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相談室(No.6001〜6100)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

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なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。


当相談室にお寄せいただいたメールについては、編集・引用・公開させていただく権利を当会(神奈川乳癌治療研究会)が有するものとします。また、名前、メールアドレス等個人情報保護の観点から、皆様から頂戴したご相談のメールは、一定期間の後、アドレスも含めて削除させていただいております。再度ご相談いただく際はその旨ご留意いただき、掲載No.を書き添えて下さるようお願い致します。

 

目 次

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No

日 付

名 前

件  名

担 当

6100 06/12/07 MM 腫瘍マーカー上昇(NCC−ST−439)について 清水
6099 06/12/04 M   若年のマンモグラフィ 首藤
6098-1
6098-2

6098-3
6098-4
6098-5
06/12/04
06/12/11
06/12/17
06/12/28
07/01/29
k m 多発結節陰影
転移後の生存率について
肺転移後の治療選択について
肺転移後の治療選択について(2)
肺転移後の治療選択について(3)
首藤
清水

金丸
徳田
6097 06/12/03 K   転移の確率 首藤
6096 06/12/03 K.S.  今後の治療と妊娠の可能性 首藤
6095-1
6095-2

6095-3
06/12/03
06/12/07
07/02/06
momo 病理結果による今後の治療について  
病理結果による今後の治療について(2)
前回のマンモグラフィーについて
首藤
清水
浜口
6094 06/12/03 M.I.   腫瘍マーカー値について(HPNo.1868-11) 首藤
6093 06/12/03 P.V.  放射線治療後の日焼けについて 首藤
6092 06/12/03 H   豊胸手術後のしこりについて 首藤
6091 06/12/02 H.S.  右脇下の痛み 首藤
6090-1
6090-2
06/12/02
06/12/12
T.  再発について
再発について(2)
首藤
清水
6089 06/12/02 K  予定通り行えない抗がん剤について(HPNo.5928-2) 首藤
6088 06/12/02 F   ホルモン療法の副作用? 首藤
6087 06/12/02 M.T.  手術の方法について 首藤
6086 06/12/02 M   今後の補助治療について(3)(HPNo.5708-3) 首藤
6085 06/12/02 K   左胸と脇との中間部分にあるしこりについて 首藤
6084 06/11/30 R.C 生理とホルモン療法について 加藤
6083 06/11/30 N  ホルモン治療での抗うつ剤使用について 加藤
6082-1
6082-2

6082-3
06/11/29
06/12/02
08/02/22
J 非浸潤癌のホルモン療法について
非浸潤癌のホルモン療法について(2)
予防的卵巣切除後のホルモン療法について
首藤
首藤
清水
6081 06/11/29 T  脇の腫れ 首藤
6080-1
6080-2
06/11/29
06/12/11
A.H. 術後の治療について
術後の治療について(2)
首藤
清水
6079-1
6079-2
06/11/28
06/12/02
A.T. ノルバテックスの服用について
ノルバテックスの長期服用について
加藤
首藤
6078-1
6078-2
06/11/28
06/12/12
Y  しこりというには大きすぎる固まり
生体組織検査
加藤
清水
6077 06/11/28 N.K.  石灰化 加藤
6076 06/11/28 A  抗がん剤TS1 加藤
6075 06/11/28 M  放射線治療 加藤
6074 06/11/28 moto 希望を持ちたくて(HPNo.5972-2) 加藤
6073 06/11/28 N.Y.  領域再発の治療方法について(HPNo.5267-3) 加藤
6072 06/11/28 T ホルモン療法とハーセプチン(HPNo.5449-2) 加藤
6071 06/11/28 K.K. PET-CT(HPNo.5995-2) 加藤
6070 06/11/28 F.T. 生理 加藤
6069 06/11/28 K   再発リスクについて 加藤
6068-1
6068-2
06/11/28
06/12/04
N 今後の治療について 
抗癌剤について 
加藤
首藤
6067 06/11/28 M.H. 非浸潤性乳管癌と診断されました 加藤
6066 06/11/28 U  ハ−セプチンの期間 加藤
6065 06/11/28 M  手術を含めた今後の治療について(HPNo.6043-2) 加藤
6064 06/11/28 IZ  授乳中のしこりについて 加藤
6063 06/11/28 Y.S ホルモン剤の副作用でしょうか? 加藤
6062 06/11/28 S.O 乳房内再発について 加藤
6061 06/11/28 T子 乳頭の痛みと右腋の痛み 加藤
6060 06/11/28 O.K.  局所的非対性陰影について 加藤
6059 06/11/28 K  ハーセプチン治療について 加藤
6058 06/11/28 K.K. 脂肪壊死について 加藤
6057 06/11/28 K.T.  術後の抗ガン剤治療について(HPNo.5888-2) 加藤
6056 06/11/21 N ホルモン療法 片山
6055 06/11/21 I.N   ホルモン治療中ですが・・・ 片山
6054 06/11/21 A.A.  腕のむくみについて 片山
6053 06/11/21 Y.T タキソールの中止について(HPNo.5338-2) 片山
6052 06/11/19 Y.Y.  今後の治療について(HPNo.5763-2) 片山
6051 06/11/19 S.Y 術後無治療(HPNo.5765-2) 片山
6050 06/11/19 y,t リンパについて 片山
6049 06/11/19 R   脇の下の腫れ 片山
6048-1
6048-2

6048-3
06/11/19
06/11/30
07/01/25
T.M.  背骨の痛みが心配です
背骨の痛みが心配です(2)
良性腫瘍摘出後のしこりとエクボ症状について
片山
加藤
徳田
6047 06/11/19 E.M.  認知症と脳転移 片山
6046 06/11/19 N.K.  カルシウム沈着 片山
6045-1
6045-2

6045-3
06/11/19
06/11/28
08/03/10
H.Y.  5センチのしこり
やはり産みたいです
腫瘍マーカーからの判断と今後の治療
片山
加藤
須田
6044 06/11/19 K.K.  月経周期と手術日 片山
6043-1
6043-2

6043-3
06/11/19
06/11/28
06/12/08
M   母の症状
手術を含めた今後の治療について
骨シンチとアルカリフォスファターゼについいて
片山
加藤
清水
6042 06/11/18 C.T. ホルモン感受性について(2)(HPNo.5857-2) 西川
6041 06/11/18 Y.K.  今後の治療方法について 片山
6040-1
6040-2

6040-3
06/11/18
07/01/07
07/01/11
M   マンモトーム生検から手術までの期間について
術後補助療法について
術後補助療法について(2)
片山
鈴木
鈴木
6039 06/11/18 S  手術が必要でしょうか? 片山
6038 06/11/18 H.J. 手術2年後の治療について 片山
6037 06/11/18 H.M ゲルマニウムについて(HPNo.5544-2) 片山
6036 06/11/18 NS 血性分泌物 片山
6035 06/11/16 C  放射線治療について 片山
6034-1
6034-2
06/11/16
06/11/19
Y.T 細胞診について
良性と判断された場合の切除について
片山
片山
6033 06/11/16 YK しこりの硬さ 片山
6032-1
6032-2

6032-3
06/11/16
06/11/19
06/11/19
Y  HER2陽性の場合の治療
HER2陽性の場合の治療(2)
HER2について
片山
片山
片山
6031 06/11/16 E  左胸の痛み 片山
6030 06/11/15 K.H 子宮筋腫について 片山
6029 06/11/15 N.H.  乳頭からの分泌物 片山
6028 06/11/15 Y.K. 骨粗しょう症の骨シンチ(HPNo.5992-3) 片山
6027 06/11/15 K  再発転移について(HPNo.5924-2) 片山
6026 06/11/15 M.S.  乳輪のかゆみとただれについて 片山
6025 06/11/14 M.R.  乳房の痛みについて 片山
6024 06/11/14 H アロマシン 片山
6023 06/11/14 K  粘液癌 片山
6022 06/11/14 M  手術までの期間 片山
6021 06/11/14 K.O.  不正石灰化 片山
6020 06/11/13 T  脂肪壊死について(2)(HPNo.5996-2) 石山
6019 06/11/13 K.H 術後の病理結果について 石山
6018 06/11/12 S.C. 左腋の痛み 石山
6017-1
6017-2
06/11/12
06/11/13
K.S. 治療方法を教えて下さい
治療方法を教えて下さい(2)
石山
石山
6016 06/11/12 乳頭の痒み、ただれについて 石山
6015 06/11/12 M  両胸の痛みが気になります 石山
6014 06/11/12 I  細胞診後の検査について 石山
6013 06/11/12 Y  タモキシフェンの服用について(HPNo.5282-3) 石山
6012 06/11/11 N.F.  頸部リンパの腫れ 石山
6011 06/11/11 U  マンモグラフィー 石山
6010 06/11/11 T  葉状腫瘍について 石山
6009 06/11/11 Y.K. 骨転移後の痛みの発現(2)(HPNo.5992-2) 石山
6008 06/11/11 S.Y 術後補助療法について 石山
6007-1
6007-2
06/11/11
06/11/14
S.O. 術後の治療について
再発率
石山
片山
6006 06/11/11 Y.U. 検査方法について(HPNo.5476-4) 石山
6005 06/11/11 再発率について教えてください(HPNo.5945-2) 石山
6004 06/11/11 Y  骨シンチ画像の異常 石山
6003 06/11/11 A.O TS1の副作用は肝臓にでるのですか?(HPNo.5668-3) 石山
6002 06/11/10 乳首の痛み 比嘉
6001 06/11/10 リュープリンとゾラデックスについて 比嘉

 

 

No.6100】  06年12月07日  MM
腫瘍マーカー上昇(NCC−ST−439)について

44歳になる家内の事でご相談いたします。
術後3年目目になります(H15年5月に乳がんと診断(1.5センチ)ステージT)。12月2日に10月実施の検査結果で、NCC−ST−439が参考値である7を大きく超え、48という数値が出ました。CA15−3(7.8)、CEA(1.8)と異常は認められませんでした。またマンモ、骨シンチ等の検査にも異常がなく、本年3月のPET−CT検査でも異常はありませんでした。12月2日に採血をして再検査結果を待っています。
家内は主治医から、次も数値が高い場合は「じたばたしてみましょう。」と言われて帰ってまいりました。NCC−ST−439の数値が続けて高い場合は、再発の可能性が非常に高いと判断するものなのでしょうか。また、じたばたとは、抗がん剤の投与を指すものなのでしょうか? ぜひお教えていただければ幸いです。

NCC-ST-439のみが異常値を示している今の状況は、“再発の可能性が非常に高い”ではなく、“再発の可能性が少しある“という状況だと思います。正確にはNCC-ST-439の正診率のデータをお示しできればよいのですが、手元にデータがなく申し訳ありません。CEAやCA15-3でも正診率は80%前後であり、NCC-ST-439の正診率はそれより低かったと思います。私の患者さんのデータでもNCC-ST-439は偽陽性率(再発がないのに異常値を示す率)が高い気がします。しばらくは採血を繰り返して様子を見るしかないと思います。”じたばた“の意味は主治医の先生に聞いてください。次回更に数値が上昇した場合、自覚症状がなければ様子を見るか、自覚症状がなくても再度画像検査を行うかだと思います。NCC-ST-439の値の異常だけで、いきなり再発治療ということはないと思います。(文責 清水)

 

No.6099】  06年12月04日  M 
若年のマンモグラフィ

若年のマンモグラフィは、乳腺の関係で分かりにくいと聞き不安です。1年以上生理周期に関係なく左胸が痛むので、8月に外科に行き触診をしてもらいました。しこりだと分かるようなハッキリしたものは自分ではよく分からなかったのですが、乳腺症だと触診だけで決め付けられてしまいました。不安でマンモグラフィ検査を健康診断という形で受け、数週間後に結果が異常なしと郵送されてきました。痛みはまだ気になるものの、マンモグラフィが大丈夫だったので安心だと思ってたのですが、23才なので、私の年だと、この結果は安心すべきではないのでしょうか?

23歳のかたのマンモグラフィは、おそらく乳腺自体が厚く、検査の精度が落ちてしまう可能性が高いと思います。さらに超音波検査を加えれば精度が上がると思います。20代前半のかたの乳癌は比較的まれですし、ご相談の内容からは乳腺症がもっとも疑われますが、ご心配ならば超音波検査をお受けになることをお勧めします。(文責 首藤)

 

No.6098-1】  06年12月04日  k m
多発結節陰影

2005年10月中旬に温存手術をし、病期2A・リンパ節転移なしで、術後に放射線照射を実施しました(56歳)。先日会社の健康診断の結果が届き、胸部レントゲンに多発結節陰影という記載がありました。
1) 多発結節陰影とは、肺転移の兆候でしょうか?
2) 放射線照射の影響で、多発結節陰影が現れたと考えることが出来るでしょうか?
3) 12月下旬に健康診断実施機関の保健指導がありますが、これを待たずに主治医に相談したほうが良いでしょうか?

お手数をお掛けいたしますが、回答をお願いします。

1)多発性病変であれば転移の可能性も考えられます。
2)放射線は無関係だと思います。
3)補填指導を待つのではなく、1)を鑑みて主治医の診察を速やかに受けられることをお勧めします。(文責 首藤)

 

No.6098-2】  06年12月11日  k m
転移後の生存率について

本日、主治医の診察を受け、再度胸部レントゲンを撮りました。肺転移とのことで、今週末にCT検査を受けることとなりました。手術(温存)時の病理診断は、「腫瘍径:2cm強、悪性度:3、HER2:3+、切除断端:陽性」でした。追加切除は行わず、通常の放射線治療+追加放射線5回実施し、ノルバデックスの服用と月1回ゾラデックスの注射を実施していました。現在39歳です。ゾラデックス開始後生理は止まっています。術後1年11ヶ月で転移判明となりました。主治医からは、今後抗がん剤治療になると言われました。
1) 5年や10年の生存率は、どのくらいでしょうか?
2) まず、HER2を使用することが多いのでしょうか?
3) 肺転移時の検査は、CTのみが普通でしょうか?
4) 余命に関するデータがありましたら教えてください。

よろしくお願い致します。

1) 術後約2年で再発ということであれば、再発した現在からの再発後生存期間の中央値は2年(言い換えれば2年生存率が50%)くらいでしょうか。5年生存率で言えば10-20%くらいで、10年となると1?2%だと思います。
2) “Her2を使用”というのはハーセプチンのことでしょうか。抗がん剤治療であれば、ハーセプチン併用を考えると思います。ER,PRの状況次第では、化学療法の前にゾラデックス+アロマターゼ阻害剤という選択肢もあると思います。
3) 肺転移の診断はCTが良く用いられます。CTで診断を迷う時はPET-CTも行われます。
4) 1)でお答えしています。(文責 清水)

 

No.6098-3】  06年12月17日  k m
肺転移後の治療選択について

肺のCT検査の結果、両肺に多数の転移があり、最大の病巣は15mmとのことでした。直ちに命の危険がある状態ではないとのことで、下記3つの治療方法から選択することになりそうです。
(a)ホルモン療法:ゾラデックス+アロマターゼ阻害薬
(b)ハーセプチン単独投与
(c)ハーセプチン+タキサン系抗がん剤

1) ホルモン2+(弱陽性)とのことで、(a)の治療は効果があまり期待できないかもしれないとのことです。副作用が少なく、効果が見込めるなら、ホルモン療法をしたいという気持ちがありますが、効果を得られる可能性は少ないでしょうか?
2) (b)を選択し、効果が得られない場合(c)へ移行することが出来るとのことですが、この場合ハーセプチンは効果がないということになり、併用でやる意味がないような気がします。ハーセプチン単独で効果がなくても、タキサン系抗がん剤との併用で、相乗効果が生まれ、ハーセプチンが有効に機能するのでしょうか?タキサン系抗がん剤単独の方が良いのでしょうか?
3) (c)の治療が効果を発揮する可能性が一番高いとのことです。タキサン系抗がん剤の副作用は強いでしょうか? 投与中の日常生活はつらいものでしょうか?
4) ハーセプチンとタキサン系抗がん剤の投与可能期間はどのくらいでしょうか?
5) タキソール、タキソテールの効果に違いはあるでしょうか?
6) ハーセプチン+ナベルビンという治療を何かで見た記憶があるのですが、奏功率、効果はどうなのでしょうか?
7) 副作用の軽い治療から行う選択肢もありますが、延命という観点に主眼を置くと、この選択はしない方が良いでしょうか?
8) (c)の治療で効果がない場合は、その後(b)の治療をしても効果はないでしょうか?

お手数をお掛けいたしますが、回答をお願いします。

1) 難しい問題ですが、ホルモンレセプターが弱陽性ということであると、強陽性に比べホルモン療法の期待値がいくらか低下することは明らかです。しかし、現在無症状であることから考えますと、私個人的には今ならゾラデックス+アロマターゼ阻害剤を試すチャンスかとも思います。
2) 通常、相乗効果が期待され併用が推奨されます。
3) 抗癌剤の副作用には個人差が大きく、あまり苦にせず続けられる方もいらっしゃるし、副作用で継続困難となるケースもあります。タキサン系には主にタキソール、タキソテールの2種類がありますが、程度の差こそあれ、いずれも脱毛、白血球減少、悪心・嘔吐、などが生ずる可能性があります。ただ、アントラサイクリン系抗癌剤に比べれば、やや副作用が軽度であることが多いという印象です。
4) 投与可能期間というのはありません。効果が認められ、副作用が認容範囲であれば、理論的にはいつまでも投与できることになります。
5) あまり差はないと考えてよいと思います。
6) 海外では乳癌再発の一次治療としてのハーセプチン+ナベルビンの使用の臨床試験データがあり、それによると70〜80%の奏効率となっております。しかし日本ではナベルビンが乳癌に対して承認されたのは2005年ということもあって、まだまとまった成績は示されておりません。また日本でのナベルビンの使用は、アントラサイクリン系とタキサン系薬剤の双方使用後に原則的に限られております。
7) それは限らないと思います。
8) ハーセプチン+タキソテールで効果がない場合、ハーセプチン+タキソールという選択肢はありますが、そのいずれも効果がない場合は、ハーセプチン単剤では効果は期待できません。他の薬剤使用ということになると思います。(文責 谷)

 

No.6098-4】  06年12月28日  k m
肺転移後の治療選択について(2)

肺の検査後に、骨、肝臓、脳の検査を実施し、肺以外の転移はありませんでした。最近、頻度は低いですが、咳き込むことがあります。風邪のせいかと思っていましたが、3週間近く続いています。肺の転移状況から、転移の影響で咳が出ている可能性があるとのことでした。転移の影響による症状が出てもおかしくないと言われたことから、ハーセプチン+タキサン系抗がん剤の治療を選択しようと考えています。下記について教えてください。
1) タキサン系抗がん剤の投与方法には、3週間に1回投与、または毎週投与があるようですが、投与方法により効果や副作用の現れ方に差が出るでしょうか?
2) タキソールとタキソテールの薬剤価格に差があるでしょうか?
3) タキソールの副作用にしびれがあるようですが、発現率は高いでしょか?
4) タキソテールの副作用に倦怠感とむくみがあるようですが、発現率は高いでしょうか?

お手数をお掛けいたしますが、回答をお願いします。

1) 添付文書による使用法は3週間に1回投与が通常の使用方法です。しかし、最近は分割投与(3週間に1回投与する量を3回に分けて毎週投与する方法)が多施設で実施されて副作用の軽減など効果を得ています。タキソールは毎週投与が効果も良く、副作用が軽減できます。タキソテールについては、3週間に1回投与が多く実施されていて、毎週投与はまだ有意に良いとまでのデータはありませんが、毎週投与を行っている施設はありますので、ご相談ください。3週間投与に比較して、効果は変わらないで、副作用が軽減でき、また1回の拘束時間は短くなるので患者様の負担は軽くなると思います。
2) 薬の量は患者様の身長と体重より割り出される体表面積当たりの量となりますので、価格の差はまちまちとなってしまいます。概算で投与量を薬価で計算した場合、タキソテールの方がタキソールに比較して数万(3〜4万)は安いと思います。
3) タキソールの副作用であるしびれ感は78.6%の方に出現する副作用です。また中には症状が強く出現される方もいらっしゃいます。
4) タキソテールの副作用であるは全身倦怠感は63.5%とかなりの頻度で発生します。また浮腫は15.3%の方に出現します。全体では脱毛89.1%、食欲不振が67.9%、悪心・嘔吐60.6%、発熱44.5%、下痢25.5%、しびれ感24.8%が多い副作用です。(文責 金丸)

 

No.6098-5】  07年01月29日  k m
肺転移後の治療選択について(3)

何の治療をするか迷った末、ハーセプチン単独投与を選び、12月25日から毎週投与をしています。今週ハーセプチン投与から1ヶ月で胸部レントゲンを撮り、この一ヶ月では、縮小も進展もしていない状況です。下記について教えてください。
1) ハーセプチンの効果を1ヶ月で判断するのは早いでしょうか?
2) 進展してないということは、効果ありと考えて良いでしょうか?
3) ハーセプチンで縮小や消滅は望めるでしょうか?

以下、ハーセプチンで効果が無いとなった場合の次の治療について
4) ナベルビンとタキサン系抗がん剤を比較すると、ナベルビンのほうが副作用が軽いとどこかで聞いたのですが、本当でしょうか?
5) 原則的にナベルビンは、アントラサイクリン系とタキサン系の薬剤を使用したあとに使うことになっているとのことですが、なぜでしょうか?
6) 副作用が軽いのであるならば、ナベルビンから使用したいのですが、希望すれば行えるのでしょうか?
7) まだ無症状なので、ホルモン療法(ゾラデックス+アロマターゼ阻害剤)でも効果が見込めるでしょうか?

よろしくお願い致します。

1)効果は2ヶ月みればわかるという報告がありますが、変化がないのであれば変更する必要はありません。
2)悪化していなければ、副作用が問題なければ継続すべきです。
3)HER3+の最初の治療では、患者さんの35%程度で腫瘍の大きさが半分以下に縮小するとの報告があります。
4)副作用にもいろいろあり、薬剤により異なります。また、患者さんにより反応も異なり、一概に軽いとか重いとかいえません。
5)アントラサイクリンとタキサンの治療後の患者さんを対象に試験が行われ承認されたからです。したがって、はじめに使った場合のデータは乏しいのです。
6)健康保険の適応外となりますので、主治医に相談してください。
7)ホルモン受容体が陽性であれば、効果は期待できます。(文責 徳田)

 

No.6097】  06年12月03日  K 
転移の確率

いつもありがとうございます。手術後7年目になりましたが、先日の定期健診で骨シンチ画像の肋骨一個に影があったようです。他の検査は異常ないようですが心配です。主治医は、念のためと言うことで、後日再検査となりました。病期はUb?、リンパ節転移1個、ホルモン療法のみでした。その他のデータはわかりません。
1) 7年目で転移する確率はどれくらいでしょうか?
2) 骨シンチの異常=転移とは限らないと言うことですが、いかがでしょうか?
3) 2)で転移の確率はどれくらいでしょうか?

