つくし. 会員紹介 手術後のページ 乳癌関連情報 公開市民フォーラム 相談室HOME


相談室(No.8301〜8400)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

ご相談メールの投稿はこちらからお願いします。

なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。

当相談室にお寄せいただいたメールについては、編集・引用・公開させていただく権利を当会(神奈川乳癌治療研究会)が有するものとします。また、名前、メールアドレス等個人情報保護の観点から、皆様から頂戴したご相談のメールは、一定期間の後、アドレスも含めて削除させていただいております。再度ご相談いただく際はその旨ご留意いただき、掲載No.を書き添えて下さるようお願い致します。

 

目 次

[前のページ] [次のページ]

No

日 付

名 前

件  名

担 当

8400 08/10/17 t・t DMPC法について 高橋
8399 08/10/15 もも マンモトーム生検後のしこり 高橋
8398 08/10/15 N  右胸の痛み 高橋
8397-1
8397-2
08/10/15
08/10/24
K   細胞診でmucocere likeの意味は?
細胞診でmucocere likeの意味は?(2)
高橋
8396 08/10/15 W  ハーセプチンの適応について 高橋
8395 08/10/15 N 術後の筋力の低下について(HPNo.8307-2) 高橋
8394-1
8394-2

8394-3
8394-4
8394-5
08/10/15
08/10/23
08/11/27
09/01/22
09/04/14
D.S.  母の胸のしこり
母の胸のしこり(2)
肺の影について
母のしこりについて
母の乳がんの治療法について
高橋
俵矢
石川
高橋
鈴木
8393 08/10/15 N・A 胸のしこりについて 高橋
8392 08/10/11 M&M 癌の可能性は?(HPNo.7265-3) 高橋
8391 08/10/11 M.H.  今後の治療方針について 高橋
8390 08/10/11 Y.M.  転移治療の抗がん剤について(2)(HPNo.8356-2)  高橋
8389 08/10/11 T.I.  左の乳首に塊があります 高橋
8388 08/10/11 M  右胸のしこり 高橋
8387 08/10/11 Y   MRIだけでは良悪がはっきりしないのでしょうか? 高橋
8386 08/10/11 Y 乳房の痛み&夫婦生活について(HPNo.7921-2) 高橋
8385 08/10/11 N  関節痛について 高橋
8384 08/10/11 S.M. タキソール治療の回数と効果について(HPNo.8279-3) 高橋
8383 08/10/10 H  今後の方針について(HPNo.8158-3) 鈴木
8382 08/10/10 S  ホルモン療法を再開すべきか悩んでいます 鈴木
8381 08/10/06 Y.U. 術後補助療法について(HPNo.8299-3) 須田
8380 08/10/06 D ホルモン治療を受けたほうがいいのでしょうか?(2)(HPNo.8319-2) 須田
8379 08/10/06 O.M  細胞診と組織診(No.8325-2) 須田
8378 08/10/06 Y.T.  再検査=「乳がん」を想像してしまいます 須田
8377 08/10/06 K.N センチネルリンパ節生検 須田
8376 08/10/06 HS ホルモン剤の副作用について 須田
8375 08/10/06 M.H.  EC療法とタキソール療法終了後の治療について(HPNo.8188-3) 須田
8374 08/10/06 もも 息苦しさと胸膜転移(HPNo.8292-2) 須田
8373 08/10/06 R.F. 今後の治療について 鈴木
8372 08/10/06 M子  右脇下の引きつり感 鈴木
8371 08/10/06 W.H ノルバデックスの効果について(HPNo.7757-2) 鈴木
8370 08/10/06 N.T.  乳房の痛み 鈴木
8369 08/10/06 C.M ホルモン治療の継続について 鈴木
8368 08/10/06 M  良性の検査結果が誤りだったら? 鈴木
8367 08/10/06 リュープリンについて (HPNo.4973-2) 鈴木
8366 08/10/03 K 乳頭からの分泌物(HPNo.8219-2) 鈴木
8365 08/10/03 K  モンドール病でしょうか? 鈴木
8364 08/10/03 N  術後療法について(HPNo.8080-3)  鈴木
8363 08/10/03 ヤギさん 腫瘍マーカー 鈴木
8362 08/10/03 R.T 乳輪の下のしこり 鈴木
8361 08/10/03 H  センチネルリンパ節生検(HPNo.8158-2) 鈴木
8360 08/10/03 【No.8314】術後の治療と再発率と生存率について 清水
8359 08/09/29 H  腫瘍マーカーの上昇について 首藤
8358 08/09/29 N.N.  術後薬物療法の判断について 首藤
8357 08/09/29 H ゾメタについてお聞きします 首藤
8356-1
8356-2

8356-3
08/09/29
08/10/11
08/10/21
Y.M. 転移治療の抗がん剤について
転移治療の抗がん剤について(2) 
転移治療の抗がん剤について(3)
首藤
高橋
8355 08/09/28 R.H.  葉状腫瘍の再発(転移?) 首藤
8354 08/09/28 H.Y.  温存術後の治療について(2)(HPNo.8323-2) 首藤
8353 08/09/28 K・K 高齢者の治療について 首藤
8352 08/09/28 TUFFY 再発率(HPNo.8257-2) 首藤
8351 08/09/28 JNUE 血性分泌の検査結果について(HPNo.8203-2) 首藤
8350 08/09/26 K  妊娠中の腋下リンパの腫れ 首藤
8349 08/09/26 E,S  穿刺吸引細胞診擬陽性について  首藤
8348 08/09/26 O  乳がんでしょうか? 首藤
8347 08/09/26 S.M. 乳がん治療の副作用(HPNo.8279-2) 首藤
8346 08/09/26 N.K. 胸のしこり 首藤
8345 08/09/26 K ホルモン療法中のむくみとしびれ(HPNo.7563-6) 首藤
8344 08/09/26 N バジェット病ではないかと不安です 首藤
8343 08/09/26 Y.Y 肺に影 首藤
8342 08/09/26 M.T.  胸のしこりから膿?が出ました 首藤
8341-1
8341-2

8341-3
08/09/26
09/04/06
12/08/28
T.M.  術後療法について
腋窩リンパ節郭清後における腋窩リンパ節の腫れについて
胸筋間リンパ節転移
首藤
清水
清水
8340 08/09/19 I. I 術後の治療について 須田
8339 08/09/19 Y.U. 浸潤の可能性について(HPNo.8299-2) 須田
8338 08/09/19 JOON 骨転移の治療について(HPNo.7938-3) 須田
8337 08/09/19 S.S.  転移治療について 須田
8336-1
8336-2
08/09/19
08/10/21
Y  胸のしこり?と内出血について
超音波とマンモグラフティについて
須田
8335 08/09/19 C ホルモン剤と抗がん剤の併用について 須田
8334 08/09/19 A.S.   リンパ節への転移 須田
8333 08/09/19 E.N.  ハーセプチン&ホルモン療法 須田
8332 08/09/19 K.I. ハーセプチン 加藤
8331-1
8331-2

8331-3
08/09/19
08/10/21
08/12/16
クミ 粘液ガンについて教えてください
ホルモン療法についての問い合わせです
新しいしこり
加藤

片山
8330 08/09/19 N.K ホルモン療法について(2)(HPNo.8281-2) 加藤
8329 08/09/19 Moh 鎖骨リンパ節転移の治療(HPNo.8277-2) 加藤
8328 08/09/19 S  管状癌の今後の治療について(HPNo.8270-2) 加藤
8327 08/09/19 T.T.  術前抗がん剤治療の選択について 加藤
8326 08/09/19 Y  CEAの上昇 加藤
8325-1
8325-2
08/09/19
08/10/06
O.M. 乳頭異常分泌
細胞診と組織診
加藤
須田
8324 08/09/19 S   腫瘍マーカー 加藤
8323-1
8323-2
08/09/19
08/09/28
H.Y. 温存術後の治療について
温存術後の治療について(2)
加藤
首藤
8322 08/09/18 M  リュープリン 須田
8321 08/09/18 N.K.  追加切除の必要性 須田
8320 08/09/18 K・М 乳頭からの白い分泌物 須田
8319-1
8319-2
08/09/18
08/10/06
D ホルモン治療を受けた方がいいのでしょうか?
ホルモン治療を受けたほうがいいのでしょうか?(2)
須田
須田
8318 08/09/17 M  乳房の皺と左右差 清水
8317-1
8317-2
08/09/17
08/11/04
C  要精密検査
要精密検査(2)
清水
鈴木
8316 08/09/17 T  術後の経口抗がん剤について 清水
8315 08/09/17 A 腫瘍マ−カ−の上昇 清水
8314 08/09/17 IR  術後の治療と再発率と生存率 清水
8313 08/09/17 L 副作用?(HPNo.7970-2) 清水
8312 08/09/17 アグリ 無治療ですが(HPNo.7262-6) 清水
8311 08/09/16 H.S.  乳房にできる膿とは? 須田
8310 08/09/16 B 温存療法と放射線(HPNo.8293-2) 須田
8309 08/09/16 M.Y. アメリカでの治療方法について 清水
8308 08/09/16 A.T.  術後の検査について 清水
8307-1
8307-2
08/09/16
08/10/15
N  術後の痛みと肺炎
術後の筋力の低下について
清水
高橋
8306 08/09/16 K.M.  痛みの伴うしこり 清水
8305 08/09/16 K.N. 術後補助療法の選択について(HPNo.7994-2) 清水
8304 08/09/15 M.N 抗がん剤治療について(HPNo.7559-4) 清水
8303 08/09/15 A.H. 放射線治療は受けなくても大丈夫ですか? 清水
8302 08/09/15 Y.F.  ホルモン治療の終了について 清水
8301 08/09/15 K  12歳の息子のことです 清水

 

 

 

No.8400】  08年10月17日   t・t
DMPC法について

お世話になります。10年前に発病、2年前再発確認。末期、骨・肝臓への転移あり。現在、DMPC法での治療をしております。効果について知識がありません。ご説明をいただければと思います。よろしくお願いします。

t・t様ご質問ありがとうございます。現在、乳がんに対する標準治療はアンスラサイクリン系およびタキサン系薬剤となっております。しかし、嘔気や白血球減少などの副作用がつらいとおっしゃる方が多いのも事実です。一方、進行乳がんの患者様に対し経口可能な抗がん剤治療としてDMPC(DMpC)療法がおこなわれる場合があります。この治療方法の利点は、副作用が少なく、患者様の生活の質を落とすことなく外来治療を行っていけることです。DMpC療法はもともと乳腺の権威、児玉先生らが考案した治療法で、高い奏効率と副作用が少ないことが報告されています。DMpCは、Doxifluridine+Cyclophosphamide+Medroxyprogesteroneacetateの組み合わせです。ですからpは小文字です。
最近は、再発乳がんに対するTS-1の抗腫瘍効果も認められてきており、DoxifluridineをTS-1に変えて行う治療も良い成績がでてきそうです。詳しくは主治医の先生にもお尋ねくださいませ。またお分かりにならないことは、ご質問をお待ちしております。(文責 高橋)

 

No.8399】  08年10月15日   もも
マンモトーム生検後のしこり

いつも親身でわかりやすいアドバイス、ありがとうございます。今回、MRIの結果で、しこりの周囲に、少し気になる部分があるということで、マンモトーム生検を受けました。しこりそのものと、その周辺2〜3箇所の細胞を採取したのですが、術後3日くらいたった今、今まで手で触れても感じなかったしこり(1センチ弱)が触ってわかるだけでなく、とても大きくなっている気がします。これは、単に傷ついた組織が硬くなっているだけなのか、ガンが刺激されて大きくなってしまったのかと悩んでいます。主治医の次の診察予約がずいぶん先になってしまっているので、ご回答いただけたら幸いです。お忙しい中、申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。次回診察までの時間が、皆様もっともご心配な時間であることは私たちもわかっております。少しでも不安なお気持ちが解消されますようにお手伝いいたします。まず針生検やマンモトーム検査が原因でがん細胞が活性化して増殖することはありません。おそらくは、検査に伴う内出血による血腫が触れるのだと考えます。心配ないと思いますが、ご不安な場合には他の先生でも乳腺担当の先生なら診察可能だと思いますので、早めに予約をとって受診されてください。またご心配な時にはご質問をどうぞ。(文責 高橋)

 

No.8398】  08年10月15日   N 
右胸の痛み

半年くらい前から右胸が痛みます。息をしたら痛いとかじゃなくて、うつぶせになったり、何かがあたったりしたら痛くなります。親と相談して整形の「内科」に行ってレントゲンを撮ってもらったら、医者からは、「内科的には問題ないけど、なんでそんな痛みがあるかわからない」と、言われました。内科的には問題ないってことは、ガンではないんでしょうか。

ご質問ありがとうございます。胸の痛みで病院を受診される方は多いです。多くは、肋骨のいたみ、筋肉の痛み、そして女性であれば乳腺の痛みが考えられます。「内科的には問題ない」、という言葉をおっしゃる先生は多いのですが、それはつまり「整形外科とか乳腺外科とかの専門領域については責任は持てないよ」という意味で使う言葉であると解釈します。ご自分のお体のことですから、整形外科や乳腺外科を受診して、できる検査をすべて行なっていただいて、その結果何でもなければそれで安心だと思います。それでは、またご質問をお待ちしています。(文責 高橋)

 

No.8397-1】  08年10月15日   K 
細胞診でmucocere likeの意味は?

左の乳房に痛みとしこりがあり、細胞診後要検査で、3ヶ月前に麻酔をして組織診をしました。硬くて突き刺さらず、4ミリ幅の針でまさぐり、麻酔も切れて、追加麻酔後、やっととれたとか、一時間近くもかかりました.。二度としたくないと思いました。結果はmucocele like tumor?とかで、「今は良性でも悪性に転化するかもしれないから、半年事にマンモとエコー検査しましょう。」と言われましたが、よく理解できませんでした。それより、あの組織診で益々悪くなりはしないかと心配です。今でもまだ痛いのですが、何もしないでいていいのでしょうか。しかし組織診は、もうしたくないです。医師の腕が悪いからですか?病院を変えようか悩んでいます。

ご質問ありがとうございます。乳腺粘液瘤様腫瘍(Mucocele-like tumor; MLT)は粘液貯留嚢胞の破綻により間質内に粘液が流出し、細胞成分に乏しい粘液湖を生じる良性病変であると1986年に報告されました。しかしその後異型乳管過形成(ADH)や非浸潤性乳管癌(DCIS)を合併する場合もあることが確認され、良性から悪性までの幅広い病変を含めてMLTと呼んでいます。従って、針組織診(core needle biopsy; CNB)でMLTと診断された場合にはがんの合併を否定できなので、病巣摘出を行うべきであるという意見もあります。これは一般論でお話していますので、詳しくは再度主治医の先生に病理(顕微鏡)結果をご確認いただけますか。
ちなみに、針組織診はターゲットが小さければ小さいほど確実な採取に時間がかかる場合もあります。結果的に、しっかりと組織が採取されていたので手技的には問題ないと思います。きっとターゲットにしっかりあたるように微調整に時間がかかったのでしょう。でもK様の組織診の印象は悪かったのですね。私たちも気をつけます。まずは、主治医の先生に病状がよくわからないことをお伝えし、セカンドオピニオンや積極的な局所の腫瘤摘出手術もご考慮ください。その結果が良性であれば一安心ですものね。またご質問をお待ちしています。(文責 高橋)

 

No.8397-2】  08年10月24日   K 
細胞診でmucocere likeの意味は?(2)

懇切丁寧なご回答を有り難うございました。また更に追加質問ですみませんが、MLTで、もしセカンドオピニオンをするとしたら、そちらでもまた一から検査をする羽目になるのでしょうか。麻酔をして組織診もするのでしょうか。また、癌ではないのに腫瘤摘出手術は良性でもしたほうがいいのでしょうか。摘出手術とは、どの様な内容なのですか。大きなしこりと痛みが今もありますが、しこりには異常はないらしく、その奥に小さく異常が発見されました。次回のエコー検査まで3ヶ月ありますが、それまでにセカンドオピニオンをしたほうがいいのか、何もしなくていいのか等、アドバイスをいただけると有り難いです。

前回の回答でもお答えしておりますが、組織診でMLTとの診断となったとのことですが、その周囲に悪性の病変がある可能性があるので、今後も慎重に対処してゆく必要があります。直接拝見しておりませんので、どのようなしこりが今現在あるのかなど詳細がわからず、的確なお答えになるかどうかは確約できませんが、一般に腫瘤摘出術はその周囲だけに麻酔の注射をうち(局所麻酔といいます)、しこりだけを取り出すものです。前回の組織診ではしこりの一部だけを採取して判定しているのに対し、しこりごととってしまうので、一部だけに癌がある場合でも診断が確実につくというのが最大のメリットとなります。いずれにせよ、直接診察してくださっている主治医の先生と再度よくご相談なさってください。(文責 谷)

 

No.8396】  08年10月15日    W 
ハーセプチンの適応について

50歳です。昨年、右乳房切除をしました。病理の結果、ホルモン系は−、HER2はIHC法で2+でしたが、FISH法で−。7月に手術のあと、10月からハーセプチンの治療が始まりました。そして年が明けて右乳房に腫瘍がまた再燃。それは切除したあとTS−1の内服開始。そして左乳房にしこりが。同時に骨転移が発見。振り返って、ハーセプチンの適応だったのか、今不信感でいっぱいなのですが・・・。

ご質問ありがとうございます。W様の場合には、エストロゲンレセプター、プロゲステロンレセプター、HER2いずれも陰性のいわゆるトリプルネガティブ乳がんであり、積極的な抗がん剤治療の適応であったと考えます。そしてHER2がFISH法でマイナスであれば、ハーセプチンは無効であると考えられています。どのような経緯で、ハーセプチン単独療法、そして再発後TS-1の内服になったのか、いずれも現時点では標準治療ではないと思われますが、主治医の先生はきっとW様のために最適な治療であると判断してされているのでしょうから、まずは主治医の先生に現在の治療について再度ご確認いただけますか。そして、もし主治医の先生とのお話合いをされてもご心配な場合には、セカンドオピニオンもひとつの選択肢です。私たち神奈川乳がん治療研究会のメンバーは、W様のことをこれからも支えていけるようにがんばります。一緒に病気に負けないように、がんばっていきましょう。またご質問をお待ちしています。(文責 高橋)

 

No.8395】  08年10月15日    N
術後の筋力の低下について(HPNo.8307-2)

妻51歳の乳がんの手術後の問題についてご相談します。以前に相談をお願いしましたが、非常に参考になりました。ありがとうございました。引き続き関連のご質問をお願いします。
今年1月に右乳房全摘出手術と腹直筋皮弁法による同時再建を行いました。二月中旬から三月末まで放射線治療を行いました。その後腹部の痛みが増し、特にメッシュ部分が圧迫されるような激痛です。そのために7-8月ころから床に就くことが多くなりました。主治医の診察では腹部には異常はないとのことですが、腹直筋切断と補強のためのメッシュによる後遺症と考えていました。また横に水平になった状態で、片足を伸ばした状態で片足ずつ床から上に上げることができますが、両足同時に両足を伸ばした状態であげることができません。主治医によりますと、腹直筋皮弁法による同時再建により、筋力は30%低下するが、通常のスポーツ等の活動は可能との説明で、手術を受けました。現在筋力の低下、運動機能の回復は上記説明のように望めるものでしょうか。また一時的な問題ならば、どのくらいで回復するでしょうか。また統計的に筋力の低下は30%は妥当なものでしょうか。度々申し訳ありませんが、よろしくご回答を御願いします。

ご質問ありがとうございます。乳房同時再建に関するご質問ですね。
腹直筋の欠損部分をメッシュで補強している状況なのですね。消化器外科医としての経験としては、腹直筋をメッシュで補強した方のなかにはやはり奥様と同じように、腹痛を訴えられるかたがいらっしゃいます。おそらく、腸管とメッシュの一部が癒着しているのか、あるいはメッシュが突っ張ってしまって痛いのかもしれません。一般的に自然軽快を待つことが多いです。一度消化器外科や形成外科の先生の診察も受けられて、腹部の造影CT検査などで腸管とメッシュの状況をご確認いただけると良いと思います。横になっている時間が長いと、当然筋力は全く戻らないと思います。是非、痛みの原因を調べていただいて、少しずつ座っている時間を長くして、ちょっとずつ筋力を取り戻してください。なかなか、全国で腹直筋皮弁での再建をおこなっている病院が多いわけではないので、ご質問にきちんとお答えできているかどうかわかりませんが、またご心配ごとは、ご質問ください。(文責 高橋)

 

No.8394-1】  08年10月15日    D.S. 
母の胸のしこり

私の母は3,4年前に、乳頭のすぐ下にぐりぐりとしたしこりが出来ました。病院でエコーなど検査をしたようですが、そのときは乳がんではないだろう(乳腺ではないか)という診断だったようです。その際に、マンモグラフィーは行っておりません。その後、2年前ぐらいからそのしこりがなくなり、代わりに乳頭が陥没してきたようです。一度、一年ぐらい前に乳腺外科ではなく静脈瘤で通院していた先生に触診してもらった際には、問題ないだろうと言われた為、乳腺外科には一度も行かず、現在に至っております。最近では、時々チクチクと痛むことがあり、家族が病院に行くように勧めているのですが、なかなか足が向かないのです。乳頭からの分泌物もなく、他にしこりもなさそうなのですが心配です。現在、母は61歳になります。今月、健康診断があるとのことなので、診てもらうとは言っているのですが・・・。もし、すぐにでも病院に行った方がよいのであれば、すぐに連れて行こうと思っております。アドバイスよろしくお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。お母様のことをご自身の事以上にご心配されている、暖かいお気持ちが伝わってきます。お力になれますように精一杯お答えいたします。
乳頭の下のしこりとのことですが、乳頭が中に引き込まれて陥没する場合には、乳がんも疑って私たちは精密検査をお勧めします。近いうちに乳腺外来を受診されて触診・マンモグラフィー・超音波検査を一度お受けになってはいかがでしょうか。心配なことは時間が解決してくれる場合と、自分たちで積極的に解決しなければいけない場合があると思います。ぜひ積極的に動かれて、ご心配ごとを解決してください。そして、またご不安な場合にはご質問ください。
「お母様、検査を受けるのは何となくこわいかもしれませんが、大丈夫なのを確認するための検査ですから、こわがらずに乳腺外来のドアをノックしてくださいね。御家族も、私たち医師もみんなお母様の味方ですから、ご心配しないでください。」もし、お母様が病院に行きたくないとおっしゃる場合には、このようにお伝え下さい。(文責 高橋)

 

No.8394-2】  08年10月23日    D.S. 
母の胸のしこり(2)

先日、母の件でご相談させていただいたものです。ご丁寧なご回答ありがとうございました。昨日、母がマンモグラフィーを受診し、やはりしこりらしきものが見つかったので、本日、大学付属病院へ行ってまいりました。腫瘍らしき影は3cmから3.5cmぐらいとのことです。脇の下や首周りのリンパの触診では特に腫れている部分や腫瘍らしきものは見つからないとのことでした。本日の検査としては、さらに細かいマンモグラフィー、血液検査、尿検査、心電図、胸部レントゲン、肺活量検査を行いました。今後の予定としては、来週10/29に超音波の検査と腫瘍に針を刺して悪性かどうか調べる検査(名前が分かりません)、再来週の11/5に骨シンチ検査、CT検査。MRI検査は11/25まで予約が取れないとのことでしたので、11/25の予定です。大学病院ということで混んでいるようで、癌が確定して、転移がなくても手術が2〜3ヶ月先になるとのことでした。大体年明けが手術予定のようです。もし、転移が見られる場合は化学療法をしてから手術をするので半年先になるかも知れないとの事です。今日、私は母に付き添い病院に行ってきたのですが、母も一緒だった為、なかなか先生に聞くことが出来なかったことを質問したいのですが・・・。

1) 手術が3ヶ月先になってしまうということで、遅すぎるということはないのでしょうか? 一応、この点は聞いてみましたが、先生は2,3ヶ月先でもさほど問題はないという答えでした。手術の時期が遅いということであれば、他の病院も考えた方がよいのではないかとも思っております。
2) もうひとつ、どうしても気になっているのは腫瘍の大きさです。3〜3.5cmというと、かなり大きいのではないかと思うのですが、やはり1年以上放っておいてしまったことがいけないことは分かっています。このぐらいの大きさの腫瘍がある場合、どのくらいの割合で多臓器に転移することがあるのでしょうか? 転移していないことを心から願うのですが、心配で仕方がありません。転移していても完治することはあるのでしょうか?

