2回目と言う事もあり、今度は違う方向から針を刺し、確実にシコリ内から組織を採ってきたのも、私の目でもわかりました。結果は『線維腺腫。葉状構造は見られません』とのことでした。
ところが、そのシコリは7ヶ月後(2010‘6)21・5mm、更に1ヵ月半後(2010’8)24・5mmと、増大傾向にあり、ほかのシコリらは大きくなっていないのに、このシコリについては、性格の違うものと考えるべき。巨大線維腺腫か葉状腫瘍かもとのことで、2010‘8 2泊3日全身麻酔、摘出手術をしてきました。摘出後の病理結果が、『良性の葉状腫瘍』。そこで疑問に思った事があるので、教えてください。

1)  細胞診はまだしも、針生検は90%以上とかなり検査結果精度があるように先生から説明は受けていたのに、細胞診(擬陽性)→針生検(線維腺腫)→2回目の針生検(線維腺腫)と、こうも、葉状腫瘍と出てこない事はあり得るんでしょうか?
2) 病理結果を聞いた時、葉状腫瘍だった事に驚いて先生にあまり聞けなかったのですが、シコリ全体が葉状腫瘍だったのか、一部に葉状腫瘍があったのでしょうか?
3) 摘出自体は、先生は葉状腫瘍も見越していたので、24.5mmのシコリに周りの組織を付けて45mmほど摘出しました。取りあえずは今する事はないので、自己検診を心がけ、半年後経過観察とのことですが、今、私は自己検診だけ気を付ければいいのでしょうか?
4) 他にも今同じ右胸に2個(2個とも細胞診で線維腺腫と出ており、1年間増大傾向なし)、反対側の左胸に3個(大きい物1個だけ細胞診し、線維腺腫と。1個は1年間増大傾向なし。1個は最近見つかったばかりの腫瘤)と、合計5個ありますが、1個葉状腫瘍だったのなら、これらも葉状腫瘍の可能性が大きいのでしょうか?

お忙しい中、色々お聞きして申し訳ございませんが、よろしくお願いします。

1) 線維腺腫と多房性でない葉状腫瘍の鑑別は大変難しく、切除標本で線維腺腫とされたのに、再発を繰り返し3度目の切除で葉状腫瘍と診断されたという症例も有ります。ですから穿刺吸引細胞診や針生検では両者の間違いは起こりうると思います。
2) 多分しこり1個全部が葉状腫瘍だったのでしょう
3) 葉状腫瘍まで考えて、正常部分を十分付けて取られた貴女の主治医は素晴らしい慧眼だったと思います。
4) 多発線維腺腫の一つが葉状腫瘍だったのは稀だと思いますが、葉状腫瘍が多発するのはもっとずっと稀なことだと思います。十分な経過観察を行ってもらうと良いでしょう。(HPNo.9815の方には線維腺腫の経過観察は不要と申し上げたのに、矛盾したような言い方ですが、葉状腫瘍の切除後として経過観察必要と申し上げています)(文責 久保内)

 

No.9816】  10年09月04日    M.N.
腫瘍マーカー

昨日、人間ドックを受診し、乳がん検診を受けたところ、乳腺視触診検査で赤茶の分泌物が出ました。ドックの帰りに外来で診てもらったところ、マンモグラフィ、超音波検査や細胞の検査では問題がなかったのですが、腫瘍マーカーの値が1,000でした。2週間後に再度同じ検査を行うとのことでしたが、腫瘍っぽいものが見つからなくても、がんの可能性があるのでしょうか? 教えてください。よろしくお願いいたします。

マンモテックという乳汁中のCEA測定の事だと思いますが、1000なら乳管内乳頭腫等の病変が有る可能性が高いと思います。超音波で、孤立性の乳管の拡張や、乳管内乳頭病変が見られたり、細胞診がClassV位に出る可能性が有ると思います。検体の取り違いが無い限り、同じ検査をするより、超音波でもう一度しっかり見てもらった方が良いかなと考えます。分泌が血性で単孔性のようですので、再現性を持っていつでも分泌されているようなら乳管造影まで考えておいて良いかもしれません。(文責 久保内)

 