お手数ですがよろしくお願いいたします。

1)おそらくホルモンレセプター陽性の乳癌であったと思いますが、一般的にホルモン感受性陽性乳癌は、陰性乳癌と比べると術後5年〜10年の間でも再発率があまり下がらないのが特徴です。
2)肋骨は打撲などの外傷により偽陽性となることが多いのですが、やはり主治医の先生のおっしゃる如く、後日再検された方がよいと思います。
3)確率は分かりません。経時的に検査されることをおすすめします。(文責 首藤)

 

No.6096】  06年12月03日  K.S. 
今後の治療と妊娠の可能性

先週乳がんの手術をしました。粘液癌の混合型で、しこりは1.2mm、リンパへの転移は1個ありました。温存手術にしました。今後の治療ですが、年齢が29歳ということもあり、抗がん剤+ホルモン剤をすすめられました。結婚していますが、子供はいません。欲しいと思っていた矢先に乳がんになってしまい、かなりショックでした。放射線治療もあり、体に色々と刺激を与えてしまい、今後がとても不安です。主治医にも子供の話はしました。「抗がん剤の前にLH-RHアゴニストを注射して卵巣を守りましょう」と言われたのですが、こんなにいっぱいすることなのでしょうか? 抗がん剤は、CEF療法を4クール、その後LH-RHアゴニストを毎月注射して、ホルモン剤を毎日服用5年間、経過をみながらのようですが、どうしても子供が欲しいようなら、ホルモン剤の服用時期を2年とかにすることも可能とのことです。よろしくお願いします。

抗癌剤の前(同時)にLH-RHアゴニストを注射することは、臨床試験の結果から「卵巣機能を守ることに有効」ということが分かっています。しかしこのようにホルモン療法と化学療法を同時に行った場合に、化学療法の効果にどのような影響があるかは分かっていません。一般に35歳より若いかたの乳癌は再発率も高く、化学療法は必須となり、その後ホルモン療法(LH-RHアゴニスト+タモキシフェンなど)となるのは妥当だと思います。よく主治医にご相談なさってください。(文責 首藤)

 

No.6095-1】  06年12月03日  momo
病理結果による今後の治療について  

お願いいたします。50歳、閉経前です。8月に病期T、リンパ・他臓器転移なしで、温存手術を受け、乳頭腺管癌の診断をされました。25回の放射線も終わり、現在はノルバデックス、ゾラデックスにてホルモン治療中です。組織診断の結果は以下の通りです。
ER(intraductalでは2+、invasiveでは1+) PgR(intraductalでは1+、invasiveでは2+)cerbB2(3+)
乳頭側にあった病変はductal hyperplasiaで、乳頭側断端は陰性です。頭側、尾側断端とも陰性ですが、頭側から尾側まで広範囲に広がり、切除端は1ブロック分しかありません。
占拠部位:1t-C  割面大きさ:25×15mm
組織学的分類:invasive ductal carcinoma, papillotubular carcinoma, comedo carcinoma, scirrhous carcinoma
細胞異型度:G3
リンパ管、静脈侵襲:1y(+)v(−)
リンパ節転移:n(-) 1a(0/17) 1b(0/3)

先生からは抗がん剤は進められず、ほっとしたのですが、G3が気になって仕方ありません。
1) ホルモン治療のみは妥当でしょうか。
2) これからの検診は年1回のマンモ程度で、骨シンチやMRI等はないようですが、一般的でしょうか。
3) 術後3ヶ月以上経ちます。胸の奥からズキズキ痛みますが、仕方ないのでしょうか。
4) 背中と足が常に冷えて辛いのですが、手術によって体質まで変わるのでしょうか。

質問がうまくまとまらず、すみません。アドバイスいただけますでしょうか。

1) G3ということからIntermediate Risk以上となり、かつHer2陽性ということから、ホルモン療法単独〜化学療法も考慮する範疇と思います。主治医とよくご相談ください。
2) 一般的にはCTや骨シンチを年一回行うのが通常ですが、米国のガイドラインなどでは「あまり意味がない」とされています。
3) 術後3ヶ月の状況からはあり得ると思います。ご心配でしたら受診されることをお勧めします。
4) 手術によって体質はあまり変わりません。(文責 首藤)

 

No.6095-2】  06年12月07日  momo
病理結果による今後の治療について(2)  

お答えありがとうございました。再度お伺いいたします。Intermediate Risk以上ということでホルモン療法単独〜化学療法も考慮ということですが、どちらの治療になるかは主治医の考え方の違いから決められるのでしょうか。先生はどう判断を下しますか。化学療法をするとしたら何が適応されますか。ホルモン療法単独より再発率は下がりますか。3ヶ月以上経った今からでも化学療法を取り入れていくことは可能でしょうか。又、診断書から私が理解できる箇所は限られますが、Her2陽性とは、どの部分で分かるのでしょうか。すべて主治医に任せている状態で、口数の少ない先生であると共に、私の勉強不足で要点をついての質問ができません。立て続けの質問ですみません。よろしくお願いいたします。

cerbB2というのがHer2のことです。リンパ節転移はなかったがG3でHer2(3+)、内分泌療法の反応性が(uncertain:不確か)という状況の治療選択は難しいです。ハーセプチンの術後補助療法のデータが出る前であれば、現在のゾラデックス+ノルバデックスは最も推奨される治療法だったと思いますが、Her2(3+)の場合、ハーセプチンを併用した術後補助化学療法(AC->Pacli + ハーセプチン等)の有効性が非常に高いというデータが昨年報告されましたが、日本では未だハーセプチンの術後使用は保険で認められていないという現在の状況下で考えなければなりません。副作用(脱毛、嘔気、手指の痺れ等)も、金銭的な問題(高価)も、時間的な問題(化学療法は6ヶ月間、ハーセプチンは一年間毎週点滴等)もいとわず、ひたすら再発の確率を低くしたいと考えれば、主治医の先生に無理を言ってハーセプチン併用の化学療法を行って、その後に内分泌療法を行うのがいいのかもしれません。ハーセプチン併用化学療法によって再発率は半減するといわれていますが、もともとリンパ節転移がなければ再発率は10-20%程度ですから、その絶対的なmeritはあまり大きくないとも言えます。一方脱毛も点滴も嘔気もない内分泌療法だけでも20-30%再発を減らすことができます。あなたの考えが、他の因子は考えずにとにかく再発の確率が一番低くなる治療を望んでいるのか、様々な因子のバランスの中で治療法を選択しようとしているのかというところが判断基準になるのではないでしょうか。(文責 清水)

 

No.6095-3】  07年02月06日  momo
前回のマンモグラフィーについて

昨年12月にもご相談させていただきました(HPNo.6095)。術後半年が過ぎ、不安な要素はありますが、主治医を信じて、ゾラ、ノルバのホルモン療法中です。今更お聞きしても仕方ないことと思いますが、気になっている点があり、書き込ませていただきました。私は毎年人間ドックにて乳がん検診も受けておりました。今回のマンモで発見されたわけですが、1年前のマンモでは異常はありませんでした。2センチ弱の腫瘍でしたので、悪性で1年の間に急激に大きくなったのでしょうか。又、その際の血液検査で血沈の値に異常がみられ再検査をしましたが、乳がんの腫瘍マーカーは調べなかったのか結局は異常ナシでした。幸い他への転移はなく、前向きに治療を受けていかなくてはと思うのですが、1年前にもっと初期に発見されていたのではと思ってしまいます。こんな内容にお手数をおかけして申し訳ありません。

癌の増殖のスピードはまちまちであり、急激に大きくなるケースもあれば、数年間変化しない場合もあります。一般的には1年前の時点で細胞レベルでは乳癌は存在したけれども画像でみつかる大きさではなかった可能性が高いと考えます。2cm以下でリンパ節転移もないのであれば早期癌で発見されているということになりますから、定期検診を受けていたおかげで早期発見できたと考えて宜しいのではないでしょうか。(文責 浜口)

 

No.6094】  06年12月03日  M.I. 
腫瘍マーカー値について(HPNo.1868-11)

HPNo.1868です。本日、術後3年目の検査結果についてご質問します。骨シンチ・マンモ・肺レントゲンは異常ありませんでしたが、腫瘍マーカーのNCC-STが9.2の値でした。担当医は2ヶ月後の再血液検査と申しておりました。その結果、数値が上昇した場合、CT等の検査を行うとのことです。転移の疑いを考えたほうが良いのでしょうか? 今現在ノルバディックスを服用中ですが、この数値を関係あるのでしょうか? また、数値の上昇は必ずしも転移していると判断するものではないと本に記載してありましたが、骨、マンモ、肺に異常が無い結果で、数値の上昇はどのように理解すればよいのでしょうか。 

腫瘍マーカーのNCC ST-439は特に閉経前の、生理のあるかたでは、再発等の異常がなくとも高値になることがしばしば見られます。この場合、何度か再検査すると値が大きく上下していることが多いのです。担当医の先生が数ヶ月後に再検されるのも、そのあたりを熟知しての判断だと思います。(文責 首藤)

 

No.6093】  06年12月03日  P.V. 
放射線治療後の日焼けについて

いつもいろいろと参考にさせていただいています。温存手術後、昨年2月に5週間の放射線治療を終えました。来週、カリブ海のクルーズに出かけるのですが(喜)、治療の後が胸元の上の方なので、Tシャツなどでカバーして日焼けしないように注意した方がいいでしょうか? それとも普通のSPF50くらいの日焼け止めを使っていれば問題ないでしょうか? 回答、よろしくお願いいたします。

放射線治療による皮膚障害(皮膚炎)にはかなり個人差があって一概に言えないのですが、基本的には50グレイというかなりきつい放射線をあびた後ですので、なるべく日焼けは避けた方がよいと思います。しかしあなたの場合、放射線治療から約2年経っているようですし、様子を見ながら適度に日焼けされてはいかがでしょうか。(文責 首藤)

 

No.6092】  06年12月03日  H  
豊胸手術後のしこりについて

去年10月に豊胸手術(脂肪注入)をうけました。その時にしこりになる可能性もあると言われていたのですが、やはりどうもしこりになったようです。元々両胸ともしこりの様な硬い部分があって、そこに新たにちょっと硬めの脂肪のかたまりがついたという感じでしょうか・・・(でも今まで乳癌検診ではひっかかった事は一度もないです)。胸をよく触ると、硬いところの中に、ちょっと丸い塊のくりっとした感じのところもあって、その部分だけが違ったしこり?(もしかして癌?)と思って心配になってしまいます。そして一番気になるのは、左の脇の下(胸との境目くらい)に、5ミリちょっとくらいの大きさのしこりがありました。触るとくりくりと動くものです。硬さはそんなに硬くなく、少し硬い脂肪・・・って感じでしょうか。脇の下は気にしたことがなく、今回見つけて驚きました。美容外科の先生にメールで話したところ、「おそらく脂肪注入で出来たしこりでしょう」と言われ、「心配なら病院で調べてもらって、その時に豊胸手術した事をいえば大丈夫ですよ」と言われました。病院には行こうと思っていますが、とても心配です。豊胸手術が原因で癌になる事はないですよね? また、豊胸手術した事によって(余計な脂肪がついて)、逆に癌が見つかりにくいって事もあるのでしょうか?

豊胸手術が原因で癌になることはないと思います。豊胸手術によって乳房内の腫瘤が見つかりにくくなることは考えられます。(文責 首藤)

 

No.6091】  06年12月02日  H.S.
右脇下の痛み

私は36歳の二児の母です。数週間前から右脇下に違和感を感じておりました。先日から腕を動かしたり手に力を入れたりすると痛みが生じるようになりました。触って見ると柔らかい物があるように感じます。それと同時に肩甲骨の辺りにコリコリとしたものがあります(痛みあります)。乳房のほうには特にしこりらしきものは見当たりませんが、リンパ腺の辺りなので(素人なのではっきりわかりませんが)気になります。何かあるのでしょうか? また治療を受けるには外科がいいのでしょうか、内科がいいのでしょうか? 教えてください。

「肩甲骨の辺りのコリコリ」というのが、残念ながら正確な状況判断の障害ですが、腋の下のリンパ節かもしれません。乳房にしこりがないとのことですが、受診されるとすれば、(乳腺)外科、整形外科などではと推察されます。(文責 首藤)

 

No.6090-1】  06年12月02日  T. 
再発について

38歳の妻についてですが、3年前(平成15年12月)に左乳房の乳がんの部分切除手術、その後放射線治療、3年間の予定でホルモン療法ゾラデックス、平成18年4月からノルバッデクスを追加投与で、ゾラデックスとの併用治療を行ってまいりました。11月の定期検診時、CTにて検査したところ、肺に約2センチほどの腫瘍が見つかりました。レントゲンは定期的に撮影していましたが、CTは3年前の手術時に撮影しただけでした。このあとPET検査を控えており、その結果次第でこれからの治療の順番が決まりますが、主治医には肺の腫瘍については、手術をして摘出することをすすめられています。「原発の肺ガンの可能性もあるので、病理をして細胞を調べた方が良い」と言われています。乳がんの肺転移の場合は、手術をしても意味がない場合もある・・・と本で読み、悩んでおります。今後の標準的な治療方法、可能な治療法等教えて下さい。よろしくお願いいたします。

肺転移のうち癌性リンパ管症(肺のリンパ管内に広範囲に癌細胞が広がった状態)のような状態であれば手術の適応はありません。しかし奥さまの状態のように肺にひとつの病変であれば摘出する意味はあります。これは、「1)腫瘤が肺がんか乳癌の転移かの確認になる。2)転移であれば、転移しているがん細胞のホルモン感受性、癌遺伝子(Her2)の状況を再検する(3年前のがん細胞と性格が変わってきているかもしれません)」などを考えてです。しかし、この腫瘍がもし転移ならば、今後の治療の反応(治療がうまくいけば小さくなるわけですから)を判断する大切な指標が無くなるというデメリットもあります。肺の腫瘤が画像上、転移というよりも肺がんの可能性が高いのであれば、主治医の先生のいわれるごとく切除、あるいは可能ならば気管支鏡による細胞診などが必要かと思います。逆に画像診断上肺がんよりも転移が考えられる(画像診断だけではかなり困難ですが)のであれば、今後の治療の効果判定の指標として残しておくのも一つの選択肢と思います。(文責 首藤)

 

No.6090-2】  06年12月12日  T. 
再発について(2)

ご回答ありがとうございました。病院の先生より再発でも原発でも手術でとるべきだとの事で、残して様子を見るとの話は、ありませんでした。手術前に気管支鏡による細胞診を行う予定ですが、転移の場合、残して今後の治療の様子を見るべきなのでしょうか。ご返答をお願いいたします。

ガンの種類から言うと、乳ガンは腺癌であり、肺がんは腺癌か扁平上皮癌です。細胞診で扁平上皮癌と診断されれば新しくできた肺ガンと考え手術でしょうし、腺癌と診断されると新しい肺ガンか、乳ガンの転移かそれだけでは区別ができないので、やはり手術して組織の詳しい病理検査を行って確定診断をつけることになると思います。ですから基本的には手術だと思います。CTで多発病変があるなど明らかに乳ガンの転移であると診断がついた時のみ手術をしないという選択肢が出てきます。現時点では、まzずその腫瘤陰影がガンなのかどうか、ガンであれば原発の肺ガンなのか乳ガンの転移なのかを、どのような手段を使ってでも慎重に正確に診断するがことが最優先事項だと思います。その結果で今後の治療がまったく異なってきますから。(文責 清水)

 

No.6089】  06年12月02日  K 
予定通り行えない抗がん剤について(HPNo.5928-2)

HPNo.5928で質問させていただきました55歳の主婦です。抗がん剤CAF3クール(肝機能障害の為遅れながら)を終了、4クール目を行おうとしたところ、肝機能はGPT70でなんとか出来そうでしたが、白血球2600、好中球数890で1500に満たない為延期になりました。3クールが終わったので、乳がんの超音波を行い、大きさを調べたところ、最初2.2cmが今回2.3cmになっていました。先生は、「特に大きくなっていないので、抗がん剤の効き目がないわけではない」とのことで、引き続きあと3クールCAFを行い、その後タキサン系に移る予定になっています。
毎回徐々に白血球の回復も遅くなり、肝臓の方はグリチロンを飲みながらなんとか抗がん剤を続けておりますが、癌が小さくなっていないので、このままこの治療を続けていいのか心配です。予定通り抗がん剤を行えないので、その影響もあるのでしょうか。他に治療があるのでしょうか。リンパ節の転移があるため、全身に流れているであろう癌の状態はどのようになっているのでしょうか。どうぞ宜しくお願いいたします。

もう少し腫瘍の大きさを観察することが大事だと思いますが、やはり徐々に大きくなるのであれば、今までのCAFによる副作用のことも考えて、早めにタキサン系をはじめるという選択肢もあると思います。(文責 首藤)

 

No.6088】  06年12月02日  F 
ホルモン療法の副作用?

抗がん剤をする前にお世話になったものです。また質問させて下さい。9月よりタスオミン(5年)+ゾラデックス(2年)の治療を開始したばかりなのですが、はじめの一ヶ月くらいは副作用も軽く、若干の抑ウツ感、イライラ、肩こり程度だったのですが、ここ二週間くらい頭痛(頭を締め付けるような)と不眠症状が顕著です。体はとっても疲れていて、眠りたいのですが生あくびばかりで眠れません・・・・。メイラックスを飲んでも効きません。これも副作用でしょうか? 主人の転職が二週間くらい前にあり、眠れなくなったのもその頃からです。ちなみに術前、術後も不眠症状は顕著でした。とっても辛いです。お忙しいとは思いますが、どうしたら良いか教えてください。

ひとつはホルモン療法による「更年期障害」のようなものですが、不眠症状が主体ならば軽い「うつ状態」の可能性があります。術後の補助療法をうけられているかたの数十%が同じような状況であるといわれていますので、もし「うつ状態」であっても決して特殊なことではありません。この場合専門医の治療によりかなり改善しますので、専門医(精神科)の診察をお薦めします。(文責 首藤)

 

No.6087】  06年12月02日  M.T.  
手術の方法について

私はあと10日後の乳癌手術を控えている者です。種類は浸潤性乳管癌1.5センチ。リンパ節、遠隔転移なし。手術方法としまして、部分切除と、腋から大きく切り、肉を切除した部分に持ってくる方法のどちらかを選ぶように言われました。後者のほうは、大きく切るからつっぱるとか、乳房の下の部分D領域なので血液循環が悪く、硬くなるかも・・・と言われました。迷っています。やはり担当の先生がおっしゃる通り、腋から肉を寄せる手術は、後々体にリスクを伴いますか? 職業は手仕事です。仕事にも差し支えあるでしょうか? また、部分切除1.5センチのかたまりを切除した場合に、胸は元の半分くらいになるのでしょうか? せめて胸の4分の3くらい残せるのであれば、手術痕の小さいほうを望んでいるのですが・・・。なにぶん病院は遠隔地にあります。相談にもなかなかいけません。どうか何かアドバイスをよろしくお願いします。

おそらく同時再建(広背筋皮弁など)のことをおっしゃっていると思います。この手術が後々体にリスクを伴う事はないと思います(リスクとは再発のことでしょうか?)。手作業に影響するとすれば、腋の下のリンパ節をどの程度取るかということがより影響するかもしれません。腫瘤が1.5cmとしても、切除範囲は少なくとも3〜4cm幅程度になると思います。この場合、腫瘤の位置(D領域、乳頭との距離)やあなたの乳房のもともとの大きさなどにより変形の度合いが違うと思いますので、手術前に主治医に納得のいくまで説明を受けられることをおすすめします。(文責 首藤)

 

No.6086】  06年12月02日  M 
今後の補助治療について(3)(HPNo.5708-3)

いつもお世話になっています。早速ですが、現在CEFの抗がん剤を4回受けました。残り2回を来年1月に終了予定です。その後ホルモン治療を2年間と、主治医からは言われていますが、ホルモン治療を中止し、妊娠したいと希望が大きいのですが、CEFのみの再発率と抗がん剤とホルモン治療の場合と、再発の可能性はどのくらい違うのでしょうか?よろしくお願いいたします。

がん細胞のGradeが不明ですが、Adjuvant on lineという米国のDataを基にした再発リスクに当てはめると、あなたと同じかたが100名存在したとして、無治療では、そのうち30名が再発・死亡する可能性があります。ホルモン療法のみ単独療法をおこなうと、無治療で死亡する30名のうちの8.5名を救うことが出来、また化学療法単独では同様に8名のかたを救うことが出来ます。両方の治療を行うと30名のうち14.2名と、約半数のかたを救うことが出来ます。これはあくまで米国のデータをもとに計算した指標です。以上を踏まえて、基本的には前任の谷先生、徳田先生のご指摘の如く、「主治医」によくご相談されることが大事と思います。(文責 首藤)

 

No.6085】  06年12月02日  K  
左胸と脇との中間部分にあるしこりについて

東京在住の26才の女性です。先日(約2週間前)、左脇に痛みを感じ触ってみたら、腫れを感じたので気になり、鏡に映すと赤く腫れていました。乳がんかと心配になったので、乳房の触診を自分でしてみたところ、左胸と脇との中間部分(乳房の外側上辺り)に指先に硬いものを感じたので、いわゆるしこりなのであれば、乳がんではないかと心配になりました。また脇のリンパが腫れるのは、転移している」と他のHPで読みましたので、実際にはどうかと思い相談させていただきました。普段が忙しく病院に行く暇がありません。宜しくお願いいたします。

この相談室は、実際に診察させていただいているわけではないのであくまで推測ですが、あなたの場合乳腺炎(乳腺の炎症)が一番に考えられます。乳房に炎症が存在すれば腋の下のリンパ節が反応して腫れてもおかしくありません。しかし乳癌など、腫瘍である可能性も否定できません。ご自身にかかわることですから「忙しくて」などといわず、専門医を受診されることをお薦めします。(文責 首藤)

 

No.6084】  06年11月30日  R.C
生理とホルモン療法について

昨年11月4日に温存手術を行いました。手術時は43歳、閉経前ですが、EC2回投与後生理は止まりました(最終月経 昨年12月29日)。今年4月よりノルバデックスDを服用中(ホルモン強陽性)ですが、今月23日に生理が戻ってしまいました。今後の療法等について、以下の質問をさせていただきます。
1) 生理が戻ったということは、ノルバデックスは効いていなかったのでしょうか?
2) ホルモン治療中は生理が止まっている方が良いのでしょうか?
3) LH−RHアゴニストを追加した方が良いのでしょうか? また、追加する場合、今後何年ぐらい続ければいいのでしょうか?