文章が支離滅裂で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

転移しているかどうかは、もちろん検査してみないとわからないです。こればっかりは検査結果を待ってください。腫瘍の大きさだけが病気の悪さを決める材料ではないですから、大きさのことばかり心配しなくてもよいと思います。通常は、乳がんは2.3か月でどうこうという病気ではないですから、その程度の待機時間は大丈夫なはずです。ご心配ならば、主治医の先生にもそのお気持ちをお話になるとよいと思います。(文責 俵矢)

 

No.8394-3】  08年11月27日    D.S. 
肺の影について

HPNo.8394-2にて、母の胸のしこりについて質問させていただいたものです。先日は丁寧なご回答ありがとうございました。先週、組織検査、CT、骨シンチの結果が分かり、胸のしこりはやはり癌でしたが、リンパ節や、骨、肝臓には転移がなさそうだとのことでした。しかし、CTにて肺に小さな影が見つかりました。担当の乳腺科の先生は、「影もあまりはっきりしていないし、血管が角度によってこのように写ったりすることがあるのであまり心配はなさそうですが、一応呼吸器科の先生に診てもらってください。」とのことでしたので、本日呼吸器科を受診してきました。CTの画像を見て、呼吸器科の先生は、「何かありそうだが、影が小さいのでなんともいえない状況。とりあえず様子を見よう。」とのことでした。「来年1月19日にもう一度CTをとって、影に何も変化がなければ問題がありません。」と言うような診断結果だったようです。母が一人で受診したので、大体の内容になってしまって申し訳ないのですが、4点質問したいことがあります。

1) 現在の状況では、肺の影が癌であるか検査する方法はないのでしょうか?
2) もし癌の転移だった場合、肺転移が初期の状況だと思うのですが、遠隔転移のため末期がんの診断になるんですよね? そうすると、今後考えられる治療方法は、どのようなものになるのでしょうか?
3) 以前、母は軽いマイコプラズマの肺炎を患ったことがあるのですが、その痕と言うことも考えられますか?
4) 癌以外で考えられる病気がありましたら教えてください。

先週の診断結果を聞きに行った際は、転移がなければ今年中に手術をするかもしれないとのことでしたが、12月3日にMRIの結果と、今回の肺の結果を含めて手術や治療法など今後の話を聞きに行くようです。肺に転移しているのが分かるのが来年になってしまうと言うこともあり、母はとても不安に思っているようです。肺の影がもし癌だった場合、来年まで放っておいて良いものなのでしょうか? 影が小さいから分からないとお医者様はおっしゃったようですが、もし癌だった場合、大きくなるまで育てなきゃいけない状況は、とても不安です。よろしくお願いいたします。

1) 小さな影なので気管支鏡による組織検査も難しいし、いきなり肺の手術(腫瘤切除)というのも乱暴と思います。CTで経過を見るのが現在の時点ではベストと考えます。
2) 遠隔転移があると、進行がんの診断(Stage W)になりますが、まだ末期とは言えないと思います。今後考えられる治療法は、化学療法、ホルモン療法、分子標的治療(ハーセプチン)などが有ります。
3) 以前の炎症の痕跡の場合も考えられます。
4) 炎症(肋膜炎後など)、結核、良性腫瘍などを思い浮かべます。

どうしても肺の影が心配でしたら、手術まで術前化学療法を施行しておく方法もあると思います。(文責 石川)

 

No.8394-4】  09年01月22日    D.S. 
母のしこりについて

(HPNo.8394-2)にて、先日質問させていただいたものです。先日はご丁寧な回答ありがとうございました。昨年12/9に母の左乳房の全摘手術を行い、先日病理の結果が出ました。今後の治療法と、病状についてご相談させていただきたいと思います。手術の際、センチネルリンパ節に転移があったので、リンパ節をすべてとりました。病理の結果、しこりは20mm×15mm×28mmで、リンパ節転移は0/25で、センチネルのみ陽性でした。「細胞の悪性度グレード1、細胞断端?マイナス、ER+、PR+-(陽性)、HER2(+1)」と言う結果でした。今後の治療法としましては、FECを4回、その後タキソールを4回、その後ホルモン剤治療になるとの事でした。放射線治療は、リンパ節の転移が1個ということだったので、しないとの事です。

1) 以上のことから、病期はどのぐらいになるのでしょうか? ステージ2Bでよいのでしょうか?
2) 主治医の先生は、HER2が1+は、そんなに悪くないようなことをおっしゃっていたのですが、しこりの大きさが大きく、リンパ節に転移があり、HER2が陽性の場合は、予後があまりよくないと言うようなことを目にしたことがあります。やはり予後は楽観視出来ないのでしょうか? (再発リスクが高いと言うことでしょうか?)
3) 今後の治療としては、抗がん剤がFECとタキソール、その後ホルモン剤治療で大丈夫なのでしょうか? ハーセプチンは必要ないのでしょうか?

リンパ節の転移が1つだったことと、顔つきも悪くなくホルモン感受性陽性だった為、ホルモン治療が出来るなど、母は少し安心しているようですが、私としては、HER2が陽性という点が気になっています。インターネットで私が調べたことなので、的外れな質問があるかもしれませんが、教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

いつもご質問をどうもありがとうございます。一生懸命お母様のために知識を増やし、一緒に病気と闘おうという強いお気持ちが伝わってまいります。少しでもお力になれると嬉しいです。
1) 原発巣が2-5cmで、腋窩にリンパ節転移(センチネルリンパ節のみ)陽性でしたのでステージUbとなります。
2) HER2(1+)であれば、HER2は陰性の判断となります。腋窩リンパ節転移が1個陽性で、ER陽性、HER2陰性であることから、ザンクトガレン2007においては再発リスクは中間リスクとなります。
3) 中間リスクに対しては、抗がん剤治療、特に腋窩リンパ節転移陽性であることからFEC療法選択は妥当、その後タキサン療法(パクリタキセル毎週投与12回、あるいはドセタキセル3週間毎投与4回)、その後ホルモン療法でよろしいかと存じます。
 
以上をふまえて、再度主治医の先生ともご相談ください。またご心配ごとがございましたら、ご質問くださいませ。(文責 高橋)

 

No.8394-5】  09年04月14日    D.S. 
母の乳がんの治療法について

HPNo.8394-4にて質問させていただいたものです。毎回、丁寧に回答していただき本当に嬉しく思っています。母の乳がんの治療で、不安があるたびにこちらに相談させていただき、とても助かっております。今回の相談なのですが、先日の質問させて頂いた、母の乳がんの手術結果ですが、もう一度明記します。
「左胸を全摘し、センチネルリンパ節に転移があったので、リンパ節もすべてとり、病理の結果、しこりは20mm×15mm×28mmで、リンパ節転移は0/25で、センチネルのみ陽性でした。細胞の悪性度グレード1、細胞断端?マイナス ER+、PR+-(陽性)、HER2(+1)」という結果でした。

1) 2月よりFECの抗がん剤治療が3週に1回のペースで4回目が4月1日に終了いたしました。その際、担当医より、リンパ節の転移がセンチネルリンパ節のみだったこと、顔つきも悪くないこと、ホルモン剤の治療が可能なことから、当初、FEC4回、タキソール4回の予定でしたが、「FECを6回にして、タキソールはやらずにその後はホルモン治療にしましょう。」と提案があったようです。(タキソールは万が一再発した場合にとっておきましょう・・・と先生は言っていたようなのですが)
母は抗がん剤の治療が短くなったということで、とても喜んでおり快諾して帰ってきたようなのですが、私としましては、今きちんと抗がん剤の治療をしないで再発してしまっては、意味が無いと思っているので、「大変でも、抗がん剤の治療をしっかりやっておいた方がいいのではないか?」と思っております。この様な、病理の結果を受けて、FEC6回のみということは妥当なのでしょうか?

2) また、先日にも質問させていただいた、CT画像で母の肺に小さな影がある件ですが、1月に再検査を行いましたが、CTの断面の切り方の違いで影が少し大きくなっているようにも見えるため、もう一回、4月20日に肺のCT検査を行う予定です。CTの場合、断面の切り方で多少大きく写ると言うこともあるのは普通なのでしょうか?また、抗がん剤をはじめているので、もし癌の転移だった場合に肺の影が無くなったり小さくなってしまうことがあるのでしょうか? もし、今回影が消えていた場合は、前回、前前回の影は肺への転移とみなされ、抗がん剤が増えると言うことが、あるのでしょうか?

長文で申しわけありませんがよろしくお願いいたします。

FEC4回の後、タキソール4回というように、FEC、EC、ACなどの治療法の後に、タキソールやタキソテールを組み合わせる方法が、現状では最もpowerfulな治療法です。FEC4回、タキソール4回と、FEC6回とどちらが効果的かは、はっきりとしたデータはありませんが、おそらくタキソテールを加えた方が効果的かと思われます。
病理結果で、途中から治療方法を変えることはあまり行いませんので、何か副作用なのか別の事情があるのかわかりませんが、ご家族がおっしゃるように、再発しないための治療ですから、今できることは最大限の努力をして・・・というのが術後補助療法の考え方です。再発した時のために・・・という説明はしっくりしません。一方、あくまでも再発予防ですので、安全に行うこともなにより重要です。その2つを考えて治療方法は決めるべきだと思います。私の考えとしては、リンパ節転移がありましたので、タキソールまで頑張るというのをお勧めします。
CT検査の限界で、どうしても小さな病変の場合は、そのように写ることがよく起こります。もし、今後、大きくなるようでしたら、気管支鏡の検査、場合により肺の手術を考慮する必要はあるでしょうし、逆に抗癌剤の終了後に消失したということになれば、乳癌の転移だったのであろう・・・との判断から、さらに抗がん剤を追加するという選択肢もありますが、ホルモン療法が効果的な方ですので、ホルモン療法で様子を見るというのも選択枝になります。
ご心配なこと、よくわかりますが、主治医としっかりcommunicationをとり、質問をし、悩みはその都度、解決をしていくようにしましょう。われわれもサポートはしますが、あくまでも参考意見ですので、最終的には主治医とよくご相談下さい。(文責 鈴木)

 

No.8393】  08年10月15日    N・A
胸のしこりについて

初めてご相談させていただきます。宜しくお願いします。2〜3年前に脇の下にしこりを見つけ、乳腺外来ではないのですが外科の先生のところで見てもらったところ、副乳ではないかという診断をもらいました。そのあと,そのしこりについては痛みも特になかったので、専門外来には行かずに今日に至っていますが、ここ2〜3日痛みが出てしまい、不安になったので相談しました。そして、今年6月初めての出産をしました。妊娠後期に胸にしこりを自分で見つけ、出産後母乳を止めて乳腺外来で触診、エコー、細胞診、マンモグラフィーを行い、異常なしということでした。しかし、その際に脇の下のしこりについては痛みもなかったので診察を特にしてもらわなかったので、再度受診した方が良いのかどうか迷っています。脇の下のしこりも癌に関係するものもあるということをインターネットで見たので大変不安に感じています。やはり、このしこりについても同じように受診して、触診、エコー、細胞診、マンモグラフィーをもう一度行った方がよいのでしょうか? ちなみにマンモグラフィーを行ったのは8月下旬です。わかりづらい文章で申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。ご心配なお気持ち、とってもよくわかります。ただ、副乳の違和感や痛みでご心配されているかたは比較的多くいらっしゃいます。たしかにN.A.様がおっしゃるように、副乳がんも発生する可能性がありますので、定期検査すなわち触診、マンモグラフィー、超音波(エコー)検査はぜひ継続してください。そして検査に合格した直後でも、ご心配なことがありましたら再度できれば乳腺外来を受診されて、再検査をお願いしてはいかがでしょうか。副乳の異常は、基本的には乳腺エコー検査でチェックできます。あまり、ご心配されないようにしてください。心配ごとはすぐに行動を起こして解決してしまいましょうね。そして、またご不安な時にはご質問くださいね。待っています。(文責 高橋)

 

No.8392】  08年10月11日    M&M
癌の可能性は?(HPNo.7265-3)

以前No.7265でお世話になった者です。その節は有難うございました。血性分泌物は1ヶ月程でおさまり、その後は透明液です(結局乳管造影せず、分泌物検査は異常なしでした)。しこりは最初ないと思ってましたが、その後、少しわかりにくいしこりがあり、エコーでフォローも特に疑わしい像なく、つい最近行ったマンモも異常ありませんでした。ですがこの半年強で3回細胞診をしたところ、一度悪性疑いクラスWがでました(しかし細胞数少ない)。再検した結果は異常なし。主治医が言うに、針生検をしても細胞が取れない可能性が有るので、部分摘出はどうかと・・・。しかし画像に問題がないことを考え、相談した結果、とりあえずフォローとなりました。マンモもエコーも問題ないのにガンという可能性はあるものでしょうか?

ご質問ありがとうございます。ご心配なお気持ちが少しでも和らぐようにお手伝いできれば幸いです。状況からは乳管内乳頭腫すなわち良性の可能性が高く、経過観察で良い可能性はあります。ただし、きっと主治医の先生はクラス4が一度報告されたことがご心配なのだと思います。私たちは常に見落としがないように細心の注意を払っています。ですから、少しでも乳がんを疑う場合には針生検を、そしてそれが難しければ切開摘出生検をご提案します。確かに、マンモグラフィー、乳腺エコーで全く問題がないのだとしたら乳がんの可能性は低いとは思いますが、M&M様には痛みをともなう検査をする前に是非一度乳腺造影MRI検査をお勧めいたします。主治医の先生に聞いてみてくださいね。私たち神奈川乳がん治療研究会のメンバーがついていますから。またご不安な時にはご質問くださいね。(文責 高橋)

 

No.8391】  08年10月11日    M.H. 
今後の治療方針について

2005年4月に右乳房切除をしました。ステージVa、リンパ節転移が広範囲であったため、術後すぐに抗ガン剤治療を行いました。CAFを4サイクル、タキソールを4サイクルです。その後、ホルモン反応が陽性だったため、ゾラデックスの注射を月1回、タスオミンを1日1錠服薬しています。その後、半年に1回CT、骨シンチ、超音波、マンモの検査と、2ヶ月に一度腫瘍マーカーの検査をしてきましたが、特に異常は見つかりませんでした。ゾラデックスは2年でやめるという話だったのですが、やめてしまうと再発?という心配があり、5年続ける人もいるということでお願いしています。最近腰が痛くなることがあり、整形外科にいったところ、もともとの腰の状態が悪いということで、今のところ転移ということではないのではとのことでした。ホルモン治療の副作用として、骨を弱くする作用があるようなことを聞いたことがあるのですが、このまま続けていてもいいのでしょうか。また、6月下旬に骨シンチで何もなかったのですが、MRIをとった方がよいのでしょうか。正直初めの宣告では3年何もないとは思えなかったのですが、ここまでくると、できるだけ長くと考えるところです。

ご質問ありがとうございます。おっしゃるとおり再発リスクが高い場合には、ゾラデックスを5年継続することも考慮にいれても良いのではないかと思います。これは先日の日本乳癌学会でも話題に上っており、主治医との話し合いの結果、ゾラデックスを5年継続してもよいと思われます。骨粗鬆症については、一度主治医にお願いして骨密度を計測してもらってください。腰痛については、骨シンチで確認されているようであれば、骨転移の可能性は低いと思いますが、椎間板ヘルニアなどの可能性を考えれば整形外科で一度腰椎のMRI検査を撮ってもらっても良いと思われます。今の調子で、主治医の先生にご相談しながら、病気に負けずにがんばっていきましょう。私たちもついています。何かご心配なときは、またご相談ください。できる限りお力になれますように全力でお答えいたしますからね。(文責 高橋)

 

No.8390】  08年10月11日    Y.M.
転移治療の抗がん剤について(2) (HPNo.8356-2) 

HPNo.8356でご回答いただいき、大変参考になりました。再度ご相談があります。ハーセプチンは継続で、ゼローダかタキソテールの選択で検討していましたが、ハーセプチン+ゼローダ+タキソテールの3剤併用は、それぞれ単独より効果が高い、との情報を得ましたが、どうでしょう。現在症状もなく、体力もまあまああり、通院もOKです。生存期間をより長く保つため、抗がん剤を有効に使いたいという希望に照らして、3剤併用はどう考えられますでしょうか。よろしくお願いします。

ご質問ありがとうございます。おっしゃるとおり、ハーセプチン・ゼローダ・タキソテールの3剤併用療法とハーセプチン・タキソテールの2剤併用療法の比較が、欧州癌治療学会にて2006年にCHAT試験として発表されています。このCHAT試験では、平均TTP(増殖抑制期間)は2剤投与群が13.8カ月であったのに対して、3剤投与群は18.2カ月と有意に延長されており、また、平均PFS(無増悪生存期間)は、2剤投与群で12.8カ月だったのに対して、3剤投与群は14.8カ月と有意に延長されていました。しかし、全体の奏効率は3剤投与群が71%、2剤投与群が73%と、両者に有意な差は認めなかったと報告されています。使える武器は早めに使うという考え方には賛成です。主治医の先生とよく相談されて決定してください。(文責 高橋)

 

No.8389】  08年10月11日    T.I. 
左の乳首に塊があります

33歳の主婦です。6歳と3歳の子どもがいて、1年半前に卒乳しました。その後の事でいつからかは忘れましたが、左の乳首に3ミリほどの白いにきびの様な脂肪の塊の様なできものがあります。痛みはないです。つぶそうかと思いましたが、痛くてつぶせませんでした。これは、このままにしても大丈夫でしょうか? それとも受診した方が良いでしょうか? よろしくお願いします。

ご質問ありがとうございます。お話からは、おそらく“白斑”とよばれるものだと思われます。これは乳管の出口が詰まってしまって、母乳が乳首の外に出られなくなったためにおこる現象です。そのできものそのものをつぶそうとするよりも、それにつながる乳管の中の分泌物をしぼりだすイメージで乳房のマッサージをしてみると詰まりが取れる可能性があります。心配ないと考えますが、もしご心配ならば乳腺外科を受診されてみてはいかがでしょうか。もしお困りの時はまたご相談してみてくださいね。(文責 高橋)

 

No.8388】  08年10月11日    M 
右胸のしこり

34歳です。右胸に急にしこりができました。本当に急にポコッとできた感じで、前日まで気づきませんでした。触ると固くコリコリした感じです。乳腺科で診察を受けると、触診・マンモで「のう胞」(?)と言われました。通常のう胞は中に水が溜まると言われたのですが、細胞診にまわすため注射器で取ったところ、私の場合液体ではなく、ドロッとしていました(膿状の)。のう胞ではなく別のものという診察結果が出て、今細胞診の結果待ちなのですが、不安でたまりません。急にできたしこりでも悪性の可能性はあるのでしょうか? やはり手術で摘出する事になるのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。状況からは、今までも存在した嚢胞に何らかの理由でばい菌がつき感染し、急に大きくなってきたのではないかと思います。それならば膿性の内容物は説明がつきます。ただし、その場合は痛みを伴うことが多いとは思います。細胞診の結果が出るまでの間が、女性にとって最もつらい時期の一つだと思います。今は、その結果がでるのを、本を読んだり、映画をみたり、お気に入りの音楽を聴いたりしながら、うまく気分転換をして待ちましょうね。そして次に、このような検査をして安全確認をしましょうという主治医の先生の提案をよく聞いてくださいね。もしまた分からないことがありましたらご質問ください。(文責 高橋)

 

No.8387】  08年10月11日    Y 
MRIだけでは良悪がはっきりしないのでしょうか? 

マンモグラフィ・乳腺エコーで、乳腺に〔ひきつれ〕が6〜7mmあるとの事でした。組織診の結果、「ごく少量の異型の為、良悪の判断がつかない」という事で、切除して判断しましょうとの診断でした。「切除」との言葉に、不安を覚えてしまいましたが、切除せずMRIだけでは良悪がはっきりしないのでしょうか? やはり切除した方がいいのであれば、どの様な手術なのでしょうか? また、見た目が変形してしまう可能性はありますか? よろしくお願い致します。

Y様、ご質問ありがとうございます。「ひきつれ」「少量の異型」「良悪性の判断が難しい」「MRIを施行」とのことで、主治医の先生も乳がんを見落とさないように注意深く慎重に考えてくださっているのだと思います。検診を受診される方が増えてまいりますと、どうしても乳がんか良性か、判断が非常に難しいかたがいらしゃいます。そんなときに乳腺造影MRIは非常に信頼できます。しかしそれでも診断が難しく手術をする場合があります。
手術は、局所麻酔でおこなうことが多いですが、ご不安なら安定剤を使用して眠っている間におこなってもらうことも可能だと思います。病変部を摘出できるような長さの皮膚切開をおいて、摘出術を行います。この摘出検体を顕微鏡検査で評価をしていただきます。その結果完全に良性であれば、ご不安は払拭されるものと思います。ただし、良性なのに胸にきずがつくのはおつらいと思いますので、その場合には経過観察を短期間で行っていくのも一つの選択肢であると思います。でもあくまでも、私たちの「手術」というご提案は、患者様のご不安の解消のために行っていることですので、主治医の先生と今一度よくご相談くださいませ。またご不安な時には、わたしたちにご相談をどうぞ。(文責 高橋)

 

No.8386】  08年10月11日    Y
乳房の痛み&夫婦生活について(HPNo.7921-2)

7921でお世話になりました。
1) 最近、術側乳房の乳首をはじめ、上側、下側と全体に痛みがあります。我慢出来ないほどでもないのですが、特に乳首がとても敏感で結構痛みます。先日、触診では特に異常無しとの事でしたが、次回の2ヶ月後まで様子をみていていいものでしょうか?
2) 乳癌は女性ホルモンに関係するようですが、夫婦生活の性交とホルモンとの関係はないのでしょうか? 控えた方が良いとか? 既に閉経はしておりますが、時折、主人と共にどうなのだろうかと話をしており、相談させて頂きました。宜しくお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。今年1月に左乳房温存手術とセンチネルリンパ節生検をされたのですよね。何か体に変化があると、ご病気が悪くなったのではないかとご心配になるお気持ちはとってもよくわかります。少しでもお力になれましたら嬉しいです。
1) おそらく乳房切除後疼痛症候群とよばれるものであろうと考えます。特にご病気の悪化というわけではないと考えますが、乳房切除後に神経が過敏な状態となり悩まされてしまう方がいらっしゃいます。あまりにもつらい場合にはペインクリニックを主治医にご紹介いただき、少しでも早く悩みを解決してもらうようにしましょう。ただし、ペインクリニック受診ですぐに解決ができるかどうかは個人差がありますので、「ちょっと相談に行ってみようか」ぐらいのお気持ちで、過剰にご期待されないようにして受診されてくださいね。
2) 性交は乳がんの危険因子ではありませんし、ご夫婦の愛情を深めることはとっても良いことだと思います。これからも大切にしてもらってくださいね。

また、ご心配ごとがございましたらご相談ください。(文責 高橋)

 

No.8385】  08年10月11日    N 
関節痛について

関節痛についてご意見を伺いたくメールいたしました。20年2月末に乳房温存で手術を受け、組織診検査結果が、「最大浸潤径:15×8mm、核異型スコア2、核分裂スコア3、トリプルネガティブ」でした。術後、EC療法4クール、タキソール12クールを終え、現在は放射線治療(2グレイ×25回)の8回目です。タキソールを投与し始めてから、しびれ等があり、後半は関節が少し痛むとは感じていたのですが、最近急にひどくなってきました。手の指や手首が痛み、日常生活に支障がでてきました。タキソールを終えてから1ヶ月になりますが、これからもひどくなっていくことはあるのでしょうか? 主治医からは湿布がでただけなのですが・・・。よろしくお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。タキソールの副作用についてのご質問ですね。タキソールには、しびれなどの末梢神経障害と、関節痛や筋肉痛が報告されています。末梢神経障害であるしびれや手足の痛みは、通常は何クールか施行してから現れます。そして、蓄積投与量の増加に伴い増大いたします。このしびれや痛みは、何ヶ月か残る患者様が多いのが問題です。
一方、関節や筋肉の痛みは、タキソールを投与後2,3日で出現し、数日で消失していきます。今回N様は末梢神経障害で悩まされているのですね。対処法は、無処置での回復を待つか、非ステロイド性の抗炎症薬を内服する、あるいはビタミン剤の内服や漢方薬(牛車腎気丸)で改善を待つ場合があります。現在は投与終了されているとのことですので、少し時間の経過を待ってみていただけますでしょうか。もし、ご不安な時には再度主治医にご相談いただき、それでもご不安なときはもう一度私たちにご相談くださいませ。(文責 高橋)

 

No.8384】  08年10月11日    S.M.
タキソール治療の回数と効果について(HPNo.8279-3)

3回目の相談です。前回もアドバイスを頂き有難うございました。
乳がんの術前治療でタキソールの治療を3クール終わりました。背中に出ている発疹が、増えませんが減りもしない状態です。顔にも2,3個出始めました。この状態で、4クール目を続けるべきか迷っています。胃の状態もかなり悪く、今日の診察で消化を助ける薬も頂いている状態です。4クール目、後3回の治療なので続けたほうがいいのか、副作用も出てきているので、終了したほうがいいのか、抗がん剤の効果とマイナス面とを考慮して決めるには何を基本姿勢にしたらいいのか、アドバイスをお願いします。以前の治療は、実際に原発の乳がんが小さくなり、抗がん剤の効果が目に見える形でありましたので、続ける意義が感じられましたが、今はそれも無く、今までのデーターに沿っての治療で、どこまでやれば今の娘の状態に適しているのか分かりません。来週受診で主治医と相談する予定ですが、今までの症例等からアドバイスいただければ幸いです。最初発見された時は、4センチ9ミリ程の大きさでしたが、現在は2センチ4ミリ×2センチ2ミリほどになっています。又、腋の下のしこりは、現在は無くなりました。30歳です。再発のリスクを下げる効果と体力が無くなり免疫力が下がるマイナス面とを考えるのでしょうが・・・。よろしくお願いします。

毎週毎週の通院ご苦労様です。S.M.様の腫瘍は確実に縮小しており、また腋窩リンパ節も触れなくなったとのことで、タキソールの治療効果はあると判断して良いと思います。腫瘍が3cm以下になれば、場所により乳房温存療法が可能となりますので、今の治療をぜひとも続けていただきたいと思います。
タキソールは、かゆみや湿疹で悩まされる方も時々いらっしゃいます。その際には、内服プレドニンや抗ヒスタミン薬で抑えながら、治療を継続することが多いです。前回もお話があったかとは思いますが、念のため皮膚科受診をお勧めいたします。お話を伺う限り、良い方向に病状が向かっていると判断いたします。今一度主治医の先生とご相談しながら、残る治療をぜひ完遂し、病気に負けないようにがんばってください。私たち神奈川乳がん治療研究会のメンバーもついているのですから。(文責 高橋)