No.9815】  10年09月04日    T 
胸のしこり

20歳の女性です。5年前から胸にしこりがありました。知り合いの外科の人にエコーでみてもらうと、形が丸いので良性だろうと言われて放置しました。最近何気なく行った婦人科検診で、精査をすすめられ、近くの総合病院の乳腺外来で、触診、エコー、マンモグラフィーをし、1.7cmのしこりを確認しました。(ほかにも1.5cmのしこりがあり、また、小さいのもあると言われたので、しこりができやすい体質なのかなと思いました。)
1.7cmのしこりは他のものと違って分葉状だったので、『せっかく来たし…』という感じで細胞診をしました。今日、結果を聞きにいったら、『とれた細胞が少なかった。悪性所見はなし。正常な乳腺細胞しかなかった。』ということでしたが、乳腺線維腫なら乳腺線維腫の細胞がとれたはずなんでしょうか? もしかしたら、うまく細胞が取れなかったのかもしれないし、正常な乳腺細胞が腫瘍のようになってるのかもしれないと言われました。その先生はプロフィールをみると、特に乳腺専門ではありませんでした。細胞診を失敗したということでしょうか? それとも正常な乳腺細胞がしこりになっているのでしょうか? もう一度乳腺を専門にしているところで細胞診してもらうのは、ばからしいでしょうか? 一応半年後、大きさが変わってないか、もう一度診察してもらうことになったのですが…。

20歳の女性で5年前からあるしこりが、不変かやや大きくなっている程度の変化なら、多分線維腺腫でしょう。我々専門医が穿刺吸引細胞診を行っても、癌の正診率は70%位でしょうし、良性疾患の場合判定不能というレポートに終わることは珍しくありません。細胞診の技術差は考えられますが、専門医でもこのようなことは少なくありません。
私の所では、むしろ線維腺腫という細胞診断が出たなら、悪性化することが無いが右肩上がりに増大する腫瘍なので、医療機関での経過観察をせず、自己経過観察をしてもらい切除してもらいたいくらいの大きさになったら再受診してもらうようにしています。半年後に経過観察を入れてくれたのは、良心的だと思います。(文責 久保内)

 

No.9814】  10年09月04日    M
ホルモン療法について

50才、子宮全摘しています。抗がん剤直前、婦人科ではまだ閉経していないと診断されました。3ヵ月後FECも終わり、主治医に、「値が低すぎるので閉経しています。アリミデックスを開始します。」と言われたのですが、完全な閉経なのか、偽閉経なのか、一度の採血で判断できるのでしょうか。AIには排卵誘発作用があるので怖いです。それからアリミデックスよりフェマーラを使用したいのですが、適応に条件があったりしますか?

・化学療法の前に婦人科で閉経前と言われているので、本来なら閉経前でしょう。それにFECが後押しをして閉経状態になったからと言って、AI剤で良いかどうかは判断に困るはずです。小生なら、しばらくタモキシフェンを使ってみて、婦人科にコンサルトをして数ヶ月後に閉経かどうかを聞いてから、AIを考えると思います。このように石橋をたたいて渡るようなことをしても、過去に信頼できる婦人科医が真の閉経と診断された患者さんにAIを投与したら、3ヵ月後に生理が始まり、慌ててタモキシフェンに戻した経験があります。まず主治医の先生に婦人科と相談してもらうことが一番だと思います。
・アリミデックス・フェマーラ・アロマシンの3つのAI剤は、第3世代のAI剤と呼ばれ、(報告により多少の成績の違いが有りますが)どれを使用してもほぼ互角です。上記の件でAI剤にならない可能性は秘められているものの、Dr.による好みは有りますが、主治医の先生と相談してみても良いかも知れません。(文責 久保内)

 

No.9813】  10年09月02日    O.K. 
術後の抗がん剤について

術後の抗がん剤について迷っています。御相談させてください。
ER、PgR、ともに高陽性、HER2陰性、リンパ転移1個、腫瘍サイズ2×2×1.5 広がり4×4×1.5 核異型・核分裂像・核異型像すべて2 リンパ管、静脈への侵襲あり。
現在、FEC2回目、投与しました。今後の予定ですが、FCEを6回か、FECを4回→ウィークリータキソール12回か、どちらかで迷っています。セカンドオピニオンの先生は、FEC→タキソールとのアドバイスでしたが、主治医は、FEC6回をすすめるが、私本人の意思選択を尊重しますとのことです。どちらの選択が、よいと思われますか? 御意見をお聞かせください。それから、私はリンパ節をレベル1までしか郭清していないと、最近聞きました。センチに転移1個ということで、レベル1にはなかったということですが、レベル2まで、やってなくても心配ないものでしょうか? よろしくお願いします。