長々と恐縮ですが、よろしく回答をお願いいたします。

1) 生理が戻ったことと、ノルバデックスの効果とは、特に関係はありませんのでご安心ください(ノルバデックスは生理を止める薬ではありませんので)。
2)3) 化学療法施行後に、生理を止めた方がよいかどうかについての明確な結論はまだでていません。4つの臨床試験が公表されていますが(適切なタモキシフェンの投与がされていないものも多く、デザインに少し問題があります)、メリットは明確には見いだされていません。ただ、月経を止めることでメリットがあるのは、おそらく40歳以下の方に限られるであろうとされています。また、化学療法後にLHRHをタモキシフェンに合わせて投与する場合、適切な期間はまだわかっていません。実際には年齢、リスク因子、ホルモン反応性、副作用等を考慮しながら、相談の上決めていくことになるでしょう。明確な結論に至るまではもう少し?時間がかかりそうです。(文責 加藤)

 

No.6083】  06年11月30日  N 
ホルモン治療での抗うつ剤使用について

術後のホルモン治療での抗うつ剤の服用についての相談です。11月初めに温存手術を行い、病理の結果は2A期、ホルモン受容体陽性です。ホルモン治療(抗エストロゲン薬+LH−RHアゴニスト製剤)をすることになり、11月中旬から抗エストロゲン薬(ノルバデックス)の服用を開始しています。9月にしこりを発見して以来、手術するまで良性か悪性かなかなか判断がつかず、その間の心労がたたり、術後にうつ症状が出るようになりました。症状が改善しないため、精神科にかかりパキシルを処方されました。「ホルモン治療を始めているが大丈夫か」と、精神科の先生、および薬剤師に確認しましたが、大丈夫だろうとのこと。しかし、パキシルにはタモキシフェンの効果を抑えてしまうという報告もあると聞きます。
1) うつの治療期間中(3ヶ月〜6ヶ月位?)、パキシルを服用することは、現在の状況から見て妥当でしょうか。これから長い治療がありますし、今のうち出来るだけ精神面を改善しておきたいと考えています。
2) タモキシフェンの効果に影響を与えない、パキシルの代わりとなる薬はあるのでしょうか。

よろしくお願いいたします。

1) 妥当だと思います。
2) 効果に影響を与える可能性もあるといわれていますが、はっきりと確かめられているわけではありません。影響を与えないと思われる薬もありますので、精神科の医師にご相談ください。(文責 加藤)

 

No.6082-1】  06年11月29日  J
非浸潤癌のホルモン療法について

先々週生検で右胸のしこりを切除したところ、8mmのDCISでした。断端との最短距離が1mmとのことでしたが、腫瘍の露出は見られないそうです。この場合追加切除はしたほうが良いでしょうか? 主治医はしなくても良いとの事ですが・・・。これから放射線治療になるので、治療に入る前にもう一度考えたくメールいたしました。あと、レセプター判定が80%の陽性でしたので、ホルモン療法するそうですが、タスオミンを5年間服用して、ゾラデックス2年間は選択権を与えられ迷っています。内服だけでも良いとの事ですが、このケースでは一般的に注射はするのでしょうか? 母を乳癌で亡くし、母方の祖母も乳癌という事を考慮して、アドバイスお願いいたします。

1mmの断端に対しては断端陽性と考える人もいますし、露出していなければ陰性、と考える人もいてまちまちです。各種ガイドラインでもあまり明確なものではありません。追加切除しないということでしたら、通常のリナック照射に加えて、電子線によるブースト照射を断端部分に加えて局所再発を防ぐことが多いと思います。LH-RH Agonist(ゾラデックスなど)とTamoxifen(タスオミンなど)の併用は、臨床データからはリンパ節転移陽性の浸潤がんなどで単剤治療よりも有効と考えられています。(文責 首藤)  

 

No.6082-2】  06年12月02日  J
非浸潤癌のホルモン療法について(2)

迅速な回答ありがとうございました。一つ確認させてください。LH-RH AgonistとTamoxifenの併用は、臨床データからはリンパ節転移陽性の浸潤がんなどで単剤治療よりも有効と考えられていますということですが、私(37歳)のケースでは、非浸潤癌とのことですので、再発リスクは単剤治療でも併用とあまりかわらないという事でしょうか? それとも安心の為併用をするケースのほうが多いのでしょうか?1mmの断端ということもあり、いろいろ選択が多く迷っています。

非浸潤癌術後では、タモキシフェン内服の効果が指摘されています。LH−RHとの併用効果はあまり高くないと推測されます。「安心のため」であれば「エビデンス」という概念から少し離れてしまいますが、よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.6082-3】  08年02月22日  J
予防的卵巣切除後のホルモン療法について

以前HPNo.6082で2回質問させていただきました。結局追加切除はせずに、放射線50グレイを行い、ブースト照射はしていません。ホルモン療法については、タスオミン5年間のみということで、1年経過しました。現在38歳ですが、婦人科にて定期的に健診をうけていたところ子宮筋腫があり、4cmから9cmに大きくなってきたため先月1月末に開腹手術にて単純子宮全摘する際に、乳がんや卵巣がんの予防的に卵巣もとったらどうかと婦人科にてすすめられ、結局子宮、両卵巣とも摘出しました。病理の結果は特に悪性のものは出ていません。卵巣欠落症状は現在何も出ていません。
今後の乳がんのホルモン療法についてですが、大学病院の婦人科のほうではタスオミンを中止しても良いのではとの事ですが、婦人科とは違う病院の乳腺の主治医は閉経後の薬を服用してはどうかと言っています。現在手術日(一月末)からは服用を中止していますが、今後このまま中止しても良いのか、非浸潤がんの低リスクで卵巣がない場合でもホルモン療法の必要があるかアドバイスお願いいたします。

非浸潤癌の術後のホルモン療法の主な目的は新しい乳がんの発生の予防ですから、1)両側卵巣を摘出して乳がん発生のリスクが下がったと考えればタスオミンを中止するという選択肢もありますし、2)子宮を摘出して子宮体ガンのリスクがなくなったと考えて予定通り5年間内服という選択肢もあります。“閉経後の薬”というのはアロマターゼ阻害剤のことだと思いますが、浸潤がんの術後で再発のリスクを下げるためにタスオミンからswitchするのは有効ですが、非浸潤癌の術後ではエビデンスがありませんし有効とも思えません。更に悩ませてしまうようで申し訳ありませんが、貴女のこれからの大きな問題は乳がんのことだけでなく、早期閉経による骨粗鬆症の問題があります。そういう意味では、3)乳ガン発生の予防効果のある骨粗鬆症治療薬、Raloxifen(エビスタ)を服用するという選択肢も考えられます。私のお勧めは3)>2)>1)の順です。(文責 清水)

 

No.6081】  06年11月29日  T 
脇の腫れ

現在、妊娠10週です。気がついたのは1ヶ月ほど前で、右の脇が腫れていて、通常は痛みはありませんが、長時間脇を閉じていると多少痛みがあります。 左より硬い部分があるようで、腫れている部分は張りがある状態です。このまま放置していても治らないのでしょうか。また、治療するとしたら、妊娠には影響するのでしょうか。

腋の腫れがリンパ節の腫れなのか、それとも例えば乳腺と同じ組織が脇の下にあってそれが腫脹しているのか、メールでは判断しかねるのですが、気になるとのことでしたら、お近くの専門医を受診されることをお勧めします。(文責 首藤)

 

No.6080-1】  06年11月29日  A.H. 
術後の治療について

63歳の母の事について相談させてください。18.9.12に乳癌の部分切除とわきの下のリンパ部郭清の手術をしました。その後25回の放射線治療も終わりました。診断結果でわかっているのは下記の事です。
・しこりの大きさ:2cm≧  ・グレード:3  ・リンパ節転移:レベルT 1/8 レベルU0/2  ・ホルモンレセプター:陽性

今後の治療は、「抗がん剤:CMF 4週間に2回を6クール、ホルモン療法:タモキシフェン5年間」を受ける事にしました。まだ治療は始まっていないのですが、後から不安になってきたので、教えてください。
1) 抗がん剤は顔つきの悪いがんほど効果があると考えられているそうですが、母のようにグレード3の場合、CMFより数%でも効果のあるアンスラサイクリン系の方が良いのでしょうか。その場合、投与間隔は3、4週間に一度になるのですか? ただ母は、15年ほど前から何度も狭心症のような発作を起こしています。以前検査はしたのですが、異常は見つかりませんでした。医師には、15年も前からで心筋梗塞にならないのなら、胃痙攣など心臓以外の原因なのかもしれない、と言われました。抗がん剤のアンスラサイクリン系の副作用には心筋障害もあるので、母のように原因がわからない場合はCMFのほうが無難でしょうか。
2) 抗がん剤の副作用で、わずかながら血液のがんが起こる事があると知りました。副作用の強い抗がん剤の方がその可能性が高いのでしょうか。それとも関係ないのでしょうか。
3) ホルモン治療は、タモキシフェンよりアロマターゼ阻害剤のほうが再発を防ぐ効果があるのでしょうか。ちなみに、母は30歳の出産のときに子宮を摘出しています。

長くなりましたが、以上のことを教えてください。よろしくお願いいたします。

1) CMF6クールはAC4クールと同様の効果があるとされています。お母さまの場合心疾患があることから、主治医の先生はCMFを選択されたのだと推測され、無難な選択だと思います。
2) 主にアルキル化製剤(エンドキサンなど)に血液癌の発生頻度が高いといわれています。一般的な副作用の強さとの関連はあまりないと思います。
3) 63歳というご年齢から、すでに自然閉経されている可能性がと思いますが、その場合はアロマターゼ阻害剤がより有効と思われます。(文責 首藤)

 

No.6080-2】  06年12月11日  A.H. 
術後の治療について(2)

HPNo.6080で、母の事で質問させて頂いた者です。お忙しい中、ありがとうございました。抗がん剤の副作用で、血液のがんがおこる可能性についてはかなり気になりますが・・・。エンドキサンは記号ではCですよね。どの組み合わせでも入っているようなので、抗がん剤治療では外せないのでしょうね。また新たにわいた疑問と、主治医の先生に聞き忘れた事があったので、度々で申し訳ありませんが、教えてください。
1) タモキシフェン服用で子宮体がんになる可能性があるそうですが、卵巣がんはどうですか? 定期検査はしたほうがいいのでしょうか? 母は子宮を摘出しているので、そちらは心配ないのですが。
2) どのホルモン療法剤にするか決める時は、閉経前か後という事の他には何か要素がありますか? ER、PRが、それぞれ陽性か陰性か、何%かは関係してきますか?
3) 母はコレステロールや中性脂肪を下げるプラバチンと、血栓が出来るのを抑えるバファリンを服用しています。抗がん剤とホルモン療法の治療中、飲み続けても大丈夫でしょうか。以前、主治医の先生に聞いたら問題ないと言われたと思うのですが、確認するのを忘れてしまいました。
4) 抗がん剤治療の前にパーマをかけても大丈夫ですか? CMFなので、脱毛はしないようだし問題ないかなとは思ったのですが、害はないでしょうか。また治療中(ホルモン治療中も)もかけても大丈夫ですか? それとも避けておいた方がいいでしょうか。治療中は副作用でそんな気にもならないとは思うのですが・・・。

1)  タモキシフェンの内服で卵巣ガンが増えるということはありません。
2)  ER,PRそれぞれが陽性か陰性か、陽性の強さはどの程度かを薬剤決定の参考にする医師もいます。具体的には、どちらも強陽性であればノルバデックス、そうでない時はアロマターゼ阻害剤と使い分けます。
3)  プラバチン、バファリンはOKです。同じ血栓予防薬でもワーファリンとノルバデックスの組み合わせは注意が必要です。
4)  CMFでは、アンスラサイクリン系抗がん剤程ひどい脱毛はありませんが、軽度の脱毛はあります。パーマは控えた方が良いと思います。(文責 清水)

 

No.6079-1】  06年11月28日  A.T.
ノルバテックスの服用について

12年前に乳がんの手術をした母について相談したく、メールしました。私の母は、12年前に右乳房前摘出による手術を行っています。おかげさまで現在は元気に生活をしております。手術後から左乳房が大きくなってきたのですが、これは薬の影響なのでしょうか? 薬はノルバテックスを服用しています。母は、「両方に栄養が行くはずが、片方しかないから2個分の栄養を吸収している」と笑って言います。また、ノルバテックスは5年間が服用の目安ということからも長いのではないかと思うのですが・・・。最近血液検査で肝機能の数値が高いと言っていたので、この影響も考えられますよね? ご意見の程、よろしくお願いいたします。

ノルバデックスの影響である可能性は低いと思います。また、5年以上の服用は原則としてお勧めできません(もう12年間服用されているということでしょうか?)。肝機能異常は薬物による可能性もありますが、他の原因も考慮する必要があるかもしれません。(文責 加藤)

 

No.6079-2】  06年12月02日  A.T.
ノルバテックスの長期服用について

先日、母の状況についてご相談させていただいた鹿児島県のA.T.です。回答ありがとうございました。重ね重ね申し訳ないのですが、ノルバテックスの長期間服用により体調に何か変化があるのでしょうか? 5年間服用で再発が認められなかった場合、服用を停止してもよいということになるのでしょうか。実際に病院の先生に伺うのが一番だと思うのですが、行きつけの先生は飲んでもかまわないとおっしゃるそうなので・・・。最近、この診断を私は疑っております。母にもセカンドオピニオンを勧めています。もしよろしければ、鹿児島県の乳がんで優良な病院を教えていただけないでしょうか。よろしくおねがいいたします。

ノルバデックスは1年よりも2年、2年よりも5年続けた方が効果が高いことが確認されています。しかし5年と10年をくらべると、今度は10年続けた方が効果が落ちてしまうことが指摘されています。したがってお母さまが閉経後で、かつ5年間のノルバデックスのあとのホルモン療法を必要とするならば、5年以降はアロマターゼ阻害剤(アリミデックス、フェマーラなど)に切り替えるのが良いと思います。(文責 首藤)

 

No.6078-1】  06年11月28日  Y 
しこりというには大きすぎる固まり

45歳です。生理はまだ普通にあります。29歳の時と37歳の時に出産しました。働いておりましたので、37歳の出産時には母乳を無理に氷で上がらせて止めました。そのせいかどうか、左胸がいつも何か違和感があり、うつぶせになるとゴリゴリしたものを感じでいました。つい2ヶ月前から左乳房全体が痛むようになってきて、熱を持ち始めました。趣味のランニングをしていても痛くて走れない程になってきたので、外科に行きました。外科の先生は、「痛みがあっては乳癌検査やウルトラサウンドで結果に響くから、まず菌を殺す薬を飲みなさい」と言われ、10日間飲みました。10日後に再び医者に行き触診して、「少し乳房の中の固まりが小さくなってるようなので、あと2週間同じ薬を飲むように」と言われました。薬はDicloxacillin250MGという単なる殺菌のためのようです。薬を飲んでいる現在は痛みはありませんが、しこりというには余りに大きい固まり(手でつかめる)が気になります。思い切って医者を変えて癌専門医に行くべきでしょうか。

単に炎症であれば次第に沈静化してくると思いますが(処置が必要となり、長引くこともあります)、腫瘍であれば軽快は望めないでしょう。しこりが気になるようでしたら、一度乳腺外科医の診察を受けることをお勧めします。(文責 加藤)

 

No.6078-2】  06年12月12日  Y 
生体組織検査

HPNo.6078で相談させて頂いたものです。その後、マンモと超音波検査を受けました。結果は組織の微細石灰化が見つかり、しこりの大きさも2.6x1.9x3.6cmであることが判明いたしました。参考までに、超音波の方の検査結果報告をそのままここに書きますと、「There is a solid irregularly marginated soft tissue nodule in the left breast . By configuration, this is suggestive of primary neoplasm.」という良くない結果で、生体組織検査を受けることとなりました。お医者さんの話によると生体検査には4つの方法があり、
1.Fine Needle Aspiraton-細い注射針をしこりに刺して液体のものが吸いあがるかどうか確かめる。
2.Core Biopsy-太めの針をしこりに刺して組織を少し取る。
3.Incisional Biopsy-しこりの部分切除による検査。
4.Excisional Biopsy-手術によってしこりの全てを取って検査する。
私の場合4を行うそうです。全てのしこりを取り出しての検査というのは、かなり深刻な病状だと思うのですが、生体検査で悪性腫瘍だった場合、その後の再発率や生存率はどうなのでしょうか。

検査方法は1-4のどれでも良いと思います。4であれば他に比べて侵襲は少し大きいですが、一番確実な方法だと思います。(文責 清水)

 

No.6077】  06年11月28日  N.K.
石灰化

マンモグラフィーの検査をしたところ両胸に石灰化がありました。一週間後の結果で、先生は「良性か悪性か見守る必要がある。今日は、エコーの検査をします。」と、たしか言われたと思います。エコーの結果はしこりなどはなく、経過観察で6カ月後にマンモを撮影しましょうとのことです。私は心配だったので「他の検査は必要ないですか」と聞いたところ、「どうしてもといえばMRIの検査ですが、今のところそこまでする必要はないでしょう。」と言われました。経過観察で半年後にマンモの検査を受けるまで待っていても大丈夫でしょうか? 判定の欄には、両側微小円形石灰化、集蔟性(たしかこの字だと思います)と記入されています。カテゴリーなどはわかりません。良性か悪性の判断、カテゴリーなどは、これだけの情報で判断できますでしょうか? セカンドオピニオンも考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

経過観察で6ヵ月後といわれた場合、悪性の可能性は低いと思いますので、通常は予定通りの再検査で十分と考えます。カテゴリーはこれだけの情報では何ともいえません。読影医が実力を持っていれば心配ないと思います。(文責 加藤)

 

No.6076】  06年11月28日  A 
抗がん剤TS1

私は乳癌部分切除手術で癌をとりました。ホルモンレセプター陰性、大きさT2(3cm)、リンパ転移無し、ヌクレアグレード3です。飲み薬の抗がん剤(TS1)を始めたばかりです。放射線は無しです。お聞きしたいのは、私の癌のステージはいくつなのかということと、再発率は高い方なのかどうか また飲み薬の抗がん剤TS1だけで大丈夫なのかどうかしりたいのです。ぜひ教えて下さい。お願いします。

ステージは2Aになります。再発率はそれほど高くないと思います。術後補助療法でのTS1投与は、まだ効果が十分確かめられていません。(文責 加藤)

 

No.6075】  06年11月28日  M 
放射線治療

術前化学療法が終わり、今後手術になるものです。術後、放射線をする予定でいるのですが、開始時期というのは、術後どれくらいからはじめるものなのでしょうか。毎日通うと聞いていますが、その間、どうしてもいけない用事がある場合、2、3日休んでも、さほど効果はおとろえないでしょうか。

抗がん剤治療がなければ1ヶ月以内に始める場合が多いです。幾日か休んでも、ほとんど効果には影響ないでしょう。(文責 加藤)

 

No.6074】  06年11月28日  moto
希望を持ちたくて(HPNo.5972-2)

前回HPNo.5972でお世話になりました。ありがとうございました。お蔭様で無事手術を終えることが出来ました。予定の手術を行ったところ、術中の病理診断でセンチネル陰性と言われたのに、その後の検査で3mmの浸潤があったということでした。この事で、私以上に家族がショックを受けております。主治医からは「化学療法後、シリコンへの入れ替え時に腋下リンパ節郭清、乳頭切除(断端陽性だったため)を行いましょう」と言われております。センチネル3mmの転移は、他の腋下リンパ節まで転移している可能性はどの程度でしょうか。またセンチネル生検が行われる以前、腋下リンパ節に転移なしと言われた人にも、センチネル陽性だった人が病期Tとして含まれているのですよね? T期とU期の生存率の開きに少々ショックを受けてしまい、愚問と知りつつ質問させていただきました。主治医の先生は信頼しております。これからの治療も頑張りたいと思います。

3mmの転移があった場合の正確なデータはありませんが、他のリンパ節への転移率は多くても30%を超えることはないでしょう。しこりの大きさ、悪性度、リンパ管侵襲などの結果によっても左右されます。(文責 加藤)

 

No.6073】  06年11月28日  N.Y.
領域再発の治療方法について(HPNo.5267-3)

HPNo.5267でご相談させていただいた者です。いつもご丁寧な回答ありがとうございます。その後11月にPET−CTの検査を受けたところ、「右鎖骨上窩近傍で3箇所のFDG集積を認め、右鎖骨上窩リンパ節転移と考える」との結果でした。その他の部位には今のところ転移を思わせる所見はありませんでした。転移がみつかったものの、腫瘍マーカーNCC-ST-439の11月の値は6.2まで下がりました。そこで、今後の治療方針ですが、主治医によると2006年5月には26.3まで上昇していたNCC-ST-439の値が確実に下がってきていることから、現在のノルバデックスとゾラデックスの併用の効果があると考えられるので、このまま治療方法を変更せずに、さらなる改善を目指すという方針でした。右鎖骨上窩リンパ節転移ということは領域再発の範疇に入るかと思うのですが、その場合の治療法について自分なりに調べてみたところ、「領域再発を遠隔転移と同じように考えて、局所療法ではなく全身療法をおこなう方がよく、その場合まずはホルモン療法などの副作用のおだやかな治療をおこない、その治療が効かなくなり癌の進行がみられた場合に抗がん剤治療に移行する。ただし転移巣の腫大により痛みや浮腫が顕著になってきた場合には、痛みや浮腫を改善する目的で手術や放射線治療をおこなう場合がある。」という見解と、「領域再発の場合には遠隔転移とは異なり、手術や放射線治療をすることによって治癒の可能性がある。」とする見解がありました。そこでご相談なのですが
1) ホルモン療法を継続することについては納得しているのですが、手術や放射線治療の有効性およびリスクについてどう思われますか? 温存手術後に放射線治療をおこなっていますが、その際には鎖骨上窩リンパ節までは照射していないと思うので、まだ放射線治療が可能なのではないかと思うのですが・・・。それともやはり領域再発の場合は遠隔転移と同じような治療方針がよいのでしょうか?
2) 右鎖骨上窩リンパ節に転移していることがわかるまで、自分で浮腫予防のリンパマッサージをしていたのですが、それはあまりよくないでしょうか? ちょうど転移している部分にリンパ液を送り込むような形でマッサージすることになるので、避けたほうがいいのか悩んでいます。
3) 肩がこるので今まではよく肩もみをしてもらっていたのですが、そのときに転移している部分を押したりもんだりして刺激するのは、避けたほうがよいでしょうか?