 

No.8383】  08年10月10日   H 
今後の方針について(HPNo.8158-3

お世話になっております。リンパについては、センチネルリンパ節生検を一応行い、不可能だった時には最低限の郭清をすることにしようと思います。摘出生検により浸潤部の硬癌箇所は取り切れた状態なのですが、DCISの方が残っているかもしれません。摘出した箇所以外に、CT検査結果で点状造影散在部のコア生検を受けましたが、結果は不明でした。手術については、私は、温存手術と放射線を受け、もし局所再発した時には全摘をする、という方向で考えていたのですが、今回の受診では、めんぽう癌であることと微細石灰化が拡がっていることや若年齢などから、全摘の方が最善なのかもしれないとの説明も受けました。そこで、今後の検査や治療について質問させてください。

1) CT検査では、乳管内進展病巣の可能性はあるが、対胸にも点状造影は散在するので、良性の可能性もあるということなのですが、マンモトームや切開生検を受ければはっきりするでしょうか。
2) 微細石灰化については、しこりのあった方の胸に散在しているのですが、これはすべて取り切った方がいいのでしょうか。
3) めんぽう癌は、局所再発を起こしやすく、放射線は効きにくいのでしょうか。
4) このような場合は、最初から全摘する方が完治あるいは延命につながる可能性があるのでしょうか。

恐らく、画像診断の限界にきています。後は術中、術後の病理診断で判断することになると思います。100%確実な画像診断はありませんので、CTの所見と、病理結果は乖離があるでしょう。事前に怪しいところをすべて生検、マンモトームということですが、一つの乳癌として連続性をもって病気は広がりますから、全体像を把握する方がいいでしょう。断片的に生検をしていると、メインの腫瘍との関連性、つながりの判断が難しくなると思います。微細石灰化については、怪しいものは取ったほうがいいでしょう。術中にレントゲンを撮って取り切れているかどうか確認することも必要です。怪しくないところに手を出す必要はありません。取り切れているのであれば、全摘も部分切除も予後は同等ですので、ご本人の考えている、部分切除と放射線でやってみては如何でしょうか?いずれにしても、画像は見ていませんので、最終的には主治医とご自身とで決めて下さい。(文責 鈴木)

 

No.8382】  08年10月10日    S 
ホルモン療法を再開すべきか悩んでいます

よろしくお願いします。40歳、2児の母です。平成15年12月(35歳)、乳がん手術後からホルモン療法(ゾラデックス4週間に1回)を行っていましたが、平成18年11月(38歳)に肺転移が分かりました。平成19年1月、肺の部分切除手術後CEF6クール、ゾラッデクス再開しましたが、私から希望し、今年1月の注射を最後に止めています。ホルモン感受性は陽性、初発と再発はすっかり同じ細胞だと言われました。同じ細胞には効かない、効かないから再発した、これからの予防の為のゾラッデクス注射と言われており、抗がん剤による閉経も考えられたので、止めました。骨そしょう症にもなっています。
生理は戻らないままでしたので安心していましたが、戻りました。生理が戻った・ホルモンが動いて活動しているのは、心配です。ホルモン療法を再開すべきか悩んでいます。現在の通院は3ヶ月に1度の通院、検査を受けています。前回9月の検査、通院が終わり、次は先生の都合で来年の1月です。1月まで待たずに診察を受けた方が良いか考えています。血中濃度からわかるホルモン量の検査を、前回9月の検査で私から希望し、調べてもらいましたが、結果は次回通院(来年の1月)です。血中濃度からのホルモン量で、ホルモンの動きはどれくらいわかるのでしょうか。生理が戻ったら、調べても意味はないのでしょうか。よろしくお願いします。

ホルモン療法の再開に関しては、意見が分かれます。確かにホルモン療法中に再発したのであれば、ホルモン療法の効果が乏しかったということになりますが、このまま、閉経前の状態でいることに不安もあります。一方、骨粗鬆症の発症もあり、もし2年ほど、生理を止めたとしても、1年ほど、休薬すればまた再来するでしょうから、また止めて・・ということになります。すると、いまからずっと閉経後ということになり、骨密度の低下は避けられない状況です。ただ、われわれからすれば、抗がん剤に比べて、副作用の軽微なホルモン療法ですから、維持療法という意味でも続けることを勧めているのが現状です。採血での女性ホルモンの値は、施設により解釈に温度差があります。生理が戻っても、女性ホルモンの値は低いかもしれないので、採血は意味があります。一度されてはいかがでしょうか?(文責 鈴木)

 

No.8381】  08年10月06日    Y.U.
術後補助療法について(HPNo.8299-3)

先日、HPNo.8299で相談させていただきました。ご回答ありがとうございました。先生のご回答の中で、術後補助療法を行いながら、1年に1回の follow up 検査で、局所再発をチェック」とありましたが、この場合の補助療法とは、どんなものがあるのでしょうか? またfollow up検査は、何をしたらよいのでしょうか? また、乳腺温存放射線治療後、心臓がドキドキしてしまう事が続いているのですが、放射線のせいなのでしょうか? それに対しての治療はありますか? もしくは、日がたてば治るものなのでしょうか?

摘除標本の検査情報がないので何も言えませんが、術後補助化学療法には、アンスラサイクリン、タキサン等があります。それぞれの効果や副作用等も含めて主治医がら説明があると思いますので、充分お話を伺って、納得のいく治療法を選択して下さい。術後補助療法は、放射線終了後に行なう事になると思います。 follow up としては、例えば PET-CT 等がありますが、これも主治医にご相談下さい。
「心臓のドキドキ」は、乳房照射とは関係ないと思いますが、主治医に報告し、一度循環器科で診てもらって下さい。(文責 須田)

 

No.8380】  08年10月06日    D
ホルモン治療を受けたほうがいいのでしょうか?(2)(HPNo.8319-2)

先日は、お忙しい中、迅速、的確な回答を有難うございます。ホルモン療法は、反対側の乳がんの再発に有効ということですが、私の場合は、予後治療なしという主治医のお話でした。受容体はあるわけですから、ホルモン療法は、するべきではないのでしょうか? 術後半年経って、遅いでしょうか? あともう一点、再発・転移をさけるためのアドバイスを頂きたいのですが・・・。適度な運動、偏らない食事、肥満にならない、ストレスを溜めない etc. 他に気をつけるべきことを、教えて下さい。

「反対側の乳癌の発生を減少させる可能性がある」ということで、反対側の乳癌の再発に有効ということではありません。今回の乳癌に関しては、理論的に治ったと考えると、もし将来反対側に乳癌が見つかったと仮定すると、それは今回の乳癌の再発ではなく、新しく発生した乳癌と考えられる事になります。従って、理論的に治っている乳癌に対してホルモン療法を行うという事は、反対側の乳癌発生の予防という考え方です。
日常生活で制限する事は何もありませんが、反対側の検診(マンモグラフィー)は定期的に行なって下さい。また、乳癌の患者さんに限った事ではありませんが、適度な運動やバランスの良い食事に気を配ることも大切だと思います。(文責 須田)

 

No.8379】  08年10月06日    O.M
細胞診と組織診(No.8325-2

回答(No.8325)ありがとうございます。11月の検診の際に参考にさせていただきます。いただいた回答の内容について、2点ご教示いただけないでしょうか。
1)「それぞれの部位が異なっていた可能性」というのは、細胞診と組織診で標本を採取した部位が異なるということでしょうか。この場合、組織診では別の部位の組織を切除したため、細胞診で標本を採取した部位周辺にがん細胞が残っている可能性があるということになるのでしょうか。細胞診が偽陽性であったことが原因であれば、心配しなくてもよいと思うのですが、組織診が偽陰性という可能性があるとすれば、正直不安です。
2)「組織診と細胞診は照らし合わせてみたのでしょうか?」とは、どのようなことでしょうか。11月の診察の際に、主治医に伺った方が良いでしょうか。

よろしくお願いいたします。

実際に診察・検査をしていないので確定的なことが言えませんが、「それぞれの部位が異なった可能性」は、B病院、C病院を含め、後になっては正確には誰も確認できません。C病院の検査について、細胞診と組織診が同じ場所であったかどうかは、C病院の主治医が一番良くわかっていると思います。残っている情報としては組織診・細胞診の結果ですので、これらを合わせて、部位や良悪性などを推測する事になりますが、特にB病院の組織診をC病院の細胞診・組織診の標本と比較検討することが望ましいと思います。相談室では、情報不足で、これ以上のことは分かりませんので、疑問点・不安点はそのままにせず、主治医に伺って下さい。前向きに病気と向き合うためにも大切な事です。(文責 須田)

 

No.8378】  08年10月06日    Y.T. 
再検査=「乳がん」を想像してしまいます

はじめてメールさせていただきます。39歳/未婚/出産経験なしです。先日、会社の健診センタにてマンモグラフィー検査を受け、本日結果を受け取ったところ、「マンモグラフィーで左側乳房に腫瘤疑いの陰影、5段階で示してカテゴリー3と判断。左乳腺腫瘤(腫瘍疑い)」と記載があり、3か月以内の乳腺エコーによる再検査をすすめられました。、再検査=「乳がん」を想像してしまい、何も手につきません。数日中に近所の総合病院の乳腺センタを受診するつもりです。自分で触診してみましたが、とくに異常は感じておりません。検診の結果をどう受けとめるべきか、どのような可能性があるのか、婦人科/乳腺センタいずれを受診すべきかの3点をご教示ください。宜しくお願いいたします。尚、@親族に乳がんは皆無。A上記結果と合わせて、「両側乳腺石灰化」の記載あり。B7/16〜21に生理、8/5マンモグラフィー検査、8/14〜19に生理。以上です。

マンモグラフィーのカテゴリー分類とは、画像上どのくらい乳癌を疑うかを判定するものです。「カテゴリー1は正常、2は良性、3は良性であるが悪性も否定できない、4は癌の疑い、5は画像上癌」ということになり、カテゴリー3以上は乳腺外科を受診し、精密検査を行うことになります。カテゴリー3の場合、癌である割合は一般的には5〜10%であり、データ上は90%以上が悪性ではなかったということになります。貴女の場合はカテゴリー3で、「良性であると思われるが、悪性も否定できず、乳腺外科で良性である事を確認して下さい。」ということです。従って、「再検査=乳癌」ではなく、再検査をして悪くない事を確認して下さいというニュアンスです。乳腺疾患は通常は婦人科ではなく、外科で取り扱います。乳腺外科、もしくは外科を受診してご相談下さい。(文責 須田)

 

No.8377】  08年10月06日    K.N
センチネルリンパ節生検

右胸にしこりがあり、太針生検の結果ガンと診断されました。大きさ約5mm、生検の範囲では非浸潤ガン、おそらく0期。現在、造影剤CT検査の結果待ちです。医師から手術を勧められていますが、その病院ではセンチネルリンパ節生検を行っていません。今後手術を受けるにあたり、センチネルリンパ節生検のできる施設の方がよいでしょうか。それとも、CTの結果でもリンパ節への転移がきわめて低いとされれば、そこにこだわるのは無用なことでしょうか。私のようなケースで、他にもあるほうが望ましいと思われる設備やポイントがあれば教えてください。ご助言のほど、宜しくお願い致します。

非浸潤癌で乳房温存手術を行なう際、センチネルリンパ節生検を行なうためには、外科医の他に、病理医もいなくてはなりません。また、病理医がいると、温存手術時に摘除された標本の段端に癌細胞がない事を確認する「迅速診断」が出来るということにもなります。
癌の広がり、転移の有無、非浸潤癌等については、摘除された標本により、術後に病理医が確認することなので、術前の画像とは異なる事もあります。術後に摘除されたものを詳しく調べて確定診断を行ないます。疑問点は手術前に主治医に伺い、納得のいく治療を受けて下さい。(文責 須田)

 

No.8376】  08年10月06日    HS 
ホルモン剤の副作用について

初めて相談します。50歳です。昨年11月に右全摘出手術を受けました。小葉浸潤癌で、5cmくらいありました。リンパ節に転移はありませんでしたが、リンパ節は切除しています。現在はノルバテックス、ゾラデックスのホルモン療法の治療を受けています。5ヶ月経ちましたが、最近、手の指がむくんでいるようで、曲がったままで伸ばすときにカクンとします。左手の薬指が特にそうなります。あと、体を曲げたときに背骨が痛いときがあります。薬の副作用なのか、それとも転移でもしているのかと不安です。ちなみに一ヶ月前から、くわの葉茶を進められて煎じて飲んでいまして、そのことも心配になってきました。お忙しい中すみませんが、ご回答お願いいたします。

「指を伸ばすときにカクンとする」との事ですが、これについては整形外科的な病気が考えられますので、主治医とご相談し、整形外科を受診なさるのが良いと思います。また、「体を曲げた時の痛み」については、骨シンチ・PET-CT等で、骨転移がない事を確認していただいたら如何でしょうか。痛みなどの症状がある時は、我慢なさらず、受診して、主治医にご相談下さい。問題点を解決していく事が、前向きな治療にも繋がります。
桑の葉茶については、代替療法であり、科学的に検証されたデータもなく、その功罪については、よく分かりません。(文責 須田)

 

No.8375】  08年10月06日    M.H. 
EC療法とタキソール療法終了後の治療について(HPNo.8188-3)

HPNo.8188で相談しました。お世話になります。EC療法とタキソール療法終了後の治療について、薬は副作用を恐れず試してみるべきでしょうか。アロマシンを80日服用して効果なく中止し、17日後に抗癌剤投与。投与直前の採血結果では、CEAが前回検査より17.4から16.4に下がっていましたが、主治医は、「酵素阻害剤はだめだと決め付けないで、マーカーも下がり精神的にも落ち着いている今の時期にフェマーラも試してみてはどうか。ひとつずつ試していくしかない。」という意見です。私はフェアストンを希望します。私は73歳、骨量は年齢相応に低下、膝関節痛もあり、アリミデックスでは膣乾燥、アロマシンでは膣炎を発症しました。フェマーラの副作用が心配です。ゼロータについては歯の治療後、転居転院を予定しておりますので今は止めたいと思います。

ホルモン感受性陽性乳癌に対しては、ホルモン療法が推奨されます。フェマーラは他のホルモン剤で効果が見られない時でも反応する場合があり、試してみる価値はあると思います。効果と副作用の兼ね合いを見ながら使用薬剤を決めていくことになりますので、貴女の状態を最も把握して下さっている主治医と相談しながら、納得のいく治療法を選択して下さい。(文責 須田)

 

No.8374】  08年10月06日  もも.
息苦しさと胸膜転移(HPNo.8292-2)

先日は、放射線短期照射について教えていただき、ありがとうございました。私は現在、約9ミリのしこりがエコーで見つかっていて、これから詳細な検査を行います。検査まで10日ほどあるので、いろいろ本で調べたりしていて、不安に思うことが出てきました。乳がんの場合、しこりが小さい、ごく初期の段階でも、リンパに転移してなくても、他の臓器への血行性転移(?)がありうると、本に書いてありました。約3ヶ月ほど前から、息苦しい感じがあって、それが胸膜転移なのではないかとおびえています。咳や動悸など、他の自覚症状はありませんが、ごく小さい(1センチ程度の)乳がんで、他臓器への転移が起こる率はどれぐらいでしょうか? また、胸膜転移していた場合の症状の代表例はどんなものがありますか? 検査を受ける前に、いろいろ悪い想像をしても仕方がないとは思いますが、不安で仕方がないので、教えていただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。

StageTの10年生存率は約90%と言われていますが、10年の間に10%の方に遠隔転移が認められたということになります。StageTの場合、しこりの大きさは2cm以下ということになりますが、1cm以下のしこりであれば、おそらく数%だと思います。ご心配なさっている胸膜転移の主な症状は胸水貯留ですが、この場合は胸部X線撮影、又はCTにて検査することになります。いずれにしても不安や疑問がある場合は、胸の中にしまいこまず、主治医にご相談なさって、一つずつクリアしていくことが大切です。前向きに頑張っていただきたいと思います。(文責 須田)

 

No.8373】  08年10月06日   R.F.
今後の治療について

乳癌も手術も怖くないと思っていましたが、このところ不安でいっぱいです。9日の診察でOP日が決定します。恥ずかしながら、外科経験もある(20〜15年前)のに、医療の進歩と悪性疾患の患者になった自分の心の動揺と不安に戸惑っています。宜しくお願いします。
不安なこと:
@骨転移(手足の関節痛があまりに痛いことと、半年前ぐらいから右肩甲骨下の痛みと腰痛があったが、年齢とデスクワークのせい?と思っていた)
A進行が早いというう事?(数年間エコーとマンモグラフィーを受けていて異常ないので。去年は9月25日)
BHER2がどうなのか(+とーの場合の違い)
C治療方針で確認しておくべきこと
D患者になりきりたいということ(以前も入院した際、患者になりきれないというか気を使ってしまった)

経過:   
45歳、10歳の子、第二子不妊で通算3年間不妊治療(IVF-ET一般より注射は反応悪く多い量、1年10ヶ月前まで)。月経規則正しい方で周期短め、月経前緊張あり(頭痛といらいら、手のむくみ軽度)、血縁に乳癌なし。7月15日しこりの自覚ー右CD1Cmくらい。8月の生理後にもあり、大きさ変化なし。9月始めより、右足親指のかなりの痛みから人差し指第二関節の突き指したような痛みが出現。数日後には手足の指全部の痛み(主に第二関節)と手のむくみと関節の腫れが出て、足底の痛みのせいで、はだしで歩くのがつらい。家事もつらい、顔を洗うのも、風が当たっても痛い。週末2日は寝込む手前。同じころより乳緊がいつもの生理前よりかなりひどく、右は熱感と痛み肌着があたっても痛い。腫張もあり。9月15日月経開始で、痛みは少しだけましになる。近医エコーで1cmくらいあり。紹介となる。9月19日整形受診X-P採血。外科受診 エコーで1.7cmあり。マンモグラフィー、CNB施行。9月26日リウマチ、こうげん病否定。外科受診で悪性、硬癌と告知あり。Opと抗癌剤内服とホルモン療法と放射線25回になるだろう予測あり。ダイナミックMRIとCT(頚部〜腹部)でリンパ節、他臓器転移なし。MRIでは1.5cm。マンモグラフィーでは腫瘤指摘できず。10月2日左記聞くとともに、OPの方向でOP前検査。骨シンチの予約。現在乳癌ガイドラインの解説とNHK きょうの健康別冊・乳がんなどとパソコンを見ながら、どんどん不安になっています。きっと方針がはっきりすれば落ち着くと思います。でも、夫や友人の早期だから大丈夫とか、よかったという言葉(自分も最初そう思った)にうなずけなくなりました。転移があったら、悪性度が強かったらなどなどです。早期だろうけど、ピークが10なら今は1くらいの関節痛があり、骨転移は0・5%の確立とわかってもほっとできません。Op前に皆が大体する検査なのに、なかなか眠れませんでした。命の大切さはいつも思っていましたが、期限がある実感に動揺しています。治療は怖くありません。そして予後はとっても気になります。とても・・・。相談室の皆さんがとても勉強されていてびっくりしています。  
      
病理の結果:
浸潤性癌、グレード2、エストロゲン・プロゲステロン感受性+、悪性腫瘍で+になる検査の反応が+?と読むのですが、HER2は検査していないのかわかりません。 ラジオ波治療も適応といわれましたが、主治医も私も温存OPと思っています。温存でセンチネル生検後、予測どおりになるでしょうか? 化学療法はしないですむといいなと思っていますが、読めない病理結果と骨シンチが悩ましいです。ご回答とアドバイスいただけるとうれしいです。宜しくお願いします。

病理診断:
@Invasive ductalcarcinoma of the right breast  scirrhous carcinoma
改良BLoom&Richardson分類 greade2:tubular formation(3.<10%),unclear polymorphism(3.high),mitotic counts(1.0−4)
ER:陽性 10%以上、染色強度 高度、Allred score(5+3=8)
PR:陽性         同上 
P53 20%、MIB−1 10%、bcl−2 >90%
Asee description(Left breast) 

以前より両乳房ともにのう胞がみられていました。今までかなりがんばって患者さんに接してきたつもりでした。患者の家族としての経験も患者の経験もありましたが、悪性患者の気持ちってわかってなかったと痛感。私にできる事は、新しい医療の勉強と、周りへの啓蒙かな?と思っています。それから、今までここに登場したドクターは信頼していますし、聞いたらきちんと答えてくれたはずですが、なかなか聞けていないのは、結構頭真っ白まででないけど、それに近いもので、あとからあとから?や不安がふつふつとわいてしまっています。ちなみに2年半前に退職した病院です。宜しくお願いします。

不安なことは、十分察しますが、まず、温存手術+センチネルリンパ節生検リンパ節生検をして、病理の結果から、より詳細な悪性度の評価につながる情報が得られますので、そこで、次の治療方法を決めましょう。あれやこれや情報が氾濫していますし、混乱させられます。主治医との関係が良好であれば、その先生を信じて、情報に振り回されることなく、治療に専念して下さい。強くなって下さい。
文章の中で、これは・・・?と思うものとして、ラジオ波は、まだ研究段階であり、やめた方がいいと思います。術後、再発予防の治療として、化学療法、ホルモン療法があるわけですが、ここに、経口の抗がん剤は適応になりません。経口と、注射の抗がん剤の併用は行うことがありますが、経口抗がん剤の単独投与はエビデンスにかけますので、これもやめた方が安心です。HER2は組織生検で採取された検体から測定可能ですので、これはしっかりと調べてもらって下さい。(文責 鈴木)

 

No.8372】  08年10月06日   M子 
右脇下の引きつり感

初めて相談します。一週間ほど前から、右脇下(乳房の下の横あたり)が右腕を上げた時に少し引きつり感があり、微妙に腫れている気がしましてマンモグラフィーと超音波を受けました。結果は異常なしでしたが、超音波はあまり脇まで診てもらえなかった気がして、今でも不安です。昨日になって、気のせいか少ししこりがあるような気にもなってきました。疑うとしたら、考えられる病気は何でしょうか。

同じような、症状で相談室に来られる方がたくさんいらっしゃるので、他の回答もご参考にして下さい。乳房の張り、痛み、つれ、脇の下のつれ・・などという症状は生理的な現象で、女性ホルモンが乳房に作用するからこその症状、現象です。検査をして異常がないのであれば、心配いりません。(文責 鈴木)

 

No.8371】  08年10月06日   W.H
ノルバデックスの効果について(HPNo.7757-2)

以前HPNo.7757で、質問させて頂きました。初発乳癌8年目で、骨、右鎖骨上リンパ節のシコリで、転移が発覚しました。エストロゲン+1、プロゲステロン+3、Her2はマイナスです。二ヵ月半前からノルバデックスを始めました。ノルバデックスを始めて二週間ほどで、右鎖骨上リンパのシコリが、2.5cmから1cmに縮小しました。ノルバデックスを飲み始めて、一ヶ月後に腫瘍マーカーを計り、CA15−3が57でした。さらに、二ヵ月半後に腫瘍マーカーを計りましたら、CA15−3が66と上昇していました。私は、シコリが縮小したので、骨の方も効いてると思っていたのですか゛、これはノルバデックスが効いてないという事なのでしょうか? 主治医は、最低三ヶ月は経過を見ないとと言います。ノルバデックスが効いているかどうかという判断は、大体何ヶ月ぐらいで見るものなのでしょうか? ノルバデックスが効けば、骨痛も和らぐ可能性があると主治医も言っていたのですが、今のところ、骨の痛みは変わりません。もう少し様子を見るべきなのでしょうか? どうぞよろしくお願い致します。

腫瘍マーカーの上がりだけで、病状の悪化を判断するものではありませんし、ホルモン療法の開始後は、腫瘍マーカーの増大、病状の悪化は良く見られる現象です。3ヶ月くらいしてから効き目が見えてきますので、そこで判断された方がいいでしょう。(文責 鈴木)

 

No.8370】  08年10月06日    N.T. 
乳房の痛み

3週間ほど前から左の乳房内側、下のほうに痛みがあります。皮膚の下2、3pを針で刺されるというか、ピリッとした痛みがあります。朝方よく起こり、昼間は時々鈍く痛むだけです。検査していただこうと思い昨日病院に行ったのですが、受付で症状をうまく説明できなかったためか内科へ行ってくださいと指示があり、そのあとはお医者さんの触診だけで終わりでした。診断は、胃が荒れているせいで食道が痛み、そのせいで乳房が痛いと感じるのだということでした。先生は「特に心配ないよ」とおっしゃいましたが、帰宅してから友達と電話で話していたら、急にまた痛くなりました。今は落ち着いていますが、やはり乳房に何か異常があるのではないかと思うと不安で仕方ありません。この症状で可能性のある病気や、治すためのアドバイスが頂けると本当に助かります。よろしくお願いします。

一般に乳房の痛み、つれ、張り感、は良く起こることで、その症状のために、乳腺外科を訪れる人は後を絶ちません。女性ホルモンが乳房に作用しているので、痛み、つれを感じます。いわば生理的な現象です。その時、その年により女性ホルモンの分泌に波はありますから、症状も様々、個人差があり、波があります。ご相談の症状は、まず問題ないと思われます。以前にも同様の相談が多数寄せられているので参考にして下さい。ただ、時に、そのような痛みで乳癌が見つかることがありますので、乳癌検診は触診だけで済ませないで、マンモグラフィと超音波は行ったほうが良いと思いますから、一度検査を受けて下さい。検査を受けて異常がないのであれば、この症状は、上手にお付き合いするしかありません。(文責 鈴木)

 

No.8369】  08年10月06日    C.M
ホルモン治療の継続について

まもなく温存手術後、三年を迎えます。ホルモン受容体陽性で、リンパに転移なし、HER2陰性で、悪性度、異型度は定かではありませんが、低リスクと理解しています。ホルモン治療も、タモキシフェンとLH−RHアゴニストを丸三年受けています。タモの五年は標準治療と思い、副作用に苦しみながらも後二年飲みきる覚悟です。ただ皮下注射に関して、二年と思っていたところ三年の提示を受け、ここにきてまた五年をやりきるよといわれ、正直先が長すぎて、副作用のこと、経済的なことなど、私自身が納得してやれる気持ちには到底至っていません。まずこのLH−RHは、二年より五年の方が治療効果があるのでしょうか? 現在48歳で閉経前後と微妙な年齢ではありますが、必要な治療なのでしょうか? 副作用のことを考えると、天秤にかけても、標準はやったので、後二年続けるにしても一度休薬して、血液検査でFSHの値を調べてからでも結論はだせますでしょうか。一般的なエビデンスをお教えください。治療の流れとして現在は長く続けることがより有効と言われているようですが、そのように変わってきているのでしょうか? 回答を参考にさせていただきたいと思っております。   

現在のLH-RHアゴニストの標準投与期間は2年です。ただ、非常にエビデンスの乏しいところで、現在、国内で、2年もしくは3年投与の試験を行っています。ただ、世の中の流れとして、ホルモン療法は長期に投与される傾向にあることは確かです。問題点としては、長期投与による経済的な問題、早くから閉経を迎えさせることによる、骨密度低下のことは議論になります。おっしゃるとおり、標準治療は終えたところですので、一度、投与を中止して、3ヶ月後くらいに女性ホルモンのレベルを採血で確認してから、投与の必要性を検討するというのでも問題はないと思われます。(文責 鈴木)

 

No.8368】  08年10月06日    M 
良性の検査結果が誤りだったら?