現在、乳癌の抗がん剤治療で効果が証明されているのが、アンスラサイクリン系とタキサン系です。アンスラサイクリン系はFECに含まれるエピルビシンやアドリアマイシン、タキサン系はパクリタキセル(タキソール)とドセタキセル(タキソテール)があります。FEC6回とFEC→タキソールの間に大きな差は、ないかもしれません。ただしリンパ節転移のある場合、タキサンの上乗せ効果がデータで示されているので、当院ではFEC→タキサン系を選択することが多いです。
リンパ節については局所治療の意味もありますが、現在は病期の評価の意味合いが強いため、レベル1に転移がなさそうの場合はレベル2まで郭清しないこともあります。結果的にレベル1に転移がなかったということなので、リンパ浮腫の合併症を考えるとレベル1のみの郭清で良かったのではないかと思います。(文責 上島)
 

 

No.9812】  10年08月31日    Y.T. 
ホルモン療法後の治療について

いつも読ませていただいて、励まされたり、参考にさせていただいております。

[今までの経過]
2006年乳癌Ua期、10年生存率80% 再発の可能性中間群と診断されました。
[病理の結果]
腫瘍径1.7p×1.4p、広がり8.5×4.8×1.5、リンパ節転移陽性1/6、断端陽性、ホルモン感受性(+)、異型度2、HER2 2+陽性、脈管侵襲 陰性
[治療の経過]
左乳房全摘手術、化学療法(CE)を受け、現在ホルモン治療(アリミデックス)中です。途中、関節痛に悩まされたり骨量がひどく下がってきたということで、ヴィタミンD、カルシウム剤、アクトネル等頂いています。1年に1度、局所再発、肺、肝臓、骨に転移がないか検査を受けています。

今後について
先日主治医から、「5年を経たら、一応ホルモン治療は終わる。年に1回の検査もなくなる。調子が悪いときは、いつでも来るように。」と、言われました。他の癌と違って、乳癌は10年は気をつけなくてはいけない、また6.7年で再発する人も多くいると聞いています。再発予防のアリミデックスをもう少し長く服用することや、年1回の再発チェックの検査をこれ以上続けることは、意味のないことでしょうか。私は続けて欲しいのですが…。相談室の先生のご意見を伺いたく思います。

1) アリミデックスを術後5年間以上続けることに意味があるのか?というご質問に対してですが、St. Gallenコンセンサス会議(2009年)では、 アロマターゼ阻害剤(アリミデックスなど)を5年以上服用することの安全性、有効性についてはデータがないとされています。5年以上服用した場合の再発率の差などについては現在、臨床試験が進行中です。また、アロマターゼ阻害剤の副作用として、関節痛や骨粗鬆症がありますが、ご質問者様は関節痛の症状や骨量の低下がみられるとのことですので、主治医の先生のおっしゃる通り、術後5年で終了するという方針が現在のところは妥当と思われます。
2) 次に、術後5年以降の再発、転移の検査は意味があるのか? というご質問に対してですが、日本乳癌学会編「乳癌診療ガイドライン」では、術後のフォローアップとしてエビデンスのあるものは、問診・視触診とマンモグラフィーの2つとなっています。それ以外の検査、すなわち腫瘍マーカー等の血液検査、肝臓や骨の転移検査(腹部超音波検査や全身骨シンチグラフィー)ついては有用性は明らかにされておりません。従って、こちらも主治医の先生のとよくご相談の上、体調に何らかの変化があった場合に受診するということでよろしいかと思われます。(文責 土屋)

 

No.9811】  10年08月29日  R.T.
再発率について

いつも参考にさせていただいております。ありがとうございます。現在43歳、閉経前です。7/20乳房温存手術を終了しました。現在放射線治療1回目終了したところです。病理検査の結果で、乳管浸潤がん(充実腺管癌)18×15mm 核グレード3 センチネルリンパ節生検の結果転移なし 脈管浸潤 ly+、v- Her2 − ホルモン受容体 Er90%、Pgr60% 断端陰性でした。今後、放射線治療を全部で25回受けた後、抗がん剤(TC)、ホルモン治療を行う予定です。核グレード3とly+がとても不安に思っています。しかし、抗がん剤治療はできれば避けたい気持ちが大きく、adjuvant onlineで、治療を行った場合とそうでない場合の再発率を調べたいと思ったのですが、使い方がよくわかりませんでした。大変お手数ですが、お調べいただければと思いまして、お忙しいとは思いますが、どうかよろしくお願いいたします。また、先生も私のような病理検査の患者には抗がん剤治療を勧めますか?