ご意見をお聞かせいただけますでしょうか。よろしくお願い致します。

1) 局所再発的な性格を持つ場合もありますので、他に遠隔転移が認められないのでしたら、局所療法も選択肢に入ってくるでしょう。
2)3) マッサージは予後にほとんど影響しないと思われます。(文責 加藤)

 

No.6072】  06年11月28日  T
ホルモン療法とハーセプチン(HPNo.5449-2)

HPNo.5449では大変お世話になりました。またご相談させていただきたいのですが、ステージ2b、術前化学療法(AC-T)、7月に乳房温存手術リンパ節郭清(転移1ヶ)を行い、放射線治療を終了しました。現在ホルモン療法(ノルバテックス+ゾラテックス)を5年間の予定で行っております。質問ですが、当初(−)だと思っていたHER2がFISH法で2.6とわかり、ハーセプチンを行うという選択肢も出てきたのですが、ホルモン療法と比べて、どちらが再発リスクが下がると思われますでしょうか。また他にも違う術後補助療法があるのでしょうか。先生方の御意見を頂戴したいと存じます。

ハーセプチンを用いたほうがリスクは下がります(ただ、ホルモン療法も行うことになります)。もし可能であれば、行っておくのがよいと思います。(文責 加藤)

 

No.6071】  06年11月28日  K.K.
PET-CT(HPNo.5995-2)

HPNo.5995でお世話になったものです。アドバイス通り主治医に相談して、PET-CTを受けましたが、骨盤に3箇所異常所見がでてしまいました。12月にMRIを予約しましたが、約2週間近く開いているため、大変不安な状態で、またご意見が伺えればと思いメールしました。
「@左大殿筋のFDGの強い集積(悪性腫瘍が疑われる)。A骨盤左側に集積増加域がある(腸管の生理的集積?)。B左仙腸関節に骨硬化性病変がある(同部のFDG集積は淡くなっている)。」 PETCTは精度が高いとの話を聞いたことがあり、ほぼ転移と考えて間違いがないのでしょうか? 左足の痛みについては、日によってあったりなかったり、痺れを感じたり感じないときがあります。また、昨年11月に手術を受け、今までI期と言われてきましたが、こんなに早い段階で転移となれば、嫌な話ですが一般的に余命はどれくらいなのでしょうか? もっと強い気持ちでいなければと思いますが、今はとても無理そうです。長くなりましたが、ご意見を頂ければと思います。

PET-CTを用いても正確に診断を行うことが難しい場合もありますので、MRIの結果をお待ち下さい。転移性乳がんの予後は一般的に2-3年前後といわれていますが、最近は治療薬も進歩しており、もっと期待できることも考えられます。(文責 加藤)

 

No.6070】  06年11月28日  F.T.
生理

病院を訪ねて1ヶ月くらいになります。ようやく検査の結果が出揃い、術前の治療が始まります。47歳(子ども:小学生が二人)、生理は順調です。腫瘍ははっきりしないのですが、7cm×12cm位の中に5〜6cmの(そんなに硬くない)物と、他にも数個(石の様に固い)腫瘍があるそうです。腋にもいくつか腫れがあります。(硬癌+乳頭腺管癌)(HG:3)(ER:8)(PR:5)(HER2:1+)という結果で、FECから術前がスタートするとの事です。
抗癌剤を投与する日を待っているのですが、21日に生理が終り、気のせいか、「早い動きをするとはぁはぁどきどきする・腋のキリッとする痛み・腫瘍側の肩と首と背中のこり」を感じます。生理のたびに大きくなっていくものでしょうか。気のせいかもしれませんが・・・。医師から、「抗癌剤を投与すると大抵の人は生理がなくなるので、わざわざ生理を止める薬を使わなくてもいいですか」と問われましたが、「はい」と答えてしまいました。(わざわざ薬を使って止めなくても、47歳だとそのまま自然にとまってしまうかもしれない)
余分な治療費が発生する事への配慮だったとは思いますが、
1) 抗癌剤治療時、もしかしたらダメ押しで生理を止める薬もお願いした方が良かったでしょうか。
2) FEC4クール+タキソテール4クールの予定です。ホルモン療法有効ということですが、HER2が1プラスでも「ある」という事は、そんなに効果を期待できるものではないでしょうか。(結果の前からこんなことをいうのは何ですが・・・)

医師はとても信頼しております。しかし診察中は先の事ばかりに思いが走りドキドキしどおし、おまけに私の知識が乏しいので、その時その時になかなか上手に質問できません。お教え願えればありがたいです。お忙しいところ申しわけありません。

1) 通常は生理を止める薬は一緒には使用しませんので、お願いしなくても大丈夫です。
2) HER2 1+は陰性と考えます(3+が陽性で、2+の場合は他の検査を行います)。ホルモン療法の効果は期待できると思います。(文責 加藤)

 

No.6069】  06年11月28日  K 
再発リスクについて

いつも有意義に拝見させていただいています。術後6年たちますが、あるサイトで、下記の「再発リスク分類」の記事を見かけました。各リスクごとの、5年10年の再発率はどれくらいになるのでしょうか? またリスクの分類はこんなものでしょうか?いろいろ調べましたがわかりませんので、お手数ですがよろしくお願いします。(再発する人は5年以内に75%とかの情報は見ましたが・・・)
1)低リスク
リンパ節転移がなく、ER、PRともに、あるいはいずれかが陽性で更に以下の項目をすべて満たすもの。
・腫瘍の大きさ(浸潤径)2cm以下  ・年齢35歳以上  ・脈管侵襲なし  ・HER2陰性

2)中間リスク
リンパ節転移がなく、ER(エストロゲン受容体)、PR(プロゲステロン受容体)ともに、あるいはいずれかが陽性で以下の項目にひとつでも該当するもの
・腫瘍の大きさ(浸潤径)2cm以上  ・年齢35歳未満 ・悪性度(がんの顔つき) グレード2〜3  ・脈管侵襲あり ・ HER2陽性
リンパ節転移は1〜3個、ER、PRともにあるいはいずれかが陽性で以下の項目をすべて満たすもの   
・脈管侵襲なし ・HER2陰性
ER、PRともに陰性で上記の条件を満たすもの

3)高リスク
リンパ節転移が4個以上でER(エストロゲン受容体)、PR(プロゲステロン受容体)ともに、あるいはいずれかが陽性のもの。
リンパ節転移が1個以上で、ER、PRともに、あるいはいずれかが陽性、なおかつ以下の項目がひとつでも該当するもの。
 ・脈管侵襲あり  ・HER2陽性
ER、PRともに陽性で上記の条件を満たすもの。

2005年のSt Gallenの分類ではホルモン反応性が反応性あり、不確実、なしの3群になり、これに基づいた治療が推奨されています。それに伴い、リスク分類も多少変更になっています(乳がん診療ガイドラインの解説にも記載されています)。なお、各リスクごとの再発率等のデータは公表されていませんので、ご了承ください。(文責 加藤)

 

No.6068-1】  06年11月28日  N
今後の治療について  

28歳、独身です。8月末に「T期・約2cm・リンパ転移なし」の温存手術を受け、25回の放射線治療も終りました。今後の治療ですが、ホルモン剤が陰性だった為、抗がん剤をするかしないか、なのですが、したほうがいいのでしょうか。私は今後治療が無いのが怖くて、抗がん剤をしようと思っています。抗がん剤をすると閉経する可能性もあると聞きましたが、どのくらいの%なのでしょうか。まだまだ勉強不足ですみません。

30歳以下の方のデータですが、CMFで19%、CAFはほとんどなしという結果があります(ACはデータがありませんが、やはり少ないと考えられます)。抗がん剤の卵巣へのダメージを減らす方法として、まだ研究段階ですが、LHRHアゴニストという月経を一時的に止めるホルモン治療剤を、抗がん剤投与に先立って行う方法もありますので、これからの出産をお考えであれば、担当医に相談してみてはいかがでしょうか?(文責 加藤)

 

No.6068-2】  06年12月04日  N
抗癌剤について 

お忙しい中、お返事ありがとうございます。実はまだ抗癌剤をするかどうかで悩んでおります。担当医の先生も、20歳代ということで抗癌剤のリスク(脱毛等)を考えると、私の症状を見て、「してもしなくてもどちらでもいいのでは」と言われています。
1) 20代の患者の方で、私のようにホルモン剤陰性の方は、みなさん抗癌剤をされているのでしょうか?
2) 抗癌剤をした場合、再発率はどのくらいに下がるのでしょうか?
3) 先生なら私の症状をみられて、抗癌剤をおすすめされますか?

35歳以下、ホルモン感受性陰性であれば一般的には化学療法の適応と思います。28歳、浸潤径2cm、ホルモン感受性陰性、リンパ節転移無し、グレード不明として米国のデータベースから試算すると(Adjuvant on line: あくまでも米国人を対象とした指標です)、この場合全くの無治療では28%のかたが再発する可能性があります。化学療法(CMF,ACなど)を行うとその内の約1/3のかたが再発を免れる可能性があります。つまり無治療でも約70%は治ってしまう可能性があり、再発の可能性は30%で、手術後化学療法を加えると再発しない可能性が80%近くに上昇します。よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.6067】  06年11月28日  M.H.
非浸潤性乳管癌と診断されました

40歳、3歳の子供が一人おります。昨年の12月に会社の検診でマンモグラフィーを撮り、要再検査とされ、都内の癌専門病院で診てもらいました。その際は石灰化部分に穿刺吸引細胞診を行い、陰性であったので、半年ごとの検診をするようにとのことでした。今年7月に検診したところ、左乳首の上側に気になる病変がみられるとのことで、8月にMRIを撮り、またその部分の再度穿刺吸引細胞診をして陰性でしたが、マンモトーム生検を薦められ、10月に行ったところ、非浸潤性乳管癌と診断されました。骨シンチ、内臓への転移はなく、全摘であれば、まず完治するとのことですが、「温存の場合は癌部分の広がりが4cm程あるので、乳房の4分の1ほど切り、放射線治療に2ヶ月通うと思っていてください」とのことでした。また温存の場合、超音波では病巣が分かり難いため、CTを撮り、その際にプラスチックの型を胸に付けて病巣の範囲を特定する検査をした上での手術を薦められました(他の病院ではあまりまだ見られない最近の方法とのこと)。ただし、この検査が混んでいて、検査予約が取れるのが2月1日になるとのことでした(全摘の場合はもう少し早くできる)。つきましては以下について、ご教授頂きたく、宜しくお願いいたします。
1) 来週には切除か温存かを選択するように言われており、温存を希望してはいますが、術後は、検診に通っていれば、もし再発しても生命を脅かすものにはならないと考えていいのでしょうか。まだ子供が小さいので心配です。
2) 8月のMRI診断からは5ヶ月経ってしまいますが、それまで待って大丈夫なものなのでしょうか。患部あたりを押すと軽い痛みがあり、マンモトームの影響?かもしれませんが、精神的にも2月まで待つのが不安です。
3) 最新?のCTを使った検査とのことですが、検査説明文を見ると、「CT代は患者負担ですが、プラスティック代等は病院で負担します」と書かれていました。最新とはいえ、信頼性は高いものなのでしょうか。

1) 非浸潤がんの再発は約半数が浸潤がんとして再発します。ただ、命を脅かすものになる可能性はわずかでしょう。
2) 2月までの間に病状が進行することは少ないですので、あせらずにお待ちください。
3) おっしゃるように必ずしも最新=信頼性が高いとは限りませんので、担当医に確認なさってみて下さい。(文責 加藤)

 

No.6066】  06年11月28日  U 
ハ−セプチンの期間

一年前に全摘手術をしました。CEFを6クール、タキソールを週1回、12回受けました。タキソール11回目の時、腫瘍マーカーが33になり、それ以後週1回、ハ−セプチンを点滴しています。ハーセプチンを1年以上と云われましたが、別の先生は半年で良いと言われます。どれ位続けなければならないのでしょうか。ステージUb、HER2は+3です。CT、CTA、骨シンチ、3点は異常なしです。  

どのくらい続ければよいのかは現在欧米で臨床試験中です。御病状にもよりますが、現時点では1年が標準的かと思います。(文責 加藤)

 

No.6065】  06年11月28日  M  
手術を含めた今後の治療について(HPNo.6043-2)

お忙しい中、本当にありがとうございます。HPNo.6043で、母の症状について質問させて頂いたものです。今日細胞針の結果がわかり、前のクラス2は間違いで、クラス5ということが分かりました。所見では、生産性のある粘液癌、もしくは乳管癌のとのこと。大きさは1.4×1.2×1.0でした。生産性のあるとは、どのようなことなのですか? 粘液癌とは、そもそも危険率は高い癌なのでしょうか? 自分で調べたところ、リンパへの転移の確立が少なく、比較的タチが良いと書いてありました。また乳管癌とは、どのような乳癌の種類なのですか? 骨シンチの検査も今日行いました。この大きさの乳癌が骨に移っている確率は、どれくらいなのですか? また、この乳癌の大きさでは、リンパへの転移の可能性はどれくらいなのでしょうか? もしリンパへの転移(数個の場合でも)が見られた場合、化学療法はしたほうがよいのでしょうか? 母は化学療法を大変怖がっています。手術は今から約1ヶ月後なのですが、もっと急がなくても大丈夫ですか? 色々とお聞きして申し訳ありません。

粘液を産生するという意味合いだと思います。乳管癌とは一般的な乳がんのタイプです。骨シンチで転移が見つかることはまれです。リンパへの転移は15-20%位ですが、純粋な粘液癌であれば、もっと少ないです。化学療法については手術結果が判明次第、主治医の方から説明があるでしょう(リンパ節転移があったから絶対に行わなくてはいけないというものでもありません)。1ヶ月で病状が急に進むことは一般的にありませんので、大丈夫です。(文責 加藤)

 

No.6064】  06年11月28日  IZ  
授乳中のしこりについて

31歳、生後5ヶ月の子どもがいます。よろしくお願い致します。
母乳は当初はよく出ていましたが、今ではちょろちょろと申し訳程度にしか出ていません。そんな事で張りもなくなって、すっかりしぼんだ乳房の自己検診をしたら、右乳房内側にしこりを発見しました(痛み、熱感なし)。授乳期の乳がんもあると知って怖くなり、本日乳腺専門のクリニックを受診してまいりました。先生の触診にて、確かにしこりは存在しました。『小豆大で不整形』と先生は仰いました。その後エコー検査をして、エコーをかける技師さんの隣で先生は画面を見て『心配ない、多分ミルクだよ』と言いました。先生はエコー技師さんに『ミルクカスト』と言っていました。私の方から細胞診はしなくて良いのかと聞いたところ、「大きさが小さいから大丈夫、する必要性がある人にはこちらから言うのだから大丈夫」と言われました。ただし、要経過観察、1ヵ月半後に再診するように言われました。なんだか不安がすっきりと晴れませんでした。お聞きしたいのは、
1) 私の考えとしては、良性の経過観察にしては1ヵ月半は短いと思いますが、私の場合、何故この様な短い経過観察になったのだと思われますか? 1ヵ月半で再診という事は、悪性の可能性がかなり含まれているのでしょうか? それとも、授乳中という特別な乳腺の状態なので、それを考慮して1ヵ月半になったのでしょうか?(経過観察の為に、今日から断乳するように言われました)
2) ミルクカストと言うのは、悪性のガンと紛らわしい所見が見られる場合もあるのでしょうか?
3) 先生からは『悪いものじゃない』と言われていますが、そんなに心配しないで1ヵ月半過ごしても良いものでしょうか?
 
受診した先生は乳腺の専門医で、とても実績のある方なので、信頼はしていますが、なんだか不安がぬぐいきれず、ご相談させていただきました。お考えをお聞かせ頂ければ幸いです。

1)主治医のいうようにあまり心配されなくてもよい気がします。1ヵ月半という期間は念のためでしょう。
2)一般的に少ないですが、特にしこりが小さい場合には判断が難しい場合もあります。
3)よいと思います。(文責 加藤)

 

No.6063】  06年11月28日  Y.S
ホルモン剤の副作用でしょうか?

どうぞよろしくお願いします。43才、出産経験なし。2004年10月、右温存手術(早期乳がんとの事でした)。11〜12月放射線治療、 11月〜タスオミン錠10mg を一日2錠服用中。薬を飲み始めてからは、半年に一度婦人科で検査をうけているのですが、今日の検査で「子宮が大きくなっています」と言われました(半年前は異常なし)。自分では下腹が硬く感じます。婦人科の先生は薬は飲み続けて大丈夫と言うのですが、とても心配になりました。体がん検査の結果は二週間後で、外科の診察日はもっと先の予約です。
「ホルモン剤の副作用でしょう。詳しくは子宮体がん検査の結果の時に」と言われましたが、質問がありますので、よろしくお願いします。
1) 子宮全体が大きくなるというのは、子宮がんに結びつくのでしょうか?
2) 様子をみながらホルモン剤を続けることは大丈夫でしょうか? 5年間服用と言われ、ちょうど丸2年が過ぎました。

1)直接結びつくとは限りませんので、あまり心配なさらずに検査結果をお待ちください。
2)検査結果がよければ大丈夫だと思います。(文責 加藤)

 

No.6062】  06年11月28日  S.O
乳房内再発について

昨年3月温存手術をしました。腫瘍12ミリ、断面(−)。センチネル生検リンパ(−)。放射線25回かけました。ホルモンレセプター(−)HAR3+という事で化学療法もしたほうが良いと薦められましたが、受けませんでした。今夏手術後のしこりがなかなか消えず、コア生検により再発と診断されました。
CT、骨シンチでは転移はないそうです。しこりは15ミリ位だそうですが、マンモグラフィーにより二ヶ所に石灰化が有るそうです。今回は腫瘍のタイプが悪性なので、全摘になるそうです。術後病理検査により化学療法の種類、またはハーセプチンなど検討するそうです。私も今回は頑張って受けるつもりでいますが、全摘することに迷いがあります。今後の事を考えると少しでもリスクを減らすべきだとは思いますが、最近は再発でも温存法で再発した部分のみ切除する事が多いと、最新乳がん治療セミナーで聞きました。私のように石灰化した所がしこり以外にある場合、無理なのでしょうか? 乳房の形がいびつになっても全摘は避けられればと思うのですが・・・。術後に抗がん剤治療を受けても無理なのでしょうか? 全摘する必要があるのでしょうか? 手術まで10日になってしまいました。生きるためには乳房ぐらいなくてもとも思うし、反面可能性が残っていればとも思っています。よろしくお願いします。

しこりの外に石灰化が広範囲に広がっているのであれば、全摘は止むを得ないかもしれません。納得の上治療を受けることが大切ですから、手術の前にもう一度担当医とよく相談なさってみてください。遠隔転移がなければ治癒の可能性も期待できます。(文責 加藤)

 

No.6061】  06年11月28日  T子 
乳頭の痛みと右腋の痛み

32歳、既婚(出産経験なし)です。2年前に右の乳房にしこりのようなものがあり、乳腺クリニックを受診したところ、「線維腺腫」(良性・左右に3つずつ)と診断され、半年に一度のマンモグラフィーと超音波検査・触診で経過観察ということになりました。半年後、線維腺腫の数に変化があり、左に1つ、右に6つになりました。そして現在に至るのですが、その当時、痛みやひきつれは殆どなかったのですが、最近になって、右の乳頭がひどく痛むようになりました。少し触ったり、擦れるだけで頭まで痛くなるほどの痛みです。同じように、右腋の下あたりが痛みます。通っているところは、3ケ月前に予約をしなければ診てもらえないほど混んでいるところなので、今、受診すべきかどうか、悩んでいます。乳頭からの分泌物はありません。今の変化もありませんし、皮膚の状態にも変化なしです。左胸は全く痛みません。重い物をもったときや、車に乗ってシートベルトなどをしたときに、ズキンときます。お風呂に入っていて、何気なく触れると、右の乳頭だけが異常に痛み、胸を押さえてうずくまるほどです。数分すると痛みが治まります。何か思い当たることと言えば、最近、胸が大きくなるというプエラリア含有のサプリメントを飲んでいました(1日1カプセルで、10日ほど飲んだと思います)。そのせいでしょうか?胸の大きさは全く変わっていませんが・・・。ご回答をお願いします。

お話の内容からは、あまり心配されなくても大丈夫かと思います。サプリメントの影響は定かではありませんが、中止してみるのもよいのではないでしょうか? ただ、症状が続くようであれば、安心のためにも一度受診をお勧めします。(文責 加藤)

 

No.6060】  06年11月28日  O.K. 
局所的非対性陰影について

39歳、2人の子供の母です。10月に健康診断を受け、その時にマンモグラフィの検査もいたしました。その結果、局所的非対称性陰影が認められ、エコーによる精検が必要とありました。局所的非対称性陰影とはどのようなものなのでしょか? またその時の健康診断の尿検査で、尿潜血が陽性でした。何か関連性があるのでしょうか?

マンモグラフィー上で部分的に白い影がある時に使われます。通常は心配ありませんが、その場所にしこりが潜んでいないかどうか確かめるためにエコーが必要と判断されたのだと思います。尿検査との関連性はないでしょう。(文責 加藤)

 

No.6059】  06年11月28日  K  
ハーセプチン治療について

私は、今年8月末に、抗がん剤使用後、乳がん部分切除、リンパ節郭清手術をしました。放射線治療は終了したところです。病理検査結果はher2が3+でした。今後の方針について、主治医からはハーセプチン治療を勧められました。自分なりに調べた限りでも、そのほうがいいのではと思ってはいるのですが、あまりよくわからないので、もし他に効果的な治療方法がございましたら、よきアドバイスを頂けたらと思いましてメールさせていただきました。よろしくお願い致します。

主治医の勧めた治療がよいと思います。ホルモン反応性があれば、ホルモン治療も行っていくことになるでしょう。(文責 加藤)

 

No.6058】  06年11月28日  K.K. 
脂肪壊死について

いつも参考にさせていただいております。相談内容で脂肪壊死についてありました。はじめて知りましたが、温存術後乳房内の脂肪が壊死している可能性があるのですか?温存手術後の乳房は手術前とかわらないくらい形よくふくらみ、きれいです。その理由は、主治医のお話では「乳癌を切除した後の欠損部分は、残っている乳房内の乳腺や脂肪を寄せ集めて形よく整えたから」だそうです。術後1年たちますが、寄せ集めた部分が硬く腫れ、しこっています。また放射線治療もしたため、乳房全体も硬くなっています。そこでお尋ねですが
1) 脂肪壊死していた場合、どういう症状になるのですか?
2) 壊死している脂肪を手術で取り除く必要がありますか?