3年前の検診で石灰化が見つかり、専門医で診察していただいたところ、ほぼ非浸潤性乳管癌ではないかと言うことになりました。生検をしたのですが、悪性ではないとの結果が出、今後は定期健診のみで良いと言われました。しかし、最近ある女優さんが数年前にしこりを見つけ、診断してもらったら良性と言われていたのに5年後に突然電話で悪性であるとの連絡を受け、乳房全摘出をしたと知りました。生検の結果が後に変わるというのは、よくある事なのでしょうか? 1年置きの定期健診はエコーのみなのですが、もしも悪性だったらと心配になってきました。もう一度悪性か良性かを調べるには、やはり生検しかないのでしょうか? その時の手術が局所麻酔を30回くらい打ちながらの手術で、とても恐怖を感じたので、できればもうやりたくありません。他に方法はありますでしょうか?

生検の結果が変わるということは、あまりありません。変わるとしても、病理結果が、良性、悪性の判断に悩み、他の先生の意見を総合的に検討したときに、悪性であった・・と診断されることはあります。ご相談の結果、良性である(特に、良性、悪性で判断が難しかったわけではない)とされたのであれば、まず問題ありません。もし、心配であれば、他の施設の病理の先生に病理標本を見て頂くとかの方法は取れると思います。女優さんの件は、あってはいけないことですが、検体の取り違えとか、間で主治医と担当医が入って、連絡が不十分になったとかの問題があるのではないでしょうか?(文責 鈴木)

 

No.8367】  08年10月06日    A
リュープリンについて (HPNo.4973-2)

前回の相談をしてから、すぐ右大腿骨が痛みだして歩行も困難になりました。2006年5月に骨転移(大腿骨と肋骨)と診断され、ホルモン剤を変えました。現在、アリミデックス、リュープリン(3ヶ月製剤)、ゾメタの治療を行っています。この治療の組み合わせは、当時この相談室でずっと勉強していて、当時の主治医は抗がん剤を薦めたのですが、ことわって自分で選択したものです。いまでは、骨シンチでも放射線科から骨転移の指摘を受けないほどに回復しました。痛みもなく、走れますし、毎日運動もしています。今回ご相談したいのは、リュープリンをいつやめるか、です。現在55歳です。平均の閉経年齢は50歳と思いますが、わたしは前回のとおり、50歳のとき閉経状態ではありませんでした。いったんやめて3ケ月目に女性ホルモンを調べればよいといわれていますが、現在、リュープリン3ヶ月製剤を3ヶ月ごとに投与しているのを、徐々にのばして、4ケ月ごと、5ケ月ごとというように、伸ばしながら60歳くらいまで続けられないかと考えているのですが、どうでしょうか? 先生方のご支援がなかったら、現在のわたしはなかったと思っています。感謝しております。

リュープリンの投与期間を徐々に延ばすというのは、効果の点から疑問が残ります。先生の言われるように、投与を中止して、3ヶ月後に女性ホルモンの値を見て考えればよろしいと思います。(文責 鈴木)

 

No.8366】  08年10月03日    K
乳頭からの分泌物(HPNo.8219-2)

前回、相談の回答を頂き有り難うございました。超音波ガイド下マンモトーム生検後3ヵ月になり、しこりもなくなり、出血も止まりましたが、乳頭から、透明の分泌液が出る所と、乳白色の分泌液が出る所があります。両方の乳房ともです。検査して頂いた方がよろしいのでしょうか? ちなみに、私のマンモトーム生検にいたる前の結果ですが、細胞診検査にて、擬陽性。カテゴリー4。細胞がバラバラとの結果。針生検では異常なし。マンモトームでも異常なし。もう来なくていいとのことでした。

乳頭からの分泌物は全く心配ないでしょう。授乳期でもないのに大量の分泌物であれば検査も必要になりますが、そうでなければ、生理的に分泌物が出ることもあります。(文責 鈴木)

 

No.8365】  08年10月03日   K 
モンドール病でしょうか?

2月に温存手術、放射線、化学療法TC4クールが8月上旬に終了し、現在ノルバデックス服用中です。8月中旬に術側の胸の下〜肋骨〜腹部にかけて線状の筋のようなものを発見しました。前から時々痛みのあった部分です。バンザイをすると引きつれる感じで痛みますし、何もしなくても痛む事もあります。先日、担当医にみていただいたところ、リンパ炎とのことで、「痛み止めを処方するくらいで、そのうちに治る」と言われました。ネットで調べてみたところ、モンドール病というのが、とても症状がよく似ています。手術の影響が要因にあるようなのですが、本当にそのままで治るのでしょうか? 温めてよいのか、冷やした方がよいのか、医者にかかるとしたら何科がよいのでしょうか? このような症状が出る患者さんは多いのでしょうか? 質問だらけで申し訳ありません。

ご指摘のモンドール病である可能性が高いと思われます。表在静脈の血栓性静脈炎で、そのまま放置して構いません。2-3ヶ月かかることがありますが、自然に消退します。乳癌患者さんに限らす、時々見受けられる病状です。痛みが強ければ、鎮痛剤を内服し、局所を少し冷やしてみるのがよいでしょう。(文責 鈴木)

 

No.8364】  08年10月03日   N 
術後療法について(HPNo.8080-3) 

以前にも相談させて頂きました43歳の小学生2人の母です。的確なお答えに安心し、前に進むことが出来、感謝しております。今回は病理結果を得て、今後の治療についてご相談させてい頂きます。8月中旬に右全摘とセンチネルリンパ節生検をしました。昨日、浸潤性小葉癌、リンパ節転移0/3、ER+ PgR+、HER2 0、癌の浸潤径4cm、脈管浸襲なし、核異型度は小葉癌の為判定できず。以上の結果を得ました。主治医から、浸潤径4cmだけが気になるので、「1)抗がん剤治療CAF→ホルモン療法 ゾラデックス+ノルバデックス  2)ホルモン療法」の順でお話がありました。次回、化学療法の先生と話してから決めてほしいということでした。ホルモン陽性でHER2陰性だと、抗がん剤は効果があまり無いと聞いたことがあります。もしそうなら、
1) それでも浸潤径4cmを考慮して抗がん剤治療はするべきでしょうか。
2) 一般型と特殊型の浸潤性小葉癌では考え方も違うのでしょうか。
3) 術後2ヶ月近く経つことになりますが、日があくことは、問題ないのでしょうか。

先生のお考えをお聞かせ下さい。よろしくお願い致します。

化学療法を行うか否か、判断に悩むところですが、薬剤の副作用と効果とを勘案して考える必要があります。医師によっても意見の分かれるところです。化学療法を行うことで、どれほど再発率を抑えられるかが判断材料になると思いますので、主治医と相談の上、決めて下さい。個人的には4cmであれば、他の因子が悪性度が高くなくても化学療法はお勧めします。浸潤性小葉癌ですが、組織学的に特徴があるものの、化学療法と、ホルモン療法に関しては、一般の乳管癌と同様に考えます。化学療法までの期間は、早いにこしたことはありませんが、3ヶ月くらいまでであれば予後に差はありません。それを超えて化学療法が遅延すると予後に影響が出てきます。(文責 鈴木)

 

No.8363】  08年10月03日   ヤギさん
腫瘍マーカー

7年前に乳癌を発病し、温存手術を受けました。その後25回の放射線、約4年7ヶ月ホルモン治療を受けました。現在は3ヶ月に一度検診を受けています。妹も乳癌を8年前に発病し、6年後に再発転移し、抗癌剤治療を受けていましたが、今年の5月に脳転移後、あっけなく亡くなってしまいました。妹を亡くしてから不安で仕方ありません。腫瘍マーカーについてご質問したいのですが、CA15-3、CEAの平均値はどれくらいですか? 個体差もあると思いますが、腫瘍マーカーの数値だけで判断する場合、平均値はどれくらいまでなら安心できるのでしょうか?
ここ最近の数値は下記です。

  2007/12/27 2008/7/7 2008/9/29
CEA 7.6 8.0 8.3
CA15-3 8.3 8.2 8.1

 ご回答をどうぞ宜しくお願い致します。

腫瘍マーカーに平均値はありません。正常値として、CEAは5以下、CA15-3は30以下です。時に施設により測定方法の違いがあり、正常値が違うことがありますので、主治医に問い合わせて下さい。
5以下が正常値のCEAとすれば、少し高いことになりますし、若干ではありますが上昇傾向にあります。もともと高いのでしょうか(喫煙で上がることがわかっています)? そうであれば問題ありませんが、もともとは正常値であったものが高くなっているのでれば、全身の検査は必要ではないでしょうか。ただ、腫瘍マーカーの上昇だけで、再発と診断されるわけではありませんし、CEAは他の消化器癌などでも上昇しますから、主治医と相談の上、判断されてください。(文責 鈴木)

 

No.8362】  08年10月03日   R.T
乳輪の下のしこり

私の胸にもしこりがあり、不安でメールさせて頂きました。よろしくお願い致します。25歳女性、既婚、出産経験などはありません(現在月経が終わって4日たった頃です)。ちなみに、親族にガンの方も今のところいません。症状としては、右胸の乳輪の下(乳頭の左下あたり)にしこりがあります。1か月くらい前からそのしこりに引っ張られるようにして、少しだけ乳頭が左下へ陥没している状態です。しこりを押すと少しだけ痛みもあります。気になっていたので、今日病院に行きエコーで見てもらったのですが、水の袋のようなものができていて、特に異常はないとの診断でした。でも、乳頭が陥没している点が少し気になるので、3か月後にもう一度来て下さいと言われました。その時は異常なかったんだという安堵感から、先生には詳しいことを聞かずにスタスタと帰ってきてしまったのですが、家に帰ってから本当に大丈夫だろうかと心配になってしまいました。3ヶ月後にガンと診断されたらと思うと、とても怖くなってきました。エコーで水の袋のように見えた物は、がんという可能性は全くないのでしょうか? また、水の袋のようなものは健康な方でもできるものですか? 何故できるのか、原因もわかったら教えて頂けないでしょうか? 半年前に結婚したばかりで、二人とも子どもがほしくて頑張っているのですが、このしこりが気になってしまい、一旦子づくりは中断しています。やはり、3か月後にはっきりするまでは赤ちゃんは待った方がよろしいですよね? 自分勝手に質問ばかりして申し訳ないのですが、ご返答よろしくお願い致します。

水たまりの袋(嚢胞)は癌化しませんし、そのまま放置して構いません。たくさんの方が嚢胞は持っています。たまたま出来た場所が乳頭近くということで、炎症が起きて乳頭の陥没が起こっているのではないでしょうか? ただ、乳頭の近くは超音波も含めて画像診断の難しいところですので、少し注意が必要ですから・・。そういう意味での経過観察ではないでしょうか。乳管という、乳汁の通り道が、部分的に拡張したものが嚢胞となります。自然に消えることも、若干大きくなることも、そのまま残ることもあります。妊娠、出産、授乳ともに問題ありません。(文責 鈴木)

 

No.8361】  08年10月03日   H 
センチネルリンパ節生検(HPNo.8158-2)

2か月前にNo.8158で相談させていただきました。摘出生検の結果は、「切除断端 −、硬癌およびDCIS grade3、腫瘍最大25o、波及度 f、comedo-type、浸潤様式INF−γ、リンパ 静脈侵襲 0、乳管進展+、微小石灰化、浸潤部 5oと7o、悪性度grade1、形成2、異型2、分裂1、ER 陽性、HER2 1+(進展部 3+)」です。脇の下寄りの手術だったため、センチネルリンパ節生検への障害が出ました。その後、術中迅速検査の出来る病院に転院しましたが、やはりSLNBは難しいようです。
1) こちらでは色素法で行っているそうなのですが、RI法、その他併用でならば見つかる可能性はあるのでしょうか。
2) 見つからなければ、郭清を受けるか、切除せずに放射線照射を受けるかで迷っています。

生検後まだ何の治療も受けていません。現在は、画像で同胸に別の怪しい部分が見つかったために針生検を受け、結果待ちの状態です。

腋窩近くの場合は、色素法でもRI法でも見つからない可能性が高いと思いますが、ひとまずセンチネルリンパ節生検を行い、不可能であれば郭清をするのがベストと思われます。郭清せずに放射線照射は行うべきではないでしょう。リンパ節転移の有無を調べることが大事であって、それにより今後の治療の必要性を検討するので、腋窩リンパ節の情報が得られないまま、放射線で局所制御をしても全身の治療にはつながりません。(文責 鈴木)

 

No.8360】  08年10月03日   N
【No.8314】術後の治療と再発率と生存率について

「HPNo.8314 術後の治療と再発率と生存率について」の回答を拝見し、多少動揺いたしております。この方は3ミリの浸潤とありますが、このような微小浸潤癌でも悪性度が3であれば化学療法の効果は大きかったのでしょうか。私は同じような病理診断で術後2年近く経ちますが、化学療法はしませんでした。

私たちが提供している情報はあくまでも一般論であって、診察をしていないので、一人一人の状況に応じたものではありません。ですから、化学療法をした方がよいかどうかは、患者さんと主治医がその効果と副作用をよく話し合って決めることが最も重要なことで、その補助になることを願ってこの相談室は運営されています。たとえ患者さんの病態が同じであっても、患者さんと主治医の先生の考え方次第で異なる治療法を選択することもよくあることです。唯一絶対に正しい治療法というのは存在しないので、その時点で自分にとってよりよい治療法が何かを、ガイドラインやAdjuvant Onlineのデータ等を参考にして決めていくのです。ですから、“3mmの浸潤径”という情報で浸潤径が3mmと小さいから化学療法が不要と考える考え方もありますし、3mmでも浸潤があれば化学療法を勧めるという考え方もあります。貴女が化学療法を選択しなかったからといって、再発するということではありません。ただ、私が一般論として化学療法をお勧めしたのは、最近の考え方は、大きさ等の物理的な情報より患者さんのガンの性質の情報を重視して治療を考えようという考え方が強くなってきているからです。(文責 清水)

 

No.8359】  08年09月29日   H 
腫瘍マーカーの上昇について

いつもお忙しいなか貴重なお時間を割いてご回答いただき、ありがとうございます。わが身に置き換えて、参考にさせていただいております。今回は私自身のことで恐縮ですが、アドバイスをいただきたくよろしくお願いいたします。60歳。2005年10月浸潤性小葉癌の診断、11月術前化学療法開始。2006、5月左乳房全摘出 6x4cm エストロゲン・レセプター陽性 プロゲステロン・レセプター陽性 ホルモン療法・有効 HER2 2 リンパ節郭清 リンパ節転移 11/19  放射線照射 25回。以後アリミデックスを服用し、順調に推移して来ましたが、3年目になる今春から、腫瘍マーカーの値が除除に上昇しだしました。そこで胸部CT、MRI、骨シンチグラフィー、マンモグラフィー、エコー、子宮癌の検査を受けましたが、異常はありませんでした。CEA 2008 5月-5.5 6月-7.2 7月-8.5 8月-11.2 9月-18.6、CA15−3  5月-23.0 6月-31.0 7月-36.3 8月-48.3 9月-62.4。 そこでアリミデックスからアロマシンに替えましたが上昇は止まらず、再度CT検査をしましたが影は見つかりませんでした。肝臓のあたりに点のようなものが、あるがはっきりはわからないとのことです。放射線医も「疑い」の段階とのことでした。主治医の先生には頭部のCTを撮って見るかなと言われました。先生はとても親身に治療に当たって下さり感謝しています。今はフェマーラに替えて5週目です。先生曰く、数値が上昇している以上、漫然としていないで次の手を打たなければと言われるのですが・・・。そこでお尋ねしたいことは
1) はっきり病巣が断定できなくても抗癌剤を投与しなくてはならないのでしょうか? 私としてはもう少し様子を見たいと思うのですが、先生は兆しがあった時点で、早めにたたかないといけないというお考えの様です。来月10月8日の結果をみて決断をしなければならないと思います。このような場合、とても迷います。希望としては共存、共生ができれば良いのに無理な事でしょうか。尚PET検査は受けていません。

長文になり申し訳ありません。説明不足で分かりにくい箇所もあるかと思いますが、 どうかよろしくお願いいたします。

診断方法としてはPET検査が有効な可能性があり、お受けになることをおすすめします。その場合、脳転移はPETでは分かりませんから、頭部CT(あるいはMRI)は別にお受けになってください。もともとホルモン感受性の高い乳癌ですから、まずホルモン療法を主として行う方法に間違いはないと思います。フェマーラに換えて5週間ということですが、腫瘍マーカーの上昇が止まらないのであれば、化学療法を開始するのもひとつの選択肢ではありますが、一方で何らかの症状が出た段階で化学療法を開始するという選択肢もあると思います。(文責 首藤)

 

No.8358】  08年09月29日   N.N. 
術後薬物療法の判断について

術後薬物療法の判断について教えください。

<状況>
皮下乳腺全摘。リンパ節転移なし。腫瘍経1.8×2.0cm。グレード3、ホルモン陽性。HER2陽性(FISH法=2.4)。

1)ノルバデックス5年+リュープリン2年
2)AC(4クール)+ハーセプチン(51週)+ノルバデックス5年

リンパ節転移がなく、ホルモン療法もよく効くタイプらしいのですが、顔つきが悪いため、抗ガン剤とハーセプチンを選択する方が賢明でしょうか? それとも、副作用のことを考えれば、ホルモン療法コースでも効果ありと見るべきでしょうか。

1)、2)のいずれも選択肢として可と思います。ご年齢が不明ではっきりとしたことはいえませんが、あなたの場合術後全くの無治療で30%程度の再発率があり、ホルモン療法を施行すると再発率は半減します。化学療法(AC+タキサン)を追加した場合の上乗せ効果は再発率をさらに5%程度下げるほどであり、化学療法だけではそれほど高くないようです。術後のハーセプチン療法はおすすめですが、本邦においては保険適応上化学療法との併用で術後一年間となっており、ハーセプチンを選択するのであればAC4クール施行後のタキサン系薬剤との併用となります。ハーセプチンを加えることで、おおよそ再発率は最終的にホルモン療法単独よりも10%低くなるでしょう。よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.8357】  08年09月29日   H
ゾメタについてお聞きします

ゾメタに抗腫瘍効果があるということがわかってきて、術後ホルモン療法にゾメタを追加すると良い(?)そうですが、
1) 化学療法→ホルモン療法のどこにゾメタを追加するのか、その順序というか位置づけは? ゾメタってビスホスホネート?抗癌剤ですか?
2) ホルモン療法のみで3年経過していますが、ゾメタを追加、併用という手もありますか?  閉経前、後の適応、顎骨障害の副作用はありますか?
3) 手術時閉経前で、現在は閉経し、アロマターゼ阻害剤を飲んでいます。閉経前乳癌とか、閉経後乳癌という言葉は手術時のことですか? それとも現在のことで言っているのでしょうか?

まとまりのない質問で申し訳ありません。

オーストリアでの臨床試験の結果として、閉経前早期乳がんに対してホルモン療法に加えてゾメタ(ビスホスホネート)を補助療法として追加した場合に再発率がより少なかったという結果が出ています(ABCSG−12)。今後のさらなる検討が必要でしょう。有効であるとすれば、まず術後の補助療法として使用されると思います。効果ですが、今回の検討では閉経前乳癌における結果ですので、閉経後の場合は不明です。ゾメタ投与治療期間内に抜歯などを行わない限り、重篤な副作用(顎骨壊死など)は起こらないようです。閉経前・後は基本的に手術時・治療開始時の状況です。(文責 首藤)

 

No.8356-1】  08年09月29日   Y.M. 
転移治療の抗がん剤について

いつも参考にさせていただいております。44歳。子供5歳児1人がいます。転移治療の化学療法の件でご相談があります。

2004年1月  左乳房全摘出手術。リンパ節多数転移。Her-2陽性。ステージV。術後補助療法でCEF6クール。放射線、鎖骨・胸骨照射。
2005年2月〜 肝臓1箇所、胸椎。肋骨転移。タキソール、ハーセプチン、アレディア開始。
2006年4月  腫瘍マーカーCEA上昇。タキソール12クールで中止。卵巣転移判明。
2006年7月〜 ナベルビン、ハーセプチン、ゾメタ開始。
2006年9月  卵巣・子宮摘出手術。
〜2008年8月 画像上転移巣(肝臓・骨・骨盤内)なし。ナベルビン継続中。
2008年9月  CEA少しずつ上昇。新たな転移の兆候か。症状はなし。画像検査はこれから。

以上、再発してから3年半、特にナベルビンが著効し、落ち着いていたのですが、現在腫瘍マーカー上昇で、次の抗がん剤を模索しています。 そこでご相談です。候補としては、ゼローダ+エンドキサンが考えられますが、タキソールが効いていたので、体力のある今のうちに、同じタキサン系のタキソテールを先に試し、ゼローダは後にとっておく、という考えはどうでしょう。期待のラパチニブが承認された際、ゼローダとセットかも、という情報も気になります(そうでないかもしれませんが)。それ以外は何か抗がん剤の有効な使い方はありますでしょうか。なるべく長く有効に使っていきたいので、ご回答よろしくお願い致します。

よく勉強されていらっしゃいますね。ご指摘の通り、現段階ではゼローダ+エンドキサン(XC療法)を後回しにすることも可と思います。XCの効果はタキソテール単独と大差ないことが国内の検討で示されていますが、XCは内服ですので通院の手間(頻度)が少なくてすみます。現状では通院治療の大変さを比較すればXCよりも大変なタキソテール単独の選択もよろしいかと思います。ラパチニブは、おそらくゼローダとの併用ということで来年承認されるようです。(文責 首藤)

 

No.8356-2】  08年10月11日   Y.M. 
転移治療の抗がん剤について(2)

HPNo.8356でご回答いただいき、大変参考になりました。再度ご相談があります。ハーセプチンは継続で、ゼローダかタキソテールの選択で検討していましたが、ハーセプチン+ゼローダ+タキソテールの3剤併用は、それぞれ単独より効果が高い、との情報を得ましたが、どうでしょう。現在症状もなく、体力もまあまああり、通院もOKです。生存期間をより長く保つため、抗がん剤を有効に使いたいという希望に照らして、3剤併用はどう考えられますでしょうか。よろしくお願いします。

ご質問ありがとうございます。おっしゃるとおり、ハーセプチン・ゼローダ・タキソテールの3剤併用療法とハーセプチン・タキソテールの2剤併用療法の比較が、欧州癌治療学会にて2006年にCHAT試験として発表されています。このCHAT試験では、平均TTP(増殖抑制期間)は2剤投与群が13.8カ月であったのに対して、3剤投与群は18.2カ月と有意に延長されており、また、平均PFS(無増悪生存期間)は、2剤投与群で12.8カ月だったのに対して、3剤投与群は14.8カ月と有意に延長されていました。しかし、全体の奏効率は3剤投与群が71%、2剤投与群が73%と、両者に有意な差は認めなかったと報告されています。使える武器は早めに使うという考え方には賛成です。主治医の先生とよく相談されて決定してください。(文責 高橋)

 

No.8356-3】  08年10月21日   Y.M. 
転移治療の抗がん剤について(3)

NO.8356、8390で質問しました。いつも大変参考になり、ありがとうございます。8390に関して、再度ご質問させてください。ゼローダ+タキテール(ハーセプチン継続)とゼローダ+エンドキサン(ハーセプチン継続)で悩んでいます。問題は、白血球減少をはじめとする副作用です。現在、ナベルビンを2年強続け、白血球がいいときで3000台、低いときは1000台前半まで下がります。ノイトロジンを3週に一度打ってもです。他の副作用は多少がまんできたとしても、白血球は致命的のような気がします。こういう状態で、ゼローダ+タキソールは可能ででしょうか。できれば、なんとか副作用をコントロールして、タキソールのほうをやりたいと考えています。もしくは、ゼローダ+タキソール試して、きつければ換えるという方法もあるのかな、と思っています。どうお考えでしょうか。よろしくお願いします。

使用する薬剤量にもよりますが、一般にナベルビンと比べるとゼローダもタキソテールも白血球減少の副作用の程度はむしろ軽く、またナベルビン使用時でも白血球が1000台前半までしか下がらなかったことから考えると、この点ではゼローダ+タキソテールは十分可能と考えられます。ただやはり施行してみないと副作用の程度はわかりませんので、仰るとおり、きつければ変更することを念頭において、ゼローダ+タキソテールを開始されてはいかがでしょうか?(文責 谷)

 

No.8355】  08年09月28日   R.H. 
葉状腫瘍の再発(転移?)