New Adjuvant onlineにて解析しました。10年生存率においては未治療で86%、ホルモン療法のみで4%の改善、化学療法のみで3〜6%の改善、併用で6〜8%の改善でした。再発率については未治療で約30%、ホルモン療法のみで11%の再発率減少、化学療法のみで10〜16%減少、併用では17〜21%の減少となりました。以上から生存率を考えますと化学療法におけるメリットは少ないと考えますが、再発率の改善には有用であると考えます。なお、最近はKi-67の発現率を計測してホルモン療法の効果について検討する施設が増えているようです。この結果を参考にして化学療法の併用について検討してもよいと思います。主治医にご相談ください。(文責 西川)

 

No.9810】  10年08月27日  K 
グレードと再発

グレードと再発について教えて下さい。宜しくお願いします。
ki67と核分裂像は相関する。核異型が3で核分裂像1はあり得ない(相関する)ように聞きました。私は腺型3、核異型3、分裂像1でした。ki67検査は受けていません。
核異型と分裂像、どちらがより再発リスクと関わっているのでしょうか。診てくださった結果、スコア1だと思うので素直に信じ、疑う必要は無いと思うのですが、「核異型3で核分裂像1はあり得ない」という言葉が気になっています。
核異型3なら、分裂像も2ないし3と(同等)心得ておくべきでしょうか?
現在40歳、3年前(2007年9月、37歳で)術前科学療法後、温存手術を受けました。EC4クール、タキソール15回プラス3回(手術待ちで)。

術前腫瘍径30ミリ 術後0.5ミリ、 リンパ節郭清0/12、 ly、0 V、0 、エストロゲン強陽性、HER2 2+ フィッシュ−

現在リュープリ3年が終わりタスオミン4年目です。術後3年で一つ山を越えた思いですが、5年7年、ちょうどタモキシフェンが終わった辺りに、また山があり、治療が終わっていく喜びと、反面、不安になることがあります。

核異型度と核分裂像をそれぞれスコア化して、その合計ポイントを3段階にわけて核グレードにしているので、核異型度と核分裂像どちらかを優先させるものではないと思います。核分裂像は10視野で5個未満の分裂像が1です。核分裂像は癌組織の全体に均一に存在するわけではなく、偏って存在することが多いので、10視野で5個未満となることも十分に考えられます。(文責 川本)

 

No.9809】  10年08月27日  ベル
要精検

このページを見つけ、初めてメールします。8月2日に受けた人間ドックのマンモグラフィーの結果、局所的非対称性陰影で、精密検査が必要と診断されました。さっそく乳腺外来に行ったのですが、総合病院でなかなか予約がとれず、、エコー検査は9月22日、そしてその結果をドクターと話すのは10月5日になりました。「管状・・・なんとか・・・」と所見に書いてあり、レントゲン写真を見ると、左が右より白っぽい色がこくなっているようでした。早期発見が大事だというのに、そんな先に検査なので、この間に悪化しないか大変心配です。これからの1ヶ月あまりが不安です。ちなみに21年、19年、17年に受けた検査では異常がありませんでした。乳がんだったとしたら進行はどれぐらいなんでしょうか。53歳。

ベル様、初めまして。どこの乳腺外来も予約状況は一杯で、1ヶ月程度お待たせしてしまう事は珍しくありませんが、ご心配はお察し申し上げます。もしも乳癌が出来ていたとしても、進行の速度は人それぞれで、何とも申し上げられませんが、MMGのみで発見され、触診では異常がない場合、乳癌が存在しても、余り進行した状態ではない事が少なくないのですが、ご自身で触診してみて、左右に差はありませんでしょうか? もし左右の乳房を良く触診しても、余りハッキリした違いがないのであれば、そう急いでも、予後に余り違いはないと思います。私どもの施設でも、乳癌の診断が確定してから、手術治療を行うまでには、更に2ヶ月程度お待ち頂いておりますが、その程度の期間を待てないほど進行の早い乳癌は、非常に稀です。このようにご説明しても、どうしても心配が強いようであれば、
1) 最近は都市部では、総合病院に限らず、乳腺専門医による個人開業の乳腺専門クリニックなども増えています。そういった選択肢も探されましたでしょうか?
2) 予約制を敷いていない外科を標榜する医療施設で、乳腺専門医が臨時あるいは不定期に診療を行っている施設を探してみて受診されてみては如何でしょう。(インターネットのみに頼らず、個別に病院に問い合わせの電話を直接掛けて調べるのが一番です。)