主治医から脂肪壊死については全く聞いていなかったのと、壊死という言葉から組織が死んで腐っていってしまうイメ−ジがあって、心配になりメ−ルさせていただきました。よろしくお願いします。

1)無症状、または腫瘤を触知することがあります(時に皮膚の所見も伴うことがあります)。
2)通常、切除の必要はありません。(文責 加藤)

 

No.6057】  06年11月28日  K.T. 
術後の抗ガン剤治療について(HPNo.5888-2)

HPNo.5888で、DCISの手術と治療法について相談させていただいた者です。その節は迅速にご返答をいただき、ありがとうございました。結局、10月末に右乳房のDSICの疑いで全摘手術を受けました。術後の病理検査の結果、一部に浸潤が見つかり、浸潤性乳管癌で、以下のような結果報告と治療方針を示されました(年令50歳、閉経の兆候がみられ、閉経間際と思われます)。
<結果> 
進行度T期、大きさ1.4p、 核異型度U、N(リンパ節)因子 陰性、ホルモンレセプターER(3+)PgR(2+)HER2(−)。

<今後の治療> 
ザンクトガレン・コンセンサスの定義によると、私の場合、核異型度Uで中リスクに入るため、ホルモン療法だけでなく、抗ガン剤治療も勧められました。
1)抗ガン剤治療 〜FEC療法〜
       サイクロフォスファミド(エンドキサン)、エベルビシン(ファルモルビシン)、5−FUの3剤の点滴を3週間毎に6クール行う。
2)ホルモン療法 〜 抗ガン剤治療終了後、タモキシフェン

<質問>
1) 私のようなケースの場合、ホルモン療法だけでなく、リスクが高い抗ガン剤治療もするのが、現在では一般的(推奨される)治療方法なのでしょうか。
2) 私のようなケースの場合、抗ガン剤治療は、FEC療法が適当なのでしょうか? ホルモン反応がある場合の化学療法の基本は、アンスラサイクリン系の薬剤を用いた4サイクルのACが適切と見なされたという情報があるようですが・・・・・

最終的には、自分で抗ガン剤も使用するか治療方法を選択することになっておりますので、参考意見がいただきたく、質問させていただきました。よろしくお願いいたします。

1)中リスクでもホルモン反応性ありの群でしたら、ホルモン治療のみも推奨されています。
2)FECでも宜しいかと思います。(文責 加藤)

 

No.6056】  06年11月21日  N
ホルモン療法

ホルモン療法についてご相談いたします。左非浸潤性乳管癌で、乳房温存手術と放射線治療を受けました。2年後右浸潤性乳管癌で、再び乳房温存手術と放射線治療を受けました。46歳閉経前、ホルモンレセプター陽性、HEAR2陰性、G2、T1N0M0。今回は、医師よりゾラデックスとノルバデックスのホルモン療法を薦められています。今回の癌はG2の硬癌ではありますが、リンパ節転移や脈管浸潤もなく、両側に放射線治療を行っていますので局所再発のリスクも低いと思うのですが、やはり2種のホルモン療法は必要でしょうか。私のような異時性多発癌では、放射線治療後の局所、遠隔の再発リスクはどのくらいでしょうか。「癌治療が最優先」を理解しますが、不整脈、腎臓結石、椎間板ヘルニアと持病が多いので心配です。よろしくお願いいたします。

リスク分類ではG2の所のみ問題となり、残念ながら低リスクではなく中間リスクになりますので、内分泌療法が推奨され、閉経前なのでゾラデックス+ノルバデックスが一番勧められることになります。異時性両側乳癌が片側性と比べて特に予後が悪いというデータはないと思いますが、少しでも再発のリスクを下げるために、副作用がなければ治療を受けられることをお勧めします。(文責 片山)

 

No.6055】  06年11月21日  I.N    
ホルモン治療中ですが・・・

昨年10月左全摘、浸潤性乳管癌、2a、顔つき良い、43歳、子供1人です。ノルバティックスD錠とゾラディックスの治療を1年経過しました。化学療法はしていません。副作用なのか知りたいのですが、体重増加・骨痛・関節痛・だるさ・ムカムカ・めまい・神経痛?首腕などや体勢を変えると痛みが走ります。精神的なものかどうか分かりませんが、喉のつかえ感・息苦しさ・胃や腸の不快感もあり、仕事もしていますが、何となく調子が悪いです。これは、副作用として見られる症状ではありますでしょうか? 何とか我慢して日常生活を送っていますが、治療の為我慢するべきでしょうか。他にいい薬に変える選択はありますでしょうか。

ゾラデックスの副作用として、頻度は少ないのですが、骨性疼痛、顔面潮紅、発汗、発熱、体のほてり、浮腫、食欲不振、体重増加、倦怠感などがあり、ノルバデックスの副作用として悪心・嘔吐、食欲不振、肝障害、発疹、かゆみ、めまい、頭痛などがあって、あなたの症状はこれで説明できるかもしれません。ノルバデックスと似たトレミフェンという薬が脳血管障害や脂質代謝の点で若干優れているとの報告があり、変えてみる価値はあるかもしれません。それでも改善しなければ、内服薬と注射薬を順次休薬してみることでしょうか?(文責 片山)

 

No.6054】  06年11月21日  A.A.  
腕のむくみについて

先月、乳がんの検診のマンモグラフィーで左胸に白い部分が見つかり、乳腺外来がある病院で精密検査を受けました。マンモグラフィーで5ミリくらいのしこりのようなものが見えるようですが、「多分乳腺でしょう」との事で、6ヶ月後に受診する事になっています。しかし先週から、左腕にむくみを感じています。脇にしこりのようなものは無いようですが、早めに受診したほうが良いのでしょうか。アドバイスを宜しく御願い致します。

5mmのしこりと左腕のむくみとはまず関係ないと思いますが、画像を拝見していませんのではっきりとはわかりません。ご心配でしたら、6ヶ月待たずに主治医の先生にご相談されては如何でしょうか。(文責 片山)

 

No.6053】  06年11月21日  Y.T
タキソールの中止について(HPNo.5338-2)

HPNo.5338にて大変お世話になりました。再度アドバイスをいただきたく、連絡させていただきました。その後、2006.5に受けた追加部分切除の病理結果では、追加切除部分からは癌細胞は見つからなかった為、6月より、卵巣保護の為ゾラデックスを併用しながらの抗がん剤治療に進みました。現在AC4回を終え、ウィークリータキソール5回を投薬したところです。今回悩んでいるのは、白血球数の低下についてです。AC投薬時より白血球の回復が遅く、投薬の延期がしばしばです。AC2〜4回目の投薬はいずれも延期を伴い、結果4週毎の投薬になりました。ウィークリータキソールに入ってからは、ノイトロジンを併用しております。それでも白血球の回復が遅く、すでに3回目(WBC=1200)と6回目(WBC=1500)が延期されています。先日主治医より「タキソールを中止し、ホルモン治療に進むのも選択の一つ。」とのお話がありました。タキソールの中止の理由としては、
@タキソールは、ホルモン感受性−に比べてホルモン感受性+の場合、抗がん剤としての効果はやや下がる。
A延期が重なりウィークリーで投薬できないのであれば、抗がん剤としての効果が@に加え更に下がってしまう。
B今後ホルモン治療も予定されており、ホルモンが非常によく効くタイプである。

とのことでした。

1)私の場合、投薬スケジュールが多少乱れても、今後12回目の投薬までタキソールを続けることに意味はあると思いますか? 少しでも意味があるのなら、続けたいと思っているのですが・・・。
2)今のままタキソール続行、またはタキソール中止以外に、他の選択肢はありますか?
3)タキソール投薬直後と、週の中間日にノイトロジンを打っています。ノイトロジンを打つのに、効果的なタイミング・回数はありますか?
4)最近手足の指先の一部に少し痺れた感じがあります。痺れがひどくなると後遺症として残る場合があると聞いていますが、軽度の痺れであれば、通常タキソール終了後になくなりますか?  

ご多忙中大変恐縮ですが、アドバイスのほど何卒宜しくお願い致します。

可及路的に投与したいところではありますが、患者さん個々の症例により対応が必要になる場合もあります。参考までに我々の行っている「AC/EC→タキソール療法の実行可能性を検証する臨床研究」の基準でいえば、@白血球2000以上または好中球1000以上、A血小板100.000以上、のときに次回のタキソール投与を開始し、これに満たない場合は投与を延期し、この際に2週間以内の投与延期で治療が再開できない場合は治療中止としています。また投与量はできるだけ減らさないほうが良いのですが、発熱性好中球減少(好中球数1000未満、かつ38.5℃以上の発熱)や、Grade3,4の好中球や血小板減少が見られた場合はタキソールを80→70→60/m2減量することも考えます。ノイトロジンなどのG-CSF製剤の使用に関しては、ASCOのガイドラインに沿って行っています。手足の指先の痺れは確かにタキソールの副作用である可能性が高く、終了後数ヶ月の経過で消失することが多いですが、なかなかとれにくい症例も経験します。(文責 片山)

 

No.6052】  06年11月19日  Y.Y. 
今後の治療について(HPNo.5763-2

先日はありがとうございました。さて、10月末でCEF療法6クールが終了し、白血球の数値が安定したのでホルモン療法が始まりました。毎日タスオミン錠20mgを1錠、5年間服用します。その間、定期的に血液検査・CT・骨シンチ検査をするそうです。化学療法に比べたら気持ちの上で楽なのですが、毎日1錠の薬で「大丈夫なのかな?」と少し不安もあります(私はHighリスクの癌だったので)。前回も質問いたしましたが、私の生存率はどのくらいなのでしょう? また再発の可能性はどのくらいなのでしょうか? よろしくお願いいたします。

StageUの乳癌症例の5年生存率はおおむね80%前後と考えられます。さまざまな臨床研究から、そこにCMFという化学療法を行うと再発を24%くらい減らしてくれる(つまり20%くらい再発するところを、その1/4の5%減らし、5年生存率を85%くらいに持ち上げてくれる)とされ、あなたが受けたようなアントラサイクリン系の薬剤を用いた化学療法を行うと、さらに12-3%再発を減ずる(つまり残った15%の12-3%で1.8%くらい再発を減らし、5年生存率を86-87%くらいにしてくれる)と考えます。(文責 片山)

 

No.6051】  06年11月19日  S.Y
術後無治療(HPNo.5765-2)

HPNo.5765で質問させていただきましたが、その後10月13日オペにより一部組織採取とセンチネルリンパ節生検、その結果リンパ転移は無し、非浸潤ガンが見られるとの事で、10月27日左乳房単純切除術を受けました。11月14日に病理結果が出て、0期の非浸潤ガンのみ約6pの病巣との事でしたが、「病巣は取りきった。非浸潤ガンのみだったために、転移・局所再発の可能性は考えなくてもいいでしょう。」と言われ、術後治療は一切無し、今後は3ヶ月後の検査。乳房再建は半年後以降に考えましょうとのことでした。主治医は非浸潤ガンの初期とのことで、最初から術後治療は無しの可能性をおっしゃっていました。実際術後治療が無い人と言うのはあまり聞きませんが、割合的には結構いらっしゃるものなのでしょうか?  

日本における非浸潤癌は、非浸潤性乳管癌と非浸潤性小葉癌をあわせて7%前後というところだと思います。また、浸潤癌の中にも、リスク分類でLow risk であれば無治療という選択肢があるグループもあります。(文責 片山)

 

No.6050】  06年11月19日  y,t
リンパについて

お世話になっております。先日術後定期健診で、エコーに左鎖骨付近のリンパが腫れてるように写るとの事。しかし、スキャナーの動かし方向によっては何も写りません。「左右対称でもあるので、筋肉の断面でしょう。」とのことでしたが、大丈夫でしょうか。よろしくお願いします。 

実際に拝見していないのでコメントできません。CTなど他の検査を受ける必要があるか、主治医の先生によくお尋ねください。(文責 片山)

 

No.6049】  06年11月19日  R  
脇の下の腫れ

34歳。産後4ヶ月。母乳育児をしています。昨夜、パソコンをしながら、何も考えずに左の脇を触っていました。するとなんだか濡れている感じがしました。左脇をあげ、右手で脇の下全体をつまんだところ、1箇所から真っ白い液が出てきました。何度かつまむと、やはり白い液がでてきました。今朝は脇の下が少し腫れている気がします。この液体はいったいなんでしょう。もし診てもらうとしたら、どこに行ったらいいのでしょうか。よろしくお願いします。

可能性としては、腋下近くに副乳があって、そこからも母乳が分泌されていることが考えられます。一度乳腺外科を受診なさってはいかがでしょうか?(文責 片山)

 

No.6048-1】  06年11月19日  T.M. 
背骨の痛みが心配です

長文で失礼します。35歳、未婚女性です。もう二年以上も前になりますが、【No.2474-1】 04年05月28日「右胸のしこりが心配です」で、ご相談させていただいたものです。
二年半前に、右胸の線維腺腫と診断されました。それ以来、気にはなっていたものの検査等を行っておらず(当時の医師にも、特に経過観察をするようにとは言われず、自分で触ってなんか変わったと思ったら来て、それだけはっきりしてたら自分でわかるでしょと言われました)、やっと今年の夏に別の検診センターで婦人科検診を受診しました。この時はエコーのみで、反対の左にも11mmの腫瘤が見つかり、特に医師の説明はなく、書面のみで6ヶ月後の再検査とありました。以前からある右の線維腺腫といわれているものも、触った感じでは2cm強あり、少し凸凹している気がするので、気になっていたのですが、大きさも教えてもらえませんでした。別の病院で詳しく再検査するつもりでいたのですが、予想外に子宮がん検診の方で異形成でひっかかってしまい、そちらのフォローに追われて、乳がんの方は後まわしにしてしまいました。
来月、検診から6ヶ月経つので行くつもりでしたが、二週間前くらいから、体を反らすと(うがいをして気づきました)、背骨の上の方の局所的な一部分だけが、はっきりと痛むようになりました(アザになっているところを押したような痛み)。最初はそのうち治ると思って気にしていなかったのですが、全く治る気配がなく、その部分に重みがかかると必ず痛むので、もしかしてやっぱり乳がんで骨転移だったら・・・と思い始めてしまい、不安でどうしようもなくなってしまいました。整形外科でのレントゲン(3枚)では、特に異常は見当たりませんでした。炎症を押さえる薬を飲んでも、温めても、マッサージをしても、全く効き目がないので、そのクリニックで自分のかかえている不安を話したところ、内科外科など一通り見ている先生でしたので(乳腺は専門外だと思いますが)、細胞診をやってくれました(まだ結果待ちです)。「触った感じではよく動くので、典型的な線維腺腫って感じだけど」と言われました。痛みがひかない限りは不安は消えないので、そのクリニックから大学病院にMRIの予約も入れてもらいました。まだ乳がんと診断されたわけではないのに、転移を疑うのはおかしいかもしれませんが、明らかにコリとは違う痛みで、局所的で決まった条件で痛むため気になって仕方なく、子宮がん異形成のこともあり、免疫力を高めないといけないのに、不安が募るばかりで食欲もなくなり眠れなくなってしまいました。今までマメに経過観察をしていなかったことが悔やまれます。まとまりのない長い文章で申し訳ありません。

1)骨転移は、背骨の場合はどのような症状ですか。
2)また、単純X線では映らないものでしょうか。

転移初期には無症状のことが多いと思いますが、進行するとやはり痛みが出ることが多いです。またその部分だけでなく、神経の圧迫症状によって下肢の痛みや痺れが出ることもあります。X線ではやはり初期には写りにくいことが多いですが、骨の溶解が進めばその様子が見えたり、圧迫骨折による変形がわかることはあります。しかしながら、お話を伺う限りでは癌の可能性は低そうだとは思いますので、あまり気に病まず細胞診の結果をお待ちください。(文責 片山)

 

No.6048-2】  06年11月30日  T.M. 
背骨の痛みが心配です(2)

ご回答ありがとうございます。細胞診は一応はクラス2でしたが、悩ましい部分があり、別の検査機関へまわされていました。「間質細胞が〜(よく覚えていません)、FA(線維腺腫)と診断するが、一部、細胞配列の乱れた部分があり、フォローアップを要する」というようなものでした。大きさも触った感じでは2.5cmくらいあるので、とってしまった方がいいと言われました(二年半前は1.5×2くらいだったと思います)。背中の局所的な痛みが治らず、MRIの結果が出ていないので、精神的に限界となっています。とること自体には不安はないのですが、やっぱり乳がんで転移しているのではと考えてしまいます。エコーと細胞診では、判断できないがんもあるのでしょうか。

エコーと細胞診で診断が難しい場合もありますが、メールの内容からは線維腺腫の可能性が高いように思います。あまりご心配なさらずに検査結果をお待ちください。(文責 加藤)

 

No.6048-3】  07年01月25日  T.M. 
良性腫瘍摘出後のしこりとエクボ症状について

【No.6048】でご相談させていただきました、35歳未婚女性です。何度も長文申し訳ありません。
1月12日に良性と思われる腫瘍を摘出し、病理検査の結果、線維腺腫でした。乳輪に沿って切開し、右上部内側にあった34×28×18mmの腫瘍を摘出しました。手術後、ガーゼがとれてから触ってみると、傷口から3、4cm離れたあたりにまたしこりがあり、しかも脂肪を寄せたり、しこりを持ち上げると、まるで乳がんのようにしこりにそって、はっきりエクボ症状が出るのです。しこりに皮膚が貼り付いているような気がします。脂肪が少ない胸なのではっきりわかるんです。担当医には聞きましたが、後遺症だと言います。しこりは線維腺腫まではくっきりとしておらず、でも明らかにしこりという感じで、2、3cmくらいの大きさに感じます。位置も摘出した腫瘍と少しずれているような気がしたり微妙です。大学病院で、担当医はいつもバタバタして診察の時間が充分とれないため、触診はいつもしないですし、心配いりませんと、まともに聞いてくれませんでした。それでも「診察室にあるエコーで何かないか見てほしい」と言って見てもらいましたが、何もないとは言いませんでしたが、疑わしいものはありませんと言われました。(その部分だけちょっと見ただけです)
摘出した腫瘍は乳輪から多分5mmくらい離れていて、少し無理をして乳輪に沿って切開し、トンネルを掘るように摘出したとのことです。だからニキビができるのと同じだというようなことを言われました。どのくらいで治るのか聞いたら、治るとしても1、2年とか言われました。お聞きしたいのは、
1) 良性腫瘍の摘出で、こんな後遺症はありますか。
2) もし手術の後遺症でしこりができているのだとしたら、エコーでは何か写るのでしょうか。 だとしたら、明らかに悪性かどうかの違いはわかるのでしょうか。検診など
で、第三者が見た場合わかるのでしょうか。

摘出した腫瘍が大きかったので、その影に悪性のものが隠れていたのではないか、と思ってしまうのです。背骨の痛みが消えなかったり、腰の下もずっと違和感やしびれがあり、整形外科でも検査中で、左にも11mmの腫瘤があるため不安でたまりません。二ヶ月も苦しんできたのに、摘出しても不安が抜けないなんてつらいです。

1) 摘出手術で組織に傷をつけたわけですから、それが治る過程で肉芽組織という硬い組織ができます。それは、6ヶ月から1年でやわらかくなります。
2) 肉芽組織とがんは、超音波などの画像診断により区別可能です。(文責 徳田)

 

No.6047】  06年11月19日  E.M.
認知症と脳転移

母(69歳)について相談させてください。2年半前に乳がんUa(Ub?)期で、術前化学療法のあと温存手術を受け、当初リンパの腫れがあるようだと言われていましたが、センチネルリンパ生検は(−)でした。その後、経過は順調のようでしたが、乳がんになった事のショックからか、徐々に認知症の症状が出始めました。2ヶ月ほど前より、まわりの者もおかしいと認める状態になり、アリセプトも服用しはじめました。ところがここ1週間ほどで急に階段を転げ落ちるように症状が悪化し、失禁するまでになってしまいました。そこで、ご相談なのですが、アルツハイマーだと、ここまで急激な症状の悪化は見られないように思い、脳転移が疑われるのでは・・・と心配になりました。脳転移でアルツハイマーの症状を悪化させるということはあるのでしょうか?