初めて相談させていただきます。46歳の二児の母です。よろしくお願いします。二年前に悪性の葉状腫瘍で手術をしました。その時は生体検査ということで部分摘出だったのですが、去年再発してしまい全摘出しました。全摘出は辛かったのですが、これで、もう大丈夫ならばと自分を納得させて・・・。ところが先日、定期検診で肺に影があるからとCTを行い、結果、肺に腫瘍があると言われなした。再発、転移の多い病気とは聞いていましたが、毎年、再発(転移)し、手術なので、正直、精神的にまいっています。検索すると肺への転移は致命的と書いてあるものもあり、とても不安です。確たる治療法がないのは承知していますが、この先、再発の恐怖を抱えながら何もせずに過ごさなければならないのですか? 又、主治医は「手がないわけではないが厳しい状況」と言うのですが、それって余命いくらかってことですか? 腫瘍があるというだけで他はいたって元気なので、何だか頭が混乱しています。お忙しいのに、まとまらない文で長々と申し訳ございません。

悪性の葉状腫瘍術後であり、肺の腫瘍が転移である可能性は否定できないところです。転移腫瘍の数などにもよりますが、肺腫瘍の摘出術や全身的化学療法なども考慮すべきかもしれません。主治医を信じて頑張ってください。(文責 首藤)

 

No.8354】  08年09月28日   H.Y. 
温存術後の治療について(2)(HPNo.8323-2)

先日No8323でご回答をいただきありがとうございました。たいへん参考になりました。その回答の2)のリンパ浮腫の可能性という内容について再度質問をさせてください。8月の温存術前説明では、A.担当の放射線腫瘍医師によれば、腋下リンパ節への照射について、リンパ浮腫の可能性は、
@ センチネル生検後(センチネルを含め、リンパ節を1個以上カクセイした後)の照射では10数パーセント
A センチネル生検をせずに照射では3パーセント前後
と説明があり、いずれも治療効果はカクセイに劣らないとのことでした。B.主治医の乳腺外科医師の説明では、
@ センチネル生検の術中診で陰性のときはそれ以上のカクセイはしないが、センチネルを超えて変性転移の可能性は5パーセント
A 術中診で陰性でも術後病理診断で陽性の場合改めてカクセイ術は行わず、放射線治療で対処している。ただしリンパ浮腫の可能性は、10数パーセント
B 術中診で陽性のときは最低でもレベル1以上はカクセイし、そのときリンパ浮腫の可能性は、10数パーセント以上
ということでした。
わたしの場合、初診時に針細胞診断では陰性だったものの、リンパのひとつに腫れが認められた事実から、術前化学療法によりその腫れが見えなくなったとしても、B@のセンチネルを超えての変性転移を恐れました。また、センチネル生検をしてBABとなったとき、AAよりリンパ浮腫の可能性が高いと判断しました。そして温存術時のセンチネル生検を断り、腋下リンパ節への照射を選択しました。ただ、術後、腫瘍切除部分が病理診断で思いがけずpcrという結果になったことから、リンパ節への変性転移があったとしても、それも消えている可能性があるのではないかと考えが及び、先のとおり「腋下リンパ節への照射は不要?」という質問をさせていただいたわけです。
この度いただきました回答では腋下リンパ節への放射線治療について、
2) 照射した場合、懸念されているリンパ浮腫の可能性が出てきます。センチネル生検より可能性が上昇します・・とありました。これは、「センチネル1個を生検のためにカクセイした場合」を指すのですか? それとも「SNBの結果によるレベル1〜3いずれかまでのカクセイを含んで」の意味ですか? もし後者とすれば、上記の掛かりつけの医師の説明や数字にどこか誤りがありますでしょうか。私は、忙しい担当医師の早口の説明をいつも必死でメモしていますので、聴き間違いがあったかもしれません。9月末から放射線治療が始まります。お早めに教えていただけましたら幸いです。

「センチネル1個を生検のためにカクセイした場合」を指すと思います。(文責 首藤)

 

No.8353】  08年09月28日   K・K
高齢者の治療について

70歳の母の乳がん術後の治療について相談させてください。今年8月末、右乳房温存手術。リンパレベル2まで切除。腫瘍1センチ。脂肪までの硬がん。血管などの浸潤なし。グレード1。ホルモン両方とも強陽性。ハーツーは2…今フィッシュ法で詳しく調べています。リンパは4個転移。4年前脳梗塞。麻痺残らず。薬を飲んでいます。不整脈、心房細動、高血圧、薬服用中。膝関節変形で杖をついています。主治医は、「若ければ化学療法、放射線、ホルモンだが、歳のこともあるから胸壁、鎖上放射線。アリミデックスかフェマーラ」と言われました。本人も化学療法は副作用の点で避けたいようです。まだリンパ液がでているので、注射で抜いています。放射線は来月からと言われました。ハーツー陽性ならハーセプチンが使えればと思い聞いたところ、「抗がん剤と併用なら使用できるが・・・。」と言われました。経口抗がん剤もあるようですが・・・。これから先、どのように治療を組み立てていけばよいのでしょうか。全身状態もあまりよくなく、関節痛もあるので、アリミデックスの副作用も気になります。ステージ3と言われ、途方にくれています。よろしくお願いします。

ハーツーがフィッシュ法で陽性であればハーセプチン単独投与が有効だと思いますが、たしかに保険適応の問題点があります。経口抗がん剤やホルモン療法も適応でしょう。よく主治医にご相談ください。(文責 首藤)

 

No.8352】  08年09月28日   TUFFY
再発率(HPNo.8257-2

HPNo.8257のTUFFYです。前回、回答を頂いたものの、その後も乳房切除術の決断もつかぬまま、放射線治療を続けながら悩んでおります。少しでも再発のリスクが減るのであればと、お願いした追加照射を含む放射線治療が、明日で6週間終了となります。これで治療を終了する場合と、再度切除手術をした場合の再発率の違い等、どのくらい差があるのか、教えて頂けないでしょうか? また、非浸潤癌であっても、浸潤癌と同様にがんの悪性度により再発率は変わるのでしょうか? 以上、是非とも教えて頂きたく、よろしくお願い致します。

手術施行した場合には基本的には局所再発の可能性はなくなります。細胞の悪性度というよりも、非浸潤がんのほうが乳管内部において広く進展しやすいですから、局所的再発率は浸潤がんよりも高い傾向にあると思います。(文責 首藤)

 

No.8351】  08年09月28日   JNUE
血性分泌の検査結果について(HPNo.8203-2)

HPNo.8203でご相談したものです。その後、マンモとエコーの検査を受け、血性の分泌も採りました。結果は、マンモでは石灰化の変化は無し、エコーでは右乳房(分泌のある方です)の4時方向に2.5mmほどのしこりがあるとのこと。ただし、のう胞か充実したものか分からないそうです。分泌物は、血性ではあるがカテゴリーTで問題なしだが、しこり?が気になるので、3ヶ月後の再検査(エコーと分泌の検査)となりました。お尋ねしたいのは、今回待ち針くらいの少ない分泌しか採りませんでしたが、これでも検査結果がOKな場合は、ある程度は安心してよろしいのでしょうか? また、分泌の出る孔は乳管拡張があるそうですが、乳管内に腫瘍はないそうです。原因がなくても分泌物がでることはあるのでしょうか? 最後に先生が、「乳管に針をさして調べる方法もあります。」とおっしゃっていましたが、それは具体的にどのような検査なのでしょうか? このまま3ヶ月経過観察するのを待たずに受けたほうがよいのでしょうか? よろしくお願いいたします。  

少ない分泌物の量でも検査結果に至っているのですから、それなりの信用性はあると思います。乳腺症などにより分泌物が出ることがあります。乳管開口部に涙のう針などを挿入して造影剤を注入して乳管内部を造影する方法です。3ヶ月後の再診でよいのではないでしょうか。(文責 首藤)

 

No.8350】  08年09月26日   K 
妊娠中の腋下リンパの腫れ

初めて投稿させていただきます。現在妊娠18週です(2人目)。妊娠してからずっとおっぱいが張っている状態です。副乳もあり、そちらもすこし張っています。数日前から、腋下のリンパ節?がコロコロと触れるのに気付き、気になって仕方がありません。これは妊娠中には見られる症状なのでしょうか? それとも、きちんと診てもらった方が良いのでしょうか? よろしくお願いいたします。

文面からでは判断しかねますので心配を取り除く意味からもお近くの乳腺専門医を受診しましょう。(文責 首藤)

 

No.8349】  08年09月26日   E,S 
穿刺吸引細胞診擬陽性について 

35歳既婚、妊娠歴なし。20代前半より両側多発線維腺腫あり、マンモグラフィー、エコー、細胞診の検査を数年おきにしていました(数や場所に多少変動あり、細胞診はいずれも異常なし)。30代に入ってからは、しこりの大きさや部位にあまり変化なく、右に2〜3個、左に2個、いずれも1cm未満ですが、多発性で要観察のため半年に1度受診し、エコー検査をしておりました(マンモグラフィーは年1回)。そのうちの右の1つのしこりのみが、形状が不整形であるため、穿刺吸引細胞診を19年の3月か20年の3月(記憶が曖昧ですみません)に実施した結果クラスUで、線維腺腫と診断され、方針は今まで通り経過観察半年後となっていました。この半年の間に引越しをしたため、長年通っていた病院に紹介状を書いていただき、近所の乳腺クリニックへ、今月、半年後の定期検診に行きました。そこでも、エコー、マンモグラフィー、触診をして頂きましたところ、やはり右のしこりの1つの形が悪く、バックエコー?がみられ、拡大マンモを撮りましたが、マンモはまだ若いので何も異常は写っていないとのことで、細胞診をいたしました。結果は擬陽性で、追加で腫瘍マーカーの採血と造影MRIを来月撮ることになり、とても不安な毎日を送っています。半年前に言われた腫瘍と、今回の腫瘍は大きさも部位も殆ど変わらず、多分同じ腫瘍だと思います。そこで質問ですが、半年や1年の間に腫瘍が癌化することがあるのでしょうか? もし同じ腫瘍に対する細胞診として、結果がクラスUだったり擬陽性だったりと変化するものでしょうか? 乳がんに関して、細胞診の結果擬陽性というのは、どの様にとらえるとよろしいでしょうか? 長文になり申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

細胞診が擬陽性というのはおそらくはClass III、悪性とも良性ともいえないという状態でしょう。しかし細胞を診断する診断医によって、同じ細胞に対してもIIなのかIIIなのか意見が分かれることもしばしばです。要は形の悪い腫瘤ががんなのか、がんでないのかということですので、正確な診断をつける意味でも怪しい腫瘤に対して針生検やマンモトーム生検を行って、組織をしっかりみてもらうこと(組織診断)をおすすめします。(文責 首藤)

 

No.8348】  08年09月26日    O 
乳がんでしょうか?

一年前に、市の乳がん検診で石灰化が見つかり、要精密検査の必要ありとの指示でした。大学病院で検査をしたのですが、「異常ないでしょう。定期検診を」との事でした。先日、マンモグラフィーをしたところ、「石灰化の部分が別のところにもできているので、MRIをとってみましょう。」と言われました。乳がんなのでしょうか?

おそらくは診断上カテゴリー3程度の石灰化が確認できる状態だと思います。乳癌であるかどうかはご質問の内容では分かりません。MRI診断は確定診断に役立つでしょう。検査の結果を待ちましょう。(文責 首藤)

 

No.8347】  08年09月26日    S.M.
乳がん治療の副作用(HPNo.8279-2)

前回は、迅速なご対応有難うございました。結局、タキソールを毎週投与になりました。アドバイスを頂き安心して治療にのぞんでいます。
2回目の相談です。タキソールの治療を4クールの予定で、現在2クール終わり3クール目の1回を22日に終わりました。痺れ、むくみは、慣れもあり許容できる程度になっています。ところが、先週辺りから背中にブツブツと発疹ができ、あまりかゆくは無いようですが、最初は赤く、だんだん黒ずんできました。腰の辺りから始まり、今は肩の辺りまで増え、顔や手足に出ないか心配して、精神的に少し不安定になっています。先日の受診で、かゆみ止めの軟膏を処方していただきました。副作用から来ているから心配ないといわれましたが、本人にしてみると顔への心配で、あまり外出する気にもならず、元気がありません。タキソールの治療がまだ半分あるので、心配しています。資料を読んでも、この副作用については、あまり書かれていないので・・・。どんな作用から出るものなのか、分かりましたら教えてください。よろしくお願いします。

パクリタキセルの副作用として皮疹がでることはあります。 薬剤自体のしわざなのか、薬剤を溶解するために使われている溶媒のせいなのかよくわかりません。一度皮膚科専門医師の診察をお受けになることが賢明だと思います。(文責 首藤)

 

No.8346】  08年09月26日    N.K.
胸のしこり

5歳の子と1歳2ヶ月の子供がいます。私は34歳です。3日前から左も胸がおっぱいを飲ませていると痛みが走ります。昨日の夜中、寝ながら飲ませていて、痛いなあと思いながら左の胸の下(ワイヤーがあたる部分)にしこりを感じました。くりくりとよく動き、押すと少し痛いです。乳がんでしょうか? 診断は何科にいけばいいのでしょうか? 教えてください。

乳腺科、乳腺専門医を受診してください。 授乳中にみられるくりくりしたしこりは乳瘤(お乳のたまり)であることが多いと思いますが、一応専門医の診断を受けられたほうが良いと思います。(文責 首藤)

 

No.8345】  08年09月26日     K  
ホルモン療法中のむくみとしびれ(HPNo.7563-6)

No7563で相談した者です。現在アリデミックスによるホルモン療法を行っています。
1) 右乳房全摘、リンパをとった為か最近右腕にむくみが出てきました。リンパ浮腫なのでしょうか?
2) また化学療法中に両手のしびれがありました。その後しびれはなくなっていましたが、最近左腕のしびれが出てくるようになりました。骨転移、またはリンパ転移の可能性はありますか。

1) 手術したほうの腕における顕著なむくみであればリンパ浮腫の可能性が高いと思います。
2) 使った薬剤の種類にもよりますが、化学療法の副作用が治療終了後に比較的長期にわたって残ることがあります。可能性としては抗がん剤の副作用であるかと思われます。一般的には骨転移・リンパ転移の症状とはいえません。(文責 首藤)

 

No.8344】  08年09月26日     N
バジェット病ではないかと不安です

はじめてご相談させていただきます。現在2歳の子を持つ39歳の母です。5年ほど前に乳腺に線維腺腫がありました。細胞診では良性で、以後毎年エコー検査をしています。最近、乳頭が痛痒くなり、少し赤くて硬くなっています。色々調べて、バジェット病というのをみつけました。症状の記述が少なく、今不安です。症状としてはどういう風に現れるのでしょうか? お忙しいでしょうが、宜しくお願いいたします。

パジェット病は乳管内の腫瘍細胞が、乳頭表面に露出した状態と考えて良いでしょう。乳頭になかなか治らない「びらん」、乳頭表面からの出血などがあるようでしたら可能性は高くなると思います。鑑別診断としては乳頭皮膚の皮膚炎などです。一度乳腺専門医を受診されることをおすすめします。(文責 首藤)

 

No.8343】  08年09月26日     Y.Y
肺に影

3年前に右側乳がんで温存手術し、CE4クール後、現在リュ-プリン、タスオミン治療中。先日の3年検診のCTで、半年前には無かった左肺に一つ影が見つかりました。個人病院なので現在放射線科の先生からの回答待ちなのですが、やはり転移の可能性が高いでしょうか? 他の乳がん患者も右乳がん温存後2年目にCTで肺に影が見つかり、PETで異常なしだったので、3ヶ月後に再度CTを撮ったら影が無くなっていたそうです。そんなことがあるのでしょうか? 結果が出るまで不安で仕方ありません。放射線科の先生で判別がつかない場合は、次はどういう検査になるのでしょうか? 再発後の治療はやはり抗がん剤でしょうか? 「・3.5×1.5 ・リンパ転移無し ・グレード3 ・ホルモンはER(−)/PgR(+30)」です。ご意見、宜しくおねがいします。

左肺の腫瘤の大きさや形態を拝見しないと何ともいえませんが、今回確定診断に至らなかった場合は、「@数ヶ月後にCTを再検して肺腫瘤の大きさや形の変化の有無を確認する APETを行う」などの選択肢が考えられます。(文責 首藤)

 

No.8342】  08年09月26日     M.T. 
胸のしこりから膿?が出ました

40歳、子供二人出産しています。何年か前から左乳房上部の外側にしこりがありました。最近生理前に急にしこりが大きくなり、痛みがありました。二日後になっても痛みは治まらず、しこりの先端に黒く刺された痕のようなものに気づいたのですが、そこから膿のようなものが出てきました。臭いがあります。乳首から膿のようなものが出るというのは聞いたことがありますが、しこりの部分からは聞いたことがないので不安です。何もしていなくても痛みがあり、しこり部は赤く熱を持っています。受診した方がいいのでしょうか? どんな病気が考えられますか。よろしくお願いします。

乳腺炎や乳腺腫瘍が考えられますが、まずは乳腺専門医を受診されることをおすすめします。(文責 首藤)

 

No.8341-1】  08年09月26日     T.M. 
術後療法について

いつも相談室を拝見し、参考にさせていただいております。私の妻(42歳)の乳がんについて相談いたします。簡単に経過ですが、2006年1月頃,右胸にしこりを自覚し、乳腺外科を受診するが、マンモグラフィー、エコーで異常なし。2006年5月 乳頭より血清分泌物があり、再診。マンモグラフィー、分泌物検査で経過観察。2006年11月 マンモグラフィー 異常なし。2007年5月 マンモグラフィー 異常なし。2007年11月 しこりが気になるので再受診。マンモグラフィー 異常なし。本人が気になるしこりは、医師の触診では認識されず、希望してエコーをしてもらうが、しこりはわからないとのことで、2年に1回の受診で十分であるとの診断。2008年5月頃から、しこりが大きくなっていると自覚。2008年7月 マンモグラフィー、エコー、針生検にて、乳がんと診断。転院し、2008年8月 右乳房全摘。腋窩リンパ節郭清。病理診断の結果、腫瘍径 9cm、浸潤癌径 2cm、核異型度 Grade2、リンパ節転移なし(0/16)、ER:60% PgR:80% Her2:ー、f(+),ly1,v1 でした。術後治療は、ホルモン療法(ゾラデックス+ノルバデックス)を予定しています。抗癌剤の効果はほとんどないだろうと言われていますが、非浸潤が優位とはいえ、「急速に増大したこと、核異型度が2、脈管侵襲あり」が少し気になります。抗癌剤治療に関する先生のご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。

腫瘍径が大きいのですが、予後因子として重要な浸潤部は2cmの広がりです。ホルモン感受性もあり、全体としてはホルモン療法を第一選択とすることに異論のないところです。一方、細胞異型度Grade2というところで化学療法の選択も視野に入ると思いますが、基本的にホルモン感受性陰性のかたがたと比べれば、奥様の場合化学療法を施行した場合の上乗せ効果はだいぶ低いのも事実です。化学療法の副作用の強さと、上乗せ効果とのバランスなどを総合的に判断してホルモン療法のみでゆくのか、ホルモン療法に化学療法を追加するのかを考えた方が良さそうです。よく主治医の先生とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.8341-2】  09年04月06日     T.M. 
腋窩リンパ節郭清後における腋窩リンパ節の腫れについて

いつもお世話になっております。昨年 9/22,No.8341 で相談させていただいたものです。
2008年8月 右乳房全摘。右腋窩リンパ節郭清をし、ホルモン療法(ゾラデックス+ノルバデックス)を続けております。2008年12月 右腋窩に2cm程度のしこりを発見し、エコー、細胞診の結果、癌細胞は認められず、リンパ節が腫れているとの診断でした。2009年3月 リンパ節の腫れは、2cmのまま変化がありません。リンパ節郭清後のしこりは悪いものであることが多いとのことで、再度細胞診を行いましたが、明らかな癌細胞は認められないため、経過観察となっています。

1) リンパ節郭清後にリンパ節が腫れることは、時々見られることなのでしょうか。
2) このような腫れは、主治医がおっしゃるようにリンパ節転移であることが多いのでしょうか。

よろしくお願いいたします.

1) 通常は、リンパ節郭清をすればリンパ節の残りはないはずですから、郭清した場所のリンパ節が腫れるということはありません。しかし最近は、リンパ浮腫を予防するためにリンパ節郭清の範囲を縮小する傾向にあり、その場合、残ったリンパ節が腫れるということもあり得る話しです。
2) 手術した側の腋窩リンパ節が腫れてくれば、まずはリンパ節再発を疑います。そして細胞診等を行なって転移かどうか調べます。(文責 清水)

 

No.8341-3】  12年08月28日     T.M. 
胸筋間リンパ節転移

いつも相談室を拝見し、参考にさせていただいております。No.8341(2008/09)、No.8804(2009/04)で相談させていただいた者です。 その後、ゾラデックスを2年で終了し、ノルバデックスによるホルモン療法を継続しておりますが、2012年7月、右胸にしこりを自覚し、針生検を行なったところ、胸筋間リンパ節に転移を認めました。 PET-CT により、遠隔転移は認めませんでしたが、転移を認めた胸筋間リンパ節については、PETでは明確に転移とは判定できないレベルでした。

1) 細胞診で悪性と確定診断されたリンパ節が、PETではっきり写らないことは、よくあるのでしょうか。
2) グルコースの取り込みが低いということは、増殖速度が遅いと考えられるのでしょうか。また、悪性度との関連はあるのでしょうか。
3) 胸筋間リンパ節は切除予定ですが、その後の治療方針は、 ホルモン療法の可能性が高いようです。 再度病理診断をすると思いますが、前回と同じタイプであった場合、 先生であれば、どのように治療されますでしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、 よろしくお願い致します。

 

1) 転移巣がPET検査で陽性にならない事は、あり得る事です。
2) 通常は、そのように考えます。
3) 最初の手術のときと同じように、ER,PRが陽性で、Her2(-),Grade2以下であれば、基本的にはホルモン療法が推奨されますが、まだ閉経前で、Tamoxifen内服中の再発であれば、化学療法も考慮しなければいけないと思います。(文責 清水)

 

No.8340】  08年09月19日     I. I
術後の治療について

8/13に左乳がん部分切除+組織生検手術を受けました。手術前のMRIで左に病巣が二つあることを確認していましたが、細胞診では一箇所のみクラスXで、もう一箇所はクラスVであったため、上記手術となりました。手術後の結果、一箇所は、「浸潤7×4×4mm、周囲20mmの範囲でDCIS・乳頭腺管癌・リンパ節転移なし・y(-)v(-)・ER(+)60%PgR(+)80% ・HER2(-) ・核異型度T」でした。もう一箇所も18×9mmの範囲で、DCIS で乳頭側断端(+)でした。今後の局所治療として、「@全摘手術 A放射線 B乳頭切除+放射線」という選択肢が与えられ、10/23に全摘出+再建(同時)という方法をとることに決めました。今後のホルモン療法としては、以前子宮内膜増殖症がでていたことがあり、 タモキシフェンの治療をすると、子宮体ガンリスクが高くなるので、やめようと思いますが、LH-RHアゴニストの注射だけの治療を受けておいたほうがよろしいでしょうか? 外科治療で終わりにしようと思っていますが、ホルモン療法を行うのと、行わないのでは、右胸のガン発生の可能性はかなり違いますか?