焦る余り、専門医もいない病院に飛び込んでも、きちんとした見解を出して貰えなければ、結局心配を募らせるだけとも成りかねません。慌てずに、良く判断されてから受診行動に移してください。問題のない所見である事を祈っております。(文責 矢吹) 

 

No.9808】  10年08月27日  S.W
骨シンチについて

いつも拝見させていただいております。昨年八月に手術後、肋骨に転移が発見され、現在ゾメタとフェマーラの治療中です。私が心配症な性格のため、主治医に三ヶ月毎の頭頸胸腹部CT、腹部エコー、胸部レントゲン、血液検査、骨密度をお願いしております。骨シンチを二回受けましたが、二回目の結果では、ゾメタが効いているという所見でした。明らかな痛みの増加などがないならば半年毎でもよいのでは、と主治医から言われております。通常、骨に転移がある場合、骨シンチの検査は、どれくらいの頻度で受けるものでしょうか。宜しくお願い致します。 

S.W.さん、初めまして。貴女のご年齢や、乳癌の詳細なデーター、治療歴などを頂いておりませんので、何とも申し上げられませんが、主治医の先生のおっしゃる通り、病状が落ち着いているのであれば(比較的制御されており、治療により進行を遅く出来ている場合など)、私どもも、骨シンチは4ヶ月〜半年間位に間を開けています。更に、他臓器の転移検査は、もっと間隔を開けても大丈夫な場合があります。特に、現時点で転移が確認されていない部位については、過剰にCT検査を受けても、余りメリットはないと思われます。胸部単純撮影や肝エコー、頚部リンパ節については、乳房エコーなどと一緒にでも、触診などで疑わしい場合など、少し被爆の少ない検査に限定しても、恩恵は充分にあると思います。頭部CT検査も、症状が現れてから、或いは現在の病巣が拡大したり、他臓器への転移が確認されてから(治療効果がPDと判定された場合)等、節目の時に検査するのでも、予後に関して余り大きな違いがありません。これらの頃をご参照頂いた上で、主治医の先生と、検査内容と間隔を決めてゆかれては如何でしょう。不安が強い場合は、抗不安薬の処方を受けたり、専門の医師によるカウンセリングなどで対処して貰う方法も一案と思います。(文責 矢吹) 

 

No.9807】  10年08月23日  N.Y.
乳癌と妊娠

3年前(34歳)、乳がんになり、現在30代後半になります。乳がん治療も落ち着き、生理も再開したので、そろそろ子供が欲しいと考えています。
昨年秋に生理が再開し、数ヶ月順調だったのですが、ストレスも重なり、無排卵時もあるようになり、5月に婦人科で検査した所、抗癌剤の影響で卵巣機能が年齢より少し低下していると言われました。
基礎体温をつけていても、排卵が時々なかったりしていたので、排卵誘発剤を使用してみようと言われました。
乳腺の先生には、「ホルモン治療(排卵誘発剤)は婦人科の先生はあまり使いたがらないし、ホルモン感受性が低いけど、その中にはホルモンに影響されるものも無いとは言い切れない。」と言われましたが、婦人科の先生には、「排卵誘発剤を飲んでも飲まなくても再発しちゃう時はしちゃうから、あまり気にしなくても。」と、言われました。

1) 子供は欲しいですが、排卵誘発剤によって乳がんの再発率は上がるのでしょうか?
2) 乳がん患者でも大丈夫な排卵誘発剤に代わる薬はあるのでしょうか?
3) 排卵誘発剤と乳がんの関係は?