脳転移とアルツハイマー病の症状との関連性はわかりませんが、とにかく脳転移があるかどうかの検査(CTやMRIなど)を主治医の先生と相談されることをお勧めします。(文責 片山)

 

No.6046】  06年11月19日  N.K.  
カルシウム沈着

今までの乳がん検診は触診のみでしたが、今年初めてマンモグラフィーを撮りました。その際、先生はルーペを使ってレントゲンの診断を行い、「カルシウムの沈着があります。(両胸に)多分、良性だと思いますが、中には悪性のものもあるので、超音波の検査を受けることになるかもしれません。ダブルチェックをしてから、検査が必要かどうか次の診察で知らせます。」と言われました。いろいろと調べると、石灰化はがんの事があると出ていますが、良性で心配のないものもあるのでしょうか? とても、心配でたまりません。

乳腺症による石灰沈着や、良性腫瘍が変性して起こる粗大な石灰化など、良性で心配のない石灰化は数多くあります。(文責 片山)

 

No.6045-1】  06年11月19日  H.Y. 
5センチのしこり

39歳で、5歳の娘がいます。左胸乳首よりに5センチのしこりがあり、脇にもしこり、鎖骨にも転移しています。妊娠初期の可能性があって、来週エコーで妊娠が確認でき次第、中絶してから左胸の手術に向けて検査をします。今まで熱が出たときに感じる体のあちらこちらに感じる神経痛のようなものを、初めは膝上に、今では腕や背中にも、体のところどころ感じます。腰もやんわりと今月5日頃から痛いです。これは骨に転移と思っていいですよね? 末期がんと思っていいのでしょうか。子宮にも転移しているのでしょうか? 普段、気持ちはとても落ち着いています。しかし今から心の準備、身の回りの準備をしたいです。どのようなご意見でもいただけたら、私は救われる思いです。主治医にも来週お会いしたら同じ質問をすると思いますが、早くにご意見を伺いたくて、すみません。

腰の骨への転移は、やはり骨シンチグラムやMRIなどの検査をしてみないとはっきりわからないと思います。また子宮への転移はまれだと思います。検査結果にもよると思いますが、手術のみならず内分泌療法や化学療法が奏効する症例もあり、是非希望を捨てずに頑張って治療を受けてください。(文責 片山)

 

No.6045-2】  06年11月28日  H.Y. 
やはり産みたいです

HPNo.6045で質問させていただいたものです。どうもありがとうございました。子宮癌も、子宮に転移もありませんでした。ありがとうございました。赤ちゃん(というには早いかもしれませんが)は、7ミリでした。27日に中絶手術をする予定ですが、どうしても産みたいという気持ちが強くなってしまって、先に産んでから乳がんの治療を始めては駄目ですか? 私のような5センチのしこりや、わきのしこり、鎖骨への転移がある場合は、それまで母体が持たないでしょうか? おそらく腰の骨にも転移していると思います。検査はしていませんが、主治医もうなずいていました。決してのん気に考えているわけではありません。できればこのまま妊婦として数ヶ月を過ごしたいです。あと一年くらいは症状もなく、大丈夫なのではないかと自信すら沸いてきます。進んだ医学で早めに赤ちゃんを取り出していただいて、それからすぐに検査、治療等を始めてはいけないでしょうか? このまま何もしないで過ごしていたら、私のような場合、次はどのような症状が予想されるのでしょうか? どうか教えていただけないでしょうか。
食欲は旺盛、時々感じる神経痛も、腰の痛みも楽しいときは全く気になりません。「今居る娘、家族と自分の体を大事にしなさい、中絶しなさい」とおっしゃるなら、また考え直します。
主治医には明日会って、「出産しては駄目ですか」と再度相談するつもりです。主治医には、告知されたとき出産のことで話をしたときに、「この一年で何が起きるかわからない」と言われました。私も自然に流れてしまってもわからない頃だと思って、あまり気にしないで治療に専念しようと思って中絶することを考えました。しかし、子宮のエコーを見て、小さい小さい形をした命を見たら何を取るべきか、全ての可能性に賭けたいと思いました。母乳を長くあげていたので、胸のしこりもだいぶ前からわかっていたのに、乳腺炎と疑わず、予備知識もなくここまで来てしまったことを愚かだと思っています。長くなって申し訳ありませんでした。ご意見を伺えたら幸いです。どうか、どうかよろしくお願い致します。

まだ小さな赤ちゃんの命を救うべきか、御自身の命を考えるか、とても難しい問題だと思います。現在の病状等色々なことを考えなければならないかもしれません。これからの症状の出現の仕方を、今予想することはおそらく難しいでしょう。とても大切なことですので、主治医にもう一度よく相談なさって下さい。おっしゃるように赤ちゃんを助けて、数ヵ月後から治療を始めるといった選択肢もあります。急に病状が悪くなることは心配しなくても大丈夫だと思います。(文責 加藤)

 

No.6045-3】  08年03月10日  H.Y. 
腫瘍マーカーからの判断と今後の治療

2006年11月のときは、大変敏速な対応をありがとうございました。再びよろしくお願いいたします。とても悩んでおります。あのあと残念ながら小さい命は着床前に自ら去って行きました。そのあとすぐに2006年12月末からファルモルビシンとエンドキサンを3週間ごとに1回、合計4回受けて、翌年2007年3月末に胸のしこりは5センチから3.5センチまで小さくなり、3月末に左の胸を全部とりました。同時に鎖骨のしこりと、脇に無数あったものも一緒にとりました。病理組織診断報告書には、合計6ポイントでgrade2相当となっていました。ハイリスクと言われました。細かい説明はされず、自分で適当に調べてみました。私からも聞きませんでした。先生が動揺されていたので、悪いんだと確信したからです。
そのあと、すぐにタキソールを毎週打つ予定を立てましたが、3回目のあと白血球が2300に落ちて仕切りなおそうといわれ、様子をみましたがなかなか白血球は上がらず、去年の8月にようやく3000を超えて安定しているように私の目にはうつっていました。治療再開はしないのかしらと思っていました。6月に骨シンチ(治療後の胸と背中が痛かったため)と胃の検査(父が胃がんで亡くなったため)をしました。手術のあと、ノルバデックス20mgを毎朝1錠飲んでいました。
腫瘍マーカーCEAは、「2007年8月1.7 9月2.5 10月2.2 11月H5.9 2008年1月H6.0」 CA15-3は、「2007年8月3.7 9月3.2 10月4.5 11月6.2 2008年1月6.5」です。今年2月の外来で、1月の検査の結果を知ることになっていました。タキソールを打たなくなってから月1回の外来でした。この前、CEAがH6.0になっていたからでしょうか? 診察をしてくださって、腫れているのがわかり、CT造影で首リンパ腫瘍を確認しました。 それとも、約一年経ったから触診をしたのでしょうか? 去年の11月にCEAがH5.9まであがっています。ふつうはその時に診察をしますか? 素人が数字を見ていても、上がってきているのはわかっていました。毎回、先生に、「大丈夫ですよね?」と確認していました。先生は「大丈夫、大丈夫」と言ってくださって・・・。「時期がきたらまた検査しますから」と。あえて、CEAが心配ですと私は言いませんでした。CEAがH5.9になっていた時点で検査をするべきだったのではないでしょうか? 手術してから触診は一度もありませんでした。自分で日頃からチェックをすることも大切だと思っておりますが、まさか首にとは思いませんでした。先生に言われてみて、鏡を見たら、手術した鎖骨の上の肩のあたりが直径4センチくらいでしょうか、ポワっと腫れています。腫瘍はそれみたいです。来週からタキソールを開始します。飲み薬はフェアストン40を3錠に変更になりました。また白血球が下がって治療ができなくなるのではと不安です。他に治療法はあるのでしょうか? ファルモルビシンのときは、ノイアップを打ちながらも予定どおり間もあかず量も減らず進められました。もうノイアップは打てないと言われています。一般的に私のようなハイリスクの場合、どのような治療を受けていらっしゃるのでしょうか。私は間違っているのではないか?と、不安です。このまま今の先生についていっていいでしょうか? 教えてください。自分をあきらめたくないです。娘がまだ6歳で、私を必要としています。どうか、どうかよろしくお願いいたします。

病理組織報告書の中にHERU蛋白についての記載があると思いますが、ハーセプチンを使用する選択肢があるかどうか、主治医に聞かれるとよいと思います。ノルバデックスを内服しているようですから、ホルモン療法は可能と推察されます。閉経前再発乳癌の場合、LH-RHアゴニスト及びノルバデックスの併用療法が第一選択肢です。主治医と充分ご相談の上、納得のいく治療を受ける事が大切です。頑張っていただきたいと思います。(文責 須田)

 

No.6044】  06年11月19日  K.K. 
月経周期と手術日

先日、針生検の結果を受け、約三週間後に乳がんの手術をすることに決まりました(術前診断ではステージU、ホルモン感受性は両者プラス、ハーツー過剰発現有)。ご相談したいのは、月経周期と乳がんの手術日と予後の関連性についてです。週刊誌の某著名作家さんの連載コラム内で、上記についてのイギリス等における最近の調査結果について触れられていて、それによると「月経直後の排卵期には女性ホルモンのエストロゲンが多く分泌され、これが手術によって血液中に流れ出し、ガン細胞を刺激して活性化される」事などから手術日は黄体期が望ましい。10年後も再発が無く生存している人の割合が「調査例1:手術日が卵胞期では40%、黄体期で72%」「調査例2:手術日が卵胞期では45%、黄体期で75%」とのこと。
手術日が決定した後で、ネットでこの事を知りました(主治医の先生から手術日を提案していただき、それを了承した時、私自身に生理の事は全く念頭に無く)。私の場合、頻発月経気味で生理周期は月によって5日前後(21〜26日周期)のずれがあるのですが、もし最短で次の生理が始まった場合、手術日と生理の1日目が重なるので不安があります。しかし、手術日までに生理が始まらない可能性も大いにある訳で、今になって、その不確定要素を気にして主治医の先生に手術日の変更を相談するのも躊躇われます。仮に、病院・先生側の予定が詰まっていた場合、本人が月経周期に拘りすぎると、手術日がどんどん後ろにずれ込む可能性もあります。そこでお聞きしたのですが、乳がんの手術日を設定するにあたり、現時点において、一般的に月経周期は重要視されているのでしょうか?

他の施設での状況がよくわからず申し訳ありませんが、多くの患者さんの手術の予定を組んでいくうえで、月経周期を重要視することはあまり一般的に行われていないと思います。しかし確かにこの点に関しての研究は以前より多く行われており、ご指摘があったのは、 Guy's 病院(ロンドン)Hedley Atkins乳腺診療部のIan Fentiman博士らがCancer(86:2053-2058,1999)に発表した論文と思います。コメントで、「 1989年以来,多くの研究者が乳癌手術における月経周期の影響を調べてきた。月経周期と手術の時期に関連性を見出した者もいたが,大半は関連性なしとした。今回得られた知見は,手術の時期が関与する機序を解明したわけではない。しかし,手術可能乳癌が閉経前に診断された患者では手術時期を選べば,予後が向上する可能性がある」と述べています。また参考までに東京大学医科学研究所の報告で、乳癌の手術時期と月経周期の関連について、「多くは、黄体期に手術を行った例の方が卵胞期に行った例よりも予後が良好であると報告しているが、一方では月経周期における手術時期と予後は相関はないとも報告されている。」とされ、また自らの施設での検討で、「1990年から1999年までの間に手術を行った閉経前乳癌患者で、手術時の月経周期を把握しえた28症例についてその予後との関連を検討し、28例中現在までに再発のみられたのは6例で、これらを年齢・病期・エストロゲンレセプター・組織型・転移リンパ節個数・月経周期などの因子との関連を検討したが、これらの因子の中で、統計学的に有意の相関を認めたものはなかった。」とのことです。(文責 片山)

 

No.6043-1】  06年11月19日  M  
母の症状

母は1年半前に胃がんの手術をしており、少しリンパへの転移も見られましたが、それからの再発は今のところありませんでした。卵巣嚢腫も患い、卵巣がありません。9月頃の定期健診で、胸に1.5×1.5のしこりが確認され、超音波検査、そして細胞を調べました。主治医には、超音波を見て「癌の可能性が高い」と、半ば断定的に言われました。しかし、細胞を調べたところ、カテゴリー2でした。一般的にカテゴリー2は正常範囲と聞いております。主治医は、細胞検査でカテゴリー2だったので、「もしかするとのう胞かもしれない」とも言いました。母は48歳です。超音波で「癌」と言われているのに、「のう胞」である確立はあるんですか? 細胞検査をする時、母はネバッっとした汁が出たと言っております。または粘液癌である確立はありますか? 9月にしこりが発見されてからもぅ約2ヶ月たちますが、もし癌であればその間に成長してることはありますか? 私なりに思うには、のう胞の壁に乳がんが隠れてるのでは?と思うのです。診断まであと1週間あります。私がまだ若いせいもありますが、心配でしかたがないのです。お忙しい中、申し訳ありません。

細胞診の結果はClass2だと思いますが、良性ということになります。実際に画像を拝見していないのでわかりませんが、画像診断と細胞診の結果に差がでることはあり、たとえばのう胞内の腫瘤(良性ならばのう胞内乳頭腫、悪性ならばのう胞内乳頭状腺癌など)が疑われる所見があるのかもしれません。主治医の先生とよく相談して検査を進めてください。(文責 片山)

 

No.6043-2】  06年11月28日  M  
手術を含めた今後の治療について

お忙しい中、本当にありがとうございます。HPNo.6043で、母の症状について質問させて頂いたものです。今日細胞針の結果がわかり、前のクラス2は間違いで、クラス5ということが分かりました。所見では、生産性のある粘液癌、もしくは乳管癌のとのこと。大きさは1.4×1.2×1.0でした。生産性のあるとは、どのようなことなのですか? 粘液癌とは、そもそも危険率は高い癌なのでしょうか? 自分で調べたところ、リンパへの転移の確立が少なく、比較的タチが良いと書いてありました。また乳管癌とは、どのような乳癌の種類なのですか? 骨シンチの検査も今日行いました。この大きさの乳癌が骨に移っている確率は、どれくらいなのですか? また、この乳癌の大きさでは、リンパへの転移の可能性はどれくらいなのでしょうか? もしリンパへの転移(数個の場合でも)が見られた場合、化学療法はしたほうがよいのでしょうか? 母は化学療法を大変怖がっています。手術は今から約1ヶ月後なのですが、もっと急がなくても大丈夫ですか? 色々とお聞きして申し訳ありません。

粘液を産生するという意味合いだと思います。乳管癌とは一般的な乳がんのタイプです。骨シンチで転移が見つかることはまれです。リンパへの転移は15-20%位ですが、純粋な粘液癌であれば、もっと少ないです。化学療法については手術結果が判明次第、主治医の方から説明があるでしょう(リンパ節転移があったから絶対に行わなくてはいけないというものでもありません)。1ヶ月で病状が急に進むことは一般的にありませんので、大丈夫です。(文責 加藤)

 

No.6043-3】  06年12月08日  M  
骨シンチとアルカリフォスファターゼについいて

いつもお世話になってます。前に相談したHPNo.6043についての延長ですが、今日検査の結果がでました。リンパは見る限りは腫れてなく、肺、肝臓には異常がなかったのですが、骨シンチで腰に一つ黒い影がありました。母は昔から(10年ほど前から)よく腰が痛いとか、ぎっくり腰になっていました。骨シンチは打撲などでも反応するので、知らない間に打ったりしてはいないのか?などと考えています。しかし、もぅ一つ異常があり、アルカリホォスファターゼの数値が500くらいあります。これは肝臓・骨に何らかの異常を示す数値だし、骨シンチにも影があるので、大変心配してます。母は卵巣、子宮がないので骨粗しょう症になりやすいと医師から言われています。今回は骨粗しょう症の検査もするみたいです。それと、血液検査時、母はリーゼという薬と鼻炎の薬を飲んでいたみたいです。腰のMRIをとって、手術は約1週間後です。手術の前日にその結果を知らされます。その日母を心強く支えるためにも、少しでも早く可能性などを知っておきたいんです。主治医は「骨への転移の確立は低いし、僕はステージ1だと思ってるのですが・・・。」と言っておりました。
1) 上記の情報をふまえて、骨の転移の可能性はどれくらいなのか?
2) もし、転移ではないのなら、他にどんな可能性が考えられるのか?
3) 骨の原発性の癌ではないのか?

お忙しい中、いつも本当にありがとうございます。

1) 低いと思います。MRIの結果を確認してください。
2) 骨シンチは何らかの原因で傷ついたり壊れたりした骨を修復しているところにアイソトープが集積します。ですから、骨転移以外にも骨折、打撲、変形性関節症等々、様々な病気で異常な集積がみられます。
3) 違います。(文責 清水)

 

No.6042】  06年11月18日  C.T.
ホルモン感受性について(2)(HPNo.5857-2)

ご回答をありがとうございました。以下の部分について理由がよく理解できないのですが、単純にタモキシフェンの方が実績があるためでしょうか?
>DCISという結果より対側乳房の予防に対しては、LH-RHアゴニスト製剤の使用は推奨されておりません。

理解できない理由1)
乳がん全書(聖マリアンナ医大Dr福田編著)157ページより
「抗女性ホルモン剤であるタモキシフェンは、女性ホルモンが豊富に分泌される閉経前の人には効果が薄いことが分かっています。そのため、閉経前の人の乳がんに対しては、女性ホルモンの分泌自体を抑制するLH-RH剤を優先して用い、ほかのホルモン剤を併用する方法がとられています。」「閉経前は1次LH-RH、2次タモキシフェン、3次MPA」
理解できない理由2)
乳がん術後の全身療法指針(2005年ザンクトガレン乳がん国際学会)より、閉経前、低リスク、ホルモン感受性ありでは、TAMとLH-RHがリストされている。

前回のご質問の内容より、非浸潤性乳管癌(DCIS)という記載がございました。DCISにおけるホルモン療法については、現在タモキシフェン内服による再発抑制効果は、海外のデーターによりエビデンスが出ておりますが、リュープリンなどのLH-RHアゴニスト製剤によるエビデンスは出ておりませんので、推奨されておりませんといたしました。質問内容に記載のありました乳癌全書やザンクトガレンでの報告は浸潤性乳癌にたいする治療指針として推奨されております。(文責 西川)

 

No.6041】  06年11月18日  Y.K. 
今後の治療方法について

44歳の母の乳がんについてお伺いしたく、メールいたしました。病歴から説明させていただきます。
平成10年、子宮筋腫摘出手術(摘出後の子宮にがんが見つかる)。12年、乳房から分泌物あり。15年、乳がんと診断される。K病院にて「非浸潤がんなので手術をしなくても良い」と言われ、手術をしないまま3年間放置。17年秋、急に胸のしこりが大きくなり、首にもしこり出現。18年3月、Hセンターにて抗がん剤を処方(ハーセプチン100mgを週に一回、鎖骨上首リンパ、腋下リンパ、上胸のしこり消失。 原発のみは1cm程しこり残る) →4月にしこりが少し大きくなったためナベルミンを追加。8月、大Oセンター外科にて現在まで、ハーセプチンとナベルミンを投与中。8月にCTをとり、肺、肝臓への転移なし。首のリンパに5ミリ以下のしこりあり。11月に右胸の乳房のMRIとり、薄いかげがあり。非浸潤がんのみ残っていると考えられるので、更に乳房の部分の精検を行い、本当に非浸潤がんのみが残っていて、浸潤がんは消滅したのかどうかを確かめることを、先生に勧められる。非浸潤がんしか残っていなかった場合、手術で非浸潤がんのみをとる方法もあると、先生に言われる。
質問が2点あります。
1) 抗がん剤を変える時期について
効果がなくなってきた時に変えるべきなのか(これ以上のがんの縮小がみられないため、ナベルミンの効果が薄れてきている=薬をファルモルビシンとエンドキサンに変えるべきだと主治医は言います)、又は今症状が落ち着いているため、このままナベルミンで続けられるところまで続けるべきなのか。米国国立癌研究所を文部科学省委託で専門化向けに日本語訳したものを参照したところ、抗がん剤を即時に治療を実施する群と、再燃時に治療するまで経過を観察する群とでは、生存率の差はなかったとかかれていました。先生でしたら、強い抗がん剤である「ファルモルビシン」を今の時点で使用しますか?それとも、ナベルミンで粘れるところまで粘り、その後に強い薬を使用しますか?
2) 手術を行うか否かについて
一度、首のリンパに転移してしまったことを考慮しても、全身病である乳がんに対して、非浸潤がんのみを手術することは必要だと考えますか?
主治医も家族も、「@このままハーセプチンとナベルミンを続けるのか A抗がん剤を強いものに変えるのか B非浸潤がんのみ手術でとり、更に抗がん剤を続けるのか」迷っています。

先生のご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。

非常に稀な症例で私自身にも経験がなく、治療法の選択は難しいところだと思います。@比較的長い期間非浸潤癌の状態でいて、あるとき(昨年秋)急速に悪性度を増した、またはA非浸潤癌と別に浸潤癌が発生し、そこに抗癌剤の効果があった、というような可能性が考えられるでしょうか? いずれにしても予後を規定するのは浸潤癌の部分でしょうから、それに対する治療を優先すべきとは思います。その場合私見ではありますが、現在腫瘤の大きさに変化がなく、副作用なく治療ができているうちは現在の治療を続け、増大傾向が見られたら次の抗癌剤に変更していく。進行再発乳癌と考え、できうる限りの抗癌剤を使い切るといった方針になるかと思います。非浸潤癌と考えられている部分(マンモグラフィーで石灰化がある?残っている?)に対して手術をすることは、全身療法の局所に対する効果を知る意味はあるとは思いますが、予後の改善には寄与しないと考えます。(文責 片山)

 

No.6040-1】  06年11月18日  M  
マンモトーム生検から手術までの期間について

よろしくお願いします。市の検診で石灰化が見つかり、2次検診を勧められて、A病院へ。そこでは、マンモグラフィーでは区域性、多形性の石灰化で、カテゴリー5と診断。超音波エコーで2cm以下の腫瘤があるものの、がんかどうか判断できず。「ほぼ悪いものが出るだろうけど・・・」と言われ、結局マンモトーム生検を勧められました。ところが、そこではマンモトームがないので、B病院で検査を受けました。それが今月14日。結果は27日にA病院で聞きます。そこで質問なのですが、マンモトーム生検後、どのくらいの期間内で手術をうけるのがベストなのでしょうか。がんがリンパや血管に入り込んで転移しないか、とても心配なのです。

以前は外来生検などの後、できるだけ早めに手術をと言われていましたが、現在は手術のみで癌を治そうということではないので、手術だけを急ぐ必要はないと考えます。得られた組織から得られる情報をもとに、様々な方法(術前化学療法など)を検討して治療にとりかかるようになっています。(文責 片山)

 

No.6040-2】  07年01月07日  M  
術後補助療法について

HPNo.6040でお世話になりました。12月中旬に胸筋温存左乳房切除しました。病理の結果、非浸潤がんで、センチネルリンパ節生検は3個中0個、遠隔転移なし、病期0、悪性度1、ハーセプチンテスト0、ホルモン受容体はエストロゲン・プロゲステロン共に陽性でした。今後の治療方針は無治療で、6か月毎の検診を提案されました。主治医はホルモン療法のデメリットとメリットから考えると、この方針でいいのではと考えていらっしゃるようでした。
1) 全摘をした非浸潤がんの場合、術後無治療は標準的なのでしょうか?
2) 転移・再発の心配はどの程度なのでしょうか?
3) ホルモン療法を追加した場合、生存率はどのくらいアップするのでしょうか? 
4) 6か月ごとの検診では間隔が長い気がするのですが、問題ないでしょうか?

以上4点について教えてください。よろしくお願いします。

転移、再発の心配は殆ど皆無といっていいと思います。非浸潤癌のホルモン療法に関しては、温存術後に内服することによって、同側の乳房内再発、対側の乳癌発生を抑えることは明らかですが、非浸潤癌の特徴と掛け合わせて考えてみても、絶対的なメリットは少ないと考えられています。今回、全摘されていらっしゃるので、同側の再発の事は心配されなくても、内服することにより、反対側の新たな乳癌発生のリスクを半数程度に抑えられます。検査に関してですが、ガイドラインでは、超音波、骨シンチ、CTなどを含めて、検査をすることは必要ないと言われています。ただ、心配はつきないでしょうから、実際の外来で検査は行われていますが、年1回で十分ではないでしょうか? 少なくとも必要な検査はマンモグラフィだけで十分です。(文責 鈴木)

 

No.6040-3】  07年01月11日  M  
術後補助療法について(2)

HPNo.6199で回答をいただいたものです。その節はありがとうございました。前回の相談の際、私の勘違いがあったので訂正させていただき、お手数ですが再度回答をいただきたく、メールいたしました。悪性度1というのは非浸潤がんだから、という意味であって、がんの顔つきで判断したものではないそうです。さらにハーセプチンも、非浸潤がんということで調べていないので「0」だそうです。病理標本は8本か10本のスライスで確認してありました。そこで、
1) 悪性度、ハーセプチンがはっきりしなくても、前回いただいた回答は変わりませんか?
2) 8本か10本のスライスで本当に非浸潤がんと判断して大丈夫ですか? 微小浸潤がんの存在を否定できるのでしょうか?