貴女の場合、乳房切除術を行なったとはいえ、同時多発で、一箇所は浸潤癌であった事を考慮すると、術後補助療法としてのホルモン療法および異時多発乳癌(右乳癌の発生)の可能性を低くするという意味でも、ホルモン療法を行ったほうがよいと考えます。LH-RH アゴニストの注射は行なったほうがベストです。いずれにしても納得のいく治療を選択することが大切ですから、主治医と充分ご相談下さい。(文責 須田)

 

No.8339】  08年09月19日     Y.U.
浸潤の可能性について(HPNo.8299-2)

HPNo.8299で相談させていただきました。ご回答ありがとうございました。度々のご相談で申し訳ないのですが、ご回答いただければ幸いです。乳癌手術後病理の結果、胸膜までが0.1mmだった場合、胸筋への浸潤の可能性はあるでしょうか? 再度、検査をしたほうが良いのでしょうか? また、検査が必要な場合、どのような検査があるのでしょうか? 宜しくお願いいたします。

胸膜ではなく、胸筋膜だと思います。切除断端まで0.1mmですので、病理学的には断端陽性(5mm以内)という事になり、胸筋への浸潤の可能性はあると考えたほうが良いと思います。たとえばPET-CTでの検査では、一般には1cm以上の病変がないと描出できないと言われていますが、術後補助療法を行いながら、1年に1回の follow up 検査で、局所再発をチェックしては如何でしょうか。主治医とご相談下さい。(文責 須田)

 

No.8338】  08年09月19日     JOON 
骨転移の治療について(HPNo.7938-3)

いつもお世話になります。HPNo.7938で相談させていただいたJOONです。9月12日にあまりの激痛で病院に駆け込みました。痛み止めと安定剤がきれてしまって、痛みのため3日間一睡も出来ませんでした。ゾメタで痛みが取れると聞いていましたが、ある程度は取れても完璧には取れないものですか? あとは鎮痛剤でコントロールしていくのでしょうか? 抗ホルモン剤も、転移が分かってからはノルバテックスからアロマシンに変わり、12日に病院に駆け込んでからはヒスロンHに変わりました。朝夕2回で、あわせて4錠を服用しています。ヒスロンHとはどういう薬なのでしょうか? 副作用はありますか? 発見時ステージVbで局所進行癌(浸潤性小葉癌)でしたが、幸いリンパ節転移1個、グレード1だったので安心していました。おとなしい癌でも急に暴れ出すこともあると聞いたことがあります。術後2年での転移なので、私もそうなのでしょうか? また皮膚移植した胸骨に近いところが痛みます。押すとかなり痛みます。胸骨傍リンパ節もとっていますが、ポートが入っていたり、移植に近い部分だったりするので、痛いのでしょうか? 新たな骨転移も考えられますか? 今のところは、治療法としては4週間に1度のゾメタとヒスロンHの服用に変わりはないと主治医は言っています。ヒスロンHの次の抗ホルモン剤もありますか? 抗がん剤はとても辛かったので、出来れば抗がん剤は使わない治療を続けていきたいと願っています。沢山書きましたが、どうぞよろしくお願いいたします。

ゾメタで骨転移の痛みがコントロールできない場合は、鎮痛剤も必要になってきます。ヒスロンHは合成黄体ホルモン剤で、一般に進行再発乳癌の二次治療以降に用いられます。作用機序は複雑で、明らかでないところもありますが、ER、PGRを介したエストロゲン作用抑制、下垂体性腺系の抑制によるエストロゲン産生の抑制などと、直接乳癌細胞に作用して抗腫瘍効果を示すほか、血管新生抑制作用も報告されています。
HER2 は、どうだったのでしょうか。ハーセプチンが使える可能性があるかどうか、主治医にお聞きになって下さい。
胸骨傍リンパ節、ポート等では、あまり痛みは来ないようです。骨シンチ、PET-CT等の検査を行い、新しい骨転移の無いことを確認して下さい。(文責 須田)

 

No.8337】  08年09月19日     S.S.
転移治療について

前回、2年ほど前にもお世話になりました。とても参考になり、感謝しております。今回は、転移治療についてお聞きしたいのでよろしくお願いします。現在35歳です。2006年2月に左乳房全摘、リンパ節郭清手術を受け、FEC、タキソテールを3クールずつ、再発予防の放射線治療を左胸にし、ゾラデックスとタモキシフェンを一年→リュープリンとタモキシフェン(転院の為変更)を今年の4月まで続行。ステージはUbで、HER2は3+、リンパ節転移は16/16でした。4月にぎっくり腰になり、近くの病院に入院しました。この時撮った画像検査から転移ではないと整形外科の先生には言われていましたが、退院したあとも歩けないほどの痛みがありました。乳腺外科で受診時に話したところ、PET検査を受け、腰部、背部、蝶骨に骨転移があり、肝臓はほぼ全体に、すい臓や右の鎖骨下リンパ節にも転移していました。それからの治療はゾメタの点滴と、痛み止めのデュロテップ2.5mgとゼローダ一日8錠、プリンペラン、軽い胃薬とマイスリーを処方、リュープリン注射もしてもらっていました。嘔吐がひどく、倦怠感や腰部の痛み(ヘルニアもあるので)で寝たきりに近い状態が続き、入院していましたが、プリンペランと胃薬をガスターとガナトンに変え、ゼローダを一日6錠にして、なんとか退院しました。退院後も周期的に嘔吐があり、ゼローダが飲めないこともあります。もう少しゼローダの量を減らしたいのですが、主治医は、「6錠でも少ないので。これ以上は・・・。全く飲まないよりは減らしてでも飲んで欲しいけど・・・」と言われました。食欲も出ず、入院前より体重が17キロ落ち、入院中は水分も飲めない状況も続いたのですが、それでもこの治療は標準であり、私に合っているのでしょうか? デュロテップの副作用もあったと思いますが、再発後の治療はもう少しQOLが保てるものだと思っていたので、これから続く治療についても不安があります。
1) 骨の痛みが進めばデュロテップの量を倍にし、それでも効かないと放射線をすると聞いていますが、この方法以外にはないのでしょうか? また、量を増やせば吐き気などが、また起こるのですか?
2) みぞおちなど、あちこちがよく痛みます。内臓の痛みにはモルヒネは効かないのですか?
3) 体の痛みは、どの程度まで我慢するのでしょうか。デュロテップの張替えの日は、痛みが増すのですが、我慢するべきでしょうか。

お忙しい中、ややこしい質問で申し訳ないのですが、よろしくお願いします。

1) HER2(3+)ですので、ハーセプチンが使用できると思います。主治医とご相談下さい。
2)3) 痛みのコントロールについては、薬の効き方が人様々ですので、我慢しないで主治医に申し出て、日常生活ができるように、あう薬と量を調節してもらう必要があります。骨の痛みに対する放射線治療は効果的だと思います。(文責 須田)

 

No.8336-1】  08年09月19日     Y 
胸のしこり?と内出血について

62歳の母のことで相談します。母からふと鏡を見たら胸が大変なことになっていると相談されました。触ってみると、右胸の乳頭上(内側)にちょっと固くなった大きな固まりがあり、乳頭から下が内出血しているような赤紫色になっていました。範囲はけっこう広いですが、痛みや熱はもっていないようです。母は糖尿病で通院しているのですが、胸の変化に気がついたのは最近だったので、主治医に見せていなかったようです。乳腺科のある大きな病院に行く予定で、主治医に紹介状を記入してもらう為病院に行ったので、胸の診察も受けてきました。内出血しているので、「胸をどこかにぶつけなかったか?」と聞かれたようですが、ぶつけていないとのこと。触診してもらいましたが、「専門医ではないのではっきりとわからないが、乳癌ではないと思う。糖尿病の薬の影響で内出血しているのかもしれない。」との事でした。だた、母は以前乳腺炎にかかったこともあり、祖母も乳癌になりました。病院には今週中に行く予定です。心配なのでネットで調べましたが、内出血をしているしこり?についてはわかりませんでした。乳癌やその他の病気の可能性はありますか?

直接診察しないと分かりませんが、固くなった大きなしこりあるとの事ですから、不安を取り除く為にも、乳腺外来を受診して下さい。内出血が重要なのではなく、しこりがポイントです。(文責 須田)

 

No.8336-2】  08年10月21日     Y 
超音波とマンモグラフティについて

HPNo.8336にて相談致しました。ありがとうございました。その後、母は乳腺科にて検査してきました。その時は胸の内出血がひどかったので超音波検査のみ受けてきましたが、「乳癌ではないだろう。内出血が固まって固くなっているのかも・・・」とのことでした。1週間後、内出血が収まったのでマンモグラフティを受けました。「超音波とマンモで見た限り乳癌ではないので安心してください。」と言われ、念のため穿刺吸引細胞診を受けてきました。すると、数値が悪いとかで、「乳癌かもしれないし、良性かもしれない。50、50ですね。」と。来週、針生検にて再検査することになりました。超音波とマンモグラフティで乳癌ではないと言われたので、すっかり安心していた母は、かなりのショックを受けたようです。針生検をして、結果次第でMRI検査、CT検査もするかもしれないと言われました。もしも乳癌だった場合、こんなに検査に時間をとられていて、癌が進んでしまったりしないのでしょうか? 超音波とマンモグラフティでは乳癌の発見は100%ではないのでしょうか?

一般に、乳腺の診察を進める場合、まず視触診・マンモグラフィ・超音波などを施行し、それだけでは断定できない場合に穿刺吸引細胞診、針生検、MRI、CTなどを行ってゆきます。お母様の場合は、超音波とマンモグラフィでは良性と断定できなかったため、穿刺吸引細胞診が行われたのだと思われます。実際、超音波やマンモグラフィを施行しても診断が断定できないケースは少なからずあります。ただ、もし乳癌であったとしても検査施行のための1〜2ヶ月の期間に急に進行することはまず考えにくく、落ち着いてしっかりと調べていただくのがよろしいかと思います。(文責 谷)

 

No.8335】  08年09月19日     C 
ホルモン剤と抗がん剤の併用について

母の乳がん転移についてです。54歳です。今年2月に左の乳房と脇のリンパを切除、5センチの腫瘍で、ステージ3a・HERE2陰性・ホルモン陽性です。転移、再発の可能性が高いと言われました、術後、抗がん剤CEF法で先月終わりました。その後のPETで、鎖骨上に1センチの腫瘍と肝臓の近くのリンパに転移がみつかり、抗がん剤が効かなかったということでした。次の治療ですが、ホルモン剤と抗がん剤の併用でということですが、いろいろ調べると、ホルモン剤と抗がん剤の併用は効果が薄れると書いてあったのですが、どうなんでしようか? 今、ホルモン剤を7日分いただき、24からタキソールの予定です。併用は大丈夫なのでしようか?

ホルモン感受性早期乳癌患者に対する術後補助療法で化学療法とタモキシフェンを併用する場合は、同時投与ではなく、化学療法終了後に順次投与することが推奨されていますが、すぐにも命の危険性があるような転移でなければ、一般的には、閉経後ホルモン感受性転移再発乳癌の一次治療として、アロマターゼ阻害剤(例えばアリミデックス)が推奨されています。疑問点、不安点がある場合は、主治医にお話し、相談しながら、納得のいく治療を受ける事が大切だと思います。(文責 須田)

 

No.8334】  08年09月19日     A.S.
リンパ節への転移

母の事でご相談させていただきます。3月末に乳がんの乳房温存手術をいたしました。術中にリンパ郭清を行い、後にリンパへ4個の転移が見つかりました。現在は化学療法を行い、副作用で辛い日々です。リンパへの転移は個人差がもちろんあると思われますが、どの位の期間で転移するものなのでしょうか。また、1個から2個、3個・・・と増えていく期間も、どのくらいと予測されるものなのでしょうか。「少しでも早く乳がんが発見できていればリンパ転移がなかったのでは」と思うと、悔やまれる毎日です。リンパ転移がなければ、化学療法はせずに、乳房温存手術と放射線治療、ホルモン治療と聞きました。お忙しい中、よろしくお願いいたします。

リンパ節への転移の有無は、摘除したリンパ節を病理学的に顕微鏡で調べなければ正確なことはわかりません。従って、手術をしなければ正確な転移の情報が得られず、転移の期間や個数を予測する事はできません。貴女の仰るとおり、早い段階で乳癌を発見する事が大切です。触れない乳癌を早期に発見するために、現在厚生労働省によってマンモグラフィー検診が推し進められています。受診率の数値目標が対象者の50%ですが、現時点では、たったの10%代にすぎません。できるだけ多くの方に受診していただきたいと思います。(文責 須田)

 

No.8333】  08年09月19日     E.N. 
ハーセプチン&ホルモン療法

一年程前に相談させていただきましたが、また、よろしくお願いします。術後丸2年を無事に迎えましたが、HERが2+で、主治医に初めて聞いた時は薬がきくかどうかわからないと言われました。その時はHERが何なのか分かりませんでしたが、HERは(−)の方がいいようですね。私の2+というのは、再発率としてはどうなのでしょうか? また、今はホルモン療法をしています。ER(−)、PRG(+)だそうです。この場合もホルモン療法の有効性はどうなのでしょうか? どちらも、中途半端な気がして不安です。私は術前化学療法をし、術後の病理結果 ステージUb、薬が良くきき、癌細胞は消失し、乳管にチョロチョロ残っている程度、リンパも術前の化学療法で消えていたようです。がんの消失は有難いのですが、乳管に少しあるということは、リンパに癌があるということと同等ぐらいではないのでしょうか? それと、ノルバデックスを服用していますが、今月からジェネリックのタスオミンに変えました。効果的には同じでしょうか? 金銭面の事だけを考えて変えましたが、だんだん不安になってきました。まとまりのない文章になってしまいましたが、ご回答よろしくお願いします。

HER2は、human epidermal growth factor receptor 2 という乳癌細胞の増殖や転移に強く関与している癌細胞膜外の受容体で、この受容体が多く発現しているということは、増殖・転移のおこる確率が高いという事になります。この受容体に作用して増殖を阻害するのがハーセプチンですが、免疫染色法によるHER2で、2+、3+は効く可能性があり、また2+は効かない可能性もあります。2+で有効かどうかを判別するためには、フィッシュ法でHER2発現を調べる事になります。
ホルモン療法の適応は、ER(+)PGR(+)、ER(+)PGR(-)、ER(-)PGR(+)の場合で、ER(-)PGR(-)では効果がありません。貴女の場合はER(-)PGR(+)ですから、ホルモン療法の適応になります。
術前の化学療法を行った後の摘除標本で乳腺内に少し癌が認められたという事は、抗癌剤で癌が消失したわけではなく、効果が認められたものの、部分的であったということになります。また、タモキシフェンについては、ノルバデックスでもタスオモンでも効果は同等ということになっています。(文責 須田)

 

No.8332】  08年09月19日     K.I. 
ハーセプチン

2月に左乳房温存術、リンパ節郭清を行いました。術後病理検査の結果HER2(2+)FISH法。腫瘍の大きさは3センチ。リンパ節転移は18個中、0個。腫瘍の悪性度は1。ホルモン感受性は2+でした。術前化学療法と術後は放射線治療を行い、現在、ホルモン療法中です(ゾラデックスとノルバデックス)。先月、主治医より「ハーセプチンが効くタイプか、病理検査を追加したほうがいい」と言われ、先日、効かないとの説明を受けました。術後半年過ぎてからの検査の追加というだけでもドキドキしたのですが、HER2が2+もあってハーセプチンに反応しないということは予後がよくないのでしょうか? HER2陽性でホルモン受容体も陽性の場合、ハーセプチンとホルモン療法が標準治療かと思っていたのですが・・・。よろしくお願い致します。

おそらく2+というのはIHC(免疫組織化学)法での結果だと思います。3+であればHER2陽性と考えますが、2+は境界域であり、追加の検査(fish法)を必要とします。fishで陰性であれば、HER2陰性となりますのでハーセプチンは投与しません。2+という結果はあまり気にされなくてよいでしょう。(文責 加藤)

 

No.8331-1】  08年09月19日  クミ
粘液ガンについて教えてください

30才、未婚の女性です。先日健康診断で乳房の右内側下にしこりが見つかり、粘液ガンと判明しました。転移の可能性を否定すべく、マンモ・細胞診・CT・腫瘍マ‐カ‐を行い、転移はなしでした。粘液ガンの最大の治療はガンとその周辺をきれいに取ることと言われました。
1) 今の状態(1.8センチ)だと、放射線も抗癌剤も不要と言われました。その2つが不要なガンなんてあるのでしょうか? 
2) ホルモン療法は、手術で取り出したものを病理検査し、+であれば有効とのこと。―だったらどうなるのでしょうか? 
3) 早くしないと大きくなったり転移するのではと心配しています。いかがでしょうか?

検査は私の住んでいる県でも1、2の実績のある病院なので間違いはないと思いますが、動揺している私にアドバイスをいただけないでしょうか? よろしくお願い致します。

1)不要な場合もあります。
2)行いません。
3)短期間で増大、転移はないと思います。粘液がんはおとなしいがんとされていますので、あまり心配なさらずにお待ちください。(文責 加藤)

 

No.8331-2】  08年10月21日  クミ
ホルモン療法についての問い合わせです

9/3に粘液ガンについて問い合わせさせていただき、9/13にNo.8331でお返事いただいたクミと申します。9/30に手術し、病理検査に出し、ホルモン受容体が(+)だったので、ノルバデックス20mgを朝食後1錠飲むことになりました。色々インタ‐ネットで見ると、副作用が出ているようですが、出産できなくなるということはないですか? 出産可能な身体でいたいんです。薬の長期服用による副作用が恐いです。病理検査結果より、術前はステ‐ジUだったのがTになりました。ガンには変わりないけど気分的に楽になりました。ワキのリンパも少しだけ取ったので、リハビリの毎日です。リンパ浮腫になったら戻りにくいと聞いたことがあるので大変だなという思いです。

ノルバデックス服用中は、自然流産や胎児死亡などの可能性が増加するため、妊娠、出産は好ましくないとされております。しかし、服用終了後数ヶ月経過すれば、通常妊娠・出産は可能と考えられます。ちなみに無月経・月経異常などの副作用は0.1〜5%未満とされております。(文責 谷)

 

No.8331-3】  08年12月16日  クミ
新しいしこり

以前、粘液癌の問い合わせをしたクミと申します。手術から約3ヶ月経ちました。今のところ薬の副作用もなく過ごせています。ただ一つ右内側下を手術したのですが、傷口と乳輪の間に米粒3つ分くらいのしこりを見つけました。再発なのかと不安になります。3ヶ月で再発はありえますか? 31歳と若年性なので不安です。手術後のレントゲンでも、きれいに取れたと言われました。次の診断で悪い結果を言われるのではと不安になります。私のような症状の場合、どういったことが考えられますか? ご意見をお聞かせください。

手術の影響により、中を縫った糸のかたまりなどによる肉芽組織が触れることはよく経験され、その可能性が高いと思いますが、局所再発もある疾患なので、主治医の先生に相談し、診ていただいて下さい。(文責 片山)

 

No.8330】  08年09月19日  N.K
ホルモン療法について(2)(HPNo.8281-2)

HPNo.8281で相談させていただいたN.Kです。その節は、ありがとうございました。もう少し踏み込んで教えてください。私の場合10年ホルモン治療をするのは決まっています。ノルバデックス服用3年がくるので本来ならアロマターゼ阻害剤にスイッチするはずですが、10年ホルモン治療をするとなると
@ 閉経はしているけれど後2年(計5年)ノルバデックスを服用してアロマターゼ阻害剤に移行5年服用するのか
A 閉経しているのでアロマターゼ阻害剤にスイッチして後7年服用するのか
どちらを選択したらよいのでしょうか?

またAの場合、アロマターゼ阻害剤のアリミデックス・アロマシン・フェマーラの何を服用するのが効果的ですか。宜しくお願い致します。

どちらがよいかどうか、現時点では結論は出せないと思います。薬剤に関して大きな差はないでしょう。(文責 加藤)

 

No.8329】  08年09月19日  Moh
鎖骨リンパ節転移の治療(HPNo.8277-2)

先日はご丁寧にご返事を頂き感謝しております。今回も宜しくお願いいたします。7年前の病院請求書をチェックしてみましたら、術後補助療法の抗癌剤治療はCMFでやったことがわかりました。ということで、前回の質問 No.1&2に関しての回答に変更がないと理解していますが、よろしいですか? また今回は放射線療法について質問があります。鎖骨上リンパ節転移に関して抗癌剤、ホルモン療法に加えた放射線療法には賛否両論があるようで、ネットで調べてみますと、この転移の絶対数が少ない為か、定型的な治療方針がないように見受けられました。日本、アメリカ、ヨーロッパの色々な情報を読んでみても、放射線治療をするべきなのか、必要がないのか、効果があるのか良く分かりません。こちらのページ http://www3.interscience.wiley.com/journal/104533687/abstract を読んでみますと、局地コントロールのためにはするべきであると私は理解しました。 現在、日本でも私の妻の状況では、抗癌剤、ホルモン療法に加えた放射線療法は行っているのでしょうか? また先生の私見も伺いたくメール致しました。どうもありがとうございます

補助療法としてCMFを施行されているのであれば、アンスラサイクリンまたはタキサンの使用も考慮されます。おっしゃるように、鎖骨上リンパ節単独転移に対しての局所療法は賛否両輪あります(学会等でもよく討論される話題であり、今年の日本乳癌学会でもディベートセッションが予定されています)。私見では、loco-regionalな性格色が強ければ放射線療法を考慮したいところです。(文責 加藤)

 

No.8328】  08年09月19日   S 
管状癌の今後の治療について(HPNo.8270-2)

先日「術後の腕の痛み」のことでご相談させていただきました。不安が解消したせいか症状が少し良くなった気がしています。ありがとうございました。今回は病理検査の結果がでて、治療についての質問なのですが、結果は浸潤癌、管状癌で病巣は3個。一番大きいものは8ミリで、前癌病変が9センチ、1つは非浸潤癌で5.5センチ非浸潤部があり、リンパ移転なし、脈管侵襲ly1、v0、 ER、PgRともにプラス、erbB-2はマイナスでした。担当医からは、そんなに悪性ではないので今後の治療は何もしなくても良い、またはホルモン治療をやっても良いということでした。特に説明がなかったので、自分なりに管状癌について少し調べたら、同側多発・両側多発というのを知り、とても不安になってしまいました。同側多発は病巣が3個なので納得できますが、両側多発ということは、今後もう片方にも多発する可能性がとてもとても高いということですよね? それでも今回の結果から何もしなくても良い場合もあるのでしょうか? ホルモン治療を迷っていたので・・・。また今回切除した方の前癌病変が9センチということは、乳房のほとんどが癌になりかけていたということで、乳頭乳輪を温存しているので、そこも癌になりかけていたり、今現在健側にも前癌病変があるなんてこともありえますか? そう考えるとホルモン治療だけで抗がん剤はしなくてよいのでしょうか。管状癌の両側多発の確率はどのくらいあるのでしょうか?よろしくお願いします。

管状がんは予後が良く、おとなしい性格であるとされています。担当医の指示通り、無治療またはホルモン治療といったところになると思います。抗がん剤は一般的には勧められません。これからは両側乳房を定期的に検査していくことが大切になります。両側発生の頻度は12-40%とされています。(文責 加藤)

 

No.8327】  08年09月19日   T.T. 
術前抗がん剤治療の選択について

浸潤性小葉癌、ステージVAと診断。しこりの大きさは7〜8cm、現時点リンパ節には触れないが、転移は五分五分、術前化学療法の後、乳房全摘との事。化学療法として下記3パターンの術前の化学療法が選択肢とされています。
1)CAF療法3週間1コースとして6コース(18週) 2)CEF療法3週間1コースとして6コース(18週) 3)パクリタキセル療法1週間1コースとして6コース(12コース)

パクリタキセル療法に関しては「術前療法における遺伝子診断による治療効果予測の妥当性に関する研究」という臨床試験に参加する形となります。しかし実際どれを選んだら良いのかわからないというのが事実です。上記の診断内容からだと、どの療法が妥当であるのかを教えて頂ければ助かります。

術前化学療法はアンスラサイクリン系(1、2)とタキサン系(3)を組み合わせて行う方法が一般的です。それぞれの選択肢は片方だけとなりますが、大きな差はないと思われます。(文責 加藤)

 

No.8326】  08年09月19日   Y 
CEAの上昇

44歳主婦です。初めてメールさせていただきます。よろしくお願いします。五年前、右胸乳がん1.8センチ、転移なし。ホルモン治療をし、今のところ転移もなく元気にしております。しかし、血液検査で先生に異常なしと言われましたが、CEAが五年間1.10ぐらいから1.70ぐらいまででしたが、今回初めて2.86に上昇している事に気がつきました。何かの悪い兆候でしょうか?