なかなか乳がん患者で妊娠を考えている方と知り合う事も少なく、先生たちは、抗癌剤の影響で妊娠を悩んでる患者さんを診たりもしていると思うので、何か参考に出来れば嬉しいので、ご意見・アドバイスをお願いします。お忙しいとは思いますが、宜しくお願いします。

<術前治療>
 抗がん剤CE療法4回・ドセタキセル4回 ゾラデックス
<術後結果>
 温存手術  
<結果>
 ER:focally positive,Pgr:negative,HER2:3+,リンパ管浸潤 :−,静脈浸潤:−,tumor grade:1,リンパ節転移2個,腫瘍径0.8×0.8×0.5,組織:invasive ductal
carcinoma,浸潤度g+ f- 
<術後治療>
 放射線治療を行い、ハーセプチン1年とゾラデックス1年

排卵誘発剤で再発率が上昇するというデータは、今のところ出ていないと思います。絶対数が少なく、はっきり因果関係があるとはこの先も言えないでしょう。ということで、大丈夫な治療薬があるわけではありません。それよりは、不妊治療を積極的に行うかどうかは、術後の再発が年を追うごとに減っていくということで決心されたらいかがでしょうか。ホルモン感受性の低い患者さんは3年くらいにまでに再発のピークがあって、それ以降は再発率がホルモン感受性陽性の患者さんより低いという事実があります。そう考えれば、そろそろ積極的に不妊治療を開始してもいい頃合いかもしれません。(文責 緒方)

 

No.9806】  10年08月18日   ST
ハーセプチンによる治療を休止することについて

2000年  右乳房全摘出 リンパ節転移数13 化学療法 AC 6クール
2003年  右鎖骨の上のリンパ節に転移(5〜13mm、3個) ハーセプチンによる治療開始
2006年  右ろっ骨への転移の疑いで、ハーセプチンにゼローダとゾメダを追加
2007年  PET・CTによる検査で異常なしと判定されたため、ハーセプチンだけの治療に戻す
2009年  PET・CTによる検査で異常なしと判定
2010年8月 PET・CTによる検査で集積が認められなかったため、ハーセプチンによる治療を休止してはどうか、と主治医に言われる。この間、鎖骨の上のリンパ節への転移は3個→2個→1個に減少、 3か月前のエコー検査では、最後の1個も確認できないと言われる。

以上が、これまでの経過です。腫瘍マーカーは、術後から今日まで1度も基準値を超えたことがありません。これまでも、主治医から休薬してはどうか、という提案はありましたが、再発の不安があることに加え、目だった副作用も無いことから、決断できませんでした。現在、治療を休止すべきかどうか迷っております。どのように考えればよいでしょうか。休止した場合の再発の可能性、治療を再開した場合のハーセプチンの薬効の持続性についても、知見をお聞かせください。

ハーセプチンの副作用で心毒性などがなければ継続も可能ですが、心エコーで評価されていますか? また再発の場合のエビデンスは少ないので、休止してからの再発の頻度は不明ですが、再発しても再投与で有効な事も多く、組み合わせる抗癌剤の工夫で再治療は可能です。当院でも7年投与であれば休止をお勧めすると思います。(文責 石山)

 

No.9805】  10年08月18日   R.T.
術後の治療について

いつも参考にさせていただいています。このような場を提供、運営していただくことで、とても心強く思います。ありがとうございます。初めてのご相談です。年齢43歳、10歳と7歳の子がおります。閉経前です。家族に乳がんはおりません。H.19.12の健康診断にて右胸にしこりを指摘され、乳腺外科を受診しましたが、細胞診の結果、良性のものとわかり、その後経過観察として3ヶ月に一回、6ヶ月に一回と乳腺外科を受診しておりました。今年2月のエコーにて特に問題なしのため、今後は1年に一回の受診で大丈夫だろうということになり、安心しておりました。しかし、今年の6月初旬の入浴中に左胸にしこりを感じ、6月下旬に乳腺外科を受診しましたところ、悪性と診断されました。その後、主治医の先生の計らいで、早々の手術が妥当とのことで、7月21日に乳房温存にて手術を行いました。術後の病理結果は以下のとおりです。

H.22.7.30報告分
【組織学的診断】
solid-tubular carcinoma(18mm,f,ly+,v-,Nuclear grade:3:A:3,B:3,cut margins:negative)
【組織学的所見】
7-10は乳腺組織よりなり、9-10では皮膚の縦断面組織を伴い、7-10には乳腺組織に最大長さ18×15mm、結節性の周囲との境界が不明瞭な充実性、胞巣状増殖を呈す乳癌の浸潤増殖巣を認め、核の異型性は高度で、核分裂を多数認め、リンパ管内浸潤像を伴う。周囲脂肪組織への浸潤を認め、段端側は深部に1mm以上、内側、外側に12mm以上のnon-tumor areaが存在し、non-tumor areaには乳腺症の像を認める。特染で再検討します。(9:(HER 2,ER,PgR)