以上2点、教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

前回の回答と変更ありません。微小浸潤癌の存在に関しては、しっかりとした病理医が診断しているのであれば十分な標本、検体ではないでしょうか?(文責 鈴木)

 

No.6039】  06年11月18日  S 
手術が必要でしょうか?

約一年前、区の乳がんのマンモの検査結果で左胸の精密検査が必要との事で、その後都内の病院で超音波、造影剤MRIなどの検査を経て、放射線の先生からはクラス3と言われ、その後乳腺外科の先生に委譲されました。その先生からは「境界線かもしれないので、手術をして中の組織を取り、病理検査で判断する必要がある」との事で手術を勧められましたが、個人の希望でセカンドオピニオンを求め、マンモトームで採集した組織を九州の乳がんの専門病院に送り、ご意見をお伺いしました。その結果として、組織は良性なので、わざわざ九州の病院まで行く必要がないとの返事を頂き、安心しました。先週一年ぶりに再度、最初受診した都内の病院で検査(マンモグラフィ、超音波)を受け、結果として、超音波では一年前に見られなかった血流の現象があるので、やはり手術をして中の組織をとり判断した方が良いと薦められました。手術を受けた場合の詳細を尋ねますと、「全身麻酔が必要で、手術箇所の大きさも約3〜4センチぐらいで、場合によっては術後目立つくぼみがでるかもしれないが、周りの脂肪を埋め入れ、多少目立たないものになるかも知れない」と言われました。また全身麻酔の関係で、約2〜3泊の入院が必要と言われました。
上記からは完全に癌とまだ断言できない情況で、すでに手術は癌なみの方法で行われようとしているのではないかと思いました。また、全身麻酔と入院が必要とのことから、果たしてこのようなプロセスが本当に必要なのか、個人的に少し疑問を抱いています。なによりも手術がかなり本格的になりそうで、手術後の傷跡、状態に対してかなり不安であります。上記のような本格的な手術ではなく、もっとなにか先進的方法で、癌の可能性を判断できることはないでしょうか? 過去に受けたマンモトームは通常の方法であるようで、USマンモトーム、MG下マンモトームまたは内視鏡検査などで、より的確にキャッチする事は可能でしょうか? 上記の症状以外に広範囲の石灰化があるようです。よろしくお願いいたします。 

再度マンモトーム生検が可能な病変なのかどうかは、やはり実際の画像や病理結果を拝見していないのでコメントできません。しかしながら担当の先生は、おそらく前回の病変と今回との変化や違いを考え、より確実に組織を得たいと考えていらっしゃるようであり、そのあたりのニュアンスをよくお尋ねになって、納得のいく検査を受けていただければと思います。(文責 片山)

 

No.6038】  06年11月18日  H.J. 
手術2年後の治療について

2004年12月(48歳)左全摘手術をしました。リンパ節転移は無し、大きさは2cm以下、ステージ1でしたが、悪性度が3でした。ホルモンレセプターの結果は、ホルモンの影響を非常に受けるタイプのものですと言われました。2005年1月よりUFTを服用し、ゾラデックスを皮下注射して、この12月で2年になります。両方とも2年間という事でしたので、来年1月からの治療方針を主治医に聞いたところ、「どちらも終わりで、その後は経過観察をしていきましょう」と言われました。「ホルモンの薬は、再発をした時の為にとっておきましょう」とも言われました。私は再発をしないようにする為に、ホルモン剤ノルバデックスあるいはアリミデックスなど(閉経の有無によって)飲みたいのですが、どのように考えたら良いのでしょうか。ホルモン剤を飲む事になったら、何年位飲んだら良いものでしょうか。何もしないことは、とても不安です。教えて頂けたら幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

閉経前の患者さんに術後補助療法を内分泌療法で行う場合、{ゾラデックス(2−3年)}+TAM(タモキシフェン)5年が標準的と思います。その後閉経後となっている患者さんでは、アロマターゼ阻害剤(フェマーラで無再発生存率改善のエビデンスあり)が考慮されることになると思います。しかし50歳前後でしばらく生理が無い患者さんが閉経かどうかを判断することが、時に難しく、血中の女性ホルモンの測定が必要になることがあります。(文責 片山)

 

No.6037】  06年11月18日  H.M
ゲルマニウムについて(HPNo.5544-2)

以前HPNo.5544で相談したものです。10月からフェマーラを服用していますが、今のところ副作用もありません。術後1年で右腕がリンパ浮腫になり、現在も続いています。先生からは肥満にならないようにと言われています。しかし、最近ベスト体重より5kgも増えたので、食事と運動でダイエットを始めました。ご相談したいのは、「ゲルマニウム温浴」は体脂肪を増やさない効果があるらしいので、それもやってみようかと思っていますが、よろしいでしょうか?よろしくお願い致します。

術後のリンパ浮腫はなかなかやっかいで、すっきりと軽減させる方法はなかなかありません。やけどや怪我などに気をつけて、今よりも悪くしないように心がけることが肝要かと思います。ゲルマニウム温浴が、ダイエットひいてはリンパ浮腫に対しての効果があるかどうかの科学的検証はありませんが、過ぎなければ精神的なリラクゼーションが得られるという意味での効能はあるとは思います。(文責 片山)

 

No.6036】  06年11月18日  NS
血性分泌物

妊娠9ヵ月で21才です。1週間程前から血が混じった分泌物が出て不安です。母が乳癌になったことがあるので、私も乳癌なのでしょうか? 出産直前なので不安です。

妊娠後期に乳頭分泌があり、それに血液が混じることは時に経験されることです。数日で止まってしまうものであればまず心配ないと思いますが、あまり続くようでしたら、一度分泌物の細胞診を含めた検査を受けておかれてはいかがでしょうか?(文責 片山)

 

No.6035】  06年11月16日  C  
放射線治療について

私はMRIで2.6pくらいの乳癌がありました(左側)。先生には、「乳房温存でもっていく様にはしますが、乳房切除術になるかもわからない」と云われました。テレビで、放射線治療で治せる癌もあると放送していました。乳癌は手術でなく、放射線治療のみで治す事はできないのでしょうか。確実に癌を取り除く治療としては、どちらが有効なのでしょうか。11月21日が手術予定なので、できるだけ早くお返事を貰えると嬉しいです。

放射線療法のみで治せる癌があるかどうか調べることが、一部臨床試験として始まってはいるようですが、当初は放射線照射後に手術をして、癌が残っていないかどうかを調べるという段階だと思います。その成績結果が出るのはしばらく待たねばならず、現在の標準的な治療では、局所療法としては乳房切除、または温存手術の後に残存乳房に放射線療法ということになります。(文責 片山)

 

No.6034-1】  06年11月16日  Y.T
細胞診について

お忙しいところ恐れ入ります。質問させていただきたくメールしました。先日、会社の婦人科健診で腫瘤が見つかり、昨日細胞診を受けてきました。その際、取ったものが白濁しており、先生も「うーん」と首をかしげるような素振だったのが気になっています。針を刺すまでは、エコーで確認して「恐らく良性ですよ」と言われていたのですが・・・。ちなみに、6月末まで授乳させており、断乳してから現在3ヶ月強といったところです。母乳が溜まっていたという可能性はないのでしょうか。葉状腫瘍等の病名を目にするにつけ、怖くなってしまっています。結果は来週に出るのですが、心構えをしたくメールしてしまいました。よろしくお願いいたします。

お話をうかがう限りでは、母乳のなごりが溜まって、乳瘤となっていた可能性が高いと思います。結果をお待ちください。(文責 片山)

 

No.6034-2】  06年11月18日  Y.T
良性と判断された場合の切除について

No.6034で回答いただいた者です。ありがとうございました。踏まえた上での質問なのですが、仮に乳瘤や線維腺腫等良性のものであった場合、経過観察が基本であると担当医師からは聞いています。切除したいと思うのはおかしいのでしょうか。小さな子どもがいるため、不安は取り除いてしまいたいと考えています。病院で検索してもあまりそういうことがわからず、質問させていただきます。よろしくお願いいたします。

私自身の診療でも、たとえ良性のしこりであっても、それを抱えていること自体が不安で切除を希望する方もあり、ご本人とよく相談して手術を行うこともあります。(文責 片山)

 

No.6033】  06年11月16日  YK
しこりの硬さ

現在、乳がん術前の抗がん剤治療中です。告知時のしこりの大きさは、4x4cm程度です。抗がん剤FECを4クール、タキソテールを2クール終えたところです。しこりが小さくなる傾向はありません。今心配なのは、告知時よりしこりが硬くなっていることです。今では石のように硬く感じられます。これは、どのように考えたらよいのでしょうか。主治医からは納得のいく答えは得られません。以上、よろしくお願い申し上げます。

実際に拝見していないのではっきりしたことは申し上げられませんが、「硬くなる=大きくなる」とは限らないとは思います。抗癌剤の効果があって腫瘍の内部が変性して出血などを起こし、緊満して硬く感じる場合もあると思うし、周囲の乳腺との相対的な比較で硬く感じているのかもしれません。また「小さくなる傾向がない=大きくなっていない」ととらえれば、それなりに腫瘍の発育を抑えているとも考えられます。いずれにしても効果をどのようにとらえているかを主治医の先生によくたずね、今後の治療の相談をされると良いと思います。(文責 片山)

 

No.6032-1】  06年11月16日  Y 
HER2陽性の場合の治療

最近の相談室の内容を読んでいると、HER2陽性の場合の治療について心配があります。一般論でかまいませんので、アドバイスいただけると助かります。手術は2000年、病期Ub、リンパ節転移1個、放射線とホルモン治療のみで、抗がん剤はなし、当然のことながらHER2検査はしていません。ホルモンレセプター陽性ということはわかっていますが、仮にHER2陽性だった場合、当時の治療内容と最近の治療内容に違いは出るでしょうか? 仮定の話で恐縮ですが、よろしくお願いします。

2005年のSt.Gallenのコンセンサスレポートでは、腋窩リンパ節転移が1−3個陽性で、HER2陽性の場合はHigh riskとなり、全身療法としては、化学療法→内分泌療法が推奨されることになります。(文責 片山)

 

No.6032-2】  06年11月19日  Y 
HER2陽性の場合の治療(2)

No.6032でご相談した者です。
あるサイトで「HER2/neuの過剰発現は、乳癌患者の約20%に認められ、乳癌組織のホルモンレセプターの陰性率が有意に高く、予後が不良であると言われています。また、抗エストロゲン剤や化学療法に抵抗性を示すことが多いのです。」という記事を見かけました。
1) 一般的にHER2陽性でハイリスクの場合、ロウリスク、中間リスクに比較して5年生存率、10年生存率の差はどれくらいになるでしょうか?
2) HER2陽性の場合、「ホルモンレセプターの陰性率が有意に高く、予後が不良である」ということですが、具体的にホルモンレセプターの陰性率はどれくらい高くなるでしょうか?
3) 「抗エストロゲン剤や化学療法に抵抗性を示すことが多い」ということは、薬が効かないということですね?

Low risk であれば90%以上の5年10年生存率が期待できるところが、HER2(+)でHigh riskということは少なくともリンパ節転移があるということになりますから、Stage2以上ということになり、80%を下回るということになるでしょうか。HER2/neuが過剰発現・増幅している例ではタモキシフェンの効果が低下する可能性がありますが、抗癌剤のうち、タキサンやアントラサイクリン系の薬剤の有効性が高い可能性があることが報告されています。(文責 片山)

 

No.6032-3】  06年11月19日  Y 
HER2について

No.6032「HER2陽性の場合の治療」で相談した者です。ご回答ありがとうございました。ところで仮にHER2陽性(ステージUb、リンパ転移1個)で、術(温存)後ホルモン療法のみであった場合、5年以上再発転移がないということはありますか?また一般的に生存率何%と言いますが、癌以外で亡くなった場合(交通事故や他の病気)は除外されるのでしょうか?よろしくお願いいたします。

この場合でも、もちろん5年以上再発転移がないことは十分にあります。累積生存率を計算する場合、癌以外による死因の影響を考慮して集計する方法として補正生存率(死亡日において観察打ち切りと扱う)や相対生存率があります。(文責 片山)

 

No.6031】  06年11月16日   E 
左胸の痛み

2週間前頃から左胸の左下あたりがチクチク痛みます。生理前の症状かと思っていたのですが、生理が終わって1週間たってもその痛みがひきません。耐えられない痛みではないのですが、もんでみたり押さえたりしたら、チクチクします。乳房は痛くありません。最近、首のこりや肩のこりも感じるので、その影響もあるのかなぁと思っています。どうでしょうか? 御回答、よろしくお願いいたします。 

お話をうかがう限りでは乳房外の胸壁の痛みのようなので、筋肉痛などのほうが考えやすそうですが、一度乳腺外来を受診なさることをお勧めします。(文責 片山)

 

No.6030】  06年11月15日   K.H
子宮筋腫について

術後はホルモン療法の予定ですが(ゾラデックス2年+タモキシフェン5年)、私には4〜5cmの子宮筋腫があって、副作用に子宮筋腫が大きくなる事があると主治医に言われました。子宮筋腫が大きくならないように漢方を飲むか、超音波療法で小さくしたいと考えております。乳癌治療の妨げにはならないでしょうか? 筋腫はやはり大きくなるのでしょうか? ご回答、宜しくお願いします。

ゾラデックスの作用機序からして、子宮筋腫が増大することは少ないと思いますが、外国において子宮筋腫の患者で筋腫変性によると考えられる大量の子宮出血、下腹痛の症状があらわれたとの報告があるとされています。またタモキシフェンによる副作用で子宮筋腫は0.1%未満とされています。(文責 片山)

 

No.6029】  06年11月15日   N.H. 
乳頭からの分泌物

32歳、1児の母です。先日、入浴中乳頭を強くつまんでみたところ、左乳首から3カ所、右乳首から1カ所、分泌物が見られました。色は、うすい黄色がかった感じです。生理は終わった直後です。胸にしこりのようなものは全く感じません。10ヶ月前に断乳したので、分泌物には驚き、また不安になりました。どのような状況が考えられるのでしょうか。何の原因がなくとも、分泌物がでることはあるのでしょうか。お忙しいところ非常に恐縮ですが、ご意見を頂けると幸いです。

乳腺は分泌臓器なので、分泌物があってもそれ自体即異常が疑われるということはありません。また分泌物が血液である場合は要注意ですが、黄色や白色、透明なものはまず心配要らないと思います。気になるようでしたら一度乳腺外来の受診をお勧めします。(文責 片山)

 

No.6028】  06年11月15日   Y.K.
骨粗しょう症の骨シンチ(HPNo.5992-3)

ご回答ありがとうございました。もう一点お聞かせ下さい。
骨粗しょう症の骨シンチ検査での反応は、「肋骨では肋軟骨移行部が黒くなる事がある」ということですが、専門の先生が見れば違いは判別できるものでしょうか? よろしくお願いします。

その他の部位(特にほかの肋骨)との比較や腫瘍マーカー、臨床症状(痛みや叩打痛など)との総合判断になると思います。 (文責 片山)

 

No.6027】  06年11月15日   K 
再発転移について(HPNo.5924-2) 

HPNo.5924でご相談した者です。ご回答ありがとうございました。先生のご回答は「乳癌はその癌の持っている生物学的な悪性度で、その後の予後(再発するかどうか)が大きく左右されるのは確かです。実際に患者さんを見ていて、いつも実感するところです。」と言うことでした。皆さんの相談の回答を拝見すると、リンパ節の転移の数も大きな要素であるとも言われていますが、私の妻の場合、6年前手術、乳がんの大きさ3cm程度、リンパ節転移1個でした。癌の悪性度は伺っていないのですが、病期Ub?でリンパ節転移1個と無しでは、どれくらいのリスクの差があるのでしょうか? もちろんたくさんのファクターがあって一概には言えないと思いますが、10年再発転移の確率で、どれくらいの差があるのでしょうか? それともやはり癌の悪性度に左右されるほうが大きいのでしょうか? 先生のご見解をいただけたら幸いです。

確かに悪性度などの因子で差があるとは思いますが、癌研究会付属病院の1990−1999年の10年間の症例で4000例を越す患者さんのデータによれば、StageUの5年、10年生存率はそれぞれ91%、79%であったとのことです。また、リンパ節転移個数では0の方と1個の方で、5年生存率はそれぞれ96%、94%、10年生存率はそれぞれ92%、86%であったとのことです。(文責 片山)

 

No.6026】  06年11月15日  M.S. 
乳輪のかゆみとただれについて

お尋ねいたします。43歳主婦です。何年も前から、時々乳頭が痒くなり、乳頭の付け根が切れることがありました。4,5日前から、またむずむず痒くなり、ブラジャーの上からかいてしまい、入浴時みてみると、今までになく乳輪のそばにただれがあり、血がにじんでいました。乳首も切れています。ただれは、1センチくらいの大きさです。それが膿んだようにじゅくじゅくしており、かゆみが強いです。また、今日良く見ると、それとは別に乳輪に5ミリくらいのにきびのようなものができています。乳癌ではないかととても不安です。ご意見お願いいたします。

実際に拝見していないのではっきりとは言えませんが、乳頭周囲の湿疹の可能性が高いと思います。一度乳腺外来を受診されることをお勧めします。(文責 片山)

 

No.6025】  06年11月14日  M.R. 
乳房の痛みについて

左胸に筋肉痛にも似たような違和感を感じ、左乳房を右手4本指で押してみたり撫でてみたりすると、左乳首より内側、直径約5センチ程の部分に打撲のような痛みを感じます。しこりなどは無いように思いますが、生理前でもないですし、気になっております。就寝中などの無意識の内に何か強い負荷が掛り、痛めてしまっただけなのか、乳癌の症状には痛みがあるのは希だと聞きました。母方の祖母が乳癌で乳房を切除しているので、遺伝という点でも気になっております。私、年齢は28歳で、結婚はしておりますが、出産経験はありません。どうぞ宜しくお願い致します。

乳癌に痛みを伴うことは確かに少ないですが、実際に拝見していないので確かなことはわかりません。一度乳腺外来を受診されることをお勧めいたします。(文責 片山)

 

No.6024】  06年11月14日  H
アロマシン

いつも拝見させていただいて大変勉強になります。タスオミンよりスイッチしてアロマシンを飲んでいますが、手足のシビレはずっと続くのでしょうか? ピアノを弾くのに支障があり、苦労しています。アロマターゼは他のものも関節痛はあるようですので、替えても改善はあまり期待できないのでしょうか?

アロマターゼ阻害剤の関節痛などの四肢に対する有害事象は実際はかなり頻度は高く、投与初期に見られることが多いようです。しばらくすると消えていく(わかりにくくなってくる)こともありますので、少し様子を見てはいかがでしょうか。どうしても続くようならば、非ステロイド性の他の薬剤への変更も考慮されると思います。(文責 片山)

 

No.6023】  06年11月14日   K  
粘液癌

私は粘液乳癌患者でした。粘液癌は比較的たちが良いとされていますが、実際はどうなんですか? 手術をして予後が気になります。どうか教えて下さい。

T(腫瘤径)やn(リンパ節転移状況)にもより、また粘液癌は全乳癌の2.5−3%と比較的少ない組織型なので、わかっていないことも多いと思いますが、比較的予後が良く、さらに純型の方が混合型より予後が良いとされます。またリンパ行性よりも血行性転移が多いとされます。自分の数少ない経験では、若干局所再発例が目立つ気がします。(文責 片山)

 

No.6022】  06年11月14日   M 
手術までの期間

術前化学療法中の者です。11月半ばにFECの最後の投与があります。三週に一度の4回投与です。そのあと手術になるのですが、一ヶ月後だと聞いていたのですが、おそらく混んでいて二ヵ月後の一月半ばになるということでした。投与後二ヶ月、間があいてしまうのですが、弱まっているがん細胞が増殖しないか不安でいます。必要ならば辛い抗癌剤を一回追加投与してもいいと思っているのですが、二ヶ月間であればさほど気にする期間でもなく、手術を待ったほうがいいでしょうか。

1ヶ月、2ヶ月の間は大きな影響はないと考えますが、現在の治療法で副作用がなく、効果があって腫瘍の縮小傾向があるのならば、もう1クール追加して手術を待つというのもひとつの選択肢と考えます。(文責 片山)

 

No.6021】  06年11月14日   K.O. 
不正石灰化

2006.10.19に健診を受け、マンモグラフィ検査の結果左乳房M領域に石灰化ありと診断され、超音波検査、再度マンモグラフィ検査も受けました。X線フィルム上に1.7mmの石灰化がありました。医師には、「心配はいりません。1年後に経過みましょう。」と説明を受けましたが、このままに1年後まで様子をみてよいものなのでしょうか。教えて下さい。お願いいたします。

実際にマンモグラフィーを拝見していないのではっきりしたことは申し上げられませんが、直径1.7mmの石灰化が単発にあるのならば、まず心配は要らないと思います。細かい石灰化が1.7mmの範囲にある場合は、その一つ一つの形状や分布の具合が問題にはなりますが、あまりに小範囲すぎて経過観察になったものと推察されます。いずれにしても、その辺のニュアンスは実際にフィルムを拝見しないと難しいことも多く、主治医の先生によくお尋ねください。(文責 片山)

 

No.6020】  06年11月13日   T 
脂肪壊死について(2)(HPNo.5996-2)

再び質問をお願いします。
1) 脂肪壊死とは脂肪組織内に起こるのでしょうか? 乳腺組織にも起こりうるのでしょうか? 放射線も受けて半年が経過しましたが、徐々に肉が柔らかくなってはいるものの、所々に塊のような感じがあります。もちろん縫合した直下は線にそって硬い気がします。
2) 脂肪壊死がエコーで写る時は、境界線ははっきりとしたものでしょうか? エコーで特徴的なものがあれば教えてください。

お忙しい中恐れ入りますが、宜しくお願いいたします。

温存術を施行した場合、欠損した乳腺組織を充填するのに脂肪組織を寄せる場合もあり、脂肪組織がどこにあるかは手術した医師しか分りませんので、手術した医師に聞くしかないでしょう。エコーではその点を考えて脂肪か乳腺かを判断しますが、術後の脂肪壊死は時に癌のようにも見えますので、エコーで鑑別は難しいです。(文責 石山)

 

No.6019】  06年11月13日   K.H
術後の病理結果について

38歳、子供1人。10月に乳房温存術を受け、術後の病理結果が出ました。「腫瘍の大きさ1.6cm×1.2cm、リンパ節転移なし、ホルモン受容体陽性、腫瘍の悪性度3」でした。治療方針として、ゾラデックス2年+タモキシフェン5年か、化学療法+タモキシフェン5年のどちらかを選ぶようにと言われました。結果、ゾラデックス2年+タモキシフェン5年を選びましたが、この選択でよかったのか不安です。悪性度3とは、どれくらい再発率が高いのでしょうか? 癌の顔つきが悪いとは、どういう意味かよく分かりません。病理結果はもらえるものですか? 以上、宜しくお願いいます。