基準値内での変動は異常がなくてもよくみられますので、悪い兆候ということはないと思います。御心配されなくてもよいでしょう。(文責 加藤)

 

No.8325-1】  08年09月19日   O.M.
乳頭異常分泌

【背景・経緯】
本年1月に、母が「乳頭異常分泌」でA病院を受診しました。A病院では、マンモ及び超音波検査の結果、「乳がんの疑いがあるので専門の病院で受診」という診断になり、B病院に紹介してもらいました。B病院では、A病院からのデータに加え、穿刺吸引細胞診を行い、「乳頭直下に10*7*8の浸潤性乳管がん、カテゴリー5」と診断され、担当医師は全摘の方針を出しました。さすがに全摘ということで母も動揺したため、家族で相談してセカンドオピニオンを受けることにしました。C病院でセカンドオピニオンの予約が取れたのが2月下旬。C病院の担当医師は、「B病院からのデータでは必ずしも全摘とは言えない」というお話だったので、家族で相談し、B病院からC病院に転院することを決めました。C病院での検診・診断の内容は、最初にX線とエコーとMRI。これらの検査で腫瘍の位置を特定し、その後の検査の方針を検討するとの由。検査は3月上旬に行い、検査の結果、B病院の診断のように乳頭直下に8mm程度の腫瘍を確認。その後、4月に穿刺吸引細胞診or経皮的針生検を行いましたが、「出ない。(不適標本だったのか、がん細胞が確認できなかったのか分かりません。)」ということで、確定診断のために5月下旬に外科的生検(組織診断、病変は摘出)を行いました。その結果、「担当医師ご自身も、病理医も確認した結果、がん細胞は確認されなかった。」とのことで、経過観察することとし、6ヶ月後(11月)に再検査を受けることになっています。

【ご相談】
1) C病院の担当医師に伺ったところ、「(B病院の)細胞診より、組織診の方が確度が高い。」とのことでしたが、細胞診でカテゴリー5という診断が出ているものが、組織診でがん細胞は見当たらないという真逆の結果がでることは一般的でしょうか。C病院の組織診の結果とB病院の細胞診の結果が異なった理由は、どんなことが考えられますでしょうか。
2) 11月の再検査では、どのような検査を受けるのが良いのでしょうか。

よろしくご教示願います。

1) 多くあることではありません。それぞれの部位が異なっていた可能性と、細胞診が偽陽性であった可能性が考えられます(組織診と細胞診は照らし合わせてみたのでしょうか?)。
2) マンモグラフィーとエコーをまずお受けになれば宜しいでしょう。必要であれば他の検査を追加することになるかと思います。(文責 加藤)

 

No.8325-2】  08年10月06日   O.M.
細胞診と組織診

回答(No.8325)ありがとうございます。11月の検診の際に参考にさせていただきます。いただいた回答の内容について、2点ご教示いただけないでしょうか。
1)「それぞれの部位が異なっていた可能性」というのは、細胞診と組織診で標本を採取した部位が異なるということでしょうか。この場合、組織診では別の部位の組織を切除したため、細胞診で標本を採取した部位周辺にがん細胞が残っている可能性があるということになるのでしょうか。細胞診が偽陽性であったことが原因であれば、心配しなくてもよいと思うのですが、組織診が偽陰性という可能性があるとすれば、正直不安です。
2)「組織診と細胞診は照らし合わせてみたのでしょうか?」とは、どのようなことでしょうか。11月の診察の際に、主治医に伺った方が良いでしょうか。

よろしくお願いいたします。

実際に診察・検査をしていないので確定的なことが言えませんが、「それぞれの部位が異なった可能性」は、B病院、C病院を含め、後になっては正確には誰も確認できません。C病院の検査について、細胞診と組織診が同じ場所であったかどうかは、C病院の主治医が一番良くわかっていると思います。残っている情報としては組織診・細胞診の結果ですので、これらを合わせて、部位や良悪性などを推測する事になりますが、特にB病院の組織診をC病院の細胞診・組織診の標本と比較検討することが望ましいと思います。相談室では、情報不足で、これ以上のことは分かりませんので、疑問点・不安点はそのままにせず、主治医に伺って下さい。前向きに病気と向き合うためにも大切な事です。(文責 須田)

 

No.8324】  08年09月19日   S
腫瘍マーカー

腫瘍マーカーの 「CEA 4.2 CA15−3 8.2」の検査結果が出ました。主治医より、CEAの値が高いので、次回の検査結果がまた上昇しているようなら、再発の可能性があるので、全身の検査をしましょう・・・と言われています。素人判断で、再発している可能性があるなら、CA15−3は正常値なのに、なぜ片方だけ数値が上昇するのかが疑問です。教えてください。

癌の性格によりCEAのみ上がる場合、CA15-3のみ上がる場合、両方上がる場合、両方とも上がらない場合があります。基準値にもよりますが、大きな上昇ではないように思いますので、次回の結果をあせらずにお待ちください。(文責 加藤)

 

No.8323-1】  08年09月19日   H.Y.
温存術後の治療について 

2月初診、現在45歳、左乳房腫瘍3.6cm×3.0cm、リンパ節に1個腫れが認められるも針細胞診では陰性。主治医に生検を勧められるも、仕事上リンパ浮腫が起こると支障があるので、「カクセイを希望しない」と伝えると、「カクセイをしないなら生検は意味がないのでしない。温存術後に乳房放射線治療時にリンパ節への同時照射で対応」とのこと。術前治療として、抗がん剤8回、ハーセプチン(+2)12回で癌は消滅。リンパ節の腫れも消滅。術中センチネルリンパ節生検を再度勧められるが(理由は不明・事情が変わったと言う・・)、上記同理由で断る。温存術で、8月8日石灰化部分径3.0cmを切除。術後組織診でグレード3の完全消滅とのこと。主治医は、「グレード3の結果から、放射線はあてなくてもいいかもしれないが・・」と言いながらも、リンパ節への変性転移の可能性を考えれば、やはり乳房・リンパ節に照射した方がいいとの結論(9月末〜6週間)。他に、すでに治療開始している3週間おきのハーセプチンを1年間、抗エストロゲン剤を経口投与5年間。

1) 完全消滅でも術前治療・温存術では乳房への放射線照射は必要?
2) 完全消滅でもリンパ節生検を行わなかったので変性転移を考え、リンパ節への放射線照射は必要?
3) ハーセプチン治療1年間は必要?
4) ホルモン剤治療5年間は必要?

特に1)、3)について不必要な治療ではないか? 全ての治療を行うにしても納得して行いたいと思うので、ご回答よろしくお願いいたします。

1) 完全消滅した場合でも、放射線照射を省略できるというデータがないのが現状です(照射を行わないと局所再発が増加するという報告もあります)。
2) 照射した場合、懸念されているリンパ浮腫の可能性が出てきます。センチネル生検より可能性は上昇しますので、主治医に確認されたほうが宜しいかと思います。
3) ハーセプチンを術前治療に使用した場合の術後至適投与期間はまだ不明ですので、もし期間短縮を御希望であれば相談されてもよいかと思います。
4) 現時点では標準的期間になります。

将来的には治療の個別化が進み、術前療法の結果で術後療法を決定するようになると思いますが、まだ暫く時間がかかると予想されます。(文責 加藤)

 

No.8323-2】  08年09月28日   H.Y.
温存術後の治療について(2) 

先日No8323でご回答をいただきありがとうございました。たいへん参考になりました。その回答の2)のリンパ浮腫の可能性という内容について再度質問をさせてください。8月の温存術前説明では、A.担当の放射線腫瘍医師によれば、腋下リンパ節への照射について、リンパ浮腫の可能性は、
@ センチネル生検後(センチネルを含め、リンパ節を1個以上カクセイした後)の照射では10数パーセント
A センチネル生検をせずに照射では3パーセント前後
と説明があり、いずれも治療効果はカクセイに劣らないとのことでした。B.主治医の乳腺外科医師の説明では、
@ センチネル生検の術中診で陰性のときはそれ以上のカクセイはしないが、センチネルを超えて変性転移の可能性は5パーセント
A 術中診で陰性でも術後病理診断で陽性の場合改めてカクセイ術は行わず、放射線治療で対処している。ただしリンパ浮腫の可能性は、10数パーセント
B 術中診で陽性のときは最低でもレベル1以上はカクセイし、そのときリンパ浮腫の可能性は、10数パーセント以上
ということでした。
わたしの場合、初診時に針細胞診断では陰性だったものの、リンパのひとつに腫れが認められた事実から、術前化学療法によりその腫れが見えなくなったとしても、B@のセンチネルを超えての変性転移を恐れました。また、センチネル生検をしてBABとなったとき、AAよりリンパ浮腫の可能性が高いと判断しました。そして温存術時のセンチネル生検を断り、腋下リンパ節への照射を選択しました。ただ、術後、腫瘍切除部分が病理診断で思いがけずpcrという結果になったことから、リンパ節への変性転移があったとしても、それも消えている可能性があるのではないかと考えが及び、先のとおり「腋下リンパ節への照射は不要?」という質問をさせていただいたわけです。
この度いただきました回答では腋下リンパ節への放射線治療について、
2) 照射した場合、懸念されているリンパ浮腫の可能性が出てきます。センチネル生検より可能性が上昇します・・とありました。これは、「センチネル1個を生検のためにカクセイした場合」を指すのですか? それとも「SNBの結果によるレベル1〜3いずれかまでのカクセイを含んで」の意味ですか? もし後者とすれば、上記の掛かりつけの医師の説明や数字にどこか誤りがありますでしょうか。私は、忙しい担当医師の早口の説明をいつも必死でメモしていますので、聴き間違いがあったかもしれません。9月末から放射線治療が始まります。お早めに教えていただけましたら幸いです。

「センチネル1個を生検のためにカクセイした場合」を指すと思います。(文責 首藤)

 

No.8322】  08年09月18日   M 
リュープリン

初めて相談させて頂きます。私は今、リュープリンという注射を打っており、生理をとめています。この注射について教えてください。治療を終えてからでないと妊娠はできませんか?注射を打っている間は妊娠はしないですか?

乳がんには、がん細胞の増殖にエストロゲンが必要とするものがあります。その場合、「1)卵巣でのエストロゲンの合成を抑える。2)アンドロゲンをエストロゲンに変換するアロマターゼを阻害する。3)エストロゲン受容体をふさいでエストロゲンが乳がん細胞に作用するのを妨げる。4)間接的に女性ホルモンの働きを抑制する。」このような作用で、エストロゲンとの結合を邪魔することでホルモン剤は効果を発揮します。リュープリンは卵巣でのエストロゲンの合成を抑える作用があり、結果的にエストロゲン値を閉経後のレベルまで下げることになり、リュープリンを止めないと月経もこないし妊娠もしません。妊娠については主治医とよくご相談ください。(文責 須田)

 

No.8321】  08年09月18日   N.K. 
追加切除の必要性

2008年8月16日、しこり発見。近くの外科を受診。腫瘍のようなのでと、すぐに乳腺外科を紹介された。乳腺外科を受診(マンモグラフィ、超音波、触診、細胞診)。1週間後結果説明、細胞診はクラス3、判定不能のとこと。先生は悪性を疑っている(乳腺の一番端の位置にあること、超音波の画像で)様子で、細胞診を繰り返し、様子を見てもよいが、切除、病理検査をすすめた。9月4日(手術日)、術前に超音波で見た時、1センチ×2センチ程度の腫瘍とのこと、マジックで印。局部麻酔で切除。傷跡4センチの一本線。テープで止めてあった。9月12日(病理検査途中、結果説明)ほとんど非浸潤癌、ノンコメドー。悪性度1。一部に浸潤の疑いありとのこと(どういう治療が有効かの検査は続行中)。先生の見解では、おそらく上下に浸潤があるのではないかと思うとのこと。私は取りきれたと思っているとおっしゃった。断端はおそらく上下で1ミリ程度と書いてあったが、何のことか? 先生は、悪性度が低いので、追加切除せずにセンチネルリンパ節をひとつとって転移がないことを証明(手術は10月8日に予定)し、放射線治療で大丈夫でしょう。その後はおそらくホルモン療法になるとのこと。悩みは追加切除をするかどうかということです。先生はその必要はないでしょうとおっしゃっています。病理検査は5ミリ×2ミクロンで切ってあるとのことで、100%の確信はもてないわけですが、病理検査のセカンドオピニオンというのは必要ないのでしょうか? 少し取り残しがあったとしても、放射線でなくすことができるのでしょうか? よろしくお願いいたします。

メールでは、浸潤がある癌で切除断端まで癌が1ミリまで迫っていると読み取れますが、そうだとすれば、追加切除をするとの意見は少なくないと思います。勿論選択肢としてセカンドオピニオンも有りますが、まずもう一度主治医からよく説明を受けて疑問な点を明らかにし、納得の行く治療を受けてください。眼に見えない取り残しが有ったとしても、放射線で無くする事が出来る可能性が有るので、放射線治療はいずれにしろ必須です。(文責 須田)

 

No.8320】  08年09月18日   K・М
乳頭からの白い分泌物

初めて相談いたします。5年ほど前に胸の痛みがあり乳腺外科を受診し、左胸は乳腺症と言われました。去年受診した時は右胸をマンモ、細胞診の結果、線維腺腫で、1年後の定期健診で良いと言われました。数日前に右乳頭をつまんでみた所、一箇所から白い分泌液がでてきました。それから毎日調べていますが、同じように白い分泌液が出ます。左からはでません。やはり一箇所から出るものは悪性の可能性が高いのでしょうか? もうすぐ定期健診に行くのですが、怖いのと心配で相談させていただきました。37歳、未婚です。

乳頭分泌は授乳時期以外は異常ですが、分泌液の性状は血性、黄色透明、透明、乳色等があります。白い分泌液で悪性である事はほとんどありませんが、念のため細胞診および分泌物中のCEAを測ってもらうことをお勧めします。(文責 須田)

 

No.8319-1】  08年09月18日   D 
ホルモン治療を受けた方がいいのでしょうか?

昨年12月に乳癌の告知を受けました。癌の一番太いところの細胞の一部をとった際、私の場合、非浸潤だとは思うが、全摘をして調べないとはっきりしないという話しでした。その後、今年2月に全摘出手術をしました。5ミリ間隔で標本を作り、調べた結果、非浸潤がんだと分かりました。予後の治療はなし! ホルモンの受容体はあるそうです。セカンドオピニオンを利用しなかったので、予後治療はしなくて本当に良いのか? 術後半年以上過ぎましたが心配です。46歳、既婚、子供二人、閉経前です。今からでもホルモン治療を受けた方がいいのでしょうか? よろしくお願い致します。

病理学的に確認出来ている非浸潤癌に対し乳房切除を行い、その後にホルモン療法(たとえばタモキシフェン)を受けた時の効果は、反対側の乳がんの発生を減少させる可能性があるいう事です。理論的には、非浸潤癌に対し乳房切除を行えば100%コントロール出来ることになっています。(文責 須田)

 

No.8319-2】  08年19月06日   D 
ホルモン治療を受けた方がいいのでしょうか?(2)

先日は、お忙しい中、迅速、的確な回答を有難うございます。ホルモン療法は、反対側の乳がんの再発に有効ということですが、私の場合は、予後治療なしという主治医のお話でした。受容体はあるわけですから、ホルモン療法は、するべきではないのでしょうか? 術後半年経って、遅いでしょうか? あともう一点、再発・転移をさけるためのアドバイスを頂きたいのですが・・・。適度な運動、偏らない食事、肥満にならない、ストレスを溜めない etc. 他に気をつけるべきことを、教えて下さい。

「反対側の乳癌の発生を減少させる可能性がある」ということで、反対側の乳癌の再発に有効ということではありません。今回の乳癌に関しては、理論的に治ったと考えると、もし将来反対側に乳癌が見つかったと仮定すると、それは今回の乳癌の再発ではなく、新しく発生した乳癌と考えられる事になります。従って、理論的に治っている乳癌に対してホルモン療法を行うという事は、反対側の乳癌発生の予防という考え方です。
日常生活で制限する事は何もありませんが、反対側の検診(マンモグラフィー)は定期的に行なって下さい。また、乳癌の患者さんに限った事ではありませんが、適度な運動やバランスの良い食事に気を配ることも大切だと思います。(文責 須田)

 

No.8318】  08年09月17日   M 
乳房の皺と左右差

45歳です。12年前に乳腺炎と診断されてから、毎年乳ガン検診をしています。今年は6月にマンモグラフィーと超音波を受け、異常なしでした。最近、年齢のせいか右の乳房左側の下に小さな吹き出物がよくできます。また、その上の部分は皺ができています。そのせいか右の乳房がしぼんで、左右の大きさがだいぶ違います。これがただの皺ならいいのですが、引きつれではないか心配です。このように片方の乳房の一方の部分だけ皺になることはあるのでしょうか?ちなみに乳房の石灰化があると言われています。どうぞよろしくお願いいたします。

Mailの内容からは乳がんの疑いがあるかどうかはわかりません。一人で悩んでいないで、まずは専門医の診察をお受けになることをお勧めします。(文責  清水)

 

No.8317-1】  08年09月17日   C 
要精密検査

先日、会社で検診を受ける機会があり、その時、はじめてマンモグラフィを受けました。その検診結果が届き、「カテゴリーV L:E域のmassを認めます。楕円形 境界明瞭等 濃度1.1X0.8cm、要精密検査」と、書かれていました。思い切りがつかず病院へはまだ行っていないのですが、予備知識としてどの程度のものなのか教えていただければと思います。

マンモグラフィーのカテゴリー3は、“たぶん良性だと思いますが、悪性の可能性を完全には否定できません”という意味です。貴女の場合は境界明瞭な腫瘤陰影のようなので、嚢胞腫や繊維腺腫等良性の腫瘍の可能性が高いのですが、稀に嚢胞内に小さなガンが潜んでいたり、稀に境界明瞭な腫瘤陰影を呈するガンもあることから、悪性の可能性が完全には否定できないということになり、超音波検査、細胞診などが必要と診断されたのだと思います。(文責  清水)

 

No.8317-2】  08年11月04日   C 
要精密検査(2)

先日HPNo.8317で質問させていただきました。まだ、病院に行けていないのですが、最近、急に右胸が左胸に比べ大きくなってきました。触ると、胸の下のほうにしこりを感じます。自分なりに調べてみると、葉状腫瘍かもと思ってしまったのですが、いかがなものでしょうか? もし葉状腫瘍だとして、これも癌の一種なのでしょうか? よろしくおねがいします。

ここで質問しているより、早く病院に行きましょう。あれやこれやと考え、本やネットで調べても、病気の発見にはつながりませんし、病気は治りません。早期に見つかる乳癌は治りますから、病院に行って精密検査を受けましょう。葉状腫瘍は癌ではありませんが、悪性の葉状腫瘍もあり、これは転移もすれば再発もします。(文責 鈴木)

 

No.8316】  08年09月17日   T 
術後の経口抗がん剤について

初めて相談させて頂きます。お忙しい中恐縮ですが、ご意見頂きたく、どうか宜しくお願い致します。
年齢36歳。2007年11月右乳房にしこりを自覚、受診。結果、右乳房c領域中心とした多発乳KB(28mm、 21mm、19mm)、CT上腋窩リンパ節肥大4個、腋窩リンパ節の細胞診にてlevel2 に転移確認。遠隔転移なし。ER(-)、PgR(-)、Herceptest score1+、WHO histological score Grade3。2008年1月より、術前化学療法 FEC100×4ー triTaxol(175mg/m2)×4 施行、6月末右乳房全摘、腋窩リンパ節level2まで廓清。術後の病理結果は、組織学的治療結果はGrade2で、肉眼的に明らかな腫瘤は認めないが、胸にわずかながん細胞が残存、リンパ節1個に強い硝子化がみられ、微小な癌胞巣がわずかにみられる。level1+2(1/20)ER(ー)PgR(ー)Herceptest score0、 Grade2+2(d)+2(n)。8月中旬より放射線25回、計50gray照射。トリプルネガティブの為、放射線終了後は無治療となる予定です。
お尋ねしたいのは、私のようなケースで放射線終了後、UFTやゼローダという経口抗がん剤を再発予防的に使われる方もいるとネット上で知り、主治医にも尋ねたのですが、私のかかっている病院の方針では、 あまり効果がないので使わないと言われました。私としてはトリプルネガティブでハイリスクという事もあるし、術前化学療法でPCRが得られなかった為、再発の不安が大きいので、多少でも効果があるなら使いたいと思っています。UFTやゼローダの使用について、ご意見を頂きたいのですが、どうぞ宜しくお願いいたします。

確かなことは、術前化学療法でpCRにならなかった例で、術後にUFTやゼローダを使った場合と使わなかった場合の再発率の比較という臨床試験は行なわれていないということなので、これらの経口抗がん剤で再発率が低くなるというエビデンスはないということです。ですから、これらの経口抗がん剤が有効かどうかはわかりません。有効かどうかわからないということは、効かないということでもありません。考え方は二つだと思います。1)効くかどうかわからない薬は使わないという考え方。2)効くか効かないかわからないなら、効くかもしれないから使ってみようという考え方です。主治医の先生は1)の考え方なのでしょう。あなたが2)と考えるならその旨を主治医の先生に伝えて、相談されては如何でしょうか。(文責 清水)

 

No.8315】  08年09月17日   A 
腫瘍マ−カ−の上昇

2度目の相談をさせていただきます。1度目は2003年の手術後に治療の方針についてお聞きしました。2003年2月27日、42歳の時に左胸を全摘いたしました。硬ガン、2.2p、リンパ節転移あり(2/18)でした。ET4ク−ルとゾラテックス2年、飲み薬2年の後は何もしていません。今でも3ヶ月毎の定期的な検診と、1年に1度マンモとCT、MRI、骨シンチの検診を受けています。手術後1年で右胸のしこりを指摘されましたが、良性との判断でした。今年3月の検査で、「前年よりしこりが少し濃く映っている」という所見があり、細胞診をしました。結果は「悪いものはでなかった」ということでした。画像でも大きさの変動も見られないため、経過観察になっています。今年5月の血液検査までは良好でしたが、8月の血液検査を電話で聞いたところ「腫瘍マ−カ−の上昇」を指摘されました。あまりの突然の出来事に動揺いていまい、先生のお話がよく分かりませんでした。「正常値4.5以下のところ6.7あるので、血液検査の再検査、その後いろいろ調べていきましょう。」ということだけしか覚えていません。思い詰めてインタ−ネットや本を調べましたが、何というマ−カ−なのか分からないため、よく分かりませんでした。この4.5以下が正常というマ−カ−が何であり、6.7という数値はそれだけで転移と判定するほど高い数値なのかお教えいただければ幸いです。気のせいか、体のあちこちが痛いですし、疲れが抜けません。9/13に血液検査をし、9/30に受診予定です。そこまで、この不安を抱えていることに耐えられそうもなく、思い切ってご相談させていただきました。自分でも情けないのですが・・・。お忙しいとは存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。

基準値が4.5の腫瘍マーカーが何か正確にはわかりませんが、CEAは5.0程度を基準値にしている病院が多いので、CEAかもしれません。一回基準値を超えたからといって必ず再発とはかぎりません。主治医の先生がおっしゃるように、まず再検査して、その検査値が間違いないか確認し、間違いなく上昇しているようなら、全身の検査をするというのが一般的です。ご心配でしょうが、ひとつずつ検査していくしかないのです。(文責  清水)

 

No.8314】  08年09月17日   IR
術後の治療と再発率と生存率

はじめてご相談させて頂きます。47歳既婚 病歴無。今年8月右乳房部分切除術後、放射線治療25回(50グレイ)、ホルモン治療(ノルバデックス20mg)5年服用の予定です。閉経前ですがゾラデックスと抗がん剤はありません。主治医によるとゾラデックスの注射と抗がん剤治療をやっても、私の場合2%ほどしか再発率がかわらないということで、治療のリスクも考慮して、しなくてもよいのではということでした。乳頭腺管癌 非浸潤癌3cmの広がり 浸潤癌径3o リンパ節転移無し 異型度Grade3 微小なリンパ管と静脈への広がり無し ER陽性 PgR陽性 HAR2蛋白スコア1 断端陰性。 
以上の結果にて、10年後の再発率と生存率を教えて下さい。それからゾラデックスの注射と抗がん剤治療はしなくてもよいのか、もし抗がん剤治療をした場合、どの薬を何回やればよいのか、先生のご意見をお願い致します。 

Adjuvant Onlineのデータでは、10年後の生存率は73.2%で、ホルモン療法(ノルバデックス5年内服)を行うと6.8%上昇し、化学療法(AC, CMF, FEC, AC->Tどれでも)を行うと9.4%上昇、ホルモン療法と化学療法を併用すると13.6%上昇します。一方、10年後までに再発する確率は44.3%で、ホルモン療法で14.6%減少し、化学療法で18.8%減少し、ホルモン療法と化学療法の併用で27.9%減少します。ちなみに他の病気や事故等で亡くなるリスクは2.9%でした。このデータをみると化学療法とホルモン療法の併用で再発もしくは死亡の確率が半分以下になるので、両方行うことをお奨めしたくなります。貴女の場合、このデータではノルバデックス単独と、ノルバデックスとゾラデックスの併用で効果は同じと出ています。また、化学療法も括弧書きしたように、AC, CMF, FEC, AC-Tなどどれでも効果は同じと出ています。データからはACx4(ECx4)もしくはCMFx6+ノルバデックス5年が推奨されると思います。ゾラデックスは化学療法で閉経する可能性が高いので不要になると思います。そして化学療法で閉経すれば、2~3年でアロマターゼ阻害剤にスイッチすることも考えてよいかもしれません。(文責  清水)

 

No.8313】  08年09月17日   L
副作用?(HPNo.7970-2)

No.7970で相談させて頂いた者です。その節はご回答有難うございました。さて、昨年12月下旬からノルバデックスを服用しておりますが、5月下旬を最後に月経が来ておりません。6月には念のため、婦人科で子宮体がんの検査をしましたが、異常無しでした。また、子宮内膜症も特に問題無しでした。ただ、ごく微量の不正出血が、今でもほぼ毎日続いております。ノルバデックスの副作用として、無月経を主治医の先生から聞いたことがありますが、これは、薬の副作用から来ているものなのでしょうか? それとも、私のような30代後半の女性でも閉経する方がいらっしゃると新聞などで目にしたことがありますが、もう閉経してしまったのでしょうか? 元々月経不順で、大体の周期が50〜60日という感じでしたので(半年来ない時期もありました)、今回は少し長すぎると思い、不安になってメールさせて頂きました。それから、温存手術を受けた部分を押さえると痛みがあり、そのすぐそばの組織も押さえると痛みます。日常生活に支障をきたすような痛みではないのですが、やはり心配です。7月の定期通院の際に主治医の先生に伝えたところ、エコー検査をして下さいましたが、特に異常なしとのことでした。放射線治療は、1月中旬より計30回照射し、2月下旬に終了、既に半年が経過しました。放射線照射による組織のむくみから来ているのでしょうか? それとも単なる乳腺症なのでしょうか? もしくは、手術で切除部分以外の組織の血流が悪くなっていることから来ているのでしょうか?(温存手術で、切除部分よりも広範囲で皮膚を剥がすこともあるのでしょうか?) お忙しいところ、誠に恐れ入りますが、よろしくお願い申し上げます。

ノルバデックスの内服による月経への影響は、月経が止まる人、不順になる人、全く変わらない人と様々で、かなり個人差があります。ですから、現在の月経異常はノルバデックスの副作用というか影響と考えて良いと思います。創の痛みの原因は、貴女が考えた原因のどれも可能性があります。少なくとも超音波検査で異常ないのですから、再発の心配はしなくてよいと思います。後は時間の問題だと思います。(文責  清水)

 

No.8312】  08年09月17日   アグリ
無治療ですが・・・(HPNo.7262-6)

以前何度かお世話になっております。昨夏、手術後タモキシフェン、一ヶ月遅れで生理を止めるお注射をしていただいていました。2月くらいまでは調子がよかったのですが、呼吸の苦しさが顕著になり、過呼吸気味になり、咳もよく出るため、呼吸器科の診察を受けたところアレルギー性の咳という診断でした。その時のCTも異常無しです。主治医に相談をし、4月でホルモン治療を打ち切りました。無治療となりましたが、主治医は今後も診て下さるということで、とても感謝をしております。ホルモン剤を止めてからは下肢の浮腫が強く、体重が増え続けていたのが元に戻りました。ただ、咳と呼吸の苦しさは完全には消えず、今も続いています。先日は半年振りの血液検査でしたが 数値は問題ないようです。今後の検査としては、やはり定期的なCTや血液検査ということはになると思うのですが、私の場合手術前の血液検査もかなりの個数のリンパ節転移があったものの、マーカーなどは反応しません。自分の体を知っておく意味で、必要な検査を受けたい気持ちもあります。血液検査に異常がなければ安心していればよいでしょうか? 患者会などでペット検査というのをよく耳にしますが、どういう検査でしょうか? どうぞご回答の程よろしくお願いいたします。

術後の検査については、ガイドラインの推奨は十分な問診、視触診と一年に一度のマンモグラフィーで、血液検査や画像検査((CT, US等)は症状があったときに行うとなっています。しかし、このガイドラインの根拠は、定期的な画像検査をした場合と症状に応じて画像検査をした場合で、予後に差がないという臨床検査の結果に基づいています。ですから貴女のように自分の状態を知りたいということであれば、主治医の先生にお願いして検査を行っても良いと思います。通常行う検査は、骨シンチ(RI)、CT、エコー検査等です。腫瘍マーカーは再発に鋭敏に反応する方、反応しない方様々で、実際のところ再発してみないとわからないというのが現状です。ですから、血液検査の結果が異常ないから絶対に安心という訳にはいきません。PETはRI検査の一種で、RIで標識したブドウ糖を注射して、そのブドウ糖の取り込みの多い部分を探します。通常、悪性腫瘍はブドウ糖の取り込みが多いので、この検査で陽性に出た部位には悪性腫瘍がある(原発、転移を問わず)可能性が高いと診断されます。一回の検査で全身の転移がないか、他の癌ができていないかの検査ができるというのが大きなメリットですが、その診断能力は数cm単位の大きさなので、癌の早期発見を期待することはできません。乳がんの場合、他の画像診断で再発が疑われる場合でないと術後の検査として保険適応がありません。(文責 清水)

 

No.8311】  08年09月16日   H.S. 
乳房にできる膿とは?