H.22.8.5報告分
【組織学的診断】
solid-tubular carcinoma(Hercep test:-,ER:3+;90%,PgR:2+;60%)
【組織学的所見】
ER染色ではtumor cellの90%以上が陽性を呈す。PgR染色ではtumor cellの60%以上が陽性を呈す。HER 2染色ではtumor cellは陰性を呈す。

とあり、術後の治療としては、再来週より、放射線治療を25回、その後抗がん剤(タキソテールとシクロフォスファミド(TC)を3週間に1回投与を4週)、その後ホルモン療法(薬剤は聞いていません。生理を止める注射を2年間と、薬を5年間と言われています)の予定です。

1)  2月のエコーで何もなかったものが、たったの4ヶ月で2cm近くにまで大きくなることはあるのでしょうか? それとも何らかの兆候が見逃されていたのでしょうか?
2)  7/30の報告にある、「7-10は・・・」とか「9-10では・・・」の意味がわからず不安です。主治医に聞こうにも受診が半月先で、できればこちらでと思います。
3)  non-tumor areaとはなんでしょうか? 12mm以上もあると書かれてあるので、大変不安に思っています。断端が陽性ということではないのですか?
4)  ステージ1の乳がんで抗がん剤までを行うというので、とても驚きました。早期発見だと思っていたので、とてもショックでした。私の病理結果で、放射線とホルモン治療のみで抗がん剤を行った場合と行わなかった場合の再発率(できれば10年での)を教えていただければと思います。
5)  私がこれから受ける治療は、標準(妥当)と考えられますか? 放射線と抗がん剤の順序が逆でなくてもよいのか、少し不安に思っております。

以上、大変長文で申し訳ございません。どうか、よろしくお願いいたします。

エコーで左を見ているのかどうかも問題ですが、画像診断でも見つからない癌は確かにあるので、このようなこともあると思います。7−10というのは、病理標本のプレパラート番号ではないでしょうか。7から10番のプレパラートの4枚に、この所見があるという事でしょう。腫瘍のない部分という意味ではないでしょうか。外科医と病理医の間の手紙のようなものですから、主治医に良く聞いてください。「核の異型性は高度で、核分裂を多数認め、リンパ管内浸潤像を伴う」事から、抗癌剤を勧めているのだと思います。一般的に抗がん剤で再発率を半分から3分の一に減らせるはずです。当院ではTC療法は行っていないので、正確な数字は分かりません。また抗癌剤後の放射線が一般的と思いますが、施設の事情もあるのかもしれません。(文責 石山)

 

No.9804】  10年08月18日   K・Y
肺転移(HPNo.8966-2)

去年HPNo.8966で相談させていただいたものです。四年前、左乳房温存手術をし、5ミリ×8ミリ、トリプルネガティブ、グレード3、リンパ節転移なし、脈管浸襲なし、でした。術後タキソール週1回×12回、放射線25回、その後の検査でHDAC6が陽性だったため、ノルバテックスを服用しています。昨年6月のPET-CT検査で、2ミリだった右肺の結節が(その時は3か月後のCT検査で炎症性結節だろうという病理判断でした)、今年7月の同検査で6ミリに増大していました。新たに1ミリの結節もみつかっています。腫瘍マーカーの上昇なし、他は異常なし。はっきりさせるために、先日肺生検をして、結果待ちです。とても不安で落ち込んでいます。

1) 肺転移の可能性が強いのでしょうか?
2) そうだった場合、抗がん剤が第一の治療になりますか? トリプルネガティブのグレード3ですが、どの薬を選択されますか?
3) 抗がん剤の副作用を考えると、使いたくないという思いもあります。ノバリスなどのピンポイントの放射線治療のみで様子を見るという選択は、どう思われますか?
4) 無治療の場合、抗がん剤治療をした場合、放射線治療のみの場合、それぞれの余命は、どれくらいなのでしょうか?