リンパ節転移の個数ほどの差はないので、それほど心配する事でないと思いますが、n0(リンパ節転移陰性)乳癌での中ではリスクが高いとして治療を奨めている訳です。(文責 石山) 

 

No.6018】  06年11月12日   S.C. 
左腋の痛み

初めて相談します。私は34歳、独身の女性です。数ヶ月くらい前から左脇(脇の下から10cmくらい下の乳房のすぐ横あたり、ちょうどブラジャーのカップのすぐ横あたり)に痛みがでます。痛みという表現よりも、重たいような凝った様な感じで、痛みの部分をさすっていると落ち着いてくる気がします(ブラジャーのカップではなくて、ベルトの部分で締め付けられている様な感じです)。右側ではこういう症状は全くなくて、左だけです。今まで妊娠経験もありません。生理は不順なほうで、わりと遅れやすいです。お酒、タバコを摂取しています。お酒は最近飲む機会が多いです。近年受けた健康診断では、特にこの部分について指摘を受けた事はありません。この痛みは乳がんもしくは、なにか病気である可能性があるか教えて頂ければと思っております。宜しくお願い致します。

痛みが直接に乳癌と結びつくという事は少ないですが、検診はマンモグラフィか乳腺超音波をやられた上であれば良いのですが、それらの検査をしていないのであれば、乳腺外科に行って検査することをお勧めします。 (文責 石山)

 

No.6017-1】  06年11月12日   K.S. 
治療方法を教えて下さい

57歳の主婦です。1995年8月に3p大の乳癌の非定型手術をし、その後放射線治療をしました。年末頃には上腕部の浮腫がひどくなり、それ以来現在までスリーブを着用しています。術後3〜4年たった頃から徐々に手先に力が入らなくなり、整形外科にも行きましたが、今では一方の手で支えなければ、指も真っ直ぐにはならず、鳥の足のようになってしまいました。痺れもひどく、たまに針で刺されるような痛みが走ることもあります。何より家事に支障をきたすようになってしまった事が、今後生活していく上での大きな不安材料です。少しでも良くなるような治療方法などありましたら教えて頂き、生きる励みにしたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

手術と放射線治療の副作用の可能性があります。リンパ浮腫による神経障害と放射線による場合があります。リンパ浮腫なら専門の学会があり、専門の医療機関があります。インターネットで調べてみて下さい。私達が知っているのは東京世田谷の廣田クリニックというところで、時々御願いしています(http://www.mukumi.com/)。放射線障害は放射線科医に相談する必要があります。 (文責 石山)

 

No.6017-2】  06年11月13日   K.S. 
治療方法を教えて下さい(2)

HPNo.6017です。早速の回答、有難うございました。実は以前より廣田先生にはお世話になっており、スリーブも廣田先生からのものを使用しています。放射線障害について、もう少し詳しく教えて頂けますか? 手術後の放射線治療は腋の下、鎖骨共に26回照射です。 また放射線治療をして下さった病院で受診するべきですか? 手術をして下さった先生も放射線の先生も、もういらっしゃらないのですが・・・。

放射線療法による神経障害となれば回復は難しいので、当時の照射範囲や照射量の紹介状を持って、大学病院などの放射線科にかかる事をお勧めします。私の病院で相談する時は、順天堂大学唐澤先生にお願いすると思います。
(http://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/hoshasenka/index.html) 参考になさって下さい。(文責 石山)

 

No.6016】  06年11月12日   S 
乳頭の痒み、ただれについて

この相談室を見て、私も同じような症状がある為、メールさせてもらいました。私は、22歳の未婚女性(出産経験なし)です。10年前ぐらいから乳頭に痒みがあり、皮膚科を受診していました。皮膚科では、「衣類で擦れることによる、一種の湿疹のようなものです」と言われ、一日2回の軟膏塗布を指示され、何年か前までは、それでよくなっていました。ですが、ここ1、2年、痒みの他にただれ・黄色の浸出液が出たりする様になってきました。その為、皮膚科よりもらっていたリンデロン軟膏やステリクロン軟膏などのステロイド剤を塗布していましたが、ブラジャーについた浸出液の塊で更にひどくなったり、かさぶたができ、よくなったと思ったら、また擦れて浸出液が出たりを繰り返していました。皮膚科では駄目なのかと思い、産婦人科にも行ってみたら、同じような軟膏を塗布するように指示された為、それではよくならなかったと言ったところ、少し悩まれた様子で「そうですか〜。それでも駄目だったんですか。今は、産婦人科ではこのような症状は診ていないので、外科か皮膚科に行かれた方がいいと思いますが、それでも何かお薬がほしいようであれば、一応コーフルというお薬を出しますよ。」と言われた為、それを塗布してみたら、さらにただれてしまった為、やはりこれでも駄目だと思い、皮膚科でもらった軟膏をまた塗布していました。ですが、それでもやはり全然よくなりませんでした。もう何度も皮膚科を受診し、軟膏塗布などで様子を見ていましたが、よくなる徴候が無く、また体に悪いと知りつつも浸出液が出たりするたびにステロイド軟膏を繰り返し塗布しているため、皮膚がんや乳癌になってしまうのではないかと、とても心配です。それに妊娠するまでには、どうしても治しておきたいので、この場をお借りして相談させていただきました。やはり、乳腺外来のある病院を受診したほうがよいのでしょうか?

皮膚科でPaget病の事は言われましたか。擦過細胞診をすると悪性病変の有無を確認できます。その検査がされていないのであれば、一度お勧めします。皮膚科医がやらないのであれば、やはり乳腺外科を受診して下さい。(文責 石山)

 

No.6015】  06年11月12日   M 
両胸の痛みが気になります

28歳、二歳のこどもがいます。何年も前から両胸の痛みが気になります。分泌物等は特にないのですが、片方の脇の部分にたるみがあります。脇の中心を押しても痛みがあります。胸のしこりというものは、よく分かりません。あるような、ないような・・・。何度もアトピーや血尿等で入院の経験があり、血液検査や胸のレントゲン等をとっていますが、何も言われたことはありません。けれども胸の痛み等は、ずっと気になっています。可能性としてはどうなのでしょうか?

胸のレントゲンは胸部(肺)レントゲンですか? マンモグラフィー(乳房)ですか? 前者は乳腺の検査でないので、心配なら乳腺外科受診をお勧めします。 (文責 石山)

 

No.6014】  06年11月12日  I  
細胞診後の検査について

ご相談申し上げます。51才、未婚。9月半ばに左胸のしこりに気づき、1カ月待ちの末、11月にマンモ、エコーを撮ったところ、エコーの写りではっきりしない部分(しこり)があるため、同日に針による細胞診を行いました。1週間後、結果が出て、「しこりは線維腺腫であろう、細胞診は陰性」とのことでした。が、エコーでの境界線がはっきりしない写りが気になるとのことで、次の検査ステップとしてコア生検か切除生検、どちらでもいいと言われました。この際シロクロつけたい気持ちもあって、切除生検を希望したのですが(手術日決定は1週間後)、細胞診で陰性だったのに、なぜ次の検査が必要なのだろう、何が疑われるのだろうと不安になってきました。精度的に切除生検のほうが確実という意味のことはおっしゃっていましたが、今の段階で切除生検が妥当なのか、悩んでおります。アドバイスをよろしくお願いいたします。

穿刺吸引細胞診は90%から95%の精度で、10%程度分らない事があります。超音波の所見が線維腺腫と合わないのであれば当然、次の検査に行くべきと思います。 (文責 石山)

 

No.6013】  06年11月12日  Y  
タモキシフェンの服用について(HPNo.5282-3)

HPNo.5282でお世話になりました。非浸潤ガンを全摘後、アドバイスのようにホルモン療法を開始いたしました。3年間の予定で、途中でノルバデックスから次のホルモン剤に変更になります。初めは何ともなかったのですが、服用して4ヶ月程過ぎた頃から貧血のようにクラっとして身体がとてもだるく、倦怠感を覚え、横にならないといられなくなりました。(次の検診が1月の為相談が出来ないので)勝手ですが、1日1錠にしてしまいました。これでいいでしょうか? こうして20日過ぎましたが、今は特別気になることはなく、落ち着いています。ここで教えていただきたいのですが、落ち着いたら又2錠に戻さないとなりませんか。1錠では効果がないのでしょうか。服用法として、体調が悪くなったら減らし、落ち着いたら2錠に戻す方法では駄目ですか。ローリスクで長期間なので、体調が悪くなるとめげそうになります。よろしくお願いいたします。

ノルバデックスは一般的には一日20mgで40mgまで増量可能と言われています。お飲みの錠剤が一錠10mgと20mgがありますので、どちらかによります。1日量が10mgというのであれば、効果は期待できない可能性があります。だるさが更年期様症状という副作用であれば、ある程度飲んでいれば慣れる事もあります。採血で肝機能はチェックしているのでしょうか。肝障害は中止あるいは休薬しないといけません。 (文責 石山)

 

No.6012】  06年11月11日  N.F.
頸部リンパの腫れ

今年3月、数種類受けたマーカー検査で、NCCST439のみ16と高値でした(骨シンチも腹部、胸部エコーも異常なし)。一月後の値は24と急激に上昇したため、PET-CTをとることになりました。結果、頸部リンパへの転移が認められました。それまでノルバデックス服用のみだったのですが、その時からゾラデックスが加わりました。NCC-ST439の値は6月1.7 8月1以下 10月1以下と、すぐ正常になりました。10月末のPET-CTで、頸部はぼんやりしているものの、まだしこりらしきものが見られました。経過をみた主治医が「転移でなく、炎症だったということも考えられる」とおっしゃいました。マーカーの下がり方が転移の存在を示すものではないようだというのです。2月から4月は仕事が多忙な上、かぜやひどい咳などがあったのは確かですが、そんなことがあるのでしょうか。頸部のリンパはまだ腫れています。さわると硬く、時々つっぱるように痛みます。ゾラはまだ続けて、1年後にまたPETを受けます(微小転移の心配があるので、それは納得しています)。転移でなければ、何が考えられますか。何がなんだかわからず、混乱しています。

触れるリンパ節なら、穿刺吸引細胞診などして悪性かどうか確認したらいかがでしょうか。 (文責 石山)

 

No.6011】  06年11月11日  U 
マンモグラフィー

よろしくお願い致します。診療所で健康診断を希望した際、背中に傷みがある事を話し、念のためにと、近所の総合病院で11月4日に単純CTを受けました。診断は「Rt、breastに経5mm程度の結節様に見える部分を認めます。breast cancerの可能性を完全には否定できません。USやMMGにてcheckをされては?」という事でした(他に異常は認められないとの事です)。
もしもの事を考えて、診療所から隣り町の総合病院にMMGの予約を入れてもらいましたが、予約が多くて、12月7日の予約しか取れませんでした。乳癌だったらと考えると、1ケ月も何もしないでおいてよいのか・・と。他の病院でMMGの予約を取るのが良いのか教えて下さい。手術は隣町の総合病院を希望したいのです。私としては、悪性のものか良性のもの(治療不必要)かを、早く知りたいのです。MMGや病理検査で悪性と知った上で、隣町の病院に行くことが出来るのでしょうか。今月で市の健康診断が終わりなので、予約が多いのだと思います。それとも、CTの検査結果と診療所の紹介状をもって、隣町の総合病院の外来に行ったほうが早いでしょうか。当方は60歳の女性です。3人の子供を産みましたが、どの子にも2〜3ケ月しか母乳を与えていません。50才頃からホルモンの分泌が無く、疲れがひどく、仕事をしていましたので、ホルモン補充をしています。よろしくお願い致します。

CTでは乳癌の診断は難しいと思います。あくまでも疑いですので、マンモグラフィーを受けることで構いませんし、早くやってくれるところを探して下さい。マンモは普通は予約でなくても、その日に撮れる筈ですが。(文責 石山)

 

No.6010】  06年11月11日  T 
葉状腫瘍について

初めてメールさせてもらいました。私自身のことで相談です。23歳独身です。18歳の時に左胸のしこりに気付き、増大してきたため受診、手術しました。葉状腫瘍で良性でした。昨年22歳の時には左胸の別の場所にしこりができ手術し、それも葉状腫瘍でした。そして今、18歳の時に手術したのと同じ場所にしこりができています。受診しましたが、エコーで左胸に他に3つ、右に2つしこりがあることが分かりました。増大してくればまた手術が必要だと言われました。この病気は、しこりが出来たら手術、という事しか出来ないのでしょうか。3度目であり、これから何度も再発と手術を繰り返すことになるかと心配です。また再発を繰り返すたび悪性化すると聞きました。本当ですか。教えてください。よろしくお願いします。

葉状腫瘍はやはり再発する方もいますので、手術は仕方ないかもしれません。 (文責 石山)

 

No.6009】  06年11月11日  Y.K
骨転移後の痛みの発現(2)(HPNo.5992-2)

ご回答ありがとうございました。
1) 今回は肋骨です。生理的に黒く出るところは関節あたりだと思いますが、肋骨にも出ることはあるでしょうか?
2) 骨転移の痛みの出現時期は、個人差が大きいということでしょうか?

よろしくお願いします。

乳癌の発育速度は千差万別ですから、痛みの時期は分りません。肋骨は肋軟骨移行部が黒くなる事があります。(文責 石山)

 

No.6008】  06年11月11日  S.Y
術後補助療法について

8月末、温存手術をしました。年齢は47歳。検査の結果、浸潤癌特殊系(アポクリンガン)リンパ節転移なし。ホルモン治療の有効性なし、HAR2が3+、しこりの大きさは1センチでした。危険度は高いですか?低いですか? 現在放射線治療中です。この後の治療はどうするべきでしょうか? アポクリンガンってどういう癌ですか? 化学療法は必要でしょうか? 化学療法をするとしたらどういう薬で? もし化学療法をやらなかったら危険性がありますか? お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

HER2は3+ですのでハイリスクです。また核異型度やリンパ管侵襲などを考慮して抗がん剤治療を考えた方が良いのではないでしょうか。一般的にはアンスラサイクリンを中心とした抗がん剤が多いようです。 (文責 石山)

 

No.6007-1】  06年11月11日  S.O.
術後の治療について

術後の治療についてご相談させていただきます。9月に右胸全摘手術を受けました。病理検査は以下の通りでした。
1)adenocarcinoma papillotubulare with some minimal invasions of the right breast, with extensuve ductal spread.
2)all the nodes, negative for cancer (0/2=0/0+0/2)
3)ER−、PgR−、HER2, 3プラス NA,3 MI2 NG3

年齢41です。このようなタイプの場合、通常どのような治療法が考えられますでしょうか。医師からは、「無治療で経過観察のみで」と言われていますが、何かできることはありますでしょうか。

無治療かアンスラサイクリンを中心にした抗がん剤の治療か、どちらかになります。(HER2が3+で)ハーセプチンも良いのですが、日本では保険で再発予防にハーセプチンは使えません。(文責 石山)

 

No.6007-2】  06年11月14日  S.O.
再発率

HPNo.6007 で質問させていただいた者です。お返事ありがとうございました。もうひとつだけ質問させてください。このまま無治療の場合の再発率はどのくらいでしょうか。また、抗がん剤の補助療法をした場合は、どのくらいの再発率の抑制が期待できるのでしょうか。よろしくお願いします。

Early Breast Cancer Trialists’ Collaborative Group による1998のLancet への発表では、50歳未満のER陽性、不明、陰性例を含むリンパ節転移陰性の4500例(腫瘤径などの因子でいろいろなStageが含まれる)での解析で、多剤併用化学療法施行と非施行群では5年生存率で86.5%対83.5%と約3%、10年生存率では5.7%の差であり、リンパ節転移陽性例ほどはその差は開かなかったとなっています。あなたの場合は原発巣がminimal invasion であったということで、さらに再発の可能性は低そうですが、ER(-),PgR(-),HER2(3+),NG3を考えると、化学療法も考慮されると思います。(文責 片山)

 

No.6006】  06年11月11日  Y.U.
検査方法について(HPNo.5476-4)

「HPNo.5476、片側一箇所からの出血」でご相談させていただいたものです。いつも丁寧な回答をありがとうございます。数ヵ月後に再検査にいくつもりでしたが、最近、知人で私と同じような症状の方が、MRIで乳ガンが見つかるということがあり、その方からMRIをすすめられています。今までの結果は、
・ マンモは右がわ5ミリ、左側1ミリ以下の良性石灰化のみ
・ エコーでは疑わしい乳管拡張などはなく、完全に授乳期が終った乳腺ではなくて、全体として乳腺が開いていて母乳が残っているあとがある。(出血したのは、今年の9月。断乳して、まる1年後。左の一箇所だけの出血) 
・ 乳頭腫なし
・ 乳汁の細胞診クラス1、生理食塩水細胞診クラス2

「次にやるとしたら、手術して、問題の乳腺を全部とりだして調べることだけど、今は必要なし」と言われています。病院からの指示は半年後の再受診でしたが、MRI、乳管内視鏡、マンモテックなど、半年待たずにやったほうがよい検査はありますか? 現在は問題の乳管からは、白い半透明の液体が絞れば絞るほど出ています。他の数箇所からも少量、白や半透明なのが出ています。また、断乳して一年たっての出血ですが、出産直前、直後の授乳期にみられる血乳と同じと考えることもできますか? お忙しいところ何度も恐縮ですが、ご返答よろしくお願いします。

MRIは、乳腺専用の表面コイルがある場合には、かなり色々分ると言われていますのでお勧めできます。乳管内視鏡は余り普及していない事と、マンモテックは診断力に疑問が多いと思います。(文責 石山)

 

No.6005】  06年11月11日  O
再発率について教えてください(HPNo.5945-2)

HPNo.5945で質問させていただきました。回答頂き、ありがとうございました。お忙しいところ恐縮ですが、再度お願いいたします。再発率を伺っても、どちらに転ぶか神のみぞ知るとか、前を向いて…などと色々思うのですが、やはり気になります。ホルモン治療も再発の運命にある人の4人に一人しか効果がないという文面などをみると、なおさらです。ノルバデックスのみの服用でいく予定でおります。よろしくお願いいたします。

ホルモン剤の効果は確かに25%くらいかもしれませんが、かなり辛い抗がん剤でも50、60%ですから、その辺のことを良く考えて決められたら良いと思います。(文責 石山)

 

No.6004】  06年11月11日  Y
骨シンチ画像の異常

主治医に直接聞けない悩みなどの情報収集の場として利用させていただいています。ありがとうございます。
妻は手術後6年目の9月の定期検診(骨シンチ検査)で肋骨に異常があり、12月に再検査予定となっています。今年二月頃に派手に転んで足の指を骨折し、胸を強打した可能性(記憶があいまいですが)があります。骨シンチは、転移のほか関節炎・骨折・骨髄炎・忘れてしまった打撲などでも反応するとお聞きしていますが、この相談室のどこかの回答欄に、骨粗しょう症でも反応するということが書いてありました。妻も48歳ではありますが、骨粗しょう症との診断です。転んだ時の胸の強打のほか、骨粗しょう症でも反応する可能性はあるでしょうか?お忙しい中恐縮ですが、アドバイスいただければ幸いです。

骨粗しょう症で肋骨だけが陽性というのは少ないので、転んだ可能性が最も高いと思います。(文責 石山)

 

No.6003】  06年11月11日  A.O
TS1の副作用は肝臓にでるのですか?(HPNo.5668-3)

以前HPNo.5668でTS1について質問したものです。いつもありがとうございます。あれからTS1の飲む量も毎日20mg6錠から4錠になり、だいぶラクになりました。先日外来で血液検査をしたところ、白血球が3000→2800、肝臓のASTが18→46と少し高いそうで(平均の上限が32とか?)、あと2日飲めば休めるTS1を、その日から3週間ほど休むことにしました。その3週間後に肝臓のエコー、血液検査をやります。主治医は、「多分抗がん剤の副作用だ」といっていますが、私的に転移ではないのか心配で、不安で、色々調べていますが、あまり情報がありません。TS1や5FU系は、こういった肝臓機能に副作用が起きる場合もあるのですか? 飲まなければもとに戻ることもありますか? あるのなら、飲むのを辞めて、無理せず、主治医と私の力でコントロールしていこうかなぁ・・・と最近考えています。よろしくお願いします。

副作用だと思います。休薬すれば普通元に戻ります。転移でASTが上昇することはめったにありません。(文責 石山)

 

No.6002】  06年11月10日  M
乳首の痛み

男性にも乳首の病気があるのでしょうか? 38歳の兄が最近乳首が痛いと悩んでいます。正確には乳輪のまわりの一部分なのですが、少し赤くなり、しこりというか硬くなっています。左右両方同じ症状が出ていて、服でこすれると、より痛みがあるようです。

男性において乳房の痛みやしこりの症状を認める場合に考えられる病気としては、女性化乳房症があげられます。原因は@思春期に伴うもの、A薬剤、B原因不明、C肝硬変が大半を占めます。鑑別疾患として乳癌があげられますが、男性乳癌は全乳癌の1%で、比較的高齢の方に多いと言われていることから可能性は低いと思います。薬剤の内服はない場合、1〜2ヶ月で症状が軽快する事もありますが、症状が軽快しなければ外来受診をお勧めします。(文責 比嘉)

 

No.6001】  06年11月10日   M
リュープリンとゾラデックスについて

ホルモン療法の具体的な選択についてご相談させて下さい。9/1に左乳房全摘と腋かリンパ節郭清を受けました。50歳、閉経前です。しこりは1cm前後でステージTに該当しましたが、2箇所にあったため温存は不適切との事でした。手術後の病理検査は、ER,PgR共に陽性、リンパ節転移0/12。化学療法のメリットデメリットを考慮し、ホルモン療法のみで治療する事に決めました。主治医より、ノルバデックス5年と共にリュ−プリンかゾラデックス2年(その後は数値を見ながら閉経後の薬に移行)と提示され、どちらか選ぶ様に言われ判断に困っています。リュ−プリンは3ヶ月毎、ゾラデックスは4週毎で、どちらを選んでも良いと説明を受けています。質問ですが、投与期間以外の薬の強さや副作用、その他何か違いがあれば教えて下さい。

効果,副作用(更年期障害)に関しては大きな差はないと言われています。その他の違いとしては以下の点をあげておきます。両方の薬剤とも皮下注射ですが、ゾラデックスは針が太いため下腹部に打つことが多く、患者様によってはゾラデックスの方が痛いと言われます。リュープリンは3ヶ月毎での使用が可能になり(以前は4週に1回)、毎月あたりの薬剤費もゾラデックスより低くなりますが、穿刺部位の硬結(痛みを伴う発赤)の頻度が高まると言われています。(文責 比嘉)

 

 

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