先日急に右胸に大きなしこりができ、痛みも伴いましたので、大病院で超音波で診てもらいました。休日のため、救急に行ったので専門医が不在で当直の外科の若い先生に診てもらいましたが、専門ではないのではっきり分からないが膿のようだと言われました。悪いものだと急激に大きくなることはないし、痛みもないのが通常だ、との事でした。専門の先生がいるときにまた診て貰うことにして、痛み止めと抗生剤をもらって少し安心して帰ってきましたが、ネットでしらべると授乳期以外の膿は、悪性の可能性が高い、炎症性乳がんの可能性が高い、と書いてあるのを診て不安で不安でしかたありません。わたしは36歳既婚で、妊娠出産は未経験です。膿以外の可能性はあるのでしょうか? 膿だとすれば、授乳期以外なのできわめて稀なガンで、死亡率もきわめて高いのですよね? まだ専門医のいる日まで日にちがあります。心配で夜も眠れません。少しでも安心材料があれば教えてください。お手数ですが、よろしくお願いします。

超音波断層像の画像と臨床経過より、乳腺膿瘍と言われたようですが、画像上、癌のようなこぶと膿瘍とは区別が困難なことが実際少なからず有るようです。膿瘍の場合、何らかの原因、たとえば陥没乳頭で乳頭よりばい菌が入り化膿性の乳腺炎から膿が溜まるというような事は考えられます。痛み止め及び抗生物質を飲んでも腫れや痛みがひかない場合は、専門医を待たないで現在の主治医に再度診てもらうことをお勧めします。(文責 須田)

 

No.8310】  08年09月16日   B
温存療法と放射線(HPNo.8293-2)

早速の明確なお答ありがとうございました。数字を見てかなり安心しました。初期に発見されたことが何よりよかったのだと思います。そこでもう1点質問させていただきたいのですが、放射線治療は温存の場合、やはりセットもの(すべきもの)と、考えたほうがよいのでしょうか? しないという選択をした場合、弊害はどの程度でしょうか?

乳房温存療法は、乳房温存手術と乳房照射より構成されています。手術の役目は目に見えるこぶを取り除く事で、放射線療法の役目は手術で取り切れなっかた可能性のある目に見えないがん細胞をやっつけることです。手術標本の断端にがん細胞がない患者さんに対して乳房照射をすると、しない群の3分の1に乳房内再発を減らせるという事になっています。従って、放射線療法をしないと乳房内再発の危険度が高まります。(文責 須田)

 

No.8309】  08年09月16日   M.Y.
アメリカでの治療方法について

39歳、5歳と3歳の子持ちです。乳がん家系ではありません。アメリカ在住です。Core Biopsy の結果、Rare lobules containing a proliferation of lobular epithelium が確認され、Atypical lobular hyperplasia と診断されました。外科医には5cm の腫瘍のため、mastectomy を勧められたのですが、予防の為に乳首部分まで完全にとってしまうのは、かなりRadical な予防医学ではないでしょうか? 乳首部分も乳腺の一部だから摘出したほうがいいとのこと。 私としては、感覚の有りは自分にとってとても大切なことなので、他の部分をすべて摘出し、乳頭部分を残す手術をしてほしいのですが、それにともなうリスク、またはコンプリケーションなどはどうなのでしょうか? また、日本の治療ではALH でのMastectomy はどの程度の頻度で行われるものですか? どうも、対処の方法が、きってしまえば癌になる可能性が低いから、やってしまえというアプローチに納得がいきません。もし私のALHが、LCIS だったら納得がいきますが・・・。アドバイス、よろしくお願いします。

米国では乳がんによる死亡率が高いことから、家族性乳がんや乳がんのriskが高い人にProphylactic mastectomy(予防的乳房切除術)を勧めるという考え方が広く認知されています。 今回のALHはLCISとほぼ同義語(米国の病理の教科書にはLCISという概念がないものもあります)で、乳がんのRisk factorと考えられています。どんなに早期であっても、浸潤ガンとして見つかれば、少なからず再発のリスクが生じます。そうなる前に乳房を予防切除することで乳がん発生の危険性をなくしてしまおうという考え方です。日本では全く受け入れられない考え方で、日本では多分行われていないと思います。国民性の違いでしょうか。日本では広範囲なDCIS等の場合に乳輪乳頭を温存する皮下乳腺全摘術という手術はよく行われますが、riskもcomplicationも多い手術ではありません。気になるのは5cmのALHというのは稀な感じがします。少なくとも5cmの腫瘤は摘出した方が良いのではないでしょうか。(文責 清水)

 

No.8308】  08年09月16日   A.T. 
術後の検査について

今年乳がん(左全摘)手術、リンパカクセイした妹のことで相談です。よろしくお願い致します。半年間術前療法でガン細胞を叩いた後、今春、手術を受けました。術後から右太ももと右の仙骨のあたりにじわじわと痛みがあり、6月中旬整形外科で腰と太もものレントゲンを4枚とりましたが、結果異常なしとのことでした。また、ガン告知時の腫瘍マーカーは基準値範囲であったので、異常時には参考にならないようです。現在ホルモン療法4ヶ月と、ハーセプチン1回目投与済みです。

1) 骨転移が心配な場合、ある時期にならないと画像に現れないらしいですが、術後5ヶ月経過し、MRI、PETもしくはCTを受けて見たいのですが(医師は、4月に胸のヘリカルCTと胸のMRIと他に両胸のマンモを受けているので、被爆量が多いから様子をみたほうがいいと言っています)、腫瘍マーカーも基準内です。骨シンチは年に1回の目安だそうで、昨年10月に受けました。骨転移が心配な場合、どういう検査を術後どのくらいの間隔をおいて受けるべきでしょうか?
2) 最近全摘した左の胸の裏(背中左)がつっぱたり違和感があります。肺なのか胸筋なのかわかりませんが、どういう検査を受けるべきでしょうか?

よろしくお願い致します。

1) 骨転移が心配であれば骨シンチ(RI)が最もよいと思います。骨シンチは3ヶ月程度の間隔があれば検査可能と聞いていますので、今月検査することは問題ないと思います。少なくとも痛みを伴う骨転移ならば骨シンチで発見できます。
2) 乳房切除した方が背中(手術と同じ側で背骨と肩甲骨の間あたり)の痛みを訴えることは多いです。検査をしても転移等の異常は見つからないので、私は手術の後遺症の一種ではないかと考えています。検査をするとすればCTでしょう。(文責 清水)

 

No.8307-1】  08年09月16日    N 
術後の痛みと肺炎

妻51歳の乳がん術後の問題について、ご相談します。今年1月に、右乳房全摘出手術と腹直筋皮弁法による同時再建を行いました。二月中旬から三月末まで放射線治療を行いました。その後、腹部の痛みが増し、特にメッシュ部分が圧迫されるような激痛です。そのために7-8月ころから床に就くことが多くなりました。主治医の診察では腹部には異常はないとのことですが、腹直筋切断と補強のためのメッシュによる後遺症と考えていました。痛みのために食が進まず、体重も数ヶ月で10kg減ったので、今月初めに検査入院したところ、肺炎にかかっていると診断されました。肺炎の原因については放射線が原因の可能性大として、ステロイド治療に入っていますが、以下の質問にお答えいただければ幸いです。
1) 放射線終了後6ヶ月もたっていますが、本当に放射線が原因でしょうか。痛みのために体重が減り抵抗力が落ちていますので、通常の肺炎とは考えられませんか。二つの区別はどうすればよいのですか。(ちなみに主治医は放射線が照射された右の肺のみ肺炎になっているからであるとの見解です) 
2) 7-8月ころから腹部の激痛が始まりましたが、前述のメッシュまたは腹直筋切断に肺炎が加わり、痛みが増すことは考えられますか。逆に肺炎が治れば腹部の激痛も治まることがありますか。

長くなりましたが、心配のためにお考えを頂きたく、ご相談いたしました。

1) 放射線による肺炎は照射時期より遅れてくることが多いこと、咳や痰等の症状があまり強くないようなので放射線性肺炎として矛盾しない所見のように思います。通常の肺炎との鑑別は熱や痰等の症状の他、喀痰検査で肺炎の原因菌が見つかるかどうかです。
2) 肺炎と腹痛は関係ないと思います。腹痛の原因をよく検査してもらうしかないと思います。(文責 清水)

 

No.8307-2】  08年10月15日    N 
術後の筋力の低下について

妻51歳の乳がんの手術後の問題についてご相談します。以前に相談をお願いしましたが、非常に参考になりました。ありがとうございました。引き続き関連のご質問をお願いします。
今年1月に右乳房全摘出手術と腹直筋皮弁法による同時再建を行いました。二月中旬から三月末まで放射線治療を行いました。その後腹部の痛みが増し、特にメッシュ部分が圧迫されるような激痛です。そのために7-8月ころから床に就くことが多くなりました。主治医の診察では腹部には異常はないとのことですが、腹直筋切断と補強のためのメッシュによる後遺症と考えていました。また横に水平になった状態で、片足を伸ばした状態で片足ずつ床から上に上げることができますが、両足同時に両足を伸ばした状態であげることができません。主治医によりますと、腹直筋皮弁法による同時再建により、筋力は30%低下するが、通常のスポーツ等の活動は可能との説明で、手術を受けました。現在筋力の低下、運動機能の回復は上記説明のように望めるものでしょうか。また一時的な問題ならば、どのくらいで回復するでしょうか。また統計的に筋力の低下は30%は妥当なものでしょうか。度々申し訳ありませんが、よろしくご回答を御願いします。

ご質問ありがとうございます。乳房同時再建に関するご質問ですね。
腹直筋の欠損部分をメッシュで補強している状況なのですね。消化器外科医としての経験としては、腹直筋をメッシュで補強した方のなかにはやはり奥様と同じように、腹痛を訴えられるかたがいらっしゃいます。おそらく、腸管とメッシュの一部が癒着しているのか、あるいはメッシュが突っ張ってしまって痛いのかもしれません。一般的に自然軽快を待つことが多いです。一度消化器外科や形成外科の先生の診察も受けられて、腹部の造影CT検査などで腸管とメッシュの状況をご確認いただけると良いと思います。横になっている時間が長いと、当然筋力は全く戻らないと思います。是非、痛みの原因を調べていただいて、少しずつ座っている時間を長くして、ちょっとずつ筋力を取り戻してください。なかなか、全国で腹直筋皮弁での再建をおこなっている病院が多いわけではないので、ご質問にきちんとお答えできているかどうかわかりませんが、またご心配ごとは、ご質問ください。(文責 高橋)

 

No.8306】  08年09月16日    K.M.
痛みの伴うしこり

しこりについての相談をお願い致します。私は33歳で、2人の子供を母乳で育てました。今日お風呂に入る前に鏡を見た時、右乳輪2センチ程上に ごくわずかに膨らみを発見し、触れて見ると、1cm〜1.5cmのしこりと軽い痛み感じました。子供2人共に母乳で育てた時に、よく乳腺炎になったことがあります。これは乳癌の危険があるということでしょうか?

Mailの内容からは乳がんの可能性は低いように思いますが、まずは専門医(乳腺外科もしくは外科)を受診してください。(文責 清水)

 

No.8305】  08年09月16日    K.N. 
術後補助療法の選択について(HPNo.7994-2)

43才になります。以前HPNo.7994でご相談させていただきました。その節はありがとうございました。当初の予定より1ヶ月近く早まって、無事に手術を終えました。
6/24 部分切除術 センチネルリンパ節生検
7/23 最終病理にて、リンパ節に転移がみつかる(1/3)
8/19 リンパ節郭清術
9/ 8 乳癌(浸潤性乳管がん) ステージUa、腫瘍径1.5×1.2p、リンパ節転移 1/31、ホルモン感受性乳癌、HER2 陰性、細胞の顔つき 1 

選択肢としては、
1)放射線療法(5週間)→ホルモン療法
2)化学療法→放射線療法(5週間)→ホルモン療法

今日、乳腺内科の先生と、術後の補助治療のことで話をしてきました。乳腺外科の先生は、腫瘍径が小さいのにリンパ節に転移があるので、年齢的にも化学療法をやっておいた方がよいということでしたが、内科の先生は、「必ずしも必要ではない、私的にはやらなくてもいいのでは?」と、おっしゃっていました。先生は、私の場合はどうお考えになりますか? お忙しいところ申し訳ありませんが、ご意見を伺えると幸いです。よろしくお願いします。

貴女の乳がんの術後補助療法はとしては、St Gallenのコンセンサスでも、NCCNのガイドラインでも化学療法が推奨されています。私は乳腺外科の先生と同じ意見で化学療法をお勧めします。ちなみに、Adjuvant OnlineでのDATAは、まず他病死が2.3%で、10年生存率が、無治療で88.7%、ホルモン療法単独で+2.7%、化学療法単独で+3.7%、ホルモン療法と化学療法の併用で+5.3%で、10年無再発率では無治療が72%、ホルモン療法単独が+9.3%、化学療法単独が+11.8%、ホルモン療法と化学療法併用が+17.1%でした。(文責  清水)

 

No.8304】  08年09月15日    M.N
抗がん剤治療について(HPNo.7559-4)

HPNo.7559にて以前に質問をさせて頂いたものですが、いつも大変参考にさせていただいております。今回、母の治療に変化がありましたので、下記ご相談をさせていただけますと幸いです。前回、ご相談をさせて頂き、主治医とも相談をした結果、2008年2月13日よりACの投与を開始いたしました(1回/3週間)。その内容と経過は下記となりました。

-------------------------------------------------
@ACの投与量 -->アドリアシン 83mg/回、エンドキサン 830mg/回
※体表面積(身長162cm、体重69kg)にて算出
※ただし、初回のみアドリアシン100mg/回、エンドキサン1000mg/回。1回目投与後、3週間後も白血球の数値が2,500であり、3,000までもどらなかったため、2回目以降より上記数値に変更。

Aマーカー値
AC投与前:CEA 104.40, CA 15-3 111.2
AC当初後直近(2008年8月):CEA 63.29, CA15-3 52.2
※ただし、7月のマーカー値はCEA 54.93, CA15-3 50.2であり、8月に若干あがっておりました。

B肝臓の影
当初、AC投与前には1cm程度の影がみられたのですが、7月のCT検査にて影が縮小していたようです。
なお、多発性骨転移による骨の転移(頭、脊髄、胸等全身)は依然残っているとの事。ゾメタは現在もACとともに継続しています。
-------------------------------------

先日、先生より、ACは多くて11回までしか投与できないので、次の治療方針を相談しましょうとお話がありました。ACがせっかく効いているなか、家族としては、ACの継続も含め、今後の治療方針に色々と悩んでおり、下記ご質問をさせていただけますでしょうか。

1)  AC継続可否について
上記のような母の状態において、11回以上ACを継続することは難しいのでしょうか? 母の症状がせっかく安定しているところ、ACをやめることで、また症状が悪化しないかと不安を感じています。現在のところ、ACの副作用としては、脱毛・味覚障害(投与後1週間〜10日)・爪の色が黒く変色、といったことになります。なお、体重は当初の69kgから、66kgに減少。

2)  ACをやめた場合でのホルモン剤利用について
先生からは、「ホルモン剤に変える」か、「暫く休んでから次の抗がん剤に移る」ことが考えられますと言われました。最近、新しい先生に代わったのですが、以前の先生は、「母はもうホルモン剤は使えない」とおっしゃっていたのですが、新しい先生は「使える」とのこと。ホルモン剤について、下記質問です。
2-1) 発症時を含め、これまで、ノルバデックス・アリミデックス・フェアストン・アロマシン・フェマーラと、色々なホルモン剤を使ってきました。以前にヒスロンも1ヶ月程投与しています(出血がみられやめました)。上記以外に、母に試せるホルモン剤は残っているのでしょうか? あるいは、次の抗がん剤に移ったほうがいいのでしょうか。
2-2)  ホルモン剤が、逆にがん細胞を増やす要因にもなる、という記事を読みました。母のようにすでにホルモン剤を数種類ためし、効かなくなったために抗がん剤に移ったケースで、再度ホルモン剤に戻って、がん細胞が活性化してしまうこともあるのでしょうか?

3) 血管新生阻害剤(アバスチン)について
次の抗がん剤として、ゼロータやタキサン系があると聞き、色々調べていたところ、「血管新生阻害剤」(ベバシズマブ(商品名:アバスチン))があると知りました。タキソテール等と併用することで、癌の転移を抑えることができるとのこと。乳癌にはまだ保険は適用されていないようですが、この効果は期待できるのでしょうか?また、保険適用外とのことですが、大学病院でも希望すれば投与いただけるのかな、と思うのですが、ご経験からアドバイス頂けますと幸いです。

長文となり申し訳ありません。お忙しい中たびたび恐縮なのですが、アドバイスいただけますと幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。

まず初めに、お母さんの乳がんは比較的増殖速度の遅い乳がんのようですから、上手に乳がんと共生することを考えるのが良いと思います。少しでも腫瘍マーカーが上昇したからといってすぐに治療を換えるのではなく、症状、副作用をみながらお母さんが元気に生活できることを考えてあげてください。
1) ACが11回というのは、それ以上になると心臓への副作用の発現頻度が高くなるので注意しながら使わなければいけなくなりますが、使えない訳ではありません。しかし、お母さんの場合、腫瘍マーカーの値が底を打っているようなので、これ以上使う意味はないと思います。
2) 基本的には全てのホルモン療法剤を使い切っていますから、新しいホルモン剤はありません。しかし、今まで使ったホルモン剤をもう一度試してみる(有効率はあまり期待できませんが)ことはできます。例えば、ACのあとですぐにTaxanに移るのではなく、しばらく無治療にするか、無治療では心配という場合、今までで一番副作用の少なかったホルモン剤をもう一度つなぎで使ってみるという手はあると思います。ホルモン剤でがん細胞が活性化するということはありません。
3) 確かに次のTaxanのときに、Avastinを併用するのは有効です。しかし、日本では保険適応がないので、大学病院でも投与は難しいと思います。唯一の方法として海外から個人輸入して医師に使ってもらう方法がありますが、Avastinは相当高価ですから保険が利かないとかなりの出費になると思います。蛇足ですが、ACがよく効いたので、一度血液中のHer2を検査してみてもらってはどうでしょうか。以前の回答者がHer2の陰性は変わらないと回答していましたが、原発巣と転移巣でER, PR, Her2の状態が変わることがあります。お母さんのようにホルモン剤が効きにくくなったことを考えると、その可能性も考えた方が良いのではないかと思います。といって再発巣が簡単に切除できる再発ではないでは血液中のHer2をcheckすることをお勧めします。(文責 清水)

 

No.8303】  08年09月15日    A.H.
放射線治療は受けなくても大丈夫ですか?

41歳、独身。6月 右乳房内側上部にしこり発見、8月 温存手術しました。9月 病理検査の結果は、「硬癌、核異型度2、腫瘤 2x1x1cm、リンパ節転移 0/6、脈管侵襲なし、 HER2 IHC;0 FISH;− 、ホルモンレセプタ− ER;+ PgR;+、 乳管内進展+」でした。今後はホルモン療法と決まりました。ここで問題なのは、放射線です。通常温存手術は放射線とセットと聞いてますが、私は同病院にて、96年10月に悪性リンパ腫にかかり抗がん剤、97年2月から縦隔に放射線をかけました(20回から25回 2002年完治)。手術前、主治医に伝えたところ、放射線科に診断をしてもらうからと言われました。その代わり、受けられない場合を考え、切除範囲は腫瘍+半径2.75cmと大きくとったと、術後説明を受けました。主治医はいつのまにか私が放射線を希望していないと勘違いしているようで、病理結果を見ながらホルモン療法の説明に入ってしまいました。私としては、今回、放射線治療を受けられるのなら受けたいと思っています。(胸部と縦隔と近い部分への放射線がムリなら、それはそれで納得しますが・・・) それとも切除範囲の大きさ、病理結果からホルモン療法だけとみる主治医の診断でも充分いいのか、よろしく回答お願いします。

現在の問題点は、前回縦隔に放射線をかけた時の照射野と今回かける照射野が重なるかどうかです。それは前回の照射の記録を見ないとわからないので、今からでも放射線科を受診すべきだと思います。(文責 清水)

 

No.8302】  08年09月15日    Y.F. 
ホルモン治療の終了について

36歳、既婚会社員です。3年前に右胸乳がんの全摘手術を受けました。ステージIで、大きさは12mm、リンパ転移なしです。その後、ゾラテックスとノルバテックスの治療を受けています。主治医からは、ゾラを3年、ノルバを5年という治療の説明を受けました。もうすぐゾラが36回目を迎えて終了する予定です。妊娠を望んでいることもあり、今回ノルバも終了しようか迷っています。主治医に相談したところ、「ノルバを3年にしたからといって再発するとは限らないし、しないとも言えない。決めるのは患者さん」と言われ、もっともだと思いましたが、決めかねています。実際3年と5年では再発率が大きく違うものなのでしょうか? 主治医の話では、「3年よりは5年のほうがより効果があるけれど、5年治療したからと言って、絶対再発しないとは言えないから・・・」と言うことなので、悩んでいます。お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

組織学的悪性度(グレード)、Her2、リンパ管侵襲等の情報があるともう少し正確な情報を提供できると思うのですが、それを抜きに考えた範囲では、貴女の乳がんの予後は悪くなさそうだなと感じます。ノルバデックス3年と5年で再発抑制に差があったことは確かですが、その差はそんなに大きくありません。特に問題のない方はわずかの差でも再発が少なくなる5年投与をお勧めしますが、貴女のように妊娠を考えている方の場合は3年で中止しても構わないと思います。(文責 清水)

 

No.8301】  08年09月15日  K 
12歳の息子のことです

私には12歳の成長期の息子がおります。ここ最近で身長がぐんと伸びてきました(146cm)。標準でありながら、今までじわじわ少しずつ伸びた背が、ここ数ヶ月で4cm伸びたそうです。喜んでいる息子は、気をよくして牛乳を1日コップ4杯飲んでいるようです。それが影響しているのか、乳首のところが少し腫れ、痛がっておりました。それも日によって引けていくこともあり、お風呂のあとは楽だといいます。皮膚科に行ったら、「乳腺炎かもしれないが、成長期なので様子を見て、なかなか消えないなら専門医へ行くように」という状況ですが、やはり不安です。因みに私のことですが、家系に乳がんはいませんが、少し甲状腺機能低下気味です。母と似ているので、どうやら遺伝のようです。現在チラージンの一番少ないのを1/2に割ってときどき飲む程度、身長は153p。

Mailの内容からは思春期女性化乳房症が最も疑われます。中学生から高校生でクラスに一人くらいの頻度で起きると言われています。原因は思春期に男性ホルモン、女性ホルモンが一過性に変動することから生じる現象と考えられ、自然に治癒します。甲状腺機能との関係はないと思います。念のために、学校の休みの時にでも一度乳腺外来か外科外来を受診されることをお勧めします。(文責 清水)

 

↑ ページ先頭へ戻る