回答、よろしくお願いします。   

1) 可能性はありますが結果次第です。
2) タキサン後ですので、アンスラサイクリンでしょうか? triple negativeの場合に症例が少ないので、これが良いというエビデンスはまだないと思います。
3) 肺転移に放射線はお勧めできません。
4) ケースバイケースですので判断は難しいです。(文責 石山)

 

No.9803】  10年08月15日   K 
再発・転移治療の開始時期と生存率(HPNo.9419-4)

HPNo.9419で、お世話になりました。早々にお返事頂き有難うございました。ご回答をふまえて、追加で質問させていただきたく、お願い申し上げます。再発高リスク分類なので、再発・転移の可能性は覚悟しております。

1)  エコーなどの画像検査で異常を指摘されてから再発・転移治療を開始する場合と、今の時点でPET-CTなどの、より精密な検査をして早期発見し、治療を開始するのとでは、その後の生存率に差がありますか?
2)  違和感・痛みなどに対して、ロキソニン等の鎮痛剤を服用してもよいですか? (症状があると、病気のことばかり考えてしまうため)

再発といっても局所再発ですから予後に影響はなことが多いですが、心配するよりは早く対処することをお勧めします。まず細胞診は簡単ですから。痛みが我慢できないならロキソニンで良いのですが、いずれにしても医師の処方がないと服用できないので、主治医にご相談ください。(文責 石山)

 

No.9802】  10年08月15日   S.S.  
エストラジオール値が高い

43歳女性、アメリカ在住です。4年前に温存手術を受け、化学療法(AC)、放射線治療後、タモキシフェンを4年6ヶ月服用しています。腫瘍サイズは 1.4cm、グレードIで、ER、PRは+、HER2は−です。3回目のAC投与から生理は来ていません。 数週間前の血液検査で、エストラジオールの値が933pg/ml(FSH値26mIU/ml)という結果が出て、タモキシフェンを服用しているからとの説明を受けたのですが、タモキシフェンがE2値をこれほどあげるということがあるのでしょうか? その後2週間ほどして再度採血したところ、439pg/ml(FSH29・LH13)まで下がり、今度は、超音波検査をオーダーした産婦人科医から、左の卵巣に2センチ以下の嚢腫があるので、その影響でE2値が高いのではと言われました。

1) タモキシフェンの影響でE2値が900代まで上がることがあるのか?
2) E2値を下げるために薬などの治療を受けたほうがよいのか? その場合どんな方法があるのか?

ちなみに昨年以前の数値は次の通りでした。2010年10月 FSH30 E2値 230、 2010年6月 FSH34 E2値 20
回答、どうぞよろしくお願いいたします。

タモキシフェンはSERMと言われエストロゲン様物質ですが、E2値に影響を与えるとは言われていないと思います。43歳ですから、月経周期が戻りつつあるのではないでしょうか。E2を下げるのであれば、LHRHagonistの投与があります。ゾラデックス、リュープリンなどの薬剤があります。(文責 石山)

 

No.9801】  10年08月14日   R 
乳がんの骨転移について

乳がんの骨転移についてのご相談です。現在49歳。2006年に乳がんで右乳房全摘の手術を受けました。リンパ節転移が4つあり、抗がん剤治療を受けました。放射線治療、ゾラデックスの注射による治療を経て、服薬はノルバデックスです。癌が発見される直前から、度々突然の腰痛に見舞われ、整形外科からは、痛みの具合から 「骨盤(仙腸関節)の弛み」 と診断されますが、レントゲンの画像からは、それ程の関節の弛みは確認されないのです。骨盤用ベルトの装着で、症状は1週間程度で緩和されるのですが、不定期ではありますが、度々同じ症状で痛みが現れます。しかし、何れも突然で、原因の心当たりがありません。

1) 骨転移であれば、痛みは不定期ではなく継続的に現れるのでしょうか。
2) 卵巣や子宮の病気を疑うべきでしょうか。

尚、骨の検査(RI)は、2010.3月 肋骨に集積はありますが打撲との診断でした。また婦人科検診は、2010.1月 異常無しでした。ご回答を宜しくお願い致します。

画像診断で骨崩壊像や溶骨性変化がなければ可能性は低いと思いますが、痛みが続くなら乳癌腫瘍マーカー(CEA,CA15−3)や骨転移マーカー(ICTP)などの採血やMR、あるいはPET-CTなどでチェックしたほうが良いかもしれません。(文責 石山)

 

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